JP3934311B2 - 包装用積層ストレッチフィルム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は食品等の包装に好適に用いられるストレッチフィルムに関し、特に、塩素を含まない材料からなる包装用積層ストレッチフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、青果物、精肉、惣菜等を軽量トレーに載せて透明フィルムで包装する、いわゆるプリパッケージに用いられる包装用フィルムとしては、ポリ塩化ビニル(PVC)系のものが主に使用されてきた。PVC系の包装用フィルムは包装効率がよく、包装仕上がりも綺麗である等の包装適性に優れており、また、包装後のフィルムに指で押したり等の押圧変形を加えても、すぐ元の状態に回復する弾性回復性に優れ、かつ底シール性も良好であるので輸送や陳列中にフィルムが剥がれることがなく、販売者、消費者の双方に認められた品質の優位性を持っているためである。
しかし、近年、ポリ塩化ビニル系フィルムは焼却時に塩化水素ガスが発生したり、多量に含有する可塑剤が溶出することがあるので、ポリ塩化ビニル系フィルムに代わる代替材料の研究が行われるようになった。例えばポリオレフィン系樹脂を用いた構成の包装用ストレッチフィルム等が各種提案されており、特開平5−51468号公報には、α−オレフィンに由来する繰り返し単位と環状オレフィンに由来する繰り返し単位とを有し、ガラス転移温度(Tg)が30℃以下である環状オレフィン系共重合体からなる包装用フィルムが提案されている。これらの包装用フィルムは透明性、引裂強度、突刺強度、低温ヒートシール性、弾性回復性などの特性は良好であるが、環状オレフィン系共重合体は融点が低くヒートシール温度幅が狭いためヒートシール時に穴があきやすく商品価値が低下したり、また単体フィルムではゴム弾性が強いので、包装時にカット不良を起こしやすい等という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、適度な滑り性、自己粘着性、防曇性を有することは勿論のこと、環状オレフィン系共重合体からなるフィルムが有する透明性、引裂強度、突刺強度、弾性回復性などの特性を活かしつつ、実用的なヒートシール性と包装適性とを有するという、性能バランスのとれた包装用積層ストレッチフィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の包装用積層ストレッチフィルムは、両表面層を構成する(A)層、中間層を構成する(B)層および(C)層を有する包装用積層ストレッチフィルムであって、該(A)層、(B)層及び(C)層がそれぞれ下記(A)、(B)、(C)に示す樹脂組成物からなることを特徴とする。
(A)酢酸ビニル含量が5〜25重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体及び炭素数4〜8のα−オレフィン含量が5〜25重量%の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1つを99.5〜90重量%と防曇剤を0.5〜10重量%とからなる樹脂組成物
(B)示差走査熱量計を用いて測定される結晶融解ピーク温度が(A)層の樹脂組成物の結晶融解ピーク温度より20℃以上高いポリオレフィン系樹脂
(C)α−オレフィンに由来する繰り返し単位と環状オレフィンに由来する繰り返し単位とを有し、ガラス転移温度(Tg)が30℃以下である環状オレフィン系共重合体
【0005】
ここで、上記(A)に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体及び直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体のメルトフローレート(MFR)(JISK7210、190℃、荷重21.18N)は、それぞれ0.2g/10分〜5g/10分の範囲内であることができる。
また、(B)に記載のポリオレフィン系樹脂は、示差走査熱量計を用いて測定される結晶融解ピーク温度が120℃以上の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体及び/または結晶融解ピーク温度が130℃以上のプロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体およびリアクタータイプのポリプロピレン系エラストマーからなる群から選ばれる少なくとも一種のポリオレフィン系樹脂であることができる。
また、(C)に記載の環状オレフィン系共重合体のα−オレフィンに由来する繰り返し単位がエチレンであり、環状オレフィンに由来する繰り返し単位がノルボルネン系誘導体であることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の包装用積層ストレッチフィルムは、両表面層を構成する(A)層、中間層を構成する(B)層および(C)層の少なくとも4層からなる。
