JP3197738B2 - 獣毛調アクリル系合成繊維の製造法 - Google Patents
獣毛調アクリル系合成繊維の製造法Info
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- JP3197738B2 JP3197738B2 JP4784994A JP4784994A JP3197738B2 JP 3197738 B2 JP3197738 B2 JP 3197738B2 JP 4784994 A JP4784994 A JP 4784994A JP 4784994 A JP4784994 A JP 4784994A JP 3197738 B2 JP3197738 B2 JP 3197738B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原綿製造時の操業性,紡
績性,耐染色性に優れた天然アンゴラ兎毛,カシミア等
の獣毛調風合いを有するアクリル系合成繊維の製造方法
に関するものである。
績性,耐染色性に優れた天然アンゴラ兎毛,カシミア等
の獣毛調風合いを有するアクリル系合成繊維の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アクリル系合成繊維は最も獣毛調
風合い,光沢を有する繊維として認められ、天然毛皮を
想定したボアー,シール等のイミテーションファー分野
及びハイパイル分野に汎く使用されている。通常、アク
リル系合成繊維に使用する油剤は紡績性を考慮して比較
的きしみの強い物を使うが、より天然の獣毛に風合いを
近づけるためオルガノポリシロキサン油剤やカチオン系
油剤を使った例が以前より多数見られる。しかし、カチ
オン系油剤では柔軟性は付与出来る反面、獣毛調のぬめ
り風合いに劣る。特開昭60−21978号公報,特開
昭60−209048号公報には、パイルの収縮性繊維
の表面にオルガノポリシロキサン油剤を付着した例が記
載されているが、オルガノポリシロキサン油剤のゲル
化,原綿製造工程や紡績時の静電気発生,各種ローラー
への巻付きが多くなり、本生産レベルの操業性を得るの
は困難である。
風合い,光沢を有する繊維として認められ、天然毛皮を
想定したボアー,シール等のイミテーションファー分野
及びハイパイル分野に汎く使用されている。通常、アク
リル系合成繊維に使用する油剤は紡績性を考慮して比較
的きしみの強い物を使うが、より天然の獣毛に風合いを
近づけるためオルガノポリシロキサン油剤やカチオン系
油剤を使った例が以前より多数見られる。しかし、カチ
オン系油剤では柔軟性は付与出来る反面、獣毛調のぬめ
り風合いに劣る。特開昭60−21978号公報,特開
昭60−209048号公報には、パイルの収縮性繊維
の表面にオルガノポリシロキサン油剤を付着した例が記
載されているが、オルガノポリシロキサン油剤のゲル
化,原綿製造工程や紡績時の静電気発生,各種ローラー
への巻付きが多くなり、本生産レベルの操業性を得るの
は困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を鑑み、風合い,操業性,紡績性,耐久性に優
れた獣毛調アクリル系合成繊維の製造方法を提供する事
にある。
術の欠点を鑑み、風合い,操業性,紡績性,耐久性に優
れた獣毛調アクリル系合成繊維の製造方法を提供する事
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、湿式紡糸して
延伸,水洗後のゲル膨潤状態にあるアクリル系合成繊維
にアミノ変性オルガノポリシロキサンを乳化液状態で付
与した後乾燥緻密化を行ない、繊維重量に対してSi元
素換算で100〜3000ppm付着せしめるに際し、
前記乳化液が下記式を満足する固形分組成(重量%)で
ある事を特徴とするアクリル系合成繊維の製造法であ
る。 乳化液:アミノ変性オルガノポリシロキサン(A),ジ
アルキルアマイドエピクロールヒドリンカチオン縮合体
(B),POE(ポリオキシエチレン)のアルキルアマ
イド(C),4級アンモニウムエトサルフェート(D) 15≦A≦40,0≦B≦20,8≦C≦20 0.7≦(A+B+C)/D≦2.0
