JP3097788B2 - 写真フィルムの係止装置及び分離装置 - Google Patents

写真フィルムの係止装置及び分離装置

Info

Publication number
JP3097788B2
JP3097788B2 JP04303212A JP30321292A JP3097788B2 JP 3097788 B2 JP3097788 B2 JP 3097788B2 JP 04303212 A JP04303212 A JP 04303212A JP 30321292 A JP30321292 A JP 30321292A JP 3097788 B2 JP3097788 B2 JP 3097788B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photographic film
film
transport roller
patrone
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04303212A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06130633A (ja
Inventor
克彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP04303212A priority Critical patent/JP3097788B2/ja
Publication of JPH06130633A publication Critical patent/JPH06130633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3097788B2 publication Critical patent/JP3097788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルムパトロー
ネの自動組み立て時にパトローネ本体内に写真フィルム
を巻き込む際に好適な写真フィルムの係止装置、更には
撮影済みの写真フィルムをパトローネ本体内から取り出
して現像装置等の他の装置に自動供給する際に好適な写
真フィルムの分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、写真フィルムを自動給送できるよ
うに構成した写真フィルムパトローネ(カートリッジ)
が提案されている。自動給送型の写真フィルムパトロー
ネの概要を説明すると、光密に構成されたパトローネ本
体内に写真フィルムの端部を係止するスプールを回転自
在に設けたものである。そして、写真フィルムをパトロ
ーネ本体内に巻き込む場合は、写真フィルムの係止装置
を用いて以下のように行う。即ち、写真フィルムの端部
を円弧状で且つ往復回動するように構成されたガイド板
の先端に係止した状態でパトローネ本体に形成された開
口部から本体内に挿入し、次いで写真フィルムの端部を
スプールに係止させるとともにガイド板を引き出し、次
にスプールを回転させて写真フィルムを巻き込む。
【0003】一方、例えば撮影後の写真フィルムを現像
処理する場合は、写真フィルムの抜き取りが必要であ
り、この場合は写真フィルムの分離装置を用いて以下の
ように行う。即ち、パトローネ本体に形成された開口部
から円弧状で且つ往復回動するように構成されたリリー
ス板を挿入し、スプールと写真フィルムの端部との係止
を外した後、換言すればスプールから写真フィルムを分
離させ、リリース板と写真フィルムとを抜き取る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような写真フィル
ムの巻き込みと分離は、係止装置及び分離装置単独で行
われるものではない。即ち、写真フィルムを巻き込む場
合は、フィルム供給装置から所定速度で連続的に走行し
てくる写真フィルムを巻き込む。しかし、係止装置に写
真フィルムの端部を係止し、次いでスプールに係止させ
るためには、位置精度が要求されるため、従来は写真フ
ィルムの走行を一時停止させて前記係止動作を行ってい
た。写真フィルムの走行停止は、フィルム供給装置の駆
動を一時停止させることであり、巻き取り効率が良くな
いうえに、写真フィルムの供給装置への組み込みが困難
であった。
【0005】また、写真フィルムを抜き取る場合として
現像処理装置と連動させると、リリース板を挿入する際
に写真フィルムの巻き取りを現像装置側で一時停止する
必要がある。従って、現像処理の効率が低下するととも
