JP3655573B2 - イヤフォン整理具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、イヤフォンの整理及び携帯を容易にするイヤフォン整理具に関し、一対のイヤフォンを合体させることを可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の図22に示す側面L字型イヤフォン(以下は単に「イヤフォン」と呼ぶ)は音のよさ、耳に入る形状、軽量さという機能面を追求されてきた。よってイヤフォンの耳に入れて使用する使用形態からイヤフォンは軽量であること、耳に入れて不快でないことはある程度達成されてきた。イヤフォンはコードのタイプによって二種類あり、二股に分かれたイヤフォンのコードは互いに長さが異なるもの(図22参照)と同じものとがある。互いに長さの違うコードを持つイヤフォンはコードを首の後ろに回す、ネックチェーン方式のイヤフォンである。これは、使用中にイヤフォンを耳から外しても肩にかかる、落ちにくいコードである。近年はこのネックチェーン方式がよく採用されている。さらに携帯型音響装置の進化によりリモートコントローラーを取り付けてあるイヤフォンも多く使用されている。
【0003】
また、従来のイヤフォン整理具としては、図23に示すイヤフォン100を収納する電気コード収納器具(特開平10−297836)がある。これは、ばねを使った巻き上げ式で、図22に示す類のイヤフォン等のコードを収納する。巻き上げ式の電気コード収納具付のラジオ(例えばソニー株式会社製、品番:SRF−G8V)は存在するが、現在は他の携帯型音響装置には採用されている例はなく、本格的な実用化には至っていない。現在、携帯型音響装置においては、その容積の極小化が追求されるなかで、容積を増加させるイヤフォンのコード巻取り部及びイヤフォン本体(コード除く)の収納部を設置することは非常に困難であった。
【0004】
他に、手動巻上げ式のイヤフォン整理具(ソニー株式会社製、商品名:ステレオイヤーレシーバー「N・U・D・E」、品番:MDR−E837LP(B))も存在し、化粧のコンパクト状ケース内に手動でコードを巻いた上でイヤフォンを収納することが可能である。また、イヤーマウント方式ヘッドフォン(東北パイオニア株式会社製、商品名:ステレオヘッドフォン「AIR‘S LITE」、品番:SE−E03−W)は、側面L字型イヤフォンとは異なるが、携帯に便利なキャリングホルダーが付属する。このキャリングホルダーによって合体したヘッドフォンを携帯収納することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上の従来技術によれば、イヤフォンの特性である耳の穴への引っかかりがよいという性質が災いし、保存している場所(鞄の中、机の上、机の引き出しなど)から取り出すときにいたるところに引っかかりやすい。また、イヤフォンは両耳用に二股に分かれていることから非常に簡単にもつれを生じ、さらに、取り扱いによっては、コードは断線が生じた等、不便で致命的な状況が生じた。また、従来のイヤフォンに関する発明では、イヤフォンの効用を損なわず、かつ使用中に不快感を感じさせることなく、もつれにくさ、整理しやすさ、携帯性を持たせるにはいたらなかった。
【0006】
また、従来の電気コード収納器具は歯車やばねを用いていたので場所を取り、駆動部を持つことから故障しやすかった。また、場所を取り、かつ重いためイヤフォンを用いる携帯型音響装置に一体化されるのは非常に困難であった。さらに、リモートコントローラーをコードの中間に設置してあるイヤフォンの場合には、段落0003記載の従来の収納器具はその効果を発揮することができなかった。また、段落0004記載の手動巻上げ式のイヤフォン整理具は携帯型音響装置にイヤフォンを取り付けた状態では、収納具としての機能を果たすことは不可能である。さらに、リモートコントローラー付属のイヤフォンにおいても同様にその機能を果たすことはできない。さらに、段落0004記載のイヤーマウント方式ヘッドフォンにおいては携帯収納が可能ではあるが、付属のキャリングホルダーを共に携帯せねばならず、煩雑である。かつ、その合体させている方法も煩雑である。
【0007】
従来のイヤフォン整理具が携帯型音響装置本体と一体化してある場合は、付属イヤフォンまたは付属電気コード収納具が故障したときに、携帯型音響装置本体と一括して修理に出さねばない。したがって、付属イヤフォン、または従来の付属電気コード収納具の修理、交換は時間と手間を要し煩雑であった。前述のソニー株式会社製のラジオは、付属のイヤフォン以外のイヤフォンでも接続可能なイヤフォンのプラグ用の穴を持っていた。このことは付属のイヤフォン以外を使用することが想定されていることを示す。さらに従来の技術においては、イヤフォン自体に収納具としての機能を設けるにも、携帯型音響装置とは独立して収納、整理機能を持たせるにも至らなかった。
【0008】
現在は、イヤフォンを携帯型音響装置ボディーに巻きつけて携帯、整理するという方法が取られているが、巻きつけたイヤフォンのコードを係止する方法はなかった。また、互いに長さの異なるコードを持つイヤフォンの場合、その互いに長さの異なるコードが原因で、携帯型音響装置ボディーに巻き付けることが困難であった。特に、歩行中、自転車移動中などに携帯型音響装置の使用を中止し、イヤフォンを耳から取り出した後に、コードが絡みやすいイヤフォンを収納する際に不快感、不便等の支障を生じた。
