JP3096966B2 - 駐輪装置における前輪クランプ機構 - Google Patents

駐輪装置における前輪クランプ機構

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JP3096966B2
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貞 武井
瑞範 山脇
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鋼鈑建材株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62HCYCLE STANDS; SUPPORTS OR HOLDERS FOR PARKING OR STORING CYCLES; APPLIANCES PREVENTING OR INDICATING UNAUTHORIZED USE OR THEFT OF CYCLES; LOCKS INTEGRAL WITH CYCLES; DEVICES FOR LEARNING TO RIDE CYCLES
    • B62H3/00Separate supports or holders for parking or storing cycles
    • B62H3/08Separate supports or holders for parking or storing cycles involving recesses or channelled rails for embracing the bottom part of a wheel

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用の駐輪装
置における前輪クランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車を上下二段に駐輪可能とす
ることによって駐輪に必要なスペースを可及的に低減す
ることができる駐輪装置として各種形態の駐輪装置が提
示されており、その一つとして実公平6−45006号
公報に記載されている駐輪装置がある。この駐輪装置の
構成が図11に概念的に示されている。図示するよう
に、床面80の上方に水平状態に長尺の水平ガイドレー
ル81が配置されている。水平ガイドレール81内には
スライドガイド83が前後方向に摺動自在に配設されて
おり、このスライドガイド83は、後端を後方に引っ張
ることにより、水平ガイドレール81の後部開口より後
方に引き出すことができる。そして、スライドガイド8
3の後端を床面80に支持させると共にその先端を前記
水平ガイドレール81の後端に前傾状態に支持させるこ
とができる。また、水平ガイドレール81内にはバネ取
付台車84が前後方向に移動自在に配設されており、こ
のバネ取付台車84は連結リンク85によってスライド
ガイド83の前端に連結されている。一方、スライドガ
イド83内には前輪取付台車87が前後方向に移動自在
に配置されている。さらに、スライドガイド83の前端
には、二つのコイル板バネ巻付ドラム88、89が取り
付けられており、一方のコイル板バネ巻付ドラム88か
ら巻き出された第1の板バネ90はバネ取付台車84に
連結されており、他方のコイル板バネ巻付ドラム89か
ら巻き出された第2の板バネ91は前輪取付台車87に
連結されている。
【0003】かかる構成によって、スライドガイド83
を後部にクランプされている前輪取付台車87上に図示
しない自転車の前輪を載置すると共に、前輪取付台車8
7のクランプを解除し、前輪取付台車87を第2のコイ
ル板バネ巻付ドラム89を利用して前端に向けて移動す
ることによって、自転車を一体的に持ち上げ、その後、
第1のコイル板バネ巻付ドラム88を利用してスライド
ガイド83を床面80と平行になるまで持ち上げ、その
後、スライドガイド83を水平ガイドレール81に沿っ
て前方に押し込むことによって自転車を水平ガイドレー
ル81上に駐輪することができる。
【0004】また、図示しないが、上記した駐輪装置
は、幅方向に左右対称に揺動自在な一対のL字状の爪か
らなる前輪保持機構を有しており、前輪非載置状態では
両爪が外方向に開いて自転車の前輪を前輪乗載部上に載
せることができ、一方、前輪乗載部に自転車の前輪を載
