JP3092333U - 魚釣りの餌入れ用バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋状本体部に嵌合、取り出しができる容器を
備え、洗浄が容易で、保温保冷にも適した魚釣りの餌入
れ用バッグを提供する。 【解決手段】 可撓性のシート製の袋状本体部１１の開
口縁の一部と蓋１２の開口縁の一部を小片を介して連結
し、その連結部を除いて、本体部１１の開口縁部に、可
撓性のベルト１４の下縁部を縫い付け、ベルト１４の解
放上縁と蓋１２の開口縁とにファスナー１５を取付けて
蓋１２を開閉可能とし、本体部１１の外壁に把手１８お
よび／または肩掛けを取付けたバッグと、本体部１１に
嵌合する形状で、上方が開口し、その開口縁部を外方向
に曲げ、その曲げ部（係止手段１７）を本体部１１の開
口上縁に着脱自在に係止可能とした金属または合成樹脂
性の容器１６とで、魚釣りの餌用バッグを形成する。容
器１６を発泡樹脂製の蓋付の容器とするのが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は魚釣りの餌入れ用のバッグに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、魚釣りの餌入れ用のバッグとして、通常バッカンと言われている布また は合成樹脂のシート製のバッグがある。 このバッカンは、本体部の上縁の一部に蓋の縁部の一部を縫い付けて固定し、 本体部１の他の上縁と蓋部２の縁部をファスナーで開閉できるようにし、把手を 取付けたものである。 ところが、海釣りでは、解凍したオキアミをほぐしたり、まぜたりする必要が ある。また、オキアミを分散させないで遠くへ投げるために所望の量のオキアミ を杓で掬い、その状態でオキアミをかためる必要がある。しかし、柔らかいバッ カンでは上記の作業を充分にすることができない。そこで、図３に示すとおり、 バッカンの本体部１の上縁の一部を蓋２の縁部の一部とを縫い付けて固定し、双 方の他の縁部をファスナー３で開閉可能とし、本体部１内にプラスチックの固形 の容器４を嵌合させ、容器４の開口縁部をバッカンの本体部１の上縁部に縫い付 け、本体部１と容器１を一体としたものがある。 図中５は把手で、６は縫目である。 この本体部１と容器４を一体とした魚釣りの餌入れ用バッグの容器４は、オキ アミを解凍して収納し、それをほぐし、混ぜて、所望の量のオキアミを杓で掬い 挙げ、そのオキアミを杓で容器４の内面壁に叩くようにして押圧して或る程度固 めるのに使用する。固めたオキアミは杓の柄を振って遠くへ投げる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記の従来の容器４の開口縁部を本体部に縫い付けた魚釣りの餌入 れ用バッグは、オキアミをほぐしたり、かき混ぜたり、オキアミを杓に掬って容 器内壁面をたたいて固める作業を繰り返している内に、オキアミの汁が縫目６か ら本体部１と容器４の間に浸入して腐り、虫がわいて、嫌な臭いがする。そして 、容器４が縫い付け固定されているので、容器は本体部との間の汁や虫を洗い流 すことができない。

【０００４】 この考案は、バッグの本体部に嵌合でき、かつ、本体部外へ取り出すとこが可 能な容器を備えたバッグ、および、その容器が保温、保冷にも適した魚釣りの餌 入れ用バッグを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

可撓性のシート製の袋状本体部の開口縁の一部と蓋の開口縁の一部を小片を介 して連結し、前記小片での連結部を除いて、前記本体部の開口縁部に、可撓性の ベルトの下縁部を縫い付け、該ベルトの解放上縁と前記蓋の開口縁とにファスナ ーを取り付けて、前記蓋を開閉可能とし、前記本体部の外壁に把手および／また は肩掛けベルトを取付けたバッグと、 上方が開口し、前記本体部に嵌合する形状の金属または合成樹脂製の容器と、 で魚釣りの餌入れ用バッグを構成する。

【０００６】 可撓性のシート製の袋状本体部の開口縁に沿って線状芯材を取付け、その開口 縁の一部と蓋の開口縁の一部を小片を介して連結し、前記小片での連結部を除い て、前記本体部の開口縁部に、可撓性のベルトの下縁部を縫い付け、該ベルトの 解放上縁と前記蓋の開口縁とにファスナーを取り付けて、前記蓋を開閉可能とし 、前記本体部の外壁に把手および／または肩掛けベルトを取付けたバッグと、 前記本体部に嵌合する形状で、上方が開口し、その開口縁部の全周または一部 を外方向に曲げ、その曲げ部を前記バッグの本体部の開口縁の線状芯材部分に、 着脱係止可能な金属または合成樹脂製の容器と、 で魚釣りの餌入れ用バッグを構成する。

【０００７】 可撓性のシート製の袋状本体部の開口縁の一部と蓋の開口縁の一部を小片を介 して連結し、前記小片での連結部を除いて、前記本体部の開口縁部に、可撓性の ベルトの下縁部を縫い付け、該ベルトの解放上縁と前記蓋の開口縁とにファスナ ーを取り付けて、前記蓋を開閉可能とし、前記本体部の外壁に把手および／また は肩掛けベルトを取付けたバッグと、 発泡樹脂製で、前記本体部に嵌合する形状で、上方が開口し、回動して開閉可 能な蓋または着脱自在の蓋を有する容器と、 で魚釣りの餌入れ用バッグを構成する。

【０００８】 可撓性のシート製の袋状本体部の開口縁に沿って線状芯材を取付け、その開口 縁の一部と蓋の開口縁の一部を小片を介して連結し、前記小片での連結部を除い て、前記本体部の開口縁部に、可撓性のベルトの下縁部を縫い付け、該ベルトの 解放上縁と前記蓋の開口縁とにファスナーを取り付けて、前記蓋を開閉可能とし 、前記本体部の外壁に把手および／または肩掛けベルトを取付けたバッグと、 発泡樹脂製で、前記本体部に嵌合する形状で、上方が開口し、回動して開閉可 能な蓋または着脱自在の蓋を有する容器と、 で魚釣りの餌入れ用バッグを構成する。

【０００９】

【考案の実施の形態】

この考案の実施の形態を図面により説明する。 バッグ１０は、布または合成樹脂製のシート製で、上方が開口した本体部１１ の開口縁部の一部に、蓋１２の縁部の一部を小片等を介して縫い付け係止する。 前記小片等による係止部を除いて、本体部１１の縁部の外周に、布または合成 樹脂製のシート製ベルト１４の下縁を縫い付け、その解放上縁にファスナー１５ を取付け、蓋１２の開口縁にもファスナー１５を取付けて、双方のファスナー１ ５で蓋１２を開閉可能とする。

【００１０】 本体部１１の開口縁には、線材による芯材１３を巡らせる。 本体部１１の縁部を巻き込み縫い付けて袋状にした内に芯材１３を収納するの が好ましい。 本体部１１には、把手１８および／または肩掛けベルトを取り付ける。

【００１１】 本体部１１の内に固形の容器１６を本体部１１に着脱自在に嵌合する。

【００１２】 容器１６は、合成樹脂製または金属製であって、本体部分１１内に嵌合でき、 開口縁部に本体部１１の開口縁部に着脱自在に係止できる係止手段１７を設けた ものである。 この係止手段１７は、限定するものではないが、例えば、容器１６の開口縁部 の全周または縁部各辺の一部を外方向に曲げて、その曲げ部分を本体部分１１の 芯材１３を包んだ縁に引っ掛けて、着脱自在に係止するようにするのが好ましい 。

【００１３】 容器１６を発泡樹脂等の保温・保冷性の材料で形成し、容器１６に、同様の材 料よりなる蓋１９を設けるのが好ましい。 蓋１９は着脱自在のものでも、または、蝶番等で回動して開閉できる構造のも のでもよい。 この容器は、夏は解凍したオキアミを保冷して鮮度を維持し、冬はオキアミが 冷え過ぎて固まらないように保温することができる。

【００１４】 何れの実施の形態の容器においても、開口縁部に係止手段１７を設けないで、 本体部に嵌合、取り出しのできるものでもよい。この場合には、容器を本体部か ら取り出して、解凍したオキアミを収納し、そのオキアミをほぐし、混ぜ、杓で 掬って容器内面壁でたたいて固めればよい。オキアミの汁は、本体部には付着せ ず、容器に付着した汁は使用後に洗い流すことができる。 何れの実施の形態の魚釣りの餌入れ用バッグにおいても、本体部内に容器を嵌 合したまま使用してもよく、この場合には、使用後に本体部より容器を取り出し て、双方を個別に洗浄すればよい。

【００１５】

【考案の効果】

この考案に係るバッグは、バック本体部に固形の容器を嵌合、取り出しができ 、容器を取り出して、解凍したオキアミを収納し、そのオキアミをほぐし、混ぜ 、杓で掬って容器内面壁でたたいて固めることができる。その際に出るオキアミ の汁は、本体部には付着せず、容器に付着した汁は使用後に洗い流すことができ る。勿論、容器を本体部に嵌合したままで、オキアミをほぐし、混ぜ、杓で掬っ て容器内面壁でたたいて固めても、容器開口縁の係止手段が本体部の開口縁を覆 っているので、オキアミの汁は容器と本体部との間に入らず、もし、汁が容器と 本体部との間に入ったとしても、使用後に本体部から容器を取り出して個別洗浄 が容易である。従って、清潔であり、嫌な匂いがしたり、虫がわいたりすること がない。 容器を保温・保冷性のある発泡樹脂材料で形成したものは、所望の温度を永く 保たせることができるので、収納する解凍したオキアミを保冷、保温でき、また 、釣った魚を鮮度を維持しながら持ち帰ることができる。 容器を本体部より取り出して、本体部を畳むことができる。 なお、容器には、餌以外に、釣り道具、弁当同必要品も収納して持ち運ぶこと ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】魚釣りの餌入れ用バッグの斜視図である。

【図２】魚釣りの餌入れ用バッグの断面図である。

【図３】他の実施の形態の魚釣りの餌入れ用バッグの断
面図である。

【図４】従来の魚釣りの餌入れ用バッグの断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 本体部 ２ 蓋 ３ ファスナー ４ 容器 ５ 把手 ６ 縫目 １０ バッグ １１ 本体部 １２ 蓋 １３ 芯材 １４ ベルト １５ ファスナー １６ 容器 １７ 係止手段 １８ 把手 １９ 蓋

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 可撓性のシート製の袋状本体部の開口縁
   の一部と蓋の開口縁の一部を小片を介して連結し、前記
   小片での連結部を除いて、前記本体部の開口縁部に、可
   撓性のベルトの下縁部を縫い付け、該ベルトの解放上縁
   と前記蓋の開口縁とにファスナーを取り付けて、前記蓋
   を開閉可能とし、前記本体部の外壁に把手および／また
   は肩掛けベルトを取付けたバッグと、 上方が開口し、前記本体部に嵌合する形状の金属または
   合成樹脂製の容器と、よりなる魚釣りの餌入れ用バッ
   グ。
2. 【請求項２】 可撓性のシート製の袋状本体部の開口縁
   に沿って線状芯材を取付け、その開口縁の一部と蓋の開
   口縁の一部を小片を介して連結し、前記小片での連結部
   を除いて、前記本体部の開口縁部に、可撓性のベルトの
   下縁部を縫い付け、該ベルトの解放上縁と前記蓋の開口
   縁とにファスナーを取り付けて、前記蓋を開閉可能と
   し、前記本体部の外壁に把手および／または肩掛けベル
   トを取付けたバッグと、 前記本体部に嵌合する形状で、上方が開口し、その開口
   縁部の全周または一部を外方向に曲げ、その曲げ部を前
   記バッグの本体部の開口縁の線状芯材部分に、着脱係止
   可能な金属または合成樹脂製の容器と、よりなる魚釣り
   の餌入れ用バッグ。
3. 【請求項３】 可撓性のシート製の袋状本体部の開口縁
   の一部と蓋の開口縁の一部を小片を介して連結し、前記
   小片での連結部を除いて、前記本体部の開口縁部に、可
   撓性のベルトの下縁部を縫い付け、該ベルトの解放上縁
   と前記蓋の開口縁とにファスナーを取り付けて、前記蓋
   を開閉可能とし、前記本体部の外壁に把手および／また
   は肩掛けベルトを取付けたバッグと、 発泡樹脂製で、前記本体部に嵌合する形状で、上方が開
   口し、回動して開閉可能な蓋または着脱自在の蓋を有す
   る容器と、よりなる魚釣りの餌入れ用バッグ。
4. 【請求項４】 可撓性のシート製の袋状本体部の開口縁
   に沿って線状芯材を取付け、その開口縁の一部と蓋の開
   口縁の一部を小片を介して連結し、前記小片での連結部
   を除いて、前記本体部の開口縁部に、可撓性のベルトの
   下縁部を縫い付け、該ベルトの解放上縁と前記蓋の開口
   縁とにファスナーを取り付けて、前記蓋を開閉可能と
   し、前記本体部の外壁に把手および／または肩掛けベル
   トを取付けたバッグと、 発泡樹脂製で、前記本体部に嵌合する形状で、上方が開
   口し、回動して開閉可能な蓋または着脱自在の蓋を有す
   る容器と、よりなる魚釣りの餌入れ用バッグ。