JP3093975U - 押釦付きフロントパネルの取付構造 - Google Patents

押釦付きフロントパネルの取付構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押釦部材を取り付けたフロントパネルを電気
機器構体に装着した場合に、押釦部材の押釦が、フロン
トパネルに具備させた開口から突き出さないようにす
る。 【解決手段】 フロントパネル1の突出片14を電気機
器構体6の係止部61に係止させることによりフロント
パネル1構体6に装着するようになっているフロントパ
ネルの取付構造において、配線基板7を押し付けるため
の押圧突起41に湾曲面である逃がしコーナ部49を形
成する。突出片14を係止部61に係合させた後、フロ
ントパネル1を揺動させて構体6に取り付けるときに
は、逃がしコーナ部49が配線基板7の面上を滑る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、押釦付きフロントパネルの取付構造、詳しくは、磁気テープ装置の ような電気機器の構体の前端部に取り付けられるフロントパネルの取付構造に関 する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来の取付構造で電気機器構体に取り付けられる押釦付きフロントパネ ル1の垂直断面図、図10は従来の取付構造の不都合な点を示した垂直断面図、 図11は図9のフロントパネル1の取付手順の一例を示した説明図である。
【0003】 図9のフロントパネル1は横長であって、そのフロントパネル1に、それとは 別体の押釦ユニット2が取り付けられている。フロントパネル1の上下方向一端 部に後方へ延び出た突出片14が備わり、その突出片14の先端部に開口でなる 係合部15が備わっている。これに対し、押釦ユニット2は、フロントパネル1 の適所に設けられた溶着用ピン13に溶着されてフロントパネル1の定位置に固 定された枠体3とこの枠体3に取り付けられた押釦部材4とを備えている。そし て、押釦部材4は、枠体3の溶着用ピン31に溶着されることによりその枠体3 を介してフロントパネル1に固着されている押圧突起41と、この押圧突起41 に連設されて薄肉のプラスチックヒンジ42を備える可撓片43と、この可撓片 43の先端部に一体に具備された押釦44とを備えている。図例では、押圧突起 41がフロントパネル1の上下方向他端部に配備されている。また、枠体3には 、複数の押圧操作部33,34が一体に備わっていて、それらの押圧操作部33 ,34によって形作られてフロントパネル1の上下方向中央部に具備された円形 の開口36に押釦41が臨んでいる。さらに、上記押圧突起41は、フロントパ ネル1の上下方向他端部で後向きに突き出ていて、その先端面45の上側端部が 直角に角張った先端コーナ46を形成している。
【0004】 図10及び図11において、6は電気機器構体であり、この構体6は、たとえ ば金属製又は合成樹脂製のシャーシなどでなる。そして、構体6の前端部62の 上面に突片状の係止部61を有していると共に、前端63の適所に溶着用ピン6 4が備わり、さらに、前端63には起立姿勢の配線基板7が配備されてその配線 基板7にスイッチ71が搭載されている。
【0005】 ところで、図9に示したフロントパネル1や押釦部材4は、起立姿勢のフロン トパネル1を起立姿勢のまま構体6の正面からまっすぐに構体6に近付けていっ てその構体6の前端部に装着するという組立手順を前提として設計されていて、 その手順で組立を行った場合には、構体6にフロントパネル1が適正に装着され 、押釦44がスイッチ71のタクト72に対向すると共に、図10に仮想線で示 したように、押圧突起41の先端面45の全体が配線基板7を押し付けることに よってその配線基板7がその押圧突起4と構体6との間で挾み付けられる。
【0006】 しかし、実際の組立ラインでは、その設計の前提となっている手順とは異なる 手順が採用されることがあった。 すなわち、図11のように、係合部15を係止部61に係合させた状態で矢印 aのようにフロントパネル1を下方へ揺動させてその上下方向他端部を構体6の 前端に近付けるという操作を行い、その操作を通じてフロントパネル1を図10 のように構体6の前端部62に装着する、という手順を採用することがあった。
