JP3094628B2 - 紙幣識別装置 - Google Patents

紙幣識別装置

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JP3094628B2
JP3094628B2 JP04053841A JP5384192A JP3094628B2 JP 3094628 B2 JP3094628 B2 JP 3094628B2 JP 04053841 A JP04053841 A JP 04053841A JP 5384192 A JP5384192 A JP 5384192A JP 3094628 B2 JP3094628 B2 JP 3094628B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機などに搭載
される紙幣識別装置の構造に関するものであり、特に、
紙幣識別装置の点検、掃除などの保守を容易にするため
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来の紙幣識別装置、および保
守するために紙幣識別装置を開放した状態を示してあ
る。従来の紙幣識別装置は、装置の前面55に投入部5
1が用意されており、この投入部51から投入された紙
幣を搬送ベルト60により識別部52に搬送する。識別
部52には、識別センサー16が設置されており、搬送
ベルト60はこの識別センサー16が紙幣をサーチ可能
なように識別センサー16の前方を通って紙幣を搬送す
る。識別センサー16を通過した紙幣は搬送ベルト60
により収納部53に導かれ、紙幣識別装置の裏面56か
ら設置されたスタッカ9に収納される。従って、紙幣識
別装置に投入された紙幣は、装置の裏面56から取り出
すことができる。このような紙幣識別装置は、搬送ベル
ト60に詰まった紙幣を取り除いたり、ベルトの調整、
識別センサー16の点検などの保守のため、開放する必
要がある。このため、従来の装置においては、図8に示
すように、識別部52を裏面56から装置の上方に旋回
可能としてあり、保守の必要な時は、識別部52を裏面
56から開放して、識別センサー16の点検、搬送ベル
ト60の調整などを行っている。
【0003】このような従来の紙幣識別装置に対し、近
年小形化が進んでいる両替機などに対応して、図9に示
すような装置の前面55から紙幣を回収できる紙幣識別
装置が開発されている。すなわち、裏面から紙幣を回収
する従来の紙幣識別装置は、自動販売機などの扉の部分
に設置することが望ましいが、小形の機器においては、
扉の重量は少なく、紙幣識別装置を設置することにより
余分な補強などが必要となる。従って、紙幣識別装置の
前面から紙幣を回収可能な装置を、小形の両替機などの
本体側に設置し、扉の補強等の余分なコストの低減を図
ろうとするものである。
【0004】図9に示した前方55から紙幣の回収が可
能な紙幣識別装置は、従来の識別装置を略同じ構造であ
るが、識別部52と収納部53に各々搬送ベルトを設置
し、スタッカ9と収納シャーシ13とを入れ換えること
により、前面55からでも裏面56からでも紙幣の回収
が可能な装置である。この装置は、紙幣の投入される投
入部51、投入された紙幣を識別する識別部52、識別
された紙幣をスタッカ9に収納する収納部53、さらに
スプリング10および押さえ板11により紙幣を挟み込
んで保持するスタッカ9とにより構成されている。投入
部51は、識別部52、収納部53およびスタッカ9が
格納される筐体40の前面55に突出した上ガイド部4
1と下ガイド部42により構成されており、この上ガイ
ド部41および下ガイド部42に投入された投入紙幣を
挟んで、識別部53の識別搬送用ベルト3に導く。
【0005】識別部2は、収納部3から駆動力が伝
達される入力ギア1に固定された駆動プーリ2および補
助プーリ2aに設置された識別搬送用ベルト3を備えて
いる。そして、この識別搬送用ベルト3で、投入紙幣を
両端を挟んで紙幣を識別する識別センサー16の検出面
16aへ搬送し、紙幣を識別する。従って、識別センサ
ー16は、識別搬送用ベルト3と対峙した位置に設置さ
れている。
【0006】収納部53は、スタッカ9とほぼ同じ大き
さで方形の収納シャーシ13に組み込まれており、モー
タおよび駆動ギアにより駆動される収納搬送用ベルト7
で投入紙幣17を所定位置に設定し、投入紙幣17をプ
ッシャ8によりスタッカ9に押しつける。その結果、投
入紙幣17は、スプリング10により支持される押さえ
板11によりスタッカ9に挟み込まれ収納札12として
