JP3097190B2 - 複合部材の製造方法 - Google Patents

複合部材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属又は樹脂材料等か
らなる自動車部品等の平面板でない立体的形状の部材表
面に被覆層を設け、該被覆層に、セラミックス粒子を侵
入させて複合化する複合部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複合材料に関し、次のような従来技術が
知られている。たとえば、SiCやCなどの繊維やウィ
スカーでプリフォームを製作し、これを金型内にセット
したあと、Al合金などの溶湯を注いで、プリフォーム
に加圧含浸させることで複合材料(FRM)とする方法
がある。また、SiCやCなどの粒子を、完全溶融また
は部分溶融した溶湯に添加し、これに機械的撹拌を与え
て複合材料(MMC)とするコンポキャスト法がある。
【0003】さらにSiCやCなどの粒子とAl合金等
の粉末とを混合し、静水圧々縮や熱間押出し、または焼
結等によって複合材料を製造する方法(粉末冶金法)が
広くおこなわれている。また、SiCやCなどの粒子と
Al合金等の粉末を混合し、これに熱間で機械的撹拌を
与えて、合金粉末中にSiCやCなどの粒子を練込み、
粒子分散複合材料とする方法(メカニカルアロイング
法)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記コンポキャスト法
や、粉末冶金法及びメカニカルアロイング法で製造する
複合材料は、材料全体に粒子が均一に分散している状態
の材料を対象としており、本発明が対象とする立体的部
の表面のみを複合化した部材を製造した例はない。さ
らに粉末冶金法やメカニカルアロイング法に用いる合金
粉末は高価であり、完成品を得るまでの工程が多くかか
り、製品形状が単純なものに限られてしまうという問題
点がある。また、特開昭63−11698号公報では、
亜鉛メッキ鋼板表面にセラミック粉末を施し、加圧によ
ってセラミック粉末をメッキ層内に埋設させて、粉末混
入亜鉛メッキ鋼板を得ることが、提案されている。しか
し、この方法は、埋設手段として、ロール圧延を用いる
ものと推定され、平面の鋼板にしか適用できない。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、金属又は樹脂材料等から立体的な形状の部材(以下
部材という)に被覆層を設け、該被覆層を複合化する複
合部材の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に添い、本発明
は、立体的形状の硬質部材の表面に軟質の被覆層を形成
、セラミックス粒子の所定量を加圧型内に充填して形
成したセラミックス粒子充填層内に、上記部材を埋込
み、セラミックス粒子充填層の外側から加圧して部材表
面の被覆層にセラミックス粒子を侵入させる複合部材の
製造方法及び、カプセル内に収容したセラミックス粒子
充填層内に、上記部材を埋込み、全体に静水圧を加えて
部材表面の被覆層にセラミックス粒子を侵入させる複合
部材の製造方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面を参
照しながら詳細に説明する。本発明において、セラミッ
クス粒子は、たとえばSiC,Si3 4 ,SiO2
Al2 3 及びその他一般に利用されるセラミックス粒
子を用い、また異種及び異径のセラミックス粒子を混合
したものでもよい。
【0008】処理を施す部材は、各種の金属,合成樹
脂,合成材料及び其他の利用可能な材料からなる、平面
板ではない、比較的硬質の立体的な部材を用い、その表
面に、メッキ、塗装、その他の方法及び材料を用いて、
比較的軟質の被覆膜を簡単には剥離しない状態で形成す
る。図1(a),(b)は自動車部品のロッカーアーム
で、該ロッカーアーム1の表面に慣用の方法でAl被覆
膜2を施したものである。
【0009】次に図2に示すように、所定温度に予熱し
た加圧型5内の下パンチ6上に、前記セラミックス粒子
7を所定量収容する。この場合、セラミックス粒子7を
予め予熱しておく。粒子径としては比較的微細な0.0
1〜100μmの範囲のものを使用する。
【0010】次に、所定温度にした前記ロッカーアーム
1を加圧型5内のセラミックス粒子7の充填層内に埋込
む。あるいはセラミックス粒子7の充填層内にロッカー
アーム1を埋込んでおいて、両者を同時に加熱する。
【0011】次にセラミックス粒子7の充填層の上方か
ら上パンチ8により、10〜10,000kgf/cm
2 の圧力P1 を加えると、ロッカーアーム1の全表面の
被覆膜2中にセラミックス粒子7が押し込まれる。結果
としてロッカーアーム1の表面は被覆膜2とセラミック
ス粒子7とによる複合材料によって包まれる。この処理
は真空または不活性ガスの雰囲気でおこなってもよい。
【0012】図3(a),(b)及び図4は本発明の他
の方法を示し、加圧用外筒(以下、カプセルという)1
