JP3095161B2 - ポリエステル繊維およびその製法 - Google Patents
ポリエステル繊維およびその製法Info
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合いの保持性が著しく優れたポリエステル繊維及びその
製法に関する。更に詳しくは、易滑風合いが良好で、易
滑風合いの耐洗濯耐久性が極めて良好で、且つ加工性の
良好な詰め綿に最適なポリエステル繊維およびその製法
に関する。
付与し開繊加工後の製品の風合を改良するため各種の方
法が提案されている。例えば繊維の静摩擦係数を0.2
5以下とし摩擦帯電圧が1500V以下の繊維を使う方
法、(特開昭50−101689号公報)、繊度2デニ
ール以下かつ摩擦係数0.25以下の繊維と繊度4から
13デニール摩擦係数0.28以上の繊維を混繊する方
法(特開昭57−1384号公報)等が知られているが
繰返し洗濯にたいして易滑風合いを充分維持することは
出来ない。また繊維処理油剤にエポキシシロキサンとア
ミノシロキサン、エポキシシロキサンとアミノ化合物、
アミノシロキサンとエポキシ化合物の組み合わせで合成
繊維を処理する方法、(特公昭48−17514号公報
参照)エポキシシロキサンとアミノアルコキシシランと
の組み合わせにて処理する方法、(特公昭53−197
15号公報参照)ジメチルポリシロキサンとアミノアル
コキシシランの組み合わせによる処理の方法(特公昭5
1−37996号公報参照)、アミノ基含有オルガノシ
ロキサンとエポキシ基含有オルガノシロキサンとの組み
合わせにて処理する方法(特開平1−221580号公
報参照)、アミノ基含有オルガノシロキサンとエポキシ
基含有オルガノシロキサンとエポキシ化合物との組み合
わせによる方法(特開昭62−276090号参照)等
が知られおり、これらで処理したものは開繊加工後の製
品に初期は良好な風合いを与えるが、シリコン加工によ
る低摩擦化・制電性の低下によりカードでの開繊加工時
の操業性が低下しまた、本発明で記すがごときポリエス
テル繊維表面と形成されるシリコン系高分子皮膜との間
を化学的、または物理的に結合すると推定される現象に
よる効果はなく、繊維表面上にシリコン系高分子皮膜を
形成するのみで繰返し洗濯後は原綿の易滑風合い及び繊
維−繊維間摩擦値が高くなり繊維−繊維間の交絡(フェ
ルト化)が進行し、洗濯前と繰返洗濯後の製品で風合
い、嵩特性が大きく変化してしまい充分な耐洗濯性が得
られない。またアミノ基含有オルガノシロキサンとシラ
ンを用いる方法(特公平3−14946号公報)では、
有る程度の洗濯耐久性はあるものの初期の易滑風合いが
良いものとならない、またアミノアルコキシシランとア
ミノ変性シメトキシシランと末端変性ジメトキシシラン
を用いる(特開昭58−214585号公報)で開示さ
れる方法では、アミノアルコキシシランの繊維処理液全
体に占める重量%が25%以下であり、また3種の成分
を混合一浴で処方するため、ポリエステル繊維表面とシ
リコン系高分子皮膜間の結合よりもシリコン系高分子皮
膜の形成に架橋成分が使われ、この処方では、洗濯耐久
性のあるシリコン加工を行うことは出来ない、また開繊
加工時の操業性については考慮されていない。また加工
綿と非シリコン加工綿を一定の割合の中で混合する方法
(特開昭51−78474号公報)やシリコン綿と導電
性繊維を混合する方法(特開昭50−8666号公報)
では、開繊加工時の操業性は向上されるものの、易滑風
合いおよび耐洗濯性は低摩擦繊維以外のものが混入する
ため好ましいものとならない。
来技術の欠点を解消し、易滑風合いに優れ洗濯後も易滑
風合いの変化が少なく、開繊加工後の製品の洗濯前と洗
濯後のフェルト化が少なく、また開繊加工時の操業性を
損なうこと無いポリエステル繊維を提供せんとするもの
である。
の手段、即ち本発明は、巻縮数が20山/インチ以下、
巻縮度が25%以下の巻縮ポリエステル短繊維であり、
繊維/繊維間静摩擦係数(μs0 )が0.15以下、繊
維の比抵抗値(logΩ)が10以下、モデル洗濯を1
0回行なった後の繊維/繊維間静摩擦係数(μs10)が
0.22以下、且つモデル洗濯を行なう前と10回モデ
ル選択を行なった後の繊維/繊維間静摩擦係数の増加率