せると前輪取付台車87のスライドガイドとの係合が解
除されると共に、一対のL字状の爪が内方向に閉じて前
輪をクランプすることができ、この状態で、前輪取付台
車87をスライドガイド83に沿って移動させることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した駐輪
装置は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。即
ち、一対のL字状の爪は、前輪非載置状態では、外方向
に開いているが、幅方向に揺動可能なので、前輪を載置
する作業中に前輪保持機構に誤って衝撃が加わった場合
等、L字状の爪が内方向に揺動する等して、前輪を前輪
乗載部に円滑に載置することができないおそれがある。
このことは、実公平7−36999号公報に記載されて
いる駐輪装置における前輪クランプ機構においても同様
であった。本発明は、このような事情に鑑みなされたも
のであり、前輪を前輪取付台車に容易かつ確実に載置す
ることができ、かつ、載置後、前輪を確実かつ安全に保
持することができる駐輪装置における前輪クランプ機構
を提供することを目的とする。
【0006】上記目的を達成するため、請求項1記載の
駐輪装置における前輪クランプ機構は、床面の上方に水
平状態に配置される長尺の上固定フレームと、前記上固
定フレーム内に前後方向に摺動自在に配設され、かつ、
後端が前記上固定フレームの後部開口より後方に引き出
されて前記床面に接地されると共にその先端が前記上固
定フレームの後端に前傾状態に支持される長尺の自転車
載置フレームと、前記自転車載置フレーム内に前後方向
に移動自在に配置されると共に台車引張負荷軽減手段に
よって前方向に付勢されている前輪取付台車とを具備す
る駐輪装置における前輪クランプ機構において、前記前
輪クランプ機構は、前記前輪取付台車の左右側壁に枢軸
によって左右対称に幅方向に揺動自在に枢支され、前輪
非載置状態では外側に回転してその前輪載置面が上方に
開放される開位置を採ると共に、前輪載置状態では内側
に回転して前輪の重量によって前輪を囲むクランプ位置
を採る1対のL字状クランプ片と、前記前輪非載置状態
では前記1対のL字状クランプ片を前記開位置に固定保
持し、前記載置状態では前記固定保持状態を解除するス
トッパーとを具備する。
【0007】請求項2記載の駐輪装置における前輪クラ
ンプ機構は、請求項1記載の駐輪装置における前輪クラ
ンプ機構において、前記前輪の載置動作に連動して作動
し、前記前輪非載置状態では前記前輪取付台車を前記自
転車載置フレームに係合させてその移動を防止すると共
に、前記前輪載置状態では前記前輪取付台車と前記自転
車載置フレームとの係合を解除して前記前輪取付台車を
前記自転車載置フレームに沿って移動可能とする台車移
動防止機構を具備する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図に示す一実施の形態
を参照して、本発明を具体的に説明する。まず、図1〜
図4を参照して、本発明の一実施の形態に係る前輪クラ
ンプ機構を具備する駐輪装置Aの全体構成について説明
する。
【0009】図1〜図3に示すように、床面10上に水
平状態に長尺の上、下固定フレーム11、12が上、下
方向に所定の間隔を開けて配置されている。なお、上固
定フレーム11は、床面10上に立設された垂直マスト
10aの上端に直交状態に取り付けられている。
【0010】図3に示す駐輪状態において、自転車Bが
搭載されている自転車載置フレーム13が上固定フレー
ム11内に前後方向に摺動自在に配設されている。一
方、図1、図2及び図4に示すように、自転車Bを上固
定フレーム11上に駐輪するための自転車移送作業の途
中においては、自転車載置フレーム13は上固定フレー
ム11の後端から後方に引き出された状態にあり、その
後端は床面10に接地されると共に、その先端は上固定
フレーム11の後端に、前傾状態に支持されている。
【0011】図1〜図3に示すように、上固定フレーム
11内にはワイヤ連結台車14が前後方向に移動自在に
配設されており、このワイヤ連結台車14は連結リンク
15によって自転車載置フレーム13の前端に連結され
ている。
【0012】図1、図2及び図4に示すように、自転車