に不均一な現像になり、また現像処理装置等への組み込
みが困難であった。本発明の目的は上記従来の問題を解
消することにあり、接続される他の写真フィルム処理装
置の駆動を一時停止することなく、係止動作を行える写
真フィルム係止装置及び分離動作を行える写真フィルム
分離装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る目的は、写真フィルムの端部係止手
段を設けたスプールを回転自在に収納するとともに内部
を遮光状態に保つように構成したパトローネ本体中に、
前記写真フィルムの端部を前記端部係止手段に係止して
巻き込むように構成した写真フィルムの係止装置におい
て、前記写真フィルムの供給側からパトローネ本体に到
るフィルム搬送路のパトローネ寄りに配設した第1搬送
ローラと、前記第1搬送ローラより前記パトローネから
離れて配設した第2搬送ローラと、前記写真フィルムの
端部を捕捉して前記端部係止手段に係止させる際に、前
記第1搬送ローラを一時停止に制御して該第1搬送ロー
ラと前記第2搬送ローラ間で前記写真フィルムを撓み変
形させるための駆動制御手段とを備え、前記第2搬送ロ
ーラを駆動しながら前記写真フィルムを停止状態で捕捉
するように構成したことを特徴とする写真フィルムの係
止装置によって達成される。
【0007】(2)また本発明に係る目的は、パトロー
ネ本体内に設けた端部係止手段に端部が係止された状態
で巻き込まれた写真フィルムの端部を前記端部係止手段
から抜き取るように構成した写真フィルムの分離装置に
おいて、前記パトローネ本体内から引き出された写真フ
ィルムを所望の処理装置に給送する搬送路のパトローネ
寄りに配設した第1搬送ローラと、該第1搬送ローラよ
り前記パトローネから離れて配設した第2搬送ローラ
と、前記写真フィルムの端部を前記端部係止手段から分
離する際に、前記第1搬送ローラを前記第2搬送ローラ
に対し高速に制御して前記第1搬送ローラと第2搬送ロ
ーラ間で前記写真フィルムを撓み変形させ、且つ該撓み
変形した前記写真フィルムを前記第2搬送ローラにより
搬送している間に、前記第1搬送ローラを回転停止に制
御するための駆動制御手段とを備え、前記第2搬送ロー
ラを駆動しながら前記写真フィルムを停止状態で前記端
部係止手段から分離するように構成したことを特徴とす
る写真フィルムの分離装置によって達成される。
【0008】
【作用】すなわち、(1)の構成によれば、例えばフィ
ルム供給装置から搬送される写真フィルムの端部をパト
ローネ本体内に設けたスプールに形成した端部係止手段
に係止し、スプールを回転させてパトローネ本体内に巻
き込む際に、第1搬送ローラを停止させて写真フィルム
の端部を一時停止させた状態で係止することができ、し
かも第2搬送ローラが駆動されているのでフィルム供給
装置は供給を停止する必要がなく、係止及び巻き込み作
業を効率よく行うことができる。
【0009】また(2)の構成によれば、パトローネ本
体から引き出した写真フィルムを例えば現像装置に給送
する際に、第1搬送ローラを高速駆動して第2搬送ロー
ラとの間に撓み変形部を形成し、この撓み変形部を給送
している間に第1搬送ローラを停止させて写真フィルム
の引き出しを一時停止にした状態で端部係止手段から写
真フィルムの端部を分離させることができる。
【0010】したがって、他のフィルム処理装置の駆動
を一時停止することなく、フィルム係止動作及び離脱動
作を行え、しかも係止動作の際のフィルム捕捉及び離脱
動作をフィルム停止状態で行えるので、動作が正確にな
り信頼性が高い。写真フィルムの巻き込みや分離に関連
する処理装置としては、前記フィルム供給装置や現像処
理装置以外に、カール矯正器、スプライサー、フィルム
キャリア等があり、本発明はこれらすべてに適用でき
る。
【0011】
【実施態様】以下、添付図面を参照しながら本発明の第
1の実施態様を詳細に説明する。なお、本発明は、本実
施態様に限定されるものではないことは言うまでもな
い。図1は本発明を適用した写真フィルムの係止装置の
構成を示す模式的構成図、図2はパトローネ、写真フィ
ルム、ガイド板の関連を示す斜視図、図3は写真フィル
ムの係止動作を説明するタイムチャート、図4は写真フ
ィルムの係止状況を示す説明図である。
【0012】写真フィルムの係止装置(以下、単に係止
装置と略称する)1は、フィルム供給装置2から供給さ
れる写真フィルム(以下、単にフィルムと略称する)3
の先端をパトローネ4内に設けたスプールに係止させた
後、自動巻き取りを行うものである。係止装置1の大略
