JP3097328B2 - 食品包装用ラップフィルム - Google Patents

食品包装用ラップフィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、カット性に優
れた食品包装用ラップフィルムに関する。
【0002】
【従来技術】食品包装用ラップフィルムは、一般家庭、
レストラン、スーパーマーケット等で食品をくるんで冷
蔵庫、冷凍庫に保存、或いはここより取り出して電子レ
ンジ(マイクロウェーブ調理器)で加熱するのに用いら
れている。また、ラーメン、そば、スープ等の出前にも
中身の入った食器の上をラップすることに用いられてい
る。
【0003】ここで食品をラップするのは、食品の乾燥
防止(水分飛散防止)、保存中の風味、香気の飛散防
止、他食品からの香気、臭気の吸収防止、塵埃侵入防
止、食器からの食品の飛び出しを防止するためである。
このような食品包装用ラップフィルムは、一般に幅15
〜45cmで紙管に20〜100m程度巻装され、紙製
カートンボックスに収納されており、この箱の側壁上端
に装着されたノコギリ刃によって適宜必要量切断されて
使用される。
【0004】ラップフィルムの切断に使用されるノコギ
リ刃は、一般に0.2〜0.3mm程度の鉄板をノコギ
リ状に切断しただけの簡単なもの、あるいは最近では、
硬質の厚紙をノコギリ刃状に断裁したものなど、いずれ
にしても極めて簡便な切断機構が採用されている。
【0005】このラップフィルムとしては次の〜点
が要求される。内容物が透視できる程透明であるこ
と。カートンボックスより手で引き戻すさいちぎれな
いこと。自己粘着性があること。電子レンジで解凍
するとき、フィルムが融解しない程度の耐熱性を有する
こと。ノコギリ刃でカットするときの引裂性が良好な
こと。
【0006】ラップフィルムの素材としては、二軸延伸
塩化ビニリデン系樹脂フィルム、ポリ塩化ビニルフィル
ム、界面活性剤を含有するエチレン系樹脂フィルム(特
公昭38−4174号、同43−8606号、USP4
493867)が使用されている。
【0007】近年、地球環境問題の抬頭により、塩化ビ
ニルや塩化ビニリデン等の塩素を含む素材は、これらモ
ノマー発癌性の疑いに始まり、軟質塩化ビニルに多く使
用される可塑剤の食品への移行による食品衛生上の問
題、土中埋没や焼却時に於けるダイオキシンの発生の疑
い、又、焼却時に発生する塩素系ガスが、酸性雨の一因
になっている等、数多くの問題をはらんでいる。
【0008】また、塩化ビニリデン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニルを素材としたラップフィルムは使用に当って、切断
の際、フィルムの一部に裂け目ができると、この裂け目
が広がって、ノコギリ刃に沿って切断されずに斜めに切
れてしまう欠点がある。焼却時の問題がないエチレン系
樹脂製ラップフィルムは、伸び易く、引き裂きにくい
為、切断時にかなりの引張力を要し、フィルムをうまく
切断できなかったり、カートンボックスが変形したりす
る。また、電子レンジによる解凍の際の耐熱性が劣り、
このため塩化ビニリデン系樹脂に代替し得ず、市場の一
部でしか使用されていない。
【0009】更に、電子レンジ調理に耐える耐熱性を備
えた積層フィルムとして、ポリ(4−メチルペンテン−
1)と、プロピレン単独重合体を等重量部で混合した樹
脂組成物よりなるパッド(特開昭64−70381
号)、あるいはポリメチルペンテン樹脂層とポリプロピ
レンまたはエチレン・プロピレン共重合体層を積層した
肉厚が110〜150ミクロンの積層フィルム(特開昭
