JP3094593B2 - 情報ネットワーク監視システム - Google Patents

情報ネットワーク監視システム

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JP3094593B2
JP3094593B2 JP03325530A JP32553091A JP3094593B2 JP 3094593 B2 JP3094593 B2 JP 3094593B2 JP 03325530 A JP03325530 A JP 03325530A JP 32553091 A JP32553091 A JP 32553091A JP 3094593 B2 JP3094593 B2 JP 3094593B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報ネットワーク監視
システムに係り、特に電話網及び計算機ネットワークに
適用するのに好適な情報ネットワーク監視システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を説明するに当たって、まず
基礎となる概念の説明を行う。電話回線ネットワーク等
の通信ネットワークは、複数のノード及びノード間を結
ぶリンクを有する。ノードには、伝送情報の送信点及び
受信点となるノード(各々、送信ノード、受信ノードと
呼ぶ)、及び伝送情報を中継・交換するノードがある。
前者のノードを「終端ノード」、後者のノードを「中継
ノード」と呼ぶ。終端ノードには、電話機、データ端末
装置及び計算機がある。一方、中継ノードには、交換機
及び多重化装置が含まれる。伝送情報は、アナログ通信
(回線交換方式)では「呼」、ディジタル通信(蓄積交
換方式)では「パケット」という単位で送受信される。
これらの「呼」及び「パケット」を、伝送情報単位とい
う。伝送情報は、単位時間当たりの伝送情報の総延べ処
理時間を表す呼量で定量的に評価される。単位時間当た
りの伝送情報単位の発生数をc、平均処理時間をhとす
ると、呼量aは数1で表される。
【0003】
【数1】
【0004】また、処理システムの数をSとすると、単
位時間当たりにノードが処理できる伝送情報単位の数は
数2で表される。
【0005】
【数2】
【0006】トラヒック密度ρは、単位時間当たりの伝
送情報単位の発生数cとノードにおいて処理できる伝送
情報単位の数との比を言い、数3で表される。
【0007】
【数3】
【0008】トラヒック密度ρが1より大きくなった場
合には、発生した伝送情報単位をノードで処理すること
ができなくなる。この状態を輻輳と言う。
【0009】ノードにおける伝送処理には、待時式処理
と即時式処理がある。待時式処理は、伝送されて来る複
数の伝送情報単位をバッファに、順次、蓄積し、蓄積し
た伝送情報単位を処理するものである。この待時式処理
では、バッファが一杯になって伝送情報単位のバッファ
への蓄積ができなくなったときは、到着した伝送情報単
位が廃棄される。即時式処理は、伝送情報単位が到着し
た場合に回線に空きがあるときは伝送情報単位を即時処
理し、回線に空きがないときは到着した伝送情報単位を
廃棄する。待時式処理は、蓄積交換方式での処理に用い
られる。即時式処理は、回線交換方式での処理に用いら
れる。
【0010】上記の情報ネットワークの円滑な運営を行
うためにネットワークの監視が必要になる。この監視シ
ステムとしては、特開平2−270433号公報に示されたも
のがある。この監視システムは、情報ネットワークに含
まれる多数のノードを集中的に監視している。すなわ
ち、このシステムでは、指定されたノードの負荷量及び
このノード内の各資源の詳細仕様状況のデータを収集
し、これらのデータが視覚的に把握できるようにグラフ
化されて表示装置に表示される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記公開公報に説明さ
れた監視システムは、ノードから検出された情報を視覚
的に表示しているので、監視員はノードの状態を的確に
把握できる。しかしながら、各ノードの情報を表示する
だけであるので、監視員は、その表示された情報を見
て、1つのノードに他のノードがどのような影響を与え
ているかを知ることは困難である。その表示情報を見て
も、異常なノードは分かるがそのノード自体が異常なの
かそのノードが他のノードの影響を受けて異常になって
いるのか適切に判断できない。
【0012】本発明の目的は、他のノードの影響をより
適切に把握できる情報ネットワーク監視システムを提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成できる
本発明の特徴は、ノードが故障した場合の影響度及び故
障のゆう度に基づいてノードの状態を示す指標を各ノー
ド毎に求める手段と、前記指標を各ノードに対応づけて
表示する表示手段とを備えたことにある。
【0014】
【作用】本発明は、ノードが故障した場合の影響度及び
故障のゆう度に基づいて求めたノードの状態を示す指標
を各ノードに対応づけて表示するので、監視員は、他の
ノードによって受ける影響を巨視的により適切に把握で
きる。
【0015】
【実施例】情報ネットワークの一例である電話回線ネッ
トワークは、図1の日本地図に示されるように多数のノ
ードとそれらのノード間を連絡する多数のリンクを含ん
でいる。
【0016】このような情報ネットワークに適用した本
発明の一実施例である情報ネットワーク監視システムを
図1を用いて説明する。この情報ネットワーク監視シス
テムは、蓄積交換方式を適用したものである。本実施例
の情報ネットワーク監視システムは、ネットワーク監視
装置1及び複数のローカル制御手段20を含む。ローカ
ル制御手段20は、情報ネットワークの各通信設備から
監視すべきデータを収集し、このデータをネットワーク
監視装置1に伝える。ネットワーク監視装置1は、ネッ
トワークコントロールセンタに設置される。このネット
ワーク監視装置1は、ネットワークの状態を示している
表示データを作成する表示処理手段19,書替え可能な
表示装置10,ネットワーク網の設備データ(ノードの
位置、及びノードとリンクとの接続関係を示す構成デー
タ)及び監視データを格納するデータベース4,ローカ
ル制御手段20とのデータの授受を制御する統合制御手
段5,入力処理手段17及び入力装置6を備える。
【0017】ネットワークに含まれる各ノード7におけ
るトラヒック量及び機器状態の計測は、ノード状態検出
手段21で行われる。リンク8の機器状態などの計測
は、リンク状態検出手段26で行う。
【0018】これら各手段の働きの概要は以下のような
ものである。
【0019】ローカル制御手段20は、ノード状態検出
手段21で測定された各ノード7のトラヒック量及び機
器状態等の各種データ、及びリンク状態検出手段26で
測定された各リンク8の機器状態等の各種データを、通
信手段20bを介して統合制御手段5に伝送する。更
に、ローカル制御手段20は、統合制御手段5からの指
令データに応じて、ノード状態検出手段21及びリンク
状態検出手段26での測定項目の変更,状態指標(ポテ
ンシャル)計算に必要な設備情報変更、及び情報伝送タ
イミングの変更を行う。統合制御手段5は、ネットワー
クの各ノード7に対するローカル制御手段20への指令
データの送信を行うと共に、該当するローカル制御手段
20にその指令データを送信したことを示すデータをデ
ータベース4に記憶させる。更に、統合制御手段5は、
ローカル制御手段20から送られてきた、ノード状態検
出手段21及びリンク状態検出手段26で測定された各
ノード7及び各リンク8の状態を示すデータを、データ
ベース4へ格納する。上記指令データは、入力処理手段
17の判定データに基づいて出力される。
【0020】監視員は、入力装置6から、表示処理手段
19に含まれる複数の表示データ作成手段(トラヒック
表示データ作成手段19a及びポテンシャル表示データ
作成手段19b)のうちどれを用いるかを指示データと
して入力する。状態指標表示データ作成手段19bを、
以下、ポテンシャル表示データ作成手段19bという。
入力処理手段17は、その指示データの内容を判定し、
この判定データを表示処理手段19に出力する。表示処