【0007】 しかし、設計の前提となる組立手順と異なる手順で組立が行われると次のよう な不都合を生じることがあった。すなわち、フロントパネル1の上下方向他端部 に固着されている押圧突起41は、その先端面45の上側端部46が直角に角張 った形状の先端コーナ46として形成されているため、図11で説明したように 、係合部15を係止部61に係合させた状態で矢印aのようにフロントパネル1 を下方へ揺動させてその上下方向他端部を構体6の前端に近付けるという操作を 行ったときに、押圧突起41の先端面45の全体が配線基板7を押し付ける前に 、同図の仮想線のようにその押圧突起41の直角に角張った先端コーナ46が配 線基板7に突き当たってその箇所に引掛かり、その後にフロントパネル1の上下 方向他端部を構体6の前端に合わせてフロントパネル1を構体6に取り付けると 、配線基板7に引掛かっていた押圧突起41が跳ね上がって図10のように押圧 突起41の先端面45の下側コーナ47が配線基板7に引掛かったままになると いう事態の起こることがあった。そして、そのような事態が起こると、同図のよ うに、押釦部材4が傾いたままになるので、押釦44が押圧操作部33,34か ら突き出さないように当初の設計がなされていたとしても、フロントパネル1の 組立後には符号Dで幅だけ押釦44が突き出したままになるという状況が生じて 外観や押釦44の操作性が損なわれる。
【0008】 そこで、そのような状況が生じた場合には、フロントパネル1を構体6から一 旦取り外し、組立ライン中で押圧突起41の先端部をニッパなどの工具で切除す ることによりその押圧突起41が配線基板7に引掛からないような対策を講じた 後、再びフロントパネル1を構体6に取り付けるということを行っていた。
【0009】 一方、他の従来例である押釦スイッチ装置として、タクトスイッチを搭載した プリント基板を、ブラケットの弾性片とそのブラケットに取り付けられたフロン トパネル側の位置決めリブとによって挟持させ、フロントパネルに装着した押釦 の押圧部を上記タクトスイッチのタクトに対向させた構造があった(例えば実開 昭61−95020号公報)。
【0010】 さらに他の従来例として、小形電子機器のスイッチ部基板を、ケース側に設け たリブと突起の係止爪とにより挟持させ、ケースに装着したボタンを上記基板に 搭載したスイッチに対向させた構造があった(例えば特開平8−31664号公 報)。
【0011】 さらに他の従来例であるコードレス電話装置のスイッチ装置として、互いに重 ね合わせたプリント基板とゴム接点スイッチとを、前ケースのL字リブに保持さ せると共にL字リブに装着した板ばねに前ケースに設けた押えリブによって押し 付けるようにした構造があった(例えば特開平5−304554号公報)。
【0012】 さらに他の従来例である押ボタンスイッチの取付構造として、スイッチ基板に 重ね合わせたラバースイッチに、エスカッションに装着した押ボタンで操作する ようにしたものがあった(例えば実開平5−79835号公報)。
【0013】
【特許文献1】 実開昭61−95020号公報
【特許文献2】 特開平8−316664号公報
【特許文献3】 特開平5−304554号公報
【特許文献4】 実開平5−79835号公報
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図9〜図11を参照して説明した従来例のように、フロントパ ネル1を構体6に取り付けて押釦44が押圧操作部33,34から突き出たとき に、組立ライン中で押圧突起41の先端部をニッパなどの工具で切除することに よりその押圧突起41が配線基板7に引掛からないような対策を講じると、押圧 突起41が配線基板7を押し付けることによってその配線基板7を構体6との間 で挾み付けて固定するという押圧突起41の本来の機能が発揮されにくくなった り、場合によっては押圧突起41が配線基板7に当接しなくなってその機能がま ったく発揮されなくなり、そのために配線基板7にがたつきが生じて押釦44で スイッチ71を操作したときに良好な感触が得られなくなることがあるという問 題があった。また、組立ライン中でそのような対策を講じることによって生産効 率が低下するという問題もあった。これらの問題は特許文献1〜4に記載された 技術によっては解決されない。