保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、図9に示
す紙幣識別装置は、装置の前面から紙幣を回収できるの
で、小形の両替機などに搭載するには適した紙幣識別装
置である。そして、この紙幣識別装置であっても、従来
の裏面から紙幣が回収される紙幣識別装置と同様に保守
が必要である。しかし、従来の識別装置と同様に、裏面
からしか保守ができない装置では、紙幣が前面から容易
に回収可能にはなったが、保守のために紙幣識別装置を
機器の本体から外さなくてはならず非常に手間がかかる
など問題がある。勿論、紙幣識別装置の筐体を前面から
開放することができるが、保守を最も必要とする識別搬
送用ベルト3、識別センサー16を開放することは容易
でない。
【0008】また、紙幣を裏面から回収する従来の紙幣
識別装置であっても、紙幣が詰まったりするたびに機器
の扉を開けて、識別装置の裏面を開けて内部を点検しな
くてはならず、一端、紙幣が詰まるとその回復に時間が
かかる。
【0009】そこで、本発明においては、上記の問題に
鑑みて、保守、点検を装置の前方から行うことができる
紙幣識別装置を実現することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、装置前面側の投入部(51)に投入さ
れた投入紙幣を奥方向へ引き込むための導入搬送ベルト
(3)と、この導入搬送ベルトに沿って配置されて、引
き込み紙幣を識別するための識別手段(16)とを備え
る識別部(52)を有し、投入部(3)は、識別部(5
2)が収納された筐体(40)の前面から突出し、投入
紙幣を導入搬送ベルト(3)へ案内する上ガイド部(4
1)および下ガイド部(42)を具備する紙幣識別装置
において、下ガイド部(42)は、投入口側の第1の下
ガイド面(42b)と、これと分離された投入奥部側の
第2の下ガイド面(22a)とからなり、第2の下ガイ
ド面(22a)と識別手段(16)または導入搬送ベル
ト(3)とが組み付けされて、奥方側を旋回中心(2
a)として筐体(40)に対し旋回可能なガイド下方部
(22)と、第2の下ガイド面(22a)が第1のガイ
ド面(42b)に連絡する姿勢でガイド下方部(22)
を支持固定し、下ガイド部(42)の下側開口部(2
1)を介して加える操作により上記支持を解除してガイ
ド下方部(22)を旋回可能とする下部旋回支持部(2
3、31、24、30)と、を備えていることを特徴と
する。そして、ガイド下方部の下部に設置され、ガイド
下方部に向かって弾性変形可能な開閉レバー部材と、こ
の開閉レバー部材に下方から支持され、ガイド下方部に
弾性手段により接続された開閉レバー軸とを備え、筐体
の所定の位置にこの開閉レバー軸と噛み合うフック部分
を形成することが有効である。
【0011】また、さらに保守性等を向上させるには、
上ガイド部を筐体に対し旋回可能に支持する上部旋回支
持部を設置することが望ましい。そして、上ガイド部に
は、上部旋回支持部と対峙する位置に筐体の方向に突出
するように形成されたラッチ部を設置し、筐体は、この
ラッチ部が挿入される挿入部を形成することが有効であ
る。
【0012】
【作用】装置前面に突出した投入部の下ガイド部の下側
開口部を介して下部旋回支持部へ操作を加えると、ガイ
ド下方部の支持固定が解除し、第1の下ガイド面を残し
て、ガイド下方部が奥方側を旋回中心として筐体に対し
下方に旋回するため、上ガイド面と第2の下ガイド面と
が拡開した状態になり、ガイド下方部に組み付けられた
導入搬送ベルトまたは識別手段及び筐体側に残る識別手
段または導入搬送ベルトとの間に大きな空間が生じ、装
置前面から下側開口部を介して導入搬送ベルトおよび識
別手段にアクセスすることができ、識別部の保守・点検
を装置前面側から容易に実施できる。通常使用時の紙幣
投入の際などには、下ガイド部の第1の下ガイド面に押
し下げ力が加わり易いが、第1の下ガイド面と第2の下
ガイド面とが分離されているため、第1の下ガイド面に
押し下げ力が加わっても、第2の下ガイド面と識別手段
または導入搬送ベルトとが組み付けされた可動部である
ガイド下方部や下部旋回支持部に対しては無理な外力が
波及せず、保守・点検のための機構系自体の故障等を回
避でき、信頼性を高めることができると共に、ガイド下
方部を旋回させるための操作を行う際に第1の下ガイド
面は追従旋回しないため、その操作の邪魔にならず、操
作性が良い。また、ガイド下方部の支持固定を解除する
ためには、下ガイド部の下側開口部を介して下部旋回支
持部を操作することになるため、装置前面側からの保守
