JP3097621B2 - 自己診断方式 - Google Patents

自己診断方式

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JP3097621B2 JP09285367A JP28536797A JP3097621B2 JP 3097621 B2 JP3097621 B2 JP 3097621B2 JP 09285367 A JP09285367 A JP 09285367A JP 28536797 A JP28536797 A JP 28536797A JP 3097621 B2 JP3097621 B2 JP 3097621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの自
己診断方法に方法に関し、特に、間欠障害の解析が容易
な自己診断方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自己診断を行うコンピュータにお
いて、診断エラーの内容を示す情報であるエラーコード
は特定の不揮発メモリに障害履歴として保存される。ま
た、自己診断プログラムにより診断される対象モジュー
ルを示す情報である実行コードをディスプレイ等のI/
O装置に出力し、確認することが可能である。また、実
行コードを不揮発メモリに保存するものも存在する。
【0003】また、この種のデータ保存方式としては、
「特開平2−207347号公報」に示されるように、
障害発生時に主メモリのデータを保存して、障害解析に
役立てる方法や、「特開平1−155441号公報」に
示されるように、ストール監視をタイマーで行い、スト
ール時に割り込みによって主メモリの内容を外部記憶装
置に保存する方法や、「特開平4−105135号公
報」に示されるように、障害発生時処理していたデータ
を保存し、次回起動時の試験データにして装置の試験を
行う方法や、「特開平4−95143号公報」に示され
るような、実行時にトレース情報を保存しておき、障害
復旧後にトレースデータから、実行記録を復旧する方法
や、「特開平2−217916号公報」に示されるよう
に、エラー情報をテーブルに登録する方法が考案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、上述したように
I/O装置に出力していた実行コードを不揮発メモリに
保持しているものも存在するが、実行コードを保存して
いても、コード保持領域が固定で再起動を行うと実行コ
ードが上書きされてしまうため、間欠障害の場合におい
て、障害の発生したしたモジュールを確認することが困
難になっている。
【0005】また、システム動作時の障害において、障
害を誘発したデータを保持する方法も考案されている
が、自己診断中で大容量の記憶装置を使用することがで
きない等、使用できる機能が限られている場合にストー
ルを引き起こす障害が発生した時の情報の保存方法につ
いては、従来技術が存在しない。
【0006】本発明の目的は、システム起動時の自己診
断中に、ストールが発生した場合にも、前もって格納さ
れている実行コードにより間欠障害の解析を可能にする
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の自己診断
方式は、自己診断プログラムを格納したROMと、電源
断時にも内容が保存される不揮発性メモリと、起動時に
前記ROMから前記自己診断プログラムを読み出し自己
診断を行うCPUとを備え、前記不揮発メモリ内に実行
コード保持領域を設け、前記自己診断プログラムが診断
対象部位の診断を順次実施する場合に、各診断対象部位
の診断に先立ちその診断対象部位を示す実行コードを前
記実行コード保持領域に書き込み、その後、その診断対
象部位の診断を実施し、診断がすべて終了すると、前記
実行コード保持領域に書き込んだ前記実行コードを自己
診断が終了したことを示す終了コードで置き換え、前記
不揮発メモリ内に未終了実行コード保持領域を設け、前
記自己診断プログラムが前記診断対象部位を順次診断す
る前に、前記実行コード保持領域に前記実行コードが保
存されているのか、前記終了コードが保存されているの
か調べ、前記実行コードが保存されていれば、前記未終
了実行コード保持領域に前記実行コードをコピーする。
【0008】本発明の第2の自己診断方式は、前記第1
の自己診断方式であって、前記未終了実行コード領域が
複数の前記実行コードを格納可能である。
【0009】本発明の第3の自己診断方式は、前記第1
または第2の自己診断方式であって、前記自己診断プロ
グラムが前記各診断対象部位に対応するモジュールで構
成され、実行コード前記モジュールを示す名称である。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態に関し図
1を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の
形態を示すブロック図である。
【0012】図1を参照すると、本発明の実施の形態
は、CPU1と、ROM2と、不揮発メモリ4と、CP
U1、ROM2、および不揮発メモリ4を接続するバス
8とから構成される。また、ROM2には、自己診断プ
ログラム3が格納される。また、不揮発メモリ4は電源
断時にもデータを保持でき、実行コード保持領域5およ
び未終了実行コード保持領域6を含んでいる。
【0013】ここにおいて、実行コードとは、自己診断
プログラム3により診断される診断対象部位を示す情報
である。
【0014】次に、本発明の実施の形態の動作に関し
て、図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施の
形態の動作を示すフローチャートである。CPU1は、
起動時にROM2より自己診断プログラム3を読み出し
実行を開始する(図2ステップS1)。以降は、自己診
断プログラム3の処理となる。自己診断プログラム3の
実行が開始されると、不揮発メモリ4の実行コード保持
領域5から、自己診断プログラム3が前回保持した実行
コード7(すなわち、前回の自己診断の結果を示す情
報)を読み出す(図2ステップS2)。
【0015】次に、読み出した実行コード7の内容を調
べ、実行コード7が自己診断プログラム3の終了コード
(前回の診断でエラーが検出さなかったことを示すコー
ド)でなければ(図2ステップS3のNO)、前回の自
己診断でエラーが検出されたまたはストールが発生した
ので、実行コード7(この場合、エラーが検出されたま
たはストールが発生した診断対象部位を示す)を不揮発
メモリ4の未終了実行コード保持領域6にコピーし(図
2ステップS4)、診断を開始する診断対象部位を示す
実行コード7を実行コード保持領域5に書き込む(図2
ステップS5)。
【0016】実行コード7が終了コードであった場合は
(図2ステップS3のYES)、前回の診断でエラーが
検出されずストールも発生しなかったので、実行コード
7を未終了実行コード保持領域6にコピーせずに、診断
を開始する診断対象部位を示す実行コード7を実行コー
ド保持領域5に書き込む(図2ステップS5)。
【0017】その後、自己診断プログラム3は、各診断
対象部位の診断を開始する(図2ステップS6)。各診
断対象部位を順次診断する場合、診断に先立ち、各診断
対象部位を示す実行コード7を実行コード保持領域5に
書き込み(図2ステップS7)、その後、その診断対象
部位の診断を実施する(図2ステップS8)。
【0018】診断対象部位の診断において、エラーが検
出された場合には(図2ステップS9のYES)、自己
診断を終了する(図2ステップS10)。
【0019】診断対象部位の診断において、エラーが検
出されなかった場合には(図2ステップS9のNO)、
すべての診断対象部位の診断を完了したかを確認し、ま
だ、診断の完了してしていない診断対象部位がある場合
には(図2ステップS11のNO)、図2ステップS7
に戻り、次の診断対象部位の診断を実施する。このよう
にして、順次、各診断対象部位の診断を実施し(図2ス
テップS7、S8)、エラーが検出されれば(図2ステ
ップS9のYES)、自己診断を終了する(図2ステッ
プS10)。
【0020】また、エラーが検出されず、すべての診断
対象部位の診断が終了すると(図2ステップS11のY
ES)、自己診断がエラー無く終了したことを示す終了
コードを実行コード保持領域5に書き込み、自己診断を
終了する(図2ステップS12)。
【0021】また、各診断対象部位の診断の途中(図2
ステップS8)で、ストールが発生した場合には、オペ
レータにより、再立ち上げの処理が実施される。
【0022】以上のように、各診断対象部位の診断中に
エラーが発生した場合や、ストールが発生した場合に、
エラーが発生した、あるいはストールが発生した診断対
象部位を示す情報が実行コードとして、実行コード保持
領域5に格納される。
【0023】したがって、次回の自己診断において、同
一のエラーまたは、同一のストールが発生しなくても、
未終了実行コード保持領域6にエラーまたは、ストール
が発生した診断対象部位を示す情報である実行コード7
が格納されるので、オペレータが、その実行コード7を
読み出すことにより、エラーまたは、ストールの発生し
た診断対象部位を確定することが可能となる。
【0024】また、未終了実行コード保持領域6に複数
の実行コード7を格納可能にする形態をとれば、複数種
診断部位のエラー、ストールの判別が可能となる。
【0025】上述した診断対象部位は、たとえば、コン
ピュータシステムのプロセッサ、主記憶装置、I/O装
置のような装置単位にとることも、また、各装置の部分
単位にとることも可能である。
【0026】また、自己診断プログラム3を各診断対象
部位に対応するモジュールに分割し、実行コードとし
て、そのモジュールの名称を使用する形態も可能であ
る。この形態の利点は、各モジュール自身にバグがあっ
た場合に、その部分のみをスキップして実行することが
できることである。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の効果は、
自己診断において、間欠的なストールが発生し、そのス
トールが再現しない場合でも、ストールした現場に立ち
会うこと無く、後から不揮発メモリの内容を確認するだ
けで、ストールを引き起こした診断対象部位を知ること
ができ、障害解析ができることである。
【0028】その理由は、ストールを引き起こした診断
対象部位を示す情報である実行コードが不揮発メモリの
未終了実行コード保持領域に保持され、その後、それを
読み出すことが可能だからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 自己診断プログラム 4 不揮発メモリ 5 実行コード保持領域 6 未終了実行コード保持領域 7 実行コード 8 バス

