JP3096827B2 - 耐水性に優れた化粧用スポンジパフ - Google Patents
耐水性に優れた化粧用スポンジパフInfo
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- JP3096827B2 JP3096827B2 JP04224640A JP22464092A JP3096827B2 JP 3096827 B2 JP3096827 B2 JP 3096827B2 JP 04224640 A JP04224640 A JP 04224640A JP 22464092 A JP22464092 A JP 22464092A JP 3096827 B2 JP3096827 B2 JP 3096827B2
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- Japan
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- weight
- parts
- water resistance
- cosmetic sponge
- sponge puff
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、耐水性に優れた化粧
用スポンジパフに関するものである。
用スポンジパフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に化粧用スポンジパフに求められ
る項目として、良好な化粧性・耐久性・安全衛生性を挙
げることが出来る。この中で耐久性には、化粧時または
水洗時の外力による破れ・表面摩耗の他に、水や化粧料
に含まれる油分による膨潤に対する強さ等が有り、その
うち膨潤(外径寸法の変化)は、化粧用スポンジパフ容
器寸法を決定するための重要因子であって、化粧用スポ
ンジパフを収納する容器と化粧用スポンジパフとの隙間
が大き過ぎるとデザイン(外観)上好ましくなく、小さ
過ぎると膨潤したとき、収納不能になる等の問題を生じ
る。
る項目として、良好な化粧性・耐久性・安全衛生性を挙
げることが出来る。この中で耐久性には、化粧時または
水洗時の外力による破れ・表面摩耗の他に、水や化粧料
に含まれる油分による膨潤に対する強さ等が有り、その
うち膨潤(外径寸法の変化)は、化粧用スポンジパフ容
器寸法を決定するための重要因子であって、化粧用スポ
ンジパフを収納する容器と化粧用スポンジパフとの隙間
が大き過ぎるとデザイン(外観)上好ましくなく、小さ
過ぎると膨潤したとき、収納不能になる等の問題を生じ
る。
【0003】現在、化粧用スポンジパフ材料として、一
般にNBRラテックスを加硫剤(一般に硫黄)・加硫促
進剤・加硫活性化剤により加硫し、ゴム状弾性を付与し
たものが多用されている。この加硫の強度(架橋密度と
呼ばれる)は、水を初めとする各種溶媒に対するゴム膨
潤性を支配し、架橋密度が大きければ大きい程、ゴムの
膨潤性は小さくなると言われており、架橋密度を大きく
するために、加硫剤の量、加硫促進剤の種類並びに量を
調整している。
般にNBRラテックスを加硫剤(一般に硫黄)・加硫促
進剤・加硫活性化剤により加硫し、ゴム状弾性を付与し
たものが多用されている。この加硫の強度(架橋密度と
呼ばれる)は、水を初めとする各種溶媒に対するゴム膨
潤性を支配し、架橋密度が大きければ大きい程、ゴムの
膨潤性は小さくなると言われており、架橋密度を大きく
するために、加硫剤の量、加硫促進剤の種類並びに量を
調整している。
【0004】しかしながら、上記従来の化粧用スポンジ
パフは、架橋密度を大きくする各種副資材の特性によっ
て、化粧性の悪化・水洗時の変色等の不具合を伴うと言
う問題点がある。
パフは、架橋密度を大きくする各種副資材の特性によっ
て、化粧性の悪化・水洗時の変色等の不具合を伴うと言
う問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 解決しようとする課
題は、架橋密度を大きくし、膨潤性を小さくすると、化
粧性の悪化・水洗時の変色等の不具合を伴うことであ
る。
題は、架橋密度を大きくし、膨潤性を小さくすると、化
粧性の悪化・水洗時の変色等の不具合を伴うことであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は、ラテックス
組成物100重量部に対して、ケイ酸化合物(ケイフッ
化ソーダは除く)1〜10重量部加えてなる化粧用スポ
ンジパフである。
組成物100重量部に対して、ケイ酸化合物(ケイフッ
化ソーダは除く)1〜10重量部加えてなる化粧用スポ
ンジパフである。
【0007】
【実施例】 実施例について図によって説明すると、本
発明の化粧用スポンジパフはラテックス組成物100重
量部に対して、ケイ酸化合物1〜10重量部(ケイフッ
化ソーダは除く)加えたものであって、例えばケイ酸化
合物として無水ケイ酸(アエロジルOX50:日本アエ
ロジル社製)を加えたものを発泡・成形・加硫したもの
の耐水性・変色性は表1の通りである。
発明の化粧用スポンジパフはラテックス組成物100重
量部に対して、ケイ酸化合物1〜10重量部(ケイフッ
化ソーダは除く)加えたものであって、例えばケイ酸化
合物として無水ケイ酸(アエロジルOX50:日本アエ
ロジル社製)を加えたものを発泡・成形・加硫したもの
の耐水性・変色性は表1の通りである。
【0008】
【表1】
【0009】*A 40度の温水中に24時間浸漬した
試験片の線膨張率(式1) *B 10ppmのCuSO4溶液中に24時間浸漬した
時の変色程度を目視により判定する。 線膨張率(%)=((浸漬後の長さ)−(浸漬前の長
さ))/(試験前の長さ)×100(式1)
試験片の線膨張率(式1) *B 10ppmのCuSO4溶液中に24時間浸漬した
時の変色程度を目視により判定する。 線膨張率(%)=((浸漬後の長さ)−(浸漬前の長
さ))/(試験前の長さ)×100(式1)
