JP3096961U - 管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール部材に生じる磨耗を補完してシール性を確保することができる旋回方式の管継手を提供する。
【解決手段】シール部材(4)がコイルスプリングで形成される付勢部材(5)により旋回バルブ(2)の外周面(2a)に押圧されるようにして、シール部材(4)が旋回バルブ(2)との摺動により磨耗しても、その磨耗寸法分だけ押し出されて、前記連通穴(22)と前記継手穴(34)の継目のシール性が確保されるようにした。また、シール部材(4)は、弾性樹脂で形成され、かつ、継手穴(34)と同じ外形断面形状を有するものとしたので、付勢部材(5)の押圧力による横ひずみで継手穴(34)の内周面に押し付けられて、シール部材(4)と継手穴(34)のシール性も確保されるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】シール部材(4)がコイルスプリングで形成される付勢部材(5)により旋回バルブ(2)の外周面(2a)に押圧されるようにして、シール部材(4)が旋回バルブ(2)との摺動により磨耗しても、その磨耗寸法分だけ押し出されて、前記連通穴(22)と前記継手穴(34)の継目のシール性が確保されるようにした。また、シール部材(4)は、弾性樹脂で形成され、かつ、継手穴(34)と同じ外形断面形状を有するものとしたので、付勢部材(5)の押圧力による横ひずみで継手穴(34)の内周面に押し付けられて、シール部材(4)と継手穴(34)のシール性も確保されるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ソケット及びプラグからなる管継手コンベアに関し、特に、ソケットの旋回バルブに形成される差込穴にプラグを差し込み、旋回バルブを旋回させることによりソケットとプラグを連通状態とする旋回方式の管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ソケット及びこれに着脱されるプラグからなる管継手として、ソケットにプラグを差し込んで、プラグにより差込穴を閉鎖する逆止バルブを押し開けるとともにロック機構でプラグを固定するものが、一般的に使用されている。このような管継手は操作が簡単であるが、配管内の流体圧力がプラグに常時作用しており、この流体圧力がプラグの差込固定時における抵抗となり、差込解除時においてプラグを勢いよく押し出す付勢力となって、プラグの着脱作業性を悪化させていた。また、差込穴内部に設ける逆止弁が抵抗となり、流れを阻害することがあった。
【0003】
そこで、特許第2730598号公報に記載されるような旋回方式の管継手が提案されている。この管継手のソケットは、プラグの差込穴が外周面に貫通形成される円柱状の旋回バルブと、旋回バルブを嵌合させて旋回自在に収容する円筒状の旋回支持穴が貫通形成されるケーシングからなり、ケーシングには、差込穴にプラグを差し込んだ状態で旋回バルブを閉鎖位置と連通位置の間で旋回可能とする窓穴と、流体圧力のかかる配管に接続されるとともに連通位置で差込穴と連通される継手穴とが形成されている。
【0004】
ソケットとプラグを連結すべく差込穴にプラグを差し込むときには、プラグに流体配管内の圧力が作用していないので、容易に作業することができる。そして、プラグを連通位置へ旋回させると、窓穴の周囲に形成される鍔部にプラグの環状溝が係合して抜け止めとなるため、差込穴が圧力のかかる継手穴に連通されても作業性には殆ど影響しない。また、ソケットとプラグを分離すべく閉鎖位置へ旋回させると、圧力のかかる継手穴から外れるため、鍔部への係合が解除されても圧力でプラグが勢いよく押し出されるようなことはない。さらに、ソケットの通路内に逆止バルブを設けないため、配管内の抵抗が少なく済むものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記旋回方式の管継手については以下のような問題点があった。
【0006】
まず、上記管継手では、差込穴と継手穴の継目を密封するために、継手穴の周囲に溝を設け、その溝内に収容され旋回バルブの外周面に当接されるシール部材が設けられている。シール部材と旋回バルブは管継手の接続・分離のたびに摺動させられるため、シール部材の磨耗が懸念されるが、これを防止あるいは補完して継目の密封性を確保する手段が講じられていない。
【0007】
また、摺動磨耗の進行や化学液剤等の使用による劣化のために、溝内に嵌め込まれるシール部材を交換する必要が生じた場合、旋回バルブをケーシングに固定しているスナップリングを取り外す必要があり、作業が面倒である。さらに、シール部材を溝内への挿入する時に、シール部材のシール面側を押し込んで作業することになるため、傷付き等で密封性を悪化させるおそれがある。
【0008】
その他、旋回支持穴に、スナップリングの係合溝を形成する必要があるため、製作コストが高い等の問題を有していた。
【0009】