構成は、架台5上にパトローネ4を位置決め固定する固
定部21、後述するガイド板32を回動駆動するカム機
構31、フィルム4を係止する際の位置ずれを防止する
フィルム押さえ42及びカム機構41、フィルム3の検
出を行うセンサ51、回転速度が制御される第1搬送ロ
ーラ61、回転速度が一定に制御される第2搬送ローラ
71、フィルム3の撓みを許容するバッファを形成する
リザーバー部81、上記各構成要素の作動を制御する制
御手段(図示せず)等により構成されている。
【0013】ここで説明の便宜のため、フィルム3の係
止動作に先立ってパトローネ4の構造等について説明す
ると、パトローネ4は図2に示すようにほぼ円筒状に形
成され、一部に長手方向に沿って開口部11が形成され
ている。開口部11はフィルム3を巻き込んだり、抜き
取るためのものである。そして、パトローネ4内には、
図4に示すような言わば糸巻形状のスプール12が回転
自在に設けられている。スプール12には一対のフラン
ジ12aが一体に設けられ、フィルム3は一対のフラン
ジ12a間に軸部12bに巻き付けられる。
【0014】スプール12の両端はパトローネ4の側面
に露呈し、この露呈した部分にはキー16が設けられて
いる。キー16は、パトローネ4を係止装置1に装着し
た場合にスプール駆動用部材を係合して、フィルム3を
巻き取り或いは抜き取る場合にスプール12を回転させ
るためのものである。図4に示すように、スプール12
の軸部12bにはスリット14が形成され、スリット1
4の内部には一対の爪15と押さえリブ17とが設けら
れ、押さえリブ17は一対の爪15の間に下向きに突出
している。そして、スリット14は、図4においては右
側が挿入口になっていて、フィルム3を係止する場合は
その端部が挿入口からスプール12内に差し込まれる。
【0015】一方、フィルム3の端部には一対の係止口
3aが形成され、フィルム3をパトローネ4内に巻き込
む際にスプール12に形成した一対の爪15に係止させ
るようになっている。また、一対の係止口3aの外側に
も一対の係止口3bが形成され、フィルム4を巻き込む
際にガイド板32に形成した爪32aを係止させるよう
になっている。なお、パーフォレーション3cはフィル
ム4を搬送するためのものであるが、その個数を検出す
ることによりフィルム4の位置検出にも利用できる。
【0016】次に、フィルム3の巻き込み動作を説明す
る。図3に示すように巻込み開始時点T1では第1及び
第2搬送ローラ61、71とを回転駆動する。但し、両
者は個別の駆動系により駆動されるものであり、この時
点では回転速度は同一速度に制御される。また、リザー
バー部81にはバッファ形成時以外は適正なフィルム搬
送路を形成するための回動プレート80が設けられてい
る。該回動プレート80は端部に回動ローラ82を備
え、支点ローラ83を中心に回動可能になっている。第
1及び第2搬送ローラ61、71が等速度で回転してい
るとき、回動プレート80に設けられた回動ローラ82
は、実線のように持ち上げられておらず、支点ローラ8
3や端部ローラ84の位置に下がっている。従って、フ
ィルム供給装置2から供給されたフィルム3は、先ず第
2搬送ローラ71により図1の右側から左側に搬送さ
れ、次に第1搬送ローラ61によりパトローネ4方向に
搬送される。
【0017】なお、第1及び第2搬送ローラ61、71
は個別の駆動系により回転制御されるものであり、回転
速度の一例を述べると、第2搬送ローラ71の回転速度
は100mm/秒に定速制御され、第1搬送ローラ61
の回転速度は100mm/秒以上の速度に可変できるよ
うになっている。
【0018】フィルム4がセンサ51の設置位置を通過
すると、その端部の検出、或いはパーフォレーション3
cの計数によりフィルム3の位置検出が行われる。この
検出に基づき、T2時点で示すようにカム機構41が駆
動され、フィルム押さえ42が下方に移動してフィルム
4が上方へ後退しないように、言い換えれば変形しない
ように上側から位置規制するとともに、第1搬送ローラ
61の回転を停止させる。しかし、第2搬送ローラ71
は回転しているので、フィルム3は継続して搬送される
ので、リザーバー部81において実線で示すように上方
に向けて撓むようになる。従って、第1搬送ローラ61
が回転停止に制御されていても、フィルム供給装置2は
フィルム搬送を継続し得るようになる。このとき、回動
プレート80はフィルム3とに接触せず、端部に備えた
回動ローラ82がフィルム3に接しているので、フィル
ム3が摺接により傷付くことはない。
【0019】T2時点におけるフィルム3の状況を見る
