JP3092508U - 画像表示プロジェクタのミラー調整構造 - Google Patents
画像表示プロジェクタのミラー調整構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像表示プロジェクタのミラー調整構造にお
いて、ミラーの位置及び/又は角度の調整を画像投射エ
ンジンボディの外側から容易に行える。 【解決手段】 ミラーホルダ14は、ボディ内壁面40
b側から、ミラーホルダ背面14bの支軸31が壁40
の支軸挿入口31に挿入される。そして、コイルスプリ
ング51が、ボディ外壁面40bに突出される支軸31
に嵌められ、固定ネジ53が、ワッシャ52を介してコ
イルスプリング51を圧縮状態にして支軸31のネジ孔
32に螺合される。また、ミラー調整ネジ55a〜55
cが、ボディ外壁面40b側から壁40のネジ孔42a
〜42cに螺合される。ボディ20の外側からミラー調
整ネジ55a〜55cのねじ込み量を調節することで、
その先端56a〜56cによるミラーホルダ背面14b
への押し付け量が変化し、ミラーホルダ14の位置及び
/又は角度が調整される。
いて、ミラーの位置及び/又は角度の調整を画像投射エ
ンジンボディの外側から容易に行える。 【解決手段】 ミラーホルダ14は、ボディ内壁面40
b側から、ミラーホルダ背面14bの支軸31が壁40
の支軸挿入口31に挿入される。そして、コイルスプリ
ング51が、ボディ外壁面40bに突出される支軸31
に嵌められ、固定ネジ53が、ワッシャ52を介してコ
イルスプリング51を圧縮状態にして支軸31のネジ孔
32に螺合される。また、ミラー調整ネジ55a〜55
cが、ボディ外壁面40b側から壁40のネジ孔42a
〜42cに螺合される。ボディ20の外側からミラー調
整ネジ55a〜55cのねじ込み量を調節することで、
その先端56a〜56cによるミラーホルダ背面14b
への押し付け量が変化し、ミラーホルダ14の位置及び
/又は角度が調整される。
Description
【0001】
本考案は、画像を投射してスクリーン等に表示する画像表示プロジェクタのミ
ラー調整構造に関する。
【0002】
従来から、パソコンやビデオカメラ等からの画像データを基に、DMD(デジ
タル・マイクロミラー・デバイス)等の画像形成素子を用いて画像を形成し、そ
の画像をスクリーン等に投射して表示させる画像表示プロジェクタが知られてい
る。このような画像表示プロジェクタは、画像を投射して表示させるための画像
投射光学系を備えている。この画像投射光学系は、一般的に、図5に示すような
構成になっており、ランプ90から投光された光は、レンズ91aを通った後、
カラーホイール92で配色され、レンズ91bを通った後、DMD93に照射さ
れる。これにより、DMD93の画像形成面で画像が形成され、その画像形成面
からの反射光すなわちDMD93で形成された画像が投射レンズ94を介してス
クリーン80に投射され、スクリーン80に画像が表示される。
【0003】
また、画像投射光学系をコンパクトにするために、光路中にライトトンネルと
呼ばれる光学部品や反射ミラーを用いたものもある。この画像投射光学系は、図
6に示すような構成になっており、ランプ90から投光された光は、フィルタ9
5で紫外線及び赤外線がカットされ、カラーホイール92で配色された後、ライ
トトンネル96を通る。ライトトンネル96は、一端側開口から入射した光が内
部で反射を繰り返して他端側開口から出射されることにより、短い光路長で凝縮
され均一化された光が得られるものであり、このライトトンネル96を用いるこ
とにより、光路長さを短縮して画像投射光学系をコンパクトにしている。ライト
トンネル96を通った光は、補正レンズ97により波長による影響が補正された
後、反射ミラー98で反射される。反射ミラー98は、ランプ90からの光を反
射してDMD93へ到る光路を折曲げることにより、画像投射光学系をコンパク
トにしている。反射ミラー98で反射された光は、レンズ99で集光されてDM
D93に照射され、DMD93で形成された画像が投射レンズ94を介して投射
