JP3097666B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JP3097666B2
JP3097666B2 JP10180279A JP18027998A JP3097666B2 JP 3097666 B2 JP3097666 B2 JP 3097666B2 JP 10180279 A JP10180279 A JP 10180279A JP 18027998 A JP18027998 A JP 18027998A JP 3097666 B2 JP3097666 B2 JP 3097666B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
記録媒体に対して記録や再生を行うための光ヘッド装置
に関し、特に小型でかつ単一の光検出器からフォーカス
誤差信号と位相差法によるトラック誤差信号を検出する
ことが可能な光ヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置において、光記録
媒体である光ディスクに対して情報を記録再生するため
の光ヘッド装置として種々の構成のものが提案されてい
る。しかしながら、従来の光ヘッド装置では小型でかつ
低価格に、しかも高性能の光ディスク装置を構築する場
合には必要性能を十分満足することができないという問
題が生じている。このような問題を抱えている従来の光
ヘッド装置をそれぞれ説明する。ここで、第1の光ヘッ
ド装置は小型化が困難な例、第2及び第3の光ヘッド装
置は位相差法によるトラック誤差信号を検出することが
できない例、第4の光ヘッド装置は汎用の集積回路とし
て市販されている演算回路を組み合わせて低価格に構成
することができない例である。
【0003】先ず、図10に従来の第1の光ヘッド装置
の構成を示す。この光ヘッド装置は、単一の光検出器か
らフォーカス誤差信号と位相差法によるトラック誤差信
号を検出することが可能な一般的な光ヘッド装置であ
る。半導体レーザ44からの出射光はコリメータレンズ
45で平行光化され、ビームスプリッタ46を約50%
が透過し、対物レンズ47で回転駆動される記録媒体と
しての光ディスク48上に集光される。光ディスク48
からの反射光は対物レンズ47を逆向きに透過し、ビー
ムスプリッタ46で約50%が反射され、円筒レンズ4
9、凸レンズ50を透過して光検出器51で受光され
る。前記円筒レンズ49の曲率中心を結ぶ方向、すなわ
ち母線の方向は光ディスク48のラジアル方向(半径方
向)およびタンジェンシャル方向(接線方向)に対して
45°の角度を成している。光検出器51は、円筒レン
ズ49および凸レンズ50により形成される前記反射光
の光軸方向に沿った前側焦線と後側焦線の中間に設置さ
れている。
【0004】図11に前記光ヘッド装置における光検出
器51のパターンと光検出器51上のスポットを示す。
前記光検出器51は、光ディスク48のラジアル方向
(図の上下方向)に平行な分割線およびタンジェンシャ
ル方向(図の左右方向)に平行な分割線により、受光部
A3(52)〜D3(55)の4つの受光部に分割され
ている。図11(b)は光ディスク48が対物レンズ4
7の焦点にある場合であり、スポット56は円形であ
る。図11(a)は光ディスク48が対物レンズ47の
焦点に対して対物レンズ47から遠ざかった場合であ
り、スポット56は楕円形である。図11(c)は光デ
ィスク48が対物レンズ47の焦点に対して対物レンズ
47に近づいた場合であり、スポット56は楕円形であ
る。前記受光部A3(52)〜受光部D3(55)から
の出力をそれぞれの符号を援用してA3〜D3で表わ
し、 FE=(A3+D3)−(B3+C3) とすると、FEは図11(a)では「負」、図11
(b)では「0」、図11(c)では「正」となり、F
Eを非点収差法によるフォーカス誤差信号として用いる
ことができる。
【0005】図12に、ピットが形成された再生専用光
ディスクにおける、ピットと集光スポットの相対位置と
光ディスクで反射されたビームの強度分布の関係を示
す。図12(b)はピット57が集光スポット58に対
してラジアル方向にずれていない場合である。図でピッ
ト57の前側エッジが集光スポット58の上側にかかる
と、下側への回折光が生じビーム59の下側の強度が強
くなる。ピット57が移動し、図でピット57の後側エ
ッジが集光スポット58の下側にかかると、上側への回
折光が生じビーム59の上側の強度が強くなる。図12
(a)はピット57が集光スポット58に対してラジア
ル方向の左側にずれている場合である。図でピット57
の前側エッジが集光スポット58の左上側にかかると、
右下側への回折光が生じビーム59の右下側の強度が強
くなる。ピット57が移動し、図でピット57の後側エ
ッジが集光スポット58の左下側にかかると、右上側へ
の回折光が生じビーム59の右上側の強度が強くなる。
図12(c)はピット57が集光スポット58に対して
ラジアル方向の右側にずれている場合である。図でピッ
ト57の前側エッジが集光スポット58の右上側にかか
ると、左下側への回折光が生じビーム59の左下側の強
度が強くなる。ピット57が移動し、図でピット57の
後側エッジが集光スポット58の右下側にかかると、左
上側への回折光が生じビーム59の左上側の強度が強く
なる。
【0006】図11におけるスポット56の左上側、右
上側、左下側、右下側は、図10における円筒レンズ4
9の作用により、図12におけるビーム59の左上側、
左下側、右上側、右下側にそれぞれ対応する。図12
(a)において光ディスクの回転に伴ってピット57が
移動すると、出力D3が大きい状態から出力C3が大き
い状態に変化する。従って、このピット57の移動に伴
って出力される(A3+D3)と(B3+C3)の位相
を比較すると、(A3+D3)が大きい状態から(B3
+C3)が大きい状態に変化するため、(A3+D3)
の位相が(B3+C3)の位相に対して進む。同様に、
図12(b)においてピット57が移動すると、出力B
3,D3が大きい状態から出力A3,C3が大きい状態
に変化する。従って、(A3+D3)と(B3+C3)
の位相を比較すると、(A3+D3)と(B3+C3)
は常に等しい状態であるため、(A3+D3)の位相と
(B3+C3)の位相は一致する。さらに、図12
(c)においてピット57が移動すると、出力B3が大
きい状態から出力A3が大きい状態に変化する。従っ
て、(A3+D3)と(B3+C3)の位相を比較する
と、(B3+C3)が大きい状態から(A3+D3)が
大きい状態に変化するため、(A3+D3)の位相が
(B3+C3)の位相に対して遅れる。TE1を(A3
+D3)と(B3+C3)の位相差とすると、TE1は
図12(a)では「正」、図12(b)では「0」、図
12(c)では「負」となり、TE1を位相差法による
トラック誤差信号として用いることができる。
【0007】図13に、溝が形成された書換可能光ディ
スクにおける、溝と集光スポットの相対位置と光ディス
クで反射されたビームの強度分布の関係を示す。図13
(b)は溝60が集光スポット58に対してラジアル方
向にずれていない場合であり、左側および右側への回折
光が生じビーム59の左側および右側の強度が強くな
る。図13(a)は溝60が集光スポット58に対して
ラジアル方向の左側にずれている場合であり、右側への
回折光が生じビーム59の右側の強度が強くなる。図1
3(c)は溝60が集光スポット58に対してラジアル
方向の右側にずれている場合であり、左側への回折光が
生じビーム59の左側の強度が強くなる。図11におけ
るスポット56の上側、下側は、図10における円筒レ
ンズ49の作用により、図13におけるビーム59の左
側、右側にそれぞれ対応する。図13(a)においては
出力C3,D3が大きい状態である。図13(b)にお
いては出力A3,B3,C3,D3がやや大きい状態で
ある。図13(c)においては出力A3,B3が大きい