載置フレーム13内には前輪取付台車16が前後方向に
移動自在に配置されている。この前輪取付台車16の前
部には巻き戻しバネを内蔵したワイヤ巻付ドラム17が
取り付けられており、ワイヤ巻付ドラム17から巻き戻
しバネの弾性力に抗して引き出され、巻き戻しワイヤ1
8は、自転車載置フレーム13の前端に設けられた方向
変換プーリ19を介してワイヤ連結台車14に連結され
ている。ここで、ワイヤ巻付ドラム17は、自転車載置
フレーム起倒負荷軽減手段及び台車引張負荷軽減手段と
して用いられることになる。
【0013】また、図5〜図9を参照して後述するよう
に、前輪取付台車16は、自転車Bの前輪20をクラン
プする前輪クランプ機構42を具備している。一方、自
転車載置フレーム13は、自転車Bの前輪20を前輪取
付台車16に載せてクランプする際に前輪取付台車16
が移動するのを防止するため用いる台車移動防止機構6
3を具備している。
【0014】次に、上記した全体構成を有する駐輪装置
Aの各部の構成について、図1〜図10を参照して詳細
に説明する。まず、上固定フレーム11とワイヤ連結台
車14の構成について説明する。図4及び図5に示すよ
うに、上固定フレーム11は上部を開口した矩形断面形
状を有しており、両側壁21の内面には、後端を除いて
略全長にわたってロール走行案内レール22が貼設され
ており、ロール走行案内レール22と底壁23の間に
は、ロール走行案内溝24が形成されている。そして、
このロール走行案内溝24内には、ワイヤ連結台車14
に前、後部に回転自在に取り付けられた走行ロール2
5、26が転動自在に配設されている。
【0015】図4に示すように、ロール走行案内レール
22の後部には傾斜部27が設けられている。そして、
この傾斜部27に沿って、後述する自転車載置フレーム
13の前端裏面に取り付けられた走行ロール31を転動
させることによって、自転車載置フレーム13を滑らか
に起倒することができると共に、自転車載置フレーム1
3を上固定フレーム11内で移動させることができる。
【0016】さらに、図4及び図5に示すように、上固
定フレーム11の両側壁21の後端内面には、それぞれ
フレーム起倒案内ロール28が取り付けられており、こ
れらのフレーム起倒案内ロール28には、後述する自転
車載置フレーム13の両側壁34(図8〜図10参照)
の外面に連結されているフレーム起倒案内レール29
が、それぞれ、摺動自在に嵌合されている。
【0017】また、図4に示すように、巻き戻しワイヤ
18の一端はワイヤ連結台車14の前端に連結されてい
る。従って、図4に示す自転車Bの移送作業状態におい
ても、巻き戻しワイヤ18は一定以上の引張力を確保す
ることができ、自転車載置フレーム13を滑らかに起倒
することができる。
【0018】次に、自転車載置フレーム13の構成につ
いて説明する。図3に示すように、自転車載置フレーム
13は、後端に取り付けられた脚部30を除いて上固定
フレーム11内に完全に収納可能な長さを有する。図4
に示すように、自転車載置フレーム13の前端裏面には
走行ロール31が回転自在に取り付けられている。この
走行ロール31は、自転車載置フレーム13の起立とと
もにロール走行案内レール22の後部に設けられた傾斜
部27に沿って転動し、ロール走行案内溝24内に嵌入
される。その後、自転車載置フレーム13の前進移動に
際し、走行ロール31は自転車載置フレーム13を支持
するロール走行案内溝24内を移動することになる。
【0019】図1〜図3に示すように、自転車載置フレ
ーム13の後端に取り付けられた脚部30は二股状に形
成されている。自転車載置フレーム13の後端には、そ
の後端に、幅方向に間隔を開けて一対の後輪脱落防止片
32が設けられており、その幅は、自転車Bの後輪33
の幅よりもわずかに大きくなっている。
【0020】図1〜図4及び図6〜図10に示すよう
に、自転車載置フレーム13の両側壁34の外面には、
前端を除いて、溝形鋼からなるフレーム起倒案内レール
29がそれぞれ取り付けられており、これらのフレーム
起倒案内レール29には上固定フレーム11の後端に回
転自在に取り付けられたフレーム起倒案内ロール28が
摺動自在に嵌合されている。
【0021】また、図4及び図6〜図10に示すよう
に、自転車載置フレーム13の両側壁34の内面には、
略全長にわたってL形鋼からなる台車案内レール35が