【0009】
また、携帯型音響装置を、袋に入れるという方法もとられる。しかし、二股になったコードを持つイヤフォンは鞄の中でも収納袋の中でも互いに絡まりやすく、出し入れが不便であった。そして、袋の中でイヤフォンのコードがもつれることが多々あった。これは、一対のイヤフォンを合体させる技術、及びイヤフォンのコードを携帯型音響装置ボディーに巻きつけて固定させる技術が存在しなかったからである。総じて、携帯型音響装置はミニディスクやMP3などの登場によりさらに小型化が進み、日常的に携帯、使用する機会が急増し、イヤフォンに一層の携帯性、利便性が求められているのにもかかわらず、イヤフォンに関しては目立った進歩を見ることがなかった。
【0010】
また現在、携帯用の電子手帳などのウィンドウズ(登録商標)CE(Windows(登録商標)CE)やパーム(登録商標)(Palm(登録商標))を基本ソフト(OS)とした小型電子計算機端末やデジタルカメラ等の携帯用電気機器に、大量の電子データを記憶できるようになった。この小型電子計算機端末やデジタルカメラに、データ圧縮技術の一つであるMP3形式で音楽をデジタル情報化し、保存し、再生も可能になっている。携帯型音響装置の機能を有する小型電子計算機端末やデジタルカメラで音楽を聞く場合においても、従来のイヤフォンは携帯性、利便性を持つにはいたらなかった。さらに、携帯型DVD再生機器や携帯型テレビが普及する中、携帯性、利便性を持つイヤフォンは開発されなかった。
【0011】
そこで、この発明は上述した課題(段落0005から段落0010記載)を解決するためになされたものである。この発明の第一の目的とするところは、以下の(A)から(I)を特徴としたイヤフォン整理具を提供することにある。つまり、
(A)イヤフォンの重量の増加を最小限に抑える、
(B)使用中の不快感を感じさせない、
(C)イヤフォンのデザインを損なうことない、
(D)イヤフォンの特性である耳への確実な装着させるための引っかかりの良い形状を、使用していないときに取り除く、
(E)携帯型音響装置本体とは独立したイヤフォン自体を収納具として構成した、
(F)簡単な構造である、
(G)故障しにくい、
(H)ローコスト、
(I)量産容易な小型のイヤフォン整理具である。
また、本体と一体化した従来の電気コード収納具では得られなかった、修理が容易で、交換が可能なイヤフォン整理具を提供することを第二の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するための、第一の発明は、左右一対のイヤフォンを組み合わせて合体させるイヤフォン整理具において、側面L字型イヤフォンのスピーカー面に設置したキャップ型アタッチメントに設けた挿入口と、イヤフォンの腕部に設けた舌状挿入部とを合体させることを可能としたイヤフォン整理具である。
【0013】
第二の発明は、両イヤフォンを楕円形に形成して合体させた請求項1記載のイヤフォン整理具である。
【0014】
第三の発明は、イヤフォンの頭部及び腕部に隆起部を設け、左右一対のイヤフォンを合わせてコードを巻くボビン状とし、さらにジャックプラグに係合部を設けて、コードを巻きつけた後にイヤフォン本体に係止可能としたイヤフォン整理具である。
【0015】
第四の発明は、イヤフォンの頭部及び腕部に隆起部を設け、合体した左右一対のイヤフォンをコードを巻くボビン状とし、さらにジャックプラグに係合部を設けて、コードを巻きつけた後にイヤフォン本体に係止可能とした請求項1もしくは請求項2に記載のイヤフォン整理具である。
【0016】
第五の発明は、左右一対のイヤフォンを組み合わせて合体させるイヤフォン整理具において、側面L字型イヤフォンのスピーカー面に設置した一対のオスメス式イヤフォンアタッチメントを互いに合体させることにより、両イヤフォンを合体させることを可能としたイヤフォン整理具である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第一の実施形態について図面を参照して説明する。
【第一の実施形態】
図1は本発明に係るイヤフォン整理具である合体ボビン型イヤフォンにコード101を巻きつけた側面図である。図2は上記イヤフォン整理具において、楕円形に合体した合体ボビン型イヤフォンの側面図である。
【0018】
図2及び斜視図3に示すとおり、イヤフォンはコード101、ジャックプラグ102(別名:L型ステレオミニプラグ)、頭部104、腕部105、スピーカー面106からなる。この合体型イヤフォンにおいては図3に示すように、イヤフォンの腕部105に舌状挿入部1を具備する。また、図2に示すとおり、人の頭部にベレー帽を被せるように、イヤフォンのスピーカー面106にイヤフォンアタッチメント本体メス2を設置する。
【0019】
