JP3109205U - 多面体、多面体ケース及び樹脂製シート - Google Patents
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Abstract
【課題】1枚の樹脂製のシートだけで済み、全体の外観や内部空間を視認可能にし、しかも透明部と半透明部とを使い分けて印刷面を見易くした多面体、多面体ケース、樹脂製シートを提供する。
【解決手段】多面体の構築に際して、1枚の樹脂製シートのシート面上に展開形状で形成され、複数の立体構成面と、対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、罫線の一部に対応する立体構成面から突出した係止片の差込みを許容する係止孔を備え、複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てる。
【選択図】図1
【解決手段】多面体の構築に際して、1枚の樹脂製シートのシート面上に展開形状で形成され、複数の立体構成面と、対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、罫線の一部に対応する立体構成面から突出した係止片の差込みを許容する係止孔を備え、複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てる。
【選択図】図1
Description
この考案は、例えば卓上型カレンダー、ペン立て、貯金箱、装飾品、広告体などに用いられる多面体に関し、さらに詳しくは1枚の樹脂製のシートから立体的に組立て可能に設けた多面体、多面体ケース、樹脂製シートに関する。
従来、紙や樹脂製のシートを用いて立体的な多面体を組立てたものが開示されている(例えば特許文献1参照)。この種の多面体は、例えば剛性のある厚紙を用いて立体的に組立てた2つの多面体を1つに接合してなる14面体に構成したものである。さらに、その内部空間には内壁面間を引張り合せる輪ゴムあるいはコイルスプリング等の弾性部材を張設して張りを持たせている。
ところが、紙製の場合は水、湿気、外力などに弱く、破損されやすい。また、樹脂製で構成したとしても、輪ゴムなどの補助材を要するほか、2つの多面体は2枚1組であるためバラバラにならないように1つにセットしておく必要があり、またその組合せ違いや確認及び組立てにも手間取る問題を有していた。
また、特許文献2には二つ折りされたケースと、このケースに圧潰した状態で収納される多面立体とからなるポップアップカレンダーが開示されている。この場合は、組立後の多面立体は1つであるが、組立前の折り畳んだ状態では多面立体の圧潰状態を保持するためにケースを要して2部品構成になっていた。
さらに、これらは多面体の外表面に印刷された例えばカレンダーなどの外表面しか見えず、また見易さを高めるような工夫も施されていない。
そこでこの考案は、1枚の樹脂製のシートだけで済み、全体の外観や内部空間を視認可能にし、しかも透明部と半透明部とを使い分けて印刷面を見易くした多面体、多面体ケース、樹脂製シートを提供することを目的とする。
この考案は、1枚の樹脂製シートのシート面上に展開形状で形成され、複数の立体構成面と、対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、上記罫線の一部に対応する立体構成面から突出した上記係止片の差込みを許容する係止孔を備え、上記複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てた多面体であることを特徴とする。
この考案によると、1枚の樹脂製シートで多面体を構築できるため、輪ゴムや接着剤などの補助材を必要とせず、またケースも必要としないため単品で済む。また、持運びや管理においても単品毎の取扱いであるため運搬や頒布などの運用及び管理が容易になる。さらに、使用者側にあっては1枚の樹脂製シートから立体的に組立てる楽しみがあり、造形欲を起させる。このとき、組立前の素材は1枚のシートであるため、複雑な組立工程を要せず、折り目としての罫線の部分を折り曲げる折り曲げ操作と係止片を係止孔に差込む差込み操作との繰返しだけで簡単に組立てることができ、大人から子供まで誰にでも広く使用可能になる。ことに、組立時にはハサミやカッターを用いずに組立てることができ、また接着剤も用いないため環境にやさしい製品になる。さらに、樹脂製ゆえに汚れが付き難く、耐久性にも優れており、仮に汚れても容易に拭き取ることができる。
さらに、上記樹脂製シートを透明部と半透明部とを有して構成することができる。
