JP3096972U - 装飾ひも - Google Patents

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濱中 貞宏
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ハマナカ株式会社
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Abstract

【課題】組みひもの組織のずれ、組成糸のずれと共に繊維の抜け落ちをなくすると共に、ポリオレフィン系線条体の併用により形態安定性と復元性を付与して手芸,京結び等による装飾効果を確保する。
【解決手段】組みひも1の内部に低融点合成樹脂よりなる熱接着性糸2を1本又は複数本挿入し、また更にポリオレフィン系線条体よりなる形態保持性と復元性を有する可撓性芯材3を併せて挿入し、加熱融着することにより組みひもの組織のずれ、芯材の移動、更に繊維の抜け落ちが起こらないようにした。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は装飾ひもに係り、詳しくは手芸,クラフトやラッピング,京結び等の装飾、ならびにネックレス,頭飾品のアクセサリー等に用いて好適な装飾ひもに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装飾ひもは一般に製紐機等で組成された組みひもが用いられている。
ところが、この組みひもは京結びを始め種々の加工が加えられるとき、引張れば細くなって太さが一定せず、自在に折り曲げ変形することはできるにしても、その変形状態を保持することができないなどの難点があるため、加工性と形態保持を目的として従来、組みひもの内部に引き揃え、ワイヤーからなる芯材を内装して組みひもを自在に折曲変形することができ、しかもその形態を保持できるようにしたものが提案されている。(例えば特許文献1参照)
【0003】
〔特許文献1〕 実公昭59−22147号公報
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記組みひもは使用の繰り返し、あるいは使用の経過に伴ってひも構成糸のゆるみ,これによる糸組織のずれが起こったり、組成糸を構成する繊維の抜け落ちが起こる。
また、使用時における引張りの繰り返しによって太さが変動し、形態保持も難しくなることが避けられなかった。
【0005】
一方、形態保持のため、ワイヤ芯材を組成ひも内部に内装したものでは、現在の環境保護等で問題になっているゴミの分別において組みひもを形成する外部の繊維と、内装された引き揃えワイヤ(金属)を分別するのは困難であるばかりでなく、ワイヤが内装されているため、家庭鋏とし使用されている布用鋏では各人の好みの長さに切断することは困難で、ニッパー,ペンチ等、専用の鋏を必要とする難がある。
【0006】
しかも、引き揃えワイヤは金属の特性として水に対して弱く、洗濯が困難であると共に、内装されている芯材が引き揃えワイヤであることから、変形自在に折り曲げることができるにしても、一度、強く折り曲げてしまうと、完全に元の直線状態に復元することは不可能であるなどの問題もあった。
【0007】
そこで、本出願人はさきに上記引き揃えワイヤに代わり、近時、形状保持芯材として知られて来たポリオレフィン系線条体、例えばポリエチレンを主成分とする線条体に着目し、耐水性,可撓性,復元性があり、一度、折り曲げてももとの状態に容易に復元すると共に、鋏等で容易に切断でき、変形自在に折り曲げ、そして一定の形態を保つことができる装飾ひもを提案した。(実願2003−150)
【0008】
しかし、組みひも内にワイヤに代わりポリオレフィン系線条体を芯材として挿入したとしても、該芯材は組みひもとの結合がなく、組みひも内で自由に滑動して種々の形態に形成加工するとき、移動し易く、時にはひも端部より突出し作業性を阻害することもあった。
【0009】
本考案は上述の如き種々の問題に対処し、解決をはかるもので、低融点合成樹脂からなる熱接着性糸の使用を試み、更に形態保持性と復元性を有するポリオレフィン系線条体との併用を試みることにより、組みひもにおける組成糸の目ずれ,繊維の抜け落ちを阻止し、ひもの太さの変動をなくすると共に、ポリオレフィン系線条体の併用により変形自在に折り曲げを可能とし、かつ、形態保持性を高めてその変形を維持すると共に、容易に復元可能ならしめることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の特徴は、請求項1によれば、組みひもの内部に、低融点合成樹脂からなる熱接着性糸を1本又は複数本挿入し、加熱融着することにより組みひも組成糸のずれ及び構成繊維の抜け落ちを阻止するようにした構成にある。
【0011】
請求項2は、組みひもを組成する糸の一部に低融点合成樹脂からなる熱接着性糸を混用してひもを組成し、加熱融着することにより前記考案と同様組みひも組成糸のずれ及び構成繊維の抜け落ちを阻止するようにした構成からなる。
【0012】
請求項3は、組みひもの内部に形態保持性と復元性を有するポリオレフィン系可撓性芯材と、低融点合成樹脂からなる1本又は複数本の熱接着性糸を揃えて挿入したものであり、これによって熱接着糸を加熱融着することにより組みひも組成糸のずれと構成繊維の抜け落ちを阻止し、かつ内挿した可撓性芯材の移動を阻止すると共に、形態保持性を高めるものである。