合体ボビン型イヤフォンにおいては、図4に示すイヤフォンアタッチメント本体メス2が具備する挿入口3に、腕部105に設置した舌状挿入部1を挿入することにより、左右一対のイヤフォンを互いにスライドさせて合体させる。舌状挿入部1はその先端に滑り止めの為の突起を設けることができる。イヤフォンアタッチメント本体メス2は任意の数の音取り穴4を具備することができ、スピーカー面106に設置したイヤフォンアタッチメント本体メス2がもたらすイヤフォンの音質への影響を最小限に抑える。
【0020】
図4を▲5▼―▲5▼線に沿って切断した断面図5に示すように、挿入口3は舌状挿入部1を受け入れる構造である。合体する一対のイヤフォンが具備する舌状挿入部1は、双方ともに拡大平面図6に示す方向を向く。または、合体する一対のイヤフォンが具備する舌状挿入部1は、双方ともに拡大平面図7に示す方向を向く。図6及び図7中の矢印は舌状挿入部1の方向を示す。または、合体する一通イのイヤフォンが具備する舌状挿入部1は、一方は図6に示す方向を向き、もう一方は図7に示す方向を向く。
【0021】
イヤフォンの頭部104及び腕部105は合体したイヤフォンにコードを巻きつけたときにコードが脱落するのを防ぐために、図8のように扇形隆起部5を具備する。図1に示すように、この合体したイヤフォン103と扇形隆起部5とによりイヤフォンにコードを巻きつけるボビンの機能を備えることが可能である。ボビンの両端にある円盤の役目をする隆起部の形状はコード101の脱落を防ぐことが可能な形状である扇形、または長方形、方形、球形、半球形、円盤型、ドーム型などの形をとることができる。この扇形隆起部5を設けることで、舌状挿入部1と挿入口3とを設置することなしにイヤフォンを図1のように合わせてイヤフォンを巻きつけることも可能である。
【0022】
図1に示すとおり、イヤフォンの腕部105にはイヤフォンを合体したイヤフォン103に巻きつける際にコードが急角度で曲折し断線することを防止するために、竜骨状の急角度曲折防止プロテクター6を具備することができる。
【0023】
図9に示すようにイヤフォンのジャックプラグ102は係合部7を具備し、巻かれたコードを巻いた状態で係止して保持できる。係合部7はジャックプラグ102及びコード101の任意の位置及び角度に設置でき、図9はその一例である。
【0024】
次に、第一の実施形態におけるイヤフォンの示す動作について説明する。図1に示すように、イヤフォンを合体させる場合には、互いのイヤフォンをスライドさせ、腕部105の舌状挿入部1(図3参照)をイヤフォンアタッチメント本体メス2の挿入口3(図4及び図5参照)に挿入する。そして、合体したイヤフォンの形成するボビンにコード101を巻いてゆく。イヤフォンのジャックプラグ102部分まで巻くとジャックプラグ102の係合部7を用いてコード101を解けないように固定する。すると、イヤフォンは球状の形態で保存できる。図10に示すとおり、上記の実施方法はイヤフォンを携帯型音響装置に設置した状態でも実施可能である。
【0025】
【第一の実施形態の効果】
このように、第一の実施形態においては一対のイヤフォンを合体させ、ジャックプラグ102の係合部7により係止することを可能とした。この実施形態の合体ボビン型イヤフォンは軽量、かつ、駆動部を持たず簡単な構造である。合体したイヤフォン本体を収納具とすることで、従来の電気コード収納具よりも小型化することができるとともにローコストで量産することができる。
【0026】
また、イヤフォンを合体させた状態で携帯することで、一時的にイヤフォンを耳からはずしたときなどに起こる、イヤフォン特有の引っかかりやすさ、及びもつれやすさから生じる不便さ、不快感(段落0005から0010記載)を解決できる。
【0027】
【第二の実施形態】
図11は、この発明の第二の実施形態に係わるイヤフォン整理具であるイヤフォンアタッチメント本体メス2及びイヤフォンアタッチメント本体オス8を用いて合体させたイヤフォンの側面図である。この形態で用いる一対のイヤフォンアタッチメントをオスメス式イヤフォンアタッチメントと呼ぶ。図11ではイヤフォンアタッチメント本体メス2(図4参照)の挿入口3にイヤフォンアタッチメント本体オス8の舌状挿入部9を挿入して、イヤフォンを合体させた。第一の実施形態におけるイヤフォンの腕部105の舌状挿入部1(図2参照)をイヤフォンアタッチメントに具備させたものがイヤフォンアタッチメント本体オス8である。
【0028】
図12に示すように、この実施形態のイヤフォン整理具は、イヤフォンアタッチメント自体にオスメス構造を設け、スピーカー面106同士を互いにスライドさせてイヤフォンを合体させ、かつ、携帯型音響装置ボディー107にコード101を巻きつける点が、第一の実施形態(段落0017から0026記載)のイヤフォン整理具と異なる。
【0029】
図13はイヤフォンアタッチメント本体オス8の斜視図である。イヤフォンアタッチメント本体オス8はイヤフォンアタッチメント本体メス2の挿入口3(図4参照)に挿入される舌状挿入部9を具備する。また、イヤフォンアタッチメント本体オス8は適当の数及び大きさの音取り穴4を具備することができ、スピーカー面106に設置したイヤフォンアタッチメント本体オス8がもたらすイヤフォンの音質への影響を最小限に抑える。舌状挿入部9を持つイヤフォンアタッチメント本体8はさらなる可能性を広げる。イヤフォンアタッチメント本体メス2と同様の挿入口3を腕部105に設置すると、実施形態1と同様に合体させることも可能である。つまり、図14に示すように、図3の舌状挿入部1と挿入口3とを互いに場所を入れ替えることが可能である。