斯かる実情に鑑み、シール部材に生じる磨耗を補完してシール性を確保するとともに、磨耗の進行等によりシール部材を交換する場合の作業を容易に行うことができる旋回方式の管継手を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、ソケット(1)及びこれに着脱されるプラグ(9)からなる管継手であって、前記ソケット(1)は、前記プラグ(9)の差込穴(21)とこれに続く連通穴(22)が外周面(2a)に貫通形成される円柱状の旋回バルブ(2)と、円筒状の旋回支持穴(31)が形成され、該旋回支持穴(31)に前記旋回バルブ(2)を嵌合させて旋回自在に支持するケーシング(3)と、前記ケーシング(3)の外側から前記差込穴(21)に前記プラグ(9)を差し込んだ状態で、前記旋回バルブ(2)を閉鎖位置と連通位置の間で旋回可能とするために、前記旋回支持穴(31)と交差するように前記ケーシング(3)に形成される窓穴(32)と、前記連通位置に旋回された前記旋回バルブ(2)の前記連通穴(22)と連結するために、前記旋回支持穴(31)と交差するように前記ケーシング(3)に形成される継手穴(34)と、前記連通位置に旋回された前記旋回バルブ(2)の前記連通穴(22)と前記継手穴(34)を連通しつつ、その継目を密封するシール部材(4)とを備え、前記シール部材(4)は、前記継手穴(34)と同じ外形断面形状を備えて、前記継手穴(34)に嵌挿される弾性樹脂製の筒状体であって、前端(42)が前記旋回バルブ(2)の外周面(2a)に当接されており、後端(43)が付勢部材(5)により押圧されていることを特徴とする管継手を提供する。
【0011】
請求項1の考案によれば、シール部材(4)が付勢部材(5)により旋回バルブ(2)の外周面(2a)に押圧されるので、シール部材(4)が旋回バルブ(2)との摺動により磨耗しても、その磨耗寸法分だけシール部材(4)が押し出されて、前記連通穴(22)と前記継手穴(34)の継目のシール性が確保されるものである。また、シール部材(4)は、弾性樹脂で形成され、かつ、継手穴(34)と同じ外形断面形状を有しているので、付勢部材(5)の押圧力による横ひずみで継手穴(34)とのシール性も確保される。その結果、例えばシール部材(4)の後端(43)を支持するシール座面を設ける等のシール処理をする必要がない。
【0012】
請求項2の考案は、前記シール部材(4)の前端(42)は、前記旋回バルブ(2)の外周面(2a)に沿う円筒面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手を提供する。
【0013】
請求項2の考案によれば、前記シール部材(4)の前端(42)が旋回バルブ(2)の外周面(2a)に沿うので、付勢部材(5)の押圧力による横ひずみが均等に発生して、継手穴(34)とのシールがより確実なものとなる。
【0014】
請求項3の考案は、前記付勢部材(5)は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の管継手を提供する。
【0015】
請求項3の考案によれば、付勢部材(5)をコイルスプリングとすることにより、押圧ストロークが大きく取ることができ、シール部材(4)の磨耗量が多少大きくなっても継目のシール性が確保されて、シール部材(4)の交換寿命を長くすることができる。
【0016】
請求項4の考案は、前記付勢部材(5)は、前記継手穴(34)の内周面に形成された内ネジ部(36)にねじ込まれる接続プラグ(6)により、前記シール部材(4)を押圧するように支持されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の管継手を提供する。
【0017】
請求項4の考案によれば、継手穴(34)にねじ込まれる接続プラグ(6)を緩めて取り外すことにより、シール部材(4)及び付勢部材(5)を取り出すことができ、シール部材(4)の交換を容易に行うことができる。また、シール部材(4)の後端(43)側から交換作業を行うので、シール部材(4)を継手穴(34)に押し込むときに、シール面となる前端(42)を傷つける心配がない。さらに、シール面(42)が旋回プラグ(2)に対して着座したことを確認してから付勢部材(5)を挿入することができるので、作業性が良い。
【0018】
請求項5の考案は、前記ケーシング(3)は前記継手穴(34)に対応する外形部分が円筒形状に形成され、その外周に形成される外ネジ部(39)にねじ込まれ、前記円筒形状部に設けられるストッパ(25,83)により移動範囲が規制されるロックナット(8)を備え、前記ロックナット(8)は、回転させられることにより、前記連通位置に旋回される前記旋回バルブ(2)の端面の被係合部(26)に係合して、前記閉鎖位置への旋回を阻止することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の管継手を提供する。
【0019】
請求項5の考案によれば、旋回バルブ(2)の端面に形成される被係合部(26)に係合するロックナット(8)が設けられているので、連通位置に旋回された旋回バルブ(2)が不意に閉鎖位置の側に旋回して、プラグ(9)が外れてしまう事態が防止される。
【0020】
請求項6の考案は、前記ロックナット(8)は、前記移動範囲内において前記旋回バルブ(2)の端面の一部を覆って、前記ケーシング(3)から前記旋回バルブ(2)が脱落することを阻止することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の管継手を提供する。