【0015】 本考案は以上の問題に鑑みてなされたものであり、上記した押圧突起の形状に 簡単な変更を加えるだけで、電気機器構体に対するフロントカバーの組立が設計 の前提となる組立手順と異なる手順で行われた場合でも、押圧突起の本来の機能 である配線基板を押し付けて固定するという機能が損なわれることなく、その押 圧突起が配線基板に引掛かって押釦がフロントパネルに具備された開口から突き 出て外観を損ねたり操作性が損なわれたりすることを防ぐことのできる押釦付き フロントパネルの取付構造を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る押釦付きフロントパネルの取付構造は、フロントパネルの上下方 向一端部から後方へ延び出た突出片に備わっている係合部が電気機器構体の係止 部に係止されることによりそのフロントパネルが上記構体の前端部に装着され、 そのフロントパネルの上下方向他端部に固着されている押圧突起の先端面の全体 が、上記構体の前端に起立姿勢で配備された配線基板を押し付けることによって その配線基板がその押圧突起と構体との間で挾み付けられ、その押圧突起から延 び出た可撓片の先端部に上記フロントパネルに具備された開口に臨む押釦が備わ っていると共に、その押釦が、上記配線基板に搭載されているスイッチのタクト に対向している。
【0017】 そして、上記係合部を上記係止部に係合させた状態で上記フロントパネルの上 下方向他端部を上記構体の前端に近付ける組立操作を行ったときに、上記押圧突 起の先端面の全体が上記配線基板を押し付ける前にその配線基板に当たる上記押 圧突起の先端コーナを欠除してその欠除箇所を逃がしコーナ部として形成してい る。
【0018】 この構成であれば、フロントパネル側の係合部を電気機器構体側の係止部に係 合させた状態でフロントパネルの上下方向他端部を構体の前端に近付ける組立操 作を行ってそのフロントパネルを構体に装着した場合に、その組立の途中で押圧 突起が配線基板に引掛かるという状況が生じない。そのため、組立後に押釦が開 口から突き出て外観が損なわれたり押釦の操作性が損なわれたりする余地がない 。また、組立の途中で押圧突起が配線基板に引掛からないようにするための手段 として、押圧突起の先端コーナを欠除してその欠除箇所を逃がしコーナ部として 形成するという手段を採用したので、構体の前端部にフロントパネルが装着され た状態では、押圧突起の先端面の全体が配線基板を押し付けることによってその 配線基板を構体との間で挾み付ける。そのため、押圧突起の本来の機能である配 線基板を押し付けて固定するという機能が確実に発揮される。
【0019】 本考案では、上記逃がしコーナ部の端面が外側に膨らみ出た湾曲面に形成され 、その湾曲面が、上記配線基板を押圧する上記押圧突起の先端面に角張り箇所を 形成せずに滑らかに連続していることが望ましい。これによれば、組立の途中で 押圧突起の逃がしコーナ部が配線基板に接触しても、その逃がしコーナ部の端面 である湾曲面が配線基板の面上で滑る。そのため、押圧突起が配線基板に引掛か るという事態が起こらず、その結果、組立後に押釦が開口から突き出て外観が損 なわれたり押釦の操作性が損なわれたりすることがなくなる。
【0020】 本考案では、上記可撓片が、上記押圧突起に連設された薄肉のプラスチックヒ ンジを備えていることが望ましい。これによれば、押釦を押し込んだときの力が プラスチックヒンジにより吸収されて押圧突起に伝わりにくくなるので、配線基 板を押し付けている押圧突起が位置ずれして配線基板に引掛かるという事態が起 こらない。そのため、使用途中で押釦部材に傾きが生じて押釦が開口から突き出 るということが起こらない。
