JP3095437U - 自転車用バスケットの調整式快速着脱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が自転車の種類に応じてバスケットの
角度を調整できると共に、バスケットを快速着脱できる
着脱装置の提供。 【解決手段】 本考案の自転車用バスケットの調整式快
速着脱装置は、バスケットに取り付けられた固定片セッ
トと、自転車のハンドルに螺子止めされた快速取り外し
式固定座で組成され、該快速取り外し式固定座内のラチ
ェット押しボタンを利用してその前座の調整角度を制御
し、バスケットを最良の角度に取り付けることができ、
またバスケットの快速着脱が行える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の自転車用バスケットの調整式快速着脱装置に係り、特に、自転 車の車種によりバスケット取り付け角度を調整できるようにすると共に、使用者 が自転車用バスケットを快速着脱できるようにする装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に自転車用バスケットは、図１、２に示されるように、内固定片１１と外 固定片１２にボルトＡ１、ナットＡ２を組み合わせて自転車に装着され、即ち、 該ボルトＡ１を内固定片１１の円孔１１１、バスケット１３、外固定片１２の円 孔１２１に通した後、ナットＡ２で固定し、さらに、ボルトＡ１を内固定片１１ の長孔１１２、バスケット１３、外固定片１２の円孔１２２、自転車のヘッドパ イプに固定されたバスケットホルダ１４の円孔１４１を通した後にナットＡ２で 固定して自転車に装着されるか、或いはハンドルに掛けられ、使用者が商品を購 入する時、根本的に自転車からバスケットを取り外すことはできず、別にショッ ピングバッグを携帯するか或いは店の提供するプラスチックバッグを使用しなけ ればならず、十分に不便であり、且つプラスチックバッグによるゴミ問題を形成 した。

【０００３】 また、市街地での停車は不便であるため、自転車利用者は車の後部トランクに 折り畳み自転車を入れて乗り継ぎの交通工具とすることがある。しかし収納性を 考慮した折り畳み自転車は、根本的にバスケット等の物置装置を取り付けること ができず（なぜならバスケットを自転車に螺子止めすると、その折り畳みを妨害 するためである）、このため自転車に乗る時の物品の携帯や買物に不便である。

【０００４】 さらに、自転車の車種によりバスケットを取り付ける高さが異なり、このため バスケットの仰角の違いが形成され、これにより、メーカーは自転車の車種に応 じて異なる形式のバスケットを生産しなければならず、不必要な在庫コストが増 加した。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は従来の自転車用バスケットの使用上の欠点を鑑み、それを改善すべく 提供される。すなわち本考案は、一種の自転車用バスケットの調整式調整式快速 着脱装置を提供し、それは、バスケットに取り付けられた固定片セットと、自転 車のハンドルに螺子止めされた快速取り外し式固定座で組成され、該快速取り外 し式固定座内のラチェット押しボタンを利用してその前座の調整角度を制御し、 バスケットを最良の角度に取り付けることができ、またバスケットの快速着脱が 行えるようにする装置である。

【０００６】 本考案の主要な目的は、使用者が自転車のバスケットの取り付け角度を調整で きるようにする自転車用バスケットの調整式快速着脱装置を提供することにある 。