表面層を構成する(A)層は、酢酸ビニル含量が5〜25重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体及び炭素数4〜8のα−オレフィン含量が5〜25重量%の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1つを99.5〜90重量%と防曇剤を0.5〜10重量%とからなる樹脂組成物を主成分とする。
このエチレン−酢酸ビニル共重合体としては、酢酸ビニル含量が10〜20重量%のものが好ましく、さらにメルトフローレート(MFR)(JISK7210、190℃、荷重21.18N)が0.2g/10分〜5g/10分のものが好ましい。酢酸ビニル含量が5重量%未満では、得られるフィルムが硬く、柔軟性や弾性回復性が低下し、また表面粘着性も発現しにくい。一方、25重量%を越えると表面粘着性が強過ぎて巻き出し性や外観が低下し易い。
【0007】
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体としては、α−オレフィン含量が10〜15重量%のものが好ましく、さらにMFR(JISK7210、190℃、荷重21.18N)が0.2g/10分〜5g/10分のものが好ましい。α−オレフィン含量が5重量%未満では、得られるフィルムが硬く、ストレッチ包装時に均一伸展性が得られにくいので、包装後のフィルムにシワが発生したり、内容物を変形させたり、潰したりし易く、25重量%を超えると、フィルム成形が困難になったり、巻き出し性が低下し易い。
ここで、α−オレフィンとしては、炭素数4〜8の1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−ペンテン−1、1−オクテンが好ましく、これらは1種のみを単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0008】
上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体は、メルトフローレート(MFR)(JISK7210、190℃、荷重21.18N)が0.2g/10分〜5g/10分であることが好ましい。MFRが0.2g/10分未満では、押出加工性が低下することがあり、一方5g/10分を超えると製膜安定性が低下することがあり、厚み斑や力学強度の低下やバラツキ等が生じ易くなるため好ましくない。
【0009】
(A)層を構成する防曇剤は、一般に防曇剤として用いられているものがそのまま使用でき特に制限はない。例えば、炭素数が1〜12、好ましくは1〜6の脂肪族アルコールと、炭素数が10〜22、好ましくは12〜18の脂肪酸との化合物である脂肪族アルコール系脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、モノグリセリンオレート、ジグリセリンモノオレート、ポリグリセリンオレート、グリセリントリリシノレート、グリセリンアセチルリシノレート、ポリグリセリンステアレート、ポリグリセリンラウレート、メチルアセチルリシノレート、エチルアセチルリシノレート、ブチルアセチルリシノレート、プロピレングリコールオレート、プロピレングリコールラウレート、ペンタエリスリトールオレート、ポリエチレングリコールオレート、ポリプロピレングリコールオレート、ソルビタンオレート、ソルビタンラウレート、ポリエチレングリコールソルビタンオレート、ポリエチレングリコールソルビタンラウレート等を挙げることができる。
防曇剤は(A)層中に0.5〜10重量%の範囲で、好適には1〜8重量%の範囲で配合する。防曇剤の含有量が0.5重量%より少ない場合は防曇効果が得られにくく、一方10重量%を超えると防曇剤のブリードのために透明性などが悪化する。
【0010】
本発明において、中間層を構成する(B)層は、示差走査熱量計を用いて測定される結晶融解ピーク温度が(A)層の樹脂組成物の結晶融解ピーク温度より20℃以上高いポリオレフィン系樹脂を主成分とする耐熱層である。
(B)層に使用するポリオレフィン系樹脂は、特に制限はなく、1種のみを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもかまわないが、示差走査熱量計を用いて測定される(B)層全体の結晶融解ピーク温度が表面層である(A)層より20℃以上高いことが必要であり、30℃以上高いことが好ましい。(A)層と(B)層との結晶融解ピーク温度差が20℃未満では、ヒートシール温度の幅が狭くなってしまうので、実用的なヒートシール特性が得られず、ヒートシール時に穴があきやすい。
ここで用いられるポリオレフィン系樹脂は、結晶融解ピーク温度が120℃以上であることが好ましく、さらに好ましくは130℃以上である。