この場合は、多面体を見た際に、透明部と半透明部があると、半透明部によって視認領域を制限して透明部の視認領域を特定することができる。このため、透明抜き部分にカレンダー、模様、広告などの印刷を施せば、これらを強調して表示させることができ、また見易くなる。また、透明部を設けることによって多面体は透視性に優れ、クリアーな表示になる。また、デザインがシンプルで意匠性にも優れているだけでなく、透明感を有する多面体の全体を一見して視認可能である。
この場合は、多面体を見た際に、透明部と半透明部があると、半透明部によって視認領域を制限して透明部の視認領域を特定することができる。このため、透明抜き部分にカレンダー、模様、広告などの印刷を施せば、これらを強調して表示させることができ、また見易くなる。また、透明部を設けることによって多面体は透視性に優れ、クリアーな表示になる。また、デザインがシンプルで意匠性にも優れているだけでなく、透明感を有する多面体の全体を一見して視認可能である。
上記立体構成面の少なくとも一面以上を着色して構成することができる。
この場合は、立体構成面に様々の色を着色して多面体を立体的な装飾品、広告品等として多目的に広く利用することができる。例えば、絵柄、模様を印刷した色彩豊かな立体装飾品、暦を印刷した立体カレンダー、広告を印刷した立体広告品などである。さらに、着色は一部でもよく、全面に対して着色してもよく、着色濃度によっては不透明にもすることができる。このほか、着色領域により色の濃淡を変えて表現に変化を持たせることもできる。また、同一色に限らず、複数の色を使って着色してもよく、複数色を使えば様々の色を表現でき、見る角度によっては色が混ざり合って一層綺麗に見える。
この場合は、立体構成面に様々の色を着色して多面体を立体的な装飾品、広告品等として多目的に広く利用することができる。例えば、絵柄、模様を印刷した色彩豊かな立体装飾品、暦を印刷した立体カレンダー、広告を印刷した立体広告品などである。さらに、着色は一部でもよく、全面に対して着色してもよく、着色濃度によっては不透明にもすることができる。このほか、着色領域により色の濃淡を変えて表現に変化を持たせることもできる。また、同一色に限らず、複数の色を使って着色してもよく、複数色を使えば様々の色を表現でき、見る角度によっては色が混ざり合って一層綺麗に見える。
上記樹脂製シートは立体的に組立てられる裏面側を印刷面に設定し、表面側から視認可能に上記裏面側への印刷後に半透明のぼかし面を印刷して構成することができる。
この場合は、印刷面をシートの裏面側に施すため、組立後は外部との接触がなくなり、印刷面が損なわれなくなる。このため、常に明瞭な印刷面を維持できる。また、半透明のぼかし面を印刷することによって印刷された部位を引き立たせるように強調表示することができる。例えば、多面体の視認し易い立体構成面の中央部を印刷すべき透明領域にし、その周囲や稜線部分などにぼかし面を印刷すれば、視認領域が特定されて、ぼかし面で囲まれた印刷面が見易くなる。また、視認可能な樹脂製シートに印刷面が先に印刷されているので見易く、その背景としてぼかし面が印刷されるので印刷面が明瞭になる。
上記樹脂製シートは立体的に組立てられる表面側につや消し面を施して構成することができる。
この場合は、樹脂製シートから組立てた多面体の外表面につや消し面が施されることになる。この樹脂表面特有のつるっとしたつやを消すことにより、手に馴染まない感触から手に馴染み易い趣のある手触りの感触が得られ、高級感のある外表面が得られる。このつや消し部分は部分的に施してもよく、全外表面に施してもよい。
この考案の別の構成では、1枚の樹脂製シートのシート面上に展開形状で形成され、複数の立体構成面と、対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、上記罫線の一部に対応する立体構成面から突出した上記係止片の差込みを許容する係止孔を備え、上記複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てた多面体の面上の一部を取除き用に開口許容する排除面に設けた多面体ケースを構成することができる。
この考案によると、多面体の面上の一部に硬貨を投入可能な排除面を設けた場合は、この排除面を取除くことによって硬貨投入口が開口されて、多面体ケースを貯金箱に使用することができる。同じく、多面体の面上の一部に筆記具を挿入可能な排除面を設けた場合は、この排除面を取除くことによってペン立て穴が開口されて、多面体ケースをペン立てに使用することができる。
このように、多面体の内部空間を有効利用して多面体ケースとして用いることができる。上記排除面は樹脂製シート上に、予め硬貨投入口用の排除面とペン立て用の排除面との双方を設けておいて、使用者により選択利用可能にしていてもよく、どちらか一方だけを設けておくこともできる。