理手段19は、判定データに基づいて該当する表示デー
タ作成手段を選択し(トラヒック表示データ作成手段1
9a及びポテンシャル表示データ作成手段19bのうち
で選択される)、該当する表示データ作成手段で、ネッ
トワークの状態を示す表示データを作成し、表示装置1
0に出力する。表示処理手段19は、データベース4に
記憶されているノード状態検出手段21及びリンク状態
検出手段26で測定された各ノード7及び各リンク8の
状態を示すデータを取り込み、このデータをネットワー
クの状態を示す表示に反映させる。
【0021】以上に述べた情報ネットワーク監視システ
ムの主要な構成の詳細を図2〜15を用いて説明する。
【0022】図2は、入力装置6及び表示装置10を示
す。入力装置6は、3つの入力手段6a,6b及び6c
を有する。表示装置10は、3つの大画面10a,10
b及び10cを有する。監視員9は、ネットワークの状
態(設備の結合状態,ノード間のトラヒック(単にトラ
ヒックという場合は複数の伝送情報単位のかたまりをさ
す)の流れの様子,ノード及びリンクの状態を表す一つ
の指標の分布)をそれらが表示された大画面10a,1
0b及び10cを見て監視する。また、監視員9は、入
力手段6a,6b及び6cを用いて、よりリアルタイム
な表示画面の切り替え、表示データの拡大または縮小、
監視対象となる伝送情報単位の設定等を行う。
【0023】入力処理手段17は、図3に示すように、
入力装置10から出力された指示データの内容を判定す
る入力判定手段17a、及び入力判定手段17aにつな
がるズームイン・ズームアウト処理手段17b及び診断
支援手段17dを備える。入力判定手段17a,ズーム
イン・ズームアウト処理手段17b及び診断支援手段1
7dは、データベース4,統合制御手段5及び表示処理
手段19にそれぞれ接続される。入力判定手段17a
は、各入力装置10に設けられた表示手段に図4のよう
に表示されたアイコン等のマウスによるクリックに対応
して、処理内容を判定し、該当する処理を実行する手段
(例えば、ズームイン・ズームアウト処理手段17b,
診断支援手段17d,トラヒック表示データ作成手段1
9a及びポテンシャル表示データ作成手段19b等)に
処理実行信号を出力する。ズームイン・ズームアウト処
理手段17bは、トラヒック表示データ作成手段19a
及びポテンシャル表示データ作成手段19bでの拡大ま
たは縮小した表示データの作成を支援する。診断支援手
段17dは、ノード7及びリンク8に対して行われる異
常の有無の診断への支援を行う。図4の表示画面は、入
力装置6に予め記憶されており、入力装置6を立ち上げ
たときに上記表示手段に表示される初期画面である。
【0024】表示処理手段19は、図5に示すように、
トラヒック表示データ作成手段19a及びポテンシャル表
示データ作成手段19bを有する。トラヒック表示デー
タ作成手段19a及びポテンシャル表示データ作成手段
19bは、入力判定手段17a,ズームイン・ズームアウ
ト処理手段17b,診断支援手段17d,データベース
4,統合制御手段5及び表示装置10にそれぞれ接続さ
れる。トラヒック表示データ作成手段19aは、後述す
る図16に示すようなトラヒック表示データを作成す
る。ポテンシャル表示データ作成手段19bは、後述の
図24に示すようなポテンシャル表示データを作成す
る。
【0025】統合制御手段5は、データベース4,入力
処理手段17,表示処理手段19、及び各ローカル制御
手段20の通信手段20bにそれぞれ接続される。統合
制御手段5は、ローカル制御手段20から入力したノー
ド状態データ,リンク状態データ及び監視対象トラヒッ
クの特性データ(監視対象トラヒックが到着するノード
7における全到着トラヒックに対する監視対象トラヒッ
クの寄与のデータ、及びその疎通状況及び処理回数のデ
ータ等)の各データにノード7のアドレスデータを付与
して、またそれらのデータを統計処理してデータベース
4に格納、更新する。更に、統合制御手段5は、入力処
理手段17により指定された監視対象伝送情報単位の有
無、これに関する発信ノード及び着信ノードの各識別I
Dデータ、設備データ変更の有無、それらの内容を、ア
ドレスデータにより対応するノードに必要なデータフォ
ーマット変換を施した上で転送する。
【0026】ローカル制御手段20の詳細な構成を図6
を用いて説明する。ローカル制御手段20は、ローカル
制御管理手段20a,通信手段20b及びデータベース
20cを含む。統合制御手段5、ノード状態検出手段21
及びリンク状態検出手段26が、通信手段20bに接続
される。ローカル制御管理手段20a及びデータベース
20cも、通信手段20bに接続される。ローカル制御
管理手段20aは、通信手段20bを介して統合制御手
段5から出力された監視対象トラヒックの有無、これに
関する発信ノード及び着信ノードの各識別IDデータ、
設備データ変更の有無の各データを入力し、これらのデ
ータをノード状態検出手段21及びリンク状態検出手段
26に送信する。また、ローカル制御管理手段20a
は、ノード状態検出手段21から出力された、該当する
ノード7における全トラヒックに対する各入方路別のト
ラヒックの寄与、その疎通状況(図16の説明にて述べ
たもの)及びノード7の状態を表す指標、及びリンク状
態検出手段26から出力されたリンクの能率及びリンク
の状態を表す指標の各データを入力する。ローカル制御
管理手段20aは、監視対象トラヒックが指定されてい
る場合、指定されている監視対象トラヒックの寄与及び
その疎通状況の各データも入力し、処理回数を数える。
更に、ローカル制御管理手段20aは、これらのデータ
をデータベース20cに格納すると共に、これらのデー
タにアドレスデータ等を付与して統合制御手段5に送信
する。
【0027】次に、ノード状態検出手段21の詳細を図
7を用いて説明する。ノード状態検出手段21は、それ
ぞれ非同期で動作する、待ち時間検出手段21b,処理
時間検出手段21c,累積故障率検出手段21d,加入
者輻輳検出手段21e,地域輻輳検出手段21f,空き
容量検出手段21g,トラヒック量検出手段21h及び
識別ID検出手段21m等の各検出手段と、ノード状態
ポテンシャル評価手段21iと、入方路別到着率検出手
段21kと、データベース21jを備える。待ち時間検
出手段21b,処理時間検出手段21c,累積故障率検
出手段21d,加入者輻輳検出手段21e,地域輻輳検
出手段21f,空き容量検出手段21g,トラヒック量
検出手段21h,ノード状態ポテンシャル評価手段21
i,入方路別到着率検出手段21k,データベース21
j及び識別ID検出手段21mは、伝送路21lにより
接続される。
【0028】待ち時間検出手段21bは、ノード7に到
着したある伝送情報単位に注目し、これがノード7のバ
ッファ(図示せず)を通り抜けるまでの時間(待ち時
間)を測定する。測定された待ち時間のデータは、デー
タベース21jに格納される。その後、待ち時間検出手
段21bは、新たにノード7に到着した伝送情報単位に
対して待ち時間を測定する。待ち時間検出手段21b
は、この測定を繰り返す。処理時間検出手段21cは、
ノード7のバッファを通り抜けた伝送情報単位が当該ノ
ード7から次のノード7に向かって出力されるまでの時
間(処理時間)を出方路別に測定する。測定された処理
時間は、データベース21jに記憶される。その後、処
理時間検出手段21cは、再び当該ノード7のバッファ
を通り抜けた伝送情報単位に対して処理時間を測定す
る。また処理時間検出手段21cは、監視対象伝送情報
単位の指定がなされている場合で、該当伝送情報単位を
処理した場合は、測定されたこの伝送情報単位の処理時
間の値が、処理時間検出手段21cによってデータベー
ス21jの予め決められた領域に格納されると共に、該
当ノード7を管轄するローカル制御手段20にも伝えら
れる。
【0029】待ち時間検出手段21bが下記の数4によ
る演算で処理時間を求める機能を有する場合は、処理時
間検出手段21cの設置を省略できる。この場合は、待
ち時間検出手段21bが、待ち時間検出手段21b及び
処理時間検出手段21cの両者の機能を備えることにな
る。これについて詳細に説明する。待ち時間検出手段2