0内にセラミックス粒子7を充填し、そのセラミックス
粒子7の充填層内に、内外の表面にメッキ被覆12を施
したバルブリテーナ13を埋込み、カプセル10は内部
を減圧して密封する。このカプセル10ごと所定の温度
に加熱して、10〜10,000kgf/cm2 の冷間
や熱間の静水圧(CIPやHIP)P2 をカプセル10
の外側から与えて、バルブリテーナー13のメッキ被覆
膜12中にセラミックス粒子7を押し込み、複合化層を
形成する。
【0013】以上のようにして処理したロッカーアーム
1及びバルブリテーナー13の被覆層の態様を図5に拡
大して示す。表面の被覆層2又は12にセラミックス粒
子7が押し込まれた状態で複合化層を形成している。こ
の方法によれば、例えば焼入処理をして高硬度になった
ため表面の複合化が難しい立体的形状の鉄鋼材料等で
も、軟かいZn等の表面被覆層をその表面に形成するこ
とで、被覆層を低温低圧で簡単に複合化することができ
る。また、メッキ等による被覆層は必要な個所のみ施し
てもよく、後工程で溶かす等の方法で不要な個所を除去
することもできる。被覆層が薄い場合、母材が比較的軟
かい場合にはセラミックス粒子が母材まで浸入する場合
があるが、特に支障とはならない。
【0014】
【実施例】1)JIS SCr415を素材とし、熱間
鍛造及び切削加工により立体的に成形し、これに浸炭焼
入焼戻し処理を施してロッカーアームを製造した。次に
この表面に50μm厚のAl層が形成されるようにアル
ミナイジング処理を施した。別に300℃に予熱してあ
る前記成形型内に、550℃に加熱した平均粒子径1μ
mのSiC粒子を収容し、そのなかに350℃に予熱し
た前記ロッカーアームを埋設させて、前記上パンチによ
り1000kgf/cm2 の静水圧を5分間加えた。こ
れによって表面に複合化層を有するロッカーアームが製
造できた。
【0015】2)JIS S20Cを素材とし、熱間鍛
造により立体的に成形し、浸炭焼入焼戻し処理を施して
図3に示すようなバルブリテーナーを製造した。次に、
これに50μmの層厚のZnメッキを施した。一方、J
IS SPCC製のカプセル(外径φ25,高さ35)
内に平均粒子径1μmのSiC粒子を充填し、この内部
に前記バルブリテーナーを埋設し、カプセル内部を10
-4torr程度に減圧後、溶接密閉した。さらにHIP
装置によりカプセル全体を200℃に加熱しつつ、10
00kgf/cm2 の静水圧を5分間加えた。これによ
って表面に複合化層を有するバルブリテーナーが製造で
きた。
【0016】
【発明の効果】本発明の方法によれば、表面が硬い材
料、あるいは焼入処理等によって表面が硬化した部材例
えば自動車部品のように、直接その表面からセラミック
粒子等を浸入させて複合化することが難しい立体的形状
の部材に対しても、容易に複合化層が形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法を施すロッカーアームを
示し、同図(a)はその側面図、同図(b)は同図
(a)におけるX−X断面を拡大して示す。
【図2】本発明に係る製造方法の実施例の説明図であ
る。
【図3】本発明に係る製造方法を施すバルブリテーナー
を示し、同図(a)はその斜視図、同図(b)はその縦
断面を示す。
【図4】本発明に係る製造方法の他の実施例の説明図で
ある。
【図5】本発明の製造方法で処理した部材の断面説明図
である。
【符号の説明】
1 ロッカーアーム 2 被覆膜 5 加圧型 6 下パンチ 7 セラミックス粒子 8 上パンチ 10 カプセル 12 被覆膜 13 バルブリテーナー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−11698(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 24/06 B22F 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体的形状の硬質部材の表面に軟質の被
    覆層を形成し、セラミックス粒子の所定量を加圧型内に
    充填して形成したセラミックス粒子充填層内に、上記被
    覆層を形成した部材を埋込み、セラミックス粒子充填層
    の外側から静水圧により加圧して、上記部材の被覆層に
    セラミックス粒子を侵入させることを特徴とする複合部
    材の製造方法。
  2. 【請求項2】 立体的形状の硬質部材の表面に軟質の被
    覆層を形成し、カプセル内にセラミックス粒子を収容
    し、上記被覆層を備えた硬質の部材を上記セラミックス
    粒子充填層内に埋め込んだ後、カプセルを密封して、カ
    プセル全体に静水圧を加えて上記被覆層にセラミックス
    粒子を侵入させることにより上記部材の表面の被覆層を
    複合化することを特徴とする複合部材の製造方法。
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