JP3096837U - 臭気排出装置及び臭気排出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】下部で発生した脱臭(S)を上部に上がらず下部で吸い込み、最初に強制的に臭気を吸い込んで下部臭気(S)を完全に排出する臭気排出装置を提供する。
【解決手段】吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び外部フード(7)を含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に排出可能とした。
【選択図】 図1
【解決手段】吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び外部フード(7)を含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に排出可能とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
この出願の考案は、臭気排出システムに関し、特にトイレにおいて、便器内及びトイレ下部からの臭気を排出可能とする臭気排出装置及び臭気排出システムに関する。この出願の考案によれば、直接便器内部を随時脱臭しているので、使用中も快適な環境を提供することができ、また、臭気排出装置自体が簡単であり、さらに既設の排気手段を利用して経済的に除臭処理することが可能である。
【0002】
【従来技術】
従来のトイレは、例えば、図6に示すように、便座(C)を備えた便器(B)を設置したトイレ(T)は、天井の開口(11)部に換気扇(12)が設置されている。この場合、トイレの臭気排出のメカニズムは、天井型吸い込み換気構造を一般に有しているものの、ドアや窓などの隙間全体からの吸気が大勢となり、特にドア(D)上部からの無駄な吸気が行われるものであった。このため、臭気(S)ある程度、天井型吸い込み換気口へ向っても、トイレ使用後、密閉された部屋の下部で発生した臭気(S)は、完全にその場から抜けきらず、そのまま下方部分に暫く残留し、臭気されるとしても完全に臭気されるまでに時間がかかるものであった。このため、次の使用者が使用するときにもまだ臭気(S)が残されたままであるため、問題を残していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この出願の考案は、上記課題を解決するために、下部で発生した脱臭(S)を上部に上がらず下部で吸い込み、最初に強制的に臭気を吸い込んで下部臭気(S)を完全に排出する完全脱臭装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この出願の考案は、第1には、吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び外部フード(7)を含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に排出可能としたことを特徴とする臭気排出装置(請求項1)を提供する。
【0005】
また、この出願の考案は、便器側ユニット(1)の着脱カバー(1a)と吸入筐本体(1b)が着脱可能な分割型の構造(請求項2)としたり、着脱カバー(1a)と吸入筐本体(1b)をプラスチック成型により製作されるとともに、吸入口(1c)を斜めに切り込んでいるようにしたり(請求項3)、換気扇側ユニット(5)の外殻カバー(52)は、その下部及び上部面に開口を開設してスライド可能な仕切り部材を設け、下部開口部を開設した同一面の蛇腹ホース接続管を形成しているもとした臭気排出装置(請求項4)を提供する。
【0006】
さらに、この出願の考案は、吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及びフード(7)とを含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に吸引排出可能とすると共に、天井の吸気口から外部の空気を供給可能としたことを特徴とする臭気排出システム(請求項5)、さらに、吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び上部に排気口を備えた臭気排出用パイプ(8)または臭気排出用プラスチックダクト(9)と天井設置既存換気扇(12)を含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に吸引可能とすると共に、換気扇側ユニット(5)のモーターファン(51)によってフレキシブルパイプ(6)及び上部に排気口を備えた臭気排出用パイプ(8)または臭気排出用プラスチックダクト(9)と天井設置既存換気扇(12)を介して上方から排出可能としたことを特徴とする臭気排出システム(請求項6)をも提供する。
以下、図面を用いてさらに詳細に説明する。
【0007】
【考案の実施形態】
本願考案に係る臭気排出システムにおいて、本願発明の便器側ユニット(1)と換気扇を含む換気扇側ユニット(5)を使用して、トイレの下部換気扇から外部へ排気する場合、外部からの天井開口を通じた吸気形態と、下部換気扇によりトイレの下部臭気(S)を強制吸引した後の排出形態との組み合わせについて、4通りがある。