状態である。 TE2=(A3+B3)−(C3+D3) とすると、TE2は図13(a)では「負」、図13
(b)では「0」、図13(c)では「正」となり、T
E2をプッシュプル法によるトラック誤差信号として用
いることができる。なお、 RF=A3+B3+C3+D3 とすると、RFを光ディスクからの情報信号として用い
ることができる。
【0008】図14に従来の第1の光ヘッド装置と組み
合わせて用いられる演算回路を示す。演算回路61は入
力端子62〜65および出力端子66〜69を有してい
る。入力端子62〜65への入力をそれぞれA〜Dとす
ると、出力端子66からは(A+D)−(B+C)、出
力端子67からは(A+D)と(B+C)の位相差、出
力端子68からは(A+B)−(C+D)、出力端子6
9からは(A+B)+(C+D)がそれぞれ出力され
る。従って、図11における出力A3〜D3をそれぞれ
入力端子62〜65にA〜Dとして入力すると、出力端
子66〜69からはフォーカス誤差信号FE、位相差法
によるトラック誤差信号TE1、プッシュプル法による
トラック誤差信号TE2、情報信号RFがそれぞれ出力
される。
【0009】このように、従来の第1の光ヘッド装置
は、単一の光検出器からフォーカス誤差信号と位相差法
によるトラック誤差信号を検出することが可能な一般的
な光ヘッド装置であるため、これに対応した演算回路6
1は汎用の集積回路として市販されている演算回路がそ
のまま利用できる。しかしながら、この従来の第1の光
ヘッド装置は、図10に示したように半導体レーザ44
と光検出器51が別々のパッケージに収納されているた
め、小型化が困難である。
【0010】これに対し、半導体レーザと光検出器を同
一のパッケージに収納することによる光ヘッド装置の小
型化が進められている。光ヘッド装置の小型化に対して
は、フォーカス誤差信号の検出方法として非点収差法よ
りもスポットサイズ法が適している。このような光ヘッ
ド装置の例として、図15に従来の第2の光ヘッド装置
の構成を示す。図15(a)は側面図、図15(b)は
平面図である。この光ヘッド装置は、半導体レーザと光
検出器を同一のパッケージに収納し、フォーカス誤差信
号の検出方法としてスポットサイズ法を用いた光ヘッド
装置であり、日経メカニカル1991年9月16日号の
第66頁〜第68頁に記載されている。半導体レーザ1
はヒートシンク2を介して半導体基板等からなる光検出
器70上に実装されている。前記光検出器70の表面に
は2つの受光素子が配列形成されており、これらの受光
素子上にマイクロプリズム3が搭載され、かつこのマイ
クロプリズム3が前記半導体レーザ1に対向する面は上
方に向けて傾斜されたテーパ状の面として構成されてい
る。前記半導体レーザ1からの出射光はマイクロプリズ
ム3の面A(4)で約50%が反射され、図示しない対
物レンズで光ディスク上に集光される。この光ディスク
からの反射光は図示しない対物レンズを逆向きに透過
し、マイクロプリズム3の面A(4)を約50%が屈折
して透過し、マイクロプリズム3の面B(5)で約50
%の透過光と約50%の反射光に分けられる。面B
(5)の透過光は光検出器70の受光部A4(71)〜
D4(74)で受光される。一方、面B(5)の反射光
はマイクロプリズム3の面C(6)で全て反射され、マ
イクロプリズム3の面B(5)を全て透過して光検出器
70の受光部E4(75)〜H4(78)で受光され
る。受光部A4(71)〜D4(74)は光ディスクか
らの反射光の集光点の光軸方向に沿う前側に位置してお
り、受光部E4(75)〜H4(78)は光ディスクか
らの反射光の集光点の光軸方向に沿う後側に位置してい
る。受光部A4(71)〜D4(74)から集光点まで
の距離と受光部E4(75)〜H4(78)から集光点
までの距離は等しい。
【0011】図16にこの光ヘッド装置における光検出
器70のパターンと光検出器70上のスポットを示す。
光検出器70は、スポット79が形成される受光部A4
(71)〜D4(74)およびスポット80が形成され
る受光部E4(75)〜H4(78)から構成される。
受光部A4(71)〜D4(74)は光ディスクのタン
ジェンシャル方向(図の左右方向)に平行な3本の分割
線により互いに隔てられており、受光部E4(75)〜
H4(78)は光ディスクのタンジェンシャル方向(図
の左右方向)に平行な3本の分割線により互いに隔てら
れている。図16(b)は光ディスクが対物レンズの焦
点にある場合であり、スポット79とスポット80は径
が等しい。図16(a)は光ディスクが対物レンズの焦
点に対して対物レンズから遠ざかった場合であり、スポ
ット79はスポット80に比べて径が小さい。図16
(c)は光ディスクが対物レンズの焦点に対して対物レ
ンズに近づいた場合であり、スポット79はスポット8
0に比べて径が大きい。受光部A4(71)〜H4(7
8)からの出力をそれぞれ符号を援用してA4〜H4で
表わし、 FE=(A4+D4+F4+G4)−(B4+C4+E
4+H4) とすると、FEは図16(a)では「負」、図16
(b)では「0」、図16(c)では「正」となり、F
Eをスポットサイズ法によるフォーカス誤差信号として
用いることができる。
【0012】図16におけるスポット79の上側、下側
は、図13におけるビーム59の左側、右側にそれぞれ
対応し、図16におけるスポット80の上側、下側は、
図13におけるビーム59の右側、左側にそれぞれ対応
する。図13(a)においては出力C4,D4,E4,
F4が大きい状態である。図13(b)においては出力
A4,B4,C4,D4,E4,F4,G4,H4がや
や大きい状態である。図13(c)においては出力A
4,B4,G4,H4が大きい状態である。TE2=
(A4+B4+G4+H4)−(C4+D4+E4+F
4)とすると、TE2は図13(a)では「負」、図1
3(b)では「0」、図13(c)では「正」となり、
TE2をプッシュプル法によるトラック誤差信号として
用いることができる。なお、 RF=A4+B4+C4+D4+E4+F4+G4+H
4 とすると、RFを光ディスクからの情報信号として用い
ることができる。
【0013】しかしながら、従来の第2の光ヘッド装置
は、受光素子を複数の受光部に分割する分割線が光ディ
スクのタンジェンシャル方向に平行な分割線のみである
ため、位相差法によるトラック誤差信号を検出すること
ができない。
【0014】図17および図18に従来の第3の光ヘッ
ド装置の構成を示す。図17は半導体レーザと光検出器
の構成を示しており、図17(a)は平面図、図17
(b)は側面の断面図である。図18は回折光学素子の
構成を示しており、図18(a)は表面の平面図、図1
8(b)は側面図、図18(c)は裏面の平面図であ
る。この光ヘッド装置は、半導体レーザと光検出器を同
一のパッケージに収納し、フォーカス誤差信号の検出方
法としてスポットサイズ法を用いた光ヘッド装置であ
り、日経エレクトロニクス1995年2月27日号の第
64頁〜第65頁に記載されている。半導体レーザ1は
光検出器81に形成された凹部上に実装されており、そ
の一部に設けられた傾斜面がミラー26として構成さ
れ、このミラー26の直上位置に図18に示す回折光学
素子92が配置される。また、前記光検出器81には前
記半導体レーザ1の両側に沿って6個の受光素子が形成
され、そのうち両側の各中央の受光素子は光ディスクの
ラジアル方向に平行な2本の分割線によって分割され、
これにより受光部A5(82)〜J5(91)が形成さ
れている。
【0015】この光ヘッド装置では、半導体レーザ1か
らの出射光は光検出器81に形成されたミラー26で反
射され、回折光学素子92の裏面に形成された回折格子
93で透過光と±1次回折光の3つの光に分割され、回
折光学素子92の表面に形成されたホログラム94をそ
れぞれ約50%が透過し、図示しない対物レンズで光デ
ィスク上に集光される。光ディスクで反射された3つの
