JP2683818B2 - 密封包装体用蓋材 - Google Patents

密封包装体用蓋材

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JP2683818B2
JP2683818B2 JP63326459A JP32645988A JP2683818B2 JP 2683818 B2 JP2683818 B2 JP 2683818B2 JP 63326459 A JP63326459 A JP 63326459A JP 32645988 A JP32645988 A JP 32645988A JP 2683818 B2 JP2683818 B2 JP 2683818B2
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朋伸 関口
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガラス製、陶磁器製等の密封包装容器用の
蓋材として有用な新規材料に関する。本発明材料を蓋材
として使用する場合には、粉体製品のみならず、液体製
品に対しても長期にわたり優れた密封性を発揮するとと
もに、開封が容易で、開口部も美麗となる。
従来技術とその問題点 従来、酒、、ジュース、ドレッシング、マヨネーズ、
ジャム等の液体乃至流動体内容物は、主にガラス容器に
収容され、金属又はプラスチックのスクリューキャップ
により密封されているが、これは、非常に開封し難く、
且つコストも高いという欠点がある。また、ガラス容器
開口部にアルミニウム板をかしめ成形し、密封する方法
もあるが、これも開封が困難で、やはりコストも高い。
インスタントコーヒー、粉末クリーム等の粉体を収容す
るガラス容器においては、予めヒートシール剤をコート
したアルミニウム箔、紙等のラミネート材によりヒート
シールし、密封する形式のものも存在するが、この形式
の容器を液体又は流動体用の密封包装体として使用する
場合には、ヒートシール部の接着力が内容物との接触に
より短時間内に著しく低下し、剥離してしまうという欠
点がある。特公昭53−8278号公報は、ガラス容器の開口
端面にシラン系化合物をヒートシールする技術を開示し
ているが、この方法にも問題点がある。即ち、シール材
の塗布厚が充分でない場合には、ガラス容器開口部の凹
凸、平行部のバラツキ等によって均一なヒートシールが
困難であり、一方塗布厚を充分大きくすれば、コストが
著るしく高くなる。また、ガラス容器に内容物を充填
し、密封した後、ボイル殺菌又はレトルト殺菌すること
が行なわれているが、この場合にも高温での殺菌処理に
充分耐え得るガラス容器と蓋材との組合せは得難いのが
現状である。更に、開封した後の容器の開口部に紙、フ
ィルム、接着剤等が残って見苦しい外観を呈することが
多い。
本発明者は、ガラス容器の開口端面と蓋用基材とに相
異なる熱可塑性樹脂層を形成させる密封包装体用材料を
完成し、既に特許出願中である(特開昭59−103862号及
び特開昭59−103863号)。このガラス容器と蓋材との組
合せからなる密封包装体は、ヒートシール性に優れ、液
体内容物と接触した場合にも接着力の低下を示さず、開
封が容易であって、開封後のガラス容器開口部の外観が
美麗であるという優れた効果を発揮する。しかしなが
ら、ガラス容器の開口端面に熱可塑性樹脂層を形成させ
る工程を必要とするため、経済性の観点からは、改善の
余地がある。
問題点を解決する為の手段 本発明者は、上記の如き従来技術の問題点に鑑みて、
種々研究を重ねた結果、新たな構成の特定の複合材料を
使用する場合には、これらの問題点が実質的に解消もし
くは大幅に軽減されることを見い出した。即ち、本発明
は、下記に示す密封包装体用蓋材を提供するものであ
る: (a)基材、 (b)器材の片面に設けられた、ポリウレタン系接着剤
にシラン系カップリング剤を配合した接着層またはカル
ボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂にシラン系カップ
リング剤を配合した接着層、および (c)接着層上に設けられた該接着層との接着性に優れ
たカルボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂からなる厚
さ10〜100μmの接合層を備えたことを特徴とする密封
包装体用蓋材(以下これを本願第1発明とする);およ
び (a)基材、 (b)基材の片面に設けられた、ポリウレタン系接着剤
にシラン系カップリング剤を配合した接着層またはカル
ボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂にシラン系カップ
リング剤を配合した接着層 (c)接着層上に設けられた該接着層との接着性に優れ
たポリオレフィン系樹脂からなる厚さ10〜100μmの中
間層、および (d)中間層上に設けられたカルボキシル基含有ポリオ
レフィン系樹脂からなる厚さ10〜100μmの接合層 を備えたことを特徴とする密封包装体用蓋材(以下これ
を本願第2発明とする)。
本願第1発明および本願第2発明で使用する基材自体
は、従来密封包装体の基材として使用されているものと
同様であって、アルミニウム箔及び薄板、プラスチック
フィルム、紙又はこれらの積層体などを使用し得るの
で、詳述しないが、具体的には、アルミニウム箔及び薄
板、ポリエステルフィルム、紙及びこれらのラミネート
品などが例示される。
本願第1発明および本願第2発明で基材の片面に形成
される接着層の主成分となるポリウレタン系接着剤は、
基本的には、OH系原料とNCO系原料との組合わせからな
っている。OH系原料としては、分子量1000以下の低分子
ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポ
リオールなどが挙げられる。NCO系原料としては、トリ
レンジイソシアナート(TDI)4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアナート(MDI)、ヘキサメチンレンジイソシ
アナート(HDI)、キシリレンジイソシアナート(XD
I)、イソホロンジイソシアナート(IPDI)などのNCOモ
ノマーが挙げられ、これらは、実際にはポリウレタンプ
レポリマーやトリマー、ビウレットなどに変性して使用
される。OH系原料とNCO系原料との組合わせとしては、
種々のものが存在するが、特に食品包装材料用として
は、下記のものが推賞される。
(i)ポリエステル−ウレタン系接着剤 −A:ポリエステルウレタンジオール −B:ポリイソシアナート(IPDI/XDI/TMPの付加体) (ii)ポリエステル−エポキシ−ウレタン系接着剤 −A:ポリエステルウレタンジオール −B:エポキシ樹脂 −C:ポリイソシアナート:IPDIトリマー 本願第1発明および本願第2発明の接着層は、基材と
接合層(本願第1発明)または基材と中間層(本願第2
発明)との接着を十分に行なうとともに、密封包装体が
ボイル殺菌、レトルト殺菌などの加熱殺菌に供された場
合に、ガラス製容器または陶磁器製容器との接着性の劣
化がなく、良好な接着姓を維持することが必要である。
このために、ポリウレタン系接着剤100重量部に対し、
シラン系カップリング剤0.1〜20重量部を併用する。こ
の様なシラン系カップリング剤としては、γ−シクロプ
ロピルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシンラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−トリス−β−
メトキシエトキシシラン、β−3,4−エポキシシクロヘ
キシルエチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β−アミノエトキシ−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン等が例示される。シ
ラン系カップリング剤の量が、0.1重量部未満の場合に
は、容器に対する接着力が十分でなく、一方20重量部を
上回る場合にも、容器に対する接着力がかえって低下す
る。
本願第1発明および本願第2発明の接着層において上
記のポリウレタン系接着剤に代えて使用されるカルボキ
シル基含有ポリオレフィン系樹脂を主体とする樹脂とし
ては、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、
カルボキシル化ポリエチレン、カルボキシル化ポリプロ
ピレン、カルボキシル化エチレン−酢酸ビニル共重合
体、カルボキシル化けん化エチレン−酢酸ビニル共重合
体などの一種または二種以上が使用される。カルボキシ
ル化ポリエチレン、カルボキシル化ポリプロピレン、カ
ルボキシル化エチレン−酢酸ビニル共重合体、カルボキ
シル化けん化エチレン−酢酸ビニル共重合体などは、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、けん化エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリ
オレフィン系樹脂に不飽和カルボン酸(マレイン酸、フ
マル酸、クロトン酸、アクリル酸、メタクリル酸等)ま
たはその酸無水物(無水マレイン酸、無水イタコン酸
等)を共重合させることにより、カルボキシル基を導入
したものである。
カルボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂を主体とす
る樹脂としては、カルボキシル基含有ポリオレフィン系
樹脂単独であっても良く、更に接着性などの改善のため
に、カルボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂100重量
部に対してポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン系樹脂、ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリエステル系樹脂およびスチレン系樹脂
の1種又は2種以上を最大限100重量部程度迄配合して
もよい。カルボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂を主
体とする樹脂と併用するシラン系カップリング剤の種
類、量などは、前記の配合と同様である。
本願第1発明および本願第2発明の接着層の厚さは、
通常10μm以下、より好ましくは4〜8μmである。
この接着層の形成により、基材と以下に説明する接合
層(本願第1発明)又は中間層(本願第2発明)との間
の接着力を改善するとともに、密封包装体の開封時にフ
ィルム等が容器の開口部に残存するのを防止する。
本願第1発明において接着層上に溶融押出し、フィル
ム熱圧着、共押し出しフィルムの熱圧着等の手段により
接合層として形成されるカルボキシル基含有ポリオレフ
ィン系樹脂は、上記の接着層の主成分として使用される
ものと同様であって良い。この接合層は、容器に対する
良好なヒートシール性、クッション性、防食性等を兼ね
備えていることが必要である。従って、その厚さは、10
〜100μm程度を必要とし、20〜50μmとすることがよ
り好ましい。尚、接合層のブロッキング防止及び滑り性
の改善の為には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、
ポリエステル系樹脂、、スチレン系樹脂の1種又は2種
以上をカルボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂100重
量部に対し最大限100重量部程度加えても良い。
本願第2発明においては、本願第1発明の接着層と接
合層との間に相当する位置に中間層を備えている。この
中間層は、該接着層と接合層との接着力に優れた樹脂か
らなる。この様な樹脂としては、無変性もしくは変性の
ポリオレフィン系樹脂が使用され、具体的には、ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、アイオノマー、ポリプロピレン、シ
ラン変性ポリエチレン、シラン変性ポリプロピレン、カ
ルボキシル化ポリエチレン、カルボキシル化ポリプロピ
レン、カルボキシル化エチレン−酢酸ビニル共重合体が
例示される。これらの樹脂は、単独で若しくは2種以上
を混合して、使用される。この中間層は、クッション
性、耐食性等を賦与するためのものであり、従って、そ
の厚さは、10〜100μm程度、より好ましくは20〜60μ
m程度である。また、該中間層は、変性ポリオレフィン
と無変性ポリオレフィンとの共押し出しフィルム層とな
っていても良い。
本願第2発明の蓋材は、まず、本願第1発明の場合と
同様にして基材上に接着層を形成し、次いで塗布、熱溶
融押出し、フィルムの熱圧着、共押し出しフィルムの熱
圧着等の手段により中間層を形成した後、接合層を形成
すべき樹脂混合物を溶液又はエマルジョンを中間層上に
塗布し、乾燥させるか或いは該樹脂混合物を基材上に熱
溶融押出し塗工することにより製造される。
尚、本発明蓋材の接合層を設けた基材面の反対側の面
には、必要に応じ、常法に従て印刷層、オーバーコート
層等を設けることができる。
本発明の蓋材と組合せて使用するガラス容器には、常
法の如く、金属酸化物の皮膜を形成しておいてもよい。
すなわち、通常のガラス容器製造工程においては、成形
ステーションを出た直後のガラス容器、即ち、高温端
(hot end)にあるガラス容器300〜600℃程度で例えば
四塩化スズの如き金属化合物の溶液をスプレーすること
により、ガラスの網目構造に喰込んだ酸化スズ等の金属
化合物の極めて薄い皮膜を形成させ、ガラス容器の機械
的強度及び化学的安定性を向上させている。本発明者の
研究によれば、密封包装体の内容物が液体である場合、
この様な金属酸化物の薄い皮膜の存在が、ガラス容器と
蓋材との接着部分の耐水性を著るしく向上させることが
判明した。また、ガラス容器を温水中に浸漬するか、ガ
ラス容器に温水シャワーをかけるなどの手段によりガラ
ス容器を洗浄することによっても、ガラス容器と蓋材と
の接着部分の接着性および耐水性を著るしく向上させる
ことが判明した。
本発明蓋材を使用して密封包装体を製造する場合に
は、常法と同様にして、ガラス性、陶器製等の容器に内
容物を充填し、該容器開口部端面に蓋材を載置した後、
ヒートシールを行なえば良い。ヒートシール条件は、容
器の材質、形状及び寸法、蓋材の種類、充填すべき内容
物等により、変り得るが、通常200℃〜240℃程度で1〜
2秒程度の条件下に行なう。加熱手段としては、熱板に
よる加熱、高周波誘導加熱などの公知の方法が採用され
る。ヒートシール後の密封包装体は、必要に応じて、ボ
イル殺菌、レトルト殺菌等の高温殺菌処理に供される。
発明の効果 本発明によれば、以下の如き効果が達成される。
(1)シランカップリング剤は、外気に直接触れること
のない接着層に配合されているため、蓋材の貯蔵中或い
は取扱い中にシランカップリング剤が空気中の水分と反
応して、消耗される問題が実質的に解消される。このた
め、蓋材の貯蔵安定性が著るしく向上する。
(2)ガラス製、陶磁器製等の容器の開口端面に樹脂塗
布等の前処理を何ら行なうことなく、容器と蓋材とのヒ
ートシールを直接行うことが可能となった。
(3)容器と蓋材との間に形成されるシール部の耐水性
が良好なので、液状乃至流動状物を収容した密封包装体
は、収容物の品質を長期にわたり安定的に保持する。
(4)シール部は、耐熱性に優れているので、密封包装
体のボイル殺菌、レトルト殺菌等の高温殺菌処理を容易
に行ない得る。また、高温殺菌処理に際して、接着層内
のシランカップリング剤の一部は、シール部に移動する
ので、処理後も密封包装体は、良好な接着性を呈する。
(5)基材と接合層との間(本願第1発明の場合)並び
に基材と中間層と接合層との間(本願第2発明の場合)
での接合力が非常に高いので、密封包装体の開封に際し
ては、容器と蓋材側の接合層との界面で破壊が生じて、
開封は容易であり、容器開口部の外観は平滑で美しい。