和64−53838号)が提案されている。しかしなが
ら、このフィルムをラップフィルムとして用いるには肉
厚が厚すぎ、可撓性が不足すると共に、ノコギリ刃切断
性に問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品包装用
ラップフィルムにおけるエチレン系樹脂フィルムの上述
のノコギリ刃によるフィルム切断性、耐熱性の問題を解
決したポリオレフィン系の積層樹脂フィルムの提供を目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、肉厚が1〜1
0ミクロンのポリ(4−メチルペンテン−1)の樹脂フ
ィルム層(A)の両面に、肉厚が2〜10ミクロンの結
晶性プロピレン系樹脂の樹脂フィルム層(B)を積層し
た肉厚が7〜25ミクロンの積層樹脂よりなる食品包装
用ラップフィルムを提供するものである。
【0012】ポリ(4−メチルペンテン−1) 耐熱性、易ノコギリ刃切断性を付与するポリ(4−メチ
ルペンテン−1)としては、密度が0.830〜0.8
40g/cm3 の4−メチルペンテン−1の単独重合
体、4−メチルペンテン−1が80モル%以上と、他の
α−オレフィン(例えばエチレン、プロピレン、ブテン
−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ヘプテン−1)と
の共重合体が利用できる。また、かかるポリ(4−メチ
ルペンテン−1)で樹脂フィルム層(A)を構成する
が、ポリ(4−メチルペンテン−1)による効果を損な
わない範囲で他の樹脂を少量ブレンドしてもよい。
【0013】以上のポリ(4−メチルペンテン−1)の
中でも、融点が200〜242℃、ビカット軟化点(A
STM D−1525)が140〜175℃、メルトフ
ローレート(ASTM D−1238;260℃、5k
g荷重)が2〜180g/10分、引張破断点伸度(A
STM D−638;23℃、引張速度5mm/分)が
100%以下、好ましくは15〜85%、より好ましく
は15〜30%のものが耐熱性、ノコギリ刃切断性の面
から好ましい。かかるポリ(4−メチルペンテン−1)
は三井石油化学工業(株)よりTPXの商品名で、RT
18、DX820、DX845、MX004、MX32
0XBのグレード名で入手できる。
【0014】結晶性プロピレン系樹脂 結晶性プロピレン系樹脂としては、柔軟性を付与するも
のが好ましい。かかる結晶性プロピレン系樹脂として
は、プロピレン単独重合体に限らず種々のプロピレン共
重合体も利用できるが、例えば、エチレン・プロピレン
・α−オレフィン共重合体よりなる結晶性プロピレン系
樹脂では、プロピレン74〜96重量%、エチレン1〜
10重量%、α−オレフィン3〜25重量%を構成成分
とするものが好ましい性質が発現しやすく好適である。
かかるエチレン・プロピレン・α−オレフィン共重合体
よりなる結晶性プロピレン系樹脂としては、三菱油化
(株)より三菱ポリプロ“SPX4400”、同SPX
1796の商品名で、住友化学工業(株)より住友ノー
ブレンFL6316の商品名で販売されている。
【0015】結晶性プロピレン系樹脂の物性としては、
メルトフローレート(JIS P−7210;230
℃、2.16kg荷重)が1〜12g/10分、結晶化
度が20〜55%(X線法)、より好ましくは20〜4
0%のものが好適に使用される。このような結晶性プロ
ピレン系樹脂は、公知のチーグラー・ナッタ触媒を用い
た方法により重合される。共重合モノマーとしては、α
−オレフィンとしてブテン−1、ペンテン−1、ヘキセ