【0021】 本考案は次の構成を採用することも可能である。すなわち、フロントパネルの 上下方向一端部から後方へ延び出た突出片に備わっている係合部が電気機器構体 の係止部に係止されることによりそのフロントパネルが上記構体の前端部に装着 され、そのフロントパネルの上下方向他端部に固着されている押圧突起の先端面 の全体が、上記構体の前端に起立姿勢で配備された配線基板を押し付けることに よってその配線基板がその押圧突起と構体との間で挾み付けられ、その押圧突起 から延び出た可撓片の先端部に上記フロントパネルに具備された開口に臨む押釦 が備わっていると共に、その押釦が、上記配線基板に搭載されているスイッチの タクトに対向している押釦付きフロントパネルの取付構造において、上記押圧突 起が、上記フロントパネルに固着された枠体を介してそのフロントパネルの上下 方向他端部に固着されていると共に、上記開口が、上記枠体に一体成形された複 数の押圧操作部によって形作られ、上記係合部を上記係止部に係合させた状態で 上記フロントパネルの上下方向他端部を上記構体の前端に近付ける組立操作を行 ったときに、上記押圧突起の先端面の全体が上記配線基板を押し付ける前にその 配線基板に当たる上記押圧突起の先端コーナを欠除してその欠除箇所を逃がしコ ーナ部として形成していると共に、その逃がしコーナ部の端面が外側に膨らみ出 た湾曲面に形成され、かつ、その湾曲面が上記配線基板を押圧する上記押圧突起 の先端面に角張り箇所を形成せずに滑らかに連続しており、上記可撓片が、上記 押圧突起に連設された薄肉のプラスチックヒンジを備えている、という構成を採 用することも可能である。この考案の作用については次の実施形態を参照して説 明する。
【0022】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の実施形態による取付構造で電気機器構体に取り付けられる押釦 付きフロントパネル1の背面図、図2は押釦ユニット2の背面図、図3は枠体3 の背面図、図4は押釦部材4の背面図、図5は押圧突起41の概略拡大斜視図、 図6は本考案の実施形態による取付構造の垂直断面図、図7は設計の前提となっ ている組立手順の説明図、図8は設計の前提となっている組立手順とは異なる組 立手順の説明図である。なお、以下の説明では、図9〜図11で説明した部分と 同一部分に同一符号を付すことにする。
【0023】 図1又は図7のように、フロントパネル1は横長であり、その横方向片側端部 にそのフロントパネル1とは別体の押釦ユニット2が取り付けられている。フロ ントパネル1は、その上下方向一端部の適所に後方へ延び出た突出片14を備え 、それらの突出片14の先端部に開口でなる係合部15が備わっている。これに 対し、押釦ユニット2は、フロントパネル1の適所に設けられた溶着用ピン13 に溶着されてフロントパネル1の定位置に固定された枠体3とこの枠体3に取り 付けられた押釦部材4とを備えている。
【0024】 図4のように、押釦部材4は、押圧突起41と、この押圧突起41に連設され て薄肉のプラスチックヒンジ42を備える可撓片43と、この可撓片43の先端 部に一体に具備された押釦44とを備えている。そして、図4に示した押圧突起 41挿通孔48を、図3に示した枠体3の上下方向他端部に設けられている溶着 用ピン31に嵌合して溶着することにより、押釦部材4が枠体3に取り付けられ ている。また、図3のように、枠体3には、上側にプラスチックヒンジ37aを 備える1つの押圧操作部37が備わり、下側にプラスチックヒンジ38aを備え る2つの押圧操作部38が備わっていて、それらの押圧操作部37,38が円形 の開口36を形作っていて、その開口36に、上記押釦44が臨んでいる。なお 、枠体3には、さらにもう一つの押圧操作部39も備わっている。
【0025】 図例では、押圧突起41がフロントパネル1の上下方向他端部に配備されてい て、フロントパネル1の上下方向他端部で後向きに突き出ている。そして、図5 又は図6〜図8のように、押圧突起41は、その先端面45の上側端部の先端コ ーナが欠除されていて、その欠除箇所が逃がしコーナ部49として形成されてい る。図例では、この逃がしコーナ部49の端面が外側に膨らみ出た湾曲面に形成 されていると共に、その湾曲面が押圧突起41の先端面45に角張り箇所を形成 せずに滑らかに連続している。ここで、上記欠除箇所は、図11で説明した先端 コーナ46に相応する箇所のことである。言い換えると、図11で説明した組立 手順を採用してフロントパネル1を構体6に取り付ける場合に、配線基板7に引 掛かるおそれのある箇所のことである。