なお、請求項4は上記の熱接着性糸として100〜130℃の融点をもつ低融点ナイロンの使用が好適であること、また請求項5は可撓性芯材にはポリエチレンを主成分とする線条体が好ましく用いられることである。
【0013】
【作用】
本考案の装飾ひもにおいて内部に熱接着性糸を挿入したもの、また組みひも組成糸に熱接着性糸を混用したものは、加熱融着により熱接着性糸が溶融し、組みひもの各組成糸による組織に接着して繊維ずれや、繊維の抜け落ちを阻止すると共に、組みひもに腰をもたせる。
【0014】
更に形態保持性,復元性を有する可撓性芯材を上記熱接着性糸と混用するときは、自在に変形ができると共に該変形を保持することが可能となり、しかも芯材は熱接着性糸により接着されて組成ひも内で遊動することがない。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、更に本考案に係る装飾ひもの具体的実施形態について添付図面を参照し説明する。
【0016】
図1は少なくとも3組以上、一般的には4組の糸を用いて既知の製紐機により所要の長さに組成した組みひも1で、その内部には低融点合成樹脂からなる熱接着性糸2が内挿されている。
【0017】
上記組みひも1は綿や絹糸等の天然繊維またはアクリル,エステル,ナイロン等の合成繊維あるいはガラス繊維などの無機繊維の単独又は混合された繊維糸によって所要の長さ、即ち、必要な長尺又は短尺に組成されており、赤,茶その他、混合色を含む任意の色彩に着色されている。
なお、組みひもの長さ,太さ,幅,色彩等は用途,使用目的に応じて随時、選定される。
【0018】
一方、組みひもに内挿された熱接着性糸は融点100〜130℃、通常、110〜120℃という低融点の物性と熱接着性を有する糸であり、良好な接着性を有して融点を超える温度に加熱することにより融着して接着すると共に、接着後もソフトな風合いを保持し、しかも組成ひもを構成する繊維が抜け落ちにくくなり、ひもを構成する組成糸の組織のずれ,ゆるみを阻止する。
【0019】
この低融点熱接着糸としては通常、低融点ナイロンが用いられる。
この熱接着性糸2を組成ひも1内に挿入するには、製紐機で製紐する際、同時に内部に導入することによって得られ、導入にあたっては糸の太さに応じて1本又は1本に限らず複数本同時に供給することも好適である。
また、熱接着性糸2を組成ひも1内に内挿することなく、直接、ひも組成時に組成糸として適宜使用することも可能であり、この場合も加熱融着により内挿した場合と同様の効果が得られる。
【0020】
図2は請求項3に係る本考案の他の実施態様であり、この態様においては組成ひも1の内部に前記低融点熱接着性糸2と共に形態保持性と復元性を有する可撓性芯材3が内挿されている。
この内装された可撓性芯材3はポリオレフィン系線条体、通常、ポリエチレンを主成分とする線状体が用いられ、円形,矩形状,連糸状など、種々の断面形状が使用可能であり、可撓性を有して変形自在で、かつ変形した時、その形態を保持する形態保持性を有していると共に、復元性もあり、一度きつく変形してもほぼ元の状態に容易に復元する物性を有している。
この線条体3は1本に限らず、適宜複数本引き揃え使用も可能であり、しかもポリエチレンを主成分とすることから耐水性があり、高温雰囲気下では形態保持性が稍緩和される。
【0021】
かくて、上記の如くポリオレフィン系線条体3を組みひも内に内装した装飾ひもは、一般の装飾ひもと同様に使用することができると共に、容易に各人の好みに切断することができ、折り曲げて変形自在で、かつ変形した一定の形態を保つことができる特性を有していて、手芸,クラフトやラッピング,結び等の装飾、またネックレス,頭飾品等のアクセサリーに用いて頗る結有用である。
【0022】
【考案の効果】
本考案装飾ひもは以上のような構成からなり、組みひも内部に低融点熱接着性糸を内挿しているから加熱融着により熱接着性糸は組みひもを組成する組成糸ならびに組成糸間に融着し、組織ずれや糸ずれを起こすことなく、しかも接着後もソフトな風合を保持し、京結びを始め手芸,クラフト等に対する使用性を良好ならしめることができる。
また、上記熱接着性糸に形態安定性と復元性を有するポリオレフィン系の可撓性芯材を併用して内挿するときは、該芯材の存在により不定方向に制約無く変形自在に折り曲げ可能であると共に、折れ曲がった形態をその状態のまま保持することができ、しかも復元性を有してほぼ元の状態に復元可能であるので、手芸,クラフトや各種の装飾品等に容易に人為操作で形成し、幅広く実用に供することができる効果を有する。
【0023】
しかも、内挿された線条体はポリオレフィン系であるため、耐水性を有して洗濯が可能であると共に、ワイヤと異なり布用鋏で容易に各自の好みの長さに切断することができる外、外部の素材によっては切断面を熱処理により固定することも可能である。
更に、ポリオレフィン系線条体は炭素と水素からなるため、焼却炉で燃やした場合も有毒ガスは発生せず、従って生活ゴミとして廃棄することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装飾ひもの1例を示す切欠部分概要図である。
【図2】本考案装飾ひもの他の実施例を示す一部切欠部分概要図である。
【符号の説明】
1 組みひも
2 熱接着性糸
3 可撓性芯材