される。
【0004】
この種の画像表示プロジェクタにおいて、上記画像投射光学系の各部は、画像
投射エンジンボディと呼ばれる支持部材に一体に固定されたうえで外装ケース内
に取付けられる。反射ミラーを用いた画像投射光学系を採用した場合には、画像
投射エンジンボディや反射ミラーの寸法公差を吸収するために、反射ミラーの画
像投射エンジンボディへの取付位置や取付角度を調整する必要がある。
【0005】
そこで、反射ミラーをミラーホルダにより保持し、このミラーホルダを画像投
射エンジンボディに位置や角度を調整可能に取付けることで、反射ミラーの位置
や角度を調整できるようにしたものがある。このようなミラー調整構造としては
、ミラーホルダを画像投射エンジンボディ内のホルダ取付部に回動自在に支持し
、ミラーホルダを適切な角度に合せた状態で固定具により固定するものが知られ
ている。また、ミラーホルダの背面と画像投射エンジンボディ内のホルダ取付部
とを2本のバネで連結し、ミラーホルダとホルダ取付部との間隔や傾きを調整具
により調整するものが知られている。
【0006】
また、レーザ用ミラー角度調節器に関し、ミラーホルダのミラー側とレーザ共
振器の基台とを連結する引張コイルバネにより、ミラーホルダのミラー側をレー
ザ共振器内部側にけん引状態に保持し、ミラーホルダに螺合されるネジ棒のねじ
込み深さを変化させることによりミラーホルダの角度を調節するようにしたもの
が知られている(例えば、特開昭59−31916号公報参照)。また、鏡体の
位置調整装置を備えたプロジェクタに関し、鏡体保持板の背面に設けられた支持
軸を筐体側取付部に設けられた軸受部に挿入して鏡体保持板を左右に回動可能か
つ上下に傾動自在に支持し、軸受部を囲んで取付けた対向体に螺合する調整具を
進退させることにより、鏡体保持板の背面に取付けられた調整バネの付勢力に抗
して、鏡体保持板を左右に回動又は上下に傾動させるようにしたものが知られて
いる(例えば、特開2001−33873号公報参照)。
【0007】
ところが、上述した従来の画像表示プロジェクタのミラー調整構造においては
、画像投射エンジンボディの内部で固定具や調整具を扱ってミラーホルダの位置
や角度を調整しなければならず、調整作業がし難く、調整作業が煩雑であった。
また、ミラーホルダやホルダ取付部の構造が複雑であり、部品点数も多かった。
なお、上述した特開昭59−31916号公報、及び特開2001−33873
号公報に開示の内容を適用したとしても、上述の課題を解決することはできない
。
【0008】
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、ミラーの位置及び
/又は角度の調整を画像投射エンジンボディの外側から容易に行える画像表示プ
ロジェクタのミラー調整構造を提供することを目的とする。
【0009】
上記目的を達成するために請求項1の考案は、光の反射又は透過を用いて画像
を形成する画像形成素子と、前記ランプからの光を反射して前記画像形成素子に
導光するミラーと、このミラーを保持し、その位置及び/又は角度を調整するた
めのミラーホルダと、上記画像形成素子及びミラーホルダを一体に組付けるため
の画像投射エンジンボディ(以下、ボディという)とを備え、前記画像形成素子
で形成された画像をスクリーンに投射して表示する画像表示プロジェクタのミラ
ー調整構造において、前記ミラーホルダの背面に略垂直に延出され、先端部にネ
ジ孔が設けられた支軸と、前記ボディの壁面に設けられた、前記支軸がボディの
内壁面側から外壁面側へ挿入されて該支軸の先端がボディの外側へ突出される支
軸挿入口と、該支軸挿入口の周辺に分散配置された3箇所のミラー調整用ネジ孔
とを含むミラーホルダ取付用のホルダ取付部と、前記支軸の前記ホルダ取付部か
ら前記ボディ外側に突出される部分に挿入され、一端側が前記ボディの外壁面に
当接し、一端側から他端側に向かって径が小さく形成されたコイルスプリングと
、前記コイルスプリングの他端側を押えるワッシャを介して前記支軸のネジ孔に
螺合され、前記コイルスプリングを圧縮状態で固定させる固定ネジと、前記ミラ
