JP3095356B2 - ディスプレーの開閉構造 - Google Patents

ディスプレーの開閉構造

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JP3095356B2 JP08281029A JP28102996A JP3095356B2 JP 3095356 B2 JP3095356 B2 JP 3095356B2 JP 08281029 A JP08281029 A JP 08281029A JP 28102996 A JP28102996 A JP 28102996A JP 3095356 B2 JP3095356 B2 JP 3095356B2
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征夫 伊藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ機器等
におけるディスプレーの開閉構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオ機器やナビゲーショ
ン機器、あるいはオーディオを兼ねたナビゲーション機
器等においては、図6に示すように、箱状シャーシ本体
1の前枠2の前面開口2aに略垂直状態で、スイッチ類
3や表示画面4を設けたディスプレー5を配置してい
る。
【0003】上記ディスプレー5は、図7(A)に示す
ように、下端部の下支点5aをシャーシ本体1に設けた
摺動部材6で前後方向に移動するように支持すると共
に、上端部の上支点5bを前枠2に設けたガイド溝7で
上下方向に移動するように支持して、図7(B)(C)
に示すように、ディスプレー5の下端部を前方に移動さ
せながら上端部を下方に移動させて、前枠2の前面開口
2aを開くことができる。
【0004】なお、図7(B)は、ディスプレー5の視
認性を良くするために、ディスプレー5を後方に僅かに
傾斜させたチルト状態である。
【0005】上記ディスプレー5を大きく開くことによ
り、シャーシ本体1内のスペースSにセットするカセッ
トテープやCD,MD等を容易に交換できるようにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の開閉構造では、前枠2に設けたガイド溝7の上部及
び中間部が上下方向に直線状であって、下部のみが前方
に湾曲されているので、図7(C)のように、前面開口
2aを大きく開いたとき、ディスプレー5が前枠2から
前方に大きく突出するから、これに伴って、ディスプレ
ー5の下端部の下支点5aを前後方向に移動させる摺動
部材6の摺動ストロークが非常に長くなる。
【0007】このため、ディスプレー5の突出量が制限
されると、ディスプレー5は、図7(C)に二点鎖線a
で示すような斜め状態でしか開くことができないから、
カセットテープ等の交換が困難になるという問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、摺動部材の摺動ストロークが短くてもディ
スプレーを略水平状態まで大きく開くことができ、かつ
開閉移動もスムーズに行えるディスプレーの開閉構造を
提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、箱状シャーシ本体の前面開口に略垂直状
態でディスプレーが配置され、このディスプレーの下端
部の下支点は、シャーシ本体に設けた摺動部材で前後方
向に移動するように支持されると共に、ディスプレーの
上端部の上支点は、シャーシ本体に設けたガイド溝で上
下方向に移動するように支持されて、ディスプレーの下
端部が前方に移動しながら上端部が下方に移動して、シ
ャーシ本体の前面開口を開くようにした開閉構造におい
て、上記シャーシ本体のガイド溝の上端部分が上下方向
の直線状に形成され、この部分より下方の上部は後方に
湾曲されて、ディスプレーの上端部の上下方向の移動時
に、ディスプレーの上端部を後方向に移動させるように
していることを特徴とするディスプレーの開閉構造を提
供するものである。
【0010】本発明によれば、ガイド溝の上部(中間部
も含む)を後方に湾曲させているから、ディスプレーの
上端部の特に下方向の移動時に、上端部を後方に移動さ
せることにより、シャーシ本体の内方に大きく引き込む
ことができ、摺動部材の摺動ストロークが短くてもディ
スプレーを略水平状態で大きく開くことが可能となる。
また、ガイド溝の上端部分を上下方向の直線状に形成し
ているから、ディスプレーの上支点がガイド溝の直線状
上端部分に位置している間は、ディスプレーの上端部が
