JP3094921U - 運転模擬装置 - Google Patents

運転模擬装置

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JP3094921U JP2002008241U JP2002008241U JP3094921U JP 3094921 U JP3094921 U JP 3094921U JP 2002008241 U JP2002008241 U JP 2002008241U JP 2002008241 U JP2002008241 U JP 2002008241U JP 3094921 U JP3094921 U JP 3094921U
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三輝 國分
哲郎 倉橋
浩之 古西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実写映像の利用により、制作費用や工数も非常
に少なくて済み、被験者に与える映像のリアリティも向
上する運転模擬装置を提供する。 【解決手段】 被験者によってアクセルペダル、ブレー
キペダルが踏み込まれると、スロットル開度、ブレーキ
ペダル踏み込み量をポテンショメーター1、2によって
電気的信号に変換し、それぞれの踏み込み量として計測
値を得る。ここで、フットブレーキによる自動車の減速
度は、ブレーキを踏み込む圧力によって決定されるた
め、ブレーキペダルが踏み込まれるとブレーキ液圧が発
生するような構造とし、被験者によるブレーキ踏み込み
圧力を圧力計3によって電気的信号に変換する。計算機
8では、サンプリングされたこれらの操作量をもとに、
運転模擬による仮想速度を計算する。仮想速度にもとづ
いてビデオの再生速度を変更し、映像表示手段7に対し
てビデオ映像を表示させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、被験者の運転操作量に基づいて前記被験者に提示映像を表示する運 転模擬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開昭63−26362「移動運動競技模擬型トレーニングマシン用映像装置 」では、実写ビデオ映像を用いた模擬装置を考案している。本装置では、自転車 様のペダルを回転させると、その回転速度に比例した速度で実写ビデオ映像の再 生装置の再生速度を決定している。 特開平9−220308「映像の収録装置及び再生装置」では、実開昭63− 26362の発明において用いるビデオの撮影装置として、ビデオ映像の撮影を 、一般的な毎秒30フレームといった方式でなく、撮影装置を搭載した移動体の移 動距離に応じて撮影する方法を考案している。
【0003】 実開平5−2174「模擬運転装置」や特開平9−237031「教育用運転 模擬装置」などにおいては、実写ビデオによる運転模擬の自由度を高めるために 、実写ビデオ映像に加えて、CG映像も同時に生成させてビデオ映像に重畳表示 させることで、運転模擬のリアリティを高める方法を考案している。 上述の実開昭63−26362「移動運動競技模擬型トレーニングマシン用映 像装置」では、実写ビデオ撮影時の移動体の速度とは無関係に、ペダルの回転速 度のみによって再生速度が決定される。通常、実写ビデオ撮影時には、撮影装置 を搭載した移動体は、周囲の環境状況(例えば交通状況)や路面状況との関係で 、一定速度を保つことは不可能である。ここで、一定速度でない速度で移動する 移動体から撮影されたビデオ映像を、ペダル回転速度などと比例させた再生速度 で再生すると、ペダル回転速度が変わらないにも関わらずビデオ映像内の移動速 度が変化することとなり、ユーザーは不自然さを感じてしまう。