と、端部は所定位置に位置決めされて移動しない状態に
なり、ガイド板32に形成した爪32aをフィルム4に
形成した一対の係止口3bに挿通、即ち係止しやすい状
況になる。そこで、カム駆動機構31を駆動し、ガイド
板32を反時計方向に回動させる。因みに、本実施態様
ではガイド板32を回動させ、フィルム3の係止口3a
を一対の爪15に係止させるために要する時間を0.6
秒程度に設定している。そこで、第1及び第2搬送ロー
ラ61、71間では、100mm/秒×0.6秒=60
mmのバッファ(フィルム撓み部分の全長)が必要にな
り、撓み部分の高さは約30mmになる。
【0020】ガイド板32は側面から見て円弧状に形成
され、その基部が一対の回動部材33に固定され、回動
部材33は軸34に回動自在に軸支されるとともに、そ
の一端が連結部材35により回転体36に連結されてい
る。従って、T2時点で回転体36を回転駆動すると、
ガイド板32が図1に実線で示す位置から反時計方向に
回動し、爪32a、32bが回動途中において図2に示
すように一対の係止口3bに近接し、次に挿通して図4
(A)に示すようにフィルム3の端部を係止する。
【0021】次いで、ガイド板32はそのまま回動を続
け、図4(B)に示すように開口部11からパトローネ
4内にフィルム3の端部を引き込み、図4(C)に示す
ようにスプール12まで引き込んで一対の爪15に一対
の係止口3aを係止させる。故に、フィルム3の端部は
爪15に完全に係止される。ガイド板32がフィルム3
を係止して回動しているとき、第1搬送ローラ61は駆
動力を遮断されてアイドル状態になっているのが好まし
いが、フィルム3の移動速度と等しい速度で回転するよ
うになっていてもよい。カム機構31は駆動を継続して
いるので、ガイド板32の回動は反時計方向からT3時
点に示すように時計方向に方向変換するが、フィルム3
の端部は爪15に係止しているので、ガイド板32のみ
が時計方向に回動する。従って、爪32aが係止口3b
から抜け出て、図4(A)に示すように元の位置に複動
する。
【0022】次に、T4時点に示すように第1搬送ロー
ラ61を100mm/秒で回転駆動させると、フィルム
3の係止動作中に形成された撓みがそのままの状態で搬
送されるようになる。これと同時に、キー16を介して
スプール12を回転させ、図4(B)に示すように軸部
12bにフィルム3を巻き込む。そして、所定長のフィ
ルム3を巻き込んだ後、T5時点で示すように第1及び
第2搬送ローラ61、71、更にスプール12の回転を
停止して巻き込みを終了する。以上に説明したように、
本実施態様においてはフィルム3をパトローネ4内に巻
き込む際に、フィルム供給装置2によるフィルム3の搬
送を一時停止させる必要がなく、巻き込み作業を効率よ
く、しかも全く自動的に行うことができる。
【0023】次に、図5〜図8を参照して写真フィルム
の分離装置について説明する。なお、図5は写真フィル
ムの分離装置(以下、単に分離装置と略称する)の構成
を説明する模式的構成図、図6は分離動作を説明するタ
イムチャート、図7はリリース板の一例を示す斜視図、
図8は分離動作を示す説明図である。本実施態様におけ
る分離装置101は、パトローネ4内に巻き込まれてい
るフィルム3を例えば現像処理等のため抜き出す際に適
用されるものである。分離装置101と前記係止装置1
との構成上の主な相違は、フィルム3を上側から位置規
制するカム機構41を備えていないこと、第1及び第2
搬送ローラ61、71の回転方向が逆になっていること
等である。従って、前記同様の作用を行う部材には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0024】パトローネ4内から抜き取られたフィルム
3は、第1及び第2搬送ローラ61、71の回転により
現像処理装置102側に搬送される。フィルム3を搬送
中、言い換えれば現像処理中は、第1及び第2搬送ロー
ラ61、71の回転速度は、例えば100mm/秒の等
速度回転に制御される。従って、リザーバー部81のロ
ーラ82は図5に実線で示すような状態に押し上げられ
ておらず、フィルム3は水平状態で現像処理装置102
に搬送される。
【0025】一方、回動部材33には、上述の係止装置
におけるガイド板32に代えて図8に示すようなリリー
ス板111が取り付けられている。リリース板111
は、スプール12の爪15に係止されているフィルム3
を分離するものであり、この分離はリリース板111の
先端に形成した切り欠き部111aによりスプール12