ー調整用ネジ孔に前記ボディの外壁面側から螺合され、その先端が前記ミラーホ
ルダ背面に押し付けられる3つのミラー調整ネジとを備え、前記ボディの外側か
ら前記ミラー調整ネジによる前記ミラーホルダ背面への押し付け量を調整するこ
とで前記ミラーの位置及び/又は角度を調整可能としたものである。
【0010】
この構成においては、ミラーホルダをボディに取付けるには、まず、ミラーホ
ルダ背面の支軸をボディの内側からボディ壁面の支軸挿入口に挿入する。そして
、ボディの外側において、コイルスプリングをボディの外側に突出された支軸に
嵌め、コイルスプリングを圧縮するワッシャを介して固定ネジを支軸先端部のネ
ジ孔に螺合させる。これにより、コイルスプリングは、ボディ外壁面とワッシャ
との間で圧縮状態となり、支軸先端側がコイルスプリングの復元力によりボディ
外壁面から離れる方向に付勢され、ミラーホルダがボディ内壁面に引き付けられ
て支持された状態になる。このように、ボディ外側からのコイルスプリング、ワ
ッシャ、及び固定ネジを用いた作業により、ミラーホルダを容易に取付けできる
。
【0011】
また、ミラーホルダの位置及び/又は角度を調整するには、まず、ボディ外側
からミラー調整ネジをボディ壁面のミラー調整用ネジ孔に螺合させ、ミラー調整
ネジの先端でミラーホルダ背面に押し付ける。そして、ボディ外側からミラー調
整ネジのねじ込み量を調節して、ミラー調整ネジの先端のミラーホルダ背面への
押し付け量を調整する。これにより、ミラーホルダ背面のミラー調整ネジの先端
で押し付けられる箇所とボディ内壁面との距離が変化し、ミラーホルダの位置及
び/又は角度が調整される。このとき、3つのミラー調整ネジの先端は、ミラー
ホルダ背面の支軸周辺に分散した3箇所を押し付けるため、これら3つのミラー
調整ネジのねじ込み量を個別に調節することで、ミラーホルダの位置及び任意の
方向への角度が調整される。このように、ボディ外側からのミラー調整ネジのね
じ込み量の調整により、ミラーホルダの位置及び角度を容易に調整できる。
【0012】
請求項2の考案は、光の反射又は透過を用いて画像を形成する画像形成素子と
、前記ランプからの光を反射して前記画像形成素子に導光するミラーと、このミ
ラーを保持し、その位置及び/又は角度を調整するためのミラーホルダと、上記
画像形成素子及びミラーホルダを一体に組付けるための画像投射エンジンボディ
(以下、ボディという)とを備え、前記画像形成素子で形成された画像をスクリ
ーンに投射して表示する画像表示プロジェクタのミラー調整構造において、前記
ミラーホルダを前記ボディの内壁面側へ引き付ける付勢手段と、前記ボディの壁
面に該ボディの外壁面側から進退可能に結合され、その先端が前記付勢手段によ
る前記ミラーホルダの引き付け力に抗して前記ミラーホルダ背面に押し付けられ
るミラー調整具とを備え、前記ボディの外側から前記ミラー調整具による前記ミ
ラーホルダ背面への押し付け量を調整することで前記ミラーの位置及び/又は角
度を調整可能としたものである。
【0013】
この構成においては、ミラーホルダは、付勢手段によりボディ内壁面に引き付
けられると共に、ボディ壁面に進退可能に結合されたミラー調整具により付勢手
段の引き付け力に抗する方向に押し付けられる。ボディ外側からミラー調整具を
進退させてミラーホルダ背面への押し付け量を調整すると、ミラーホルダ背面の
ミラー調整具で押し付けられる箇所とボディ内壁面との距離が変化し、ミラーホ
ルダの位置及び/又は角度が調整される。このように、ボディ外側からのミラー
調整具の進退により、ミラーホルダの位置及び角度を容易に調整できる。
【0014】
請求項3の考案は、請求項2に記載の画像表示プロジェクタのミラー調整構造
において、ミラー調整具は、付勢手段による引き付け力がミラーホルダに作用す
る作用点の周辺に分散する3箇所において、各々独立して前記ボディの壁面に進
退可能に結合されるものである。
【0015】
この構成においては、ミラー調整具は、ミラーホルダ背面の付勢手段による引
き付け力の作用点周辺に分散した3箇所を押し付けるため、これら3箇所のミラ