【0026】 図6〜図8において、電気機器構体6は、たとえば金属製又は合成樹脂製のシ ャーシなどでなる。そして、構体6の前端部62の上面に突片状の係止部61が 備わっていると共に、前端63の適所に溶着用ピン64が備わり、さらに、前端 63には起立姿勢の配線基板7が配備されてその配線基板7にスイッチ71が搭 載されている。
【0027】 以上において、押釦ユニット2の取り付けられたフロントパネル1は、図7に 示した手順で構体6に装着することを前提として当初の設計がなされている。す なわち図7の組立手順は、押釦ユニット2が取り付けられた起立姿勢のフロント パネル1を起立姿勢のまま構体6の正面から矢印Fのようにまっすぐに構体6に 近付けていって係合部15を係止部61に係合させることと併せて、フロントパ ネル1の全体を構体6に装着するというものである。この組立手順を採用すると 、図6のように、構体6にフロントパネル1が適正に装着され、押釦44がスイ ッチ71のタクト72に対向すると共に、押圧突起41の先端面45の全体が配 線基板7を押し付けることによってその配線基板7がその押圧突起4と構体6と の間で挾み付けられる。そして、押釦44が押圧操作部材37から突き出さず、 しかも、押圧突起4が本来の作用を発揮して配線基板7のがたつきを抑えて、外 観や押釦44の操作性が良好に保たれる。
【0028】 一方、設計の前提となっている手順とは異なる手順を採用した場合にも同様の 作用が発揮される。すなわち、図8のように、係合部15を係止部61に係合さ せた状態で矢印aのようにフロントパネル1を下方へ揺動させてその上下方向他 端部を構体6の前端に近付けるという操作を行い、その操作を通じてフロントパ ネル1を図6のように構体6の前端部62に装着する、という手順を採用した場 合には、組立の途中で押圧突起41の逃がしコーナ部49が配線基板7に接触し ても、その逃がしコーナ部49の端面である湾曲面が配線基板7の面上で滑る。 そのため、押圧突起41が配線基板7に引掛かるという事態が起こらず、組立後 に押釦44が開口36から突き出て外観が損なわれたり押釦44の操作性が損な われたりすることがなくなる。
【0029】 この実施形態において、フロントパネル1、押釦ユニット2の枠体3、構体6 、配線基板7などは、図9〜図11で説明した従来のそれらと同一のものが用い られており、従来と異なる点は、押釦部材4の押圧突起41の先端コーナを欠除 してその欠除箇所を逃がしコーナ部49として形成している点だけである。した がって、この実施形態では、従来の押圧突起41の形状に簡単な変更を加えるだ けで、構体6に対するフロントカバー1の組立が設計の前提となる組立手順と異 なる手順で行われた場合でも、押圧突起41の本来の機能である配線基板7を押 し付けて固定するという機能が損なわれることなく、その押圧突起41が配線基 板7に引掛かって押釦44がフロントパネル1に具備された開口36から突き出 て外観を損ねたり操作性が損なわれたりすることを防ぐことができる。
【0030】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、押圧突起の形状に簡単な変更を加えるだけで 、押圧突起の本来の機能である配線基板を押し付けて固定するという機能を損な うことなく、その押圧突起が配線基板に引掛かって押釦がフロントパネルに具備 された開口から突き出て外観を損ねたり操作性が損なわれたりするといった事態 が起こらなくなる。また、組立ライン中で押圧突起の一部を欠除したりすること が不要になるので生産効率の低下が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る取付構造で電気機器構体に取り付
けられる押釦付きフロントパネルの背面図である。
【図2】押釦ユニットの背面図である。
【図3】枠体の背面図である。
【図4】押釦部材の背面図である。
【図5】押圧突起の概略拡大斜視図である。
【図6】本考案の実施形態による取付構造の垂直断面図
である。
【図7】設計の前提となっている組立手順の説明図であ
る。
【図8】設計の前提となっている組立手順とは異なる組
立手順の説明図である。
【図9】従来の取付構造で電気機器構体に取り付けられ
る押釦付きフロントパネルの垂直断面図である。
【図10】従来の取付構造の不都合な点を示した垂直断
面図である。
【図11】図9のフロントパネルの取付手順の一例を示