【0030】
図12は互いに長さの異なる二股のコードを具備するイヤフォン(図22参照)を図11のように合体させ、携帯型音響装置ボディー107に巻きつけた状態を示す斜視図である。二股に分かれたコードの長い方を折り返して曲げた状態(図22参照)で、コード101を三叉のイヤフォンコードクリップ10の二つの叉を使用して挟む。さらに、残った一つの叉でコード101の任意の部分に係止する。
【0031】
図15は互いに長さの同じ二股のコードを具備するイヤフォンを、オスメス式イヤフォンアタッチメントを用いて合体させた斜視図である。図16は、図15に示す合体したイヤフォンを携帯型音響装置ボディー107に巻きつけた状態を示す斜視図である。
【0032】
図12に示すように、第二の実施形態によって携帯型音響装置ボディー107に巻かれたコード101は、図17の三つの叉に分かれたイヤフォンコードクリップ10によって係止される。イヤフォンコードクリップ10は、叉を三つ持つことにより、二股に分かれたイヤフォンを携帯型音響装置ボディー107に巻いて係止することが可能となる。
【0033】
図18は図12に示す方法で、イヤフォンクリップ10において互いに長さの異なるイヤフォン(図22参照)のコード101を係止した状態を示す斜視図である。つまり図18においては、二股に別れたコード101の長い方を折り返して曲げた状態(図22参照)で、コード101を三叉のイヤフォンコードクリップ10の二つの叉を使用して挟む。さらに、残った一つの叉でコード101の任意の部分を係止する。
【0034】
イヤフォンコードクリップ10は程よいグリップと、コード101を挟んだときにカチッという感触をユーザーに与えるために球状突起11を具備する。この球状突起11がなくとも、クリップの叉の大きさがコードの太さに対して近接し、クリップがコード101をぴったりと挟むことが可能であれば、クリップの叉が球状突起11を持たない円柱形であっても十分にコードを保持し、その弾力性によりカチッという心地よい感覚をユーザーに与えることが可能である。
【0035】
【第二の実施形態の効果】
第二の実施形態によると、付属物のないイヤフォンだけでなく、リモートコントローラーの付属するイヤフォンを、図12、図16に示したように携帯音響装置ボディー107に巻きつけて携帯することが可能になる。また、一時的にイヤフォンを耳からはずしたときなどに生じるイヤフォン特有の引っかかりやすさや、もつれやすさからくる不快感を、イヤフォンを合体させて携帯することで解決できる。また、第一の実施携帯における合体ボビン型イヤフォンに代替して、第二の実施形態では携帯音響装置ボディー107を芯としてコード101を巻きつけているため、外周が大きく巻きやすい。
【0036】
さらに、第一の実施形態と同様に第二の実施形態によると場所を節約でき、駆動部を持たず簡単な構造で、軽量であり、従来の電気コード収納具より小型化することが可能であるととも、ローコストで量産することができる。このように、第二の実施形態の効果は、第一の実施形態の効果と重なる面が多い。さらに第二の実施形態では、第一の実施携帯同様、イヤフォンを使用していないときは常時イヤフォンを合体させておくことで、もつれやすさ、引っかかりやすさなどの上述した課題(段落0005から段落0010記載)を相当程度軽減できる。また、イヤフォンアタッチメントは、現存のあらゆるイヤフォンに形状を変えることなく即座に設置することができる上、上記の効果を得られる。
【0037】
【実施例】
第一の実施形態及び第二の実施形態の効果を実証するために、この発明を▲1▼松下電器産業株式会社製携帯型コンパクトディスク再生装置(品番:SL−SX220)と▲2▼その付属のイヤフォン(長さの同じ二股のコードを持つ)、及び▲3▼アイワ株式会社製携帯型テープカセット再生装置(品番:HS−PS002)付属のイヤフォン(長さの異なる二股のコードを持つ)を用いて実施した。
【0038】
第一の実施例(第一の実施形態に基づく)では図10に示すとおり、リモートコントローラーを外した状態で合体したイヤフォン103をボビン状とし、その周りにコード101を巻き、イヤフォンのジャックプラグ102の係合部7で係止した。本実施例において舌状挿入部1は、双方ともに図6に示すような方向を向く(段落0020参照)。ちなみに、このジャックプラグ102の係合部7の位置はジャックプラグ102の周辺のコード上に、コード付属の係合部として設置することも可能である。また、係合部7に替えてイヤフォンコードクリップ10を使用してコード101を係止することも可能である。
【0039】
第二の実施例(第二の実施形態に基づく)では図12及び図16に示すとおり、オスメス式イヤフォンアタッチメントを使用してイヤフォンを合体させ、イヤフォンのコード101を携帯型再生装置ボディー107に巻きつけ、イヤフォンコードクリップ10で固定する。
【0040】
第三の実施例(第一の実施形態と第二の実施形態との折衷型である)では図19に示すとおり、第一の実施形態に使用した方法(段落0024記載の合体ボビン型の接合方法:図2参照)でイヤフォンを楕円型に形成し合体させ、第二の実施形態のようにイヤフォンのコード101を携帯型音響装置ボディー107に巻きつけ、イヤフォンコードクリップ10で固定する。