・点検が容易となるばかりか、下部旋回支持部を装置前
面側から隠蔽することができ、悪戯等の防止にも役立
つ。さらに、第2の下ガイド面が拡開するため、従来の
装置では困難であった投入部の奥側の点検も行うことが
できる
【0013】紙幣識別装置の稼働時に、このようなガイ
ド下方部を筐体に固定する方法として種々のものを採用
することができるが、開閉レバー部材と、開閉レバー軸
を用いた機構を採用することもできる。この機構におい
ては、筐体のフック部分に開閉レバー軸が固定されるこ
とにより、この開閉レバー軸上部のガイド下方部が筐体
に対し所定の位置に固定される。そして、ガイド下方部
を開放する場合は、開閉レバー部材をガイド下方部に向
かって弾性変形させることにより、この開閉レバー部材
に下方から支持されている開閉レバー軸が、弾性手段に
逆らって上方に移動し、フック部分から上方に開放され
る。従って、ガイド下方部は筐体から開放され、下部旋
回支持部を中心に下方に旋回し、導入搬送ベルト、識別
手段などの保守、点検を行うことができる。
【0014】さらに、上ガイド部を上部旋回支持部の回
りに旋回させることにより、識別部の導入搬送ベルト、
識別手段近傍へアクセスする広い空間を確保することが
でき、保守、点検がさらに容易となる。この上部ガイド
部は、上部旋回支持部と対峙する位置に設けられたラッ
チ部を筐体の挿入部に挿入することにより容易に固定す
ることができる。
【0015】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0016】〔実施例1〕図1に、本実施例に係る紙幣
識別装置の投入部の概要を図示し、図2にその断面の構
造を示してある。本例の紙幣識別装置の構成は、図9に
基づき説明した紙幣識別装置と略同じであるので、共通
する部分には同じ符号を付し説明を省略する。本例の装
置においては、識別部などが収納された略矩形の筐体4
0の前面55に投入部51が設置されている。この投入
部51は、前面55から突出した直方体状の投入カバー
20により構成されており、この投入カバー20の上部
に上ガイド部41が、そして、投入カバー20の下部に
下ガイド部42が形成されている。上ガイド部41は、
投入カバー20の前面20aに垂れ壁状に形成された面
41aと、前面20aの中程から投入カバー20の内部
に向かって緩やかに下方に曲がった曲面からなる上ガイ
ド面41bを有し、この上ガイド面41bが滑らかに識
別部51に設置された押さえローラ14に繋がってい
る。一方、下ガイド42は、投入カバー20の下方から
前面20aの中程に向かって垂れ壁状の面42aと、投
入カバー20の内部に向かって緩やかに上方に曲がった
曲面からなる下ガイド面42bを有し、この下ガイド面
42bと上ガイド面41bとに挟まれた空間に投入され
た紙幣が滑らかに識別部52に導かれるようになってい
る。
【0017】本例の装置においては、下ガイド部42
は、2つに面から構成されており、その一つは、上述し
た投入カバー20に設置された下ガイド面42bであ
り、他の一つは、この下ガイド面42bに滑らかに接続
し、さらに識別部52の識別搬送用ベルト3にも滑らか
に接続するガイド面22aである。このガイド面22a
は、識別部52の識別搬送用ベルト3と一体に形成され
た下部搬送路22上に構成されている。
【0018】また、本例の識別部52は、先に図9に基
づき説明した紙幣識別装置と同様の構成であり、下方に
識別搬送用ベルト3が設置され、これと対峙する上方に
識別センサー16が設置されている。従って、投入部5
1に投入された投入紙幣は、上ガイド面41bと下ガイ
ド面42bに挟まれた空間を通って、ガイド面22a上
から識別搬送用ベルト3に導かれる。そして投入紙幣
は、識別搬送用ベルト3にその両端を挟まれ、識別セン
サー16の前を通過し、識別された後、収納部からスタ
ッカに収納される。
【0019】本例の紙幣識別装置において着目すべき所
は、識別搬送用ベルト3および識別センサー16が、装
置の前面55から点検、保守できるようになっているこ
とである。すなわち、ガイド面22aを構成し、識別搬
送用ベルト3が装着されている下部搬送路22は、駆動
プーリ2の駆動軸2aを中心に旋回可能となっている。
そして、この旋回可能な下部搬送路22を筐体40に固
定するために、開閉レバー23、開閉レバーバネ31に
より下部搬送路22に装着された開閉レバー軸30が取
り付けられている。この開閉レバー23は、下部搬送路
22の下方に取付けられたプラスチックなどの弾性変形
が可能な腕部材であって、その基端23aは、ガイド面