【0021】
請求項6の考案によれば、旋回バルブ(2)の不意の旋回を防止するロックナット(8)を利用して、旋回バルブ(2)の脱落を防止するので、旋回支持穴(31)の内周面に旋回バルブ(2)を止めるスナップリングの係合溝を設けるのに比べて、製作コストを抑えることができる。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1〜図5は考案を実施する形態の一例であって、図1は、本実施形態に係る管継手のソケット1の正面図であり、一点鎖線の右側部分は、図2のA−A断面を示す。図2は、図1のB視に相当する側面図である。図3は、図1のC−C断面を示す。図4は、ソケット1にプラグ9が差し込まれた状態を示す。図5は、シールゴム4に加わる力について説明する図である。
【0024】
本実施形態の管継手は、ソケット1とこれに着脱されるプラグ9(図4)からなる。ソケット1は、主に、プラグ9が差し込まれる円柱状の旋回バルブ2、旋回バルブ2を旋回自在に収容するケーシング3、ケーシング3の内部に嵌挿される円筒状のシールゴム4、シールゴム4を旋回バルブ2に押圧するコイルスプリング5、コイルスプリング5を支持する接続プラグ6、接続プラグ6に回転自在に連結される回転プラグ7、及びケーシング3の外周にねじ込まれるロックナット8を備えてなる。
【0025】
旋回バルブ2は、その外周面2aに、プラグ9を差し込むための差込穴21及びこれに続く連通穴22が貫通形成されている。差込穴21の中途部には、リング溝23が形成されており、差し込まれるプラグ9の先端部91との隙間をシールするOリング24が嵌入されている。また、旋回バルブ2の両端部には、ロックナット8の移動範囲を規制するストッパ25が突出形成されている。旋回バルブ2は、図4に示されるように、差込穴21が連通穴22及び大気開放穴35を介して開放される一方で継手穴34との連通が閉鎖される閉鎖位置Sと、閉鎖位置Sから矢印Dの方向に旋回させられて、ソケット1とプラグ9が略一直線上に並ぶとともに差込穴21が継手穴34に連通させられる連通位置T(一点鎖線)との間で旋回可能とされている。
【0026】
ケーシング3は、旋回バルブ2の外周面2aを旋回自在に支持する円筒状の旋回支持穴31を備えてなる。また、ケーシング3は、その外側から差込穴21にプラグ9を差し込んだ状態で、旋回バルブ2を閉鎖位置Sと連通位置Tの間で旋回可能とするために、プラグ9の旋回軌道に沿って旋回支持穴31と交差するように形成される長穴状の窓穴32を有している。窓穴32の周縁部の長手方向には、プラグ9が連通位置Tに旋回させられるときに、プラグ9の肩部92と係合して、プラグ9が差込穴21から抜けないようにロックする鍔部33が形成されている。
【0027】
さらに、ケーシング3は、連通位置Tに旋回された旋回バルブ2の連通穴22と連結するために、すなわち、差込穴21に差し込まれるプラグ9と連通するために、旋回支持穴31と交差するように貫通形成される円筒状の継手穴34を有している。継手穴34において旋回支持穴31と反対方向の開口には、内ネジ部36が形成されており、接続プラグ6がねじ込まれるようになっている。また、接続プラグ6との当接面には、円周溝37が形成されており、当接面の隙間をシールするOリング38が嵌入されている。なお、ケーシング3には、後述するロックナット8による旋回バルブ2のロック解除位置O及びロック位置Lを示す指示マーク84,85と合される合マーク3mが設けられている。
【0028】
シールゴム4は、継手穴34と同じ外形断面形状を備えて、継手穴34に嵌挿され、軸心穴41を有する円筒状体である。シールゴム4の前端42は、旋回バルブ2の外周面2aに沿う円周面形状に形成される。後端43は、直線状に横断形成されており、さらに後端43には、コイルスプリング5を受止支持する受座部44が形成されている。
【0029】
コイルスプリング5は圧縮スプリングであって、前端51がシールゴム4の受座部44に受止支持される一方で、後端52が接続プラグ6に受止支持されることにより、シールゴム4の前端42を旋回バルブ2の外周面2aに押し付けている。これにより、シールゴム4は、旋回バルブ2が閉鎖位置Sにあるときは、継手穴34を完全に閉止し、旋回バルブ2が連通位置Tにあるときは、連通穴22と継手穴34の継目をシールすることができる。
【0030】
なお、シールゴム4は弾性を有するので、図5に示されるように、前後端42,43を荷重Pで圧縮されることにより、それと直交する方向に広がろうとする横ひずみが発生する。この横ひずみによる荷重Qにより、シールゴム4の外周面4aと継手穴34の内周面とは互いに押し付け合い、また、両者は同じ外形断面形状を備えているため隙間なくシール嵌合して、シール性が確保されることとなる。したがって、シールゴム4の後端43をシール状態で支持するシール座面を設ける等、特別なシール構造を採用する必要がない。その結果、継手穴34は、後端34bの開口まで一定の内径で形成することができ、シールゴム4は、接続プラグ6を取り外すことにより、後端34b側から嵌挿する作業が可能となっている。