取り付けられており、この台車案内レール35と自転車
載置フレーム13の底壁36との間にはロール走行溝3
7が形成されている。上には、後述するように、前輪取
付台車16の前後端に取り付けられている走行ロール3
8、39が転動自在に嵌合されている。
【0022】また、図1及び図2に示すように、フレー
ム起倒案内レール29の下端には、自転車載置フレーム
13を図3に示す状態に移動した際、フレーム起倒案内
ロール28が嵌入される嵌入凹部40が設けられてい
る。
【0023】次に、前輪取付台車16の構成について説
明する。図6〜図10に示すように、前輪取付台車16
は、底壁41aの両側縁に側壁41を立設された上端開
口の矩形断面形状を有しており、その両側壁41の外面
の前後端には、それぞれ、走行ロール38、39が回転
自在に取り付けられており、これらの走行ロール38、
39は、図8〜図10に示すように、自転車載置フレー
ム13の両側部に設けられたロール走行溝37内に転動
自在に嵌合されている。
【0024】また、前輪取付台車16の上面には、幅方
向に間隔を開けて二対の前輪脱落防止片16a、16b
が設けられており、その幅は、自転車Bの後輪33の幅
よりもわずかに大きくなっている。
【0025】次に、前輪取付台車16に取り付けられる
前輪クランプ機構42について説明する。図7〜図9に
示すように、両側壁41の上縁には側方に伸延する鍔部
43がそれぞれ連設されており、鍔部43の中央部には
切欠部44が設けられている。切欠部44の前後をなす
両側壁41の内面には左右対称にブラケット45、46
が取り付けられており、これらのブラケット45、46
間には枢軸47が架設されている。そして、これらの枢
軸47には、L字状クランプ片48が左右対称に回転自
在に枢支されている。
【0026】図8〜図10に示すように、各L字状クラ
ンプ片48の下面には転動ローラ49が軸杆50を介し
て取り付けられている。また、自転車載置フレーム13
の両側壁34の内面に取り付けられた台車案内レール3
5であって、前輪取付台車16が前輪載置位置に保持さ
れている際に上記した転動ローラ49と対応する箇所に
切欠部51が設けられている。従って、前輪載置位置に
おいては、転動ローラ49は、クランプ片開放バネ47
a(図7参照)と転動ローラ49自体の重量によって、
切欠部51を通して下方に回転することになる。また、
L字状クランプ片48の上部に設けられているストッパ
ー片61は切欠部44を通して、自転車載置フレーム1
3の側壁34の上端から内側に伸延する上縁部62上に
載置されるので、図8に示すように、両L字状クランプ
片48の上部には前輪載置面52が形成されることにな
る。さらに、ストッパー片61は前車輪20を完全にク
ランプするまで、前輪取付台車16が誤って自転車載置
フレーム13内を前方に向けて移動するのを確実に防止
する役割を果たしている。従って、前輪載置面52上
に、自転車Bの前輪20を、上方から載置することがで
きる。
【0027】一方、図7及び図8に示すように、前輪載
置面52上に未だ自転車Bの前輪20が載置されていな
い状態では、ブラケット45に連設されたスリーブ53
に長手方向に摺動自在に支持されているストッパー54
の先端が、L字状クランプ片48に設けられたストッパ
ー挿入穴55内に挿入されている。一方、ストッパー5
4の基端は連結リンク56を介して、前輪取付台車16
の前端に架設された回転筒57に取り付けられた揺動ブ
ラケット58に連結されている。また、回転筒57の揺
動ブラケット58が取り付けられた面と反対側の面には
カウンターウエイト59が取り付けられている。
【0028】従って、L字状クランプ片48上に自転車
Bの前輪20が載置されていない場合は、カウンターウ
エイト59の重量によって、図6に示すように、反時計
方向の回転モーメントを受け、しかもカウンターウエイ
ト59は走行ロール38の支持軸38a上に載置されて
いるので、ストッパー54の先端はL字状クランプ片4
8に設けられたストッパー挿入穴55内に挿入された状
態に保持されることになり、L字状クランプ片48を自
転車Bの前輪20を受け入れることができる開放状態に
確実に維持することができる。
【0029】一方、回転筒57の上面には先部が後方に
向けて伸延するストッパー解除板60が取り付けられて