ン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、4−メチルペン
テン−1等が利用できる。
【0016】また、結晶性プロピレン系樹脂は、フィル
ムの透明性を損わない範囲でエチレン・酢酸ビニル(酢
酸ビニル含量が例えば5〜25重量%)、エチレン・ア
クリル酸(アクリル酸含量が例えば〜20重量%)共重
合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体(アクリル
酸メチル含量が例えば5〜20重量%)、エチレン・メ
タクリル酸メチル共重合体、密度が0.890〜0.9
10g/cm3 、メルトインデックスが0.1〜10g
/10分の低密度ポリエチレン、密度が0.886〜
0.920g/cm3 の線状低密度ポリエチレン等を積
層樹脂フィルムの柔軟性、自己粘着性の改善の目的で2
0重量%程度まで配合してもよい。
【0017】更に、かかる結晶性プロピレン系樹脂には
積層樹脂フィルムの自己粘着性、防曇性を向上するため
には、この効果のある界面活性剤、特にノニオン性界面
活性剤を通常0.5〜20重量部、好ましくは3〜20
重量部配合するとよい。
【0018】かかるノニオン性界面活性剤としては、例
えば、炭素数が1〜12、好ましくは1〜6の脂肪族ア
ルコールと、炭素数が10〜22、好ましくは12〜1
8の脂肪酸との化合物である脂肪族アルコール系脂肪酸
エステル、具体的には、モノグリセリンオレエート、ポ
リグリセリンオレエート、グリセリントリリシノレー
ト、グリセリンアセチルリシノレート、メチルアセチル
リシノレート、エチルアセチルリシノレート、ブチルア
セチルリシノレート、プロピレングリコールオレエー
ト、プロピレングリコールラウレート、ペンタエリスリ
トールオレエート、ポリエチレングリコールオレエー
ト、ポリプロピレングリコールオレエート、オキシエチ
レングリセリン、ポリオキシプロピレングリセリン、ソ
ルビタンオレエート、ソルビタンラウレート、ポリエチ
レングリコールソルビタンオレエート、ポリエチレング
リコールソルビタンラウレート等、ならびに、ポリアル
キレンエーテルポリオール、具体的には、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等、蔗糖脂肪酸
エステル、エポキシ化大豆油、ポリオキシエチレンアル
キルアミン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルが利用できる。このプロピレン系樹
脂は更にシリカ粉末等の核剤、ブチル化ヒドロキシトル
エン等の安定剤を0.01〜1重量%配合してもよい。
【0019】食品包装用ラップフィルムの製造 本発明の食品包装用ラップフィルムは、肉厚が1〜10
ミクロンのポリ(4−メチルペンテン−1)の樹脂フィ
ルム層(A)の両面に、肉厚が2〜10ミクロンの結晶
性プロピレン系樹脂の樹脂フィルム層(B)を積層した
肉厚が7〜25ミクロンの積層樹脂よりなる食品包装用
ラップフィルムである。
【0020】このA層のポリ(4−メチルペンテン−
1)は、これ単独では25ミクロン未満のポリ(4−メ
チルペンテン−1)のフィルムを得ることが難しいの
で、B層の結晶性プロピレン系樹脂との共押出法により
行うのが好ましい(特開昭64−53838号参照)。
具体的には、別々の押出機で溶融混練したA層およびB
層用の溶融状樹脂を1台の多層共押出ダイに供給、又は
多層フィードブロックとダイの組合せより成る積層シス
テムに供給し、ダイより共押出し、共押出しされた積層
樹脂フィルムを冷却して成形するT−ダイフィルム成形