この考案の別の構成では、1枚の樹脂製のシート面上に展開形状で形成され、複数の立体構成面と、対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、上記罫線の一部に対応する立体構成面から突出した上記係止片の差込みを許容する係止孔を備え、上記複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てられる多面体の裏面側を印刷面に設定し、表面側から視認可能に上記裏面側への印刷後に半透明のぼかし面を印刷して少なくとも一面以上を着色して透明部と半透明部とを設け、組立て前の多面体の立体構成面と組立しろと係止片との使用シート部分と、その他の不使用シート部分とを同一面上に有したまま容易に取外し可能に打ち抜き線の一部を止め打ちしてなる樹脂製シートを構成することができる。
この考案によると、多面体の組立て前は1枚の樹脂製シートであり、この1枚の樹脂製シートから止め打ち部分を外して使用シート部分と不使用シート部分とを分離し、分離された一方の使用シート部分を取出して立体的に組立てるものである。従って、組立て前は1枚の樹脂製シートのみの単品であるため、部品が紛失するおそれもなく、また薄いシートのため取扱いが容易で嵩張らず、ことに展開状態で流通させるため運搬、頒布及び管理が容易になる。このほかにも、組立としての楽しさを増大させる効果がある。また、雑誌などの付録にも適している。
上記止め打ち部分は上記シートの外周側に沿う打ち抜き線に特定して構成することができる。
この場合、使用シート部分と不使用シート部分とが分離されている境界部分を僅かに止めている止め打ち部分は必要最小限にするのが望ましく、この止め打ち部分を施した位置は双方のシート部分が一体化して平面状を維持するため、シートの外周側に沿う取外し部位に止め打ち部分を特定して設ければ、樹脂製シートの外周側の使用シート部分は反ることがなく、平坦状を維持する。従って、このシート外周側の使用シート部分はシートの全体を湾曲させてもシートの厚さ方向に不使用シート部分と離れて湾曲しないので複数枚のシートを重ね合せても引っ掛らず、1枚ずつ確実に分離できる。
この場合、使用シート部分と不使用シート部分とが分離されている境界部分を僅かに止めている止め打ち部分は必要最小限にするのが望ましく、この止め打ち部分を施した位置は双方のシート部分が一体化して平面状を維持するため、シートの外周側に沿う取外し部位に止め打ち部分を特定して設ければ、樹脂製シートの外周側の使用シート部分は反ることがなく、平坦状を維持する。従って、このシート外周側の使用シート部分はシートの全体を湾曲させてもシートの厚さ方向に不使用シート部分と離れて湾曲しないので複数枚のシートを重ね合せても引っ掛らず、1枚ずつ確実に分離できる。
さらに、1枚の樹脂製のシート面上に展開形状で形成され、複数の立体構成面と、対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、上記罫線の一部に対応する立体構成面から突出した上記係止片の差込みを許容する係止孔を備え、上記複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てられる多面体のシート面全体の略中央部に折り畳み用の折り目を形成した樹脂製シートを構成することができる。
この場合は、シート面全体の略中央部に折り畳み用の折り目を形成しているため、この折り目を境に二つ折りして略半分の大きさにコンパクトに折り畳むことができる。この際、不使用シート部分や止め打ち部分はなく、使用シート部分だけの必要な部分のみで構成しているため、組立て後に無駄な部材が残らない。
この考案によれば、1枚の樹脂製シートを素材とし、この樹脂製シートから多面体を構築することができる。このため、輪ゴムや接着剤などの補助材を必要とせず、またケースも必要としないため一部品で安価に製作できる。また、組立前はシート状でシンプルなため持運びや管理においても容易である。さらに、単品の1枚のシートであるため複雑な組立工程を要せず、折り曲げ操作と差込み操作の繰返しだけで簡単に組立てることができ、大人から子供まで誰にでも広く使用可能になる。また、組立時にはハサミやカッターなどの切断道具を用いないため安全であり、また接着剤も用いないため環境にやさしい製品になる。
この考案の一実施例を以下図面に基づいて説明する。
図1は多面体の一例である12面体カレンダー1を示し、この12面体カレンダー1は正五角形で囲まれる全12面の立体構成面2にて、周囲12面の多面体に組立てたものであり、これらの12面には月別の暦を表す月別カレンダーの印刷面3をそれぞれ有している。