光は図示しない対物レンズを逆向きに透過し、回折光学
素子92の表面に形成されたホログラム94でそれぞれ
+1次回折光として約20%、−1次回折光として約2
0%が回折され、回折光学素子92の裏面に形成された
回折格子93の横を通って光検出器81に向かう。往路
における回折格子93の透過光のうち、復路におけるホ
ログラム94の+1次回折光は光検出器81の受光部A
5(82)〜C5(84)で受光され、復路におけるホ
ログラム94の−1次回折光は光検出器81の受光部D
5(85)〜F5(87)で受光される。
【0016】ここで、往路における回折格子93の+1
次回折光のうち、復路におけるホログラム94の+1次
回折光は光検出器81の受光部G5(88)で受光さ
れ、復路におけるホログラム94の−1次回折光は光検
出器81の受光部H5(89)で受光される。往路にお
ける回折格子93の−1次回折光のうち、復路における
ホログラム94の+1次回折光は光検出器81の受光部
I5(90)で受光され、復路におけるホログラム94
の−1次回折光は光検出器81の受光部J5(91)で
受光される。ホログラム94は+1次回折光に対して凹
レンズのパワー、−1次回折光に対して凸レンズのパワ
ーをそれぞれ有している。受光部A5(82)〜受光部
C5(84)、受光部G5(88)、受光部I5(9
0)は光ディスクからの反射光の集光点の前側に位置し
ており、受光部D5(85)〜F5(87)、受光部H
5(89)、受光部J5(91)は光ディスクからの反
射光の集光点の後側に位置している。受光部A5(8
2)〜C5(84)、受光部G5(88)、受光部I5
(90)から集光点までの距離と受光部D5(85)〜
F5(87)、受光部H5(89)、受光部J5(9
1)から集光点までの距離は等しい。
【0017】図19にこの光ヘッド装置における光検出
器81のパターンと光検出器81上のスポットを示す。
光検出器81は、スポット95が形成される受光部A5
(82)〜C5(84)、スポット96が形成される受
光部D5(85)〜F5(87)、スポット97が形成
される受光部G5(88)、スポット98が形成される
受光部H5(89)、スポット99が形成される受光部
I5(90)およびスポット100が形成される受光部
J5(91)から構成される。受光部A5(82)〜C
5(84)は光ディスクのラジアル方向(図の上下方
向)に平行な2本の分割線により互いに隔てられてお
り、受光部D5(85)〜F5(87)は光ディスクの
ラジアル方向(図の上下方向)に平行な2本の分割線に
より互いに隔てられている。図19(b)は光ディスク
が対物レンズの焦点にある場合であり、スポット95、
スポット97、スポット99とスポット96、スポット
98、スポット100は径が等しい。図19(a)は光
ディスクが対物レンズの焦点に対して対物レンズから遠
ざかった場合であり、スポット95、スポット97、ス
ポット99はスポット96、スポット98、スポット1
00に比べて径が小さい。図19(c)は光ディスクが
対物レンズの焦点に対して対物レンズに近づいた場合で
あり、スポット95、スポット97、スポット99はス
ポット96、スポット98、スポット100に比べて径
が大きい。受光部A5(82)〜J5(91)からの出
力をそれぞれ符号を援用してA5〜J5で表わし、 FE=(A5+C5+E5)−(B5+D5+F5) とすると、FEは図19(a)では「負」、図19
(b)では「0」、図19(c)では「正」となり、F
Eをスポットサイズ法によるフォーカス誤差信号として
用いることができる。また、 TE3=(G5+H5)−(I5+J5) とすると、TE3を3ビーム法によるトラック誤差信号
として用いることができる。さらに、 RF=A5+B5+C5+D5+E5+F5 とすると、RFを光ディスクからの情報信号として用い
ることができる。
【0018】しかしながら、この従来の第3の光ヘッド
装置は、受光素子を分割する分割線が光ディスクのラジ
アル方向に平行な分割線のみであるため、位相差法によ
るトラック誤差信号を検出することができない。
【0019】最後に、図20に従来の第4の光ヘッド装
置の構成を示す。図20(a)は側面図、図20(b)
は平面図である。この光ヘッド装置は、半導体レーザと
光検出器を同一のパッケージに収納し、フォーカス誤差
信号の検出方法としてスポットサイズ法を用いた光ヘッ
ド装置であり、特開平1−317230号公報に記載さ
れている。半導体レーザ1はヒートシンク2を介して光
検出器101上に実装されている。前記光検出器101
には2つの受光素子が形成されており、各受光素子は後
述するように平行な2本の分割線によってそれぞれ3つ
の受光部に分割されている。そして、その上に図15の
光ヘッド装置と同様なマイクロプリズム3が搭載されて
いる。半導体レーザ1からの出射光はマイクロプリズム
3の面A(4)で約50%が反射され、図示しない対物
レンズで光ディスク上に集光される。光ディスクからの
反射光は図示しない対物レンズを逆向きに透過し、マイ
クロプリズム3の面A(4)を約50%が屈折して透過
し、マイクロプリズム3の面B(5)で約50%の透過
光と約50%の反射光に分けられる。面B(5)の透過
光は光検出器101の受光部A6(102)〜C6(1
04)で受光される。一方、面B(5)の反射光はマイ
クロプリズム3の面C(6)で全て反射され、マイクロ
プリズム3の面B(5)を全て透過して光検出器101
の受光部D6(105)〜F6(107)で受光され
る。受光部A6(102)〜C6(104)は光ディス
クからの反射光の集光点の前側に位置しており、受光部
D6(105)〜F6(107)は光ディスクからの反
射光の集光点の後側に位置している。受光部A6(10
2)〜C6(104)から集光点までの距離と受光部D
6(105)〜F6(107)から集光点までの距離は
等しい。
【0020】図21にこの光ヘッド装置における光検出
器101のパタンと光検出器101上のスポットを示
す。光検出器101は、スポット108が形成される受
光部A6(102)〜C6(104)およびスポット1
09が形成される受光部D6(105)〜F6(10
7)から構成される。受光部A6(102)〜C6(1
04)は光ディスクのラジアル方向(図の右下から左上
に向かう方向)、タンジェンシャル方向(図の左下から
右上に向かう方向)に対してそれぞれ+45°、−45
°の角度をなす平行な2本の分割線により互いに隔てら
れており、受光部D6(105)〜F6(107)は光
ディスクのラジアル方向(図の右下から左上に向かう方
向)、タンジェンシャル方向(図の左下から右上に向か
う方向)に対してそれぞれ+45°,−45°の角度を
なす平行な2本の分割線により互いに隔てられている。
図21(b)は光ディスクが対物レンズの焦点にある場
合であり、スポット108とスポット109は径が等し
い。図21(a)は光ディスクが対物レンズの焦点に対
して対物レンズから遠ざかった場合であり、スポット1
08はスポット109に比べて径が小さい。図21
(c)は光ディスクが対物レンズの焦点に対して対物レ
ンズに近づいた場合であり、スポット108はスポット
109に比べて径が大きい。受光部A6(102)〜F
6(107)からの出力をそれぞれA6〜F6で表わ
し、 FE=(A6+C6+E6)−(B6+D6+F6) とすると、FEは図21(a)では「負」、図21
(b)では「0」、図21(c)では「正」となり、F
Eをスポットサイズ法によるフォーカス誤差信号として
用いることができる。
【0021】図21におけるスポット108の上側、中
側、下側は、図12におけるビーム59の右上側、右下
側および左上側、左下側にそれぞれ対応し、図21にお
けるスポット109の上側、中側、下側は、図12にお
けるビーム59の左下側、左上側および右下側、右上側
にそれぞれ対応する。図12(a)においてピット57
が移動すると、出力B6、E6が大きい状態から出力A
6、F6が大きい状態に変化する。従って、(A6+C