【0031】
接続プラグ6は、上述のように、ケーシング3の内ネジ部36にねじ込まれる円筒体であって、コイルスプリング5の後端52を受止支持する。回転プラグ7は、Oリング71及びボール72を介して、接続プラグ6に対して、回転自在に連結支持される。これにより、ケーシング3と回転プラグ7の後端73に接続されるホースとが相対回転する場合でも、ホースが捩れることがない。
【0032】
ロックナット8は、継手穴34に対応する円筒形状の外形部分に形成される外ネジ部39にねじ込まれるものである。ロックナット8は、前端81が旋回バルブ2のストッパ25に接触することにより、また、後端82が外ネジ部39に隣接して設けられるストッパとしての止め輪83に接触することより、移動範囲(回転範囲)が規制される。旋回バルブ2を連通位置Tまで旋回させた状態で、ロックナット8を、前端81とストッパ25が接触するまで回転させると、旋回バルブ2の両端部に形成された被係合部としての切欠き26にロックナット8の内径端が係合し、旋回バルブ2が閉鎖位置Sの側に不意に旋回してプラグ9が外れることを防止するロック位置となる。このとき、マーク85が合いマーク3mと一致することとなる。また、ロックナット8をその後端82と止め輪83が接触するまで回転させると、切欠き26への係合は解除されるが、旋回バルブ2の両端面を僅かに覆っているため、ケーシング3から旋回バルブ2が脱落することを防止する部材として機能するロック解除位置となる。このとき、マーク84が合いマーク3mと一致することなる。
【0033】
上記した実施の形態の作動について説明する。ソケット1にプラグ9を接続する場合は、まず、図4に示されるように、閉鎖位置Sにある旋回バルブ2の差込穴21にプラグ9の先端部91を差し込む。この状態からプラグ9を持って旋回バルブ2とともに、ケーシングに対して矢印Aの方向へ、すなわち連通位置Tへ旋回させることにより、プラグ9の肩部92が窓穴32の周縁部に形成された鍔部33に係合し、差込穴21が連通穴22を介して継手穴34(軸心穴41)と連通する。さらに、ロックナット8を回転させて、マーク85を合マーク3mに合わせることにより旋回バルブ2がロックされて、接続作業が終了する。
接続されたプラグ9をソケット1から取り外す場合は、逆の動作を行えば良い。なお、配管内の圧力が高い場合でも、連通位置Tから閉鎖位置Sに旋回させるときに、差込穴21内の残圧がケーシング3の大気開放穴35から外に逃がされるため、プラグ9が差込穴21から勢いよく押し出されることはない。
【0034】
上記実施形態では、連通穴22と継手穴34の継目をシールするために、シールゴム4を採用したが、ゴムに限らず、他の弾性樹脂材料を使用してもよい。また、シール部材4を旋回バルブ2に押し付けるために、コイルスプリング5を採用したが、これに代えて、他の付勢部材を使用しても良い。
【0035】
その他、本考案の管継手は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0036】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案の請求項1〜6記載の管継手によれば、シール部材(4)が付勢部材(5)により旋回バルブ(2)の外周面(2a)に押圧されるので、シール部材(4)が旋回バルブ(2)との摺動により磨耗しても、その磨耗寸法分だけシール部材(4)が押し出されて、前記連通穴(22)と前記継手穴(34)の継目のシール性が確保されるものである。また、シール部材(4)は、弾性樹脂で形成され、かつ、継手穴(34)と同じ外形断面形状を有しているので、付勢部材(5)の押圧力による横ひずみで継手穴(34)とのシール性も確保される。その結果、例えばシール部材(4)の後端(43)を支持するシール座面を設ける等のシール処理をする必要がないという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る管継手のソケットの正面図であり、一点鎖線の右側部分は図2のA−A断面を示す。
【図2】図1のB視に相当する側面図である。
【図3】図1のC−C断面を示す図である。
【図4】ソケットにプラグが差し込まれた状態を示す図である。
【図5】シール部材に加わる力について説明する図である。
【符号の説明】
1 ソケット
2 旋回バルブ
3 ケーシング
4 シールゴム(シール部材)
5 コイルスプリング(付勢部材)
6 接続プラグ
7 回転プラグ
8 ロックナット
9 プラグ
【考案の属する技術分野】
本考案は、ソケット及びプラグからなる管継手コンベアに関し、特に、ソケットの旋回バルブに形成される差込穴にプラグを差し込み、旋回バルブを旋回させることによりソケットとプラグを連通状態とする旋回方式の管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ソケット及びこれに着脱されるプラグからなる管継手として、ソケットにプラグを差し込んで、プラグにより差込穴を閉鎖する逆止バルブを押し開けるとともにロック機構でプラグを固定するものが、一般的に使用されている。このような管継手は操作が簡単であるが、配管内の流体圧力がプラグに常時作用しており、この流体圧力がプラグの差込固定時における抵抗となり、差込解除時においてプラグを勢いよく押し出す付勢力となって、プラグの着脱作業性を悪化させていた。また、差込穴内部に設ける逆止弁が抵抗となり、流れを阻害することがあった。