22aの下ガイド面42a側に接続されている。そし
て、基端23aと反対側の操作端23bは、若干下方に
角度を持って湾曲している。開閉レバー軸30は、下部
搬送路22の開閉レバーの基端23aが取付けられてい
る箇所と略同じ箇所に取り付けられた開閉レバーバネ3
1に支持されている。そして、このレバー軸30は、開
閉レバー23の操作端23bの上に置かれ、開閉レバー
バネ31により操作端23bに向かって押しつけられ、
保持されている。さらに、下ガイド42の下方には、こ
の操作端23bを下方から操作可能なように開口部21
が形成されている。
【0020】一方、識別部52などが収納された筐体4
0には、識別搬送用ベルト3が識別センサー16に投入
紙幣を搬送可能となる位置に下部搬送路22の開閉レバ
ー軸30を保持するためのフック24が形成されてい
る。従って、本装置の稼働時は、開閉レバー軸30がフ
ック24に嵌め込まれ、この開閉レバー軸30により下
部搬送路22が所定の位置に固定される。
【0021】このような構成の紙幣識別装置が保守点検
のために開放される様子を図3および図4に基づき説明
する。先ず、図3に示すように、操作端23bを上方に
矢印33の方向に押し上げる。開閉レバー23は弾性変
形し、操作端23bは上方に移動する。このため、操作
端23bにより下方から支持されている開閉レバー軸3
0は、開閉レバーバネ31に逆らってフック24の開放
端24aに移動し、フック24から外れて上方に開放さ
れる。従って、下部搬送路22は、筐体40から開放さ
れるので、図4に示すように、駆動軸2aを中心に下方
に旋回する。この結果、ガイド面22aと上ガイド面4
1bとの間に大きな空間35が確保され、識別搬送ベル
ト3および識別センサー16に装置の前面55からアク
セスすることができる。従って、投入紙幣が詰まった場
合などはこの空間35から取り除くことができ、また、
識別センサー16、識別搬送用ベルト3の保守、点検も
この空間35から行うことができる。
【0022】保守点検などが終了し、開放された下部搬
送路22を筐体40に取り付ける場合は、下部搬送路2
2を上ガイド面41bに向かって旋回させれば良い。こ
れにより、開閉レバー軸30が、フック24の下方から
開放端24aを通ってフック24に嵌まり込み、開閉レ
バーバネ31により開放端24aと逆方向に引っ張られ
る。従って、下部搬送路22は開閉レバー軸30により
筐体40に対し所定の位置に固定され、稼働状態に復帰
する。
【0023】このように、本例の紙幣識別装置は、下ガ
イドを構成するガイド面22aおよび識別搬送用ベルト
3からなる下部搬送路22が駆動軸2aを中心として旋
回できるので、下部搬送路22を下方に開放し、装置の
前面25から識別搬送用ベルト3および識別センサー1
6、さらに、投入部51内部の保守点検を容易に行うこ
とができる。従って、紙幣識別装置をその前面からしか
操作できない位置に設置した場合であっても、保守、点
検などを前面から容易に行うことが可能となる。
【0024】〔実施例2〕図5に、実施例2に係る紙幣
識別装置の概要を示し、図6に側面図によりその構成を
示してある。本例の装置も、実施例1と同様に筐体40
の前面55に突出した投入部51を有する紙幣識別装置
であり、投入部51の構成、識別部52の構成は略同じ
であるので、共通する部分は同じ符号を付して説明を省
略する。本例の装置において着目すべき点は、投入カバ
ー20が上部に設置されたヒンジ28により旋回可能に
筐体40に接続されていることである。そして、ヒンジ
28の設置された上部を対峙する投入カバー20の下部
で、筐体40と接触する位置に下方へ突出したラッチ2
7が形成されている。このラッチ27の上部のカバー2
0には指で押しやすいように凸部25が形成されてお
り、その凸部25の上部にはスリット29が形成されて
いる。また、筐体40の前面55で、このラッチ27と
対峙する箇所には、内側が開放端26aになった挿入部
26が形成されている。従って、凸部25を内側に押し
てスリット29の下部からラッチ27にかけるカバー2
0の部材を内側に弾性変形させることにより、ラッチ2
7を挿入部26に開放端26aを介して自由に着脱する
ことができる。そして、挿入部26からラッチ27を開
放することにより、投入カバー20をヒンジ28を中心
に上方に旋回させることができる。
【0025】図7に、投入カバー20を上方に旋回した
様子を示してある。投入カバー20には、上ガイド部4
1、下ガイド部42が装着されているので、投入カバー
20を旋回させることにより、上ガイド部41および下