ー調整具の進退を個別に調節することで、ミラーホルダの位置及び任意の方向へ
の角度が調整される。
【0016】
以下、本考案を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。図1に
おいて、画像表示プロジェクタ100は、パソコンやビデオカメラ等から入力さ
れる画像信号を基に、内蔵の画像形成素子を用いて画像を形成し、その画像をス
クリーンや壁面等に投射表示する装置である。
【0017】
この画像表示プロジェクタ100は、外装ケース1の前面に投射レンズ2を備
えており、画像形成素子で形成した画像をこの投射レンズ2から投射するように
なっている。また、画像表示プロジェクタ100は、外装ケース1の内部に、画
像投射用の光を投光するランプと、ランプからの光を用いて画像形成素子により
画像を形成し、その画像を投射レンズ2から投射させる画像投射エンジンを内蔵
している。
【0018】
次に、上記画像表示プロジェクタ100に内蔵される画像投射エンジンについ
て説明する。図2において、画像投射エンジン10は、ライトトンネル11と、
ダブレットレンズ12と、反射ミラー13と、ミラーホルダ14と、リレーレン
ズ15と、DLP(デジタル・ライティング・プロセッサ)(画像形成素子)1
6と、投射レンズ2を含む投射レンズユニット17と、これら各部を一体に組付
けるボディ(画像投射エンジンボディ)20とを備えている。
【0019】
ライトトンネル11は、4枚の板ガラスを張り合わせて筒状に構成されており
、光入射口11aから図示矢印方向に入射した光が内部で反射を繰り返して光出
射口から出射されることにより、凝縮され均一化された光を得るものであり、ボ
ディ20のトンネル載置溝21に固定される。ランプ(不図示)からの光は、カ
ラーホイール(不図示)により配色された後、ライトトンネル11の光入射口1
1aから入射し、内部で反射を繰り返すことで凝縮され均一化されて、光出射口
から出射される。ダブレットレンズ12は、ライトトンネル11から出射された
光に対して波長による影響を補正するものであり、ライトトンネル11の光出射
口に隣接して、ボディ20のレンズ嵌入溝22に固定される。
【0020】
反射ミラー13は、ダブレットレンズ12を通ってきた光を反射するものであ
り、両面テープによりミラーホルダ14の前面14aに固定され保持されている
。ミラーホルダ14は、反射ミラー13を保持した状態で、ホルダ取付部23に
位置及び角度を調整可能に取付けられる。ホルダ取付部23は、ボディ20の壁
40を用いて構成されている。ミラーホルダ14のホルダ取付部23への取付け
構造の詳細については後述する。
【0021】
リレーレンズ15は、反射ミラー13で反射された光を集光してDLP16に
照射するものであり、反射ミラー13とDLP16の間に配置される。DLP1
6は、光を反射して画像を形成する画像形成素子であり、例えば、多数のマイク
ロミラーがマトリックス状に配列されて画像形成面が構成されているDMD(デ
ジタル・マイクロミラー・デバイス)が用いられている。DLP16は、画像形
成面を開口部24からボディ20内部に臨ませて装着され、各マイクロミラーの
角度が制御部(不図示)からの信号により制御されることで、リレーレンズ15
により集光された光を反射して画像を形成する。投射レンズユニット17は、D
LP16からの反射光、すなわちDLP16で形成された画像をスクリーン等へ
投射するものであり、開口部25に装着される。
【0022】
次に、上記画像投射エンジン10のミラーホルダ14のホルダ取付部23への
取付け構造について、図3に示すボディ20の外側から見た分解斜視図を参照し
て説明する。上記ミラーホルダ14は、ミラーホルダ背面14b側に、ミラーホ
ルダ背面14bから略垂直に延出された支軸31と、この支軸31の周辺に分散
配置された3つの窪み38a、38b、38cを備えている。支軸31は、先端
部にネジ孔32を有している。窪み38a、38b、38cは、窪み38aと3