【0003】
そこで、特許第2730598号公報に記載されるような旋回方式の管継手が提案されている。この管継手のソケットは、プラグの差込穴が外周面に貫通形成される円柱状の旋回バルブと、旋回バルブを嵌合させて旋回自在に収容する円筒状の旋回支持穴が貫通形成されるケーシングからなり、ケーシングには、差込穴にプラグを差し込んだ状態で旋回バルブを閉鎖位置と連通位置の間で旋回可能とする窓穴と、流体圧力のかかる配管に接続されるとともに連通位置で差込穴と連通される継手穴とが形成されている。
【0004】
ソケットとプラグを連結すべく差込穴にプラグを差し込むときには、プラグに流体配管内の圧力が作用していないので、容易に作業することができる。そして、プラグを連通位置へ旋回させると、窓穴の周囲に形成される鍔部にプラグの環状溝が係合して抜け止めとなるため、差込穴が圧力のかかる継手穴に連通されても作業性には殆ど影響しない。また、ソケットとプラグを分離すべく閉鎖位置へ旋回させると、圧力のかかる継手穴から外れるため、鍔部への係合が解除されても圧力でプラグが勢いよく押し出されるようなことはない。さらに、ソケットの通路内に逆止バルブを設けないため、配管内の抵抗が少なく済むものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記旋回方式の管継手については以下のような問題点があった。
【0006】
まず、上記管継手では、差込穴と継手穴の継目を密封するために、継手穴の周囲に溝を設け、その溝内に収容され旋回バルブの外周面に当接されるシール部材が設けられている。シール部材と旋回バルブは管継手の接続・分離のたびに摺動させられるため、シール部材の磨耗が懸念されるが、これを防止あるいは補完して継目の密封性を確保する手段が講じられていない。
【0007】
また、摺動磨耗の進行や化学液剤等の使用による劣化のために、溝内に嵌め込まれるシール部材を交換する必要が生じた場合、旋回バルブをケーシングに固定しているスナップリングを取り外す必要があり、作業が面倒である。さらに、シール部材を溝内への挿入する時に、シール部材のシール面側を押し込んで作業することになるため、傷付き等で密封性を悪化させるおそれがある。
【0008】
その他、旋回支持穴に、スナップリングの係合溝を形成する必要があるため、製作コストが高い等の問題を有していた。
【0009】
斯かる実情に鑑み、シール部材に生じる磨耗を補完してシール性を確保するとともに、磨耗の進行等によりシール部材を交換する場合の作業を容易に行うことができる旋回方式の管継手を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、ソケット(1)及びこれに着脱されるプラグ(9)からなる管継手であって、前記ソケット(1)は、前記プラグ(9)の差込穴(21)とこれに続く連通穴(22)が外周面(2a)に貫通形成される円柱状の旋回バルブ(2)と、円筒状の旋回支持穴(31)が形成され、該旋回支持穴(31)に前記旋回バルブ(2)を嵌合させて旋回自在に支持するケーシング(3)と、前記ケーシング(3)の外側から前記差込穴(21)に前記プラグ(9)を差し込んだ状態で、前記旋回バルブ(2)を閉鎖位置と連通位置の間で旋回可能とするために、前記旋回支持穴(31)と交差するように前記ケーシング(3)に形成される窓穴(32)と、前記連通位置に旋回された前記旋回バルブ(2)の前記連通穴(22)と連結するために、前記旋回支持穴(31)と交差するように前記ケーシング(3)に形成される継手穴(34)と、前記連通位置に旋回された前記旋回バルブ(2)の前記連通穴(22)と前記継手穴(34)を連通しつつ、その継目を密封するシール部材(4)とを備え、前記シール部材(4)は、前記継手穴(34)と同じ外形断面形状を備えて、前記継手穴(34)に嵌挿される弾性樹脂製の筒状体であって、前端(42)が前記旋回バルブ(2)の外周面(2a)に当接されており、後端(43)が付勢部材(5)により押圧されていることを特徴とする管継手を提供する。
【0011】
請求項1の考案によれば、シール部材(4)が付勢部材(5)により旋回バルブ(2)の外周面(2a)に押圧されるので、シール部材(4)が旋回バルブ(2)との摺動により磨耗しても、その磨耗寸法分だけシール部材(4)が押し出されて、前記連通穴(22)と前記継手穴(34)の継目のシール性が確保されるものである。また、シール部材(4)は、弾性樹脂で形成され、かつ、継手穴(34)と同じ外形断面形状を有しているので、付勢部材(5)の押圧力による横ひずみで継手穴(34)とのシール性も確保される。その結果、例えばシール部材(4)の後端(43)を支持するシール座面を設ける等のシール処理をする必要がない。
【0012】
請求項2の考案は、前記シール部材(4)の前端(42)は、前記旋回バルブ(2)の外周面(2a)に沿う円筒面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手を提供する。
