JP3096822B2 - 化粧単板の製造方法 - Google Patents

化粧単板の製造方法

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JP3096822B2 JP03170744A JP17074491A JP3096822B2 JP 3096822 B2 JP3096822 B2 JP 3096822B2 JP 03170744 A JP03170744 A JP 03170744A JP 17074491 A JP17074491 A JP 17074491A JP 3096822 B2 JP3096822 B2 JP 3096822B2
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和利 本田
俊一 原野
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段谷産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集成フリッチ法によ
って得られる化粧単板の同一面に、着色部分と無着色部
分を含む化粧単板の製造方法に関し、さらに詳しくは、
着色小フリッチから無着色フリッチ部分に着色剤が浸透
して汚染することを防止する化粧単板の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高含水率状態にある天然木無垢材
を所定形状に調材後、これを湿気硬化型ウレタン樹脂接
着剤やエポキシ樹脂接着剤を介して積層一体化して集成
フリッチとし、該集成フリッチをスライスして厚さ:
0.1mm〜3.0mmの寄せ木模様、乱幅模様の化粧
単板を得ていた。
【0003】処が、商品の多様化や個性化に伴って、従
来の化粧単板では意匠的に満足され得なくなってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、天然木無垢材
から得た小フリッチの適宜の位置に、内部まで着色した
着色小フリッチを組み込んで集成フリッチとし、この集
成フリッチをスライスして化粧単板を得ることを検討し
た。その際、集成フリッチを構成する各小フリッチは、
内部応力の発生を防止するために高含水率とされてい
る。而して、着色小フリッチと天然木無垢材から得た小
フリッチを高含水率状態で積層すると、着色小フリッチ
から天然木無垢材から得た小フリッチへ染料や顔料等の
着色剤が浸透し、化粧単板が見苦しくなってしまう問題
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1に記載の発明は、高含水率状態にあ
る、天然木から得た複数の小フリッチの所望位置に、内
部まで着色された着色小フリッチを組み込んで湿気硬化
型樹脂接着剤を介して積層一体化して得られる集成フリ
ッチを薄くスライスして化粧単板とする方法において、
集成フリッチに組み込まれる、高含水率状態にある前記
着色小フリッチの表層部分のみを乾燥させて湿気硬化型
樹脂接着剤を介して積層一体化して集成フリッチとする
ことを要旨とする化粧単板の製造方法である。また、請
求項2に記載の発明は、高含水率状態にある、天然木か
ら得た複数の小フリッチの所望位置に、内部まで着色さ
れた着色小フリッチを組み込んで湿気硬化型樹脂接着剤
を介して積層一体化して得られる集成フリッチを薄くス
ライスして化粧単板とする方法において、集成フリッチ
に組み込まれるべき高含水率状態にある着色小フリッチ
を内部まで乾燥させた後、該着色小フリッチを組み込ん
で集成フリッチとすべく湿気硬化型樹脂接着剤を介して
積層一体化する直前に、乾燥状態にある着色小フリッチ
の、前記湿気硬化型樹脂接着剤が塗布される表層部のみ
に水分を適用して含水率を高くし積層接着一体化して集
成フリッチとすることを特徴とする化粧単板の製造方法
である。さらに、請求項3に記載の発明は、着色小フリ
ッチが、着色された薄単板を複数枚積層したものである
請求項1または請求項2に記載の化粧単板の製造方法で
ある。
【0006】
【実施例】以下、この発明を、図面を参照しながら実施
例に則って詳述する。
【0007】図1は、この発明の実施例になる化粧単板
の斜視図である。
【0008】図1において、1は無着色部分であって、
天然木無垢材から得られた部分である。2は着色部分で
あり、内部まで着色されている。無着色部分1は、楢、
欅、栓、ホワイトオーク等の銘木(天然木無垢材)の部
分である。楢、欅、栓、ホワイトオーク等の銘木を調材
して小フリッチとし、一方、内部まで着色した薄単板に
接着剤を塗布した後、積層一体化して着色小フリッチと
して、前記天然木無垢材から得られた小フリッチと共に
積層接着し集成フリッチとした後、薄くスライスする。
この実施例で用いた着色小フリッチは、内部まで着色し
