JP2001236825A - 抵抗ペースト組成物 - Google Patents

抵抗ペースト組成物

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JP2001236825A
JP2001236825A JP2000047210A JP2000047210A JP2001236825A JP 2001236825 A JP2001236825 A JP 2001236825A JP 2000047210 A JP2000047210 A JP 2000047210A JP 2000047210 A JP2000047210 A JP 2000047210A JP 2001236825 A JP2001236825 A JP 2001236825A
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JP
Japan
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paste composition
weight
resistance
noise
tcr
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JP2000047210A
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Inventor
Akito Ishikawa
明人 石川
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗温度係数(TCR)が0 ppm/℃に
近くかつ電流雑音(ノイズ)が小さいと共に目的とする
抵抗値に調整可能な抵抗ペースト組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 導電性成分、ガラスフリットおよび有機
ビヒクルを主成分とする抵抗ペースト組成物であって、
上記導電性成分とガラスフリットの合計100重量部に
対し0.1重量部以上5重量部以下のIn23が配合さ
れていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高集積回路や、チ
ップ抵抗器、ボリューム抵抗器、高圧抵抗器等電子部品
の製造に適用される抵抗ペースト組成物に係り、特に、
抵抗温度係数(TCR)が0 ppm/℃に近くかつ電
流雑音(ノイズ)が小さいと共に目的とする抵抗値に調
整可能な抵抗ペースト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高集積回路や電子部品等に適用される抵
抗ペースト組成物は、導電性成分とガラスフリットおよ
びこれ等成分を印刷に適したペースト状にするために加
えられる有機ビヒクルを主成分としており、絶縁基板上
に所定のパターンで印刷された後、焼成されることによ
り抵抗体被膜を形成するものである。
【0003】そして、上記抵抗ペースト組成物の重要な
特性として抵抗温度係数(TCR:Temperature Coeffi
cient of Resistance)と電流雑音(ノイズ)がある。
【0004】通常、上記抵抗温度係数(TCR)は25
℃での抵抗値を基準とし、次式で示すように低温側(−
55℃)と高温側(+125℃)における抵抗値の変化
率を1℃当たりの値(ppm/℃)で示し、それぞれ低温
温度係数(CTCR)、高温温度係数(HTCR)と称して
いる。
【0005】そして、TCRは、0 ppm/℃となる
ことが望ましい。
【0006】
【数1】 但し、R-55:−55℃における抵抗値(Ω/□) R25 : 25℃における抵抗値(Ω/□) R125:125℃における抵抗値(Ω/□) 一方、上記電流雑音(ノイズ)は抵抗体被膜内部に発生
する電流雑音であり、ノイズメーター(Quan Tech ノイ
ズメーター;モデル315C)で測定される。
【0007】そして、上記電流雑音(ノイズ)は小さい
値、すなわち負に大きくなることが望ましい。
【0008】ところで、抵抗ペースト組成物における上
記TCRを0 ppm/℃に近づけるため、従来より種
々の無機化合物がTCR調整剤として使用されてきた。
例えば、特開昭48−82391号公報、特公昭55−
39883号公報、特公昭54−1917号公報、特開
昭47−8579号公報および特公昭57−26401
号公報では、Nb25、TiO2、MnO2、Sb23
の負のTCR調整剤や、CuOの正のTCR調整剤が添
加物として使用されている。しかし、これ等のTCR調