に形成されたリブ16を逃げるとともに、両側に形成さ
れた一対の舌片111bを爪15とフィルム3の端部と
の間に差し込んでフィルム3を持ち上げ、爪15から係
止口3aを抜き出させることにより行われる。
【0026】次に、フィルム3と爪15との分離動作を
説明する。フィルム3を現像処理している間、第1及び
第2搬送ローラ61、71は図9のT11時点に示すよ
うに同時に等速回転に駆動されている。そして、T12
時点で示すようにフィルム3の終端より所定長(50m
m程度)手前の特定部分がセンサー51により検出され
ると、第1搬送ローラ61の回転速度が高速に制御され
る。なお、センサー51によるフィルム3の前記特定部
分の検出は、前記同様にパーフォレーション3cの計数
等により行われる。また、第1搬送ローラ61の高速制
御は、前記同様に100mm/秒×0.6秒=60mm
で設定されるバッファが形成されるように速度制御す
る。
【0027】しかし、第2搬送ローラ71の回転速度は
一定であるから、リザーバー部81においてフィルム3
に撓みが生じ、図5に実線で示すようにローラ82が持
ち上げられる。そして、フィルム3に撓みが形成されて
から、T13時点で示すように第1搬送ローラ61を回
転停止に制御すると、リザーバー部81から右側におい
てはフィルム3が搬送されるが、左側においてはフィル
ム3が停止状態になる。
【0028】T13時点でフィルム3の終端が搬送停止
になると、カム機構31が駆動されて回動部材33が反
時計方向に回動し、リリース板111をフィルム3の下
側から開口部11内に押し込む。以下、図6を参照して
フィルム3の分離動作を説明すると、回動部材33の回
動により、リリース板111は図6(A)に示すように
スプール12内に押し込まれる。そして、一対の舌片1
11bが爪15の斜面に沿って移動し、爪15から係止
口3aを抜き出させるように押し上げる。この押し上げ
は、一対の舌片111bが爪15の斜面にガイドされる
ことにより行われ、図6(B)に示すようにフィルム3
が爪15から完全に抜け出る。
【0029】次に、T14時点で示すように第1搬送ロ
ーラ61を再び回転駆動すると、停止していたフィルム
3が右側に引かれるので、図6(C)に示すようにフィ
ルム3の終端がスプール12から完全に分離する。T1
4時点以降では、カム機構31によりリリース板111
が復動し、フィルム3の搬送終了後にT15時点で示す
ように第1及び第2搬送ローラ61、71を回転停止に
制御し、分離動作が終了する。
【0030】以上に説明したように、本実施態様に示し
た写真フィルムの分離装置は、フィルムの端部を端部係
止手段から分離する際に、フィルムの端部を一時停止に
して確実に分離するとともに、フィルムの給送を継続す
ることができ、フィルムの分離作業と給送作業とを効率
よく行うことができる。以上に本発明の実施態様を説明
したが、本発明は前記に限定されるものではない。例え
ば、ガイド板やリリース板の先端形状は、スプールに形
成された端部係止手段の形状に合わせて適宜偏向される
ものである。また、分離装置に連動する装置は現像処理
装置に限定されず、係止装置と連動する装置もフィルム
供給装置に限定されない。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る写
真フィルムの係止装置は、フィルム供給装置等から搬送
される写真フィルムの端部をパトローネ本体内に設けた
スプールに形成した端部係止手段に係止し、スプールを
回転させてパトローネ本体内に巻き込む際に、写真フィ
ルムの搬送路に設けた第1搬送ローラを停止させて写真
フィルムの端部を一時停止させた状態で係止させる一
方、写真フィルムの搬送路に第1搬送ローラに対し所定
間隔をもって配設した第2搬送ローラを駆動し、第1及
び第2搬送ローラ間に写真フィルムを撓み変形させるよ
うに構成した。従って、写真フィルムの端部は停止状態
になり、係止作業を確実に行うことができる上に、写真
フィルムを供給し続けることができ、写真フィルムの巻
き込み作業の効率化を図ることができる。
【0032】また、本発明に係る写真フィルムの分離装
置は、パトローネ本体から引き出した写真フィルムを例
えば現像装置に給送する際に、写真フィルムの給送する
搬送路に配設した第1搬送ローラを高速駆動して第2搬
送ローラとの間に写真フィルムに撓み変形部を形成し、
この撓み変形部を給送している間に第1搬送ローラを停
止させて写真フィルムの引き出しを一時停止にした状態
で端部係止手段から写真フィルムの端部を分離するよう
に構成した。従って、写真フィルムの端部の分離を停止