8bを結ぶ線が窪み38aと38cを結ぶ線に直交する関係の位置に設けられて
いる。
【0023】
一方、上記ホルダ取付部23は、ボディ20の壁40を用いて構成されており
、壁40に設けられた支軸挿入口41と、支軸挿入口41の周辺に分散配置され
た3つのミラー調整用ネジ孔42a、42b、42cを有している。支軸挿入口
41は、ミラーホルダ14の支軸31がボディ内壁面40a側から挿入され、支
軸31の先端をボディ外壁面40b側へ突出させるものである。ミラー調整用ネ
ジ孔42a、42b、42cは、ミラーホルダ14の支軸31が支軸挿入口41
に挿入された状態で、ミラーホルダ14の窪み38a、38b、38cと合う位
置に設けられている。従って、ミラー調整用ネジ孔42a、42b、42cは、
窪み38a、38b、38cと同様に、ネジ孔42aと42bを結ぶ線がネジ孔
42aと42cを結ぶ線に直交する関係の位置に設けられている。
【0024】
また、画像投射エンジン10は、ミラーホルダ14をホルダ取付部23に取付
け、ミラーホルダ14の位置及び角度を調整するためのコイルスプリング(付勢
手段)51、ワッシャ52、固定ネジ53、及びミラー調整ネジ(ミラー調整具
)55a、55b、55cを有している。
【0025】
コイルスプリング51は、支軸挿入口41からボディ外壁面40b側に突出さ
れる支軸31に嵌め、その一端側をボディ外壁面40bに当接させるものである
。このコイルスプリング51は、一端側から他端側に向かって径が小さく形成さ
れている。ワッシャ52は、コイルスプリング51の他端を押さえるものである
。固定ネジ53は、ワッシャ54を介して支軸31のネジ孔32に螺合されるこ
とで、コイルスプリング51を圧縮状態に固定するものである。この固定ネジ5
3は、六角形状のねじ込み用凹部54を有しており、この凹部54の形状に合致
するネジ締め具を用いて、ボディ外壁面40b側からネジ止めされる。
【0026】
ミラー調整ネジ55a、55b、55cは、ミラー調整用ネジ孔42a、42
b、42cに螺合し、その先端56a、56b、56cをミラーホルダ背面14
bの窪み38a、38b、38cに押し付けることにより、ミラーホルダ14の
位置及び角度を調整するものである。これらミラー調整ネジ55a、55b、5
5cは、六角形状のねじ込み用凹部57a、57b、57cを有しており、この
ねじ込み用凹部57a、57b、57cの形状に合致するネジ締め具を用いて、
ボディ外壁面40b側からミラー調整用ネジ孔42a、42b、42cに螺合さ
れる。また、これらミラー調整ネジ55a、55b、55cは、ネジ切り部に樹
脂を付着させたネジロック機能付きのネジを用いている。
【0027】
このような構成により、ミラーホルダ14をホルダ取付部23に取付けるには
、まず、ミラーホルダ14の支軸31をボディ内壁面40a側からホルダ取付部
23の支軸挿入口41に挿入する。そして、ボディ外壁面40b側に突出された
支軸31にコイルスプリング51を嵌め、固定ネジ53をワッシャ52を介して
支軸31の先端部のネジ孔32に螺合させ、コイルスプリング51をボディ外壁
面40bとワッシャ52との間で圧縮状態に固定する。また、ミラー調整ネジ5
5a、55b、55cをボディ外壁面40b側からミラー調整用ネジ孔42a、
42b、42cに螺合させる。
【0028】
ここで、上記ミラーホルダ14をホルダ取付部23に取付けた状態を図4(a
)(b)(c)に示す。ミラーホルダ14は、支軸31がボディ外壁面40bに
突出した状態でボディ20内に配置されている。また、ミラー調整ネジ55a、
55b、55cは、ボディ20の壁40に螺合されており、その先端56a、5
6b、56cがボディ内壁面40から突出し、ねじ込み用凹部57a、57b、
57cがボディ外壁面40bに露出している。コイルスプリング51は、ボディ
外壁面40bとワッシャ52との間で圧縮状態になっており、これにより、支軸
31の先端側は、コイルスプリング31の復元力でボディ外壁面40bから離れ
る方向に付勢されている。この結果、支軸31に繋がっているミラーホルダ背面
14bは、ボディ内壁面40aに引き付けられ、ミラー調整ネジ55a、55b