整剤の内、負のTCR調整剤を使用した場合、負のTC
R調整剤が配合されたことに起因して抵抗ペースト組成
物の抵抗値は上昇し、かつ、電流雑音(ノイズ)のレベ
ルが低下する傾向が見られた。
【0009】また、面積抵抗値(Ω/□)が高い抵抗ペー
スト組成物を得るには導電性成分の配合割合を低くする
必要があるが、導電性成分の割合が少なくなるに伴い電
流雑音(ノイズ)レベルが著しく低下する弊害があっ
た。そこで、特開昭48−82391号公報、特開昭4
7−8579号公報では、Nb25、Sb23等を添加
して導電性成分の配合割合を高く維持したまま面積抵抗
値を上昇させる方法が採られていたが、負のTCR調整
剤であるNb25、Sb23等の添加に起因してTCR
を負にさせる作用が大きいといった問題を有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の抵抗
ペースト組成物においては、目的とする抵抗値に調整し
かつ抵抗温度係数(TCR)が0 ppm/℃に近く電
流雑音(ノイズ)を小さくすることが困難な問題点を有
していた。
【0011】そこで、本発明の課題とするところは、抵
抗温度係数(TCR)が0 ppm/℃に近くかつ電流
雑音(ノイズ)が小さいと共に目的とする抵抗値に調整
された抵抗ペースト組成物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、導電性成分、ガラスフリットおよび有機ビヒ
クルを主成分とする抵抗ペースト組成物を前提とし、上
記導電性成分とガラスフリットの合計100重量部に対
し、0.1重量部以上5重量部以下のIn23が配合さ
れていることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0014】まず、本発明に係る抵抗ペースト組成物
は、導電性成分、ガラスフリットおよび有機ビヒクルを
主成分とし、かつ、導電性成分とガラスフリットの合計
100重量部に対し、0.1重量部以上5重量部以下の
In23が配合されていることを特徴とする。
【0015】ここで、導電性成分とガラスフリットの合
計100重量部に対するIn23の配合割合を0.1重
量部以上5重量部以下としている理由は、In23の配
合割合が5重量部を超えるとTCRが負に大きくなり過
ぎると共に電流雑音(ノイズ)レベルを低下させること
があるからである。また、In23の配合割合が0.1
重量部未満であるとIn23配合の効果が小さ過ぎるた
めである。
【0016】尚、配合するIn23の粒径については任
意であるが、好ましくは粒径1μm以下のIn23が望
ましい。
【0017】次に、本発明に係る抵抗ペースト組成物の
導電性成分としては従来使用されているものが適用で
き、例えば、酸化ルテニウム、ルテニウム酸鉛、ルテニ
ウム酸ビスマス等が挙げられ、粒径については0.2μ
m以下のものが好ましい。
【0018】また、ガラスフリットについても従来使用
されているものが適用でき、例えば、PbO−SiO2
−B23−Al23系等が挙げられ、その粒径について
は5μm以下、望ましくは1μm以下がよい。
【0019】また、従来の抵抗ペースト組成物に添加さ
れているTCR調整剤等の添加剤、例えば、Nb25
MnO2、TiO2、CuO等を上記In23と併用して
もよい。また、上記有機ビヒクルについても従来公知の
ものが適用でき、セルロース系若しくはアクリル系の樹
脂をターピネオール等の溶剤に溶解したものを例示する
ことができる。尚、本発明に係る抵抗ペースト組成物を
得るには、従来の抵抗ペースト組成物を製造する方法に
従って行なえばよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。
【0021】[実施例1〜5]粒径0.05〜0.1μ
mのルテニウム酸鉛(Pb2Ru27-x)と、平均粒径2
〜3μmのPbO(53重量%)−SiO2(32重量%)−
23(10重量%)−Al23(5重量%)の組成を有す
るガラスフリットと、粒径1μm以下のIn23に、エ
チルセルロースとターピネオールを主成分とする有機ビ
ヒクルを加え、スリー・ロール・ミルで混練して抵抗ペ
ースト組成物を調製した。また、粒径1μm以下のNb
25、Sb23、MnO2、CuOの内、少なくとも1
種類を添加したものも調製し、以下の表1に示す合計5
種類の実施例1〜5に係る抵抗ペースト組成物を得た。
【0022】次に、銀粉末を主成分としパラジウム粉末
が1重量%配合された導電性ペーストを用いて銀/パラ
ジウム系電極を配置した96%アルミナ基板上に、実施
例1〜5に係る抵抗ペースト組成物を1.0mm×1.