6+D6+F6)と(B6+E6)の位相を比較する
と、(B6+E6)が大きい状態から(A6+C6+D
6+F6)が大きい状態に変化するため、(A6+C6
+D6+F6)の位相が(B6+E6)の位相に対して
遅れる。図12(b)においてピット57が移動する
と、出力B6,C6,D6,E6が大きい状態から出力
A6,B6,E6,F6が大きい状態に変化する。従っ
て、(A6+C6+D6+F6)と(B6+E6)の位
相を比較すると、(A6+C6+D6+F6)と(B6
+E6)は常に等しい状態であるため、(A6+C6+
D6+F6)の位相と(B6+E6)の位相は一致す
る。図12(c)においてピット57が移動すると、出
力C6,D6が大きい状態から出力B6,E6が大きい
状態に変化する。従って、(A6+C6+D6+F6)
と(B6+E6)の位相を比較すると、(A6+C6+
D6+F6)が大きい状態から(B6+E6)が大きい
状態に変化するため、(A6+C6+D6+F6)の位
相が(B6+E6)の位相に対して進む。TE1を(A
6+C6+D6+F6)と(B6+E6)の位相差とす
ると、TE1は図12(a)では「負」、図12(b)
では「0」、図12(c)では「正」となり、TE1を
位相差法によるトラック誤差信号として用いることがで
きる。また、 RF=A6+B6+C6+D6+E6+F6 とすると、RFを光ディスクからの情報信号として用い
ることができる。
【0022】この従来の第4の光ヘッド装置は、単一の
光検出器からフォーカス誤差信号と位相差法によるトラ
ック誤差信号を検出することが可能であるが、(A6+
C6+E6)と(B6+D6+F6)の差からフォーカ
ス誤差信号を検出し、(A6+C6+D6+F6)と
(B6+E6)の位相差に基づいて位相差法によるトラ
ック誤差信号を検出するため、汎用の集積回路として市
販されている図14に示す演算回路61を組み合わせて
用いることができない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上、従来の4つの種
類の光ヘッド装置を例示して説明したように、第1の光
ヘッド装置は、単一の光検出器からフォーカス誤差信号
と位相差法によるトラック誤差信号を検出することが可
能であり、汎用の集積回路として市販されている演算回
路を組み合わせて用いることができるが、半導体レーザ
と光検出器が別々のパッケージに収納されているため、
小型化が困難である。また、第2の光ヘッド装置および
第3の光ヘッド装置は、半導体レーザと光検出器を同一
のパッケージに収納することにより小型化されている
が、位相差法によるトラック誤差信号を検出することが
できない。さらに、第4の光ヘッド装置は、半導体レー
ザと光検出器を同一のパッケージに収納することにより
小型化されていると共に、単一の光検出器からフォーカ
ス誤差信号と位相差法によるトラック誤差信号を検出す
ることが可能であるが、汎用の集積回路として市販され
ている演算回路を組み合わせて用いることができない。
【0024】本発明の目的は、従来の光ヘッド装置にお
ける前記した問題を解決し、半導体レーザと光検出器を
同一のパッケージに収納することにより小型化できると
共に、単一の光検出器からフォーカス誤差信号と位相差
法によるトラック誤差信号を検出することが可能であ
り、しかも汎用の集積回路として市販されている演算回
路を組み合わせることで低価格な光ディスク装置を構築
することができる光ヘッド装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の光ヘッド装置で
は、光ディスクからの反射光を2つの光に分離し、一方
の光を集光点の前側に位置する光検出器で受光し、他方
の光を集光点の後側に位置する光検出器で受光する。集
光点の前側に位置する第1の光検出器は、光ディスクの
ラジアル方向、タンジェンシャル方向に対して45°の
角度をなす平行な2本の分割線により3つの受光部に分
割され、また、集光点の後側に位置する第2の光検出器
は第1の光検出器の前記分割線とは直交する方向に平行
な2本の分割線により3つの受光部に分割されている。
【0026】その上で、本発明の光ヘッド装置では、半
導体レーザと光検出器を同一のパッケージに収納するこ
とにより光ヘッド装置を小型化することができる。ま
た、フォーカス誤差信号の検出方法としてスポットサイ
ズ法を用いていることで、単一の光検出器からフォーカ
ス誤差信号と位相差法によるトラック誤差信号を検出す
ることが可能となる。すなわち、第1の光検出器におい
て、2本の分割線の外側にある2つの受光部からの出力
の和をO1、2本の分割線の内側にある受光部からの出
力をI1とし、第2の光検出器において、2本の分割線
の外側にある2つの受光部からの出力の和をO2、2本
の分割線の内側にある受光部からの出力をI2とすると
き、(O1+I2)と(I1+O2)の差からスポット
サイズ法によるフォーカス誤差信号を検出し、(O1+
I2)と(I1+O2)の位相差に基づいて位相差法に
よるトラック誤差信号を検出する。さらに、前記した出
力O1、出力I1、出力O2、出力I2をそれぞれ用い
ることで、汎用の集積回路として市販されている演算回
路を利用することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1に本発明の光ヘッド装
置の第1の実施の形態を示す。図1(a)は側面図、図
1(b)は平面図である。この光ヘッド装置は、半導体
レーザと光検出器を同一のパッケージに収納し、フォー
カス誤差信号の検出方法としてスポットサイズ法を用い
た光ヘッド装置である。半導体レーザ1はヒートシンク
2を介して長方形の板状をした光検出器7上に実装され
ている。前記光検出器7は半導体基板で構成され、その
表面にPIN接合等による2つの受光素子P1,P2が
長手方向に離間して形成されている。ここで、前記受光
素子P1,P2は本発明における第1の光検出器、第2
の光検出器を構成するものであり、それぞれ前記光検出
器7の長手方向に対して略−45°、+45°で傾斜さ
れた平行な2本の分割線によってそれぞれ受光部A1
(8)〜C1(10)と受光部D1(11)〜F1(1
3)に分割されている。換言すれば、前記第1の光検出
器P1の各分割線は光ディスクのラジアル方向及びタン
ジェンシャル方向に対してそれぞれ+45°,−45°
の角度で傾けられ、また第2の光検出器P2の各分割線
は光ディスクのラジアル方向及びタンジェンシャル方向
に対してそれぞれ−45°,+45°の角度で傾けら
れ、これにより互いに直交する方向に向けられている。
また、前記第1及び第2の光検出器P1,P2を覆うよ
うに前記光検出器7上にマイクロプリズム3が搭載され
ている。このマイクロプリズム3は光透過性のあるブロ
ックで構成されており、全体として直方体に形成されて
いるが、前記半導体レーザ1に対向する側は光検出器7
の表面に対して上側に45°の角度で傾斜された面A
(4)として構成されている。そして、この光ヘッド装
置は、図外の光ディスクに対して、光検出器7の長手方
向(同図(b)の左右方向)が光ディスクのタンジェン
シャル方向に向くようにして光ディスクの記録面に対向
配置され、かつ光ディスクのラジアル方向に移動可能と
されている。
【0028】この光ヘッド装置では、前記半導体レーザ
1からの出射光はマイクロプリズム3の面A(4)で約
50%が反射され、その直上に配置されている図示しな
い対物レンズで光ディスクの記録面に集光される。ま
た、光ディスクからの反射光は前記した対物レンズを逆
向きに透過し、マイクロプリズム3の面A(4)を約5
0%が屈折して透過し、マイクロプリズム3の面B
(5)で約50%の透過光と約50%の反射光に分けら
れる。面B(5)の透過光は光検出器7の第1の光検出
器P1で受光される。一方、面B(5)の反射光はマイ
クロプリズム3の面C(6)で全て反射され、マイクロ
プリズム3の面B(5)を全て透過して光検出器7の第