【0008】
〔I〕外部と通じた天井吸気口(11)からトイレ(T)内に吸気し、トイレの下部換気扇から外部フードを通じて外部へ排気(図4(a))する。
〔II〕外部から中間吸気扇を通じて強制的に天井吸気口を介してトイレ(T)内に吸気し、トイレの下部換気扇から外部フードを通じて外部へ排気(図4(b))する。
〔III〕トイレ(T)内に室温の空気を吸気し、トイレの下部換気扇から別途設置した臭気排出用パイプ(8)を通じて高所位置において外部へ排気(図4(c))する。
〔IV〕トイレ(T)内にドアや窓の隙間から空気を吸気し、トイレの下部換気扇から別途設置した臭気排出用プラスチックダクト(9)を通じ、さらに天井の開口部に設置した既設の換気扇を利用して強制的に上方から排気(図4(d))する。
【0009】
便器側ユニット(1)を構成する着脱カバー(1a)及び吸入筐本体(1b)については、プラスチック製として、相互にスライド可能に接続可能な2分割品として製作することができ、また、便座の圧縮力を考慮する必要が生じる場合には、通路にリブ(1f)を設けて補強することができる。
【0010】
また、換気扇側ユニット(5)を構成するの外殻カバーにおけるスライド空気調節のための仕切り部材による開口(55)について、開口部(55)に必要に応じてストレーナーを配設することができる。
ホース、パイプ等の配管接続手段について、ワンタッチソケットによって組立て作業の迅速化を図るものであるが、ユニオン継手等の他の継手手段を採用することも可能である。
以下、図面を参照して、この出願の考案をさらに詳細に説明する。
【0011】
【実施例】
トイレ内に設置される本願考案に係る臭気排出装置は、図1に示すように、便器側ユニット(1)と換気扇を含む換気扇側ユニット(5)を含んで構成される。さらに、便器側ユニット(1)は、図2に示すように、着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)、排出管(1d)を含み、逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付けたとき、吸入口(1c)から排出管(1d)を介して排出される。この場合、排出管(1d)は、ワンタッチソケット(2)により蛇腹ホース(3)と接続される。また、換気扇を含む換気扇側ユニット(5)は、図3に示すように、トイレ(T)の内壁(Wi)に設置されるモーターファン(51)、モーターファン(51)の外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び外部フード(7)とを含み、外殻カバー(52)は、接続管(53)を備え、接続管(53)をワンタッチソケット(4)で連結することにより前述の蛇腹ホース(3)に接続される。したがって、モーターファン(51)によって吸引された臭気は、蛇腹ホース(3)からフレキシブルパイプ(6)、外部フード(7)を経て排出される。
外殻カバー(52)は、外殻カバー(52)に開口を調節するためのスライド可能な仕切り部材(54)が取付けられており、仕切り部材の図示矢印の方向へ移動して、トイレ空間に通じる前記開口(55)の度合を調節することによって、トイレ下部空間に滞留している臭気の排出量を調整することができる。
したがって、外殻カバー(52)の上記した構造によって、便器内の臭気及び便器下部の残留臭気の両者を排出する経路が形成される。
【0012】
便器側ユニット(1)の設置は、着脱カバー(1a)を吸入筐本体(1b)に差し込んで組み立てた後、前述したように、吸入筐本体(1b)の逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け、吸入筐本体(1b)の排出管(1d)部分に、蛇腹ホース(3)の一端に備えられワンタッチソケット(2)を嵌め込んで接続することによって実行される。
【0013】
一方換気扇を含む換気扇側ユニット(5)の設置は、内壁(Wi)にモーターファン(51)を取付け、外壁(Wo)にフレキシブルパイプ(6)の一方を固定し、モーターファン(51)とフレキシブルパイプ(6)を臭気排出可能に接続し、内壁(Wi)に対し、これに取付けられたモーターファン(51)を覆ってスライド空気調節可能な外殻カバー(52)を取付け、フレキシブルパイプ(6)を固定した外壁(Wo)の外表面に外部フード(7)を取付けることによって実行される。
【0014】
(作用) 換気扇側ユニット(5)の下部モーターファン(51)を作動されると、用便器内部の臭気は便器側ユニット(1)の吸入口(1c)から排出管(1d)、蛇腹ホース(3)を経てモーターファン(51)によって吸引され、さらにフレキシブルパイプ(6)、外部フード(7)を経て排出され、また、トイレの下部臭気(S)は換気扇側ユニット(5)の外殻カバー(52)に設けられ、仕切り部材(54)により調節された開口(55)を通じてモーターファン(51)によって強制的に吸引され、前述と同様にフレキシブルパイプ(6)、外部フード(7)を経て外部に排出される。
【0015】