【０００７】 本考案の次の目的は、速やかにバスケットを自転車に着脱できる自転車用バス ケットの快速着脱装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、バスケットに取り付けられた固定片セットと、自転車ハン ドルに螺子止めされた快速取り外し式固定座で組成された自転車用バスケットの 調整式快速着脱装置において、 該快速取り外し式固定座が、 両側にそれぞれ半円孔が凹設され、前部両側に内歯を具えた円孔が設けられた 、上座と、 Ｕ形を呈する座体であり、両側に、該上座の半円孔に対応する半円孔を具えた Ｕ形アームが設けられた、第１下座と、 該上座の前部底端を被覆する、第２下座と、 前座とされ、後側に凹口を具えて該上座の前部に嵌合され、該凹口の両側に該 上座の円孔に対応する円孔が設けられ、この円孔内側縁に内歯が設けられ、該前 座の両側にフランジが設けられ、該前座の上部に上下に貫通する溝が設けられ、 該前座の背面に収容室が設けられ、該収容室の両側に相互に対応する枢接溝が設 けられた、上記前座と、 レバーとされ、該前座の収容室に収容され、並びに上向きに斜め押し板が延伸 されて該収容室の溝より突出し、該レバーの両側に該前座の枢接溝に対応する枢 軸が設けられ、該レバーの中段にバネを収容し位置決めする収容座が設けられ、 該レバーの前側に係止部が設けられ、後側にリブが設けられた、上記レバーと、 二つのラチェット押しボタンとされ、該二つのラチェット押しボタンが階段状 を呈して該上座と前座の円孔中に収容され、且つ該二つのラチェット押しボタン の内孔間に一つのバネが収容され、該二つのラチェット押しボタンの外周に外歯 が設けられた、上記二つのラチェット押しボタンと、 を具えたことを特徴とする、自転車用バスケットの調整式快速着脱装置として いる。 請求項２の考案は、請求項１に記載の自転車用バスケットの調整式快速着脱装 置において、上座の円孔前縁に枢軸が設けられ、上座後端より後ろ向きに上接合 部が延伸され、該上接合部に固定孔が設けられたことを特徴とする、自転車用バ スケットの調整式快速着脱装置としている。 請求項３の考案は、請求項１に記載の自転車用バスケットの調整式快速着脱装 置において、第１下座の両側に上座の上接合部に対応する下接合部が設けられ、 且つ該下接合部に上座の上接合部の固定孔に対応する固定孔が設けられたことを 特徴とする、自転車用バスケットの調整式快速着脱装置としている。 請求項４の考案は、請求項１に記載の自転車用バスケットの調整式快速着脱装 置において、上座の半円孔と第１下座のＵ形アームの半円孔で組成された円孔中 にＣ形リングが収容されたことを特徴とする、自転車用バスケットの調整式快速 着脱装置としている。 請求項５の考案は、請求項１に記載の自転車用バスケットの調整式快速着脱装 置において、第１下座のＵ形アームの末端にフックが設けられたことを特徴とす る、自転車用バスケットの調整式快速着脱装置としている。 請求項６の考案は、請求項１に記載の自転車用バスケットの調整式快速着脱装 置において、第２下座の前端に係止体が設けられて上座の前端に設けられた係止 孔を係止することを特徴とする、自転車用バスケットの調整式快速着脱装置とし ている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図３、４、５に示されるように、本考案はバスケット４に取り付けられた固定 片セット３と、自転車ハンドル５に螺子止めされた快速取り外し式固定座２で組 成されている。

【００１０】 該固定片セット３は、内固定片３１と外固定片３２で組成され、それはそれぞ れバスケット４の内側と外側に位置するようにボルトＡ１とナットＡ２を利用し て螺子止めされ、該外固定片３２の外側が凹んで嵌合区３２０が形成され、該嵌 合区３２０の両側にそれぞれガイド溝３２２が設けられ、中央に滑り溝３２３が 設けられ、該滑り溝３２３の中段に横向きにリブ３２３１が設けられている。

【００１１】 該快速取り外し式固定座２は、 上座２１とされ、両側にそれぞれ半円孔２１１が凹設され、且つ該半円孔２１ １を設けた部分の前端に枢軸２１２が設けられ、上座２１の後端が後ろ向きに延 伸されて上接合部２１３が形成され、該上接合部２１３に貫通する固定孔２１３ １が設けられ、該上座２１の中部下端に少なくとも一つの螺合柱２１４１が設け られ、並びに該上座２１の前部２１４両側に内歯２１５１を具えた円孔２１５が 設けられ、且つ円孔２１５後端近い部分の上座２１の側壁にＬ形片２１６が設け られ、別に上座２１の前部２１４の前端に一対の係止孔２１４２が設けられてい る、上記上座２１と、 第１下座２２とされ、Ｕ形を呈する座体であり、その両側に該上座２１の上接 合部２１３と対応する下接合部２２１が設けられ、並びに各下接合部２２１に該 上座２１の上接合部２１３の固定孔２１３１に対応する固定孔２２１４が設けら れ、また、該第１下座２２の各下接合部２２１に前向きに延伸されて半円孔２２ ２２を具えたＵ形アーム２２２が設けられ、並びにその前端にフック２２２１が 設けられて該フック２２２１が該上座２１の枢軸２１２を係止する、上記第１下 座２２と、 二つのＣ形リング２３とされ、該上座２１の半円孔２１１と第１下座２２のＵ 形アーム２２２の半円孔２２２２の組成する円孔中に収容されて、該上座２１と 該第１下座２２が自転車ハンドル５に螺子止めされる時の緩衝パッドとされる、 上記二つのＣ形リング２３と、 第２下座２４とされ、該上座２１の底端を被覆し、該第２下座２４の後端に上 座２１の螺合柱２１４１に対応する固定孔２４１が設けられ、ネジＡ３による貫 通固定に供され、別に前端に該上座２１の係止孔２１４２に対応する係止体２４ ２が設けられた、上記第２下座２４と、 前座２５とされ、後側に凹口２５１を具えて該上座２１の前部２１４に嵌合連 接され、該凹口２５１の両側末端にリブ２５２が設けられ、上座２１のＬ形片２ １６に当接し、また該凹口２５１の両側に上座２１の円孔２１５に対応する円孔 ２５３が設けられ、且つ該円孔２５３の内側縁に内歯２５３１が設けられ、別に 該前座２５の背面に収容室２５４が設けられ、該背面の両側にフランジ２５５が 設けられ、該収容室２５４の上部に貫通する溝２５４１が設けられ、また、該収 容室２５４内に収容座２５４３が設けられて、バネＳ１を位置決めし、且つ該収 容室２５４の両側に対応する枢接溝２５４２が設けられた、上記前座２５と、 レバー２６とされ、該前座２５の収容室２５４に収容され、その上部に上向き に延伸された斜め押し板２６５があり、並びに該斜め押し板２６５が収容室２５ ４の溝２５４１より突出し、該レバー２６の底部両側に前座２５の枢接溝２５４ ２に対応する枢軸２６１が設けられ、該レバー２６の中部に収容座２６２が設け られてバネＳ１の別端を収容し、該レバー２６の上部前側に係止部２６３が設け られ、後側にリブ２６４が設けられた、上記レバー２６と、 二つのラチェット押しボタン２７とされ、該ラチェット押しボタン２７が階段 状の押しボタンとされて上座２１と前座２５の円孔２１５、２５３中に収容され 、該二つのラチェット押しボタン２７の外周に外歯２７１が設けられ、且つ該二 つのラチェット押しボタン２７の二つの内孔２７２間にもう一つのバネＳ２が収 容される、上記二つのラチェット押しボタン２７と、 を具えている。

