JP3097672U - 台座を具有するマウスの構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スムーズにワイヤの出し入れが行える台座を具有するマウスの構造を提供する。
【解決手段】マウス本体50の後方より、末端にプラグ55を具有するワイ52ヤを延伸させ、更に上下外殻401,402より構成される台座40を設けるが、該台座40に設けた上パイロット孔43より該ワイヤ52を該台座40内部に引き込ませ、もう一つの下パイロット孔44からは該台座40より該ワイヤ52を外部に引き出し、マウスを使用しないときはワイヤを収納した状態で該マウス本体50の内表面を該台座40の表面上に重ねて位置決めして一体にする。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は台座を具有するマウスの構造に係り、特にマウス本体の後ろ側より延伸するワイヤに台座を連結させ、該マウス本体が該台座と重ねられて一体となっている、台座を具有するマウスの構造に関わる。
【0002】
【従来の技術】
公知のマウスのワイヤ巻取器においては、二つの円盤状のパイロット構造を利用し、手動による操作でこれらを回転させ、シグナルワイヤをマウス内から出し入れするものが考案されている。該シグナルワイヤを収納する収納凹部では、ワイヤが絡まったり、ワイヤの出し入れがスムーズに行えないといった欠点、並びに自動ワイヤ巻取の機能がないといった実用性に欠ける点、更にはワイヤ巻取器がマウス上に設置されていることから、設置されるワイヤの長さにも限度がある、といった問題点などがあった。
そこでこれを改良するべく、既にワイヤ巻取器付きのマウスが開発されているが、これは上外殻と下外殻を中心軸によって連結させ、該中心軸の外周の空間にワイヤ巻取凹部を設け、シグナルワイヤが該中心軸に巻き付けられる構造を呈したものである。ワイヤを人の手によって引き出すときは、マウス本体が回転し、ワイヤを人の手によってワイヤ巻取凹部中に収納するときは、マウス本体を反対方向に回転させて収納するものであるが、これも手動によるもので、まだまだ実用性には欠けており、上述の考案と同様にワイヤの長さの限度の問題が未解決である。
そこで、更に改良されたものとして、弾力部によって駆動する単一ワイヤ巻取輪が、軸上に回転可能な状態で設置されたものが考案されており、これは該ワイヤが該収納輪からの出し入れに、ワイヤとマウス内部の回路の電気的連結を利用したものであり、詳細には該収納輪上に摺動して接触する導電体を設け、該導電体が該ワイヤと同時に回転し、固定された蓋の内表面にプリントされた導電層上に、該回転する導電体が摺動するのを利用したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述のような既に最も初歩的な欠点が改良されたタイプの公知構造のものにおいても、以下のような欠点がある。
先ず、該導電体が回転して摺動することであるが、長期的に使用することによって、導電体の表面が磨耗し、接触不良を起すことである。また、ワイヤ巻取装置がマウス本体上に設けられていることで、ワイヤの長さにおける問題が未解決のままであることである。
そこで上述の欠点に鑑み、スムーズにワイヤの出し入れが行える本考案の台座を具有するマウスの構造を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
マウス本体の後方より、末端にプラグを具有するワイヤを延伸させ、更に上下外殻より構成される台座を設けるが、該台座に設けた上パイロット孔より該ワイヤを該台座内部に穿入させ、もう一つの下パイロット孔からは該台座よりワイヤを外部に進出させ、該マウス本体の内表面を該台座の表面上に重ねて定位して一体にする。
【0005】
【考案実施の形態】
図1,2に示すように、本考案には主にマウス本体50を含み、該マウス本体50後方にはある一定の長さのワイヤ52が設けられており、該ワイヤ52の末端は、端子プラグ55に接続されている。
上,下外殻401,402より構成される台座40においては、上,下パイロット孔43,44を具有し、該ワイヤ52が該上パイロット孔43より該台座40中に引き込まれ、該下パイロット孔44より該台座40外に延伸しており、該マウス本体50の内表面は、該台座40の表面48上に重なって位置決めされている(図2参照)。