この出願の考案において設置されるトイレは、図4,5に示されるトイレを含めて、新築のトイレであっても、既設のトイレであっても施工可能である。例えば、既設のトイレに設置する場合、天井型換気扇を取り外し、ギャラリのみを取付け、さらにその下部に換気扇を取付けることによって、排気系を改修し、脱臭することができる。
【0016】
上記実施の形態〔III〕において、トイレ(T)内に室温の空気を吸気し、トイレの下部換気扇から別途設置した臭気排出用パイプ(8)を通じて高所位置において外部へ排気(図4(c))する設置形態は、排気場所が人通りの多い場所での適用に適している。
【0017】
この出願の考案による便器側ユニット(1)は、着脱カバー(1a)と吸入筐本体(1b)の着脱可能な分割型の構造により、プラスチック成型による製造を容易にするとともに、組立てを簡単にすることができる。吸入口(1c)を斜めに切り込んで広く形成しているため、臭気の吸入を円滑にすることができる。
【0018】
また、この出願の考案による換気扇側ユニット(5)の外殻カバー(52)の下部及び上部面に開口を開設してスライド可能な仕切り部材を設け、下部開口部を開設した同一面の蛇腹ホース接続管を形成しているので、モーターファン(51)への吸気系の配管、開口部の形成がコンパクトにまとめられ、構造上簡素化され製作が容易である。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、この出願の考案によれば、直接便器内部を随時脱臭しているので、使用中も快適な環境を提供することができる。そして、次の使用者にも気にせずに使用することができるので、ストレスから開放することができる。
冬季など寒い季節の場合、外部から冷気吸入する吸気方法を停止し、代わりに天井内部の暖かい空気の取り込みが、冷気に曝されない環境確保が可能である。
【0020】
また、この出願の考案は、臭気排出装置は、既設設備を利用して設置することができるので、費用を軽減することができる。
臭気排出装置を構成する便器側ユニット(1)及び換気扇側ユニット(5)は、コンパクトにまとめて製作されているので、設置面積は小さくて済み、省スペース化が可能であり、設置工事も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トイレ内に設置した本願考案に係る臭気排出システムを示す模式図で、(a)は正面図を、(b)は側面図をそれぞれ示す。
【図2】本願考案の便器側ユニットの拡大図を示すもので、(a)は便器側ユニットの側面図であり、(b)は便器側ユニットの平面図である。
【図3】本願考案に係る換気扇と換気扇側ユニットを示し、(a)はその分解斜視図を示し、(b)は換気扇の上から見た矢視線X1−X1方向の平面図であり、(b)は換気扇の下から見た矢視線X2−X2方向の底面図である。
【図4】本願考案に係る臭気排出システムで、トイレの下部換気扇から外部へ排気する例を示し、(a)は外部と通じた天井吸気口から吸気するものを、(b)は外部と中間吸気扇を通じて強制的に吸気可能な天井吸気口から吸気するものを、それぞれ示す。
【図5】本願考案に係る臭気排出システムで、トイレの下部換気扇を通じさらのその上方から外部へ排気する例を示し、(a)はパイプを介して上方に排気するものを、(b)は既設の上方に設置した換気扇を利用して上方から排気するものを、それぞれ示す。
【図6】従来の排気システムを概略的に示す図である。
【符号の簡単な説明】
1 便器側ユニット
1a 着脱カバー
1b 吸入筐本体
1c 吸入口
1d 排出管
2 ワンタッチソケット
3 蛇腹ホース
4 ワンタッチソケット
5 換気扇と換気扇側ユニット
51 モーターファン
52 外殻カバー
53 接続管
54 仕切り部材
55 開口
6 フレキシブルパイプ
7 外部フード
8 臭気排出用パイプ
9 臭気排気用プラスチックダクト
10 天井型ユニット
11 天井吸気口(グリル付、グリルなし)
12 天井設置既存換気扇
B 便器
C 便座
D ドア
S 臭気
T トイレ
Wi 内壁
Wo 外壁
【考案の属する技術分野】
この出願の考案は、臭気排出システムに関し、特にトイレにおいて、便器内及びトイレ下部からの臭気を排出可能とする臭気排出装置及び臭気排出システムに関する。この出願の考案によれば、直接便器内部を随時脱臭しているので、使用中も快適な環境を提供することができ、また、臭気排出装置自体が簡単であり、さらに既設の排気手段を利用して経済的に除臭処理することが可能である。
【0002】
【従来技術】