法、あるいはインフレーションフィルム成形法がある。
インフレーションフィルム成形法のときのブロー比(B
UR)は通常1.5〜20倍、好ましくは2〜16倍で
ある。
【0021】食品包装用ラップフィルムとして用いる積
層樹脂フィルムのポリ(4−メチルペンテン−1)層
(A)の肉厚が1ミクロン未満では積層樹脂フィルムの
ノコギリ刃切断性が困難であり、積層樹脂フィルムが伸
び易い。また、電子レンジによる加熱時の耐熱性が不十
分である。10ミクロンを越えては積層樹脂フィルムの
可撓性が不十分で包み作業がしにくい。積層樹脂フィル
ムの層(A)の両面の層(B)の結晶性プロピレン系樹
脂フィルムの肉厚は2〜10ミクロンである。2ミクロ
ン未満では積層樹脂フィルムの伸びとノコギリ刃切断性
のバランスがとれにくく、肉厚が10ミクロンを越える
とノコギリ刃切断性が悪くなる。両面の層(B)の合計
肉厚は4〜20ミクロンであるが、両面の層(B)は通
常同一の肉厚であり、(B)の肉厚は上記のように2〜
10ミクロンとなる。
【0022】この積層樹脂フィルムの透明性は、霞み度
(JIS Z−6714)で通常5%以下であり、好ま
しくは3%以下であり、エルメンドルフ引裂強度(JI
SZ−1702)が、好ましくは、A縦方向が3〜25
0kg/cm 、横方向が3〜50kg/cm である。
【0023】
【実施例】次に実施例および比較例によって、この発明
を具体的に説明する。これらは何ら本発明を制約するも
のではない。 実施例1 三井石油化学工業(株)のポリ(4−メチルペンテン−
1)、“TPX−RT18”〔商品名;密度0.833
g/cm3 、融点240℃、メルトフローレート26g
/10分、破断点伸び25%〕(A)を口径が50m
m、L/Dが25の押出機を用いて280℃にて溶融混
練し、3層T−ダイの中間層に導き、一方、三菱油化
(株)のプロピレン(88.7重量%)・エチレン
(2.4重量%)・ブテン−1(9.3重量%)ランダ
ム共重合体“三菱ポリプロSPX4400”〔商品名;
密度0.896g/cm3 、MFR5.0g/10分、
結晶化度35%ヒートシール温度127℃〕90.0重
量部に、理研ビタミン(株)のポリグリセリンオレイン
酸エステル“リケマールO−71D”(商品名)10重
量部、およびエルシン酸アミド0.1重量部よりなる樹
脂組成物(B)を、口径が65mm、L/Dが25の押
出機を用いて、250℃にて溶融混練し、上記3層T−
ダイの上下表面層に供給し、中間層3μm上下表面層が
各々4μm、フィルムの全厚みが11μmとなるよう共
押出し、冷却ロールで冷却し、幅300mmにスリット
して三層フィルム(B/A/B)を得た。このフィルム
の物性を表2に示す。
【0024】併せて、次の方法によりラップフィルム適
性を評価した。 耐熱性:幅5cm、長さ20cmの短冊フィルムの下端
に10gの重りをつけて恒温雰囲気中に1時間吊し、フ
ィルムが切断する迄の温度を測定する。(高い程、電子
レンジ調理器による加熱に耐えうる。)
【0025】比較例1 三菱油化(株)の線状低密度ポリエチレン“三菱ポリエ
チ LL UF240”(MI 2.0、エチレン含量
92.0重量%、ブテン−1 8.0重量%)を、口径
65mm、L/D25の押出機を用いて185℃で混練
し、一方、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂(酢酸ビ
ニル含有量15重量%、190℃でのMI 2.0g/
10分)98.5重量%、モノグリセリンオレエート
〔理研ビタミン(株)製、リケマールOL100〕1.