状態で行うことができ、しかも撓み変形部は第2搬送ロ
ーラにより給送されているので、分離作業を確実に行い
得るうえに、給送される写真フィルムについて所望の処
理を継続して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施態様である写真フィ
ルムの係止装置を示す模式的構成図である。
【図2】図2はパトローネとフィルム係止の関連を示す
要部の斜視図である。
【図3】図3はフィルムの係止動作を示すタイムチャー
トである。
【図4】図4(A)、(B)、(C)はガイド板のパト
ローネへの挿入を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の第2実施態様である写真フィル
ムの分離装置を示す模式的構成図である。
【図6】図6(A)、(B)、(C)はフィルムの分離
を示す説明図である。
【図7】図7はフィルムの分離動作を示すタイムチャー
トである。
【図8】図8はリリース板の形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 写真フィルムの係止装置 2 フィルム供給装置 3 写真フィルム 3a、3b 係止口 4 パトローネ本体 5 架台 12 スプール 15 端部係止手段 31、41 カム機構 32 ガイド板 33 回動部材 51 センサー 61 第1搬送ローラ 71 第2搬送ローラ 81 リザーバー部 101 写真フィルムの分離装置 102 現像処理装置 111 リリース板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真フィルムの端部係止手段を設けたスプ
    ールを回転自在に収納するとともに内部を遮光状態に保
    つように構成したパトローネ本体中に、前記写真フィル
    ムの端部を前記端部係止手段に係止して巻き込むように
    構成した写真フィルムの係止装置において、 前記写真フィルムの供給側からパトローネ本体に到るフ
    ィルム搬送路のパトローネ寄りに配設した第1搬送ロー
    ラと、前記第1搬送ローラより前記パトローネから離れ
    て配設した第2搬送ローラと、前記写真フィルムの端部
    を捕捉して前記端部係止手段に係止させる際に、前記第
    1搬送ローラを一時停止に制御して該第1搬送ローラと
    前記第2搬送ローラ間で前記写真フィルムを撓み変形さ
    せるための駆動制御手段とを備え、前記第2搬送ローラ
    を駆動しながら前記写真フィルムを停止状態で捕捉する
    ように構成したことを特徴とする写真フィルムの係止装
    置。
  2. 【請求項2】パトローネ本体内に設けた端部係止手段に
    端部が係止された状態で巻き込まれた写真フィルムの端
    部を前記端部係止手段から抜き取るように構成した写真
    フィルムの分離装置において、 前記パトローネ本体内から引き出された写真フィルムを
    所望の処理装置に給送する搬送路のパトローネ寄りに配
    設した第1搬送ローラと、該第1搬送ローラより前記パ
    トローネから離れて配設した第2搬送ローラと、前記写
    真フィルムの端部を前記端部係止手段から分離する際
    に、前記第1搬送ローラを前記第2搬送ローラに対し高
    速に制御して前記第1搬送ローラと第2搬送ローラ間で
    前記写真フィルムを撓み変形させ、且つ該撓み変形した
    前記写真フィルムを前記第2搬送ローラにより搬送して
    いる間に、前記第1搬送ローラを回転停止に制御するた
    めの駆動制御手段とを備え、前記第2搬送ローラを駆動
    しながら前記写真フィルムを停止状態で前記端部係止手
    段から分離するように構成したことを特徴とする写真フ
    ィルムの分離装置。
JP04303212A 1992-10-16 1992-10-16 写真フィルムの係止装置及び分離装置 Expired - Fee Related JP3097788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04303212A JP3097788B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 写真フィルムの係止装置及び分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04303212A JP3097788B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 写真フィルムの係止装置及び分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06130633A JPH06130633A (ja) 1994-05-13