【0013】
請求項2の考案によれば、前記シール部材(4)の前端(42)が旋回バルブ(2)の外周面(2a)に沿うので、付勢部材(5)の押圧力による横ひずみが均等に発生して、継手穴(34)とのシールがより確実なものとなる。
【0014】
請求項3の考案は、前記付勢部材(5)は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の管継手を提供する。
【0015】
請求項3の考案によれば、付勢部材(5)をコイルスプリングとすることにより、押圧ストロークが大きく取ることができ、シール部材(4)の磨耗量が多少大きくなっても継目のシール性が確保されて、シール部材(4)の交換寿命を長くすることができる。
【0016】
請求項4の考案は、前記付勢部材(5)は、前記継手穴(34)の内周面に形成された内ネジ部(36)にねじ込まれる接続プラグ(6)により、前記シール部材(4)を押圧するように支持されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の管継手を提供する。
【0017】
請求項4の考案によれば、継手穴(34)にねじ込まれる接続プラグ(6)を緩めて取り外すことにより、シール部材(4)及び付勢部材(5)を取り出すことができ、シール部材(4)の交換を容易に行うことができる。また、シール部材(4)の後端(43)側から交換作業を行うので、シール部材(4)を継手穴(34)に押し込むときに、シール面となる前端(42)を傷つける心配がない。さらに、シール面(42)が旋回プラグ(2)に対して着座したことを確認してから付勢部材(5)を挿入することができるので、作業性が良い。
【0018】
請求項5の考案は、前記ケーシング(3)は前記継手穴(34)に対応する外形部分が円筒形状に形成され、その外周に形成される外ネジ部(39)にねじ込まれ、前記円筒形状部に設けられるストッパ(25,83)により移動範囲が規制されるロックナット(8)を備え、前記ロックナット(8)は、回転させられることにより、前記連通位置に旋回される前記旋回バルブ(2)の端面の被係合部(26)に係合して、前記閉鎖位置への旋回を阻止することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の管継手を提供する。
【0019】
請求項5の考案によれば、旋回バルブ(2)の端面に形成される被係合部(26)に係合するロックナット(8)が設けられているので、連通位置に旋回された旋回バルブ(2)が不意に閉鎖位置の側に旋回して、プラグ(9)が外れてしまう事態が防止される。
【0020】
請求項6の考案は、前記ロックナット(8)は、前記移動範囲内において前記旋回バルブ(2)の端面の一部を覆って、前記ケーシング(3)から前記旋回バルブ(2)が脱落することを阻止することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の管継手を提供する。
【0021】
請求項6の考案によれば、旋回バルブ(2)の不意の旋回を防止するロックナット(8)を利用して、旋回バルブ(2)の脱落を防止するので、旋回支持穴(31)の内周面に旋回バルブ(2)を止めるスナップリングの係合溝を設けるのに比べて、製作コストを抑えることができる。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1〜図5は考案を実施する形態の一例であって、図1は、本実施形態に係る管継手のソケット1の正面図であり、一点鎖線の右側部分は、図2のA−A断面を示す。図2は、図1のB視に相当する側面図である。図3は、図1のC−C断面を示す。図4は、ソケット1にプラグ9が差し込まれた状態を示す。図5は、シールゴム4に加わる力について説明する図である。
【0024】
本実施形態の管継手は、ソケット1とこれに着脱されるプラグ9(図4)からなる。ソケット1は、主に、プラグ9が差し込まれる円柱状の旋回バルブ2、旋回バルブ2を旋回自在に収容するケーシング3、ケーシング3の内部に嵌挿される円筒状のシールゴム4、シールゴム4を旋回バルブ2に押圧するコイルスプリング5、コイルスプリング5を支持する接続プラグ6、接続プラグ6に回転自在に連結される回転プラグ7、及びケーシング3の外周にねじ込まれるロックナット8を備えてなる。
【0025】
旋回バルブ2は、その外周面2aに、プラグ9を差し込むための差込穴21及びこれに続く連通穴22が貫通形成されている。差込穴21の中途部には、リング溝23が形成されており、差し込まれるプラグ9の先端部91との隙間をシールするOリング24が嵌入されている。また、旋回バルブ2の両端部には、ロックナット8の移動範囲を規制するストッパ25が突出形成されている。旋回バルブ2は、図4に示されるように、差込穴21が連通穴22及び大気開放穴35を介して開放される一方で継手穴34との連通が閉鎖される閉鎖位置Sと、閉鎖位置Sから矢印Dの方向に旋回させられて、ソケット1とプラグ9が略一直線上に並ぶとともに差込穴21が継手穴34に連通させられる連通位置T(一点鎖線)との間で旋回可能とされている。
【0026】
