JP3094683B2 - 厚膜抵抗体形成用組成物 - Google Patents
厚膜抵抗体形成用組成物Info
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Description
面積抵抗値が1kΩ/□以下の厚膜抵抗体を形成するに
適した厚膜抵抗体形成用組成物に関する。
となるように混合し、これを有機ビヒクルに分散したペ
ーストを、アルミナ等の基板上にスクリーン印刷法等に
より所要形状に塗布し、乾燥後、700〜900℃で焼
成して、基板上に電子回路としての抵抗体を形成するこ
とが行われている。このような技術を厚膜技術と呼び、
抵抗体用のペーストを厚膜抵抗体形成用組成物と称す
る。
は、Ag、Pdがある。このAg、Pdは含有率に対す
る面積抵抗値の依存性が大きいため、含有率に対する依
存性の小さいRuO2を併用することによって抵抗値の
安定性を改善している。
の製造工程では、通常抵抗体の抵抗値をレーザートリミ
ング等によって調整した後に、ガラスコートのためのガ
ラスペーストで被覆し、600℃程度の温度で焼成が行
われる。
グする割合が大き過ぎると、形成された抵抗体の電圧特
性等が劣化するため、焼成された抵抗体の抵抗値のばら
つきが小さいことが望まれる。また、ガラスコート焼成
における抵抗値変化が大きいと、最終の抵抗値を目標の
範囲内に収めることが困難となる。
の単体の粉末を混合して用いると、ガラスコート焼成後
における抵抗値の変化が大きく、この問題を解決するた
めに、Ag/Pdの共沈粉が用いられている。Ag/P
dの共沈粉は、焼成時にAgが局所的に溶融あるいは、
蒸発したり、有機ビヒクル中への分散性が悪いため、焼
成された抵抗体の抵抗値や、抵抗温度係数の変化が大き
くなり、歩留り、抵抗体の信頼性を悪化させる大きな原
因となっている。
抵抗体の抵抗値、抵抗温度係数のばらつきが小さく、し
かも再焼成における抵抗値変化が小さい、主として面積
抵抗値が1kΩ/□以下の抵抗体が得られる厚膜抵抗体
形成用組成物を提供せんとするものである。
RuO2粉末、ガラス粉末、Ag:Pdの重量比が9
5:5〜30:70となるようにパラジウムで被覆され
た銀粉を含み、ガラス粉末に対するRuO2の重量比が
0.15〜1.5であり、(RuO2+ガラス粉末)に対
するパラジウム被覆銀粉の重量比が0.03〜20であ
る厚膜抵抗体形成用組成物を課題を解決するための手段
とする。
子形状がほぼ球形で、平均粒径が0.1〜2μmの銀粒
子の表面が、Ag:Pdの重量比で95:5〜30:7
0となるようにパラジウムで被覆されている。その製法
は、銀粒子を5〜55g/lのスラリー濃度で懸濁させ
ると共に、該スラリー中に所望量のパラジウムを還元析
出させ得る量の還元剤を溶解させておき、該スラリーに
パラジウム濃度10〜100g/lのジクロロジアンミ
ンパラジウム溶液を添加し、温度20〜70℃で銀粒子
表面にパラジウムを還元析出させることによって製造す
ることができる(例えば特開平1−198403号公報
参照)。
られているものでよく、粒径は1μm以下、好ましくは
0.2μm以下が望ましい。ガラス粉末も通常の厚膜抵
抗体に用いられているホウケイ酸鉛系、アルミノホウケ
イ酸鉛系等でよく、粒径は10μm以下、好ましくは5
μm以下がよい。
末、ガラス粉末以外に、Nb2O5、Sb2O3、Ti
O2、CuO等を添加することができる。有機ビヒクル
は、従来と同様にエチルセルロース、メタクリレート等
をターピネオール、ブチルカルビトールなどに溶解した
ものでよい。
Pdの重量比を95:5〜30:70とするのは、9
5:5よりPdが少ないと、抵抗温度係数が大きくな
り、30:70よりPdが多いとコストが高くなるため
である。粒径は5μm以下が望ましい。
を0.15〜1.5にするのは、0.15よりもRuO2粉
末が少ないと、抵抗値の安定性がなく、1.5よりRu
O2粉末が多いと、抵抗体の膜強度が弱くなり過ぎるた
めである。
ラジウム被覆銀粉の重量比を0.03〜20にするの
は、パラジウム被覆銀粉が0.03より少ないと抵抗値
が高くなり過ぎ、20よりも多いと抵抗値が低くなり過
ぎるからである。
以下、及び1.5μmのパラジウム被覆銀粉、RuO2粉
末、MnO2、Nb2O5及びガラス粉末(重量%で、P
bO 55%、SiO2 30%、B2O3 10%、Al2
O3 5%)を用い、エチルセルロースのターピネオール
溶液をビヒクルとして添加し、3本ロールミルで混練し
て表1に示す組成の厚膜抵抗体形成用組成物を調製し
た。
がそれぞれ1.0μm、0.3μmのAg粉、Pd粉を使
用したものと、平均粒径1.5μmのAg/Pd合金粉
を使用した表2に示す比較例について試験した。