前後方向にほとんど移動しないで、下端部のみが前移動
するから、後方に僅かに傾斜させたチルト状態に維持で
きる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0016】図4(A)に示すように、箱状のシャーシ
本体11の前枠12の前面開口12aに略垂直状態でデ
ィスプレー13が配置されている。
【0017】図1にも示すように、上記シャーシ本体1
1の内部の底右部には、前後方向に伸長する逆L字状の
第1摺動部材14Rが配置され、この第1摺動部材14
Rの前後には、前後方向に伸長する長穴14a,14a
が形成されている。
【0018】上記シャーシ本体11の右側部11aには
ピン15,15が固定され、この各ピン15,15に回
動自在に嵌合したローラ16,16を第1摺動部材14
Rの各長穴14a,14aにそれぞれ嵌合させることに
より、シャーシ本体11に対して第1摺動部材14Rが
前後方向に所定のストロークL1で摺動できるようにし
ている。
【0019】第1摺動部材14Rの上縁部のほぼ中間位
置には、後述する第2摺動部材17Rのラック17bよ
りも高い位置にラック14bが形成されている。
【0020】第1摺動部材14Rの内側には、前後方向
に伸長する逆L字状の第2摺動部材17Rが配置され、
この第2摺動部材17Rの前後には、前後方向に伸長す
る長穴17a,17aが形成されている。
【0021】第1摺動部材14Rの内側部にはピン1
8,18が固定され、この各ピン18,18に回動自在
に嵌合したローラ19,19を第2摺動部材17Rの各
長穴17a,17aにそれぞれ嵌合させることにより、
第1摺動部材14Rに対して第2摺動部材17Rが前後
方向に所定のストロークL2で摺動できるようにしてい
る。
【0022】第2摺動部材17Rの上縁部には、前端か
らほぼ中間付近まで至るラック17bが形成されてい
る。
【0023】上記シャーシ本体11の右側部11aには
ピン20が固定され、このピン20に、連動用小歯車2
1と大歯車22とを一体的に固定したものを回動自在に
嵌合させて、小歯車21を第1摺動部材14Rのラック
14bに噛み合わせると共に、大歯車22を第2摺動部
材17Rのラック17bに噛み合わせる。
【0024】これにより、第2摺動部材17Rが前後方
向に所定のストロークL2で摺動されると、ラック17
b、大歯車21、小歯車22、ラック14bを介して第
1摺動部材14Rが同じ方向に、大歯車21と小歯車2
2の歯車比に応じた所定のストロークL1で摺動される
ようになる。
【0025】本例では、摺動ストロークL1,L2をほ
ぼ同じストロークとして、摺動部材14R,17R全体
として必要な摺動ストローク(L1+L2)を、摺動部
材14Rと17Rで半分づつ分担させて、個々の摺動部
材14R,17Rの摺動ストロークL1,L2が短く
(半減)なるようにしている。
【0026】図2に示すように、上記シャーシ本体11
の内部の底左部には、上述した底右部の第1摺動部材1
4Rや第2摺動部材17Rと左右対称形状の第1摺動部
材14Lや第2摺動部材17Lが配置されて、第1摺動
部材14Rや第2摺動部材17Rと同様に、所定のスト
ロークL1,L2で摺動できるようにしている。
【0027】上記左右の第2摺動部材17L,17Rの
各ラック17b,17bの前端側の上方には、左右方向
に伸長する連動シャフト26が配置されて、この連動シ
ャフト26の左端部がシャーシ本体11の左側部11b
で回転自在に支持され、右端部がシャーシ本体11の右
側部11aに固定したブラケット27で回転自在に支持
されると共に、この連動シャフト26には、上記左右の
第2摺動部材17L,17Rの各ラック17b,17b
に噛み合う駆動歯車28,28がそれぞれ固定されてい
る。
【0028】これにより、連動シャフト26で各駆動歯
車28,28が同時に回転すると、左右の第2摺動部材
17L,17Rが連動して同時に前後摺動するようにな
る。
【0029】上記ブラケット27には、上向きにモータ
29が固定され、このモータ29の出力用ウオーム30
は、ブラケット27に固定した支持軸31で回転自在に
支持されたウオームホイール32と噛み合う一方、この
ウオームホイール32にスリップ機構37を介して固定
した小歯車33は、ブラケット27に固定した支持軸3
4で回転自在に支持された大歯車35と噛み合うと共
に、この大歯車35に一体的に固定した小歯車36は、
上記右側の駆動歯車28に噛み合うようになっていて、
ウオーム30、ウオームホイール32及び大小の歯車3
3,35,36はモータ29の減速機構を構成する。
【0030】これにより、モータ29の正逆回転で左右