(μs10/μs0 )が2.0以下であることを特徴とす
るポリエステル繊維、ポリエステル繊維の表面に、アミ
ノメトキシシラン(A成分)を0.05〜0.2重量%
付与し、次いで、末端に水酸基、メトキシ基またはエト
キシ基を有し、主鎖の繰返し単位の一部にアミノ基を含
有するオルガノポリシロキサン(B成分)を25〜35
部と末端に、水酸基、メトキシ基又はエトキシ基を有
し、主鎖の繰返し単位の一部にアミノ基を含有しないオ
ルガノ/ポリシロキサン(C成分)を55〜65部およ
び前記A成分を35〜45部の割合で水中に濃度10〜
50重量%となる混合分散し、該混合分散液を用いて、
繊維重量あたり純分0.5〜5重量%付着するように付
与し、次いで機械巻縮を付与後、繊維の水分率が5〜1
2%となる様に調製し、次いでその繊維を165〜17
5℃の熱風で直ちに160〜175℃に昇温後、その温
度で5〜15分間加熱処理し、次いで冷却した後制電剤
を0.2重量%以下付与することを特徴とするポリエス
テル繊維の製法である。
る、組成をポリエステルとすることは、羽毛、羊毛、綿
といった天然繊維を使った詰綿体製品と比較し清潔であ
り、且つ、本発明により繰返し洗濯が可能となることに
より、清潔さが維持できるようになる。ポリエステル繊
維としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート・イソフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート・エチ
レンテレフタレート等が例示され、本発明の効果の要因
と推定されるポリエステル繊維表面の化学結合部位末端
カルボキシ基を高分子差に易持つものなら単独重合体の
みならず2種類以上のポリマーのブレンドからなる繊維
であってもよい。繊維断面形は円形、異形、中空等いず
れであってもよく、また、制電性・難燃性等を改善した
改質繊維、複合繊維であってもよい。
間静摩擦係数(μs0 )が0.15以下、かつモデル洗
濯10回後の繊維−繊維間静摩擦係数(μs10)が0.
22以下かつモデル洗濯10回後の繊維−繊維間静摩擦
係数(μs10)と初期の繊維−繊維間静摩擦係数(μs
0 )との比(μs10/μs0 )で表される増加率が2.
0以下、更に好ましくは、μs0 が0.13以下、μs
10が0.18以下且つμs10/μs0 が1.5以下が望
ましい。初期の繊維−繊維間静摩擦係数μs0が0.1
5を越えると原綿の易滑風合が悪いものとなり、μs10
が0.22を越えると洗濯中の製品の圧縮変形による繊
維−繊維の摩擦値が高いものとなり圧縮変形後の回復時
繊維の回復を阻害しフェルト化を進行させることとな
る、またμs10/μs0 が2.0を越えると洗濯前と洗
濯後の易滑風合いの変化の差を手触りにより判別可能と
なり、側地に原綿を袋詰めした際にも風合いの差として
現れる様になり好ましくない。また初期の繊維−繊維間
静摩擦係数μs0 が0.09以下であるとカード開繊時
に繊維の開繊が不良となり、また開繊ウエッブの引裂強
度が弱いものとなり取扱いが困難となり好ましくない。
なお、本発明で表す繊維−繊維間静摩擦係数(μs)値
は、JIS L−1074−1977・6−12に示さ
れる方法により測定を行った。
般的にシリコンによる表面加工を行う。本発明で特に洗
濯後の摩擦値変化を少なくするため以下の方法で行う。 A) 一般式 X−Si−(R2 )L 〔式中、R2はメトキシ基、Xは1個以上のアミノ基を
含む直鎖状アミノアルキル基であり、好ましくは一般
式:H 2 N(NH)m*(CH 2 )n* で表されるm* が0以上の整
数、n* が3以上の整数であるものであり、Lが3〕で
表される、アミノメトキシシラン35〜45部。 B) 一般式
の炭素数1〜20の1価炭化水素基、または水素原子、
Yはアミノ基含有有機基、A1 は水酸基または、炭素数
1〜5の1価炭化水素、m1およびn2は1以上の整数〕
で表される、1分子中にアミノ基含有有機基を有する、
オルガノポリシロキサン25〜35部 C) 一般式
0の1価炭化水素基、または水素原子、A2 は水酸基ま
たは、炭素数1〜5の1価炭化水素、m2は1以上の整
数〕で表される、1分子中にアミノ基含有有機基を有さ
ないオルガノポリシロキサン55〜65部上記化合物