1cは、ノード7に新たに到着した伝送情報単位を検出
した後、この伝送情報単位がバッファに入力されたとき
に既にバッファ内に滞在している伝送情報単位の個数N
w を検出する。この値と待ち時間検出手段21cが測定
した待ち時間Twを用いて、Nw個の伝送情報単位の平均
処理時間tを数4によって算出しこの平均処理時間tを
処理時間としてデータベース21jに登録する。
【0030】
【数4】
【0031】ただし、この場合は、ノード7からの出方
路別に処理時間を検出することはできない。
【0032】累積故障率検出手段21dは、ノード7の
故障を検出し、その時刻tlmの累積故障率E(tlm
(0と1の間の値をとる)と、その故障の修理時間tbf
と、故障した交換機の割合Es(tlm)(0と1の間の値
をとる)と、ある時定数Te とを用いて、時刻tにおけ
る累積故障率E(t)を数5により求める。累積故障率検
出手段21dによって得られた累積故障率E(t)は、デ
ータベース21jに登録される。その後、累積故障率検
出手段21dは、再びノード7の故障検出動作を繰り返
す。
【0033】
【数5】
【0034】この式によれば、故障発生時の累積故障率
が高いほど修理後の累積故障率の減少が遅くなるため、
故障頻度の高いノード7の累積故障率は高くなり、故障
せずに安定に動作しているノード7の累積故障率は低く
なり、かつ累積故障率は徐々に減少する。また故障した
交換機の割合が大きくなれば、累積故障率は高くなる。
【0035】加入者輻輳検出手段21e及び地域輻輳検
出手段21fは、従来から用いられている加入者輻輳検
出装置及び地域輻輳検出装置の各出力データをフォーマ
ット変換してデータベース21jに登録する。
【0036】空き容量検出手段21gは、蓄積交換方式
では、伝送情報単位の受信の都度、ノード7に設けられ
たバッファの空き容量を、回線交換方式では回線接続の
都度、出方路別に空き回線数を検出する。検出された空
き容量(または空き回線数)は、データベース21jに
登録される。回線交換方式で空き回線がなく迂回した場
合には、空き容量検出手段21gはノード7からの出方
路別にその数を数え、この数をデータベース21jに登
録する。また監視対象トラヒック(監視対象伝送情報単
位)の指定がなされている場合において、該当伝送情報
単位を処理した場合は、それが迂回回線を経由したかど
うかも空き容量検出手段21gによって検出される。こ
の検出データは、データベース21jの予め決められた
領域に格納される。
【0037】トラヒック量検出手段21hは、入方路別
到着率検出手段21kで検出された単位時間あたりにノ
ード7に到着する入方路別の伝送情報単位の個数、及び
処理時間検出手段21cで検出した平均処理時間を用
い、数3に従って入方路別トラヒック密度ρを算出す
る。算出された入方路別トラヒック密度ρは、データベ
ース21jに格納される。またトラヒック量検出手段2
1hは、監視対象伝送情報単位が指定されている場合で
該当伝送情報単位がノードで処理された場合には、その
入方路別トラヒック密度ρもデータベース21jの予め
決められた領域に格納される。
【0038】トラヒック量検出手段21hも、処理時間
検出手段21cと同様に、待ち時間検出手段21bの測
定値を用いてもとめることができる。待ち時間検出手段
21bは、ノードに新たに到着した伝送情報単位を入方路
別に検出した後、その伝送情報単位がバッファに入力さ
れたときに既にバッファ内に滞在している伝送情報単位
の個数Nw 、その間にバッファ内に新たに加わった入方
路別の伝送情報単位の数Ni を検出する。待ち時間検出
手段21bは、これらのデータを用いて、伝送情報単位
がバッファを通り抜ける間におけるノード7に対する入
方路別の平均トラヒック密度ρnwを数6により算出し、
この平均トラヒック密度ρnwをノード7に対する入方路
別のトラヒック密度としてデータベース21jに登録し
た後、同じ処理を繰り返す。
【0039】
【数6】
【0040】ノード状態ポテンシャル評価手段21i
は、ノード固有のポテンシャルであるノード状態ポテン
シャルを、データベース21jに記憶されている各種デ
ータをもとに評価し、得られた評価結果をデータベース
21jに格納する処理を繰り返す。次に、ノード状態ポ
テンシャルの評価について説明する。ノード状態ポテン
シャル評価手段21iで利用可能なノード7固有の状態
量には、平均処理時間t,累積故障率E,トラヒック密
度ρ、及び回線使用率(回線交換方式の場合)或いはバ
ッファ使用率(以下、これらの使用率を単にノード使用
率αという)がある。ノード状態ポテンシャル評価手段
21iは、これらのデータを用いて例えば数7によって
ノード状態ポテンシャルNを評価する。
【0041】
【数7】
【0042】ただし、図8に示すように、累積故障率E
の寄与率22aをK1(累積故障率寄与率)、トラヒッ
ク密度ρの寄与率22bをK2(トラヒック密度寄与
率)及びノード使用率αの寄与率22cをK3(ノード
使用率寄与率)で表し、それぞれトラヒック密度ρの関
数とする。このとき、寄与率ベクトル(K1,K2,K
3)23bは、図9に示すように、寄与率空間上を矢印
23aのように移動する。この場合は、トラヒック密度
が1に近くなってノード7の使用率αが減り難いか、さ
らには増えるときに、ノード使用率αをより大きく評価
することにより、ノード使用率αの低いときの正常なト
ラヒック密度の増加をノード状態ポテンシャルに余り反
映させない効果を持つ。
【0043】ノード状態ポテンシャルの評価の他の方法
では、数8でノード状態ポテンシャルNを評価する。
【0044】
【数8】
【0045】ここで、nは1より大きい一定値である。
これには、トラヒック密度が1に近付くにつれて、ノー
ド使用率及び累積故障率をノード状態ポテンシャルNに
大きく、反映させる効果がある。このように、ノードの
故障の頻度及びトラヒック状態で表された指標により、
ノード7における機器の運用形態がどのくらい適正であ
るかが一目で判る。
【0046】ノード状態ポテンシャルのその他の評価方
法には、トラヒック密度と、その時間変化率の、ある適
正値(例えば、1カ月のトラヒック密度を平均して得た
一日のトラヒック変化)との偏差の絶対値の和に、ノー
ド(交換機及び多重化装置)に接続されている回線の大
きさ及びその数(設備データ中に含まれている)によっ
て決まる罹障ノード規模(そのノードの故障により被害
をこうむる顧客数など)を掛け合わせたものなども考え
られる。このように、ノードが故障した場合の影響度及
び故障のゆう度に基づいた指標により、機器状態とそれ
の運用形態がどのくらい適正であるかが一目で判る。
【0047】さらに、ノード状態ポテンシャルの他の評
価方法として、ノード使用率を図10に示す関数で変換
することにより、ノード使用率が、閾値24aを超えた
場合に実際のノード使用率よりも大きく評価し、より安
全サイドの指標を与える物がある。さらにノード状態ポ
テンシャルの他の評価方法として、図11に示すように
閾値25aを平均処理時間25bの関数とし、平均処理
時間25bが長い場合にはより安全サイドに評価する例
などもある。
【0048】図7に示す入方路別到着率検出手段21k
は、1つのノードにつながる入方路ごとの伝送情報単位
の到着率を検出する。入方路別到着率は、1つの入方路
を介して1つのノードに単位時間当たりに到着する伝送
情報単位の個数であり、1つのノードにつながる入方路
毎に求められる。
【0049】識別ID検出手段21mは、ノード7で発
信等の処理を行った伝送情報単位に付されている発信及
び着信ノードの各識別IDデータを検出する。これらの
識別IDデータの検出により、ノード7で処理された伝
送情報単位を識別できる。
【0050】ここで、図12により方路について説明す
る。各々のノードは、リンクにより接続されている。例
えば、ノード7aは、リンク8a〜8dによってノード
7b〜7eにそれぞれ接続される。リンク内での伝送情
報単位の移動に着目した場合、ノード7aとノード7b
とを連絡するリンク8aは、その内部にノード7aから
出力された伝送情報単位をノード7bに伝える伝送路、
及びノード7bから出力された伝送情報単位をノード7
aに伝える伝送路が存在するかのようにふるまう。これ