【0004】 特開平9−220308「映像の収録装置及び再生装置」では、この課題を解 決するために、ビデオ映像の撮影を、一般的な毎秒30フレームといった方式でな く、撮影装置を搭載した移動体の移動距離に応じて撮影する方法を考案している 。これにより、ペダル回転速度や模擬運転装置での仮想速度に応じて比例的にビ デオ映像の再生速度を変更させても、違和感のない映像を再生することが可能と なる。しかしながら、撮影には特殊な撮影装置が必要となり、撮影装置として世 の中で一般的に広く利用されているビデオカメラを用いることができない。また 、ユーザーが模擬する自車(あるいは何らかの移動体)の速度は滑らかとなるが 、周囲にある車両などの移動速度が不自然となる場合がある。例えば、撮影装置 を搭載した移動体の速度が充分遅いとき、移動距離が少ないので撮影されるコマ 数は減ってしまうために、その瞬間に充分に速度が速い対象物が画面内を通過し た場合、その対象物は突然画面内に現れて即座に画面内から消えてしまうなどと いった現象が予想される。 また、実開平5−2174「模擬運転装置」や特開平9−237031「教育 用運転模擬装置」の発明は、模擬映像のリアリティを向上させるには良い方法で あるが、設計者はビデオ映像の撮影とCGの作成の両方を行う必要があるため、 設計者の工数が増加するとともに、ビデオ映像再生用とCG生成用として複数の 計算機を導入したり、ビデオ映像とCG映像を合成させるための特殊な機器を導 入する必要があるため、非常に高価となってしまう。 本考案では、これらの問題点を解決し、映像の情報量が多い実写映像を用いつ つ、しかしながら、滑らかで自然な運転模擬を可能とし、かつ、費用や工数を大 幅に減らすことができる運転模擬装置を提供するものである。
【0005】
【考案の解決しようとする課題】
運転模擬用の映像素材としてはCGを利用することが一般的である。CGを用 いることで、被験者(ドライバー)は運転操作によって計算機内に構築された仮 想空間内を自由に移動できる。また、設計者は、仮想空間内の街や道路を設計で き、道路を通行する車両・歩行者等を仮想空間内の自由な位置に配置して、それ らの動きも自由に制御できる。つまり、CGを利用するメリットは、仮想空間の 設計と仮想空間内の移動の自由度が高いことである。 しかしながら、CGによる運転模擬装置を運用するためには、CGの素材を作 成するための高速で高価な計算機を要するし、CG素材を作成する過程は非常に 複雑であり、その習得には多くの期間を要し、習得後も作業には多くの時間を要 してしまう。また、多額の費用と多くの時間をかけて作成したとしても、被験者 (ドライバー)にとってはリアリティが低いと感じられてしまうことが多い。こ れは、CGが線や面の組み合わせ(ポリゴン)によって作成されたものであるた めに映像の情報量が少ないことが原因である。 運転模擬用の映像素材として実写ビデオを用いることで、映像の情報量を実車 運転時と同じに保つことができ、被験者に与える映像のリアリティが向上する。 また、ビデオ映像の撮影はビデオカメラ等を用いるだけであるため、費用や工数 も非常に少なくて済み、実測速度はスピードメーターの信号やGPS信号などか ら容易に計測・記録することができるため、設計者の負担も軽くなる。
【0006】 ただし、ビデオは通常、毎秒30フレームの静止画の連続として撮影されており 、通常の方法で再生すると毎秒30フレームで再生されてしまい、運転模擬を行う ことはできない。本発明では、ビデオ映像に加え、ビデオ撮影時に記録された車 両の速度を用いており、ビデオ撮影時の速度(実測速度)とドライバーの模擬運 転によって作り出された速度(仮想速度)との比を計算し(下式)、その比に基 づいてビデオの再生速度を逐次変更することで、ドライバーによる車速制御を模 擬することを可能とする。例えば、現在計算機上で広く利用されているAVIやMPE Gといったデジタルビデオは、その再生速度を変更することが容易に可能である 。 ビデオ再生速度[frames/s]=仮想速度/実測速度×撮影時毎秒フレーム 数(一般的には30)
【0007】 もちろん、本考案の運転模擬装置では、CGのように仮想空間内を自由に移動 するといった自由度は得られない。しかし、運転模擬装置を用いて車両の研究・ 開発や運転教育を行う場合、設計者が予め設定した道路(コース)を走行するこ とが一般的であり、ユーザーが自由にコースを選択するといった状況は稀である 。また、本発明の運転模擬装置では、先行車との車間距離や走行したい車線とい った、ユーザーが一般的に自由に選択すべき状況も選択することはできないが、 車間距離の維持や車線変更を伴わない用途に限れば問題は生じないし、上述請求 項6あるいは請求項7に記載の考案を用いることで、車線内での走行位置の選択 に関しては模擬が可能である。さらに、本考案の運転模擬装置では、自車以外の 車両や歩行者等を状況に応じて自由に制御することはできないが、予めビデオの 撮影時に役者(エキストラ)やスタントマンなどによって、試験の際に必要な交 通状況を再現することで解決できる。 以上のような理由により、本考案の運転模擬装置は、リアリティの高い運転模 擬を行うことができるとともに、その運用のコストを削減することができる。