、55cの先端56a、56b、56cで押し付けられた状態になっている。
【0029】
このように取付けられたミラーホルダ14の位置及び角度を調整するには、ボ
ディ20の外側からミラー調整ネジ55a、55b、55cのねじ込み量を調節
する。これにより、ミラー調整ネジ55a、55b、55cが進退し、ミラー調
整ネジ55a、55b、55cの先端56a、56b、56cによるミラーホル
ダ背面14bへの押し付け量が変化し、ミラーホルダ14の位置及び角度が調整
される。
【0030】
例えば、ネジ55bのねじ込み量を調節すると、ミラーホルダ14は、ネジ5
5aの先端56aとネジ55cの先端56cが支点となって、これら先端56a
と56cを結ぶ線を回転軸(X軸)として回動する。つまり、ネジ55bは、ミ
ラーホルダ14をX軸を中心として回動させて角度を調整するためのX軸調整ネ
ジとなる。また、ネジ55cのねじ込み量を調節すると、ミラーホルダ14は、
ネジ55aの先端56aとネジ55bの56bが支点となって、これら先端56
aと56bを結ぶ線を回転軸(Y軸)として回動する。つまり、ネジ55cは、
ミラーホルダ14をY軸を中心として回動させて角度を調整するためのY軸調整
ネジとなる。
【0031】
これら2つの回転軸(X軸とY軸)は、先端56aと56bを結ぶ線が先端5
6aと56cを結ぶ線に直交しているため、互いに直交したものとなる。従って
、ネジ55bとネジ55cのねじ込み量を個別に調節することで、ネジ55aの
先端56cを基準点として、ミラーホルダ14の角度を互いに直交する2つの方
向へ個別に調整することができる。また、ネジ55bとネジ55cのねじ込み量
を調節を任意に兼ね合わせることで、ミラーホルダ14の角度を任意の方向へ調
整することができる。
【0032】
また、ネジ55aのねじ込み量を調節すると、基準点(ネジ55aの先端56
a)が前後(Z軸)方向に移動する。つまり、ネジ55aは、角度調整のための
基準点をZ軸方向に調整するためのZ軸調整ネジ(基準ネジ)となる。また、ネ
ジ55aのねじ込み量を調節し、これと同じだけネジ55bとネジ55cのねじ
込み量を調節することで、ミラーホルダ14は、同じ角度で前後方向への位置が
調整される。
【0033】
このように、ボディ20の外側からミラー調整ネジ55a、55b、55cの
ねじ込み量を調節することで、ミラーホルダ14の位置及び角度を調整できる。
また、ミラー調整ネジ55a、55b、55cのねじ込み量を調節することによ
り、ミラーホルダ背面14aの押し付け量を調整するため、ミラーホルダ14の
位置及び角度を無段階に調整できる。さらに、ミラー調整ネジ55a、55b、
55cは、ネジ切り部に樹脂を付着させたネジロック機能付きのネジを用いてい
るため、何度でもミラーホルダ14の位置及び角度を調整できる。
【0034】
なお、本考案は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態において、DLP16は、DMDに限らず、液晶等の反射
型又は透過型の画像形成素子を用いてもよい。
【0035】
以上説明したように請求項1の考案によれば、ミラーホルダ背面の支軸をボデ
ィ壁面の支軸挿入口に挿入し、ボディ外側に突出される支軸にコイルスプリング
を嵌めて圧縮状態で固定することにより、ボディ外側からの容易な作業でミラー
ホルダをボディへ取付けることができる。また、ミラー調整ネジをボディ外側か
らボディ壁面に螺合し、ミラー調整ネジの先端をボディ内のミラーホルダ背面に
押し付けることにより、ボディ外側からの容易な作業でミラーホルダの位置及び
/又は角度を調整することができる。また、ミラー調整ネジの先端は、ミラーホ
ルダ背面の支軸周辺の分散する3箇所を押し付けるため、ミラーホルダは、位置
及び任意の方向への角度を調整することができる。さらに、構成が簡素であり、
部品点数も少ないため、安価で実現できる。
【0036】
請求項2の考案によれば、ボディの外側から進退可能に結合された調整具によ
り、付勢手段による引き付け力に抗してミラーホルダ背面を押し付けるため、ボ
