JP3097365U - 額縁用マットおよび額縁 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の展示物をひとつの額縁にまとめて額装できるようにするとともに、いろいろな展示物を自由に額装できるようにして、額装の楽しみを増し、額装の幅を広げること。
【解決手段】切り抜かれた窓部8,9,10を有して展示物12と表面板3との間に介在する額縁用マット4であって、上記窓部8,9,10を複数形成し、これら窓部8,9,10のうちの少なくともひとつを、矩形以外の異形に形成した額縁用マット4。
【選択図】 図1
【解決手段】切り抜かれた窓部8,9,10を有して展示物12と表面板3との間に介在する額縁用マット4であって、上記窓部8,9,10を複数形成し、これら窓部8,9,10のうちの少なくともひとつを、矩形以外の異形に形成した額縁用マット4。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば写真やカードなどの様々な展示物を額装する場合に使用する額縁用マットおよび額縁に関する。
【0002】
【従来の技術】
額縁用マットは、展示物がガラス面と直接接触するのを防止して展示物を保護たり、展示物が酸化して劣化するのを防止したり、また展示物に広がり(奥行き)を持たせてよりよく見せたりするのに用いられるもので、中央部分をカット(中抜き)して展示物を覗かせる窓部を形成している。そしてその窓部の形は矩形である。
【0003】
しかしこのような構成では、上記目的の通り展示物をよく見せることは出来るものの、それ越えた演出効果は得られない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこでこの考案は、いろいろな展示物を自由に演出しつつ額装できるようにして、額装の楽しみを増し、額装の幅を広げることを主たる課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのための手段は、切り抜かれた窓部を有して展示物と表板との間に介在する額縁用マットであって、上記窓部を矩形以外の異形に形成した額縁用マットであることを特徴とする。
【0006】
また、切り抜かれた窓部を有して展示物と表板との間に介在する額縁用マットであって、上記窓部を複数形成するとともに、これら窓部のうちの少なくともひとつを、矩形以外の異形に形成した額縁用マットであることを特徴とする。
【0007】
上記異形とは、矩形、円形、楕円形以外の形であり、抽象的形象、具象的形象、記号的形象、象形的形象、適宜キャラクタの形象等、様々な形を採用できる。
【0008】
額装にあたっては、展示物を窓部に対応させて取り付けたり、また展示物の必要部分を窓部から覗かせるようにして取り付けたりして収める。
【0009】
また前記窓部を、傾斜した切断面で形成して、該切断面を正面から視認可能に露出させるとよい。好ましくは、厚みを2mm以上、より好ましくは4〜5mmに設定するのがよい。額縁用マットの有する効果の中でも、展示物を良く見せる効果を高めることが出来る。
【0010】
さらに、裏面にシート状の背板を備えるとともに、該背板における前記窓部に対応する位置に、展示効果を高める表示を行う表示部を形成するもよい。
【0011】
表示部は、展示物を良く見せたり、分かりやすくしたりして展示効果を高めるもので、適宜の表記や物の取り付け等で行うことが出来る。具体的には、例えば、何らかの装飾を施した文字または文字列である装飾文字で構成するとよい。係る装飾文字には、カリグラフィによる手書き文字、タイポグラフィによるタイプ文字が含まれ、さらには文字自体に装飾を施したフィリグリー文字、ケルティックノットワーク、ギルディングなども含まれる。
【0012】
また、額縁用マットは、表面に位置する表装シートと、該表装シートの裏面に一体に重合される台紙とで構成するとともに、該台紙を、面方向において複数色に色分けして構成するもよい。
【0013】
例えば、台紙の同一色部分ごとに窓部を形成すると、露出する色が異なる複数の窓部を形成することができ、装飾効果が高まる。また、異色部分に跨って窓部を形成しても、これまでにない外観が得られる。
【0014】
別の手段は、前記額縁用マットを備えた額縁であることを特徴とする。
【0015】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、額縁用マットが、矩形、円形、楕円形以外の特異な形状である、異形の窓部を有しているので、展示物をよく見せる効果を有するのはもちろんのこと、その形状による演出効果が期待できる。