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己診断プログラムを格納したROM
    と、電源断時にも内容が保存される不揮発性メモリと、
    起動時に前記ROMから前記自己診断プログラムを読み
    出し自己診断を行うCPUとを備え、前記不揮発メモリ
    内に実行コード保持領域を設け、前記自己診断プログラ
    ムが診断対象部位の診断を順次実施する場合に、各診断
    対象部位の診断に先立ちその診断対象部位を示す実行コ
    ードを前記実行コード保持領域に書き込み、その後、そ
    の診断対象部位の診断を実施し、診断がすべて終了する
    と、前記実行コード保持領域に書き込んだ前記実行コー
    ドを自己診断が終了したことを示す終了コードで置き換
    え、前記不揮発メモリ内に未終了実行コード保持領域を
    設け、前記自己診断プログラムが前記診断対象部位を順
    次診断する前に、前記実行コード保持領域に前記実行コ
    ードが保存されているのか、前記終了コードが保存され
    ているのか調べ、前記実行コードが保存されていれば、
    前記未終了実行コード保持領域に前記実行コードをコピ
    ーすることを特徴とする自己診断方式。
  2. 【請求項2】 前記未終了実行コード領域が複数の前記
    実行コードを格納可能であることを特徴とする請求項1
    記載の自己診断方式。
  3. 【請求項3】 前記自己診断プログラムが前記各診断対
    象部位に対応するモジュールで構成され、実行コード前
    記モジュールを示す名称であることを特徴とする請求項
    1、または、請求項2記載の自己診断方式。
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