延伸,水洗後のゲル膨潤状態にあるアクリル系合成繊維
にアミノ変性オルガノポリシロキサンを乳化液状態で付
与した後乾燥緻密化を行ない、繊維重量に対してSi元
素換算で100〜3000ppm付着せしめるに際し、
前記乳化液が下記式を満足する固形分組成(重量%)で
ある事を特徴とするアクリル系合成繊維の製造法であ
る。 乳化液:アミノ変性オルガノポリシロキサン(A),ジ
アルキルアマイドエピクロールヒドリンカチオン縮合体
(B),POE(ポリオキシエチレン)のアルキルアマ
イド(C),4級アンモニウムエトサルフェート(D) 15≦A≦40,0≦B≦20,8≦C≦20 0.7≦(A+B+C)/D≦2.0
【0005】本発明で使用するアミノ変性オルガノポリ
シロキサン(A)は、下記式で表わされるものであり、
粘度が3000cst以下、特に2000cst以下の
ものがゲル化の点から好ましく、またアミノ末端基量を
0.2〜0.6重量%含有するアミノ変性オルガノポリ
シロキサンが獣毛調風合を得るのに効果的である。
シロキサン(A)は、下記式で表わされるものであり、
粘度が3000cst以下、特に2000cst以下の
ものがゲル化の点から好ましく、またアミノ末端基量を
0.2〜0.6重量%含有するアミノ変性オルガノポリ
シロキサンが獣毛調風合を得るのに効果的である。
【0006】
【化1】
【0007】本発明で使用するジアルキルアマイドエピ
クロールヒドリンカチオン縮合体(B)は、下記式で表
わされる柔軟剤であり、ウェット感の高い風合いが得ら
れる。特に本発明の様にアクリル繊維を湿式紡糸してゲ
ル膨潤状態で付与すると洗濯耐久性の点からも好まし
い。
クロールヒドリンカチオン縮合体(B)は、下記式で表
わされる柔軟剤であり、ウェット感の高い風合いが得ら
れる。特に本発明の様にアクリル繊維を湿式紡糸してゲ
ル膨潤状態で付与すると洗濯耐久性の点からも好まし
い。
【0008】
【化2】
【0009】(A)と(B)の乳化液の固形分に対する
含有量(重量%)は15≦A≦40,0≦B≦20であ
り、好ましくは25≦(A)+(B)≦50の範囲が良
い。上記Aが15未満だと繊維の柔軟性に欠け良好な獣
毛調風合いは得られない。一方、Aが40を越えると製
造工程での静電気発生が高くなり、又油剤の付着量にも
よるが水浸透性が低下し、染色困難な繊維になる。
含有量(重量%)は15≦A≦40,0≦B≦20であ
り、好ましくは25≦(A)+(B)≦50の範囲が良
い。上記Aが15未満だと繊維の柔軟性に欠け良好な獣
毛調風合いは得られない。一方、Aが40を越えると製
造工程での静電気発生が高くなり、又油剤の付着量にも
よるが水浸透性が低下し、染色困難な繊維になる。
【0010】本発明は、アミノ変性オルガノポリシロキ
サン(A)の乳化成分として、下記式で表わされるPO
E付加モル数が7から15の高級アルキルアマイド
(C)を乳化液の固形分に対し8≦C≦20の量で含有
する。アルキル基の炭素数は8から14が乳化、繊維風
合いへの影響の点から好ましい。
サン(A)の乳化成分として、下記式で表わされるPO
E付加モル数が7から15の高級アルキルアマイド
(C)を乳化液の固形分に対し8≦C≦20の量で含有
する。アルキル基の炭素数は8から14が乳化、繊維風
合いへの影響の点から好ましい。
【0011】
【化3】
【0012】本発明で使用する4級アンモニウムエトサ
ルフェート(D)は、下記式で表わされる制電成分であ
り、アミノ変性オルガノポリシロキサン付着で発生する
静電気を防ぐ。含有量は乳化液の固形分に対して0.7
≦(A+B+C)/D≦2.0となる範囲である。0.
7未満だと、制電成分が高く操業時のトラブルはかなり
抑えられるが、柔軟性に影響が出てくる。即ち、繊維に
きしみ感が出てしまい獣毛調風合としては劣った原綿と
なる。一方、2.0を越えると、A,B成分比にもよる
が、制電性が不足し、乾燥緻密化工程で繊維トウがばら
け、ローラーにまき付いてトラブルが発生する。
ルフェート(D)は、下記式で表わされる制電成分であ
り、アミノ変性オルガノポリシロキサン付着で発生する
静電気を防ぐ。含有量は乳化液の固形分に対して0.7
≦(A+B+C)/D≦2.0となる範囲である。0.