した説明図である。
【符号の説明】
1 フロントパネル 3 枠体 6 電気機器構体 7 配線基板 14 突出片 15 係合部 36 開口 37,38 押圧操作部 41 押圧突起 42 プラスチックヒンジ 43 可撓片 44 押釦 45 押圧突起の先端面 46 先端コーナ 49 逃がしコーナ部 61 係止部 62 構体の前端部 71 スイッチ 72 スイッチのタクト

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントパネルの上下方向一端部から後
    方へ延び出た突出片に備わっている係合部が電気機器構
    体の係止部に係止されることによりそのフロントパネル
    が上記構体の前端部に装着され、そのフロントパネルの
    上下方向他端部に固着されている押圧突起の先端面の全
    体が、上記構体の前端に起立姿勢で配備された配線基板
    を押し付けることによってその配線基板がその押圧突起
    と構体との間で挾み付けられ、その押圧突起から延び出
    た可撓片の先端部に上記フロントパネルに具備された開
    口に臨む押釦が備わっていると共に、その押釦が、上記
    配線基板に搭載されているスイッチのタクトに対向して
    いる押釦付きフロントパネルの取付構造において、 上記押圧突起が、上記フロントパネルに固着された枠体
    を介してそのフロントパネルの上下方向他端部に固着さ
    れていると共に、上記開口が、上記枠体に一体成形され
    た複数の押圧操作部によって形作られ、 上記係合部を上記係止部に係合させた状態で上記フロン
    トパネルの上下方向他端部を上記構体の前端に近付ける
    組立操作を行ったときに、上記押圧突起の先端面の全体
    が上記配線基板を押し付ける前にその配線基板に当たる
    上記押圧突起の先端コーナを欠除してその欠除箇所を逃
    がしコーナ部として形成していると共に、その逃がしコ
    ーナ部の端面が外側に膨らみ出た湾曲面に形成され、か
    つ、その湾曲面が上記配線基板を押圧する上記押圧突起
    の先端面に角張り箇所を形成せずに滑らかに連続してお
    り、上記可撓片が、上記押圧突起に連設された薄肉のプ
    ラスチックヒンジを備えていることを特徴とする押釦付
    きフロントパネルの取付構造。
  2. 【請求項2】 フロントパネルの上下方向一端部から後
    方へ延び出た突出片に備わっている係合部が電気機器構
    体の係止部に係止されることによりそのフロントパネル
    が上記構体の前端部に装着され、そのフロントパネルの
    上下方向他端部に固着されている押圧突起の先端面の全
    体が、上記構体の前端に起立姿勢で配備された配線基板
    を押し付けることによってその配線基板がその押圧突起
    と構体との間で挾み付けられ、その押圧突起から延び出
    た可撓片の先端部に上記フロントパネルに具備された開
    口に臨む押釦が備わっていると共に、その押釦が、上記
    配線基板に搭載されているスイッチのタクトに対向して
    いる押釦付きフロントパネルの取付構造において、 上記係合部を上記係止部に係合させた状態で上記フロン
    トパネルの上下方向他端部を上記構体の前端に近付ける
    組立操作を行ったときに、上記押圧突起の先端面の全体
    が上記配線基板を押し付ける前にその配線基板に当たる
    上記押圧突起の先端コーナを欠除してその欠除箇所を逃
    がしコーナ部として形成していることを特徴とする押釦
    付きフロントパネルの取付構造。
  3. 【請求項3】 上記逃がしコーナ部の端面が外側に膨ら
    み出た湾曲面に形成され、その湾曲面が、上記配線基板
    を押圧する上記押圧突起の先端面に角張り箇所を形成せ
    ずに滑らかに連続している請求項2に記載した押釦付き
    フロントパネルの取付構造。
  4. 【請求項4】 上記可撓片が、上記押圧突起に連設され
    た薄肉のプラスチックヒンジを備えている請求項3に記
    載した押釦付きフロントパネルの取付構造。
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