(B)層に使用するポリオレフィン系樹脂としては、具体的には後述する(B−1)〜(B−6)などの樹脂を挙げることができるが、ストレッチフィルムとしての諸特性および経済性の面から示差走査熱量計を用いて測定される結晶融解ピーク温度が120℃以上の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体及び/または130℃以上のプロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体およびリアクタータイプのポリプロピレン系エラストマーの中から選ばれる少なくとも一種のポリオレフィン系樹脂が好適に使用される。
【0011】
(B)層に使用されるポリオレフィン系樹脂として挙げられる(B−1)〜(B−6)について、以下に説明する。
(B−1) エチレン単独重合体あるいはエチレンと炭素数3〜20のα-オレフィンとの共重合体である。ここでエチレンと共重合するα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、3−メチル−ブテン−1、4−メチル−ペンテン−1等が例示される。コモノマーとしてのα−オレフィンは1種のみを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもかまわない。
【0012】
(B−2) エチレンと酢酸ビニルエステル、脂肪族不飽和カルボン酸および脂肪族不飽和モノカルボン酸アルキルエステルより選ばれる少なくとも1つの単量体とからなるエチレン系共重合体である。具体的には、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル(メチル、エチル、プロピル、ブチル等の炭素数1〜8のアルコールの成分より選ばれる)共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル(メチル、エチル、プロピル、ブチル等の炭素数1〜8のアルコールの成分より選ばれる)共重合体等が挙げられるが、これら2成分の共重合体に限定されることなく、更に第3の成分を加えた3成分以上の多元共重合体(例えば、エチレンと脂肪族不飽和カルボン酸および脂肪族不飽和カルボン酸エステルより適宜選ばれる3元以上の共重合体等)であってもよい。エチレンと共重合されるカルボン酸又はカルボン酸エステル基の含有量は、通常3〜35重量%である。
【0013】
(B−3) エチレン、プロピレン等のα−オレフィンと脂肪族不飽和カルボン酸より選ばれた単量体とからなる共重合体の金属塩(好ましい金属はZn、Na、K、Li、Mg等である)。
【0014】
(B−4) プロピレンの単独重合体あるいはプロピレンと共重合可能な他の単量体とのランダム共重合体又はブロック共重合体。ただし、これらの立体構造には特に制限がなく、イソタクチック、アタクチック、シンジオタクチックあるいはこれらの混在した構造の重合体でもかまわない。共重合可能な他の単量体としては、エチレンや1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−ペンテン−1、1−オクテン等の炭素数4〜12のα−オレフィンおよびジビニルベンゼン、1,4−シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、シクロオクタジエン、エチリデンノルボルネン等のジエン類等が挙げられるが、これらの2種類以上が共重合されていてもよい。本発明においては、これらのうちエチレンであることが好ましい。
ここでランダム共重合体としては、プロピレン−エチレンランダム共重合体やプロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体などが挙げられ、ブロック共重合体としては、プロピレン−エチレンブロック共重合体やリアクタータイプのポリプロピレン系エラストマーなどが挙げられ、具体的な商品としては、チッソ(株)の商品名「NEWCON」、モンテル・エスディーケイ・サンライズ(株)製の商品名「Catalloy」等が市販されている。
【0015】
(B−5) 1−ブテン含量が70モル%以上の結晶性樹脂であり、他の単量体(エチレン、プロピレンの他、炭素数5〜8のα−オレフィン)の1種または2種以上と共重合した共重合体である。
【0016】
(B−6) 4−メチル−ペンテン−1及び/または3−メチル−ペンテン−1の単独重合体あるいはこれらと共重合可能な他の単量体(メチル−ペンテン−1以外の炭素数2〜20のα−オレフィンなど)との共重合体
【0017】
本発明の別の中間層を構成する(C)層は、α−オレフィンに由来する繰り返し単位と環状オレフィンに由来する繰り返し単位とを有し、ガラス転移温度(Tg)が30℃以下である環状オレフィン系共重合体を主成分とする。
α−オレフィンに由来する繰り返し単位としては、必ずしも限定されないが、下記一般式[X]で表わされる繰り返し単位が挙げられる。
【化1】