【0008】
【実施例】
自動車の運転模擬装置として本考案を実施した実施形態の例を図1、図5に示 す。 本運転模擬装置では、実車ビデオ映像とビデオ撮影時の移動体の速度(実測速 度)を予め用意する必要がある。そこで例えば、自動車の車内バックミラー下方 に設置したビデオカメラにより、自動車走行中のビデオ映像を録画する。また、 自動車スピードメーターの車速パルス信号をもとに、計算機などによって実測速 度を計測・記録する。 撮影されたビデオ映像を横640×縦480ピクセルの大きさ、毎秒30フレームのサ ンプリングレートによって計算機で取り込み、AVIやMPEG等といった形式 によってデジタルビデオとして計算機に接続された映像記憶手段5(ハードディ スク等)に保存する。 また、ビデオ映像のような動画に代えて連続した静止画を映像記憶手段に記憶 しても良い。 実測速度は、上述のデジタルビデオと同じサンプリングレートに変換して、計 算機に接続された移動時速度記憶手段6(ハードディスク等)に保存する。実測 速度は、多少精度は落ちるが、GPS装置から得られる現在位置情報から自動車 の移動量を求めたGPS車速として得ることも可能である。 また、実測速度に代えて現在位置情報そのものを速度記憶手段に記憶すること も可能である。
【0009】 本運転模擬装置(図5)は運転模擬手段として、実車と同様の動作機構を持つ アクセルペダル、ブレーキペダルを有している。被験者(ドライバー)によって アクセルペダルが踏み込まれると、スロットルワイヤーを通してスロットルを開 閉させる。このスロットル開度をポテンショメーター1によって電気的信号に変 換し、アクセルペダルの踏み込み量として計測値を得る。また、ユーザーによっ てブレーキペダルが踏み込まれると、ブレーキペダルのアーム等に接続されたポ テンショメーター2によってブレーキペダルの踏み込み量を電気的信号に変換す る。ここで、フットブレーキによる自動車の減速度は、ブレーキの踏み込み量と ともに、ブレーキを踏み込む圧力によって決定されるため、実車と同様のブレー キ機構を備えて、ブレーキペダルが踏み込まれるとブレーキ液圧が発生するよう な構造とし、被験者によるブレーキ踏み込み圧力を圧力計3によって電気的信号 に変換する。 これら運転模擬手段から電気信号として得られたアクセルペダル踏み込み量、 ブレーキペダル踏み込み量又はブレーキペダル踏み込み圧力は、A/D変換装置を 介して提示映像/移動音選択手段としての計算機(コンピューター)にデジタル 値としてサンプリングされる。 計算機では、サンプリングされたこれらの操作量をもとに、下式によって、運 転模擬による仮想速度を計算する。
【数1】
【0010】 ここで、vtは時刻tにおける仮想速度、Atは時刻(ビデオフレーム番号)tにお けるアクセルペダルの踏み込み量、Btは時刻tにおけるブレーキペダルの踏み込 み量又はブレーキペダルの踏み込み圧を示す。また、eはペダル操作が無くとも エンジンブレーキや路面抵抗により車速が減少することを示す係数である。係数 aとbはそれぞれ、アクセルペダルの踏み込み量とブレーキペダルの踏み込み量が 仮想速度与える影響を調整するためのもので、例えばaを調整することにより、 エンジン性能や車重の異なる車両を模擬することができ、例えばbを調整するこ とにより、ブレーキ性能や車重の異なる車両を模擬することができる。また、a 、b、eを随時調整することにより、上り坂や下り坂での車両の挙動を模擬するこ ともできる。 さらに計算機では、予め準備された撮影時速度記憶手段から、時刻tにおける 実測速度を読み込み、実測速度と仮想速度を用いて下式によって、ビデオ映像の 再生速度を決定する。