【0010】従来の配合処法 *C NBRラテックスPolymer 100重量部 起泡剤(アニオン界面活性剤) 1重量部 加硫剤(主として硫黄) 1〜2重量部 加硫促進剤 1〜2重量部 老化防止剤 2重量部 安定剤 0.5重量部 加硫活性化剤(亜鉛華) 3〜5重量部 凝固剤(ケイフッ化ソーダ) 2〜3重量部 その他(顔料等)
【0011】作用について説明すると、表1からも明ら
かなように、他社製品は金属イオンに対して変色著しい
が、本発明製品は、良好な感触が損なわれず、しかも水
に対する線膨張率(膨潤性)が極めて低く、耐水性に優
れ、金属イオン溶液に浸漬しても、色調に殆ど変化がな
い。その良好な感触が損なわれない理由は、耐水性・変
色性に効果的なケイ酸化合物の添加量が僅少であって、
硬度・伸び等の物理特性に殆ど影響しないことにあると
推定される。
かなように、他社製品は金属イオンに対して変色著しい
が、本発明製品は、良好な感触が損なわれず、しかも水
に対する線膨張率(膨潤性)が極めて低く、耐水性に優
れ、金属イオン溶液に浸漬しても、色調に殆ど変化がな
い。その良好な感触が損なわれない理由は、耐水性・変
色性に効果的なケイ酸化合物の添加量が僅少であって、
硬度・伸び等の物理特性に殆ど影響しないことにあると
推定される。
【0012】ケイ酸化合物は、ラテックス組成物100
重量部に対して10重量部以上30部程度まで加えてス
ポンジ体を成形することも可能であるが、化粧用スポン
ジパフとして良好な感触性が得られるのは10重量部ま
でであり、又、加える量が1重量部に満たないと、前述
した様な耐水性に優れた化粧用スポンジパフが得られな
い。
重量部に対して10重量部以上30部程度まで加えてス
ポンジ体を成形することも可能であるが、化粧用スポン
ジパフとして良好な感触性が得られるのは10重量部ま
でであり、又、加える量が1重量部に満たないと、前述
した様な耐水性に優れた化粧用スポンジパフが得られな
い。
【0013】
【発明の効果】 本発明は以上のように構成されるた
め、感触性が損なわれることなく、従来のものに比して
耐水性が著しく優れている。
め、感触性が損なわれることなく、従来のものに比して
耐水性が著しく優れている。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 33/34
Claims (1)
- 【請求項1】 ラテックス組成物100重量部に対し
て、ケイ酸化合物(ケイフッ化ソーダは除く)1〜10
重量部加えてなる化粧用スポンジパフ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04224640A JP3096827B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 耐水性に優れた化粧用スポンジパフ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04224640A JP3096827B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 耐水性に優れた化粧用スポンジパフ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646922A JPH0646922A (ja) | 1994-02-22 |
JP3096827B2 true JP3096827B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=16816887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04224640A Expired - Fee Related JP3096827B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 耐水性に優れた化粧用スポンジパフ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3096827B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01150762U (ja) * | 1988-03-28 | 1989-10-18 | ||
JPH06266U (ja) * | 1992-06-10 | 1994-01-11 | アップリカ▲葛▼西株式会社 | うたせ湯装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4829746B2 (ja) * | 2006-10-19 | 2011-12-07 | 住友ゴム工業株式会社 | スポンジたわし及び該スポンジたわし用の軟質スポンジの製造方法 |
WO2021003193A1 (en) * | 2019-07-01 | 2021-01-07 | Rea.Deeming Beauty, Inc. Dba Beautyblender | Color changing cosmetic tool |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP04224640A patent/JP3096827B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01150762U (ja) * | 1988-03-28 | 1989-10-18 | ||
JPH06266U (ja) * | 1992-06-10 | 1994-01-11 | アップリカ▲葛▼西株式会社 | うたせ湯装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0646922A (ja) | 1994-02-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |