JP3092848B2 - 密封可能な容器 - Google Patents

密封可能な容器

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JP3092848B2 JP02170855A JP17085590A JP3092848B2 JP 3092848 B2 JP3092848 B2 JP 3092848B2 JP 02170855 A JP02170855 A JP 02170855A JP 17085590 A JP17085590 A JP 17085590A JP 3092848 B2 JP3092848 B2 JP 3092848B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、食品を収納した紙製の容器の、前記食品を
ガラス容器等の食器に移しかえることなく冷蔵庫で保存
したり、電子レンジで加熱できるように、開口部にラッ
プフィルムを密着させることが可能な密封可能な容器に
関する。
〔従来の技術〕
食品を冷蔵庫に入れる時、電子レンジで加熱する時、
食品を収納した食器の開口部をラップフィルムで覆い、
密封して保管したり、加熱していた。
このように、食器の開口部をラップフィルムで密封状
態とするにはラップフィルムと密着する部分が鏡面状態
でなければならない。
食器は、一般にガラス製、金属製、または陶磁器製か
らなるので、開口部をラップフィルムで覆うだけで密封
できた。
一方、近年、紙製の容器に電子レンジで加熱するだけ
で食べることができる食品が普及してきており、この食
品を紙製の容器に入れたまま、開口部をラップフィルム
で覆い加熱できれば便利であった。
しかし、紙製の容器は、ラップフィルムが密着しない
ので、食品を一度食器に移してから密封するか、第4図
に示すように食品1が収納された紙製の容器2の開口部
3だけでなく、容器2全体をラップフィルム4で覆い、
ラップフィルム4同士の自己密着性を利用して密封しな
ければならなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
紙性の容器に入った食品を食器に移して、開口部をラ
ップフィルムで密封することは手間がかかるうえ、食品
によっては移すのが困難なものがあった。
また、食品を紙製の容器に入れたままラップフィルム
で密封するには、ラップフィルム同士を密着しなければ
ならないため、無駄が多く好ましくなかった。
そこで、紙製の容器のラップフィルムを密着させる箇
所に粘着性を有する樹脂からなる粘着層を設けたり、ラ
ップフィルムと同質のフィルムを貼ったフィルム層を設
けることが考えられる。
しかしながら前記のように粘着性を有する粘着層、ラ
ップフィルムからなるフィルム層を設ける場合、容器の
製造時に印刷と同じスピードで、しかもインラインで設
けることができないため、どうしても印刷後の別工程で
設けなければならず、作業工程が増え効率が低下するう
え、価格が高いものとなってしまう。
また、前記粘着層、フィルム層は、紙、金属への密着
性が高いため、容器を製造するためのサック貼り機にか
けることができず、製造に問題を残したままであった。
そこで本発明の目的は、ラツプフィルムを密着できる
部分を設けた紙製の容器で、容器の製造において、印刷
工程でラップフィルムを密着する層を設けることがで
き、しかもサック貼り機で容器を製造することができる
ラップフィルムで密封ができる紙製の容器を提供するこ
とである。
また、紙製の容器は、少なくとも片面に印刷が施され
ていることが多いので、この印刷工程と同じ工程で密着
層を設けることが可能で、しかも密着層を通常の印刷方
式であるオフセット方式、またはグラビア方式で設ける
ことが可能な密封可能な容器を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は、紙製の容器の開口部をラップフィルムで密
着させ、密封可能とした容器において、少なくとも前記
開口部の側部に紫外線硬化型ポリアクリル系樹脂のグロ
スコート層からなる密着層を設けたことを特徴とした密
封可能な容器である。
この密着層に用いる紫外線硬化型樹脂として、アクリ
ル系樹脂、特に多官能で分子量が小さいアクリル系樹脂
が好ましい。
〔作用〕
密着層を紫外線硬化型樹脂からなるグロスコート層と
したので、開口部を覆ったラップフィルムの端部が密着
し、容器から離れるのが防止できる。
また、密着層を紫外線硬化型樹脂としたので、カート
ンへの印刷と同時に設けることができ、そして設けられ
た密着層は、粘着性がないので製函のためのサック貼り
機をそのまま使用することができる。