2の光検出器P2で受光される。なお、前記第1の光検
出器P1は光ディスクからの反射光が集束される集光点
よりも光軸方向に沿った前側に位置しており、第2の光
検出器P2は前記集光点よりも光軸方向に沿った後ろ側
に位置している。また、光ディスクに対する対物レンズ
の合焦時には、前記第1の光検出器P1から集光点まで
の距離と第2の光検出器P2から集光点までの距離が等
しくなるように設定されている。
【0029】図2に前記第1及び第2の各光検出器P
1,P2に対して前記光ディスクからの反射光のスポッ
トが照射された状態を示す。図2(b)は光ディスクが
対物レンズの焦点にある場合であり、各光検出器P1,
P2におけるスポット14とスポット15は径が等し
い。図2(a)は光ディスクが対物レンズの焦点に対し
て対物レンズから遠ざかった場合であり、スポット14
はスポット15に比べて径が小さい。図2(c)は光デ
ィスクが対物レンズの焦点に対して対物レンズに近づい
た場合であり、スポット14はスポット15に比べて径
が大きい。ここで、両光検出器P1,P2の各受光部A
1〜受光部F1からの出力をそれぞれA1〜F1で表わ
し、 FE=(A1+C1+E1)−(B1+D1+F1) とすると、FEは図2(a)では「負」、図2(b)で
は「0」、図2(c)では「正」となり、FEをスポッ
トサイズ法によるフォーカス誤差信号として用いること
ができる。
【0030】図2におけるスポット14の右上側、左上
側、右下側、左下側は、図12におけるビーム59の右
上側、右下側、左上側、左下側にそれぞれ対応し、図2
におけるスポット15の左上側、右上側、左下側、右下
側は、図12におけるビーム59の左上側、左下側、右
上側、右下側にそれぞれ対応する。図12(a)におい
てピット57が移動すると、出力B1,F1が大きい状
態から出力A1,E1が大きい状態に変化する。従っ
て、(A1+C1+E1)と(B1+D1+F1)の位
相を比較すると、(B1+D1+F1)が大きい状態か
ら(A1+C1+E1)が大きい状態に変化するため、
(A1+C1+E1)の位相が(B1+D1+F1)の
位相に対して遅れる。図12(b)においてピット57
が移動すると、出力B1,C1,E1,F1が大きい状
態から出力A1,B1,D1,E1が大きい状態に変化
する。従って、(A1+C1+E1)と(B1+D1+
F1)の位相を比較すると、(A1+C1+E1)と
(B1+D1+F1)は常に等しい状態であるため、
(A1+C1+E1)の位相と(B1+D1+F1)の
位相は一致する。図12(c)においてピット57が移
動すると、出力C1,E1が大きい状態から出力B1,
D1が大きい状態に変化する。従って、(A1+C1+
E1)と(B1+D1+F1)の位相を比較すると、
(A1+C1+E1)が大きい状態から(B1+D1+
F1)が大きい状態に変化するため、(A1+C1+E
1)の位相が(B1+D1+F1)の位相に対して進
む。従って、 TE1=(A1+C1+E1)−(B1+D1+F1) とすると、TE1は図12(a)では「負」、図12
(b)では「0」、図12(c)では「正」となり、T
E1を位相差法によるトラック誤差信号として用いるこ
とができる。
【0031】図2におけるスポット14の上側、下側
は、図13におけるビーム59の右側、左側にそれぞれ
対応し、図2におけるスポット15の上側、下側は、図
13におけるビーム59の左側、右側にそれぞれ対応す
る。図13(a)においては出力A1,B1,E1,F
1が大きい状態である。図13(b)においては出力A
1,B1,C1,D1,E1,F1がやや大きい状態で
ある。図13(c)においては出力B1,C1,D1,
E1が大きい状態である。 TE2A=(A1+E1+F1)−(B1+C1+D
1) TE2B=(A1+B1+F1)−(C1+D1+E
1) とすると、TE2AおよびTE2Bは図13(a)では
「正」、図13(b)では「0」、図13(c)では
「負」となり、TE2AおよびTE2Bをプッシュプル
法によるトラック誤差信号として用いることができる。 RF=A1+B1+C1+D1+E1+F1 とすると、RFを光ディスクからの情報信号として用い
ることができる。
【0032】図2における出力A1と出力E1の和、出
力F1、出力B1と出力D1の和、出力C1をそれぞれ
図14に示す演算回路61の入力端子62〜65にA〜
Dとして入力すると、出力端子66〜69からはフォー
カス誤差信号FE、位相差法によるトラック誤差信号T
E1、プッシュプル法によるトラック誤差信号TE2
A、情報信号RFがそれぞれ出力される。また、図2に
おける出力A1、出力B1とF1の和、出力D1、出力
C1とE1の和をそれぞれ図14に示す演算回路61の
入力端子62〜65にA〜Dとして入力すると、出力端
子66〜69からはフォーカス誤差信号FE、位相差法
によるトラック誤差信号TE1、プッシュプル法による
トラック誤差信号TE2B、情報信号RFがそれぞれ出
力される。すなわち、汎用の集積回路として市販されて
いる演算回路を組み合わせて用いることができる。
【0033】図3に本発明の光ヘッド装置の第2の実施
の形態を示す。図3(a)は側面図、図3(b)は平面
図である。この光ヘッド装置は、半導体レーザと光検出
器を同一のパッケージに収納し、フォーカス誤差信号の
検出方法としてスポットサイズ法を用いた光ヘッド装置
である。半導体レーザ1はヒートシンク2を介してブロ
ック16上に実装されている。また、前記ブロック16
上には、図1に示したのと同様に第1及び第2の光検出
器P1,P2が形成された光検出器21が搭載され、さ
らにこの光検出器21の上にマイクロプリズム17が搭
載されている。このマイクロプリズム17には、半透過
膜からなる面D(18)及び面E(19)と、反射膜か
らなる面F(20)が光検出器21の表面に対して45
°の角度で並列配置されている。
【0034】この光ヘッド装置では、半導体レーザ1か
らの出射光はマイクロプリズム17の面D(18)を約
50%が透過し、図示しない対物レンズで光ディスク上
に集光される。光ディスクからの反射光は図示しない対
物レンズを逆向きに透過し、マイクロプリズム17の面
D(18)で約50%が反射され、さらに面E(19)
で約50%の透過光と約50%の反射光に分けられる。
面E(19)の反射光は光検出器21の第1の光検出器
P1の各受光部A1(8)〜C1(10)で受光され
る。一方、面E(19)の透過光はマイクロプリズム1
7の面F(20)で全て反射されて光検出器21の第2
の光検出器P2の各受光部D1(11)〜F1(13)
で受光される。第1の光検出器P1、すなわち受光部A
1(8)〜C1(10)は光ディスクからの反射光の集
光点の前側に位置しており、第2の光検出器P2、すな
わち受光部D1(11)〜F1(13)は光ディスクか
らの反射光の集光点の後側に位置している。また、受光
部A1(8)〜C1(10)から集光点までの距離と受
光部D1(11)〜F1(13)から集光点までの距離
は等しい。
【0035】この実施の形態における光検出器21上の
第1及び第2の各光検出器P1,P2の前記各受光部の
パターンと、この受光部で受光されるスポットは、図2
に示す光検出器7のパターンおよびスポットと同じであ
るため、詳細な説明は省略する。この実施の形態におい
ても、図1に示す第1の実施の形態と同じ演算により、
スポットサイズ法によるフォーカス誤差信号、位相差法
によるトラック誤差信号、プッシュプル法によるトラッ
ク誤差信号、光ディスクからの情報信号を検出すること
ができる。すなわち、汎用の集積回路として市販されて
いる演算回路を組み合わせて用いることができる。
【0036】図4に本発明の光ヘッド装置の第3の実施
の形態を示す。図4(a)は側面図、図4(b)は平面
図である。この光ヘッド装置は、半導体レーザと光検出
器を同一のパッケージに収納し、フォーカス誤差信号の
検出方法としてスポットサイズ法を用いた光ヘッド装置