らの伝送路を方路という。特に、前者の伝送路、すなわ
ち方路9aは、ノード7aを基点にした場合に、伝送情
報単位をノード7aに入力するものであるので、入方路
と称される。また、後者の伝送路、すなわち方路9b
は、ノード7aを基点にした場合に、ノード7aから出
力された伝送情報単位を伝送するものであるので、出方
路と称される。
【0051】次に、リンク状態検出手段26の詳細を図
13を用いて説明する。リンク状態検出手段26は、そ
れぞれ非同期で動作するリンク能率検出手段26b,伝
送エラー検出手段26c,累積故障率検出手段26d,
リンクポテンシャル評価手段26e、及びこれらの手段
の共通データを管理するデータベース26fを有する。
【0052】リンク能率検出手段26bは、使用中のリ
ンクに対する伝送情報単位の伝送量(個数)を検出し、
この伝送量の最大伝送容量に対する比率をリンクの能率
βとしてデータベース26fに登録する。伝送エラー検
出手段26cは、伝送情報単位の持つパリティビット等
を検査して単位時間あたりのエラーを持つ伝送情報単位
の数Ndeを検出し、Nde及び単位時間あたりの伝送情報
量Nd を用いて数9により伝送エラー率γを算出する。
この伝送エラー率γは、データベース26fに登録され
る。
【0053】
【数9】
【0054】累積故障率検出手段26dは、ノードの累
積故障率検出手段21dと同様に、断線等のリンク8の
故障を検出する。更に、累積故障率検出手段26dは、
その故障検出時のリンク8の累積故障率ε(tlm)、その
時の時刻tlm、そのリンク8の故障修理時間tbf、故障
したリンクの割合εl(t)、及びある時定数Te を用い
て、時刻tにおける累積故障率ε(t)を数10により求
め、その累積故障率ε(t)をデータベース26fに登録
した後、再びリンクの故障検出動作を繰り返す。
【0055】
【数10】
【0056】リンク状態ポテンシャル評価手段26e
は、リンク固有のポテンシャルであるリンク状態ポテン
シャルLを、データベース26fに記憶されている各種
データをもとに評価し、得られた評価結果をデータベー
ス26fに格納する処理を繰り返す。次に、リンク状態
ポテンシャルの評価方法について説明する。リンク状態
ポテンシャル評価手段26eで利用可能なリンク固有の
状態量には、リンクの能率β、累積故障率ε及び伝送エ
ラー率γがある。リンク状態ポテンシャル評価手段26
eは、これらのデータを用いて例えば数11によりリン
ク状態ポテンシャルLを評価する。
【0057】
【数11】
【0058】ただし、図14に示すようにリンク能率β
の寄与率27aをK4(リンク能率寄与率)、累積故障
率εの寄与率27bをK5(累積故障率寄与率)、伝送
エラー率γの寄与率27cをK6(伝送エラー率γの寄
与率)で表し、それぞれリンク能率βの関数とする。こ
のとき、寄与率ベクトル(K4、K5、K6)11b
は、図15に示すように、寄与率空間上を矢印28aの
ように移動する。この場合には、リンク能率βがある閾
値27dより大きくなったときに急激にリンク能率βの
リンク状態ポテンシャルLに対する寄与が大きくなって
リンクポテンシャルLを一定にしようとすればリンク能
率βの増加を押さえ込む作用があり、リンク能率βが閾
値27dより小さい正常時において伝送エラー率γを中
心にリンク状態ポテンシャルLを評価できる作用が生じ
る。
【0059】リンク状態ポテンシャルの他の評価方法に
は、伝送エラー率と、その時間変化率の、規格などで決
まっているある適正値との偏差の絶対値の和に、リンク
に接続されているノードの大きさ及び数(設備データ中
に含まれている)によって決まる罹障規模を掛け合わせ
たものなども考えられる。その他のリンク状態ポテンシ
ャルの評価方法の例では、この罹障規模を、そのリンク
を用いて通信している顧客数等にすることも考えられ
る。このように、リンクが故障した場合の影響度及び故
障のゆう度に基づいた指標により、機器状態及びその運
用形態がどのくらい適正であるかが一目で判る。
【0060】図16は、表示装置10に表示された北日
本を対象にしたトラヒック表示データの一例を示す。こ
のトラヒック表示データは、トラヒック表示データ作成
手段19aによって作成される。そのトラヒック表示デ
ータは、対象領域に含まれる複数のノード7A〜7G、
これらのノードを連絡する複数のリンク8(各々2本の
方路10a及び10bを含む)、及び所定個数の伝送情
報単位のかたまり(トラヒック)を示すドット2aを含
む。方路10aはノード7Bの入方路であり、方路10
bはノード7Bの出方路である。ドット2aは、方路1
0a及び10b上に沿って移動するように表示される。
すなわち、方路10a上のドット2aは矢印10cの方
向に移動し、方路10b上のドット2aは矢印10dの
方向に移動する。
【0061】このようなトラヒック表示データを作成す
るためにトラヒック表示データ作成手段19aで実行さ
れる処理の内容を、図17に基づいて説明する。
【0062】表示装置10への表示データの作成を要求
する場合は、監視員は、入力装置10をONする。この
とき、図4の初期画面が入力装置6の表示手段に表示さ
れる。ここで、運転員が、図4の画面上でトラヒック表
示を指定したとする。「トラヒック表示」の指示データ
は、前述のように入力処理手段17を介して表示処理手
段19に入力される。上記指示データに基づいて、トラ
ヒック表示データ作成手段19aでの処理が実行され
る。まず、ステップ30aの処理が実行される。上記指
示データは、診断支援ではないので、ステップ30bの
処理、すなわち表示対象領域内にある複数のノード及び
リンク等の設備データの検索が行われる。この検索は、
データベース4を対象に行う。表示対象領域は、監視員
が図4の画面のメッセージ記入欄から特定の表示対象領
域を指定しないかぎり、ネットワーク監視装置1に対し
て予め決められている監視領域となる。監視員が特定の
表示対象領域を指定した場合は、その領域に対応する設
備データがステップ30bで検索される。検索された設
備データに含まれる全ノード7及び全リンク8の状態を
示すデータを、データベース4から検索する(ステップ
30c)。検索された設備データを用いて、図16に示
す表示対象領域内に配置された複数のノード7と入方路
及び出方路となる複数の方路を有する複数のリンク8と
を接続した表示データを作成する(ステップ30d)。
本実施例では、この表示データはノード7及びリンク8
の図形データである。ステップ30eで、各ノード間に
おいて伝送情報単位の流れる方向毎に流れる情報量の表
示データを作成する。伝送情報単位の流れる方向は、1
つのノードを基準にしたときの入方路及び出方路に該当
する。入方路及び出方路を流れる情報量(伝送情報単位
の個数)は、ステップ30cで検索されたデータのう
ち、入方路別到着率検出手段21kで検出した入方路別
到着率(入方路によって単位時間当たりに到着した到着
伝送情報単位の個数)により得られる。この入方路別到
着率の替りに、トラヒック量検出手段21hで求めた入方
路別トラヒック密度ρを用いてもよい。表示対象領域内
のすべてのノードに対して入方路別到着率が求められる
ので、あるノードに対する出方路を流れる情報量は、こ
のノードに接続されるノードの入方路別到着率を用いれ
ばよい。方路毎の情報量の表示データは、該当する方路
の入方路別到着率に対応する個数のドット2aの図形デ
ータであり、該当する方路上に表示されるドット2aの
図形である。トラヒック密度が大きいほど方路上のドッ
ト2aの個数が増加する。入方路別到着率検出手段21
kの替りに設けた出方路別到着率検出手段で測定された
出方路別到着率を用いて、入方路及び出方路毎に伝送さ
れる情報量を求めることができる。次に、情報が流れる
方向を示す表示データが作成される(ステップ30
f)。この表示データは、各方路において伝送情報単位
が流れる方向を示し、ドット2aの移動方向を示すデー
タである。この移動方向を示すデータの例としては、伝
送情報単位の流れる方向にドット2aを移動させるデー
タ、及び移動方向を示す矢印を示すデータがある。本実
施例では、ドット2aを移動させるデータを作成する。
ステップ30gは、ノードに接続された方路毎にノード
7の疎通状態を示す表示データを作成する。この疎通状