図1は多面体の一例である12面体カレンダー1を示し、この12面体カレンダー1は正五角形で囲まれる全12面の立体構成面2にて、周囲12面の多面体に組立てたものであり、これらの12面には月別の暦を表す月別カレンダーの印刷面3をそれぞれ有している。
図2は組立て前のシート状に展開した12面体カレンダー1を示し、この12面体カレンダー1は薄くて可撓性を有する合成樹脂、例えばポリエチレン等を素材とする1枚の樹脂製シート4からなり、この樹脂製シート4は12面体の上部の6面を構成する上立体構成面群5と、12面体の下部の6面を構成する下立体構成面群6とに分けて同一平面上に左右に接続している。
上記上立体構成面群5は12面体の上面に相当する正五角形の上面シート片5aと、この上面シート片5aを中心とする周囲5辺に隣接させて放射状に配置される5個の正五角形の側面シート片5b〜5fとに展開して設けている。
同様に、下立体構成面群6は12面体の下面に相当する正五角形の下面シート片6aと、この下面シート片6aを中心とする周囲5辺に隣接させて放射状に配置される5個の正五角形の側面シート片6b〜6fとに展開して設けている。
そして、これら立体構成面群5、6間は双方が中央部で隣接する一方の側面シート片(図中左側)5bと他方の側面シート片(図中右側)6eとが共通して隣接する中央部の共通罫線7を境に接続されている。
次に、12面体カレンダー1の組立構造となる側面シート片5a〜5f、6a〜6fの立体的な接合部を図3に示す1つの側面シート片5dの拡大図を例にとって説明する。
この側面シート片5dは放射状配置の中心となる上面シート片5aと隣接する正五角形の一辺である共通罫線8を境にして接続されている。そして、正五角形の残りの4辺のうち、1辺には折り曲げ用の罫線9と、この罫線9の中央部に線状に切込みを入れて開口される係止孔10と、罫線9を介して折り曲げ可能な組立しろ11とを有し、他の3辺の中央部には係止片12をそれぞれ突設している。
そして、組立時には予め折り曲げ易く加工されている罫線9を境に組立しろ11を折り曲げ、この組立しろ11は対応する側面シート片5eの裏側に当接する。このとき、係止孔10には対応する側面シート片5e側からの係止片12が差込まれて当該側面シート片5dの裏側へと貫通する。
この側面シート片5eと組立しろ11に加えて側面シート片5d、5e間の係止孔10と係止片12とを連結させることにより一体化して組立てるものである。この場合、係止片12の両側はくの字形に突出形成しており、これにより抜止め係止するように設けている。
上記係止孔10は罫線9沿って、その中央部に線状に切込みを入れて開口するだけでなく、その両端部を湾曲させた湾曲線状に切込みを入れて加工している。これにより、組立前の平面的なシート状では係止孔10は開口部分は見えないが、組立時に組立しろ11を折り曲げたとき、この組立しろ11と側面シート片5d、5eとの間の線状の係止孔10は両端部の湾曲線状部分を基点に開口して係止片12の差込みに適した開口部が形成される。このため、手作業による組立を一層容易にしている。
上記側面シート片5e,5d間の接続に際しては、図中左側の側面シート片5eと図中右側の側面シート片5dとの接続の仕方を例にとって説明したが、側面シート片5dと図中右側で隣接する側面シート片5cとの接続の場合も同対応構造のため同様に対応して接続される。また、側面シート片5dの残りの係止片12にあっても組立時に対向する下立体構成面群6側の側面シート片6cと側面シート片6dに形成されている係止孔10にそれぞれ対応して差込まれることにより接続される。このように、対向する正五角形の開放片として4辺の全てに罫線9と係止孔10と組立しろ11か、係止片12を有するものである。
また、組立に際しては、単品の1枚の樹脂製シートであるため複雑な組立工程を要せず、折り曲げ操作と差込み操作との繰返しだけで簡単に組立てることができる。さらに、樹脂製ゆえにシート面は汚れが付き難く、耐久性にも優れており、仮に汚れても容易に拭き取ることができる。
またこの樹脂製シート4に対しては12面体カレンダー1の視認し易い立体構成面2である各シート片5a〜5f,6a〜6fの中央部を透明領域にし、その周囲や稜線部分に該当するシート面にぼかし面13を印刷すれば、視認領域が特定されて中央部の印刷面3が見易くなる。