た薄単板に接着剤を塗布後、積層一体化したものである
が、天然木無垢材から得た小フリッチを内部まで着色し
たものでもよい。
【0009】なお、薄単板の着色方法は常用の方法でよ
く、たとえば特開昭58−29607号公報に開示され
ている方法その他人工杢目化粧単板や染色単板等の製造
において使用される方法を採ることができる。
【0010】このようにして得られた二通りの小フリッ
チは、内部応力の発生を防止するため乾燥されることな
く、湿気硬化型ウレタン樹脂接着剤やエポキシ樹脂接着
剤を介して適宜組み合わされて積層一体化されて集成フ
リッチとされる。
【0011】その際、着色小フリッチ内に浮遊している
染料や顔料等の着色剤が、水分の移動に伴って無着色の
小フリッチへ浸透してしまう虞があった。そこで、積層
一体化の直前に着色小フリッチの接合面の表層部のみを
乾燥状態としてから接着剤を塗布して一体化すると、接
着剤が着色小フリッチ内へ浸透後、着色小フリッチ内部
から滲み出した水分によって硬化するから、着色小フリ
ッチから無着色の小フリッチへの着色剤の浸透はない。
【0012】請求項2に記載の発明においては、着色小
フリッチを作成して直ちに使用しないような場合、着色
小フリッチを作成した後、黴の発生等を防止するため全
体を一旦乾燥して保存し、着色小フリッチを無着色小フ
リッチに組み込んで積層一体化するに先立って、その直
前に接着剤の塗布面に水をスプレー等で塗布してその部
分のみの含水率を高くして積層一体化する。こうするこ
とにより、着色剤を含まない水分によって湿気硬化型接
着剤での接着が良好に行われるとともに、乾燥状態にあ
る着色小フリッチからの着色剤の移動・浸透が生じるこ
とがない。
【0013】叙上のようにして積層一体化された集成フ
リッチを、スライサーのような切削機を用いて厚さ:
0.1mm〜3.0mm前後にスライスして求める化粧
単板を得た。
【0014】この化粧単板は、合板、LVL、パーティ
クルボード、中密度繊維板(MDF)等の木質基板や無
機質基板に貼着され、化粧板の化粧層を形成する。
【0015】
【発明の効果】この発明の方法によって得られる化粧単
板は、化粧単板の同一面に、着色部分と無着色部分を含
み、着色部分が化粧単板のアクセントとなって意匠的に
満足できるものである。さらに、化粧単板の製造時に、
着色小フリッチの表層部のみを乾燥させて着色剤の浸透
を防止したり、或は着色小フリッチの全体を乾燥・貯蔵
後、集成フリッチ作製時の積層直前に接着剤の塗布面の
みに水分を適用して着色剤を含まない水によって含水率
を高くし集成フリッチとしているので、着色小フリッチ
から無着色小フリッチへの着色剤の浸透がなく、着色部
分と無着色部分が明確に現れる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明によって得られる化粧単板の
斜視図である。
【符号の説明】
1 無着色部分 2 着色部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27D 5/00 B27L 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高含水率状態にある、天然木から得た複
    数の小フリッチの所望位置に、内部まで着色された着色
    小フリッチを組み込んで湿気硬化型樹脂接着剤を介して
    積層一体化して得られる集成フリッチを薄くスライスし
    て化粧単板とする方法において、集成フリッチに組み込
    まれる、高含水率状態にある前記着色小フリッチの表層
    部分のみを乾燥させて湿気硬化型樹脂接着剤を介して積
    層一体化して集成フリッチとすることを特徴とする化粧
    単板の製造方法。
  2. 【請求項2】 高含水率状態にある、天然木から得た複
    数の小フリッチの所望位置に、内部まで着色された着色
    小フリッチを組み込んで湿気硬化型樹脂接着剤を介して
    積層一体化して得られる集成フリッチを薄くスライスし
    て化粧単板とする方法において、集成フリッチに組み込
    まれるべき高含水率状態にある着色小フリッチを内部ま
    で乾燥させた後、該着色小フリッチを組み込んで集成フ
    リッチとすべく湿気硬化型樹脂接着剤を介して積層一体
    化する直前に、乾燥状態にある着色小フリッチの、前記
    湿気硬化型樹脂接着剤が塗布される表層部のみに水分を
    適用して含水率を高くし積層接着一体化して集成フリッ
    チとすることを特徴とする化粧単板の製造方法。
  3. 【請求項3】 着色小フリッチが、着色された薄単板を
    複数枚積層したものである請求項1または請求項2に記
    載の化粧単板の製造方法。
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