態を示す表示データは、ノード間での伝送情報単位の流
れの状態を示すものである。この表示データは、処理時
間検出手段21cで検出された出方路別の処理時間を用
いて作成される。この処理時間の替りに、前述したよう
に待ち時間検出手段21bで検出した待ち時間に基づい
て求めた処理時間を用いてもよい。回線交換方式の場合
は、疎通状態を示す表示データは、出方路別の呼損率及
び迂回率に基づいて求められる。疎通状態を示す表示デ
ータは、移動する上記ドット2aの図形データである。
疎通状態が悪いほど、すなわち処理時間が大きいほど、
ドット2aの移動速度は遅くなる。リンク能率を示す表
示データを作成する(ステップ30h)。データベース
4から読み込んだリンク能率に応じて、ドット2aの大
きさを変える。このドット2aの大きさが、リンク能率
を示す表示データである。なお、リンク能率βは、現に
使用しているリンクの割合を示す。例えば、4Mbps
の伝送路と1Mbpsの伝送路の2本を有するリンク
で、1Mbpsの伝送路を予備あるいは新規加入者用と
して使用していない場合、リンク能率βは80パーセン
トであるという。ステップ30iでは、ノード及びリン
クの稼働状態の表示データが作成される。ノード及びリ
ンクの稼働状態のデータは、図7及び図13に示されて
いないが、ノード状態検出手段21に設けられたノード
稼働状態検出手段及びリンク状態検出手段26に設けら
れたリンク稼働状態検出手段により検出される。ノード
稼働状態検出手段及びリンク稼働状態検出手段は、ノー
ド及びリンクの各々の「稼働」,「休止」及び「故障」
の各状態を検出する。これらのデータは、データベース
4に記憶される。稼働状態の表示データは、「稼働」,
「休止」及び「故障」の各状態に応じて例えばノード及
びリンクの方路に異なる色情報を付与するものである。
例えば、ノード及び方路の色を、稼働状態では緑、休止
状態では黄及び故障状態では赤の色情報が付与される。
ステップ30jでは、輻輳状態の表示データが作成され
る。この表示データは、加入者輻輳検出手段21e及び
地域輻輳検出手段21fの検出データに基づいて作成さ
れる。輻輳が生じているノードは、所定の色で表され
る。稼働状態の場合と異なる色、例えば黒の色情報が輻
輳状態の表示データとして付与される。輻輳状態を示す
表示データは、稼働状態を示す表示データに優先して表
示される。リンク伝送容量の表示データが作成される
(ステップ30k)。これは、上記設備データとして記
憶されているリンク8の伝送容量の絶対値に応じてリン
ク8の背景の色(リンクに含まれる2つの方路に挟まれ
た部分)を変えることである。ステップ30d〜30k
によって、各表示データの作成が行われる。ステップ3
0lは、ステップ30d〜30kで作成された各表示デー
タを表示装置10に出力する。これによって、表示装置
10に図16のデータが表示される。その後、ステップ
30mの処理が実行される。拡大/縮小の指定がない場
合は、ステップ30dからの処理が繰り返される。拡大
/縮小の指定がある場合は、ステップ30nの処理が実
行される。
【0063】拡大/縮小の指定は、監視員が入力装置6
から行なう。すなわち、入力装置6の表示手段に表示さ
れている図4の表示画面において、「ズームイン」又は
「ズームアウト」を指示する。前者の指定によりは表示
装置10に表示されている画面情報の一部が拡大され、
後者の指定によりその画面情報が縮小される。拡大表示
の例について説明する。監視員が、図4の表示画面にお
いて、「ズームイン」を指定したとする。この指示デー
タは、入力判定手段17aの入力判定手段17aに入力さ
れる。入力判定手段17aは、処理内容を判定すること
により、ズームイン・ズームアウト手段17bにズーム
インの処理実行信号を出力する。ズームイン・ズームア
ウト手段17bは、表示画面の指定された位置に拡大
(又は縮小)の表示対象領域を示す枠の情報をデータベー
ス4に出力する。ステップ30mの判定が「yes]の
場合には、ステップ30nの実行により、データベース
4からその枠の情報が検索されて表示装置10に出力さ
れる。このため、表示装置10には、ステップ30lに
よって表示されている情報に加えて図16に示す枠3が
表示される。監視員は、この枠3を見ることによって拡
大表示する領域を視覚的に容易に確認できる。監視員
は、枠3の位置がずれているときに図4の移動の部分を
操作することによって、また枠3の大きさが小さいとき
にメッセージ記入欄から大きくしたい旨を指定すること
によって、希望する位置で希望する大きさの領域に対し
ての「拡大」を設定することができる。縮小表示の場合
も同様である。このような枠3の表示は、前述のような
ズームイン・ズームアウト手段17bの機能により可能
となる。ステップ30nの処理が終了すると、指定され
た表示対象領域、すなわち枠3の領域に対して30bの
処理が実行される。表示対象領域内にある複数のノード
及びリンク等の設備データの検索が行われる。その後、
ステップ30cからの処理が順次実行される。ステップ
30mの判定が「yes]の場合に、ステップ30lに
よる表示データの出力によって表示装置10に表示され
た情報の一例は、図18に示すものである。
【0064】ステップ30mの判定が「yes」及び
「no」のいずれの場合でも、図4のメッセージ記入欄
からの指示により、ノード状態検出手段21及びリンク
状態検出手段26で得られた各個別のデータそのもの
を、表示装置10に表示することもできる。
【0065】監視員は、表示装置10に表示された図1
6のデータを見ることによって、情報ネットワークが以
下の状態にあることを把握できる。
【0066】監視員は、例えば、ノード7Bとノード7
Dとの間の方路10bでドット2aが密集しているの
で、その方路によって伝えられるトラヒックの量が多い
ことを知る。また、ドット2aの動く方向からトラヒッ
クの伝わっていく方向が分かる。これらの情報に基づけ
ば、ノード7Bからノード7Dに向かうトラヒックが多
いことが分かる。図16を表示している時点では、ノー
ド7Dの処理は、これに直接接続される複数のノード
(ノード7A,7B,7C及び7F)のうち、ノード7
Bの影響を強く受けていることが分かる。これは、ステ
ップ30e及び30fの処理によって得られる効果であ
る。このように、本実施例は、連絡されたノード間での
トラヒックの伝送方向、及びこの伝送方向におけるトラ
ヒックの量を、表示装置10に表示するので、1つのノ
ードに接続される他の各ノードからその1つのノードに
伝えられる各情報量を監視員は簡単に把握できる。この
ため、監視員は、他の各ノードがこれらに連絡される1
つのノードに与える影響を適切に知ることができ、情報
ネットワークに異常が生じたときに短時間に情報の伝送
に対して適切な処置を採ることができる。故障が生じた
ノードまたはリンクの迂回、輻輳状態にあるノードの迂
回等の処置を速やかに採ることができる。7Bとノード
7Dとの間の方路10aのように表示されているドット
2aが疎の状態にある場合は、ノード7Dからノード7
Bに向かうトラヒックが少ないことが分かる。ステップ
30gによって作成した表示データを表示しているの
で、監視員は、方路毎のドット2aの移動速度を見るこ
とによって各方路に対するノードの疎通状態を知ること
ができる。例えば、方路10bにおけるドット2aの動
きが遅い場合、その方路でのトラヒックの疎通が悪く、
トラヒックが向かっている側のノード、すなわちノード
7Dが輻輳しそうであることが一目で判る。逆に、ドッ
ト2aの動きが速い場合には、監視員は、ノード7Dに
向かうトラヒックは多いがノード7Dは正常に動作して
いることを容易に理解する。また、このようなノード
は、他のノード、例えばノード7Aが輻輳したときのノ
ード7Bに対する迂回路には向かないことも分かる。更
に、例えば、ドット2aの動きが速ければ、その方路に
対するノードのトラヒックの疎通が良好であることがわ
かる。逆に、ステップ30eで得られた表示データすな
わち方路上のドット2aが疎であるにも係わらず、その
動きが遅ければ、ステップ30fで得られる表示データ
を考慮することによって、そのドットで示されるトラヒ
ックを受信するノードがこのノードに接続される他の方