【0016】
また、複数の窓部を形成すれば、複数の展示物を同一の額縁に飾ることができるので、相互に関連する展示物をまとめて展示することが可能となる。このため、展示を効率よく行うことができるとともに、多数の額縁を用いる不便さを解消できる。また、異形に形成した窓部の外観から得られる効果との相乗効果により、工夫次第でそれら展示物の展示効果を高めることが出来る。
【0017】
また、窓部の形状、配置、数、大きさは様々に設定できるので、これまで額装しにくかった展示物、例えばこどもの描いた絵、各種資格証書、思い出の絵葉書、カード類、ワインやウイスキーなどのラベル類、ポスタ、スナップ写真など様々な展示物を、ひとつのキャンパスに絵を描くが如く自由に収めることができる。
【0018】
この結果、額装をする楽しみが増えるとともに、額装の幅が広がる。
【0019】
特に、傾斜した切断面で窓部を形成して、その切断面を正面から視認できるように露出すると、これまでの写真額ではなかった、展示物に奥行きを持たせるという効果を、小さなスナップ写真等に対しても発揮させることができ、装飾効果をより一層高めることが出来る。
【0020】
さらに、額縁用マットの裏面に背板を備えて、展示物の展示効果を高める表示部が見えるようにすることで、展示物だけでは得られない、特異な展示効果が得られる。しかもその表示部はマットの窓部を通してより良く見えるので、その展示効果は一層高いものとなる。
【0021】
また、額縁用マットを表装シートと台紙とで構成して、その台紙を、面方向で複数色に色分けすると、窓部を形成したときに露出する台紙部分が、窓部の形成位置ごとに色分けされて現れる。このため、同一の額縁用マットのようには見えず、展示効果、中でも装飾効果を高めることが出来る。
【0022】
【考案の実施の形態】
この考案の一実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、額縁1の斜視図であり、この額縁1は、例えば写真をはじめとする様々な展示物を展示するのに適したものである。
【0023】
図2がその断面図で、額縁1は、枠状のフレーム材2と、このフレーム材2の内側に、フレーム材2の裏面側から納める表板3と、マット4と、背板5と、裏板6とで構成している。
【0024】
上記フレーム材2は、木や合成樹脂等の適宜材料で構成され、表面側の内側縁に、内方に突出する一体の段部2aを形成して、上記表板3の位置を規制するようにしている。また、フレーム材2の裏面には、上記表板3の裏側に重ねて納めた上記裏板6を押さえる裏板押え7を回動可能に取り付けている。
【0025】
上記表板3は、透明のガラスまたは合成樹脂で形成し、上記裏板6は、木や板紙、合成樹脂等、適宜の硬質材料で形成する。
【0026】
上記マット4は、図3の斜視図に示したように、表板3と同様の大きさの方形シート状に形成し、その厚みは、切断を厚み方向に対して斜めに(例えば45度)に行ったときに、切断面4aが正面から見えるような厚みに設定している。具体的には、2mm以上、より好ましくは、4〜5mmくらいであるとよい。
【0027】
また、このマット4は、図示はしないが、表面に位置する高級水彩紙、布目、ラシャ、和紙などからなる表装シートと、これを支えるべく重合され一体となる台紙とからなる。上記正面から見える切断面4aは、台紙のそれである。
【0028】
そしてマット4には、適宜形状の複数の窓部8,9,10を形成する。図示例では、3つ形成しており、左上には、記号的形象の一例としてハート型の第1窓部8を形成し、その下には一組の対角の角を落とした、抽象的形象の一例として長方形の第2窓部9を形成し、右側には、具象的、象形的、キャラクタの形象の一例として熊を象った第3窓部10を形成している。この例では、すべての窓部8,9,10を異形に形成したが、少なくともひとつ、またはすべてを矩形に形成するもよい。
【0029】
また、これら各窓部8,9,10を切り抜いて形成するときに、切断は、裏面側のほうが内側に迫り出す斜め45度の角度になるように行う。これにより切断面4aが正面から見えるようになる。
【0030】
上記背板5は、マット4と同じ方形状に紙等で形成しており、マット4の裏面に位置して各窓部8,9,10を閉塞する。
【0031】
そして第3窓部10に対応する位置に、展示効果を高める表示を行う表示部11を形成する。この表示部11は、図示例ではカリグラフィで構成している。すなわち、装飾した文字を適宜のインクで表記することで表示している。表記する文字は、分事物のタイトルや説明、紹介、意匠等いかなるものを構成するもよい。
【0032】
図3中、12は、展示物としての写真であり、マット4の第1窓部8と第2窓部9を裏から塞ぐように取り付ける。取り付けは、マット4に行うも、背板5に行うも、いずれでもよい。
【0033】
このようなマット4を備えた額縁1では、窓部8,9,10が複数あるので、図1に示した如く、複数の展示物12を同一の額縁1に飾ることができる。
【0034】
このため、例えば子ども複数の写真など、相互に関連する展示物12をまとめて展示することができ、その配置や窓部の形状等の工夫によって、展示物12の展示効果を高めることが出来る。
【0035】
しかも、窓部8,9,10が異形であるので、展示物12をよく見せる効果を有するのはもちろんのこと、その形状による演出効果が期待できる。
【0036】
特に、傾斜した切断面4aで窓部8,9,10を形成して、その切断面4aを正面から視認できるように露出しているので、展示物に奥行きを持たせるという効果を、小さなスナップ写真等に対しても発揮させることができ、装飾効果をより一層高めることが出来る。
【0037】
また、背板5に形成した表示部11がその効果をさらに高め、展示物12をより効果的に演出する。
【0038】
また、これまで額装しにくかった展示物、例えばこどもの描いた絵、各種資格証書、思い出の絵葉書、カード類、ワインやウイスキーなどのラベル類、ポスタ、スナップ写真など様々な展示物を、ひとつのキャンパスに絵を描くが如く自由に収めることができる。この結果、額装をする楽しみが増えるとともに、額装の幅が広がる。
【0039】
図4は、他の例に係るマット4の斜視図であり、この図に模式的に示したように、切断面4aに対し、切断面4aごとに異なる色を付するもよい。着色は、塗布等により行うとよい。同一のマット4のようには見えず、展示効果、中でも装飾効果を高めることが出来る。
【0040】
また、図5も他の例に係るマット4の斜視図であり、この図に示すように、マット4は、表面に位置する表装シート13と、これを支える台紙14とからなり、その台紙14を、面方向で複数色に色分けしている。このように構成すると、窓部8,9,10を形成したときに露出する台紙14部分が、窓部8,9,10の形成位置ごとに色分けされて現れる。改めて色を付さずとも、切断するだけで異なる色が露出するので、簡単である。
【0041】
以上の一実施の形態におけるマット4は、この考案の額縁用マットに対応し、
同様に、
写真12は、展示物に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】額縁の斜視図。
【図2】額縁の横断面図。
【図3】マットと背板の斜視図。
【図4】他の例に係るマットの斜視図。
【図5】他の例に係るマットの断面図。
【符号の説明】
1…額縁
3…表板
4…マット
4a…切断面
5…背板
8…第1窓部
9…第2窓部
10…第3窓部
11…表示部
12…写真
13…表装シート
14…台紙
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば写真やカードなどの様々な展示物を額装する場合に使用する額縁用マットおよび額縁に関する。
【0002】
【従来の技術】
額縁用マットは、展示物がガラス面と直接接触するのを防止して展示物を保護たり、展示物が酸化して劣化するのを防止したり、また展示物に広がり(奥行き)を持たせてよりよく見せたりするのに用いられるもので、中央部分をカット(中抜き)して展示物を覗かせる窓部を形成している。そしてその窓部の形は矩形である。
【0003】
しかしこのような構成では、上記目的の通り展示物をよく見せることは出来るものの、それ越えた演出効果は得られない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこでこの考案は、いろいろな展示物を自由に演出しつつ額装できるようにして、額装の楽しみを増し、額装の幅を広げることを主たる課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのための手段は、切り抜かれた窓部を有して展示物と表板との間に介在する額縁用マットであって、上記窓部を矩形以外の異形に形成した額縁用マットであることを特徴とする。
【0006】
また、切り抜かれた窓部を有して展示物と表板との間に介在する額縁用マットであって、上記窓部を複数形成するとともに、これら窓部のうちの少なくともひとつを、矩形以外の異形に形成した額縁用マットであることを特徴とする。
【0007】
上記異形とは、矩形、円形、楕円形以外の形であり、抽象的形象、具象的形象、記号的形象、象形的形象、適宜キャラクタの形象等、様々な形を採用できる。