7未満だと、制電成分が高く操業時のトラブルはかなり
抑えられるが、柔軟性に影響が出てくる。即ち、繊維に
きしみ感が出てしまい獣毛調風合としては劣った原綿と
なる。一方、2.0を越えると、A,B成分比にもよる
が、制電性が不足し、乾燥緻密化工程で繊維トウがばら
け、ローラーにまき付いてトラブルが発生する。
【0013】
【化4】
【0014】本発明の油剤の使用量は上記油剤組成で繊
維重量に対してSi元素換算で100〜3000ppm
の範囲になる様にする。この範囲外だと獣毛調風合,操
業性共に満足する事が出来ない。
維重量に対してSi元素換算で100〜3000ppm
の範囲になる様にする。この範囲外だと獣毛調風合,操
業性共に満足する事が出来ない。
【0015】本発明に使用するアクリロニトリル共重合
体成分は少なくとも40重量%のアクリロニトリルを含
有するもので繊維形成能を有するものが好ましい。すな
わちアクリロニトリルを40重量%以上と他のビニル系
モノマー、例えばアクリル酸,メタクリル酸,或いはこ
れらのアルキルエステル類,酢酸ビニル,塩化ビニル,
塩化ビニリデン,アリルスルホン酸ソーダ,メタリルス
ルホン酸ソーダ,ビニルスルホン酸ソーダ,スチレンス
ルホン酸ソーダ,2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ソーダなどを適宜組合せたものを60重
量%以下の割合で共重合せしめたものが挙げられる。
体成分は少なくとも40重量%のアクリロニトリルを含
有するもので繊維形成能を有するものが好ましい。すな
わちアクリロニトリルを40重量%以上と他のビニル系
モノマー、例えばアクリル酸,メタクリル酸,或いはこ
れらのアルキルエステル類,酢酸ビニル,塩化ビニル,
塩化ビニリデン,アリルスルホン酸ソーダ,メタリルス
ルホン酸ソーダ,ビニルスルホン酸ソーダ,スチレンス
ルホン酸ソーダ,2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ソーダなどを適宜組合せたものを60重
量%以下の割合で共重合せしめたものが挙げられる。
【0016】紡糸は通常のアクリル系合成繊維と同様な
条件で行なえば良く、数段の浴槽を通し、順次延伸,水
洗を行ない、ゲル膨潤状態の繊維を得る。尚、繊維断面
は丸型,偏平,その他の異型等どの様な断面でもかまわ
ない。本発明の方法は斯くの如く得られた繊維に対して
前記記載のアミノ変性オルガノポリシロキサン含有乳化
液を付与し、その後乾燥緻密化する。その際、120〜
160℃の表面温度のローラー式乾燥機及び/又は乾熱
120〜180℃の熱風乾燥機を用いて処理することが
好ましい。処理温度が120℃未満だと繊維が緻密化せ
ず、又繊維上でアミノ変性オルガノポリシロキサンが充
分樹脂化せず、風合いの耐久性が低下し好ましくない。
一方、180℃を越えると繊維の着色,脆化の面で好ま
しくない。次いで、制電成分を主成分とする紡績油剤を
付与し、クリンプ,カット等の後処理を行なう。尚、そ
の際紡績工程で支障の無い範囲でアミノ変性オルガノポ
リシロキサンを併用すると、原綿風合いは一層柔軟性を
増す。
条件で行なえば良く、数段の浴槽を通し、順次延伸,水
洗を行ない、ゲル膨潤状態の繊維を得る。尚、繊維断面
は丸型,偏平,その他の異型等どの様な断面でもかまわ
ない。本発明の方法は斯くの如く得られた繊維に対して
前記記載のアミノ変性オルガノポリシロキサン含有乳化
液を付与し、その後乾燥緻密化する。その際、120〜
160℃の表面温度のローラー式乾燥機及び/又は乾熱
120〜180℃の熱風乾燥機を用いて処理することが
好ましい。処理温度が120℃未満だと繊維が緻密化せ
ず、又繊維上でアミノ変性オルガノポリシロキサンが充
分樹脂化せず、風合いの耐久性が低下し好ましくない。
一方、180℃を越えると繊維の着色,脆化の面で好ま
しくない。次いで、制電成分を主成分とする紡績油剤を
付与し、クリンプ,カット等の後処理を行なう。尚、そ
の際紡績工程で支障の無い範囲でアミノ変性オルガノポ
リシロキサンを併用すると、原綿風合いは一層柔軟性を
増す。
【0017】
【発明の効果】本発明の製造方法は紡績性,耐久性共に
優れた柔軟な獣毛調風合いを有するアクリル系合成繊維
を工業的容易にかつ安価に製造出来る方法である。ま
た、本発明によって得られた繊維をパイル,ボアー等の
立毛製品や衣料品に使用すると天然の兎毛,カシミアを
使った物と非常に近い風合いとなる。
優れた柔軟な獣毛調風合いを有するアクリル系合成繊維
を工業的容易にかつ安価に製造出来る方法である。ま
た、本発明によって得られた繊維をパイル,ボアー等の
立毛製品や衣料品に使用すると天然の兎毛,カシミアを