JP3097788B2 true JP3097788B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=17918231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04303212A Expired - Fee Related JP3097788B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 写真フィルムの係止装置及び分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3097788B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2188094C (en) 1995-10-23 1999-11-30 Takuji Yamaguchi Film rewinder
JP3152128B2 (ja) 1995-10-25 2001-04-03 ノーリツ鋼機株式会社 フィルム種別の判別方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06130633A (ja) 1994-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4059211A (en) Web material storage device
US5745797A (en) Camera assembly using mandrel to roll film in chamber
JPH0141979B2 (ja)
JP3097788B2 (ja) 写真フィルムの係止装置及び分離装置
JP2953551B2 (ja) フィルム現像装置
JPH0342458B2 (ja)
JP2805413B2 (ja) フィルム用カートリッジ及び自動現像装置
US5735474A (en) Method for forwarding and rewinding photosensitive material
US5815739A (en) Camera assembly with quill drivekey for engaging film cartridge
US6811111B2 (en) Method of and apparatus for producing film scroll
JP3703021B2 (ja) コントロールストリップ用ホルダ
JP3161597B2 (ja) 自動現像装置
JP2004223987A (ja) 画像形成装置
EP0712027A1 (en) Apparatus for detaching and reattaching a photographic film to a film cartridge
JP2877224B2 (ja) 写真処理装置における感光材料の巻き戻し方法
US5307115A (en) Film end holder for photographic printer
JPS6030741Y2 (ja) プロセサ−カメラ
JP3353988B2 (ja) 先導爪へのフィルム係止方法及びフィルム巻取装置
JP3470251B2 (ja) フィルム搬送用リーダ及び連結方法
JPH0980630A (ja) 写真処理装置における感光材料の送り出し方法
JPH04254845A (ja) ネガフイルム供給装置
JP3289558B2 (ja) 写真フィルム自動巻取装置
JP2914552B2 (ja) フィルム巻取り機構
JPH03265853A (ja) 写真処理装置
JPH03110533A (ja) 長尺物貯蔵装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070811

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070811

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070811

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees