JP3092368U - 粘着装置 - Google Patents
粘着装置Info
- Publication number
- JP3092368U JP3092368U JP2002005409U JP2002005409U JP3092368U JP 3092368 U JP3092368 U JP 3092368U JP 2002005409 U JP2002005409 U JP 2002005409U JP 2002005409 U JP2002005409 U JP 2002005409U JP 3092368 U JP3092368 U JP 3092368U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- layer
- base material
- adhesive device
- material layer
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- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 粘着力がかなり強い粘着剤を使用しても、被
粘着物から容易に剥離することができる粘着装置を提供
する。 【解決手段】 基材層3と粘着剤層4とから上下に積み
重なってなり、前記基材層は、上下二面を有する平面体
であり、前記平面体には複数の前記上下二面を貫通した
通孔33を形成し、且つ、これらの複数の通孔の何れに
も、その周縁の前記上面側から前記下面側を通して前記
平面体の下方へ延伸してなるフランジが形成され、前記
粘着剤層は、前記基材層の前記下面に形成されているこ
とを特徴とする粘着装置2を提供する。
粘着物から容易に剥離することができる粘着装置を提供
する。 【解決手段】 基材層3と粘着剤層4とから上下に積み
重なってなり、前記基材層は、上下二面を有する平面体
であり、前記平面体には複数の前記上下二面を貫通した
通孔33を形成し、且つ、これらの複数の通孔の何れに
も、その周縁の前記上面側から前記下面側を通して前記
平面体の下方へ延伸してなるフランジが形成され、前記
粘着剤層は、前記基材層の前記下面に形成されているこ
とを特徴とする粘着装置2を提供する。
Description
【0001】
本考案は、粘着装置に関し、特に繰返し貼付け可能な粘着装置に関する。
【0002】
従来の粘着装置11は、通常、図1に示されるように、基材層12と粘着剤層
13とから上下に積み重なってなる。前記基材層12は、一般に、プラスチック
材により形成してなるものを使用し、前記粘着剤層13は、剥離可能な粘着剤を
使用している。それにより、該粘着装置11は、被粘着物に繰返し貼付け可能と
なる。
【0003】
また、前記粘着装置11を被粘着物に丈夫に貼り付けるために、前記粘着剤層
13としては、通常、粘着力のかなり強いものが使用されている。但し、そうす
ると、前記粘着装置11を前記被粘着物から剥離する際、粘着力が強過ぎて前記
被粘着物の破損を招いたり前記粘着剤が前記被粘着物に残留したりして再貼付け
不能となる場合が頻繁にある。
【0004】
例えば、図2に示される如く、赤ちゃん用のおむつ10は、一般に、最外層と
して、通気性の良いプラスチック材からなる防水シート14を使用している。ま
た、前記防水シート14の一端部の両側に、それぞれ前記粘着装置11を設けて
いる。それにより、前記粘着装置11で前記防水シート14の適当な箇所に貼り
付けて前記おむつ10を赤ちゃんに整然と着せる状態に固定することができる。
赤ちゃんが動いたりもがいたりすることによって前記おむつ10が脱落すること
のないよう、前記の如く、前記粘着剤層13として、通常、粘着力がかなり強い
粘着剤を使用している。但し、前記防水シート14はかなり薄いプラスチックフ
ィルムからなるため、前記粘着装置11を前記適当な箇所から剥離する際に、前
記防水シート14を破損する虞があるので、一般に、前記適当な箇所に、比較的
に厚いプラスチック片15が更に設けられている。但し、そうすると、赤ちゃん
の腰部に対する通気性が不足になり、且つ、厚くなって赤ちゃんの前記おむつ1
0に対する触感も悪くなるという様々な欠点が出てくる。
【0005】
上記欠点に鑑み、本考案の目的は、粘着力のかなり強い粘着剤を使用しても、
被粘着物から容易に剥離することができる粘着装置を提供しようとすることにあ
る。
【0006】
上記目的を達成するために、考案者は、基材層と粘着剤層とから上下積み重な
ってなり、前記基材層は、上下二面を有する平面体であり、前記平面体には複数
の前記上下二面を貫通した通孔を形成し、且つ、これらの複数の通孔の何れにも
、その周縁の前記上面側から前記下面側を通じて前記平面体の下方へ延伸してな
るフランジが形成され、前記粘着剤層は、前記基材層の前記下面に形成されるこ
とを特徴とする粘着装置を提供する。
【0007】
この構成による粘着装置は、被粘着物に貼付けられると、その複数のフランジ
が圧縮されて変形し、変形回復力を蓄積するので、粘着力がかなり強い粘着剤を
使用しても、前記変形回復力によって被粘着物から容易に剥離され、前記被粘着
物の破損を招いたり前記粘着剤が前記被粘着物に残留したりして再び貼付けの不
能となる問題がない。
【0008】
赤ちゃんのおむつを例として説明すると、本考案の粘着装置は、前記防水シー
トを破損する虞がないので、前記防水シートの適当な箇所に直接的に貼付けがで
き、他に厚くて通気性の悪いプラスチック片を設ける必要がない。
【0009】
そして、前記粘着装置の支持力を一層強化するために、前記基材層の上面に、
支持層を更に固定することが好ましい。また、前記支持層として前記おむつの一
部または他の通気性が良い材質を使用することができる。
【0010】
また、前記基材層の上面にも粘着剤層を施すこともできる。それにより、必要
に応じて前記基材層の上下二面の粘着剤層で夫々異なるものに貼り付け、例えば
、前記複数のフランジを有する下面側の粘着剤層で剥離の必要がある被粘着物に
貼り付け、前記上面側の粘着剤層で剥離を必要としない被粘着物に貼り付けるこ
とができる。
【0011】
そして、前記複数のフランジは、何れも、中空の円錐台形で、前記基材層と同
一の弾性材から一体に、その高さが前記通孔の元の直径の0.6倍以下、0.1
倍以上になるように、前記上面側より下方へ延伸突出しながら徐々に収縮してな
るものが好ましい。何故ならば、このようなフランジは、変形回復力が強くて粘
着装置の被粘着物から剥離することを容易にさせる効果が比較的良いのみならず
、粘着装置の被粘着物に貼り付ける際の平坦性に対しても差し支えを来さないか
らである。
【0012】
以下、本考案の粘着装置の好ましい実施形態を詳しく説明する。尚、以下の説
明においては、そのサイズに拘わらず、略同一の機能及び構成を有する構成要素
については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0013】
図3は、本考案の粘着装置の第1の実施形態を示す斜視図である。図4は、前
記第1の実施形態の断面図である。図3及び図4に示されているように、本考案
の粘着装置2は、基材層3と粘着剤層4とから上下積み重なってなる。前記基材
層3は、上下二面31,32を有するプラスチック材製の平面体であって、前記
平面体には複数の前記上下二面31,32を貫通した通孔33が形成し、且つ、
これらの複数の通孔33の何れにも、その周縁の前記上面側(31)から前記下
面側(32)を通じて前記平面体の下方へ延伸してなるフランジ34が形成して
ある。前記粘着剤層4は、任意の剥離可能の粘着剤を使用し、且つ前記基材層3
の前記下面32に形成されている。それにより、前記粘着装置2は、被粘着物に
繰返して貼り付けられ、且つ前記複数のフランジ34が圧縮変形されて生じた変
形回復力によって該被粘着物から容易に剥離されることができる。
【0014】
本実施形態における前記複数の通孔33及び複数のフランジ34は、複数孔を
形成した平板形治具(図示せず)を使用して同時に形成してなる。もっと詳しく
説明すると、前記複数孔を形成した平板形治具の上面に、前記基材層3としてプ
ラスチックフィルムを敷いて、真空吸引やエアなどによるブロー成形により、前
記プラスチックフィルムの前記複数孔に当たっている箇所を夫々対応の孔を通過
させて円錐状のように延伸突出させ、最後に円錐の先端を吹き潰して前記通孔3
3及び中空の円錐台形の前記フランジ34を形成する。即ち、前記複数のフラン
ジ34は、前記基材層3と同一の弾性材から一体に、前記上面側(31)より下
方へ延伸突出しながら段々収縮してなる円錐台形である。又、図4に示されるよ
うに、前記フランジ34の高さLは、前記通孔33の最大直径Dの0.6倍以下
、0.1倍以上であることが好ましい。この範囲内には、変形回復力が強くて粘
着装置の被粘着物から剥離することを容易にさせる効果が比較的良いのみならず
、粘着装置の被粘着物に貼り付ける際の平坦性に対しても差し支えを来さない。
【0015】
又、本実施形態では、前記基材層3に複数の通孔33及び複数のフランジ34
を形成した後、前記基材層3の下面32に剥離可能な粘着剤を塗布し、前記粘着
剤層4を形成しているが、それに限らず、先に前記基材層3の下面32に剥離可
能な粘着剤を塗布して前記粘着剤層4を形成した後、初めて前記基材層3を前記
粘着剤層4と合わせて前記複数孔を形成した平板形治具の上面に置いてから、真
空吸引やエアなどによるブロー成形にて前記通孔33及び中空の円錐台形の前記
フランジ34を形成してもよい。勿論、前記通孔33及び中空の円錐台形の前記
フランジ34を形成する方式は、真空吸引やエアなどによるブロー成形法に限ら
ず、パンチや他の方式で形成してもよい。
【0016】
図5は、本考案の粘着装置の第2の実施形態を示している。この実施形態に於
いて、前記第1の実施形態と異なる点は、前記基材層3の上面31に支持層5を
更に設置していることにある。この支持層5により、粘着装置2は一層強化され
るので、繰返し使用されても、破れたり変形したりすることを避けることができ
る。又、前記支持層5として、物品の一部又は他の通気性が良い材質を使用する
ことができる。
【0017】
図6は、本考案の粘着装置の第3の実施形態を示す。この実施形態に於いて、
前記第1の実施形態と異なる点は、前記基材層3の上面にも粘着剤層8が形成し
てあることにある。それにより、必要に応じて前記基材層3の上下二面の粘着剤
層8,4で夫々異なるものに貼り付け、例えば、前記複数のフランジ34を有す
る下面側の粘着剤層4で剥離の必要がある被粘着物に貼り付け、前記上面側の粘
着剤層8で剥離の必要がない被粘着物に貼り付けることができる。
【0018】
図7は、本考案の粘着装置の第1の応用例を示す。図7に示されている赤ちゃ
んのおむつ6は、最外層として、通気性の良いプラスチック材からなる防水シー
ト61を使用している。該防水シート61の一端の両側に、夫々、このおむつ6
の粘着手段として本考案の粘着装置2を設けている。それにより、前記粘着装置
2で前記防水シート61の他端部に貼り付けて前記おむつ6を赤ちゃんに整然と
着せる状態に固定する上、必要に応じて前記粘着装置2を前記防水シート61の
前記他端部から剥離して繰返し貼付けることができる。また、他に比較的に厚い