A)、B)、C)を混合水分散させた液D)を調整す
る。
た水溶液を化合物A)が繊維重量に対して0.05から
0.2%付与した後、化合物A)、B)、C)を水に混
合分散させた液D)をポリエステル繊維に対し油剤成分
が0.1から2.0重量%付与し、繊維処理剤を含む硬
化処理前の繊維含水分率を1%以上10%以下とし、硬
化処理開始後5分以内に繊維温度を165℃〜175℃
に昇温引き続き5〜10分間160℃〜175℃にて熱
硬化処理を行う。
方式、スプレー方式、浸漬方式等、従来公知の方法にて
ポリエステル繊維に繊維重量に対して付与される、水溶
液A)をポリエステル繊維に付与する際は、延伸後の繊
維に付与を行っても未延伸糸に付与を行っても良いが、
未延伸糸に付与することが耐洗濯性をより向上させる為
に好ましい。次いで水分散液D)を繊維に対して合計で
0.1〜2重量%、好ましくは0.4〜2%付着させ
る。付与量が少なすぎると本発明の目的を達成すること
が困難となる。
せるとともに繊維との接着を強化する意味がありその硬
化条件の違いにより、硬化処理後のポリエステル繊維の
初期の摩擦値、洗濯後の摩擦値変化に影響を与える。繊
維処理剤を含む硬化処理前の繊維含水分率を5%以上1
2%以下とし、硬化処理開始後5分以内に繊維温度を1
65℃〜175℃に昇温、引き続き5〜10分間165
℃〜175℃にて熱硬化処理を行う。硬化処理前の繊維
含水分率が5%以下の場合、繊維温度昇温に5分以上掛
かる場合は初期の摩擦値の充分な低下が起こらずまた、
硬化処理前の繊維含水分率が12%以上の場合は、繊維
温度昇温が遅くなりかつ硬化処理後の繊維の摩擦値低下
部位にむらが出来てしまい好ましくない。
し、巻縮度(Ci)が8以上、より好ましくは10%以
上20以下、巻縮数(CN)が10個/インチ以上、よ
り好ましくは10個/インチ以上20個/インチ以下の
巻縮を持つことが必要である。巻縮度が8%以下、巻縮
数10個/インチ以下では、開繊加工時に均一な開繊が
行われず開繊ウェッブにムラが生じる。巻縮度が20%
以上、巻縮数20個/インチ以上ではカード開繊後の製
品の風合いが悪くなってしまう。また本発明の如く初期
のμsの低い繊維は開繊ウェッブの繊維ー繊維間摩擦が
低いため潜在的に、ウェッブ切れを起こし易く、巻縮度
が8%以下、巻縮数10個/インチ以下となると、ウェ
ッブの取扱いが困難となる。
が10以下、好ましくは9以下で有ることが必要であ
る。比抵抗値が10を越えると開繊加工時静電気による
カード機への巻付、ウエッブの密度ムラが問題となる。
en)は、開繊後の製品の風合いから5デニール以下で
あることが必要であり、開繊加工性から0.7デニール
以上であることが必要である。
限定しないが、通常のカード開繊可能で結合性を保持し
易い40mm〜120mmが好ましい。
とが望ましい。機械巻縮形態を付与するには、紡糸法と
して非対称冷却法や複合紡糸法を用い潜在的巻縮能を与
えることは好ましくない。特に複合紡糸法はシリコン処
理液の高温硬化処理時に立体型の巻縮を発現し易くなる
ので好ましくない。均一な冷却を行い冷却側と、反冷却
側の複屈折差(δ△n)が0.005以下が望ましい。
る、ポリエチレンテレフタレートで例を示すと延伸は多
段高温高延伸倍率で行う。1段目はトウ温度70℃以上
100℃以下で破断延伸倍率(MDR)の0.70〜
0.75倍で行う。2段目は120℃以上180℃以下
でMDRの0.80〜0.85倍で行う。また物性を使
用用途に合わせるため必要で有るならば3段目の延伸は
結晶融解温度より5℃〜20℃以内の温度でMDRの
0.9〜0.95倍で延伸する。
繊維は優れた易滑風合いを有し洗濯後も良好な易滑風合
いを示す、更に詳しくは、開繊加工後の製品に置いて、
繰返し洗濯後もフェルト化を起こし難いポリエステル繊
維となる。優れた耐洗濯性を有することから布団類、防
寒着類、家具類、インテリア類等の詰綿に供される。
施例中の部および%は重量基準である。
方法により静摩擦係数(μs)で示す。
0本/L120本(インチ))のダウンプルーフR(東
洋紡製品)に目付け0.04g/cm2の開繊した綿体
をつめサンプルとする。 洗濯方法はJISL−10
96 の6.23のA法に示される方法により行い洗濯