路の影響を受けて輻輳に近い(または輻輳している)状
態にあることがわかる。更に、その状態にあるノードに
接続される各方路及びノードに関するステップ30e及
び30fで得た表示データを見ることによって、輻輳に
近い状態にあるノードに影響を与えている他のノードを
容易に知ることができる。これらの効果は、ステップ3
0e及び30fで得られた表示データを表示しているこ
とによって得られる。
【0067】ステップ30hにて作成された表示デー
タ、本実施例ではドット2aに着目すれば、リンク能率
を知ることができる。図16では、全てのドット2aの
大きさが等しいので、全リンクに対するリンク能率は等
しくなっている。ステップ30iで得た表示データを見る
ことによって、ノード及びリンクの稼働状態を知ること
ができる。特に、「休止」または「故障」の状態にある
ノード又はリンクの把握が容易になる。「休止」及び
「故障」の少なくとも1つの表示データが表示された場
合は、ステップ30e及び30fで得た表示データを見
ることによって、その表示データが付されているノード
(またはリンク)による影響を受けている他のノード
(又はリンク)を容易に知ることができる。ステップ3
0kによって作成された表示データからは、各リンク固
有の情報の伝送容量を知ることができる。
【0068】ステップ30m及び30n、これらに続く
ステップ30b以降の処理を実行できるので、局部的な
領域内における詳細なトラヒックの流れを容易に把握で
きる。また、広い領域内でのトラヒックの流れを把握す
る手助けにもなる。
【0069】本実施例は、ステップ30d〜30g等の
ように表示データとして図形データを作成しているが、
これらの表示データとして数字及び文字で示される表示
データを作成し、表示装置10に表示させることもでき
る。しかしながら、本実施例のように図形データを作成
してこれらを表示することによって、監視員は、視覚に
より直感的に情報ネットワークにおける情報の流れの状
態を短時間に把握できる。
【0070】本実施例のように、ステップ30e及び3
0fのような表示データの作成が可能な理由の1つは、
入方路別到着率検出手段21kを設け、ノード7に接続
される入方路毎に到着する伝送情報単位の個数を検出し
たことである。
【0071】次に、本実施例における診断支援について
説明する。この診断支援機能は、図17のステップ30
a及び図19に示す各ステップの処理を実行することに
よって発揮される。図19の処理は、トラヒック表示デ
ータ作成手段19aにおいて実行される。これらの処理
を行なわせるために、監視員は、入力装置6の図4の表
示画面において「診断」を指定する。監視員は、同時に
トラヒック障害監視データを入力装置6のメッセージ記
入欄から入力する。これらのデータは、随時入力が可能
である。トラヒック障害監視データは、監視対象となる
トラヒックの発信ノード及び着信ノードの各識別IDデ
ータ(一例として図16のノード7B及び7Dの各識別
IDデータ)及び調査時間を含む。障害区間、すなわち
監視対象となるトラヒックの発信ノード及び着信ノード
の情報は、情報ネットワークを利用するユーザにより電
話等でネットワークコントロールセンタに伝えられる。
または、これらの情報は、各ローカル制御手段20から
の警報信号としてネットワークコントロールセンタに伝
えられる。「診断」の指示データ及びトラヒック障害監
視データは、入力判定手段17aに入力される。入力判
定手段17aは、その指示データの処理内容を判定する
ことにより、診断支援手段17dに診断支援の処理実行
信号を出力する。診断支援手段17dは、「診断」の指
示データ及びトラヒック障害監視データをデータベース
4に登録する。また、診断支援手段17dは、統合制御
手段5を介して、トラヒック障害監視データに応じて各
ノードの該当する各ローカル制御手段20に監視対象と
なるトラヒックのデータ及び調査時間を伝える。これら
のデータを受けた各ローカル制御手段20のローカル制
御管理手段20aは、調査時間の間、それが管理するノ
ード状態検出手段21及びリンク状態検出手段26によ
って該当するノード及びリンクの各データを前述のよう
に測定する。これらのデータは、通信手段20bを介し
て統合制御手段5に伝えられる。また、各ローカル制御
管理手段20aは、該当するノードで処理された(受信
して発信した)トラヒックのうち、統合制御手段5から
指示された監視対象となるトラヒック(例えばノード7
B及び7Dの各識別IDデータを有するトラヒック)を
処理するたびに通信手段20bを介してノード毎にその
処理のあった旨のデータを、統合制御手段1hに通知す
る。この処理の確認は、該当するノードに対して設けら
れた識別ID検出手段21m(図7)の検出信号を入力
することにより行われる。統合制御手段5は、調査時間
の間に上記処理のあった旨のデータの通知の頻度が所定
回数以上あったノード及びこれに接続されたリンクを選
択する。そして、統合制御手段5は、選択したノード及
びリンクのデータ、及び調査時間の間にノード状態検出
手段21及びリンク状態検出手段26によって測定され
たデータをデータベース4にそれぞれ登録する。
【0072】さて、図17及び19により、診断支援に
おけるトラヒック表示データ作成手段19aの処理内容
を説明する。ステップ30aにおいては「yes」と判
定され、ステップ31a以降の処理が実行される。ステ
ップ31aは、データベース4に記憶されている診断す
べきトラヒック(複数の伝送情報単位のかたまり)に関
する発信ノード及び着信ノードのデータ(例えばノード
7B及び7Dの各識別IDデータ)を読み込む。これら
の発信ノード及び着信ノードに関係する設備データをデ
ータベース4から読み込む(ステップ31b)。これら
のノード及びリンクを接続した状態の表示データ、例え
ばそれらの図形データを作成する(ステップ31c)。
この表示データが、表示装置10に出力される(ステッ
プ31d)。表示装置10は、その表示データ(図20
の表示データ)を、図16の表示データが表示されてい
る大画面とは異なる大画面に表示する。図20の表示デ
ータを表示することによって、監視員は、診断すべきト
ラヒックに関する発信ノード及び着信ノード、及びこれ
らをつなぐリンクを容易に知ることができる。ステップ
31dの処理の後、トラヒック表示データ作成手段19
aは、ステップ31eにより、指定された調査時間の間
における各ノード及びリンクの状態を測定する作業が終
了するまで、処理を中断する。ステップ31eを実行す
る理由はこの処理を行なわないと、トラヒック表示デー
タ作成手段19aが診断支援のための表示データ作成に
必要なデータを入手できないからである。指定された調
査時間が経過した後、ステップ31fの処理が行なわれ
る。すなわち、指示された監視対象となるトラヒックを
処理した旨の通知の頻度が所定回数以上あったノード及
びこれに接続されたリンクのデータを、データベース4
から読み込む。この通知の頻度が所定回数以上あったノ
ードとは、処理した診断対象の伝送情報単位の個数が所
定値以上になったノードである。更に、これらのノード
及びリンクに該当する設備データをデータベース4から
呼び込む。次に、ステップ31gの処理、すなわち前述
のステップ30c〜30lと同じ処理が実行される。こ
の処理によって、図21の表示データが表示装置10に
表示される。図21は、指示された監視対象となるトラ
ヒックを処理した旨の通知の頻度が所定回数以上あった
全ノードに関する情報の流れを示している。この表示デ
ータは、指示された監視対象となるトラヒックの流れだ
けでなく、外部からきたトラヒックであって通知の頻度
が所定回数以上あったノードの少なくとも1つを中継し
て流れるトラヒックの流れ情報も付加されている。運転
員は、図21の表示データを見ることにより、指示され
た監視対象となるトラヒックが伝送されているノード及
びリンクを知ることができる。図19に図示されていな
いがステップ31gの後で、図17に示すステップ30
m及び30n、及びこれらに続く処理を実行させること
も可能である。これにより、図18の表示と同じ効果を
得ることができる。
【0073】トラヒック表示データ作成手段19aは、
更にステップ31hの処理を実行する。この処理で用い