該マウス本体50が該台座40の表面48で位置決めされるべく、該台座40の側面は、それぞれ円弧形を呈した凸縁45が設けられており、該マウス本体50の外周51は、該円弧凸縁45の内壁面上にて位置決めされている。
該台座40の内部には収納空間42を具有し、該収納空間42にはワイヤ巻取装置100が設けられ、該ワイヤ52が該ワイヤ巻取装置100中に収納される。
【0006】
図3に示すように、該ワイヤ巻取装置100は固定軸30を含み、該固定軸30は該収納空間42中にて固定されており、少なくとも二個以上のA,Bワイヤ巻取輪10,20が一体となったものを含み、両該収納輪10,20はそれぞれ中心孔12を具有し、該中心孔12は、該固定軸30上にて回転できるよう、回転可能な状態で設置されている。
該A,Bワイヤ巻取輪10,20上には、A,Bワイヤ巻取凹部15,25が設けられており、該ワイヤ52が該ワイヤ巻取凹部15,25中に巻きつけられて収納される。
渦巻状巻取りばね80においては、該Aワイヤ巻取輪10に設けられた側面溝11中に設けられ、該巻取りばね80の内端81は、該固定軸30上に固定されており、外端82は該側面溝11の溝壁面に固定されている。
更に該A,Bワイヤ巻取輪10,20の間には環状片13が設けられており、該環状片13上には切り込み131が設けられており、該ワイヤ52が該Aワイヤ巻取凹部15中より延伸して該Bワイヤ巻取凹部25中に進入し、該切り込み131は該ワイヤ52を係止させる個所を形成している。また該A,Bワイヤ巻取輪10,20の直径D,dにおいては、等しく設計しても、異なるものとして設計してもよいものとする(図6参照)。
【0007】
図1,2,4に示すように、台座の該円弧凸縁45の内側には傾斜する凸架451を設けることにより、該マウス本体50が上から下に該表面48上に嵌入するとき、その外周51は該凸架451と接触して位置決めされ、該円弧凸縁45がその弾力によって外側にやや湾曲したように変形し、該マウス本体50が効果的に該表面48上にて位置決めされ、こうして該マウス本体50が該台座40と結合されて一体となり、収納や携帯に便利となる。また使用する際は、該マウス本体50を下から上へと動かして該台座40から外すとき、該凸架451が受ける力がなくなり、該円弧凸縁45はその弾力によって元に戻り、該マウス本体50が該台座40から取り外されて使用できるようになる。
【0008】
図2,3,6に示すように、該台座40内部の収納空間42中に設けられたワイヤ巻取装置100において、該A,Bワイヤ巻取輪10,20が該固定軸30上に回転可能な状態で設置されており、該Aワイヤ巻取輪10が一回転すると、該Bワイヤ巻取輪20も同様に一回転する。該Aワイヤ巻取輪10が一回転すると、該Aワイヤ巻取凹部15中から出入する外線522の長さがπ×D(Dは該Aワイヤ巻取輪1の直径)となり、該Bワイヤ巻取輪20が一回転すると、該Bワイヤ巻取凹部25中の内線521の長さはπ×d(dは該Bワイヤ巻取輪20の直径)となる。
よって、該A,Bワイヤ巻取輪10,20は、同軸で回転すると、両該ワイヤ巻取輪10,20の長さの比率は、該A,B回転軸10,20の直径の比、つまりD:dとなる。本考案の実施例中では該A,Bワイヤ巻取輪10,20の直径比を10:1としている。
該マウス本体10が使用者によって引っ張られると、該外線522が外に出され、該プラグ55に付いている内線521も外に出る。該外線522を50cm引っ張り出すと、同時に該内線521が該下パイロット孔44外より該Bワイヤ巻取凹部25外に5cm出され、該内線521外端に連結している該プラグ55を電子機器に挿し込むことができ、該マウス本体50が移動するとき、該プラグ55と該台座40間に過度の移動距離が発生しないようになっている。
ワイヤを収納しようとするときは、該A,Bワイヤ巻取輪10,20が該渦巻状の巻取りばね80の収縮作用を受け、該内,外線521,522が該A,Bワイヤ巻取凹部15,25に収納される。該プラグ55の後ろ側は、該ストップ部431にて止められ、該プラグ55が該台座40中にて定位される機能が提供されている(図3,5参照)。