実 施 例 以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴とする
ところをより一層明らかにする。
実施例1 ポリウレタン系接着剤100部(固形分として)にγ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン2.5重量部を
加えて、接着剤液とした。
一面に厚さ16μmのPETフィルムを貼り合わせた厚さ5
0μmのアルミニウム箔の他の面に上記接着剤液を4〜5
g/m2(固形分として)の割合で塗布し、140〜150℃で15
秒間乾燥させた。次いで、その上に厚さ50μmの接合層
フィルムを熱ロールにより圧着した。接合層フィルムと
しては、カルボキシル化高密度ポリエチレンと高密度ポ
リエチンレンと85:15の割合で配合し、インフレーショ
ン法により厚さ50μmのフィルムとしたものを使用し
た。
一方、口部開口端面にホットエンド処理を施したガラ
ス容器を75℃の湯に5分間浸漬した後、80℃の熱水を入
れ、上記蓋材(本願第1発明に相当)を使用して、210
℃×4kg/cm2×2秒間の条件でヒートシールした。
かくして得られた密封包装体を120℃で30分間レトル
ト殺菌処理した後、密封包装体を観察したところ、パン
クなどの異常は一切認められず、接着力の低下もなかっ
た。
また、この様にして得た密封包装体を倒立状態で常温
で3カ月間放置したところ、接着力の低下や密封性の劣
化による水漏れは、生じていなかった。
さらにまた、蓋材を剥がして開封することは、容易で
あり、容器開口部にも蓋材側の接着剤層の残存等による
いわゆる“口のこり”は、認められなかった。
また、蓋材の貯蔵安定性テストとして、蓋材を常温で
6カ月にわたり、40℃と40℃×90%RHの雰囲気中に1ケ
月放置した後、これを使用して上記と同様の操作を行っ
たところ、上記と同様に優れた性能を発揮した。
比較例1 接着層にシラン系カップリング剤を添加しない以外
は、実施例1と同様にして蓋剤を製造し、ガラス容器の
密封を行なったところ、レトルト殺菌により、パンクを
生じて、蓋剤が剥離してしまった。
実施例2 実施例1の接着層と下記接合層との間に中間層として
厚さ30μmの低速度ポリエチレン層を設ける以外は実施
例1と同様にして、本願第2発明の蓋剤を得た。
接合層は、カルボキシル化けん化エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体と高密度ポリエチレンとを85:15の割合でブ
レンドし、この混合樹脂を共押し出しインフレーション
法により厚さ30μmとしたフィルムにより、形成した。
一方、口部開口端面にホットエンド処理を施したガラ
ス容器に85℃の熱水を充填し、上記蓋材を使用して、20
0℃×4kg/cm2×2秒間の条件でヒートシールした。
かくして得られた密封包装体を倒立状態で常温で6ケ
月間放置したところ、接着力の低下や密封性の劣化によ
る水漏れは、生じていなかった。
また、同様にして得た密封包装体を倒立状態で温度40
℃、相対湿度90%の条件下に3ケ月間放置したところ、
やはり接着力の低下や密封性の劣化による水漏れは、生
じていなかった。
また、蓋材の貯蔵安定性テストとして、蓋材を常温で
6ケ月にわたり、40℃と40℃×90%RHの雰囲気中に1ケ
月放置した後、これを使用して上記と同様の操作を行な
ったところ、上記と同様に優れた性能を発揮した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 53/00 B65D 53/00 A C09J 7/02 JJA C09J 7/02 JJA JJV JJV

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)基材、 (b)基材の片面に設けられた、ポリウレタン系接着剤
    にシラン系カップリング剤を配合した接着層またはカル
    ボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂にシラン系カップ
    リング剤を配合した接着層、および (c)接着層上に設けられた該接着層との接着性に優れ
    たカルボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂からなる厚
    さ10〜100μmの接合層を備えたことを特徴とする密封
    包装体用蓋材。
  2. 【請求項2】(a)基材、 (b)基材の片面に設けられた、ポリウレタン系接着剤
    にシラン系カップリング剤を配合した接着層またはカル
    ボキシル基含有ポリオレフィン系樹脂にシラン系カップ
    リング剤を配合した接着層 (c)接着層上に設けられた該接着層との接着性に優れ
    たポリオレフィン系樹脂からなる厚さ10〜100μmの中
    間層、および (d)中間層上に設けられたカルボキシル基含有ポリオ
    レフィン系樹脂からなる厚さ10〜100μmの接合層 を備えたことを特徴とする密封包装体用蓋材。
JP63326459A 1988-12-23 1988-12-23 密封包装体用蓋材 Expired - Lifetime JP2683818B2 (ja)

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