【0041】
まずは耐久性を調査するため、合体イヤフォンを形成するためのイヤフォン腕部105の舌状挿入部1とイヤフォンアタッチメント本体メス2の挿入口3とで、二週間で一万回の着脱試験を行った。この試験において耐久性の問題ではゴム(自転車のタイヤ、チューブを使用)及びシリコーン素材(ボールペンのグリップを使用)が最も優れていた。ほかにプラスチック(DVD記録ディスクのソフトシェルケース、及びイヤフォン本体から削り出したものを使用)、ABS樹脂素材でも実用に耐える満足度は得られた。同様の試験をオスメス式イヤフォンアタッチメントに関しても実施し、実用可能であるという結論を得るに至った。
【0042】
第一の実施例の合体ボビン型イヤフォンを形成したところ段落0011記載の目的は達成され、段落0025及び段落0026記載の効果も得られた。
【0043】
第二の実施例においてイヤフォンのスピーカー面106のゴム製カバー(段落0037記載の松下電器産業株式会社製携帯型コンパクトディスク再生装置付属)に挿入口3及び舌状挿入部9を形成したところ段落0011記載の目的は達成され、段落0035及び段落0036記載の効果も得られた。
【0044】
第三の実施例も同様に行い、段落0011記載の目的は達成され、段落0035及び段落0036記載の効果も得られた。
【0045】
また、最も安価、入手容易で実施容易な素材であるゴムを使用した実施例では、自転車のタイヤの内側に設置されるチューブ(株式会社サギサカ製)を用いてイヤフォンアタッチメント本体メス2(図4参照)、イヤフォンアタッチメント本体オス8(図13参照)を形成した。さらに自転車のタイヤのゴム(三ツ星ベルト株式会社製)を用いてイヤフォンの腕部105に舌状挿入部1を形成し(図6参照)、実施例一から実施例三をそれぞれ実施した。イヤフォンアタッチメントのサイズは実施例で使用するイヤフォンのスピーカー面106に設置できるよう、スピーカー面106の直径よりも1mm弱短い内径を持つ。ここでも段落0011記載の目的と段落0035及び段落0036記載の効果は達成された。よって本発明が実用に足る発明であるという結論に達することは可能である。
【0046】
また、アイワ株式会社製携帯型テープカセット再生装置(品番:HS−PS002)に付属しているイヤフォンのスピーカー面106のプラスチック製カバーに挿入口3を形成し、イヤフォンの腕部105にプラスチック製の舌状挿入部1を形成した。舌状挿入部1はイヤフォンから削り出した。挿入口3は、自転車のタイヤのチューブ(株式会社サギサカ製)を3mm×5mm四方の大きさで切り取り、スピーカー面106に接着することで形成した。スピーカー面106に直接挿入口を形成したこの実施例において、段落0011記載の目的と段落0035及び段落0036記載の効果は達成された。
【0047】
また、ジャックプラグ102の係合部7及びイヤフォンコードクリップ10は、自転車のタイヤ(三ツ星ベルト株式会社製)のゴムを用いて形成した。係合部7を用いて図1、図10に示すようにイヤフォンを整理することが可能である。また、イヤフォンコードクリップ10を用いて図12、図16、図19に示すようにイヤフォンを整理することが可能である。本実施例においては、
▲1▼ 舌状挿入部1は長さ5mm、幅4mm、厚さ1mm、
▲2▼ 挿入口3は長辺5mm、短辺3mm、
▲3▼ 扇形隆起部5は高さA(4mm)×幅B(2mm)×長さC(7mm)(頭部104の場合)/D(4mm)(腕部105の場合)(図3及び図8参照)、
▲4▼ 係合部7は高さE(7mm)×上から見た直径F(5mm)(図9参照)、
▲5▼ イヤフォンコードクリップ10は縦G(7mm)×横(7mm)×奥行き(7mm)(図17参照)
の大きさである。
【0048】
実験においてイヤフォンコードクリップ10、ジャックプラグ102の係合部7、本体メス2、イヤフォンアタッチメント本体オス8の形成はナイフ、熱した針金での切り出し、接着剤での接着等を必要としたが、鋳型を使って製造すれば容易に大量生産できる。
【0049】
以上、イヤフォンにシリコーン、プラスチック、アクリル、ABS樹脂及びゴム等の弾性素材を使用し、上述の発明を実施したところ、どの素材を用いても同様の結果が得られ、コードのもつれやすさ、引っかかりやすさといった従来の技術上の問題点を著しく軽減、解消することに成功した。イヤフォンアタッチメント、腕部105の舌状挿入部1、扇形隆起部5、イヤフォンコードクリップ10、すべてがその形状の微小さにより、イヤフォンの良好な装着感を損ねることはなかった。従って、この発明の技術は十分に実施可能であるという結論に達することが可能である。
【0050】
【第三の実施形態】
第三の実施形態ではイヤフォンアタッチメントは、第二の実施形態とは異なる形態の挿入部と挿入口を具備する。この方式の名称を鍵式イヤフォンアタッチメントとする。図20に示すように、鍵式イヤフォンアタッチメント本体オス12は十字型挿入部13を具備し、鍵式イヤフォンアタッチメント本体メス14は十字型挿入口15を具備する。十字型挿入部13を十字型挿入口15に挿入し、約45度の角度で回転させる。すると、あたかも鍵と鍵穴のように互いに係合し、イヤフォンを合体させることが可能となる。