の第2摺動部材17L,17Rが電動で前後摺動するよ
うになる。
【0031】上記ウオームホイール32と小歯車33と
の間には、一定以上のトルクの伝達を阻止するスリップ
機構37が介設されて、上記減速機構等の破損や食い付
きを未然に防止できるようにしている。
【0032】上記第2摺動部材17Rにはストローク検
出用凸部17cが設けられ、第2摺動部材17Rが最後
摺動ストロークしたことを閉じ検出用スイッチ38Aが
検出すると、モータ29の後摺動用回転(例えば逆転)
を自動停止させる。
【0033】また、第2摺動部材17Rが最前摺動スト
ロークしたことを開き検出用スイッチ38Bが検出する
と、モータ29の前摺動用回転(例えば正転)を自動停
止させる。
【0034】図3(A)に示すように、第2摺動部材1
7Rには、前後方向に明暗の縞模様を印刷した反射板3
9を貼り付け、この反射板39の上方に配置したフォト
センサー40で反射光の明暗によるパルスを発生させ
て、このパルスをカウンターでカウントすることによ
り、第2摺動部材17Rのその時の摺動ストロークを正
確に検出することができる。
【0035】上記左右の第2摺動部材17L,17Rの
前端部には立上がりブラケット17d,17dがそれぞ
れ固定され、各ブラケット17d,17dには、上記デ
ィスプレー13の両側下端部にあけた穴13a,13a
に回動自在に嵌入する下支点軸41,41が固定されて
いる。
【0036】これにより、第2摺動部材17L,17R
が前後摺動すると、下支点軸41,41によりディスプ
レー13の下端部が前後移動するようになる。
【0037】上記ディスプレー13の両側上端部にはピ
ン42,42がそれぞれ固定され、この各ピン42,4
2に回動自在に嵌合した上支点ローラ43,43を上記
前枠12の前面開口12aの両側に形成した上下方向に
伸長するガイド溝12b,12bにそれぞれ嵌合させて
いる。
【0038】これにより、第2摺動部材17L,17R
でディスプレー13の下端部が前後移動されると、上記
ガイド溝12b,12bで上下方向にガイドされるロー
ラ43,43により、ディスプレー13の上端部が上下
移動するようになる。
【0039】上記各ガイド溝12b,12bは、図3
(B)に詳細に示すように、上端部分12cは直線状で
あるが、この部分12cより下方の上部分(中間部分を
含む)12dは後方に湾曲させていると共に、下部分1
2eは前方に湾曲させている。
【0040】具体的には、各ガイド溝12b,12bの
上部分12dは、ディスプレー13の下支点軸41と上
支点ローラ43とを結ぶ直線b(1)と、上部分12d
の中心線cとのなす角度α1がガイド溝が直線状の場合
における中心線dとのなす角度β1よりも大きくなるよ
うに設定する。
【0041】また、各ガイド溝12b,12bの下部分
12eは、上記直線b(2)と、下部分12eの中心線
eとのなす角度α2がガイド溝が直線状の場合における
中心線fとのなす角度β2よりも小さくなるように設定
する。
【0042】数値的に比較すれば、例えば、α1が50
度、β1が35度、α2が60度、β2が80度である
とすると、ガイド溝が直線状の場合では、β1とβ2の
差が大きい(35度と80度)のに対して、ガイド溝1
2bが湾曲状の場合では、α1とα2の差が小さい(5
0度と60度)、つまりガイド溝12bの全長にわたっ
て上記角度α1,α2がほぼ一定となるように設定す
る。
【0043】図4(A)に示すように、上記ディスプレ
ー13内の電気部品とシャーシ本体11内のソケット4
6とを結ぶ可撓性の配線部材(例えば、フレキシブルP
CB)47を設ける。
【0044】この配線部材47の一端部47aは、ディ
スプレー13の上支点ローラ43の近傍の背面開口13
cから引き出し、下方に弛ませて上方にUターンさせた
屈曲部分47cを上記前枠12の背部に設けた配線溜ま
り部12fに入れて、この配線溜まり部12fとディス
プレー13の背面との間で屈曲部分47cや配線部材4
7を保持するようになっている。
【0045】上記配線部材47の他端部47bは、シャ
ーシ本体11の前面開口12aの近傍の内部に設けたソ
ケット46に接続している。
【0046】上記のようなディスプレー13の開閉構造
による作用を次に説明する。
【0047】図4(A)に示すように、今、ディスプレ
ー13が前枠12の前面開口12aを略垂直状態で閉じ
ているとする。
【0048】この状態で開用スイッチをオンすると、モ
ータ29が正転し、減速機構30,32,33,35,
36とスリップ機構37を介して駆動歯車28,28が
回転して、ラック17b,17bにより第2摺動部材1
7L,17Rが前摺動される。