【0008】
額装にあたっては、展示物を窓部に対応させて取り付けたり、また展示物の必要部分を窓部から覗かせるようにして取り付けたりして収める。
【0009】
また前記窓部を、傾斜した切断面で形成して、該切断面を正面から視認可能に露出させるとよい。好ましくは、厚みを2mm以上、より好ましくは4〜5mmに設定するのがよい。額縁用マットの有する効果の中でも、展示物を良く見せる効果を高めることが出来る。
【0010】
さらに、裏面にシート状の背板を備えるとともに、該背板における前記窓部に対応する位置に、展示効果を高める表示を行う表示部を形成するもよい。
【0011】
表示部は、展示物を良く見せたり、分かりやすくしたりして展示効果を高めるもので、適宜の表記や物の取り付け等で行うことが出来る。具体的には、例えば、何らかの装飾を施した文字または文字列である装飾文字で構成するとよい。係る装飾文字には、カリグラフィによる手書き文字、タイポグラフィによるタイプ文字が含まれ、さらには文字自体に装飾を施したフィリグリー文字、ケルティックノットワーク、ギルディングなども含まれる。
【0012】
また、額縁用マットは、表面に位置する表装シートと、該表装シートの裏面に一体に重合される台紙とで構成するとともに、該台紙を、面方向において複数色に色分けして構成するもよい。
【0013】
例えば、台紙の同一色部分ごとに窓部を形成すると、露出する色が異なる複数の窓部を形成することができ、装飾効果が高まる。また、異色部分に跨って窓部を形成しても、これまでにない外観が得られる。
【0014】
別の手段は、前記額縁用マットを備えた額縁であることを特徴とする。
【0015】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、額縁用マットが、矩形、円形、楕円形以外の特異な形状である、異形の窓部を有しているので、展示物をよく見せる効果を有するのはもちろんのこと、その形状による演出効果が期待できる。
【0016】
また、複数の窓部を形成すれば、複数の展示物を同一の額縁に飾ることができるので、相互に関連する展示物をまとめて展示することが可能となる。このため、展示を効率よく行うことができるとともに、多数の額縁を用いる不便さを解消できる。また、異形に形成した窓部の外観から得られる効果との相乗効果により、工夫次第でそれら展示物の展示効果を高めることが出来る。
【0017】
また、窓部の形状、配置、数、大きさは様々に設定できるので、これまで額装しにくかった展示物、例えばこどもの描いた絵、各種資格証書、思い出の絵葉書、カード類、ワインやウイスキーなどのラベル類、ポスタ、スナップ写真など様々な展示物を、ひとつのキャンパスに絵を描くが如く自由に収めることができる。
【0018】
この結果、額装をする楽しみが増えるとともに、額装の幅が広がる。
【0019】
特に、傾斜した切断面で窓部を形成して、その切断面を正面から視認できるように露出すると、これまでの写真額ではなかった、展示物に奥行きを持たせるという効果を、小さなスナップ写真等に対しても発揮させることができ、装飾効果をより一層高めることが出来る。
【0020】
さらに、額縁用マットの裏面に背板を備えて、展示物の展示効果を高める表示部が見えるようにすることで、展示物だけでは得られない、特異な展示効果が得られる。しかもその表示部はマットの窓部を通してより良く見えるので、その展示効果は一層高いものとなる。
【0021】
また、額縁用マットを表装シートと台紙とで構成して、その台紙を、面方向で複数色に色分けすると、窓部を形成したときに露出する台紙部分が、窓部の形成位置ごとに色分けされて現れる。このため、同一の額縁用マットのようには見えず、展示効果、中でも装飾効果を高めることが出来る。
【0022】
【考案の実施の形態】
この考案の一実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、額縁1の斜視図であり、この額縁1は、例えば写真をはじめとする様々な展示物を展示するのに適したものである。
【0023】
図2がその断面図で、額縁1は、枠状のフレーム材2と、このフレーム材2の内側に、フレーム材2の裏面側から納める表板3と、マット4と、背板5と、裏板6とで構成している。
【0024】
上記フレーム材2は、木や合成樹脂等の適宜材料で構成され、表面側の内側縁に、内方に突出する一体の段部2aを形成して、上記表板3の位置を規制するようにしている。また、フレーム材2の裏面には、上記表板3の裏側に重ねて納めた上記裏板6を押さえる裏板押え7を回動可能に取り付けている。