【００１２】 以上の部品を、ボルトＡ１とナットＡ２で自転車ハンドル５に螺子止めし、使 用者がバスケット４の角度を調整する時は、二つのラチェット押しボタン２７を 内向きに押すと、二つのラチェット押しボタン２７の外歯２７１が、それと噛み 合っている上座２１と前座２５の円孔２１５、２５３の内歯２１５１、２５３１ より離脱し、これにより、使用者は前座２５を円孔２５３を中心として上下に回 転させてその角度調整が行える。適当な角度に調整した後、さらに二つのラチェ ット押しボタン２７を開放すると、二つのラチェット押しボタン２７がバネＳ２ の回復弾性を受けることにより、二つのラチェット押しボタン２７の外歯２７１ が再度と上座２１と前座２５の円孔２１５、２５３の内歯２１５１、２５３１と 噛み合い、位置決めの目的が達成される（図６、７、８参照）。

【００１３】 このほか、もし使用者が自転車よりバスケット４を取り外したい時は、レバー ２６を後ろ向きに押せば、バネＳ１が圧迫されると共に、レバー２６の係止部２ ６３が外固定片３２のリブ３２３１に対する係止を解除し、これにより、使用者 はバスケット４を引き上げて快速取り外し式固定座２より取り外すことができる 。反対に、使用者が買物から戻ってバスケット４を自転車に装着したい時は、外 固定片３２のガイド溝３２２を前座２５両側のフランジ２５５に嵌合し並びに下 向きに底まで押せば、その係止部２６３が外固定片３２の滑り溝３２３のリブ３ ２３２を跨ぎ、並びにリブ３２３１の上方を係止し、バスケット４を固定するこ とができる。

【００１４】

【考案の効果】

総合すると、本考案の構造は簡単で、且つ有効に従来の自転車用バスケットの 使用上の欠点を解決し、使用者が買物をする時に自転車にバスケットを快速着脱 でき、並びにその取り付け角度を調整できる。なお、以上の実施例は本考案の実 施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変 は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の自転車用バスケットの取り付け実施例断
面図である。