ディ外側からの容易な作業でミラーホルダの位置及び/又は角度を調整すること
ができる。また、構成が簡素であり、部品点数も少ないため、安価で実現できる
。
【0037】
請求項3の考案によれば、ミラー調整具は、付勢手段による引き付け力の作用
点の周辺に分散する3箇所に結合されているため、ミラーホルダは、位置及び任
意の方向への角度を調整することができる。
【図1】 本考案の一実施形態に係るミラー調整構造を
有する画像表示プロジェクタの概略構成を示す斜視図。
有する画像表示プロジェクタの概略構成を示す斜視図。
【図2】 同プロジェクタの画像投射エンジンの構成を
示す分解斜視図。
示す分解斜視図。
【図3】 同プロジェクタのミラー調整構造を説明する
ボディの外側から見た分解斜視図。
ボディの外側から見た分解斜視図。
【図4】 (a)は同プロジェクタの反射ミラーをボデ
ィへ取付けた状態を示す側方から見た断面図、(b)は
同ボディの内側から見た斜視図、(c)は同外側から見
た斜視図。
ィへ取付けた状態を示す側方から見た断面図、(b)は
同ボディの内側から見た斜視図、(c)は同外側から見
た斜視図。
【図5】 従来における画像投射光学系を示す斜視図。
【図6】 従来における反射ミラーを用いた画像投射光
学系を示す斜視図。
学系を示す斜視図。
10 画像投射エンジン
13 反射ミラー
14 ミラーホルダ
14a ミラーホルダ背面
16 DLP(画像形成素子)
20 ボディ(画像投射エンジンボディ)
23 ホルダ取付部
31 支軸
32 ネジ孔
40a ボディ内壁面
40b ボディ外壁面
41 支軸挿入口
42a、42b、42c ミラー調整用ネジ孔
51 コイルスプリング
52 ワッシャ
53 固定ネジ
55a、55b、55c ミラー調整ネジ
100 画像表示プロジェクタ
Claims (3)
- 【請求項1】 光の反射又は透過を用いて画像を形成す
る画像形成素子と、前記ランプからの光を反射して前記
画像形成素子に導光するミラーと、このミラーを保持
し、その位置及び/又は角度を調整するためのミラーホ
ルダと、上記画像形成素子及びミラーホルダを一体に組
付けるための画像投射エンジンボディ(以下、ボディと
いう)とを備え、前記画像形成素子で形成された画像を
スクリーンに投射して表示する画像表示プロジェクタの
ミラー調整構造において、 前記ミラーホルダの背面に略垂直に延出され、先端部に
ネジ孔が設けられた支軸と、 前記ボディの壁面に設けられた、前記支軸がボディの内
壁面側から外壁面側へ挿入されて該支軸の先端がボディ
の外側へ突出される支軸挿入口と、該支軸挿入口の周辺
に分散配置された3箇所のミラー調整用ネジ孔とを含む
ミラーホルダ取付用のホルダ取付部と、 前記支軸の前記ホルダ取付部から前記ボディ外側に突出
される部分に挿入され、一端側が前記ボディの外壁面に
当接し、一端側から他端側に向かって径が小さく形成さ
れたコイルスプリングと、 前記コイルスプリングの他端側を押えるワッシャを介し
て前記支軸のネジ孔に螺合され、前記コイルスプリング
を圧縮状態で固定させる固定ネジと、 前記ミラー調整用ネジ孔に前記ボディの外壁面側から螺
合され、その先端が前記ミラーホルダ背面に押し付けら
れる3つのミラー調整ネジとを備え、 前記ボディの外側から前記ミラー調整ネジによる前記ミ
ラーホルダ背面への押し付け量を調整することで前記ミ
ラーの位置及び/又は角度を調整可能としたことを特徴
とする画像表示プロジェクタのミラー調整構造。 - 【請求項2】 光の反射又は透過を用いて画像を形成す
る画像形成素子と、前記ランプからの光を反射して前記
画像形成素子に導光するミラーと、このミラーを保持
し、その位置及び/又は角度を調整するためのミラーホ
ルダと、上記画像形成素子及びミラーホルダを一体に組
付けるための画像投射エンジンボディ(以下、ボディと
いう)とを備え、前記画像形成素子で形成された画像を
スクリーンに投射して表示する画像表示プロジェクタの
ミラー調整構造において、 前記ミラーホルダを前記ボディの内壁面側へ引き付ける