ただし式中、Raは水素原子又は炭素数1〜20の炭化水素基を示している。ここで、炭素数1〜20の炭化水素基として、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、イソブチル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、オクチル基、オクタデシル基等を挙げることができる。また、一般式[X]で示される繰り返し単位を与えるα−オレフィンの具体例としては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−ブテン−1、4−メチル−ペンテン−1、1−ヘキセン、1−オクテン、デセン、エイコセン等を挙げることができ、この中でエチレンが好適に使用される。
【0018】
環状オレフィンに由来する繰り返し単位としては、必ずしも限定されないが、例えば下記一般式[Y]で表わされる繰り返し単位が挙げられる。
【化2】
ただし式中、Rb〜Rmは、それぞれ水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基又は酸素原子もしくは窒素原子を含む置換基を示し、Rb〜Rmはそれぞれ互いに同一でも異なっていてもよく、Rj又はRkとRl又はRmとは互いに環を形成してもよい。また、nは0以上の整数を示す。
【0019】
ここで、炭素数1〜20の炭化水素基として、具体的には、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基などの炭素数1〜20のアルキル基、フェニル基、トリル基、ベンジル基などの炭素数6〜20のアリール基、アルキルアリール基もしくはアリールアルキル基、メチリデン基、エチリデン基、プロピリデン基などの炭素数1〜20のアルキリデン基、ビニル基、アリル基などの炭素数2〜20のアルケニル基等を挙げることができる。但し、Rb、Rc、Rf、Rgについてはアルキリデン基は除外され、また、Rd、Re、Rh〜Rmのいずれかがアルキリデン基の場合、それが結合している炭素原子は他の置換基を有さない。
酸素原子を含む置換基として具体的には、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、フェノキシ基などの炭素数1〜20のアルコキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基などの炭素数1〜20のアルコキシカルボニル基等を挙げることができる。
窒素原子を含む置換基として具体的には、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などの炭素数1〜20のアルキルアミノ基やシアノ基等を挙げることができる。
【0020】
一般式[Y]で示される繰り返し単位を与える環状オレフィンの具体例としては、例えば、ノルボルネン、5−メチルノルボルネン、5−エチルノルボルネン、5−プロピルノルボルネン、5,6−ジメチルノルボルネン、1−メチルノルボルネン、7−メチルノルボルネン、5,5,6−トリメチルノルボルネン、5−フェニルノルボルネン、5−ベンジルノルボルネン、5−エチリデンノルボルネン、5−ビニルノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−エチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2,3−ジメチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−ヘキシル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−エチリデン−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,5−ジメチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−シクロヘキシル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−イソブチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,2−ジヒドロジシクロペンタジエン、5−メトキシノルボルネン、5,6−ジカルボキシルノルボルネンアンハイドレート、5−ジメチルアミノノルボルネン、5−シアノノルボルネンなどを挙げることができ、この中でノルボルネン系誘導体が好適に使用される。
【0021】
本発明で用いる環状オレフィン系共重合体は、基本的には、上述したようなα−オレフィン成分と環状オレフィン成分とからなるものであるが、本発明の目的を損なわない範囲で、これら必須の2成分の他に、必要に応じて他の共重合可能な不飽和単量体成分を含有していてもかまわない。
【0022】