ケーシング3は、旋回バルブ2の外周面2aを旋回自在に支持する円筒状の旋回支持穴31を備えてなる。また、ケーシング3は、その外側から差込穴21にプラグ9を差し込んだ状態で、旋回バルブ2を閉鎖位置Sと連通位置Tの間で旋回可能とするために、プラグ9の旋回軌道に沿って旋回支持穴31と交差するように形成される長穴状の窓穴32を有している。窓穴32の周縁部の長手方向には、プラグ9が連通位置Tに旋回させられるときに、プラグ9の肩部92と係合して、プラグ9が差込穴21から抜けないようにロックする鍔部33が形成されている。
【0027】
さらに、ケーシング3は、連通位置Tに旋回された旋回バルブ2の連通穴22と連結するために、すなわち、差込穴21に差し込まれるプラグ9と連通するために、旋回支持穴31と交差するように貫通形成される円筒状の継手穴34を有している。継手穴34において旋回支持穴31と反対方向の開口には、内ネジ部36が形成されており、接続プラグ6がねじ込まれるようになっている。また、接続プラグ6との当接面には、円周溝37が形成されており、当接面の隙間をシールするOリング38が嵌入されている。なお、ケーシング3には、後述するロックナット8による旋回バルブ2のロック解除位置O及びロック位置Lを示す指示マーク84,85と合される合マーク3mが設けられている。
【0028】
シールゴム4は、継手穴34と同じ外形断面形状を備えて、継手穴34に嵌挿され、軸心穴41を有する円筒状体である。シールゴム4の前端42は、旋回バルブ2の外周面2aに沿う円周面形状に形成される。後端43は、直線状に横断形成されており、さらに後端43には、コイルスプリング5を受止支持する受座部44が形成されている。
【0029】
コイルスプリング5は圧縮スプリングであって、前端51がシールゴム4の受座部44に受止支持される一方で、後端52が接続プラグ6に受止支持されることにより、シールゴム4の前端42を旋回バルブ2の外周面2aに押し付けている。これにより、シールゴム4は、旋回バルブ2が閉鎖位置Sにあるときは、継手穴34を完全に閉止し、旋回バルブ2が連通位置Tにあるときは、連通穴22と継手穴34の継目をシールすることができる。
【0030】
なお、シールゴム4は弾性を有するので、図5に示されるように、前後端42,43を荷重Pで圧縮されることにより、それと直交する方向に広がろうとする横ひずみが発生する。この横ひずみによる荷重Qにより、シールゴム4の外周面4aと継手穴34の内周面とは互いに押し付け合い、また、両者は同じ外形断面形状を備えているため隙間なくシール嵌合して、シール性が確保されることとなる。したがって、シールゴム4の後端43をシール状態で支持するシール座面を設ける等、特別なシール構造を採用する必要がない。その結果、継手穴34は、後端34bの開口まで一定の内径で形成することができ、シールゴム4は、接続プラグ6を取り外すことにより、後端34b側から嵌挿する作業が可能となっている。
【0031】
接続プラグ6は、上述のように、ケーシング3の内ネジ部36にねじ込まれる円筒体であって、コイルスプリング5の後端52を受止支持する。回転プラグ7は、Oリング71及びボール72を介して、接続プラグ6に対して、回転自在に連結支持される。これにより、ケーシング3と回転プラグ7の後端73に接続されるホースとが相対回転する場合でも、ホースが捩れることがない。
【0032】
ロックナット8は、継手穴34に対応する円筒形状の外形部分に形成される外ネジ部39にねじ込まれるものである。ロックナット8は、前端81が旋回バルブ2のストッパ25に接触することにより、また、後端82が外ネジ部39に隣接して設けられるストッパとしての止め輪83に接触することより、移動範囲(回転範囲)が規制される。旋回バルブ2を連通位置Tまで旋回させた状態で、ロックナット8を、前端81とストッパ25が接触するまで回転させると、旋回バルブ2の両端部に形成された被係合部としての切欠き26にロックナット8の内径端が係合し、旋回バルブ2が閉鎖位置Sの側に不意に旋回してプラグ9が外れることを防止するロック位置となる。このとき、マーク85が合いマーク3mと一致することとなる。また、ロックナット8をその後端82と止め輪83が接触するまで回転させると、切欠き26への係合は解除されるが、旋回バルブ2の両端面を僅かに覆っているため、ケーシング3から旋回バルブ2が脱落することを防止する部材として機能するロック解除位置となる。このとき、マーク84が合いマーク3mと一致することなる。
【0033】
上記した実施の形態の作動について説明する。ソケット1にプラグ9を接続する場合は、まず、図4に示されるように、閉鎖位置Sにある旋回バルブ2の差込穴21にプラグ9の先端部91を差し込む。この状態からプラグ9を持って旋回バルブ2とともに、ケーシングに対して矢印Aの方向へ、すなわち連通位置Tへ旋回させることにより、プラグ9の肩部92が窓穴32の周縁部に形成された鍔部33に係合し、差込穴21が連通穴22を介して継手穴34(軸心穴41)と連通する。さらに、ロックナット8を回転させて、マーク85を合マーク3mに合わせることにより旋回バルブ2がロックされて、接続作業が終了する。
接続されたプラグ9をソケット1から取り外す場合は、逆の動作を行えば良い。なお、配管内の圧力が高い場合でも、連通位置Tから閉鎖位置Sに旋回させるときに、差込穴21内の残圧がケーシング3の大気開放穴35から外に逃がされるため、プラグ9が差込穴21から勢いよく押し出されることはない。