【0011】
【数2】 ここで、ftは時刻tにおけるビデオ再生速度(frame rate)、rtは時刻tにおい て計測された実測速度、sはビデオ映像の毎秒フレーム数(一般的には30[frames /s])を示す。仮想速度vと実測速度rが一致した場合(つまり再生速度の変化が 不要な場合)は、撮影時と同じ速度でビデオが再生され、仮想速度vの大きさに 応じてビデオの再生速度を変化させる。(図6) 次に計算機は、計算されたビデオ再生速度ftにもとづいてビデオの再生速度を 変更し、映像表示手段(CRTディスプレイ)に対してビデオ映像を表示させる (図2)。 以上のようにして、被験者(ドライバー)の運転模擬操作によってビデオ映像の 再生速度が変更され、速度の調節を模擬することができる。 本実施形態における運転模擬装置では、以下に示すような機能の置き換えや追 加が可能である。
【0012】 本運転模擬装置では、映像表示手段7として、CRTディスプレイ以外に、液 晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクター及びスクリーン等を用 いることができる。また、模擬運転用の映像として計算機にビデオをサンプリン グする際のビデオの大きさ、サンプリングレートは上述の限りではなく、用途、 映像表示手段のサイズや解像度などにより、任意に変更して利用することができ る。 本運転模擬装置では、運転模擬手段として、実車のアクセルペダルやブレーキ ペダルを用いなくとも、ゲーム用コントローラーのペダルを用いることもできる 。また、ペダルでなくとも、車両の速度を変化させるような手段であれば、ジョ イスティック、レバー、ダイヤル等の形状や方式でもかまわない。
【0013】 本運転模擬装置では、計算機でビデオの再生速度ftを決定する際、ftがあまり にも遅い/速い速度での再生を行うと、ユーザーに対して、明らかにコマ送りや 早送り映像として感じられることも考えられるため、再生速度の計算の際、0.5 < vt / rt < 1.5といった条件を設けて、ビデオ再生速度の変化幅を限定しても よい。 本運転模擬装置では、運転模擬手段として、ステアリングホイールを追加する ことができる。この場合、ユーザーによってステアリングホイールが回転させら れると、ステアリングシャフトに接続された回転式のポテンショメーター4によ り、ステアリング角度を電気的信号に変換する。ステアリング角度はA/D変換装 置を介して計算機にデジタル値としてサンプリングされる。計算機はステアリン グ角度をもとに、映像表示手段内でのビデオの表示座標位置を左右方向に変化さ せることにより提示映像を選択する。この際、映像表示手段に出力させるビデオ は、予めビデオの左右部分をマスキングしておき、ステアリングを右に回転させ た場合、映像表示手段内でビデオ映像を左方向にスライドさせ、マスキングによ って隠されていた右側の映像部分を表示させ、逆にステアリングを左に回転させ た場合、映像表示手段内でビデオ映像を右方向にスライドさせ、マスキングによ って隠されていた左側の映像部分を表示させる(図7)。なお、ステアリング角 度とビデオ映像のスライド量は、例えば下式によって、ステアリング角度とスラ イド量を比例させるように決定する。
【0014】
【数3】 ここでxはビデオ映像の左右へのスライド量を示し、例えば、右へのスライド の場合を正、左へのスライドの場合を負となるようにする。θはステアリング角 [deg]を示し、右へのステアリング回転の場合を負、左へのステアリング回転の 場合を正となるようにする。θmaxはステアリングが左または右に回転できる角 度の最大値を示し、一般的な自動車のステアリングの場合、±700deg程度(2回 転弱)である。wはマスキングによってビデオ映像が隠されている幅を示す。こ の式によれば、左右一杯にステアリングを回転させた場合にマスキングによって 隠されたビデオ映像部分がすべてスライドされて表示されることとなる(図7) 。 本運転模擬装置では、運転模擬手段からの被験者の入力にもとづいて計算機で 計算された仮想速度から求められる仮想的な加速度・減速度にもとづいて、映像 表示手段内でのビデオの表示座標位置を上下方向に変化させる機能を追加するこ とができる。この際、映像表示手段に出力させるビデオは、予めビデオの上下部 分をマスキングしておき、加速度(アクセルによる加速の程度)の大きさに応じ て、映像表示手段内でビデオ映像を下方向にスライドさせ、マスキングによって 隠されていた上側の映像部分を表示させ、逆に減速度(ブレーキによる減速の程 度)の大きさに応じて、映像表示手段内でビデオ映像を上方向にスライドさせ、 マスキングによって隠されていた下側の映像部分を表示させる(図8)。なお、 加速度・減速度とビデオ映像のスライド量は、例えば下式によって、加速度・減 速度とスライド量を比例させるように決定する。