従来のトイレは、例えば、図6に示すように、便座(C)を備えた便器(B)を設置したトイレ(T)は、天井の開口(11)部に換気扇(12)が設置されている。この場合、トイレの臭気排出のメカニズムは、天井型吸い込み換気構造を一般に有しているものの、ドアや窓などの隙間全体からの吸気が大勢となり、特にドア(D)上部からの無駄な吸気が行われるものであった。このため、臭気(S)ある程度、天井型吸い込み換気口へ向っても、トイレ使用後、密閉された部屋の下部で発生した臭気(S)は、完全にその場から抜けきらず、そのまま下方部分に暫く残留し、臭気されるとしても完全に臭気されるまでに時間がかかるものであった。このため、次の使用者が使用するときにもまだ臭気(S)が残されたままであるため、問題を残していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この出願の考案は、上記課題を解決するために、下部で発生した脱臭(S)を上部に上がらず下部で吸い込み、最初に強制的に臭気を吸い込んで下部臭気(S)を完全に排出する完全脱臭装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この出願の考案は、第1には、吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び外部フード(7)を含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に排出可能としたことを特徴とする臭気排出装置(請求項1)を提供する。
【0005】
また、この出願の考案は、便器側ユニット(1)の着脱カバー(1a)と吸入筐本体(1b)が着脱可能な分割型の構造(請求項2)としたり、着脱カバー(1a)と吸入筐本体(1b)をプラスチック成型により製作されるとともに、吸入口(1c)を斜めに切り込んでいるようにしたり(請求項3)、換気扇側ユニット(5)の外殻カバー(52)は、その下部及び上部面に開口を開設してスライド可能な仕切り部材を設け、下部開口部を開設した同一面の蛇腹ホース接続管を形成しているもとした臭気排出装置(請求項4)を提供する。
【0006】
さらに、この出願の考案は、吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及びフード(7)とを含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に吸引排出可能とすると共に、天井の吸気口から外部の空気を供給可能としたことを特徴とする臭気排出システム(請求項5)、さらに、吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び上部に排気口を備えた臭気排出用パイプ(8)または臭気排出用プラスチックダクト(9)と天井設置既存換気扇(12)を含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に吸引可能とすると共に、換気扇側ユニット(5)のモーターファン(51)によってフレキシブルパイプ(6)及び上部に排気口を備えた臭気排出用パイプ(8)または臭気排出用プラスチックダクト(9)と天井設置既存換気扇(12)を介して上方から排出可能としたことを特徴とする臭気排出システム(請求項6)をも提供する。
以下、図面を用いてさらに詳細に説明する。
【0007】
【考案の実施形態】
本願考案に係る臭気排出システムにおいて、本願発明の便器側ユニット(1)と換気扇を含む換気扇側ユニット(5)を使用して、トイレの下部換気扇から外部へ排気する場合、外部からの天井開口を通じた吸気形態と、下部換気扇によりトイレの下部臭気(S)を強制吸引した後の排出形態との組み合わせについて、4通りがある。
【0008】
〔I〕外部と通じた天井吸気口(11)からトイレ(T)内に吸気し、トイレの下部換気扇から外部フードを通じて外部へ排気(図4(a))する。
〔II〕外部から中間吸気扇を通じて強制的に天井吸気口を介してトイレ(T)内に吸気し、トイレの下部換気扇から外部フードを通じて外部へ排気(図4(b))する。
〔III〕トイレ(T)内に室温の空気を吸気し、トイレの下部換気扇から別途設置した臭気排出用パイプ(8)を通じて高所位置において外部へ排気(図4(c))する。
〔IV〕トイレ(T)内にドアや窓の隙間から空気を吸気し、トイレの下部換気扇から別途設置した臭気排出用プラスチックダクト(9)を通じ、さらに天井の開口部に設置した既設の換気扇を利用して強制的に上方から排気(図4(d))する。
【0009】
便器側ユニット(1)を構成する着脱カバー(1a)及び吸入筐本体(1b)については、プラスチック製として、相互にスライド可能に接続可能な2分割品として製作することができ、また、便座の圧縮力を考慮する必要が生じる場合には、通路にリブ(1f)を設けて補強することができる。
【0010】
また、換気扇側ユニット(5)を構成するの外殻カバーにおけるスライド空気調節のための仕切り部材による開口(55)について、開口部(55)に必要に応じてストレーナーを配設することができる。
ホース、パイプ等の配管接続手段について、ワンタッチソケットによって組立て作業の迅速化を図るものであるが、ユニオン継手等の他の継手手段を採用することも可能である。
以下、図面を参照して、この出願の考案をさらに詳細に説明する。
【0011】
【実施例】