本発明においては、(C)層を構成する環状オレフィン系共重合体はガラス転移温度(Tg)が30℃以下であることが必要であり、−20℃から+20℃の範囲内であることが好ましい。ガラス転移温度(Tg)が30℃を超えると引張弾性率が高くなり、ストレッチ包装時に大きな力を要するようになったり、弾性回復性も低下し包装適性が劣る。なお、本発明において使用するガラス転移温度(Tg)は、次のようにして求めた値である。すなわち、岩本製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーターVES−F3を用い、振動周波数10Hz、昇温速度1℃/分で測定し、得られたデータから損失弾性率(E")のピーク値を求め、その時の温度をガラス転移温度(Tg)とした。
【0023】
本発明において、環状オレフィン系共重合体を構成する、α−オレフィン成分に由来する繰り返し単位(例えば一般式[X]で表される繰り返し単位)の含有率と環状オレフィン成分に由来する繰り返し単位(一般式[Y]で表される繰り返し単位)の含有率との比(例えば、[X]:[Y])は、α−オレフィン、環状オレフィンの種類及び組合わせにより異なり、一般的に規定することは必ずしもできないが、通常80〜99.9モル%:20〜0.1モル%、好ましくは82〜99.5モル%:18〜0.5モル%、特に好ましくは85〜98モル%:15〜2モル%である。一般式[X]で表される繰り返し単位の含有率が80モル%未満であると、共重合体のガラス転移点、引張弾性率が高くなり、フィルムの弾性回復性が不充分となることがある。一方、α−オレフィン成分に由来する繰り返し単位の含有率が99.9モル%を超えると、環状オレフィン成分の導入効果が不充分となることがある。なお、α−オレフィン組成および環状オレフィン組成は13C−NMRによって測定される。
【0024】
中間層を構成する(B)層および(C)層には、本発明の主旨を超えない範囲で、例えば、トリミングロス等から発生するリサイクル樹脂や諸物性をさらに向上させる目的で必要に応じて、石油樹脂類、パラフィン系オイル、液状ポリブテン、ビニル芳香族系化合物と共役ジエンとの共重合体(ブロックおよびランダム)またはその水素添加誘導体、芳香族モノマーとエチレンおよび/または他のα−オレフィンとの共重合体などを混合してもかまわない。
【0025】
本発明の包装用積層ストレッチフィルムの各層には、本発明の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤、核剤、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤等の添加剤を適宜混合してもかまわない。
【0026】
本発明の包装用積層ストレッチフィルムは、(A)/(B)/(C)/(A)の少なくとも4層構成からなるが、例えば、(A)/(B)/(C)/(B)/(A)等の5層以上の構成でもよく、また、(A)、(B)、(C)以外の他の層を含んでいてもよい。他の層は用途や目的等に応じて、例えば、弾性を付加する層、引張強度や引裂強度等を適当に調節する層等、適宜選択することができ、他の層を(M層)で示すこととすると、(A)/(M)/(B)/(C)/(A)、(A)/(M)/(B)/(C)/(B)/(M)/(A)などの層構成を有することができる。なお、本発明の包装用積層ストレッチフィルムが2層以上の(A)層、(B)層、(M)層等を有する層構成の場合には、2層以上の(A)層、(B)層、(M)層等はそれぞれ各層の樹脂組成等が同一でも異なっていてもよい。
【0027】
一般に本発明の包装用積層ストレッチフィルムの厚さは、通常の包装用ストレッチフィルムの厚さと同程度の範囲、すなわち8〜30μm程度、代表的には10〜20μm程度の範囲にある。また各層の総厚み比率は、特に制限されるものではないが、全体の厚みに対して(A)層が20〜65%、(B)層が5〜40%、(C)層が30〜70%、(M)層が0〜30%程度であることがストレッチフィルムとしての諸特性および経済性の面から好ましい。
【0028】
本発明の包装用積層ストレッチフィルムは、Tダイ押出機等から材料を溶融押出しする押出成形、環状(リング)ダイ等から溶融樹脂をブロー押出しするインフレーション成形等によりフィルム状に成形される。積層フィルムとするには複数の押出機を用いて多層ダイにより共押出しすることが有利である。
実用的には、環状(多層)ダイから材料樹脂を溶融押出してインフレーション成形することが好ましく、その際のブローアップ比(膨らまされた筒形状のフィルムの直径/環状ダイの直径)は4以上が好ましく、特に5〜7の範囲であることが好適である。その際の冷却方法としては、筒形状のフィルムの外面から冷却する方法、筒形状のフィルムの外面と内面との両面から冷却する方法のどちらでも良い。さらに、得られたフィルムは延伸されてもよく、例えば、樹脂の結晶化温度以下に加熱し、ニップロール間の速度差を利用してフィルムの縦方向に1.2〜5倍延伸する、又はフィルムの縦横両方向に1.2〜5倍に二軸延伸することができる。
【0029】
【実施例】
以下に実施例でさらに詳しく説明するが、これらにより本発明は何ら制限を受けるものではない。なお、本明細書中に表示されるフィルムについての種々の測定値および評価は次のようにして行った。ただし、フィルムの押出機からの流れ方向を縦方向、その直交する方向を横方向と称す。