【数4】 ここでyはビデオ映像の上下へのスライド量を示し、例えば、下へのスライド の場合を正、上へのスライドの場合を負となるようにする。Aは加速度[m/s2]を 示し、加速の場合を正、減速の場合を負とする。hはマスキングによってビデオ 映像が隠されている高さを示す。
【0015】 本運転模擬装置では、予め録音した実車のエンジン音、走行時の音(風切り音 やロードノイズ等)など、あるいは、電気的に合成されたこれらの音声を計算機 のハードディスクやメモリー等の記憶手段に蓄えておくとともに、計算機で計算 された仮想速度にもとづいて、または、アクセルペダルの踏み込み量にもとづい て、それら音声再生時の周波数または再生ピッチ、音量などを変化させて、スピ ーカーなどの移動音発生手段により走行音を提示する機能を追加することができ る。例えば、実車のエンジン音をテープレコーダー等により録音し、予めコンピ ューターによりデジタル音声として1秒間程度の長さでサンプリングしておき、 運転模擬中にこの音声をループさせて繰り返し再生することでエンジン音を発生 させる。このとき、アクセルの踏み込み量に比例するようにこのエンジン音の再 生ピッチを変更し、また、再生音量を上げることで、エンジンの回転数が上昇す る音を模擬するように移動音を選択することができる。同様に、予め録音しサン プリングされたロードノイズ音を運転模擬中にループ再生させ、計算機で計算さ れた仮想速度に比例するようにこのロードノイズ音の再生ピッチと再生音量を変 化させることで速度の上昇に伴うロードノイズの変化を模擬するように移動音を 選択することができる。
【0016】 本運転模擬装置では、映像記憶手段に蓄えるビデオ映像として、自動車走行中 の前方映像のみでなく、これに自動車走行中の後方映像を合成して車内バックミ ラーや車外ミラーの映像を模擬したビデオ映像を蓄えることができる(図9)。
【0017】
【考案の効果】
運転模擬装置の映像素材として、一般的に利用されるコンピューター・グラフ ィクス(CG)に代えて、実写ビデオ映像を用いた場合は、模擬運転時のリアリ ティが向上し、被験者はより現実の運転に近い感覚を得ることができる。そのた め、運転模擬により被験者から得られるペダルやステアリングなどに対する各種 操作量、視線の動きや確認動作、生理量等が、実際の実車運転時のものとして代 用・近似することが可能となり、車両の研究・開発や運転教育などにおける被験 者の行動の計測・評価に有用なデータを提供することができる。これにより有効 な移動体の安全装置やより有効な運転教育を行うことが可能となり、自動車に応 用した場合は交通事故の低減に寄与することができる。 また、本考案の運転模擬装置をゲーム機等のアミューズメント用途や、ランニ ング、サイクリング、ボート等の移動を伴うスポーツのトレーニング機器に応用 すれば、ユーザーの楽しさが向上する。これにより、アミューズメントへの没入 感が増したり、トレーニングを飽きずに行うことが可能となり、アミューズメン トやトレーニングの効果が高まることが期待される。
【0018】 また、CGに代えて実写ビデオ映像を用いるため、高価なCG用システムを導 入したり、複雑なCG作成システムを運用する必要がなく、運転模擬用の素材作 成のための費用や工数を削減することができる。これにより、設計者側は、運転 模擬装置から得られたデータの分析や次の試験のための企画等により多くの時間 を割いて専念することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の運転模擬装置(構成1)
【図2】本考案の運転模擬装置(構成2,3,6)