回数10回で評価した。 評価方法は触感による風合
い判定と、JISL−1074の6.12(1977)
に示される方法による静摩擦係数(μs)と目視判定に
よるフェルトの進行状態で示す。フェルト化が進行する
と繊維−繊維の交絡が増し、嵩べり圧縮回復性の低下な
ど、好ましい製品が得られない。問題となる程度に進行
している場合は、記号×、進行していない場合は、記号
○で示す。
℃、相対湿度65±2%)で放置し電導度測定機にて試
料台に繊維を入れ重鎮電極を乗せてから2分後の電気抵
抗値(Ω)を測定した。
ット(RE−730:東洋紡製)を紡糸温度270℃で
溶融し、口径1.5mmのC型ノズルから吐出し、巻取
ローラーにて紡速1300m/minでまき取り、破断
延伸倍率(MDR)=2.77倍の未延伸糸1を得た、
次いで第一段延伸倍率=2.08倍、第二段延伸倍率=
1.07倍、第三段延伸倍率=1.13倍で延伸し、繊
維度0.5デニールの中空ポリエステル延伸糸1を得
た。同様にノズルからの吐出量を調整し繊維度0.7デ
ニールの中空ポリエステル延伸糸2、繊維度2.5デニ
ールの中空ポリエステル延伸糸3、繊維度5デニールの
中空ポリエステル延伸糸4、繊維度7.5デニールの中
空ポリエステル延伸糸5を得た。
および式
B)但しm1=100,n2=2〜3,および式
ロキサン(化合物C)但しm2=100〜8000,を用
い表1に示す各種油剤処方Noの比率でシリコン処理剤
を調整した。また比較例として市販のエポキシシリコン
系の反応性シリコンオイルと未反応性シリコンオイルを
使用した。
0.1%付与しついで延伸を行い表1で示した化合物
A、B、Cの混合分散物D)を繊維重量に対して0.1
%付与しクリンパーにて機械巻縮加工を行い、硬化処理
前水分8%のトウを熱風式乾燥機にて5分で170℃に
昇温し170℃にて熱硬化処理を10分行い、硬化処理
後スプレー方式にてカチオン系制電剤(ラウリルアンモ
ニュウムフォスフェート塩)を繊維重量にたいし0.0
1%付与し、イーストマンカッターにて繊維長64mm
に切りそろえた表3〜4に実施例1として示す。
0.1%付与し表1で示した化合物A、B、Cの混合分
散物D)を繊維重量に対して0.1%付与しクリンパー
にて機械巻縮加工を行い、硬化処理前水分8%のトウを
熱風式乾燥機にて5分で170℃に昇温し170℃にて
熱硬化処理を10分行い、硬化処理後スプレー方式にて
カチオン系制電剤(ラウリルアンモニュウムフォスフェ
ート塩)を繊維重量にたいし0.01%付与し、イース
トマンカッターにて繊維長64mmに切りそろえた。表
3〜4に実施例2として示す。同様に延伸糸1から6と
表1に示すシリコン処理剤を用い硬化処理条件(昇温速
度・硬化処理温度・硬化処理前水分:表2に条件を記
述)を適宜変更した。結果を表3〜4に実施例3〜6及
び比較例1〜14として示す。
保持性が著しく優れたポリエステル繊維及び製法に関す
る。更に詳しくは、易滑風合いが良好で、易滑風合いの
耐洗濯耐久性も極めて良好、且つ加工性の良好な詰め綿
に最適なポリエステル繊維を供することが出来る。
Claims (5)
- 【請求項1】 巻縮数が20山/インチ以下、巻縮度が
25%以下の巻縮ポリエステル短繊維であり、繊維/繊
維間静摩擦係数(μs0 )が0.15以下、繊維の比抵
抗値(logΩ)が10以下、モデル洗濯を10回行な
った後の繊維/繊維間静摩擦係数(μs10)が0.22
以下、且つモデル洗濯を行なう前と10回モデル洗濯を
行なった後の繊維/繊維間静摩擦係数の増加率(μs10
/μs0 )が2.0以下であることを特徴とするポリエ
ステル繊維。 - 【請求項2】 繊維の繊度が0.7〜5デニールである
請求項1記載のポリエステル繊維。 - 【請求項3】 繊維の表面が、シリコーン系高分子膜で
覆われ、繊維とシリコーン系高分子膜の一部がアミノ基
を介した化学結合により結合されている請求項1記載の
ポリエステル繊維。 - 【請求項4】 ポリエステル繊維の表面に、アミノメト
キシシラン(A成分)を0.05〜0.2重量%付与
し、次いで、末端に水酸基、メトキシ基またはエトキシ
基を有し、主鎖の繰返し単位の一部にアミノ基を含有す
るオルガノポリシロキサン(B成分)を25〜35部と
末端に、水酸基、メトキシ基又はエトキシ基を有し、主