使った物と非常に近い風合いとなる。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中「%」とあるのは「重量%」を意味
する。油剤付着量については、ソックスレー抽出器を用
いて還流,抽出して求める。Si付着量については、理
学(株)製蛍光X線分析装置3270型であらかじめア
ミノ変性オルガノポリシロキサン濃度を変えて作成した
検量線より求めた。乾燥緻密化後工程とカードでの静電
気は、春日電機(株)集電式電位測定器で測定した。原
綿,染色後の風合いは、5名の有識判定者により◎,
○,△,×の4段階で判定した。その際の染色条件はカ
チオン染料を用いて浴比1:50、100℃で60分間
行った。
する。尚、実施例中「%」とあるのは「重量%」を意味
する。油剤付着量については、ソックスレー抽出器を用
いて還流,抽出して求める。Si付着量については、理
学(株)製蛍光X線分析装置3270型であらかじめア
ミノ変性オルガノポリシロキサン濃度を変えて作成した
検量線より求めた。乾燥緻密化後工程とカードでの静電
気は、春日電機(株)集電式電位測定器で測定した。原
綿,染色後の風合いは、5名の有識判定者により◎,
○,△,×の4段階で判定した。その際の染色条件はカ
チオン染料を用いて浴比1:50、100℃で60分間
行った。
【0019】実施例1〜5,比較例1〜2 アクリロニトリル(AN)/塩化ビニリデン(VC
l 2 )/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸ソーダ(SAM)=56/40/4からなるアク
リル系共重合体を重合体濃度27%になる様にジメチル
ホルムアミド(DMF)に溶解した紡糸原液を0.06
mmφ×50000ホールの口金を通してDMF/水=
58/42、20℃の凝固浴に紡出し5倍延伸した後、
水洗してゲル膨潤状態の繊維を得た。上記方法にて得ら
れた繊維に表1の通り1次油剤を付与し、表面温度15
0℃のローラー式乾燥機で緻密化した。その後、2次油
剤に4級アンモニウムエトサルフェートを付与してクリ
ンプ,カット、乾燥して3d×51mmアクリル系繊維
を得て評価を行なった。尚、カードでの静電気は20℃
×60%RHの調湿下、ドッファ回転数25rpmの条
件で測定した。評価結果を表1に併記する。
l 2 )/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸ソーダ(SAM)=56/40/4からなるアク
リル系共重合体を重合体濃度27%になる様にジメチル
ホルムアミド(DMF)に溶解した紡糸原液を0.06
mmφ×50000ホールの口金を通してDMF/水=
58/42、20℃の凝固浴に紡出し5倍延伸した後、
水洗してゲル膨潤状態の繊維を得た。上記方法にて得ら
れた繊維に表1の通り1次油剤を付与し、表面温度15
0℃のローラー式乾燥機で緻密化した。その後、2次油
剤に4級アンモニウムエトサルフェートを付与してクリ
ンプ,カット、乾燥して3d×51mmアクリル系繊維
を得て評価を行なった。尚、カードでの静電気は20℃
×60%RHの調湿下、ドッファ回転数25rpmの条
件で測定した。評価結果を表1に併記する。
【0020】
【表1】
【0021】実施例6〜8,比較例3 AN/VCl 2 /SAM=56/40/4からなるアク
リル系共重合体を重合体濃度27%になる様にDMFに
溶解して紡糸原液を作製した。次いでこの紡糸原液に酸
化チタンをDMF分散液状で2.0重量%添加し0.3
36mm×0.056mm、25000ホールの偏平型
口金を通してDMF/水=55/45、20℃の凝固浴
に紡出し4.5倍延伸した後、水洗してゲル膨潤状態の
繊維を得た。上記方法にて得られた繊維にアミノ変性オ
ルガノポリシロキサン:ジエチルアマイドエピクロール
ヒドリンカチオン縮合体:POEアルキル(C11)アマ
イド:4級アンモニウムエトサルフェート=35:1
5:15:35(%)の油剤を表2の通り付与し表面温
度150℃のローラー式乾燥機で緻密化した。その後、
2次油剤にアミノ変性ポリオルガノシロキサン:4級ア
ンモニウムエトサルフェート=50:50(重量%)の
油剤を噴霧してクリンプ,カット、乾燥を行ない7d×
51mmの偏平繊維を得た。評価結果を表2に併記す
る。
リル系共重合体を重合体濃度27%になる様にDMFに
溶解して紡糸原液を作製した。次いでこの紡糸原液に酸
化チタンをDMF分散液状で2.0重量%添加し0.3
36mm×0.056mm、25000ホールの偏平型
口金を通してDMF/水=55/45、20℃の凝固浴
に紡出し4.5倍延伸した後、水洗してゲル膨潤状態の
繊維を得た。上記方法にて得られた繊維にアミノ変性オ
ルガノポリシロキサン:ジエチルアマイドエピクロール
ヒドリンカチオン縮合体:POEアルキル(C11)アマ