【0049】この第2摺動部材17L,17Rの前摺動
により連動用歯車21,22を介して、ラック14bに
より第1摺動部材14L,14Rも前摺動される。
【0050】第2摺動部材17L,17Rの前摺動で、
下支点軸41,41によりディスプレー13の下端部が
前移動されるに従って、上支点ローラ43,43がガイ
ド溝12b,12bでガイドされることによりディスプ
レー13の上端部が下移動される。
【0051】図4(B)に示すように、上支点ローラ4
3,43がガイド溝12b,12bの直線状の上端部分
12cに位置している間は、ディスプレー13の上端部
は前後方向にほとんど移動しないで、下端部のみが前移
動するから、ディスプレー13を後方に傾斜させたチル
ト状態となる。
【0052】このディスプレー13を最適なチルト状態
に自動復元したい場合には、第2摺動部材17Rのその
時の摺動ストロークを上述した反射板39とフォトセン
サー40とで検出しておくと、カウンターでカウントし
たパルス数に応じた摺動ストロークで第2摺動部材17
Rを摺動させることにより、ディスプレー13を最適な
チルト状態に自動復元することができる。
【0053】第1摺動部材14L,14Rと第2摺動部
材17L,17Rをさらに前移動させると、図5(A)
に示すように、下支点軸41,41によりディスプレー
13の下端部がさらに前移動されるのに従って、上支点
ローラ43,43がガイド溝12b,12bでガイドさ
れることにより、ディスプレー13の上端部がさらに下
移動されて、図5(B)に示すように、ディスプレー1
3が略水平状態で大きく開かれるようになる。
【0054】また、ディスプレー13の開作動の過程に
おいて、上支点ローラ43,43がガイド溝12b,1
2bの後方に湾曲させた上部分12dにくると、ディス
プレー13の上端部が後方に移動され、ついで、上支点
ローラ43,43が前方に湾曲させた下部分12eにく
ると、ディスプレー13の上端部が後方に移動された位
置から僅かに前方に移動するようになる。
【0055】これにより、ディスプレー13の上端部は
従来(図7参照)と比較して、シャーシ本体11の内方
に大きく引き込まれるようになるから、各摺動部材1
4,17(L,R)の摺動ストロークが短くでもディス
プレー13を略水平状態で大きく開くことができる。
【0056】また、ガイド溝12b,12bは、上部分
12dと下部分12eを連続して湾曲させているから、
ディスプレー13の上支点ローラ43,43がガイド溝
12b,12bの全長にわたってスムーズにガイドされ
るようになり、ディスプレー13の開閉移動もスムーズ
になる。
【0057】さらに、ガイド溝12b,12bの上部分
12dと下部分12eの上記角度α1,α2を、ガイド
溝12b,12bの全長にわたってほぼ一定となるよう
に設定している。
【0058】つまり、ガイド溝が直線状の場合では、デ
ィスプレー13を内方に引き込むとき、下部分12eで
トルクが大となり、上部分12dでトルクが小となっ
て、トルクの格差が大きいから、ディスプレー13の上
支点ローラ43,43が平均的なトルクでガイドされな
いので、ディスプレー13の開閉移動がスムーズでなく
なる。
【0059】これに対して、上記角度α1,α2をガイ
ド溝12b,12bの全長にわたってほぼ一定となるよ
うに設定することにより、ディスプレー13の上支点ロ
ーラ43,43が平均的なトルクでガイドされるので、
ディスプレー13の開閉移動がよりスムーズになる。
【0060】上記ディスプレー13が略垂直状態から略
水平状態まで大きく開かれるまで移動する間(この逆移
動でも同じ)、配線部材47の屈曲部分47cは、上下
位置は変わるものの常に同じ方向に屈曲しているので、
ねじれたり屈曲が反転したりすることがない。
【0061】これにより、配線部材47を巻き取る等の
処理が不要となり、処理構造がきわめて簡単であると共
に、無理な応力も加わらないので断線等しにくくなる。
【0062】上記実施の形態では、連動用の大小歯車2
1,22の歯車比で、各摺動部材14,17(L,R)
の摺動ストロークを決定したが、駆動歯車28に連動用
の大小歯車を設けて、駆動歯車28で両摺動部材14,
17(L,R)を連動して摺動させるようにしても良
い。
【0063】なお、連動用の大小歯車を無くして、第2
摺動部材17(L,R)をモータ29で前後摺動させる
と、第2摺動部材17(L,R)の長穴17cの端部が
第1摺動部材14(L,R)のローラ16に引っ掛かる
ことで、第1摺動部材14(L,R)を連動して前後摺
動させることができる。
【0064】また、上記実施の形態では、第2摺動部材