さらに、印刷に際しては、立体的に組立てられる裏面側を印刷面3に設定し、このとき表面側から視認可能に上記裏面側へはカレンダーを印刷した後に半透明のぼかし面13を次に印刷する。これにより、ぼかし面13に損なわれない明瞭なカレンダーの印刷を確保している。また、裏面側からの印刷によって外部からの影響を受けないようにして印刷面の保護を図っている。また、シート面上に様々の色を着色して立体的な装飾品、広告品等として多目的に広く利用することもできる。例えば、絵柄、模様を印刷した色彩豊かな立体装飾品、広告を印刷した立体広告品などである。さらに、裏面からの印刷だけでなく、表面に例えば印刷や表面加工によって、つや消し面を施すことができる。
ことに、12面体カレンダー1を見た際に、透明部とぼかし面13による半透明部があると、この半透明部によって視認領域を制限して透明部の視認領域を特定することができる。このため、透明抜き部分にカレンダー、あるいはこのほかにも模様、広告などの印刷を施せば、これらを強調して表示させることができ、また見やすくすることができる。このように、透明部と半透明部を設けることによって12面体は透視性に優れ、クリアーな表示になる。
さらに、12面体カレンダー1の上面には、この上面の一部を取除き用に開口許容する貯金箱用の排除面(図1参照)14と、ペン立て用の排除面(図1参照)15とを別々に罫線で囲って設けている。
図4は12面体カレンダー1の上面中央部に設けられている貯金箱用の排除面14を取除いて硬貨投入口14aを開口したものであり、これにより12面体カレンダー1を貯金箱に兼用することができる。
図5は12面体カレンダー1の上面の一部に設けられているペン立て用の排除面15を取除いてペン立て穴15aを開口したものであり、これによりここに筆記具15bを挿入させて12面体カレンダー1をペン立てに兼用することができる。このように、12面体カレンダー1の内部空間を有効利用して多面体ケースとして用いることもできる。
図6は組立て前の12面体カレンダー1の組立に使用される使用シート部分としての全シート片5a〜5f,6a〜6f、その他の不使用シート部分としてのシート枠16とを同一面上に有したまま、取外し可能に止め打ちしてなる枠付きの樹脂製シート17である。この外側のシート枠16は製造過程で基板シートにプレス加工して、使用シート部分と不使用シート部分とを切離さず、止め打ちした状態のまま製品化したものであり、この場合は製作工数を削減して低コスト化を図ることができる。
この枠付きの樹脂製シート17は、12面体カレンダー1の組立て前は1枚のシートであり、この1枚のシートから図7(A)に示すように、打ち抜き線の一部を止め打ちした止め打ち部分18を外して、シート枠16側と、上立体構成面5側及び下立体構成面6側とを分離し、図7(B)に示すように、上立体構成面5側及び下立体構成面6側を取出して立体的に組立てるものである。この場合、枠付きの樹脂製シート17は単品の薄いシートのため取扱いが容易で嵩張らず、ことに展開状態で流通させるため運搬、頒布及び管理が容易である。
上記止め打ち部分18は上記枠付きの樹脂製シート17の外周側に沿う打ち抜き線に特定して設けている。これにより、組立て前に扱われる枠付きの樹脂製シート17は、該シート17の外周側の使用シート部分は反ることがなく、平坦状を維持する。従って、このシート外周側の使用シート部分は上記枠付きの樹脂製シート17の全体を湾曲させてもシートの厚さ方向に不使用シート部分と離れて湾曲しないので複数枚の枠付きの樹脂製シート17を重ね合せても引っ掛らず、1枚ずつ確実に分離できる。
図8は12面体カレンダー1のシート面全体の略中央部に形成されている折り畳み用の折り目7を境に二つ折りして略半分の大きさにコンパクトに折り畳んだものである。この場合は、持運びに適した小型であり、取扱いが容易になる。また、不使用シート部分や止め打ち部分はなく、使用シート部分だけの必要な部分のみで構成しているため、組立て後には無駄な部材が残らない利点がある。
この考案の構成と、上述の実施例の構成との対応において、
この考案の多面体及び多面体ケースは、実施例の12面体カレンダー1に対応し、
以下同様に、
透明部は、立体構成面2の中央部及び印刷面3に対応し、
半透明部は、ぼかし面13に対応するも、この考案は請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。
この考案の多面体及び多面体ケースは、実施例の12面体カレンダー1に対応し、
以下同様に、
透明部は、立体構成面2の中央部及び印刷面3に対応し、
半透明部は、ぼかし面13に対応するも、この考案は請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。
1…12面体カレンダー
2…立体構成面
3…印刷面
4…樹脂製シート
7…折り目
8,9…罫線
10…係止孔
11…組立しろ
12…係止片
13…ぼかし面
14,15…排除面
17…枠付きの樹脂製シート
18…止め打ち部分
2…立体構成面