る設備データは、ステップ31fで検索されたものであ
る。ステップ31hの処理により、指示された監視対象
となるトラヒックだけに着目したステップ30d〜30
kの各表示データが作成され、これらの表示データが表
示装置10に出力される。図22は、ステップ31hの
処理によって表示装置10に表示された表示データの一
例である。図22のデータは、図21のデータから、外
部からきたトラヒックであって通知の頻度が所定回数以
上あったノードの少なくとも1つを中継して流れるトラ
ヒックの流れ情報を削除したものである。この図22の
表示データによって指示された監視対象となるトラヒッ
クの流れを確実に把握できる。図21及び22の表示デ
ータは、表示装置10の別々の大画面に同時に表示する
ことが望ましい。これらの表示画面を眺めることによっ
て、運転員は、診断すべきトラヒックに関する発信ノー
ド及び着信ノード間での情報の流れが図21よりも図2
2において少ないので、障害区間で電話がかかりづらい
のは通知の頻度が所定回数以上あったノード以外のノー
ドから入り込んでくるトラヒッックの影響を受けている
ことが容易に理解できる。具体的には、その外部のノー
ドから入り込むトラヒックのうちノード7Bとノード7
Dを連絡する方路10bを通るトラヒックが多いことが
分かる。図21及び22の表示データにおいても、図1
6及び18の情報によって得られる理解を運転員が受け
ることは言うまでもない。図19に図示されていないが
ステップ31hの後で、図17に示すステップ30m及
び30n、及びこれらに続く処理を実行させることも可
能である。図19の処理においても、図4のメッセージ
記入欄からの指示により、ノード状態検出手段21及び
リンク状態検出手段26で得られた各個別のデータその
ものを、合わせて表示装置10に表示することもでき
る。例えば、表示領域内のノードの累積故障率、リンク
の累積故障率及び伝送エラー率等をディジタル表示する
ことにより、障害の報告されているトラヒックがどこを
通り、他のトラヒック及びノードの状態にどのように影
響しているかを巨視的に示すことができる。
【0074】次に、本実施例におけるポテンシャル表示
データ作成手段19bの機能について説明する。監視員
が入力装置6の表示手段に表示された図4の画面によ
り、ポテンシャル表示を指定することによって、入力判
定手段17aの機能によって表示処理手段10のポテン
シャル表示データ作成手段19bによる表示データの作
成が行なわれる。このとき、ポテンシャル表示データ作
成手段は、図23及び24に示す処理を実行する。ステ
ップ32aで、ポテンシャル表示データ作成の対象が、
「ノード」,「リンク」及び「ノード及びリンク」のい
ずれであるかが判定される。「ノード」,「リンク」及
び「ノード及びリンク」の指定は、入力装置6の入力画
面(図4)のメッセージ記入欄に指定する項目を記入す
ることにより可能である。「ノード」が指定された場合
は、ステップ32aの判定により図23のステップ32
b〜32d及び32eの処理が実行される。「リンク」
が指定された場合は、ステップ32aの判定により図2
3のステップ32f〜32h及び32eの処理が実行され
る。「ノード及びリンク」が指定された場合は、ステッ
プ32aの判定により図24のステップ32b〜32d
及び32f〜32h、及び図23のステップ32eの処
理が実行される。
【0075】「ノード」が指定された場合について説明
する。予め定められている表示対象領域に対してのノー
ドに関する設備データを、データベース4から検索する
(ステップ32b)。ステップ32cでは、データベー
ス4に記憶されている表示対象領域内の各ノードに対す
るノード状態ポテンシャルデータを検索する。このノー
ド状態ポテンシャルデータは、前述したようにノード状
態ポテンシャル評価手段21iで、数7を用いて求めら
れたものである。この検索の後、検索されたノード状態
ポテンシャルデータを用いて、ノードに関するポテンシ
ャル表示データが作成される(ステップ32d)。具体
的には、表示対象領域内の全てのノードに対する各ノー
ド状態ポテンシャルをある有効桁数で比較し、同一値を
持つノード間を線で結ぶことにより生成したノード状態
ポテンシャルの等高線表示データである。ステップ32
eは、ステップ32dで得られた表示データを表示装置
10に出力する。これによって、等高線表示データが、
図25のように表示される。四角形の印は、代表的なノ
ードを示す。ノードのポテンシャルは、等高線12aに
対し、等高線12b,12c,12d,12e,12f
及び12gが高くなっている。また、ノード7Aのポテ
ンシャルが最も大きいことが分かる。表示画面内の上位
ノード7Bと上位ノード7Aとでは、後者のノードがポ
テンシャルの高い領域に存在してことを表している。こ
のため、監視員は、ノード7Bからノード7Dに向かっ
て流れる伝送情報単位は、ノード7Aを介してよりも直
接ノード7Dに向かう方がスムーズに流れることが分か
る。このようにノード状態ポテンシャルを表示すること
により、監視員は、他のノードによって受ける影響を巨
視的により適切に把握できる。また、ステップ32cに
おいて、等高線に数値を入れたり、等高線を異なる線で
示す、及び同じ等高線エリアを色分けするのいずれかの
表示データを作成することもできる。図23のステップ
32f〜32h及びステップ32eの処理は、ノードに対
するのと同様に表示対象領域内のリンクに関するリンク
状態ポテンシャルデータを表示装置10に表示するため
のものである。リンク状態ポテンシャルの表示データを
作成するために用いるリンク状態ポテンシャルデータ
は、前述したようにリンク状態ポテンシャル評価手段26
eで、数11を用いて求められたものである。
【0076】本実施例は、入力装置6の入力画面(図
4)でトラヒック表示及びポテンシャル表示の両者を指
定することによって、トラヒック表示データ作成手段1
9a及びポテンシャル表示データ作成手段19bの両者
で所定の表示データ作成処理を実行させることができ
る。両作成手段で作成された表示データ、例えば、図1
6及び25の表示データは、表示装置10の違う大画面
に表示される。これらの表示データの表示は、以下の効
果を生じる。図16のデータから例えば輻輳している部
分または故障している部分が分かったとする。このと
き、その障害の部分を迂回するルートを決める必要があ
る。このとき、図25のデータを見ることによってその
迂回ルートをより適切に設定することができる。すなわ
ち、その迂回ルートは、図25でポテンシャルの高い部
分を避けるように設定できる。ポテンシャルが高い部分
は、故障及び異常が生じたときにおける迷惑度が潜在的
に高いところである。
【0077】ノード状態ポテンシャルの表示データの他
の作成例(ステップ32cにおける他の作成例)を説明
する。この例は、図26の表示データを作成するもので
ある。この表示データは、ノード状態ポテンシャルの分
布を格子線で示したものである。すなわち、情報ネット
ワークの存在領域に格子を想定し、格子点のポテンシャ
ル値を近傍の3つのノードのノード状態ポテンシャルデ
ータから数12により算出することにより、上記表示デ
ータを得る。
【0078】
【数12】
【0079】ただし、格子点の座標を(x,y,N)、
近傍の3つのノードの座標を(xi,yi,Ni),i=
1,2,3とし、Nを座標(x,y)でのポテンシャ
ル、Ni をその近傍のノードのポテンシャルとする。図
26は、ポテンシャルNの値を縦軸成分として格子点間
を直線で結んで生成したノード状態ポテンシャルの3次
元的表示である。例えば、ポテンシャル13aと13b
とでは、ポテンシャル13aの方が高いことを示してい
る。リンク状態ポテンシャルも、同様に表示できる。次
に少数のノードからなる情報ネットワークにおいて、ネ
ットワークの状態を巨視的に把握するための表示例を、
図27及び28に示す。これらの表示データは、ステッ
プ32cの他の作成例で作られたものである。
【0080】図27は、ノード状態ポテンシャルを各ノ
ードにおいて棒グラフで表した者である。棒グラフ14
a,14b,14c,14d,14e及び14hは、各
ノードにおけるノード状態ポテンシャル状態を示してい