いる。そして、このストッパー解除板60上に自転車B
の前輪20が載ると、回転筒57は時計方向に回転さ
れ、この回転によって連結リンク56を介してストッパ
ー54はストッパー挿入穴55から引き抜かれることに
なり、L字状クランプ片48は枢軸47回りに揺動可能
となる。そして、L字状クランプ片48の前輪載置面5
2上に自転車Bの前輪20が載置されると、図9及び図
10に示すように揺動して前輪20は強固にクランプさ
れることになる。同時にL字状クランプ片48に取り付
けられている転動ローラ49は上方に揺動して、台車案
内レール35上を走行可能な位置まで移動することにな
る。従って、前輪取付台車16は自転車載置フレーム1
3内を移動することが可能になる。
【0030】次に、台車移動防止機構63について説明
する。図6〜図8に示すように、前輪取付台車16内に
は狭幅の動作板64が配設さされており、動作板64の
基端は前輪取付台車16の前端に架設された動作板取付
軸65に片持ち梁状に固着されており、一方、動作板6
4の後端にはストッパー係合解除突起66が取り付けら
れている。動作板64は、前輪取付台車16に自転車B
の前輪20が載っていない場合には、図6に示すよう
に、底壁41aと略平行に配置されており、その中央部
は、図6〜図10に示すように、L字状クランプ片48
の直下に位置されている。なお、64aは復帰バネであ
る。
【0031】また、ストッパー係合解除突起66の直下
をなす位置で、前輪取付台車16の底壁41a及び自転
車載置フレーム13の底壁36にはそれぞれ開口67、
68が設けられている。そして、開口68が設けられて
いる自転車載置フレーム13の底壁36の裏面には、ス
トッパー69が、開口67、68を通して出没自在に取
り付けられている。即ち、ストッパー69の基端は保護
枠70の前部に枢軸71によって上、下方向に揺動自在
に枢支されており、その先部に形成されたテーパ付きの
挿入部72が、保護枠70の後部に設けられた復帰バネ
73によって付勢されて開口68を通して開口67内に
進入している。従って、前輪取付台車16を自転車載置
フレーム13に沿って後退させて図6に示す前輪載置位
置にもたらすと、ストッパー69が自動的に前輪取付台
車16の開口67内に進入するので、前輪取付台車16
上に自転車Bの前輪20が載っていないにもかかわら
ず、ワイヤ巻付ドラム17の引張力によって前輪取付台
車16が前進することによって生じる事故を確実に防止
することができる。一方、図6に2点鎖線で示すよう
に、自転車Bの前輪20が前輪取付台車16上に載置さ
れ前輪クランプ機構42で強固にクランプした後、さら
に前輪20で動作板64の中央部を押圧することによ
り、その結果、動作板64の先端に取り付けられたスト
ッパー係合解除突起66が下降して、前輪取付台車16
の開口67とストッパー係合解除突起66との係合を解
除することになる。従って、前輪取付台車16は、自転
車載置フレーム13内を、ワイヤ巻付ドラム17の引張
力及び作業者の補助力によって前進されることになる。
【0032】次に、上記した構成を有する駐輪装置Aに
よる駐輪作業について説明する。まず、駐輪装置Aの上
固定フレーム11に自転車Bが載置する作業について説
明する。この場合は、自転車載置フレーム13を、その
後端をもって、上固定フレーム11から後方に引き出す
と共に、図1に示すように、その後端を床面10に接地
させると共に、その先端を上固定フレーム11の後端
に、前傾状態に支持させるようにする。
【0033】上記した自転車載置フレーム13の起立作
業において、フレーム起倒案内ロール28周りに大きな
起倒モーメントが生じるが、巻き戻しワイヤ18の引張
力によって起倒モーメントの殆どを打ち消すことができ
るので、作業者は容易に自転車載置フレーム13を前傾
状態に起立させることができ、作業者の労力を軽減する
ことができる。
【0034】次に、図1、図6及び図8に示すように、
自転車Bの前輪20を前輪取付台車16上に載置する
と、前輪クランプ機構42が自動的に前輪20を確実に
クランプすると共に、さらに前輪20で動作板64の中
央部を押圧することにより、台車移動防止機構63が解
除される。その後、作業者が手で前輪取付台車16を自
転車載置フレーム13に沿って図1に示す位置から図2
に示す位置まで移動し、自転車Bの後輪33を自転車載