ガイド部42が上方に旋回できる。一方、ガイド面22
aおよび識別搬送用ベルト3からなる下部搬送路22
は、実施例1において説明したように下方に旋回でき
る。このため、識別部52で保守、点検の最も必要な識
別センサー16と識別搬送用ベルト3に前方から広い空
間36を確保することができ、保守、点検が一層容易と
なる。
【0026】保守点検が終了した後は、投入カバー20
を下方に旋回させ、筐体40に接続する。そして、ラッ
チ27を、凸部25を内側に押して開放端26aから挿
入部26に挿入させることにより投入カバー20を筐体
40に固定することができる。下方に旋回し、開放され
いてる下部搬送路22は、実施例1と同様に駆動軸2a
を中心に上方に旋回でき、開閉レバー軸30を凸部25
に用意されたフック24に挿入し、筐体40に対し固定
する。このように、本例の紙幣識別装置は、装置の前方
に向かって投入カバー20と下部搬送路22を開放する
ことができ、このため、前方からメンテナンスを用意に
行うことができる。そして、メンテナンスが終了したと
きは、投入カバー20を下方に、そして、下部搬送路2
2を上方に旋回させるだけで容易に稼働状態に復帰させ
ることができる。このように、本例の装置は非常に保守
性の向上した紙幣識別装置である。
【0027】なお、本例および実施例1において、下部
搬送路には識別搬送用ベルトを搭載しているが、勿論、
識別センサーを搭載しても良く、上記実施例と同様に保
守性の良い識別装置を実現することができる。また、下
ガイド部の一部を下部搬送路を用いて構成しているが、
下ガイド部全てを下部搬送路により構成することも可能
であり、紙幣識別装置の規模、筐体の形状などから種々
の変形が考え得る。さらに、実施例2においては、投入
カバー20を上方に旋回可能としているが、横方向に旋
回しても良く、また、下部搬送路と同様に下方に旋回す
ることも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上において説明したように、本発明に
係る紙幣識別装置は、装置前面に突出した投入部の下ガ
イド部の下側開口部を介して下部旋回支持部へ操作を加
えると、ガイド下方部の支持固定が解除し、第1の下ガ
イド面を残して、ガイド下方部が奥方側を旋回中心とし
て筐体に対し下方に旋回するため、上ガイド面と第2の
下ガイド面とが拡開した状態になり、ガイド下方部に組
み付けられた導入搬送ベルトまたは識別手段及び筐体側
に残る識別手段または導入搬送ベルトとの間に大きな空
間が生じ、装置前面から下側開口部を介して導入搬送ベ
ルトおよび識別手段にアクセスすることができ、識別部
の保守・点検を装置前面側から容易に実施できる。通常
使用時の紙幣投入の際などには、下ガイド部の第1の下
ガイド面に押し下げ力が加わり易いが、第1の下ガイド
面と第2の下ガイド面とが分離されているため、第1の
下ガイド面に押し下げ力が加わっても、第2の下ガイド
面と識別手段または導入搬送ベルトとが組み付けされた
可動部であるガイド下方部や下部旋回支持部に対しては
無理な外力が波及せず、保守・点検のための機構系自体
の故障等を回避でき、信頼性を高めることができると共
に、ガイド下方部を旋回させるための操作を行う際に第
1の下ガイド面は追従旋回しないため、その操作の邪魔
にならず、操作性が良い。また、ガイド下方部の支持固
定を解除するためには、下ガイド部の下側開口部を介し
て下部旋回支持部を操作することになるため、装置前面
側からの保守・点検が容易となるばかりか、下部旋回支
持部を装置前面側から隠蔽することができ、悪戯等の防
止にも役立つ。さらに、第2の下ガイド面が拡開するた
め、従来の装置では困難であった投入部の奥側の点検も
行うことができる。また、これらのガイド下方部、上ガ
イド部は筐体に対し、開閉レバー部材、開閉レバー軸、
弾性手段からなる固定機構を用いてワンタッチで固定お
よび開放することができる。
【0029】このように本発明に係る紙幣識別装置は、
装置の前面からワンタッチで簡単に保守、点検が可能で
あるので、小形の両替機などにおいて紙幣識別装置が本
体側に設置される場合であっても、保守性を確保するこ
とができる。従って、裏面からしかメンテナンスするこ
とができない従来の紙幣識別装置のように、保守性を確
保するために扉を補強し、扉側に紙幣識別装置を取り付
ける必要はない。このため、本発明に係る紙幣識別装置
を用いることにより、安価で、保守性に富んだ両替機な
どを実現することができる。また、従来と同様に、本発
明に係る紙幣識別装置を扉側に設置することも可能であ
り、この場合であっても、従来は扉を開けて行っていた