である。半導体レーザ1はヒートシンク2を介してブロ
ック16上に実装されている。前記ブロック16上に
は、図3の実施の形態と同じ光検出器21が搭載され、
さらにその上に図3と同じマイクロプリズム17が搭載
されている。そして、このマイクロプリズム17の上
に、1/4波長板22が配設されている。
【0037】この光ヘッド装置では、半導体レーザ1か
らの出射光はマイクロプリズム17の面G(23)にP
偏光として入射して全て透過し、1/4波長板22でP
偏光から円偏光に変換され、図示しない対物レンズで光
ディスク上に集光される。光ディスクからの反射光は図
示しない対物レンズを逆向きに透過し、1/4波長板2
2で円偏光からS偏光に変換され、マイクロプリズム1
7の面G(23)にS偏光として入射して全て反射さ
れ、マイクロプリズム17の面H(24)で約50%の
透過光と約50%の反射光に分けられる。面H(24)
の反射光は第1の光検出器P1の受光部A1(8)〜C
1(10)で受光される。一方、面H(24)の透過光
はマイクロプリズム17の面I(25)で全て反射され
て第2の光検出器P2の受光部D1(11)〜F1(1
3)で受光される。前記受光部A1(8)〜C1(1
0)は光ディスクからの反射光の集光点の前側に位置し
ており、受光部D1(11)〜F1(13)は光ディス
クからの反射光の集光点の後側に位置している。受光部
A1(8)〜C1(10)から集光点までの距離と受光
部D1(11)〜F1(13)から集光点までの距離は
等しい。
【0038】この実施の形態における光検出器21上の
第1及び第2の光検出器P1,P2の各受光部のパター
ン及びこの受光部で受光されるスポットは、図2に示す
光検出器7のパタンおよび光検出器7上のスポットと同
じであるため、詳細な説明は省略する。この実施の形態
においても、図1に示す第1の実施の形態と同じ演算に
より、スポットサイズ法によるフォーカス誤差信号、位
相差法によるトラック誤差信号、プッシュプル法による
トラック誤差信号、光ディスクからの情報信号を検出す
ることができる。すなわち、汎用の集積回路として市販
されている演算回路を組み合わせて用いることができ
る。
【0039】図5および図6に本発明の光ヘッド装置の
第4の実施の形態を示す。図5は半導体レーザと光検出
器の構成を示しており、図5(a)は平面図、図5
(b)は側面の断面図である。図6は回折光学素子の構
成を示しており、図6(a)は側面図、図6(b)は裏
面の平面図である。この光ヘッド装置は、半導体レーザ
と光検出器を同一のパッケージに収納し、フォーカス誤
差信号の検出方法としてスポットサイズ法を用いた光ヘ
ッド装置である。半導体レーザ1は光検出器27に形成
された凹部27a内に実装されている。前記凹部27a
の一部には、上方に45°角度の傾斜面が設けられ、こ
の傾斜面がミラー26として構成されている。また、前
記光検出器27の上面には、半導体レーザ1を挟む両側
位置にそれぞれ第1及び第2の受光素子で構成される第
1及び第2の光検出器P1,P2が形成されている。こ
れら第1及び第2の光検出器P1,P2には、後述する
ようにそれぞれ受光部A2(28)〜C2(30),D
2(31)〜F2(33)が形成されている。そして、
前記ミラー26の直上位置の、図示を省略した光ディス
クとの間に、図6に示すように裏面にホログラム35が
設けられた回折光学素子が光検出器27の表面と平行な
状態で配置されている。
【0040】この光ヘッド装置では、半導体レーザ1か
らの出射光は光検出器27に形成されたミラー26で反
射され、回折光学素子34の裏面に形成されたホログラ
ム35を約50%が透過し、図示しない対物レンズで光
ディスク上に集光される。光ディスクからの反射光は図
示しない対物レンズを逆向きに透過し、回折光学素子3
4の裏面に形成されたホログラム35で+1次回折光と
して約20%、−1次回折光として約20%が回折され
て光検出器27に向かう。ホログラム35の+1次回折
光は光検出器27上の第1の光検出器P1の受光部A2
(28)〜C2(30)で受光され、ホログラム35の
−1次回折光は光検出器27上の第2の光検出器P2の
受光部D2(31)〜F2(33)で受光される。ホロ
グラム35は+1次回折光に対して凹レンズのパワー、
−1次回折光に対して凸レンズのパワーをそれぞれ有し
ている。受光部A2(28)〜C2(30)は光ディス
クからの反射光の集光点の前側に位置しており、受光部
D2(31)〜F2(33)は光ディスクからの反射光
の集光点の後側に位置している。受光部A2(28)〜
C2(30)から集光点までの距離と受光部D2(3
1)〜F2(33)から集光点までの距離は等しい。
【0041】図5及び図7にこの実施の形態における光
検出器27上の第1及び第2の各光検出器P1,P2の
パターンとこれらで受光されるスポットを示す。第1の
光検出器P1は、スポット36が形成される受光部A2
(28)〜C2(30)から構成され、第2の光検出器
P2は、スポット37が形成される受光部D2(31)
〜F2(33)から構成される。受光部A2(28)〜
C2(30)は光ディスクのラジアル方向(図の上下方
向)、タンジェンシャル方向(図の左右方向)に対して
それぞれ+45°、−45°の角度をなす平行な2本の
分割線により互いに隔てられており、受光部D2(3
1)〜F2(33)は光ディスクのラジアル方向(図の
上下方向)、タンジェンシャル方向(図の左右方向)に
対してそれぞれ−45°、+45°の角度をなす平行な
2本の分割線により互いに隔てられている。図7(b)
は光ディスクが対物レンズの焦点にある場合であり、ス
ポット36とスポット37は径が等しい。図7(a)は
光ディスクが対物レンズの焦点に対して対物レンズから
遠ざかった場合であり、スポット36はスポット37に
比べて径が小さい。図7(c)は光ディスクが対物レン
ズの焦点に対して対物レンズに近づいた場合であり、ス
ポット36はスポット37に比べて径が大きい。受光部
A2(28)〜F2(33)からの出力をそれぞれA2
〜F2で表わし、 FE=(A2+C2+E2)−(B2+D2+F2) とすると、FEは図7(a)では「負」、図7(b)で
は「0」、図7(c)では「正」となり、FEをスポッ
トサイズ法によるフォーカス誤差信号として用いること
ができる。
【0042】図7におけるスポット36の右上側、左上
側、右下側、左下側は、図12におけるビーム59の右
上側、右下側、左上側、左下側にそれぞれ対応し、図7
におけるスポット37の左上側、右上側、左下側、右下
側は、図12におけるビーム59の左上側、左下側、右
上側、右下側にそれぞれ対応する。図12(a)におい
てピット57が移動すると、出力B2、F2が大きい状
態から出力A2,E2が大きい状態に変化する。従っ
て、(A2+C2+E2)と(B2+D2+F2)の位
相を比較すると、(B2+D2+F2)が大きい状態か
ら(A2+C2+E2)が大きい状態に変化するため、
(A2+C2+E2)の位相が(B2+D2+F2)の
位相に対して遅れる。図12(b)においてピット57
が移動すると、出力B2,C2,E2,F2が大きい状
態から出力A2,B2,D2,E2が大きい状態に変化
する。従って、(A2+C2+E2)と(B2+D2+
F2)の位相を比較すると、(A2+C2+E2)と
(B2+D2+F2)は常に等しい状態であるため、
(A2+C2+E2)の位相と(B2+D2+F2)の
位相は一致する。図12(c)においてピット57が移
動すると、出力C2,E2が大きい状態から出力B2,
D2が大きい状態に変化する。従って、(A2+C2+
E2)と(B2+D2+F2)の位相を比較すると、
(A2+C2+E2)が大きい状態から(B2+D2+
F2)が大きい状態に変化するため、(A2+C2+E
2)の位相が(B2+D2+F2)の位相に対して進
む。TE1を(A2+C2+E2)と(B2+D2+F
2)の位相差とすると、TE1は図12(a)では
「負」、図12(b)では「0」、図12(c)では