イド:4級アンモニウムエトサルフェート=35:1
5:15:35(%)の油剤を表2の通り付与し表面温
度150℃のローラー式乾燥機で緻密化した。その後、
2次油剤にアミノ変性ポリオルガノシロキサン:4級ア
ンモニウムエトサルフェート=50:50(重量%)の
油剤を噴霧してクリンプ,カット、乾燥を行ない7d×
51mmの偏平繊維を得た。評価結果を表2に併記す
る。
【0022】
【表2】
【0023】比較例4 実施例1においてアミノ変性オルガノポリシロキサンを
下記式で表わされるエポキシ変性オルガノポリシロキサ
ンに変更する以外、実施例1と同種にして偏平アクリル
系繊維を製造した。この原綿と染色綿の風合いは不良
(×:ぬめり感に乏しく硬い)であった。
下記式で表わされるエポキシ変性オルガノポリシロキサ
ンに変更する以外、実施例1と同種にして偏平アクリル
系繊維を製造した。この原綿と染色綿の風合いは不良
(×:ぬめり感に乏しく硬い)であった。
【0024】
【化5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 11/00 - 11/08 D06M 13/00 - 15/72
Claims (1)
- 【請求項1】 湿式紡糸して延伸,水洗後のゲル膨潤状
態にあるアクリル系合成繊維にアミノ変性オルガノポリ
シロキサンを乳化液状態で付与した後乾燥緻密化を行な
い、繊維重量に対してSi元素換算で100〜3000
ppm付着せしめるに際し、前記乳化液が下記式を満足
する固形分組成(重量%)である事を特徴とするアクリ
ル系合成繊維の製造法。 乳化液:アミノ変性オルガノポリシロキサン(A),ジ
アルキルアマイドエピクロールヒドリンカチオン縮合体
(B),POEのアルキルアマイド(C),4級アンモ
ニウムエトサルフェート(D) 15≦A≦40,0≦B≦20,8≦C≦20 0.7≦(A+B+C)/D≦2.0
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4784994A JP3197738B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 獣毛調アクリル系合成繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4784994A JP3197738B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 獣毛調アクリル系合成繊維の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07238423A JPH07238423A (ja) | 1995-09-12 |
JP3197738B2 true JP3197738B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=12786823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4784994A Expired - Fee Related JP3197738B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 獣毛調アクリル系合成繊維の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3197738B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010011378A (ko) * | 1999-07-27 | 2001-02-15 | 임성순 | 합성섬유의 제조방법 |
WO2008062765A1 (fr) * | 2006-11-21 | 2008-05-29 | Kaneka Corporation | Étoffe à poils |
CN102677191B (zh) * | 2011-10-31 | 2014-07-02 | 中原工学院 | 一种毛发蛋白质纤维纺丝溶液的制备方法 |
CN105220477B (zh) * | 2015-10-29 | 2017-12-19 | 珠海建轩服装有限公司 | 毛针织品抗起毛球的整理方法 |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP4784994A patent/JP3197738B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07238423A (ja) | 1995-09-12 |
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