置フレーム13の後部に載置する。この際、前輪取付台
車16を自転車載置フレーム13に沿って移動するため
に要する力の殆どは巻き戻しワイヤ18の引張力によっ
てまかなえるようにしているので、作業者はわずかな力
で前輪取付台車16を移動することができ、作業者の労
力を軽減することができる。
【0035】次に、自転車載置フレーム13の後端を、
自転車載置フレーム13が上固定フレーム11と略水平
になる位置まで持ち上げると共に、自転車載置フレーム
13を上固定フレーム11内に挿入し、図3に示す駐輪
状態にする。上記した自転車載置フレーム13の水平化
作業において、フレーム起倒案内ロール28周りに大き
な起倒モーメントが生じるが、巻き戻しワイヤ18の引
張力によって起倒モーメントの殆どを打ち消すことがで
きるので、作業者は容易に自転車載置フレーム13を水
平状態にすることができ、作業者の労力を軽減すること
ができる。
【0036】一方、図3に示すように、上固定フレーム
11上に既に駐輪されている自転車Bを床面10上に降
ろすに際しては、図1を参照して先に説明したように、
自転車載置フレーム13を、その後端をもって、上固定
フレーム11から後方に引き出すと共に、その後端を床
面10に接地させると共に、その先端を上固定フレーム
11の後端に、前傾状態に支持させるようにする。上記
した自転車載置フレーム13の起立作業において、フレ
ーム起倒案内ロール28周りに大きな起倒モーメントが
生じるが、巻き戻しワイヤ18の引張力によって起倒モ
ーメントの殆どを打ち消すことができるので、作業者は
容易に自転車載置フレーム13を前傾状態に起立させる
ことができ、作業者の労力を軽減することができる。ま
た、自転車載置位置では、台車移動防止機構63が自動
的に作動して、前輪取付台車16が誤って自転車載置フ
レーム13内を前方に向けて移動するのを確実に防止す
ることができると共に、前輪クランプ機構42は解除さ
れるので、自転車Bの前輪20を前輪取付台車16から
容易に取り出すことができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の駐輪装置においては、前
輪クランプ機構は、前輪取付台車の左右側壁に枢軸によ
って左右対称に幅方向に揺動自在に枢支され、前輪非載
置状態では外側に回転してその前輪載置面が上方に開放
される開位置を採ると共に、前輪載置状態では内側に回
転して前輪の重量によって前輪を囲むクランプ位置を採
る一対のL字状クランプ片と、前輪非載置状態では一対
のL字状クランプ片を開位置に固定保持するストッパー
とを具備する。このように、前輪載置作業中に誤って衝
撃力が前輪クランプ機構にかかった場合でも、ストッパ
ーによってL字状クランプ片が閉状態に移動するのを確
実に防止することできるので、前輪を確実に前輪載置面
上に載せることができると共に、載せた後は確実にクラ
ンプすることができ、前輪載置作業を容易かつ安全に行
うことができる。
【0038】請求項2記載の駐輪装置においては、前輪
クランプ機構は、前輪の載置動作に連動して作動し、前
輪非載置状態では前輪取付台車を前記自転車載置フレー
ムに係合させてその移動を防止すると共に、前輪載置状
態では前輪取付台車と自転車載置フレームとの係合を解
除して前輪取付台車を自転車載置フレームに沿って移動
可能とする台車移動防止機構を具備する。従って、前輪
取付台車上に自転車の前輪が載っていないにもかかわら
ず、前輪取付台車が台車引張負荷軽減手段によって誤っ
て前進することによって生じる事故を確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る駐輪装置の自転車
の前輪を前輪取付台車に載せた状態の側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る駐輪装置の自転車
を前傾状態にある自転車載置フレームに載せた状態の側
面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る駐輪装置の自転車
を上固定フレームに載せた状態の側面図である。
【図4】同駐輪装置の要部側面図である。
【図5】図4のI- I線による矢視断面図である。
【図6】前輪クランプ機構の側面図である。
【図7】同平面図である。