【図２】周知の自転車用バスケットの取り付け装置の立
体分解図である。

【図３】本考案の実施例表示図である。

【図４】本考案の立体分解図である。

【図５】本考案の立体分解図である。

【図６】本考案の角度調整表示図である。

【図７】図６のＩ−Ｉ断面図による本考案の動作表示図
である。

【図８】図６のＩ−Ｉ断面図による本考案の動作表示図
である。

【図９】本考案のバスケットの取り外し動作図である。

【図１０】本考案のバスケットの取り外し動作図であ
る。

【図１１】本考案のバスケットの取り外し動作図であ
る。

【符号の説明】

１１ 内固定片 １２ 外固定片 １３ バスケット １４ バスケットホルダ １１１、１２１、１２２、１４１ 円孔 １１２ 長孔 ２ 快速取り外し式固定座 ２１ 上座 ２１１ 半円孔 ２１２ 枢軸 ２１３ 上接合部 ２１３１ 固定孔 ２１４ 前部 ２１５１ 内歯 ２１５ 円孔 ２１６ Ｌ形片 ２１４２ 係止孔 ２２ 第１下座 ２２１ 下接合部 ２２１４ 固定孔 ２２２ Ｕ形アーム ２２２１ フック ２３ Ｃ形リング ２４ 第２下座 ２４１ 固定孔 ２４２ 係止体 ２５ 前座 ２５１ 凹口 ２５２ リブ ２５３ 円孔 ２５３１ 内歯 ２５４ 収容室 ２５５ フランジ ２５４１ 溝 ２５４３ 収容座 ２５４２ 枢接溝 ２６ レバー ２６１ 枢軸 ２６２ 収容座 ２６３ 係止部 ２６４ リブ ２６５ 斜め押し板 ２７ ラチェット押しボタン ２７１ 外歯 ３ 固定片セット ３１ 内固定片 ３２ 外固定片 ３２０ 嵌合区 ３２２ ガイド溝 ３２３ 滑り溝 ３２３１ リブ Ｓ１、Ｓ２ バネ ４ バスケット Ａ１ ボルト Ａ２ ナット Ａ３ ネジ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バスケットに取り付けられた固定片セッ
   トと、自転車ハンドルに螺子止めされた快速取り外し式
   固定座で組成された自転車用バスケットの調整式快速着
   脱装置において、 該快速取り外し式固定座が、 両側にそれぞれ半円孔が凹設され、前部両側に内歯を具
   えた円孔が設けられた、上座と、 Ｕ形を呈する座体であり、両側に、該上座の半円孔に対
   応する半円孔を具えたＵ形アームが設けられた、第１下
   座と、 該上座の前部底端を被覆する、第２下座と、 前座とされ、後側に凹口を具えて該上座の前部に嵌合さ
   れ、該凹口の両側に該上座の円孔に対応する円孔が設け
   られ、この円孔内側縁に内歯が設けられ、該前座の両側
   にフランジが設けられ、該前座の上部に上下に貫通する
   溝が設けられ、該前座の背面に収容室が設けられ、該収
   容室の両側に相互に対応する枢接溝が設けられた、上記
   前座と、 レバーとされ、該前座の収容室に収容され、並びに上向
   きに斜め押し板が延伸されて該収容室の溝より突出し、
   該レバーの両側に該前座の枢接溝に対応する枢軸が設け
   られ、該レバーの中段にバネを収容し位置決めする収容
   座が設けられ、該レバーの前側に係止部が設けられ、後
   側にリブが設けられた、上記レバーと、 二つのラチェット押しボタンとされ、該二つのラチェッ
   ト押しボタンが階段状を呈して該上座と前座の円孔中に
   収容され、且つ該二つのラチェット押しボタンの内孔間
   に一つのバネが収容され、該二つのラチェット押しボタ
   ンの外周に外歯が設けられた、上記二つのラチェット押
   しボタンと、 を具えたことを特徴とする、自転車用バスケットの調整
   式快速着脱装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の自転車用バスケットの
   調整式快速着脱装置において、上座の円孔前縁に枢軸が
   設けられ、上座後端より後ろ向きに上接合部が延伸さ
   れ、該上接合部に固定孔が設けられたことを特徴とす
   る、自転車用バスケットの調整式快速着脱装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の自転車用バスケットの
   調整式快速着脱装置において、第１下座の両側に上座の
   上接合部に対応する下接合部が設けられ、且つ該下接合
   部に上座の上接合部の固定孔に対応する固定孔が設けら
   れたことを特徴とする、自転車用バスケットの調整式快
   速着脱装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の自転車用バスケットの
   調整式快速着脱装置において、上座の半円孔と第１下座
   のＵ形アームの半円孔で組成された円孔中にＣ形リング
   が収容されたことを特徴とする、自転車用バスケットの
   調整式快速着脱装置。
5. 【請求項５】 請求項１に記載の自転車用バスケットの
   調整式快速着脱装置において、第１下座のＵ形アームの
   末端にフックが設けられたことを特徴とする、自転車用
   バスケットの調整式快速着脱装置。
6. 【請求項６】 請求項１に記載の自転車用バスケットの
   調整式快速着脱装置において、第２下座の前端に係止体
   が設けられて上座の前端に設けられた係止孔を係止する
   ことを特徴とする、自転車用バスケットの調整式快速着
   脱装置。