【0025】
上記表板3は、透明のガラスまたは合成樹脂で形成し、上記裏板6は、木や板紙、合成樹脂等、適宜の硬質材料で形成する。
【0026】
上記マット4は、図3の斜視図に示したように、表板3と同様の大きさの方形シート状に形成し、その厚みは、切断を厚み方向に対して斜めに(例えば45度)に行ったときに、切断面4aが正面から見えるような厚みに設定している。具体的には、2mm以上、より好ましくは、4〜5mmくらいであるとよい。
【0027】
また、このマット4は、図示はしないが、表面に位置する高級水彩紙、布目、ラシャ、和紙などからなる表装シートと、これを支えるべく重合され一体となる台紙とからなる。上記正面から見える切断面4aは、台紙のそれである。
【0028】
そしてマット4には、適宜形状の複数の窓部8,9,10を形成する。図示例では、3つ形成しており、左上には、記号的形象の一例としてハート型の第1窓部8を形成し、その下には一組の対角の角を落とした、抽象的形象の一例として長方形の第2窓部9を形成し、右側には、具象的、象形的、キャラクタの形象の一例として熊を象った第3窓部10を形成している。この例では、すべての窓部8,9,10を異形に形成したが、少なくともひとつ、またはすべてを矩形に形成するもよい。
【0029】
また、これら各窓部8,9,10を切り抜いて形成するときに、切断は、裏面側のほうが内側に迫り出す斜め45度の角度になるように行う。これにより切断面4aが正面から見えるようになる。
【0030】
上記背板5は、マット4と同じ方形状に紙等で形成しており、マット4の裏面に位置して各窓部8,9,10を閉塞する。
【0031】
そして第3窓部10に対応する位置に、展示効果を高める表示を行う表示部11を形成する。この表示部11は、図示例ではカリグラフィで構成している。すなわち、装飾した文字を適宜のインクで表記することで表示している。表記する文字は、分事物のタイトルや説明、紹介、意匠等いかなるものを構成するもよい。
【0032】
図3中、12は、展示物としての写真であり、マット4の第1窓部8と第2窓部9を裏から塞ぐように取り付ける。取り付けは、マット4に行うも、背板5に行うも、いずれでもよい。
【0033】
このようなマット4を備えた額縁1では、窓部8,9,10が複数あるので、図1に示した如く、複数の展示物12を同一の額縁1に飾ることができる。
【0034】
このため、例えば子ども複数の写真など、相互に関連する展示物12をまとめて展示することができ、その配置や窓部の形状等の工夫によって、展示物12の展示効果を高めることが出来る。
【0035】
しかも、窓部8,9,10が異形であるので、展示物12をよく見せる効果を有するのはもちろんのこと、その形状による演出効果が期待できる。
【0036】
特に、傾斜した切断面4aで窓部8,9,10を形成して、その切断面4aを正面から視認できるように露出しているので、展示物に奥行きを持たせるという効果を、小さなスナップ写真等に対しても発揮させることができ、装飾効果をより一層高めることが出来る。
【0037】
また、背板5に形成した表示部11がその効果をさらに高め、展示物12をより効果的に演出する。
【0038】
また、これまで額装しにくかった展示物、例えばこどもの描いた絵、各種資格証書、思い出の絵葉書、カード類、ワインやウイスキーなどのラベル類、ポスタ、スナップ写真など様々な展示物を、ひとつのキャンパスに絵を描くが如く自由に収めることができる。この結果、額装をする楽しみが増えるとともに、額装の幅が広がる。
【0039】
図4は、他の例に係るマット4の斜視図であり、この図に模式的に示したように、切断面4aに対し、切断面4aごとに異なる色を付するもよい。着色は、塗布等により行うとよい。同一のマット4のようには見えず、展示効果、中でも装飾効果を高めることが出来る。
【0040】
また、図5も他の例に係るマット4の斜視図であり、この図に示すように、マット4は、表面に位置する表装シート13と、これを支える台紙14とからなり、その台紙14を、面方向で複数色に色分けしている。このように構成すると、窓部8,9,10を形成したときに露出する台紙14部分が、窓部8,9,10の形成位置ごとに色分けされて現れる。改めて色を付さずとも、切断するだけで異なる色が露出するので、簡単である。
【0041】
以上の一実施の形態におけるマット4は、この考案の額縁用マットに対応し、
同様に、
写真12は、展示物に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】額縁の斜視図。
【図2】額縁の横断面図。