紙幣識別装置の保守を、扉を開けることなく行うことが
でき、保守性に富んだ自動販売機などを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る紙幣識別装置の投入部の構造を
示す斜視図である。
【図2】図1に示す紙幣識別装置の投入部の構造を示す
II−II断面図である。
【図3】図2に示す断面を用いて下部搬送部を開放する
様子を示す説明図である。
【図4】図2に示す断面を用いて下部搬送部が開放され
た状態を示す説明図である。
【図5】実施例2に係る紙幣識別装置の投入部の構造を
示す斜視図である。
【図6】図5に示す紙幣識別装置の投入部の構造を示す
側面図である。
【図7】図6に示す側面図を用いて投入カバーを開放す
る様子を示す説明図である。
【図8】従来の装置の裏面側から紙幣を回収する紙幣識
別装置の構造を示す断面図である。
【図9】装置の前面側から紙幣を回収する紙幣識別装置
の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・入力ギア 2・・・駆動プーリ 2a・・・駆動軸 3 ・・・識別搬送用ベルト 4 ・・・出力ギア 5・・・補助プーリ 7 ・・・収納搬送用ベルト 8 ・・・プッシャ 9 ・・・スタッカ 10・・・スプリング 11・・・押さえ板 12・・・収納札 13・・・収納シャーシ 14・・・押さえローラ 15・・・アライドギア 16・・・識別センサー 17・・・投入札 18・・・支点 20・・・投入カバー 21・・・開口部 22・・・下部搬送路 22a・・・ガイド面 23・・・開閉レバー 24・・・フック 25・・・凸部 26・・・挿入部 27・・・ラッチ 28・・・ヒンジ 29・・・スリット 30・・・開閉レバー軸 31・・・開閉レバーバネ 35、36・・・保守空間 40・・・筐体 41・・・上ガイド部 42・・・下ガイド部 51・・・投入部 52・・・識別部 53・・・収納部 55・・・紙幣識別装置の前面 56・・・紙幣識別装置の裏面 60・・・搬送ベルト

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置前面側の投入部に投入された投入紙
    幣を奥方向へ引き込むための導入搬送ベルトと、この導
    入搬送ベルトに沿って配置されて、引き込み紙幣を識別
    するための識別手段とを備える識別部を有し、前記投入
    部は、前記識別部が収納された筐体の前面から突出し、
    前記投入紙幣を前記導入搬送ベルトへ案内する上ガイド
    部および下ガイド部を具備する紙幣識別装置において、
    前記下ガイド部は、投入口側の第1の下ガイド面と、こ
    れと分離された投入奥部側の第2の下ガイド面とからな
    り、前記第2の下ガイド面と前記識別手段または前記
    入搬送ベルトとが組み付けされて、奥方側を旋回中心と
    して前記筐体に対し旋回可能なガイド下方部と、前記第
    2の下ガイド面が前記第1のガイド面に連絡する姿勢で
    前記ガイド下方部を支持固定し、前記下ガイド部の下側
    開口部を介して加える操作により前記支持を解除して前
    記ガイド下方部を旋回可能とする下部旋回支持部と
    備えていることを特徴とする紙幣識別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガイド下方部の
    下部に設置され、該ガイド下方部に向かって弾性変形可
    能な開閉レバー部材と、この開閉レバー部材に下方から
    支持され、前記ガイド下方部に弾性手段により接続され
    た開閉レバー軸とを備え、前記筐体の所定の位置にこの
    開閉レバー軸と噛み合うフック部分が形成されているこ
    とを特徴とする紙幣識別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記上ガイ
    ド部を前記筐体に対し旋回可能に支持する上部旋回支持
    部を備えていることを特徴とする紙幣識別装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記上ガイド部は、
    前記上部旋回支持部と対峙する位置に前記筐体の方向に
    突出するように形成されたラッチ部を具備し、前記筐体
    は、このラッチ部が挿入される挿入部を具備することを
    特徴とする紙幣識別装置。
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