用Ag/Pdペーストを印刷し、850℃で焼成し、こ
の電極上に上記の厚膜抵抗体形成用組成物を印刷し、1
50℃で乾燥後、ピーク温度850℃で9分、合計焼成
時間30分間のベルト炉で焼成し、幅1.0mm、長さ
1.0mm、膜厚7〜10μmの抵抗体を形成した。
の変動は、50個の抵抗体の変動係数で評価した。変動
係数(%)は、標準偏差を平均値で除した値で、相対的
なばらつきの目安として用いられており、値の小さいも
のほどばらつきが小さい。
抗値の平均変化率と、温度25〜125℃の抵抗値の平
均変化率(ppm/℃)で表され、前者をCOLD-TCR、後者をHO
T-TCRと称する。抵抗温度係数のばらつきは、10個の
抵抗体のCOLD-TCR、HOT-TCRのそれぞれの最大値から最小
値を引いた値で表わし、値の小さいものほど、ばらつき
が小さい。
(%)は、まず抵抗体焼成後の抵抗値を測定し、抵抗体
を完全に被覆するように、黒色ガラスペーストを印刷、
乾燥し、ピーク温度600℃で5分、合計焼成時間40
分のベルト炉で焼成し、ガラスコート焼成後の抵抗体の
抵抗値を測定しガラスコート焼成前の抵抗値からの変化
率を求めた。以上の測定結果を表1、表2に併せて示
す。
粉を混合して用いた場合は、抵抗体焼成後の面積抵抗
値、TCRのばらつきは小さいが、ガラスコート焼成後
の抵抗値変化が大きい。比較例4〜7に示すように、A
g/Pd合金粉を用いた場合は、ガラスコート焼成後の
抵抗値変化は小さいが、抵抗体焼成後の面積抵抗値、T
CRのばらつきが大きくなる。
1〜11に示すように、抵抗体焼成後の面積抵抗値、T
CRのばらつきが小さく、しかもガラスコート焼成後の
抵抗値変化も小さい。
ば、従来の技術では困難であった抵抗体焼成後の面積抵
抗値、TCRのばらつきが小さく、しかもガラスコート
焼成後の抵抗値変化も小さい抵抗体が形成できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 固形分としてRuO2粉末、ガラス粉
末、Ag:Pdの重量比が95:5〜30:70となる
ようにパラジウムで被覆された銀粉を含み、ガラス粉末
に対するRuO2の重量比が0.15〜1.5であり、
(RuO2+ガラス粉末)に対するパラジウム被覆銀粉
の重量比が0.03〜20である厚膜抵抗体形成用組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04235241A JP3094683B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 厚膜抵抗体形成用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04235241A JP3094683B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 厚膜抵抗体形成用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0661004A JPH0661004A (ja) | 1994-03-04 |
JP3094683B2 true JP3094683B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=16983174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04235241A Expired - Fee Related JP3094683B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 厚膜抵抗体形成用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3094683B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002067366A (ja) * | 2000-09-01 | 2002-03-05 | Rohm Co Ltd | サーマルプリントヘッドの発熱抵抗体、サーマルプリントヘッドおよびサーマルプリントヘッドの発熱抵抗体の製造方法 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP04235241A patent/JP3094683B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0661004A (ja) | 1994-03-04 |
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