0mmの形状でかつ焼成後膜厚が7〜9μmとなるよう
に印刷し、乾燥後、850℃で焼成して抵抗体被膜を形
成した。
【0023】そして、実施例1〜5に係る抵抗ペースト
組成物を用いて形成した5種類の抵抗体被膜について、
その面積抵抗値(kΩ/□)、HTCR(ppm/℃)、C
TCR(ppm/℃)およびノイズ(電流雑音)(dB)を測
定した。この結果も以下の表1に示す。
【0024】尚、抵抗体被膜の面積抵抗値は、およそ1
00kΩ/□となるように各抵抗ペースト組成物を調製
している。
【0025】[比較例1〜5]比較のため、表1に示す
5種類の抵抗ペースト組成物(比較例1〜5)を実施例と
同様にして調製し、かつ、これ等抵抗ペースト組成物を
用いて形成した5種類の抵抗体被膜についても、その面
積抵抗値(kΩ/□)、HTCR(ppm/℃)、CTCR
(ppm/℃)およびノイズ(電流雑音)(dB)を測定し
た。この結果も以下の表1に示す。
【0026】尚、表1中における各抵抗ペースト組成物
の組成を示す数値は重量部である。
【0027】また、各実施例と比較例に係る抵抗ペース
ト組成物を評価する際、抵抗体被膜の面積抵抗値につい
ては100±10kΩ/□の範囲内、HTCRとCTC
Rについては±100ppm/℃の範囲内、ノイズ(電
流雑音)については−5dB以下を合格とし、これ等条
件を具備しないものを不合格としている。
【0028】
【表1】 「評 価」 1.表1に示された結果から、各実施例に係る抵抗ペー
スト組成物を用いて形成された抵抗体被膜については、
その面積抵抗値が100±10kΩ/□の範囲内、HT
CRとCTCRが±100ppm/℃の範囲内、ノイズ
(電流雑音)が−5dB以下で、全て上記条件を満たして
いることが確認できる。2.これに対し、In23とT
CR調製剤が配合されていない比較例1においては、面
積抵抗値の条件は具備するものの、TCRとノイズ(電
流雑音)の条件を備えていないことが確認される。
【0029】また、負のTCR調製剤であるNb25
0.5重量部配合された比較例2においては、面積抵抗
値とTCRの条件は具備するものの、ノイズ(電流雑音)
の条件を備えていないことが確認され、また、Nb25
が1.0重量部配合された比較例3においては、面積抵
抗値とノイズ(電流雑音)の条件は具備するものの、TC
Rの条件を備えていないことが確認される。
【0030】また、負のTCR調製剤であるSb23
0.5重量部配合された比較例4においては、面積抵抗
値の条件は具備するものの、TCRとノイズ(電流雑音)
の条件を備えていないことが確認される。
【0031】次に、In23が本発明の条件外(5重量
部を超える)に配合された比較例5においては、TCR
の条件は具備するものの、面積抵抗値とノイズ(電流雑
音)の条件を備えていないことが確認される。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る抵抗ペースト
組成物によれば、導電性成分とガラスフリットの合計1
00重量部に対し、0.1重量部以上5重量部以下のI
23が配合されているため、抵抗値温度依存性の指数
であるTCRが0 ppm/℃に近くかつ電流雑音も小
さいと共に目的とする抵抗値に調整された抵抗ペースト
組成物を提供できる効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/09 H05K 1/09 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性成分、ガラスフリットおよび有機ビ
    ヒクルを主成分とする抵抗ペースト組成物において、 上記導電性成分とガラスフリットの合計100重量部に
    対し、0.1重量部以上5重量部以下のIn23が配合
    されていることを特徴とする抵抗ペースト組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006294589A (ja) * 2005-03-17 2006-10-26 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 抵抗ペースト及び抵抗体
CN100403553C (zh) * 2005-12-03 2008-07-16 中国科学院合肥物质科学研究院 一种厚膜力敏浆料
WO2008099680A1 (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. 抵抗ペーストおよび積層セラミックコンデンサ

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