「正」となり、TE1を位相差法によるトラック誤差信
号として用いることができる。
【0043】図7におけるスポット36の上側、下側
は、図13におけるビーム59の右側、左側にそれぞれ
対応し、図7におけるスポット37の上側、下側は、図
13におけるビーム59の左側、右側にそれぞれ対応す
る。図13(a)においては出力A2,B2,E2,F
2が大きい状態である。図13(b)においては出力A
2,B2,C2,D2,E2、F2がやや大きい状態で
ある。図13(c)においては出力B2,C2,D2,
E2が大きい状態である。 TE2A=(A2+E2+F2)−(B2+C2+D
2) TE2B=(A2+B2+F2)−(C2+D2+E
2) とすると、TE2AおよびTE2Bは図13(a)では
「正」、図13(b)では「0」、図13(c)では
「負」となり、TE2AおよびTE2Bをプッシュプル
法によるトラック誤差信号として用いることができる。 RF=A2+B2+C2+D2+E2+F2 とすると、RFを光ディスクからの情報信号として用い
ることができる。
【0044】図7における出力A2とE2の和、出力F
2、出力B2とD2の和、出力C2をそれぞれ図14に
示す演算回路61の入力端子62〜65にA〜Dとして
入力すると、出力端子66〜69からはフォーカス誤差
信号FE、位相差法によるトラック誤差信号TE1、プ
ッシュプル法によるトラック誤差信号TE2A、情報信
号RFがそれぞれ出力される。また、図7における出力
A2、出力B2とF2の和、出力D2、出力C2とE2
の和をそれぞれ図14に示す演算回路61の入力端子6
2〜65にA〜Dとして入力すると、出力端子66〜6
9からはフォーカス誤差信号FE、位相差法によるトラ
ック誤差信号TE1、プッシュプル法によるトラック誤
差信号TE2B、情報信号RFがそれぞれ出力される。
すなわち、汎用の集積回路として市販されている演算回
路を組み合わせて用いることができる。
【0045】図8に本発明の光ヘッド装置の第5の実施
の形態で用いられる回折光学素子を示す。この第5の実
施の形態は、図5に示した第4の実施の形態に適用した
ものであり、図6に示した回折光学素子34に代えて図
8の回折光学素子38を用いたものである。したがっ
て、図5に示した説明は省略する。図8(a)は回折光
学素子38の側面図、図8(b)は裏面の平面図であ
る。前記回折光学素子38は、裏面に偏光性ホログラム
39が形成され、表面に1/4波長板40が設けられて
いる。
【0046】この光ヘッド装置では、図5を参照する
と、半導体レーザ1からの出射光は光検出器27に形成
されたミラー26で反射され、回折光学素子38の裏面
に形成された偏光性ホログラム39を全て透過し、1/
4波長板40を透過し、図示しない対物レンズで光ディ
スク上に集光される。光ディスクからの反射光は図示し
ない対物レンズを逆向きに透過し、1/4波長板40を
透過し、回折光学素子38の裏面に形成された偏光性ホ
ログラム39で+1次回折光として約40%、−1次回
折光として約40%が回折されて光検出器27に向か
う。偏光性ホログラム39の+1次回折光は光検出器2
7上の第1の光検出器P1の受光部A2(28)〜C2
(30)で受光され、偏光性ホログラム39の−1次回
折光は光検出器27上の第2の光検出器P2の受光部D
2(31)〜F2(33)で受光される。偏光性ホログ
ラム39は+1次回折光に対して凹レンズのパワー、−
1次回折光に対して凸レンズのパワーをそれぞれ有して
いる。受光部A2(28)〜C2(30)は光ディスク
からの反射光の集光点の前側に位置しており、受光部D
2(31)〜F2(33)は光ディスクからの反射光の
集光点の後側に位置している。受光部A2(28)〜C
2(30)から集光点までの距離と受光部D2(31)
〜F2(33)から集光点までの距離は等しい。
【0047】図9に前記回折光学素子38における偏光
性ホログラム39の断面構造を示す。偏光性ホログラム
39は、複屈折性を有するニオブ酸リチウム基板41上
に、プロトン交換領域42および位相補償膜43からな
る2層の格子が形成された構造であり、常光成分を全て
透過させ、異常光成分を±1次回折光としてそれぞれ約
40%の回折効率で回折させる性質を有する。半導体レ
ーザ1からの出射光は、偏光性ホログラム39に常光と
して入射して全て透過し、1/4波長板40で常光から
円偏光に変換されて光ディスクに向かう。光ディスクか
らの反射光は、1/4波長板40で円偏光から異常光に
変換され、偏光性ホログラム39に異常光として入射し
て±1次回折光としてそれぞれ約40%が回折されて光
検出器27に向かう。
【0048】この実施の形態における光検出器27の第
1及び第2の光検出器P1,P2の各パターン及び受光
されるスポットは、図7に示す光検出器27のパターン
および光検出器27上のスポットと同じであるため、詳
細な説明は省略する。この実施の形態においても、図5
および図6に示す第4の実施の形態と同じ演算により、
スポットサイズ法によるフォーカス誤差信号、位相差法
によるトラック誤差信号、プッシュプル法によるトラッ
ク誤差信号、光ディスクからの情報信号を検出すること
ができる。すなわち、汎用の集積回路として市販されて
いる演算回路を組み合わせて用いることができる。
【0049】なお、前記した各実施の形態において、第
1及び第2の各光検出器P1,P2における分割線の方
向は互い逆方向にそれぞれ45°傾斜された状態に形成
され、それぞれ3つの受光部を構成するようにしてもよ
い。すなわち、前記各実施の形態では、光ディスクから
の反射光の集光点の前側に位置する第1の光検出器P1
の3つの受光部は、光ディスクのラジアル方向、タンジ
ェンシャル方向に対してそれぞれ+45°、−45°の
角度をなす平行な2本の分割線により互いに隔てられて
おり、光ディスクからの反射光の集光点の後側に位置す
る第2の光検出器P2の3つの受光部は、光ディスクの
ラジアル方向、タンジェンシャル方向に対してそれぞれ
−45°、+45°の角度をなす平行な2本の分割線に
より互いに隔てられている。これに対し、光ディスクか
らの反射光の集光点の前側に位置する第1の光検出器P
1の3つの受光部が、光ディスクのラジアル方向、タン
ジェンシャル方向に対してそれぞれ−45°、+45°
の角度をなす平行な2本の分割線により互いに隔てられ
ており、光ディスクからの反射光の集光点の後側に位置
する第2の光検出器P2の3つの受光部が、光ディスク
のラジアル方向、タンジェンシャル方向に対してそれぞ
れ+45°、−45°の角度をなす平行な2本の分割線
により互いに隔てられている形態も可能である。
【0050】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の光ヘッド
装置では、光ディスクからの反射光を2つの光に分離
し、一方の光を集光点の前側に位置する第1の光検出器
で受光し、他方の光を集光点の後側に位置する第2の光
検出器で受光する。前記第1の光検出器は、光ディスク
のラジアル方向、タンジェンシャル方向に対してそれぞ
れ+45°(−45°)、−45°(+45°)の角度
をなす平行な2本の分割線により3つの受光部に分割さ
れており、前記第2の光検出器は、光ディスクのラジア
ル方向、タンジェンシャル方向に対してそれぞれ−45
°(+45°)、+45°(−45°)の角度をなす平
行な2本の分割線により3つの受光部に分割されてい
る。第1の光検出器において、2本の分割線の外側にあ
る2つの受光部からの出力の和をO1、2本の分割線の
内側にある受光部からの出力をI1とし、第2の光検出
器において、2本の分割線の外側にある2つの受光部か
らの出力の和をO2、2本の分割線の内側にある受光部
からの出力をI2とするとき、O1+I2とI1+O2
の差からスポットサイズ法によるフォーカス誤差信号を
検出し、O1+I2とI1+O2の位相差に基づいて位
相差法によるトラック誤差信号を検出する。