【図8】図7のII-II 線によるL字状クランプ片が開放
状態の矢視断面図である。
【図9】図7のII-II 線によるL字状クランプ片が閉じ
た状態の矢視断面図である。
【図10】図7のIII-III 線によるL字状クランプ片が
閉じた状態の矢視断面図である。
【図11】従来の駐輪装置の概念的構成説明図である。
【符号の説明】
A 駐輪装置 B 自転車 10 床面 10a 垂直マ
スト 11 上固定フレーム 12 下固定フ
レーム 13 自転車載置フレーム 14 ワイヤ連
結台車 15 連結リンク 16 前輪取付
台車 16a 前輪脱落防止片 16b 前輪脱
落防止片 17 ワイヤ巻付ドラム 18 巻き戻し
ワイヤ 19 方向変換プーリ 20 前輪 21 側壁 22 ロール走
行案内レール 23 底壁 24 ロール走
行案内溝 25 走行ロール 26 走行ロー
ル 27 傾斜部 28 フレーム
起倒案内ロール 29 フレーム起倒案内レール 30 脚部 31 走行ロール 32 後輪脱落
防止片 33 後輪 34 側壁 35 台車案内レール 36 底壁 37 ロール走行溝 38 走行ロー
ル 38a 支持軸 39 走行ロー
ル 40 嵌入凹部 41 側壁 41a 底壁 42 前輪クラ
ンプ機構 43 鍔部 44 切欠部 45 ブラケット 46 ブラケッ
ト 47 枢軸 47a クラン
プ片開放バネ 48 L字状クランプ片 49 転動ロー
ラ 50 軸杆 51 切欠部 52 前輪載置面 53 スリーブ 54 ストッパー 55 ストッパ
ー挿入穴 56 連結リンク 57 回転筒 58 揺動ブラケット 59 カウンタ
ーウエイト 60 ストッパー解除板 61 ストッパ
ー片 62 上縁部 63 台車移動
防止機構 64 動作板 64a 復帰バ
ネ 65 動作板取付軸 66 ストッパ
ー係合解除突起 67 開口 68 開口 69 ストッパー 70 保護枠 71 枢軸 72 挿入部 73 復帰バネ 81 水平ガイ
ドレール 83 スライドガイド 84 バネ取付
台車 85 連結リンク 87 前輪取付
台車 88 コイル板バネ巻付ドラム 89 コイル板
バネ巻付ドラム 90 板バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/06 B62H 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面の上方に水平状態に配置される長尺の
    上固定フレームと、前記上固定フレーム内に前後方向に
    摺動自在に配設され、かつ、後端が前記上固定フレーム
    の後部開口より後方に引き出されて前記床面に接地され
    ると共にその先端が前記上固定フレームの後端に前傾状
    態に支持される長尺の自転車載置フレームと、前記自転
    車載置フレーム内に前後方向に移動自在に配置されると
    共に台車引張負荷軽減手段によって前方向に付勢されて
    いる前輪取付台車とを具備する駐輪装置における前輪ク
    ランプ機構において、 前記前輪クランプ機構は、前記前輪取付台車の左右側壁
    に枢軸によって左右対称に幅方向に揺動自在に枢支さ
    れ、前輪非載置状態では外側に回転してその前輪載置面
    が上方に開放される開位置を採ると共に、前輪載置状態
    では内側に回転して前輪の重量によって前輪を囲むクラ
    ンプ位置を採る1対のL字状クランプ片と、前記前輪非
    載置状態では前記1対のL字状クランプ片を前記開位置
    に固定保持し、前記載置状態では前記固定保持状態を解
    除するストッパーとを具備することを特徴とする駐輪装
    置における前輪クランプ機構。
  2. 【請求項2】前記前輪の載置動作に連動して作動し、前
    記前輪非載置状態では前記前輪取付台車を前記自転車載
    置フレームに係合させてその移動を防止すると共に、前
    記前輪載置状態では前記前輪取付台車と前記自転車載置
    フレームとの係合を解除して前記前輪取付台車を前記自
    転車載置フレームに沿って移動可能とする台車移動防止
    機構を具備することを特徴とする請求項1記載の駐輪装
    置における前輪クランプ機構。
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