【0034】
上記実施形態では、連通穴22と継手穴34の継目をシールするために、シールゴム4を採用したが、ゴムに限らず、他の弾性樹脂材料を使用してもよい。また、シール部材4を旋回バルブ2に押し付けるために、コイルスプリング5を採用したが、これに代えて、他の付勢部材を使用しても良い。
【0035】
その他、本考案の管継手は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0036】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案の請求項1〜6記載の管継手によれば、シール部材(4)が付勢部材(5)により旋回バルブ(2)の外周面(2a)に押圧されるので、シール部材(4)が旋回バルブ(2)との摺動により磨耗しても、その磨耗寸法分だけシール部材(4)が押し出されて、前記連通穴(22)と前記継手穴(34)の継目のシール性が確保されるものである。また、シール部材(4)は、弾性樹脂で形成され、かつ、継手穴(34)と同じ外形断面形状を有しているので、付勢部材(5)の押圧力による横ひずみで継手穴(34)とのシール性も確保される。その結果、例えばシール部材(4)の後端(43)を支持するシール座面を設ける等のシール処理をする必要がないという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る管継手のソケットの正面図であり、一点鎖線の右側部分は図2のA−A断面を示す。
【図2】図1のB視に相当する側面図である。
【図3】図1のC−C断面を示す図である。
【図4】ソケットにプラグが差し込まれた状態を示す図である。
【図5】シール部材に加わる力について説明する図である。
【符号の説明】
1 ソケット
2 旋回バルブ
3 ケーシング
4 シールゴム(シール部材)
5 コイルスプリング(付勢部材)
6 接続プラグ
7 回転プラグ
8 ロックナット
9 プラグ
Claims (6)
- ソケット(1)及びこれに着脱されるプラグ(9)からなる管継手であって、
前記ソケット(1)は、前記プラグ(9)の差込穴(21)とこれに続く連通穴(22)が外周面(2a)に貫通形成される円柱状の旋回バルブ(2)と、
円筒状の旋回支持穴(31)が形成され、該旋回支持穴(31)に前記旋回バルブ(2)を嵌合させて旋回自在に支持するケーシング(3)と、
前記ケーシング(3)の外側から前記差込穴(21)に前記プラグ(9)を差し込んだ状態で、前記旋回バルブ(2)を閉鎖位置と連通位置の間で旋回可能とするために、前記旋回支持穴(31)と交差するように前記ケーシング(3)に形成される窓穴(32)と、
前記連通位置に旋回された前記旋回バルブ(2)の前記連通穴(22)と連結するために、前記旋回支持穴(31)と交差するように前記ケーシング(3)に形成される継手穴(34)と、
前記連通位置に旋回された前記旋回バルブ(2)の前記連通穴(22)と前記継手穴(34)を連通しつつ、その継目を密封するシール部材(4)とを備え、前記シール部材(4)は、前記継手穴(34)と同じ外形断面形状を備えて、前記継手穴(34)に嵌挿される弾性樹脂製の筒状体であって、前端(42)が前記旋回バルブ(2)の外周面(2a)に当接されており、後端(43)が付勢部材(5)により押圧されていることを特徴とする管継手。 - 前記シール部材(4)の前端(42)は、前記旋回バルブ(2)の外周面(2a)に沿う円筒面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
- 前記付勢部材(5)は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の管継手。
- 前記付勢部材(5)は、前記継手穴(34)の内周面に形成された内ネジ部(36)にねじ込まれる接続プラグ(6)により、前記シール部材(4)を押圧するように支持されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の管継手。
- 前記ケーシング(3)は前記継手穴(34)に対応する外形部分が円筒形状に形成され、その外周に形成される外ネジ部(39)にねじ込まれ、前記円筒形状部に設けられるストッパ(25,83)により移動範囲が規制されるロックナット(8)を備え、
前記ロックナット(8)は、回転させられることにより、前記連通位置に旋回される前記旋回バルブ(2)の端面の被係合部(26)に係合して、前記閉鎖位置への旋回を阻止することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の管継手。 - 前記ロックナット(8)は、前記移動範囲内において前記旋回バルブ(2)の端面の一部を覆って、前記ケーシング(3)から前記旋回バルブ(2)が脱落することを阻止することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の管継手。
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