【0051】また、 本発明の光ヘッド装置の効果は、
半導体レーザと光検出器を同一のパッケージに収納する
ことにより小型化できると共に、2つの光検出器が一体
形成された単一の光検出器からフォーカス誤差信号と位
相差法によるトラック誤差信号を検出することが可能で
あり、汎用の集積回路として市販されている演算回路を
組み合わせて用いることができることである。前者の理
由は、フォーカス誤差信号の検出方法として小型化に適
したスポットサイズ法を用いているためである。また、
後者の理由は、集光点の前側に位置する光検出器と集光
点の後側に位置する光検出器を一体化することにより、
単一の光検出器からフォーカス誤差信号と位相差法によ
るトラック誤差信号を検出することが可能であり、これ
らの信号を汎用の演算回路に入力することにより、その
出力としてフォーカス誤差信号、及び位相差法によるト
ラック誤差信号がそれぞれ出力されるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッド装置の第1の実施の形態の側
面図と平面図である。
【図2】第1の実施の形態における光検出器のパターン
と光検出器上のスポットを示す図である。
【図3】本発明の光ヘッド装置の第2の実施の形態の側
面図と平面図である。
【図4】本発明の光ヘッド装置の第3の実施の形態の側
面図と平面図である。
【図5】本発明の光ヘッド装置の第4の実施の形態にお
ける半導体レーザと光検出器の構成を示す平面図と断面
図である。
【図6】第4の実施の形態で用いられる回折光学素子の
側面図と裏面図である。
【図7】第4の実施の形態における光検出器のパターン
と光検出器上のスポットを示す図である。
【図8】本発明の光ヘッド装置の第5の実施の形態で用
いられる回折光学素子の側面図と裏面図である。
【図9】図8の回折光学素子における偏光性ホログラム
の断面図である。
【図10】従来の第1の光ヘッド装置の構成を示す図で
ある。
【図11】従来の第1の光ヘッド装置における光検出器
のパターンと光検出器上のスポットを示す図である。
【図12】ピットが形成された再生専用光ディスクにお
ける、ピットと集光スポットの相対位置と光ディスクで
反射されたビームの強度分布の関係を示す図である。
【図13】溝が形成された書換可能光ディスクにおけ
る、溝と集光スポットの相対位置と光ディスクで反射さ
れたビームの強度分布の関係を示す図である。
【図14】従来の第1の光ヘッド装置で用いられる演算
回路を示す図である。
【図15】従来の第2の光ヘッド装置の側面図と平面図
である。
【図16】従来の第2の光ヘッド装置における光検出器
のパターンと光検出器上のスポットを示す図である。
【図17】従来の第3の光ヘッド装置における半導体レ
ーザと光検出器の構成を示す平面図と断面図である。
【図18】従来の第3の光ヘッド装置で用いられる回折
光学素子の平面図、側面図、裏面図である。
【図19】従来の第3の光ヘッド装置における光検出器
のパタンと光検出器上のスポットを示す図である。
【図20】従来の第4の光ヘッド装置の側面図と平面図
である。
【図21】従来の第4の光ヘッド装置における光検出器
のパターンと光検出器上のスポットを示す図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 ヒートシンク 3 マイクロプリズム 7 光検出器 P1 第1の光検出器 P2 第2の光検出器 8〜13 受光部A1〜F1 14,15 スポット 16 ブロック 17 マイクロプリズム 21 光検出器 22 1/4波長板 26 ミラー 27 光検出器 28〜33 受光部A2〜F2 34 回折光学素子 35 ホログラム 36,37 スポット 38 回折光学素子 39 偏光性ホログラム 40 1/4波長板 41 ニオブ酸リチウム基板 42 プロトン交換領域 43 位相補償膜 61 演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 G11B 7/095 G11B 7/135

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの出射光を光記録媒体上に集光
    しかつ前記光記録媒体からの反射光をその集光点の光軸
    方向に沿う前側、後側の各位置でそれぞれ受光する第1
    及び第2の光検出器を備える光ヘッド装置において、前
    記第1の光検出器は、前記光記録媒体のラジアル方向お
    よびタンジェンシャル方向に対して略45°の角度を成
    す平行な少なくとも2本の分割線で分割された複数の受
    光部を備え、前記第2の光検出器は前記第1の光検出器
    の前記分割線と直交する平行な少なくとも2本の分割線
    で分割された複数の受光部を備え、前記第1の光検出器
    において、前記2本の分割線の外側にある二つの受光部
    からの出力の和をO1、前記2本の分割線の内側にある
    受光部からの出力をI1とし、前記第2の光検出器にお
    いて、前記2本の分割線の外側にある二つの受光部から
    の出力の和をO2、前記2本の分割線の内側にある受光
    部からの出力をI2とするとき、(O1+I2)と(I
    1+O2)の差からフォーカス誤差信号を検出し、(O
    1+I2)と(I1+O2)の位相差に基づいてトラッ
    ク誤差信号を検出することを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記光源からの出射光を前記光記録媒体
    上に集光する対物レンズと、前記光源と前記対物レンズ
    の間に設けられた、前記光記録媒体からの反射光の光路
    を前記光源からの出射光の光路から分離する第1の光分
    離手段と、該第1の光分離手段を経た前記光記録媒体か
    らの反射光をさらに第1の光と第2の光に分離する第2
    の光分離手段とを備え、前記第1の光を前記第1の光検
    出器で検出し、前記第2の光を前記第2の光検出器で検
    出することを特徴とする請求項1に記載の光ヘッド装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の光検出器と前記第2の光検出
    器が一体化されていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の光分離手段および前記第2の
    光分離手段は一体化されたプリズムであり、該プリズム
    は、前記光源からの出射光を反射し、かつ前記光記録媒
    体からの反射光を透過させる第1の面と、該第1の面を
    透過した前記光記録媒体からの反射光を透過光と反射光
    に分離する第2の面を少なくとも有することを特徴とす
    る請求項2または3に記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の光分離手段および前記第2の
    光分離手段は一体化されたプリズムであり、該プリズム
    は、前記光源からの出射光を透過させ、かつ前記光記録
    媒体からの反射光を反射する第1の面と、該第1の面で
    反射された前記光記録媒体からの反射光を透過光と反射
    光に分離する第2の面を少なくとも有することを特徴と
    する請求項2または3に記載の光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の光分離手段および前記第2の
    光分離手段は一体化された回折光学素子であり、該回折
    光学素子は、前記光源からの出射光を透過させ、前記光
    記録媒体からの反射光を+1次回折光および−1次回折
    光として回折させるホログラムを少なくとも有すること
    を特徴とする請求項2または3に記載の光ヘッド装置。
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