【0030】
1)結晶融解ピーク温度
パーキンエルマー社製の示差走査熱量計、商品名「DSC−7」を用いて、試料10mgをJISK7121に準じて、加熱速度10℃/分で昇温したときのサーモグラムから求めた。
2)ガラス転移温度(Tg)
岩本製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーター、商品名「VES−F3」を用い、振動周波数10Hz、昇温速度1℃/分で測定し、得られたデータから損失弾性率(E”)のピーク値を求め、その時の温度をガラス転移温度(Tg)とした。
3)透明性(Haze)
ASTM D1003に準じて、得られた包装用積層ストレッチフィルムをヘイズメーターにて測定した。
4)包装適性、底シール性
幅350mmの包装用積層ストレッチフィルムを用いて、自動包装機((株)イシダ社製 商品名「ISIDA・Wmini MK−II」)により発泡ポリスチレン製のトレイ(長さ200mm、幅130mm、高さ30mm)を包装し、包装適性、底シール性について評価した。ただし、包装適性、底シール性の評価方法、評価基準は表1に示す。
【0031】
(実施例1)
両表面層(A)として、EVA(酢酸ビニル含量:15重量%、190℃、荷重21.18NでのMFR:2.0g/10分、結晶融解ピーク温度:92.5℃)100重量部に防曇剤としてジグリセリンモノオレート2.0重量部を混練した組成物を用い、中間層(B)として、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(α−オレフィン:1−ブテン、190℃、荷重21.18NでのMFR:1.8g/10分、結晶融解ピーク温度:123℃)を用い、中間層(C)として、エチレン−ノルボルネン共重合体(Tg:2℃、エチレン含量:94モル%、結晶融解ピーク温度:99℃、190℃、荷重21.18NにおけるMFR:1.5g/10分)を用いて、層構成が(A)/(B)/(C)/(B)/(A)となるように、各層の樹脂組成物を環状5層ダイに投入し、環状5層ダイの温度が190℃、ブローアップ比が5.5で共押出インフレーション成形し、総厚みが15μm((A)/(B)/(C)/(B)/(A)=1.5μm/1.5μm/9μm/1.5μm/1.5μm)のフィルムを得た。
このフィルムについて、透明性、包装適性等の評価を行った。その結果は表2に示す。
【0032】
(実施例2)
実施例1において、中間層(B)の樹脂組成物を、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体70重量%とプロピレン−エチレンランダム共重合体(エチレン含量:4モル%、230℃、荷重21.18NにおけるMFR:2.3g/10分、結晶融解ピーク温度:147℃)30重量%からなる混合樹脂組成物に変更した以外は、実施例1と同様にして包装用積層ストレッチフィルムを得た。
得られた包装用積層ストレッチフィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果は表2に示す。
【0033】
(実施例3)
実施例2において、各層の厚さを(A)/(B)/(C)/(B)/(A)=2.5μm/2μm/6μm/2μm/2.5μmと変更した以外は実施例2と同様にして、総厚み15μmの包装用積層ストレッチフィルムを得た。
得られた包装用積層ストレッチフィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
【0034】
(実施例4)
実施例2において、層構成を(A)/(B)/(C)/(A)とし、環状4層ダイを用いた以外は実施例2と同様にして、環状4層ダイ温度190℃、ブローアップ比5.5で共押出インフレーション成形を行ない、総厚み15μm((A)/(B)/(C)/(A)=2μm/2μm/9μm/2μm)の包装用積層ストレッチフィルムを得た。
得られた包装用積層ストレッチフィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
【0035】
(実施例5)
実施例1において、(A)層の樹脂組成物を直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(α−オレフィン:ヘキセン、α−オレフィン含量:13重量%、190℃、荷重21.18NでのMFR:3.5g/10分、結晶融解ピーク温度:97℃)に変更した以外は実施例1と同様にして包装用積層ストレッチフィルムを得た。
得られた包装用積層ストレッチフィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
【0036】
(比較例1)