る。
【0081】図28は、ノードの各状態ポテンシャルデ
ータを同時に表示した例である。これは、3種類のノー
ド状態ポテンシャルを求める要素データ15i(累積故
障率),15j(トラヒック密度)及び15k(ノード
使用率)の組合せで各ノード毎にノード状態ポテンシャ
ルデータ15a〜15hを示したものである。
【0082】以上延べた実施例の技術は、複数のコンピ
ュータによって作られた情報ネットワークにも適用でき
る。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、監視員は、他のノード
によって受ける影響を巨視的により適切に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である情報ネットワーク監視
システムの構成図である。
【図2】図1の入力装置及び表示装置の構成図である。
【図3】図1の入力処理手段の詳細構成図である。
【図4】図3の入力装置の表示手段に表示されるデータ
入力用の表示が面の説明図である。
【図5】図1の表示処理手段の詳細構成図である。
【図6】図1のローカル制御手段の詳細構成図である。
【図7】図1のノード状態検出手段の詳細構成図であ
る。
【図8】ノード状態データからノード状態ポテンシャル
を得る一手法である寄与率のトラヒック密度に対する特
性を表す図である。
【図9】ノード状態データからノード状態ポテンシャル
を得る一手法である寄与率のベクトルとその軌跡を表す
図である。
【図10】ノード状態ポテンシャルを得るたの手法を説
明する図である。
【図11】ノード状態ポテンシャルを得るたの手法を説
明する図である。
【図12】ノード間の方路の概念を示す説明図である。
【図13】図1のリンク状態検出手段の詳細構成図であ
る。
【図14】リンク状態データからリンク状態ポテンシャ
ルを得る一手法である寄与率のリンク使用率に対する特
性を表す図である。
【図15】リンク状態データからリンク状態ポテンシャ
ル得る一手法である寄与率のベクトルとその軌跡を表す
図である。
【図16】図1のトラヒック表示データ作成手段におけ
る図17の処理によって得られたトラヒック表示データ
の一例を示す説明図である。
【図17】トラヒック表示データ作成手段で実行される
処理内容の説明図である。
【図18】図16の枠3の部分を拡大した表示データの
一例を示す説明図である。
【図19】トラヒック表示データ作成手段で実行される
処理内容の説明図である。
【図20】図19の処理で得られた表示データの説明図
である。
【図21】図19の処理で得られた表示データの説明図
である。
【図22】図19の処理で得られた表示データの説明図
である。
【図23】図1のポテンシャル表示データ作成手段で実
行される処理の説明図である。
【図24】図1のポテンシャル表示データ作成手段で実
行される処理の説明図である。
【図25】図23の処理で得られる表示データの一例の
説明図である。
【図26】図23の処理で得られる表示データの他の例
の説明図である。
【図27】図23の処理で得られる表示データの他の例
の説明図である。
【図28】図23の処理で得られる表示データの他の例
の説明図である。
【符号の説明】
1…ネットワーク監視装置、4…データベース、5…統
合制御手段、6…入力装置、7…ノード、8…リンク、
10…表示装置、17…入力処理手段、17a…入力判
定手段、17b…ズームイン・ズームアウト手段、17
d…診断支援手段、19表示処理手段、19a…トラヒ
ック表示データ作成手段、19b…ポテンシャル表示デ
ータ作成手段、20…ローカル制御手段、20a…ロー
カル制御管理手段、20b…通信手段、21…ノード状
態検出手段、21b…待ち時間検出手段、21c…処理
時間検出手段、21h…トラヒック量検出手段、21i
…ノード状態ポテンシャル評価手段、21k…入方路別
到着率検出手段、26…リンク状態検出手段、26b…
リンク能率検出手段、26e…リンク状態ポテンシャル
評価手段。
フロントページの続き (72)発明者 氏田 博士 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社 日立製作所 エネルギー研究所内 (72)発明者 堀 雄太郎 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 結城 正美 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (56)参考文献 特開 平4−98959(JP,A) 特開 昭54−38711(JP,A) 特開 昭53−9408(JP,A) 特開 昭63−107249(JP,A) 実開 平1−127100(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 15/00 320 G06F 13/00 351 H04L 12/24 H04L 12/26 EPAT(QUESTEL) INSPEC(DIALOG) WPI(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のノード及びこれらのノード間を連絡
    する複数のリンクを備え、前記ノード間で情報の伝送を
    行う情報ネットワークを監視するシステムにおいて、ノードが故障した場合の影響度及び故障のゆう度に基づ
    いてノードの状態を示す指標を各ノード毎に求める手段
    と、前記指標を各ノードに対応づけて表示する表示手段
    とを 備えたことを特徴とする情報ネットワーク監視シス
    テム。
  2. 【請求項2】複数のノード及びこれらのノード間を連絡
    する複数のリンクを備え、前記ノード間で情報の伝送を
    行う情報ネットワークを監視するシステムにおいて、 トラヒック密度及びノード使用率の少なくとも一方と累
    積故障率とに基づいてノードの状態を示す指標を各ノー
    ド毎に求める手段と、前記指標を各ノードに対応づけて
    表示する表示手段とを備えたことを特徴とする 情報ネッ
    トワーク監視システム。
  3. 【請求項3】複数のノード及びこれらのノード間を連絡
    する複数のリンクを備え、前記ノード間で情報の伝送を
    行う情報ネットワークを監視するシステムにおいて、トラヒック密度と予め設定された適正値との偏差の絶対
    値と、トラヒック密度との和に、罹障規模を掛け合わせ
    て求められる指標を各ノード毎に求める手段と、前記指
    標を各ノードに対応づけて表示する表示手段とを 備えた
    ことを特徴とする情報ネットワーク監視システム。
  4. 【請求項4】複数のノード及びこれらのノード間を連絡
    する複数のリンクを備え、前記ノード間で情報の伝送を
    行う情報ネットワークを監視するシステムにおいて、リンクが故障した場合の影響度及び故障のゆう度に基づ
    いてリンクの状態を示す指標を各リンク毎に求める手段
    と、前記指標を各リンクに対応づけて表示する表示手段
    とを 備えたことを特徴とする情報ネットワーク監視シス
    テム。
  5. 【請求項5】複数のノード及びこれらのノード間を連絡
    する複数のリンクを備え、前記ノード間で情報の伝送を
    行う情報ネットワークを監視するシステムにおいて、リンクの能率及び伝送エラー率とに基づいてリンクの状
    態を示す指標を各リンク毎に求める手段と、前記指標を
    各リンクに対応づけて表示する表示手段とを 備えたこと
    を特徴とする情報ネットワーク監視システム。
  6. 【請求項6】複数のノード及びこれらのノード間を連絡
    する複数のリンクを備え、前記ノード間で情報の伝送を
    行う情報ネットワークを監視するシステムにおいて、伝送エラー率と予め設定された適正値との偏差の絶対値
    と、伝送エラー率との和に、罹障規模を掛け合わせて求
    められる指標を各リンク毎に求める手段と、前記指標を
    各リンクに対応づけて表示する表示手段とを 備えたこと
    を特徴とする情報ネットワーク監視システム。
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