【図3】本考案の運転模擬装置(構成4)
【図4】本考案の運転模擬装置(構成5)
【図5】本考案の運転模擬装置の模式図
【図6】本考案の走行速度模擬の模式図
【図7】本考案の提示映像の表示部分変更の模式図(左
右方向)
【図8】本考案の提示映像の表示部分変更の模式図(上
下方向)
【図9】本考案の提示映像の表示例
【符号の説明】
1 アクセル操作量検出手段 2 ブレーキ操作量検出手段 3 ブレーキ操作圧力検出手段 4 ステアリング操作量検出手段 5 映像記憶手段 6 移動速度記憶手段 7 表示手段、移動音発生手段 8 提示映像/移動音選択手段

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の移動中に撮影された映像を記憶
    した映像記憶手段と、該映像が撮影されている時間にお
    ける前記移動体の移動速度を記憶した移動速度記憶手段
    と、被験者の運転操作量と前記移動速度記憶手段の移動
    速度とに基づいて前記映像記憶手段の映像の中から被験
    者に提示する提示映像を選択する提示映像選択手段と、
    選択した提示映像を表示する表示手段と、を含むことを
    特徴とする運転模擬装置。
  2. 【請求項2】 前記提示映像選択手段において、運転操
    作量として少なくともアクセルペダルの踏み込み量とブ
    レーキペダルの踏み込み量の計測値に基づいて被験者の
    仮想移動速度を演算し、該仮想移動速度と前記移動速度
    としての実測移動速度との比率に基づいて前記映像の再
    生速度を変化させることによって提示映像を選択するこ
    とを特徴とする請求項1記載の運転模擬装置。
  3. 【請求項3】 前記提示映像選択手段において、運転操
    作量として少なくともアクセルペダルの踏み込み量とブ
    レーキペダルの踏み込み量の計測値の履歴に基づいて前
    記提示映像を選択することを特徴とする請求項1記載の
    運転模擬装置。
  4. 【請求項4】 前記移動体は車両であって、前記映像デ
    ータにおいて、車両の移動中に撮影された車両前方映像
    と車両後方映像を含むことを特徴とする請求項1記載の
    運転模擬装置。
  5. 【請求項5】 移動体の移動中の移動音を記憶した移動
    音データと、被験者の運転操作量に基づいて前記被験者
    に提示する移動音を選択する移動音選択手段と、選択し
    た移動音を発生する移動音発生手段と、を更に有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の運転模擬装置。
  6. 【請求項6】 被験者の前記運転操作量として、移動体
    の移動方向変更手段を更に含み、該移動方向変更手段の
    操作量に基づいて前記提示映像の中から表示手段で表示
    する表示部分を変更する表示部分変更手段と、を更に有
    することを特徴とする請求項1記載の運転模擬装置。
  7. 【請求項7】 被験者の運転操作量に基づいて演算され
    る移動体の加速度あるいは減速度に応じて、前記提示映
    像の中から表示手段で表示する表示部分を左右方向ある
    いは/及び上下方向に変更する表示部分変更手段と、を
    更に有することを特徴とする請求項1記載の運転模擬装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005208478A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Ota Hiroo 模擬運転装置
JP2015111178A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 三菱電機株式会社 映像処理装置及びプログラム
JP2017168886A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 京セラ株式会社 電子機器、制御装置、制御プログラム及び動画再生方法

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