プラスチック片を設ける必要がないので、赤ちゃんの腰部に対する通気性が良く
、且つ、赤ちゃんの前記おむつ6に対する触感も好い。
【0019】
図8は、本考案の粘着装置の第2の応用例を示す。図8に示されているボック
ス7は、開口のある中空の本体72と、該開口を遮蔽するための蓋体71とを有
する。前記中空の本体72内部には、例えば紙ハンカチーフ、ティッシュなどの
ものを収容することができる。また、前記蓋体71には、本考案の粘着装置2を
設けている。それにより、前記粘着装置2で前記本体72に貼付けて前記蓋体7
1を前記遮蔽状態に維持する上、必要に応じて前記粘着装置2を前記本体72か
ら剥離して繰返し貼付けることができる。
【0020】
本考案の粘着装置は、複数の、被粘着物に貼付けられると、圧縮されて変形し
、変形回復力を蓄積することのできるフランジが形成してあるので、粘着力がか
なり強い粘着剤を使用しても、前記変形回復力によって被粘着物から容易に剥離
されることができ、前記被粘着物を破損したり前記粘着剤が前記被粘着物に残留
したりして再貼付けが不能との問題がない。
【0021】
以上説明した実施の形態は、あくまでも本考案の技術的内容を明らかにする意
図のものに於いてなされたものであり、本考案はそうした具体例に限定して狭義
に解釈されるものではなく、本考案の精神とクレームに述べられた範囲で、色々
と変更して実施できるものである。
【図1】 従来の粘着装置の断面図である。
【図2】 従来の粘着装置の応用例を示す図である。
【図3】 本考案の粘着装置の第1の実施形態の斜視図
である。
である。
【図4】 前記第1の実施形態の断面図である。
【図5】 本考案の粘着装置の第2の実施形態の断面図
である。
である。
【図6】 本考案の粘着装置の第3の実施形態の断面図
である。
である。
【図7】 本考案の粘着装置の第1の応用例を示す図で
ある。
ある。
【図8】 考案の粘着装置の第2の応用例を示す図であ
る。
る。
2...粘着装置
3...基材層
4...粘着剤層
5...支持層
6...おむつ
7...ボックス
8...粘着剤層
31...上面
32...下面
33...通孔
34...フランジ
61...防水シート
71...蓋体
72...本体
Claims (5)
- 【請求項1】 基材層と粘着剤層とから上下に積み重な
ってなり、 前記基材層は、 上下二面を有する平面体であり、前記平面体には複数の
前記上下二面を貫通した通孔を形成し、且つ、これらの
複数の通孔の何れにも、その周縁の前記上面側から前記
下面側を通じて前記平面体の下方へ延伸してなるフラン
ジが形成され、 前記粘着剤層は、 前記基材層の前記下面に形成されることを特徴とする粘
着装置。 - 【請求項2】 前記基材層の上面に支持層が更に固定さ
れることを特徴とする請求項1に記載の粘着装置。 - 【請求項3】 おむつにおける粘着手段として、前記お
むつの一部を前記支持層としてなることを特徴とする請
求項2に記載の粘着装置。 - 【請求項4】 前記基材層の上面にも粘着剤層が形成し
てあることを特徴とする請求項1に記載の粘着装置。 - 【請求項5】 前記複数のフランジは、いずれも中空の
円錐台形で、前記基材層と同一の弾性材から一体に前記
上面側より下方へ延伸突出しながら徐々に収縮してな
り、かつその高さが前記通孔の最大直径の0.6倍以
下、0.1倍以上になることを特徴とする請求項1,
2,3、または4に記載の粘着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005409U JP3092368U (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 粘着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005409U JP3092368U (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 粘着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3092368U true JP3092368U (ja) | 2003-03-07 |
Family
ID=43246435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002005409U Expired - Lifetime JP3092368U (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 粘着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3092368U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011207950A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Lintec Corp | 粘着シートおよび粘着シートの製造方法 |
-
2002
- 2002-08-27 JP JP2002005409U patent/JP3092368U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011207950A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Lintec Corp | 粘着シートおよび粘着シートの製造方法 |
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