3…印刷面
4…樹脂製シート
7…折り目
8,9…罫線
10…係止孔
11…組立しろ
12…係止片
13…ぼかし面
14,15…排除面
17…枠付きの樹脂製シート
18…止め打ち部分
Claims (9)
- 1枚の樹脂製シートのシート面上に展開形状で形成され、
複数の立体構成面と、
対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、
立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、
これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、
上記罫線の一部に対応する立体構成面から突出した上記係止片の差込みを許容する係止孔を備え、
上記複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てた
多面体。 - 上記樹脂製シートは透明部と半透明部とを有する
請求項1記載の多面体。 - 上記立体構成面の少なくとも一面以上を着色して設けた
請求項1記載の多面体。 - 上記樹脂製シートは立体的に組立てられる裏面側を印刷面に設定し、表面側から視認可能に上記裏面側への印刷後に半透明のぼかし面を印刷した
請求項1〜3記載の何れかの多面体。 - 上記樹脂製シートは立体的に組立てられる表面側につや消し面を施した
請求項1〜4記載の何れかの多面体。 - 1枚の樹脂製シートのシート面上に展開形状で形成され、
複数の立体構成面と、
対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、
立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、
これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、
上記罫線の一部に対応する立体構成面から突出した上記係止片の差込みを許容する係止孔を備え、
上記複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てた多面体の面上の一部を取除き用に開口許容する排除面に設けた
多面体ケース。 - 1枚の樹脂製のシート面上に展開形状で形成され、
複数の立体構成面と、
対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、
立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、
これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、
上記罫線の一部に対応する立体構成面から突出した上記係止片の差込みを許容する係止孔を備え、
上記複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てられる多面体の裏面側を印刷面に設定し、表面側から視認可能に上記裏面側への印刷後に半透明のぼかし面を印刷して少なくとも一面以上を着色して透明部と半透明部とを設け、
組立て前の多面体の立体構成面と組立しろと係止片との使用シート部分と、その他の不使用シート部分とを同一面上に有したまま容易に取外し可能に打ち抜き線の一部を止め打ちしてなる
樹脂製シート。 - 上記止め打ち部分は上記シートの外周側に沿う打ち抜き線に特定して設けた
請求項7記載の樹脂製シート。 - 1枚の樹脂製のシート面上に展開形状で形成され、
複数の立体構成面と、
対応する立体構成面の裏側に当接する組立しろと、
立体構成面の裏側へと差込まれる係止片と、
これらの立体構成面同士、立体構成面と組立しろ及び立体構成面と係止片を接続したまま折り曲げ可能な罫線を備えると共に、
上記罫線の一部に対応する立体構成面から突出した上記係止片の差込みを許容する係止孔を備え、
上記複数の罫線を立体的に折り曲げて組立てられる多面体のシート面全体の略中央部に折り畳み用の折り目を形成した
樹脂製シート。
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2004
- 2004-12-07 JP JP2004007179U patent/JP3109205U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015049494A (ja) * | 2013-09-05 | 2015-03-16 | 加藤電機株式会社 | 立体チャート模型 |
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