Claims (5)

  1. 組みひもの内部に、低融点合成樹脂からなる熱接着性糸を1本又は複数本挿入し、加熱融着することにより組みひも組成糸のずれ及び構成繊維の抜け落ちを阻止するようにしたことを特徴とする装飾ひも。
  2. 組みひもを組成する糸の一部に低融着合成樹脂からなる熱接着性糸を混用してひもを組成し、加熱融着することにより組みひも組成糸のずれおよび構成繊維の抜け落ちを阻止するようにしたことを特徴とする装飾ひも。
  3. 組みひもの内部に形態保持性と復元性を有するポリオレフィン系可撓性芯材と、低融点合成樹脂からなる1本又は複数本の熱接着性糸を揃えて挿入し、熱接着性糸を加熱融着することにより組みひも組成糸のずれと構成繊維の抜け落ちを阻止し、かつ内挿した可撓性芯材の移動を阻止するようにしたことを特徴とする装飾ひも。
  4. 熱接着性糸が100〜130℃の融点をもつ低融点ナイロンである請求項1,2または3記載の装飾ひも。
  5. ポリオレフィン系可撓性芯材がポリエチレンを主成分とする線条体である請求項3記載の装飾ひも。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012180608A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Unitika Ltd 結び目構造およびその製造方法
KR101480319B1 (ko) * 2012-12-11 2015-01-09 박희자 장식용 끈 및 그 제조방법

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