さらに、密着層に用いる紫外線硬化型樹脂とし、多官
能で分子量の小さいアクリル系樹脂を用いることによ
り、軟質のグロスコート層となりラップフィルムの密着
強度が良好となる。
〔実施例〕
第1図は、本発明の紙製の容器の一例を示す斜視図
で、本発明は、食品10を収納した紙製の容器11の開口部
12をラップフィルム13で覆い、このラップフイルム13の
端部を容器11の側部14に設けた密着層15に密着させる。
この密着層15は、紫外線硬化型ポリアクリル系樹脂の
グロスコート層からなり、このグロスコート層は側壁に
直接設けてもよいし、アンカーコート層を介して設けて
もよい。
以下、密着層として表−1に示した各種材料を第2図
に示すサンプルのように塗布し、ポリ塩化ビニリデン系
フィルム、およびポリ塩化ビニル系フィルムとの密着性
のテストを行った。
なお、テストに用いた基材は表−2に示した印刷を施
した紙を用いた。
上記表−1中(O)はオフセット方式、(G)グラビ
ア方式で基材に印刷層を設けたことを表す。
またPVCは、ポリ塩化ビニル、PVDCは、ポリ塩化ビニ
リデンを表す。
※1は、合同インキ(株)UVシーラーをアンカーコー
トした合同インキ(株)製ユニキュアー#16を表す。
※2は、アクリル系多官能モノマー、オリゴマーを主
成分とした樹脂で、大日本インキ化学工業(株)のダイ
キュアコート#950を表す。
※3は、アクリル系多官能モノマー、オリゴマーを主
成分とした樹脂で、東洋インキ製造(株)のFDPAK505H
を表す。
※4 東洋インキ製造(株)製FDカルトンP ※5 東洋インキ製造(株)アクアGEM ※6 東洋インキ製造(株)FDPAK505H ※7 東洋インキ製造(株)Yu202を表す。
次に、表−1中のE、Fに用いたUV硬化型ポリアクリ
ル系樹脂中のモノマー,オリゴマーの含有率とPVCフィ
ルム、およびPVDCフィルムの密着性を測定した。
その結果は、第3図のグラフに示す。
このようにUV硬化型ポリアクリル系樹脂が密着性が優
れ、特に多官能で、分子量が小さいものが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明は上記の如き構成であって、紙製の容器の開口
部の少なくとも側部に紫外線硬化型のポリアクリル系樹
脂からなるグロスコート層からなる密着層を設けてある
ため、開口部を覆ったラップフィルムの端部が密着層に
密着するので、容器全体をラップフィルムで覆う必要が
なく、密封に必要な長さで密着でき、ラップフィルムを
有効に利用することができる。
また、上記密着層は、従来の接着層のように粘着性が
ないので製函時等において容器ブランクスを重ねておい
てもブロッキング現象を起すことがなく、そのままサッ
ク貼り機で製造することができる。さらに、一般の容器
基材の印刷と同様のスピードで設けることができるの
で、容器基材と同じラインで形成できる等の種々のメリ
ットがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の容器の一例を示す斜視図、第2図
は、フィルムの密着性のテストに用いたサンプルの説明
図、第3図は、紫外線硬化型ポリアクリル樹脂のモノマ
ーオリゴマーの含有率と密着性の関係を示すグラフ、第
4図は、従来のラップフィルムを用いた容器の密封状態
を示す説明図である。 10……食品、11……容器 12……開口部、13……ラップフィルム 14……側部、15……密着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 鈴木 美知子 審判官 杉原 進 審判官 佐藤 雪枝 (56)参考文献 特開 昭63−214438(JP,A) 特開 昭56−70031(JP,A) 実開 昭61−107721(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙製の容器の開口部をラップフィルムで密
    着させ、密封可能とした容器において、少なくとも前記
    開口部の側部に紫外線硬化型ポリアクリル系樹脂のグロ
    スコート層からなる密着層を設けたことを特徴とした密
    封可能な容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7169860B2 (ja) 2017-11-30 2022-11-11 共同印刷株式会社 カートン
JP7169861B2 (ja) 2017-11-30 2022-11-11 共同印刷株式会社 カートン

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