実施例1において、層構成を(C)層の単層構成とし、環状ダイを用いた以外は実施例1と同様にして、環状ダイ温度190℃、ブローアップ比5.5でインフレーション成形により厚み15μmの包装用単層ストレッチフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果は表2に示す。
【0037】
(比較例2)
両表面層(A)層として実施例1と同一のEVAを用い、中間層(C)として実施例2の中間層に用いたプロピレン−エチレンランダム共重合体50重量%と実施例1の中間層(C)に用いた環状オレフィン系共重合体50重量%との混合樹脂組成物を用い、環状3層ダイを用いて、環状3層ダイ温度190℃、ブローアップ比5.5でインフレーション成形し、総厚み15μm(3μm/9μm/3μm)の包装用積層ストレッチフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
表2から明らかなように、実施例1〜5の包装用積層ストレッチフィルムは、両表面層の結晶融解ピーク温度よりも中間層である耐熱層(B)の結晶融解ピーク温度が20℃以上高いので、ヒートシール時に熱により穴があくことがなく、かつ、環状オレフィン系共重合体の弾性回復性などの特性を保持しているため良好な包装適性が得られることが分かる。
一方、比較例1ではヒートシール温度幅が狭いためヒートシール時に穴があき、また、比較例2では中間層を1層しか設けておらず、中間層がノルボルネン系樹脂に、これより結晶融解ピーク温度が20℃以上高い他の結晶性ポリオレフィン系樹脂を配合しただけなので、良好な包装適性が得られないとともに透明性の悪化を引き起こし実用上問題のあることが分かる。
なお、実施例1〜5の本発明の包装用積層ストレッチフィルムは、適度な滑り性、自己粘着性、防曇性を有し、引裂強度、突刺強度、弾性回復性を有することも確認した。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、適度な滑り性、自己粘着性、防曇性を有し、また環状オレフィン系共重合体からなるフィルムが有する透明性、引裂強度、突刺強度、弾性回復性などの特性を活かしつつ、実用的なヒートシール性と包装適性とのバランスのとれた包装用積層ストレッチフィルムが提供できる。
Claims (4)
- 両表面層を構成する(A)層、中間層を構成する(B)層および(C)層を有する包装用積層ストレッチフィルムであって、該(A)層、(B)層及び(C)層がそれぞれ下記(A)、(B)、(C)に示す樹脂組成物からなることを特徴とする包装用積層ストレッチフィルム。
(A)酢酸ビニル含量が5〜25重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体及び炭素数4〜8のα−オレフィン含量が5〜25重量%の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1つを99.5〜90重量%と防曇剤を0.5〜10重量%とからなる樹脂組成物
(B)示差走査熱量計を用いて測定される結晶融解ピーク温度が(A)層の樹脂組成物の結晶融解ピーク温度より20℃以上高いポリオレフィン系樹脂
(C)α−オレフィンに由来する繰り返し単位と環状オレフィンに由来する繰り返し単位とを有し、ガラス転移温度(Tg)が30℃以下である環状オレフィン系共重合体 - 請求項1における(A)に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体及び直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体のメルトフローレート(MFR)(JISK7210、190℃、荷重21.18N)は、それぞれ0.2g/10分〜5g/10分の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の包装用積層ストレッチフィルム。
- 請求項1における(B)に記載のポリオレフィン系樹脂は、示差走査熱量計を用いて測定される結晶融解ピーク温度が120℃以上の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体及び/または結晶融解ピーク温度が130℃以上のプロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体およびリアクタータイプのポリプロピレン系エラストマーからなる群から選ばれる少なくとも一種のポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の包装用積層ストレッチフィルム。
- 請求項1における(C)に記載の環状オレフィン系共重合体のα−オレフィンに由来する繰り返し単位がエチレンであり、環状オレフィンに由来する繰り返し単位がノルボルネン系誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の包装用積層ストレッチフィルム。
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