5重量%よりなる樹脂組成物を、口径50mm、L/D
25の押出機を用いて160℃で混練し、この両者を一
台の環状三層ダイに供給して、線状低密度ポリエチレン
(厚み3μm)の中間層の両面に、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体樹脂を主成分とする各厚み4μmの表面層が
積層されるようにして、ダイ温度185℃、ブロー比
5.0、引取速度50m/分でインフレーション成形す
ることにより、全厚み11μm(4μm/3μm/4μ
m)の包装用樹脂フィルムを製造した。物性を表2に示
す。
【0026】参考例1 A社の市販の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの物
性を表2に示す。 実施例2〜9、比較例2〜4 中間層、表裏層用樹脂として表1の組成のものを用い、
かつ、押出温度を同表に示す条件で行う他は実施例1と
同様にしてフィルム成形を行ない積層樹脂フィルムを得
た。物性を表2に示す。比較例4については、ノコギリ
刃切断性、自己粘着性、包み性の評価では使用可であっ
たが、耐熱性が低く好ましくない。
【0027】なお、表1中の成分の略号は次の通りであ
る。 ポリ(4−メチルペンテン1): TPX RT18;〔三井石油化学工業(株)製;物性
は実施例1に記載〕 TPX MX320XB;〔三井石油化学工業(株)製
商品名;密度0.834g/cm3 、融点240℃、M
FR 26g/10分、破断点伸び 85%〕 プロピレン系樹脂: プロピレン・エチレン・ブテン−1ランダム共重合体 SPX4400;〔三菱油化(株)製;物性は実施例1
に記載〕 SPX1796;〔三菱油化(株)製;プロピレン含量
85.8重量%、エチレン含量1.7重量%、ブテン−
1含量12.5重量%、MFR 5g/10分、結晶化
度 30%、ヒートシール温度 126℃〕 プロピレン・エチレンランダム共重合体 FX4;〔三菱油化(株)製プロピレン・エチレン(エ
チレン含量4.2重量%)共重合体;MFR9g/10
分、結晶化度35%、ヒートシール温度145℃〕 プロピレン単独重合体 FB3;〔三菱油化(株)製、MFR2.5g/10
分、結晶化度64%、ヒートシール温度170℃〕 線状低密度ポリエチレン: UF240;〔三菱油化(株)製〕 エチレン・酢酸ビニル共重合体: EVA;〔実施例1に表示のもの〕 ポリブテン1: PB8640;〔シェル化学社品〕 添加剤: O71D;〔理研ビタミン(株)製ポリグリセリンオレ
イン酸エステル〕 EA;エルカシン酸アミド SBO;ソルビタンオレエート OL100;〔理研ビタミン(株)製モノグリセリンオ
レエート〕 方向: TD(横)、MD(縦) ノコギリ刃切断性、自己粘着性、包み性の評価基準: 〇(良好)、△(わずかに不良、使用可)、×(不良、
使用不可)
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【応用例】実施例1および比較例1で得た積層樹脂フィ
ルムでシチュー200ccを収納した陶器皿を包み込
み、3分間電子レンジで加熱してシチューを暖めたとこ
ろ、実施例1のものは溶熱破断なく、また、陶器皿から
の剥離は容易であった。一方、比較例1のものは溶融破
断しており、また、陶器皿からの剥離も融着していて困
難であった。
【0031】
【発明の効果】本発明品は、透明性、耐熱性に優れるも
ので、この積層樹脂フィルムよりなる食品包装用ラップ
フィルムで、食品を収納した陶器製容器をラッピング
し、電子レンジにて加熱しても、溶融破断等の現象は全
く無く、電子レンジでの使用に充分に耐えるものであ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 9:00 (72)発明者 小林 則之 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化 株式会社 四日市総合研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉厚が1〜10ミクロンのポリ(4−メ
    チルペンテン−1)の樹脂フィルム層(A)の両面に、
    肉厚が2〜10ミクロンの結晶性プロピレン系樹脂の樹
    脂フィルム層(B)を積層した肉厚が7〜25ミクロン
    の積層樹脂よりなる食品包装用ラップフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリ(4−メチルペンテン−1)と結晶
    性プロピレン系樹脂との共押出法により得られる請求項
    1の食品包装用ラップフィルム。
  3. 【請求項3】 ポリ(4−メチルペンテン−1)が、4
    −メチルペンテン−1の単独重合体、又は4−メチルペ
    ンテン−1が80モル%以上と他のα−オレフィンの共
    重合体である請求項1又は2の食品包装用ラップフィル
    ム。
  4. 【請求項4】 ポリ(4−メチルペンテン−1)の引張
    破断点伸度が15〜85%である請求項1〜3のいずれ
    かの食品包装用ラップフィルム。
  5. 【請求項5】 霞み度(JIS Z−6714)が3%
    以下であり、且つ、エルメンドルフ引裂強度(JIS
    Z−1702)がA縦方向が3〜250kg/cm、横
    方向が3〜50kg/cmである請求項1〜4のいずれ
    かの食品包装用ラップフィルム。
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