トイレ内に設置される本願考案に係る臭気排出装置は、図1に示すように、便器側ユニット(1)と換気扇を含む換気扇側ユニット(5)を含んで構成される。さらに、便器側ユニット(1)は、図2に示すように、着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)、排出管(1d)を含み、逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付けたとき、吸入口(1c)から排出管(1d)を介して排出される。この場合、排出管(1d)は、ワンタッチソケット(2)により蛇腹ホース(3)と接続される。また、換気扇を含む換気扇側ユニット(5)は、図3に示すように、トイレ(T)の内壁(Wi)に設置されるモーターファン(51)、モーターファン(51)の外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び外部フード(7)とを含み、外殻カバー(52)は、接続管(53)を備え、接続管(53)をワンタッチソケット(4)で連結することにより前述の蛇腹ホース(3)に接続される。したがって、モーターファン(51)によって吸引された臭気は、蛇腹ホース(3)からフレキシブルパイプ(6)、外部フード(7)を経て排出される。
外殻カバー(52)は、外殻カバー(52)に開口を調節するためのスライド可能な仕切り部材(54)が取付けられており、仕切り部材の図示矢印の方向へ移動して、トイレ空間に通じる前記開口(55)の度合を調節することによって、トイレ下部空間に滞留している臭気の排出量を調整することができる。
したがって、外殻カバー(52)の上記した構造によって、便器内の臭気及び便器下部の残留臭気の両者を排出する経路が形成される。
【0012】
便器側ユニット(1)の設置は、着脱カバー(1a)を吸入筐本体(1b)に差し込んで組み立てた後、前述したように、吸入筐本体(1b)の逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け、吸入筐本体(1b)の排出管(1d)部分に、蛇腹ホース(3)の一端に備えられワンタッチソケット(2)を嵌め込んで接続することによって実行される。
【0013】
一方換気扇を含む換気扇側ユニット(5)の設置は、内壁(Wi)にモーターファン(51)を取付け、外壁(Wo)にフレキシブルパイプ(6)の一方を固定し、モーターファン(51)とフレキシブルパイプ(6)を臭気排出可能に接続し、内壁(Wi)に対し、これに取付けられたモーターファン(51)を覆ってスライド空気調節可能な外殻カバー(52)を取付け、フレキシブルパイプ(6)を固定した外壁(Wo)の外表面に外部フード(7)を取付けることによって実行される。
【0014】
(作用) 換気扇側ユニット(5)の下部モーターファン(51)を作動されると、用便器内部の臭気は便器側ユニット(1)の吸入口(1c)から排出管(1d)、蛇腹ホース(3)を経てモーターファン(51)によって吸引され、さらにフレキシブルパイプ(6)、外部フード(7)を経て排出され、また、トイレの下部臭気(S)は換気扇側ユニット(5)の外殻カバー(52)に設けられ、仕切り部材(54)により調節された開口(55)を通じてモーターファン(51)によって強制的に吸引され、前述と同様にフレキシブルパイプ(6)、外部フード(7)を経て外部に排出される。
【0015】
この出願の考案において設置されるトイレは、図4,5に示されるトイレを含めて、新築のトイレであっても、既設のトイレであっても施工可能である。例えば、既設のトイレに設置する場合、天井型換気扇を取り外し、ギャラリのみを取付け、さらにその下部に換気扇を取付けることによって、排気系を改修し、脱臭することができる。
【0016】
上記実施の形態〔III〕において、トイレ(T)内に室温の空気を吸気し、トイレの下部換気扇から別途設置した臭気排出用パイプ(8)を通じて高所位置において外部へ排気(図4(c))する設置形態は、排気場所が人通りの多い場所での適用に適している。
【0017】
この出願の考案による便器側ユニット(1)は、着脱カバー(1a)と吸入筐本体(1b)の着脱可能な分割型の構造により、プラスチック成型による製造を容易にするとともに、組立てを簡単にすることができる。吸入口(1c)を斜めに切り込んで広く形成しているため、臭気の吸入を円滑にすることができる。
【0018】
また、この出願の考案による換気扇側ユニット(5)の外殻カバー(52)の下部及び上部面に開口を開設してスライド可能な仕切り部材を設け、下部開口部を開設した同一面の蛇腹ホース接続管を形成しているので、モーターファン(51)への吸気系の配管、開口部の形成がコンパクトにまとめられ、構造上簡素化され製作が容易である。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、この出願の考案によれば、直接便器内部を随時脱臭しているので、使用中も快適な環境を提供することができる。そして、次の使用者にも気にせずに使用することができるので、ストレスから開放することができる。
冬季など寒い季節の場合、外部から冷気吸入する吸気方法を停止し、代わりに天井内部の暖かい空気の取り込みが、冷気に曝されない環境確保が可能である。
【0020】
また、この出願の考案は、臭気排出装置は、既設設備を利用して設置することができるので、費用を軽減することができる。
臭気排出装置を構成する便器側ユニット(1)及び換気扇側ユニット(5)は、コンパクトにまとめて製作されているので、設置面積は小さくて済み、省スペース化が可能であり、設置工事も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トイレ内に設置した本願考案に係る臭気排出システムを示す模式図で、(a)は正面図を、(b)は側面図をそれぞれ示す。