【0051】
十字型挿入部13を十字型挿入口15の形態は、鍵と鍵穴として使用可能ならば、どのようなデザインによっても代替できる。
【0052】
【第三の実施形態の効果】
オスメス式イヤフォンアタッチメントを用いることによりイヤフォンを合体させ、さらに携帯型音響装置ボディー107に巻きつけてコードを係止することにより、第二の実施形態と同様の効果(段落0035及び段落0036記載)を得られる。
【0053】
【他の実施形態】
また、本発明のキャップ型イヤフォンアタッチメント本体の形状はスピーカー面106のみでなく、頭部104、腕部105を含みイヤフォン全体をウエットスーツのように覆う形状をとることもできる。さらに、オスメス式イヤフォンアタッチメントを用いて合体したイヤフォン103に図3と同様な扇形隆起部5を設けることにより、イヤフォンのコード101を巻きつけることを可能とすることができる。この扇形隆起部5は耳に挟んで使用するクリップ型イヤフォンに設置することにより、一対のクリップ型イヤフォンを合わせた状態で携帯することを可能にすることもできる。
【0054】
イヤフォンアタッチメント本体メス2及びイヤフォンアタッチメント本体オス8はイヤフォンのスピーカー面106と一体化することが可能である。さらに一つのイヤフォンアタッチメントに舌状挿入部1及び挿入口3を両方設置すること、一つのイヤフォンアタッチメントに舌状挿入部1、挿入口3を複数設置することも可能である。また、舌状挿入部1及び挿入口3はイヤフォン本体に直接設置することも可能である。また、イヤフォン腕部105の舌状挿入部1(図3参照)、イヤフォンアタッチメント本体メス2の挿入口3(図4参照)、イヤフォンアタッチメント本体オス8の舌状挿入部9(図13参照)の裏面に、必要に応じて滑り止めを設置すると、合体したイヤフォンが容易に離れることを防ぐことができる。
【0055】
イヤフォンコードクリップ10はイヤフォンのコード101やジャックプラグ102と一体化することが可能である。そしてイヤフォンコードクリップ10の形状はそれぞれの叉がすべて同じ大きさである必要はなく、一つの叉が他の叉より大きいといった変更もイヤフォンのコード101の種類、形状、太さに応じて可能である。また、係合部7はジャックプラグ102以外のタイプのプラグ(例えばステレオミニ弱ステレオミニジャックまたはマイクロプラグなど)にも設置できる。
【0056】
また、図12に示すように、オスメス式イヤフォンアタッチメントを用いて互いに長さ異なるの二股のコードを持つイヤフォン(図22参照)を収納するとき、イヤフォンコードクリップ10は二つの叉を持つ形状のクリップでも代替できる。さらに、合体ボビン型イヤフォンに巻きつけたコード101を固定するためにもイヤフォンコードクリップ10は有効である。イヤフォンコードクリップ10は図21に示すような形状をとることもできる。また、図21に示すようにイヤフォンコードクリップ10は球状突起11(図17参照)に替えて円柱状の引っかかりを設置することもできる。
【0057】
段落0040記載の第三の実施例(第一の実施形態と第二の実施形態の折衷型、段落0050から段落0051記載の第三の実施形態とは異なる)により、図19に示すように合体ボビン型の接合方法でも、図12の互いに長さの異なる二股のコードを持つイヤフォン(図22参照)を携帯型音響装置ボディー107に巻きつけた実施方法と同様の効果を得られる。その際、コードは図18に示すようにイヤフォンコードクリップ10に挟まれる。
【0058】
図16に示す、長さの同じ二股のコードを持つイヤフォンを携帯音響装置ボディー107に巻きつけた実施方法においても、合体ボビン型の接合方法を使用してイヤフォンを合体させることが可能である。また、音響装置付属リモートコントローラーをボビンとしてイヤフォンのコード101を巻きつけることも可能である。
【0059】
また、図16に示すように、イヤフォンアタッチメントを用いて互いに同じ長さの二股のコードを持つイヤフォンを収納するとき、イヤフォンコードクリップ10の形状は三つの叉を持たなくとも、三本のコードを収納できる形、つまり二つの叉でもコード101を三本つかめるようになったクリップや、四つ叉のクリップであっても同様の効果を得られる。さらにイヤフォンコードクリップ10は他の電気器具のコードを整理、収納するのにも有効である。
【0060】
また、合体ボビン型イヤフォン、イヤフォンアタッチメント、イヤフォンコードクリップ10はそれぞれ単独で用いることもでき、それにより従来のイヤフォンの使用上生ずる不便さを著しく軽減できる。また、ソニー株式会社製ラジオ(品番:SRF−G8V)付属のイヤフォンと同様の、お椀型の頭部104のみを具備し、腕部105を具備しない形状のイヤフォンにも、イヤフォンアタッチメントは有効である。また、合体ボビン型イヤフォンは片方でもボビンとしての効果を発揮することができ、扇形隆起部5を持つ構造は方耳用イヤフォンにも応用できる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、第一の実施例の合体方法(イヤフォン頭部104に設置したイヤフォンアタッチメント本体メス2と腕部105に設置した舌状挿入部1を用いて一対のイヤフォンを合体させる方法:図2参照)、または第二の実施例の方法(オスメス式イヤフォンアタッチメントを用いて一対のイヤフォンを合体させる方法:図12及び図16参照)を用いイヤフォンを合体させておくことが可能となる。