鎖の繰返し単位の一部にアミノ基を含有しないオルガノ
ポリシロキサン(C成分)を55〜65部および前記A
成分を35〜45部の割合で水中に濃度10〜50重量
%となるように混合分散し、該混合分散液を用いて、繊
維重量あたり純分0.5〜5重量%付着するように付与
し、次いで機械巻縮を付与後、繊維の水分率が5〜12
%となる様に調製し、次いでその繊維を165〜175
℃の熱風で直ちに160〜175℃に昇温後、その温度
で5〜15分間加熱処理し、次いで冷却した後制電剤を
0.2重量%以下付与することを特徴とするポリエステ
ル繊維の製法。 - 【請求項5】 未延伸ポリエステル繊維表面に、アミノ
メトキシシラン(A成分)を0.05〜0.2重量%付
与して延伸した後、次いで末端基に水酸基、メトキシ基
又はエトキシ基を有し、主鎖の繰返し単位の一部にアミ
ノ基を含有するオルガノポリシロキサン(B成分)を2
5〜35部と末端に水酸基、メトキシ基又はエトキシ有
し、主鎖の繰返し単位の一部にアミノ基を含有しないオ
ルガノポリシロキサン(C成分)を55〜65部および
前記A成分を35〜45部の割合で水中に濃度10〜5
0重量%となるように混合分散し、該混合分散液を用い
て繊維重量あたり純分で0.5〜5重量%付着するよう
に付与し、次いで機械巻縮を付与後、繊維の水分が5〜
12%となる様に調製し、次いでその繊維を165〜1
75℃の熱風で直ちに160〜175℃に昇温後、その
温度で5〜15分間加熱処理し、次いで冷却した後制電
剤を0.2重量%以下付与することを特徴とするポリエ
ステル繊維の製法。
Priority Applications (1)
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JP06258189A JP3095161B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | ポリエステル繊維およびその製法 |
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JP06258189A JP3095161B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | ポリエステル繊維およびその製法 |
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JPH08120571A JPH08120571A (ja) | 1996-05-14 |
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Family Applications (1)
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JP06258189A Expired - Lifetime JP3095161B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | ポリエステル繊維およびその製法 |
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Families Citing this family (2)
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JP7138991B1 (ja) * | 2022-01-17 | 2022-09-20 | 竹本油脂株式会社 | ポリエステル合成繊維用処理剤、ポリエステル合成繊維用処理剤含有組成物、ポリエステル合成繊維用第1処理剤、ポリエステル合成繊維用第2処理剤、ポリエステル合成繊維用第1処理剤含有組成物、ポリエステル合成繊維の処理方法、及びポリエステル合成繊維 |
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1994
- 1994-10-24 JP JP06258189A patent/JP3095161B2/ja not_active Expired - Lifetime
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