【図2】本願考案の便器側ユニットの拡大図を示すもので、(a)は便器側ユニットの側面図であり、(b)は便器側ユニットの平面図である。
【図3】本願考案に係る換気扇と換気扇側ユニットを示し、(a)はその分解斜視図を示し、(b)は換気扇の上から見た矢視線X1−X1方向の平面図であり、(b)は換気扇の下から見た矢視線X2−X2方向の底面図である。
【図4】本願考案に係る臭気排出システムで、トイレの下部換気扇から外部へ排気する例を示し、(a)は外部と通じた天井吸気口から吸気するものを、(b)は外部と中間吸気扇を通じて強制的に吸気可能な天井吸気口から吸気するものを、それぞれ示す。
【図5】本願考案に係る臭気排出システムで、トイレの下部換気扇を通じさらのその上方から外部へ排気する例を示し、(a)はパイプを介して上方に排気するものを、(b)は既設の上方に設置した換気扇を利用して上方から排気するものを、それぞれ示す。
【図6】従来の排気システムを概略的に示す図である。
【符号の簡単な説明】
1 便器側ユニット
1a 着脱カバー
1b 吸入筐本体
1c 吸入口
1d 排出管
2 ワンタッチソケット
3 蛇腹ホース
4 ワンタッチソケット
5 換気扇と換気扇側ユニット
51 モーターファン
52 外殻カバー
53 接続管
54 仕切り部材
55 開口
6 フレキシブルパイプ
7 外部フード
8 臭気排出用パイプ
9 臭気排気用プラスチックダクト
10 天井型ユニット
11 天井吸気口(グリル付、グリルなし)
12 天井設置既存換気扇
B 便器
C 便座
D ドア
S 臭気
T トイレ
Wi 内壁
Wo 外壁
Claims (6)
- 吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び外部フード(7)を含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に排出可能としたことを特徴とする臭気排出装置。
- 請求項1において、便器側ユニット(1)の着脱カバー(1a)と吸入筐本体(1b)が着脱可能な分割型の構造であることを特徴とする臭気排出装置。
- 請求項2において、着脱カバー(1a)と吸入筐本体(1b)をプラスチック成型により製作されるとともに、吸入口(1c)を斜めに切り込んでいることを特徴とする臭気排出装置。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、換気扇側ユニット(5)の外殻カバー(52)は、その下部及び上部面に開口を開設してスライド可能な仕切り部材を設け、下部開口部を開設した同一面の蛇腹ホース接続管を形成していることを特徴とする臭気排出装置。
- 吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及びフード(7)とを含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)はU字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に吸引排出可能とすると共に、天井の吸気口から外部の空気を供給可能としたことを特徴とする臭気排出システム。
- 吸入口(1c)が形成されて着脱カバー(1a)、吸入筐本体(1b)及び排出管(1d)を含む便器側ユニット(1)と、モーターファン(51)、外殻カバー(52)、フレキシブルパイプ(6)及び上部に排気口を備えた臭気排出用パイプ(8)または臭気排出用プラスチックダクト(9)と天井設置既存換気扇(12)を含む換気扇側ユニット(5)から構成され、便器側ユニット(1)は逆U字条の部分(1e)を便器の縁に掛合して取り付け可能とされ、換気扇側ユニット(5)は、トイレ(T)壁の下部に設置され、モーターファン(51)による強制吸引により便器内の臭気及びトイレ(T)下部の臭気を同時に吸引可能とすると共に、換気扇側ユニット(5)のモーターファン(51)によってフレキシブルパイプ(6)及び上部に排気口を備えた臭気排出用パイプ(8)または臭気排出用プラスチックダクト(9)と天井設置既存換気扇(12)を介して上方から排出可能としたことを特徴とする臭気排出システム。
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JP2003002530U Expired - Fee Related JP3096837U (ja) | 2003-04-01 | 2003-04-01 | 臭気排出装置及び臭気排出システム |
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2003
- 2003-04-01 JP JP2003002530U patent/JP3096837U/ja not_active Expired - Fee Related
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