【0009】
図5に示すように、使用する環境に応じて、該A,Bワイヤ巻取輪10,20はその直径を等しいもの(1:1)として設計してもよく、こうすることで該内,外線521,522が引っ張られる、或いは収納されるとき、両者の長さが一致したものとなり、また図1に示すように、該台座40側面にはソケット403を設けることで、プラグが挿し込まれる個所を提供する。
【0010】
【考案の効果】
本考案によると、台座を付けたことで従来のようなワイヤの長さの制限が解消され、且つスムーズにワイヤをマウスより出し入れすることに成功した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のマウス本体と台座との連結における立体分解図である。
【図2】本考案の台座における断面図である。
【図3】本考案のもう一つの立体分解図である。
【図4】本考案の台座の円弧凸縁における立体拡大図である。
【図5】本考案の台座内部のA,B各ワイヤ巻取輪の直径を等しいものとした場合における断面図である。
【図6】本考案の大,小回転軸が同軸上で回転する様子を示す側面図である。
【符号の説明】
10 Aワイヤ巻取輪
100 ワイヤ巻取装置
11 側面溝
12 中心孔
13 環状片
131 切り込み
15 Aワイヤ巻取凹部
20 Bワイヤ巻取輪
25 Bワイヤ巻取凹部
30 固定軸
40 台座
401 上外殻
402 下外殻
403 ソケット
42 収納空間
43 上パイロット孔
431 ストップ部
44 下パイロット孔
45 円弧凸縁
451 凸架
48 表面
50 マウス本体
51 外周
52 ワイヤ
521 内線
522 外線
55 プラグ
80 渦巻状巻取りばね
81 内端
82 外端

Claims (6)

  1. マウス本体と台座とより構成される、台座を具有するマウスの構造において、後側からある一定の長さの信号ワイヤが設けられており、該ワイヤの他端には端子に接続されるべくプラグが設けられているマウス本体と、
    上,下外殻によって構成されており、ワイヤを内部に出し入れするべく設けられた上パイロット孔と、ワイヤを外に出し入れすべく設けられた下パイロット孔とを具有し、該マウス本体の内表面と重ねて位置決めされる台座と、
    を具有することを特徴とする台座を具有するマウスの構造。
  2. 該台座の側面には、それぞれ円弧形を呈した凸縁が設けられており、該マウス本体外周が該凸縁の内壁面と接して位置決めされ、該マウス本体が該台座の表面上にて位置決めされることを特徴とする請求項1記載の台座を具有するマウスの構造。
  3. 該台座の内部には収納空間を具有し、該収納空間中にはワイヤ巻取装置を含み、ワイヤが該ワイヤ巻取装置中に収納されることを特徴とする請求項1記載の台座を具有するマウスの構造。
  4. 該ワイヤ巻取装置には該収納空間中にて固定される固定軸を含み、
    少なくとも二つ以上のA,Bワイヤ巻取輪のそれぞれの中心孔が、該固定軸上にて回転可能な状態で設置されており、
    更に該A,Bワイヤ巻取輪上には、ワイヤが巻き付けられて収納されるべく、A,Bワイヤ巻取凹部が設けられており、
    渦巻状の巻取りばねが該Aワイヤ巻取輪のある一定の位置に設けられた側面溝中に設けられており、
    該巻取りばねの内端が該固定軸上に固定され、該巻取りばねの外端が該側面溝の溝壁上にて固定されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の台座を具有するマウスの構造。
  5. 該A,Bワイヤ巻取輪の間には環状片が設けられ、該環状片上には切り込みが設けられており、
    該ワイヤが該Aワイヤ巻取凹部中より延長して該Bワイヤ巻取凹部中にまで進入するが、該切り込みによって該ワイヤが係止する位置が提供されていることを特徴とする請求項4記載の台座を具有するマウスの構造。
  6. 該A,Bワイヤ巻取輪両者の直径は、異なるもの、或いは等しいもの、の何れかであることを特徴とする請求項4記載の台座を具有するマウスの構造。
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