【0062】
さらに、図1に示すように、リモートコントローラーがないイヤフォンの場合は、合体ボビン型イヤフォンとしてイヤフォンを収納できる。また、リモートコントローラーのある場合ない場合を問わず、図12(オスメス式イヤフォンアタッチメント使用)、図16(オスメス式イヤフォンアタッチメント使用)、図19(合体ボビン型接合方法使用)に示すように、イヤフォンを合体させた状態で携帯型音響装置ボディー107に巻きつけることが可能となる。
【0063】
その結果、携帯型音響装置を使用しないときにイヤフォンについて起こる、鞄に入れたときなどの引っかかりやすさ、二股に分かれたコードを持つイヤフォンの整理しにくさ、もつれやすさなどの問題を解決できる。また、イヤフォンを耳からはずしたときに、イヤフォンを本発明の方法で合体させた状態で、首の周りにネックレスのようにかけることができる。これにより、イヤフォンを落とす、またはイヤフォンを何らかのものに引っ掛けて断線を起こす可能性が減少させることができる。さらにイヤフォンを使用していないときに常時合体させておくことで従来の使用上のもつれやすさ、引っかかりやすさなどの不快感を著しく軽減、解消できる。
【0064】
また、この発明によれば、従来のイヤフォンの重量を増やさず、従来のイヤフォンのデザインや使用便益を損なうことなく、上記の発明の効果を達成できる。さらに軽量で、場所を節約でき、駆動部を持たない簡単な構造で、従来のイヤフォン収納具を小型化することができるうえ、ローコストで量産することができる。
【0065】
また、イヤフォン自体を収納具とした本発明によって、あらゆる携帯型音響装置にも本発明を実施することができ、イヤフォンが故障した場合に簡単に交換できる。さらに製造者の相違、携帯型音響装置の種類、形状等に留意することなく本発明を実施できる。
【0066】
この効果はこの発明を使用する携帯型音響装置の形状にほとんど変更を加えることなく行える。そのため、現在の極小化傾向にある携帯型音響装置、その製品の形状、商品イメージ、利便性を損なうことなく、イヤフォンの携帯性のよさ、整理のしやすさなどの上記の発明の効果を得られる。
【0067】
実際のサイズを見るため、段落0046記載のアイワ株式会社製携帯型音響装置付属のイヤフォンで合体ボビン型イヤフォンを実施した。合体ボビン型イヤフォンにコード101を巻きつけた状態で直径38mmから40mmの球に収まる大きさとなった(ジャックプラグ102を含む)。これは巻き方の強弱や、合体したボビンの周りに均等にコード101を巻くかどうか、ジャックプラグ102の位置で誤差が見られる。合体ボビン型イヤフォンの合体方法でイヤフォンを合体させると、その最大辺は頭部104先端から腕部105先端までの長さLは33mmであった(図2参照)。これは従来の手動巻上げ式のイヤフォン整理具(ソニー株式会社製、商品名:ステレオイヤーレシーバー「N・U・D・E」、品番:MDR−E837LP(B))の最大辺75mmより格段に小さい。さらにイヤフォンの重量(本体重量約6g、コード含まず)の増加も実施例1から実施例3を通じて3g以下に抑えることが可能であった。
【0068】
【対照実験】
本発明の効果を定量的に見るため、本発明を用いないイヤフォン(イヤフォン甲とする)と本発明を用いたイヤフォン(図2のとおり楕円型に形成したイヤフォンをイヤフォン乙、オスメス式イヤフォンアタッチメントで図11のとおり合体したイヤフォンをイヤフォン丙、オスメス式イヤフォンアタッチメントで図15のとおり合体したイヤフォンをイヤフォン丁とする)との対照実験として実験一から実験三を行った。本実験ではイヤフォン甲として松下電器産業株式会社製携帯型コンパクトディスク再生装置(品番:SL−SX220)を使用し、イヤフォン甲に本発明を実施したものが上記のイヤフォン乙、イヤフォン丙、イヤフォン丁である。
【0069】
実験一として、イヤフォン甲を松下電器産業株式会社製携帯型コンパクトディスク再生装置(品番:SL−SX220)に取り付け、A4サイズの封筒に入れることで、鞄に入れて携帯中の携帯型音響装置のイヤフォンを鞄に収納する状況を作った。
【0070】
イヤフォン甲を用いて上記の実験一を実施したところ、封筒を10回(縦5回、横5回)に振ったあとイヤフォンを取り出すと20回の実験中、8回もつれを生じた。この結果からおよそ5分の2の確立でもつれを生じることが判明した。
【0071】
実験二として、鞄にイヤフォン及び携帯型音響装置を入れた状況を作り出すため、イヤフォン入れたA4サイズの封筒に、B4サイズのノート、ボールペン、小型の手帳を一緒に入れた。これを10回(縦5回、横5回)に振ったあとにイヤフォンを封筒から取り出す。
【0072】
イヤフォン甲を用いて上記の実験二を実施したところ、20回中7回もつれを生じた。20回中9回イヤフォンが封筒に入れたノート、手帳などに引っかかり不便を生じた。