【図3】マットと背板の斜視図。
【図4】他の例に係るマットの斜視図。
【図5】他の例に係るマットの断面図。
【符号の説明】
1…額縁
3…表板
4…マット
4a…切断面
5…背板
8…第1窓部
9…第2窓部
10…第3窓部
11…表示部
12…写真
13…表装シート
14…台紙
Claims (9)
- 切り抜かれた窓部を有して展示物と表板との間に介在する額縁用マットであって、
上記窓部を矩形、円形、楕円形以外の異形に形成した
額縁用マット。 - 切り抜かれた窓部を有して展示物と表板との間に介在する額縁用マットであって、
上記窓部を複数形成するとともに、
これら窓部のうちの少なくともひとつを、矩形以外の異形に形成した
額縁用マット。 - 前記異形が、抽象的形象、具象的形象、記号的形象、象形的形象、または適宜キャラクタの形象である
請求項1または請求項2に記載の額縁用マット。 - 前記窓部を、傾斜した切断面で形成して、該切断面を正面から視認可能に露出させた
請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の額縁用マット。 - 厚みを2mm以上に設定した
請求項4に記載の額縁用マット。 - 裏面にシート状の背板を備えるとともに、
該背板における前記窓部に対応する位置に、展示効果を高める表示を行う表示部を形成した
請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の額縁用マット。 - 前記表示部を、装飾文字で構成する
請求項6記載の額縁用マット。 - 表面に位置する表装シートと、該表装シートの裏面に一体に重合される台紙とで構成するとともに、
該台紙を、面方向において複数色に色分けした
請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載の額縁用マット。 - 前記請求項1から請求項8のうちのいずれか一項に記載の額縁用マットを備えた
額縁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002127U JP3097365U (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | 額縁用マットおよび額縁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002127U JP3097365U (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | 額縁用マットおよび額縁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3097365U true JP3097365U (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=43251180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003002127U Expired - Fee Related JP3097365U (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | 額縁用マットおよび額縁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3097365U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05133393A (ja) * | 1991-11-13 | 1993-05-28 | Nippondenso Co Ltd | 送風機 |
JPH0550963U (ja) * | 1991-12-11 | 1993-07-02 | 松下電器産業株式会社 | ファンモータの防水装置 |
-
2003
- 2003-04-17 JP JP2003002127U patent/JP3097365U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05133393A (ja) * | 1991-11-13 | 1993-05-28 | Nippondenso Co Ltd | 送風機 |
JPH0550963U (ja) * | 1991-12-11 | 1993-07-02 | 松下電器産業株式会社 | ファンモータの防水装置 |
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