17Rの摺動ストロークをフォトセンサー40で検出し
たが、ロータリー式回転スイッチを第2摺動部材17R
のラック17bに噛み合わせて、回転スイッチの回転に
よるパルスで摺動ストロークを検出するようにしても良
い。
【0065】なお、ロータリー式回転スイッチを正逆転
で検出できるものを使用すれば、摺動方向と摺動ストロ
ークをより正確に検出することも可能である。
【0066】さらに、上記実施の形態では、摺動部材1
4,17(L,R)を2分割したが、シャーシ本体11
の奥行きが十分にあるときは、第1摺動部材14(L,
R)の摺動ストロークを長くして、第2摺動部材17
(L,R)を廃止することも可能である。
【0067】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のディスプレーの開閉構造は、シャーシ本体側のガイ
ド溝の上部を後方に湾曲させることにより、ディスプレ
ーの上端部の下方向の移動時に、上端部を後方に移動さ
せて、シャーシ本体の内方に大きく引き込むことができ
るから、摺動部材の摺動ストロークが短くてもディスプ
レーを略水平状態で大きく開くことが可能となり、カセ
ットテープ等を容易に交換できるようになる。また、ガ
イド溝の上端部分を上下方向の直線状に形成しているか
ら、ディスプレーの上支点がガイド溝の直線状上端部分
に位置している間は、ディスプレーの上端部が前後方向
にほとんど移動しないで、下端部のみが前移動するか
ら、後方に僅かに傾斜させたチルト状態に維持できる。
【0068】
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のディスプレーの開閉構造の右側部分
の分解斜視図である。
【図2】 ディスプレーの開閉構造の左側部分の分解斜
視図である。
【図3】 (A)は摺動部材の反射板とフォトセンサー
の斜視図、(B)は前枠のガイド溝の正面図である。
【図4】 摺動部材とディスプレーとガイド溝との関係
を示し、(A)はディスプレーの略垂直状態の側面図、
(B)はディスプレーのチルト状態の側面図である。
【図5】 摺動部材とディスプレーとガイド溝との関係
を示し、(A)はディスプレーの移動途中状態の側面
図、(B)はディスプレーの略水平状態の側面図であ
る。
【図6】 シャーシ本体と前枠とディスプレーの関係を
示す斜視図である。
【図7】 従来の摺動部材とディスプレーとガイド溝と
の関係を示し、(A)はディスプレーの略垂直状態の側
面図、(B)はディスプレーのチルト状態の側面図、
(C)はディスプレーの略水平状態の側面図である。
【符号の説明】
11 シャーシ本体 12 前枠 12a 前面開口 12b ガイド溝 12c 上端部分 12d 上部分 12e 下部分 13 ディスプレー 14 第1摺動部材 17 第2摺動部材 41 下支点軸 43 上支点ローラ b(1,2) 直線 c,e 中心線 α1,α2 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 雅司 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (56)参考文献 実開 平1−78074(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 11/02 G11B 33/02 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状シャーシ本体の前面開口に略垂直状
    態でディスプレーが配置され、このディスプレーの下端
    部の下支点は、シャーシ本体に設けた摺動部材で前後方
    向に移動するように支持されると共に、ディスプレーの
    上端部の上支点は、シャーシ本体に設けたガイド溝で上
    下方向に移動するように支持されて、ディスプレーの下
    端部が前方に移動しながら上端部が下方に移動して、シ
    ャーシ本体の前面開口を開くようにした開閉構造におい
    て、 上記シャーシ本体のガイド溝の上端部分が上下方向の直
    線状に形成され、この部分より下方の上部は後方に湾曲
    されて、ディスプレーの上端部の上下方向の移動時に、
    ディスプレーの上端部を後方向に移動させるようにして
    いることを特徴とするディスプレーの開閉構造。
JP08281029A 1996-10-23 1996-10-23 ディスプレーの開閉構造 Expired - Fee Related JP3095356B2 (ja)

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