【0073】
イヤフォン乙(図2参照)を用いて上記の実験一(段落0069記載)を実施したところ、20回1回ももつれを生じなかった。実験二(段落0071記載)においては20回中1回ももつれを生じなかった。
【0074】
イヤフォン丙(図11参照)を用いて上記の実験一(段落0069記載)を実施したところ、20回中1回もつれを生じなかった。実験二(段落0071記載)においては20回中1回ももつれを生じず、イヤフォンを原因とする引っかかりは1回のみ確認された。
【0075】
イヤフォン丁(図15参照)を用いて上記の実験一(段落0069記載)を実施したところ、20回中1回ももつれを生じなかった。実験二(段落0071記載)においては20回中1回ももつれを生じず、イヤフォンを原因とする引っかかりは1回のみ確認された。
【0076】
実験三として携帯型音響装置ボディーにイヤフォンを巻きつけて(図10、図12、図16及び図19参照)、段落0069記載の実験一と同様の要領で実施する。また、実験四として、携帯型音響装置ボディーにイヤフォンを巻きつけて(図10、図12、図16及び図19参照)、段落0071記載の実験二と同様の要領で実施する。両実験の結果、図10、図12、図16、図19の実施方法いずれにおいても、20回中もつれ及び引っかかりは1回も確認されなかった。
【0077】
以上の結果、本発明は従来のイヤフォン整理具では実施不能であった、引っかかりやすさ及びもつれやすさといった問題をイヤフォン非使用中に解消することに成功したといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るイヤフォン整理具である合体ボビン型イヤフォンにコードを巻きつけ、ジャックプラグの係合部で係止した状態を示す側面図
【図2】イヤフォンを合体させた状態の側面図
【図3】合体ボビン型イヤフォンの斜視図
【図4】イヤフォンアタッチメント本体メスの斜視図
【図5】図4を▲5▼―▲5▼線に沿って切断した断面図
【図6】合体したイヤフォンの部分拡大した平面図
【図7】合体したイヤフォンの部分拡大した平面図
【図8】合体ボビン型イヤフォンの斜視図
【図9】ジャックプラグの平面図
【図10】合体ボビン型イヤフォンを携帯型音響装置に設置した平面図
【図11】イヤフォンを合体させた状態の側面図
【図12】イヤフォンを携帯型音響装置ボディーに巻きつけた斜視図
【図13】イヤフォンアタッチメント本体オスの斜視図
【図14】腕部に挿入口を具備するイヤフォンの斜視図
【図15】イヤフォンを合体させた状態の斜視図
【図16】イヤフォンを携帯型音響装置ボディーに巻きつけた斜視図
【図17】イヤフォンコードクリップの斜視図
【図18】イヤフォンコードクリップにコードを挟んだ斜視図
【図19】イヤフォンを携帯型音響装置ボディーに巻きつけた平面図
【図20】鍵式イヤフォンアタッチメントを設置したイヤフォンの斜視図
【図21】イヤフォンコードクリップの他の形状を示す斜視図
【図22】従来の技術のイヤフォンを示す斜視図
【図23】従来の電気コード収納具を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 舌状挿入部
2 イヤフォンアタッチメント本体メス
3 挿入口
4 音取り穴
5 扇形隆起部
6 急角度曲折防止プロテクター
7 係合部
8 イヤフォンアタッチメント本体オス
9 舌状挿入部
10 イヤフォンコードクリップ
11 球状突起
12 鍵式イヤフォンアタッチメント本体オス
13 十字型挿入部
14 鍵式イヤフォンアタッチメント本体メス
15 十字型挿入口
100 イヤフォン
101 コード
102 ジャックプラグ
103 合体したイヤフォン
104 頭部
105 腕部
106 スピーカー面
107 携帯型音響装置ボディー

Claims (5)

  1. 左右一対のイヤフォンを組み合わせて合体させるイヤフォン整理具において、側面L字型イヤフォンのスピーカー面に設置したキャップ型アタッチメントに設けた挿入口と、イヤフォンの腕部に設けた舌状挿入部とを合体させることを可能としたイヤフォン整理具。
  2. 両イヤフォンを楕円形に形成して合体させた請求項1記載のイヤフォン整理具。
  3. 頭部及び腕部に左右一対のイヤフォンを合わせてコードを巻くボビン状となる隆起部を設けたイヤフォンと、さらに合体したイヤフォンにコードを巻きつけた後に該コードに係止可能とした係合部を設けたジャックプラグとを設けたイヤフォン整理具。
  4. 頭部及び腕部に左右一対のイヤフォンを合わせてコードを巻くボビン状となる隆起部を設けたイヤフォンと、さらに合体したイヤフォンにコードを巻きつけた後に該コードに係止可能とした係合部を設けたジャックプラグとを設けた請求項1もしくは請求項2記載のイヤフォン整理具。
  5. 左右一対のイヤフォンを組み合わせて合体させるイヤフォン整理具において、側面L字型イヤフォンのスピーカー面に設置した一対のオスメス式イヤフォンアタッチメントを互いに合体させることにより、両イヤフォンを合体させることを可能としたイヤフォン整理具。
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