付勢手段と、 前記ボディの壁面に該ボディの外壁面側から進退可能に
結合され、その先端が前記付勢手段による前記ミラーホ
ルダの引き付け力に抗して前記ミラーホルダ背面に押し
付けられるミラー調整具とを備え、 前記ボディの外側から前記ミラー調整具による前記ミラ
ーホルダ背面への押し付け量を調整することで前記ミラ
ーの位置及び/又は角度を調整可能としたことを特徴と
する画像表示プロジェクタのミラー調整構造。 - 【請求項3】 前記ミラー調整具は、前記付勢手段によ
る引き付け力が前記ミラーホルダに作用する作用点の周
辺に分散する3箇所において、各々独立して前記ボディ
の壁面に進退可能に結合されることを特徴とする請求項
2に記載の画像表示プロジェクタのミラー調整構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005542U JP3092508U (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 画像表示プロジェクタのミラー調整構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005542U JP3092508U (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 画像表示プロジェクタのミラー調整構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3092508U true JP3092508U (ja) | 2003-03-20 |
Family
ID=43246574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002005542U Expired - Fee Related JP3092508U (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 画像表示プロジェクタのミラー調整構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3092508U (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009015225A (ja) * | 2007-07-09 | 2009-01-22 | Sharp Corp | 照明光学系及び投射型表示装置 |
JP2016073607A (ja) * | 2014-10-03 | 2016-05-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
CN110836645A (zh) * | 2019-11-01 | 2020-02-25 | 东莞市亿辉光电科技有限公司 | 一种投影式卧式测量仪 |
JP2023021464A (ja) * | 2021-07-30 | 2023-02-13 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2023021475A (ja) * | 2021-07-30 | 2023-02-14 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2023021477A (ja) * | 2021-07-30 | 2023-02-14 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2023021476A (ja) * | 2021-07-30 | 2023-02-14 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
-
2002
- 2002-09-02 JP JP2002005542U patent/JP3092508U/ja not_active Expired - Fee Related
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