JP3091731U - 網型人工魚礁ユニット - Google Patents
網型人工魚礁ユニットInfo
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- JP3091731U JP3091731U JP2002005165U JP2002005165U JP3091731U JP 3091731 U JP3091731 U JP 3091731U JP 2002005165 U JP2002005165 U JP 2002005165U JP 2002005165 U JP2002005165 U JP 2002005165U JP 3091731 U JP3091731 U JP 3091731U
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- ropes
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】設置に多大な材料を要したり環境を害したりす
ることなく、より効率的かつ低コストに集魚できる人工
魚礁を提供する。 【解決手段】水底に設置される沈体1ないしアンカー2
と浮上力を有する浮き3とをロープ4で連結して支柱A
とし、互いに所定間隔を隔てた一対の支柱A間を網体5
で面状に連結するとともに、網体5に房状炭素繊維6を
多数取り付ける。また一対の支柱Aの中途よりそれぞれ
別のロープ4を分岐させてその先に沈体1ないしアンカ
ー2を同様に連結するとともに両ロープ4の分岐部を互
いに連結し、分岐側の一対のロープ4を同じく多数の房
状炭素繊維6が取り付けられた網体5で面状に連結し
て、網体5が略屋根状を呈する形態にする。
ることなく、より効率的かつ低コストに集魚できる人工
魚礁を提供する。 【解決手段】水底に設置される沈体1ないしアンカー2
と浮上力を有する浮き3とをロープ4で連結して支柱A
とし、互いに所定間隔を隔てた一対の支柱A間を網体5
で面状に連結するとともに、網体5に房状炭素繊維6を
多数取り付ける。また一対の支柱Aの中途よりそれぞれ
別のロープ4を分岐させてその先に沈体1ないしアンカ
ー2を同様に連結するとともに両ロープ4の分岐部を互
いに連結し、分岐側の一対のロープ4を同じく多数の房
状炭素繊維6が取り付けられた網体5で面状に連結し
て、網体5が略屋根状を呈する形態にする。
Description
【0001】
この考案は、魚類の好む生息場所を提供する人工魚礁ユニットに関する。
【0002】
魚介類の生息場所を人工的に構築する人工魚礁には、大別して海底に構造物を
設置する沈殿型のものと、海中に構造物を係留する浮き魚礁型のものがある。前
者には、コンクリートブロック魚礁や投石魚礁のように単体を海中に投じて積み
上げたり、様々な構築材や廃材などを一定の形状に構築するものがあり、後者は
浮体を鋼材などで作って係留するものが試験的に行なわれている程度である。
【0003】
このような現状において本考案の課題は、より効率的かつ低コストに集魚でき
るとともに自然環境にも望ましい魚礁(藻場)を容易に構築できるような、人工
魚礁のユニットを提供することにある。
【0004】
水底に設置される沈体1ないしアンカー2と浮上力を有する浮き3とをロープ
4で連結して支柱Aとし、互いに所定間隔を隔てた一対の支柱A間を網体5で面
状に連結するとともに、網体5に房状炭素繊維6を多数取り付けるものとする。
【0005】
また一対の支柱Aの中途よりそれぞれ別のロープ4を分岐させてその先に沈体
1ないしアンカー2を同様に連結するとともに両ロープ4の分岐部を互いに連結
し、分岐側の一対のロープ4を同じく多数の房状炭素繊維6が取り付けられた網
体5で面状に連結して、図2のように網体5が略屋根状を呈する形態にする。
【0006】
ここでいう沈体1とは、浮き3の浮力に打ち勝って水底に安定して留まるに足
る重りの役目を有するもののことであって、例えばコンクリートブロック等が該
当する。またアンカー2も同様の役目を持つ水底打ち込み用のものであり、例え
ば鉄筋等が該当する。なお、両者は併用しても良い。
【0007】
ロープ4は通常の合成繊維系のものでもよいが、炭素繊維から成るものが好ま
しい。また、房状炭素繊維6は、網体5にのみでなく、このロープ4にも取り付
けることが望ましい。
【0008】
房状炭素繊維6とは、直径が5〜10μm程度の細い炭素繊維フィラメントを
1千〜数万本も束ねて5〜20cm長程度の房状体にしたものであり、一般にこ
れを水中に浸漬したときは、各フィラメントが互いに分散して広がる傾向がある
。
【0009】
なお、網体5は通常のものでよいが、メッシュ間隔は小魚(稚魚)が通過でき
るように3cm程度の、あまり細かくならないことが好ましい。またこれに取り
付ける房状炭素繊維6の数は、例えば150cm四方寸法の網体5において約5
0個又はそれ以上が目安となるが、5個以上であれば前記の「多数」に該当する
。
【0010】
炭素繊維には粘着性微生物が短時間で付着するなど、様々な微生物に対する親
和性が既に確認されており、これを水中(海中)に浸漬すると、微生物に次いで
プランクトンが集まり、さらにこれを餌とする魚類が集まって、一種の食物連鎖
が成り立つことになる。従ってこの炭素繊維を集めて房状炭素繊維6とすれば、
これを核とする生態系ができやすくなる。
【0011】
その際、本考案のように網体5を係留し、これに房状炭素繊維6を(所定間隔
をおいて)多数取り付けると、広面積にわたってその核が分散設置されることに
なり、広範な魚類の生態系社会が形成されるのに甚だ好都合である。
【0012】
しかもその網体5のメッシュを適宜に選定することにより、保護すべき稚魚の
みが編目を通過するようにできるのでそれらの避難場所にもなり、当該房状炭素
繊維6は産卵場所にも適しているので、目的とする魚類の養殖にも甚だ好適であ
る。
【0013】
またこの人工魚礁を構築するにあたって、甚だ僅かな構築材料のみで広範囲を
網羅することができるから、甚だ低コストで済むと同時に取り外し(取り替え)
も容易であり、環境等を損なわないという効果がある。
【0014】
なお、請求項2におけるように略屋根形状の形態にした場合は、水の流れ等が
あっても網体5が大きく揺れたり傾いたりすることがなく、安定した形状を保ち
続けるから、魚の棲息やユニットの耐久性維持に利点がある。
【0015】
【考案の実施の形態1】
炭素繊維を主材料とする長さ約3mのロープ4の片端に中空プラスチック製浮
き3を連結し、他端に二つ折りの16mm径鉄筋を括り付けるとともに、該鉄筋
をコンクリートブロックの空洞に貫通させてその空洞をコンクリートで充填・硬
化させ、該コンクリートブロックと鉄筋をそれぞれ沈体1及びアンカー2とした
支柱Aとする。2本の支柱Aのロープ4における下半部(沈体側)を、辺長約1
50cmの正方形でメッシュ間隔約3cmの網体5で連結する。
【0016】
網体5に取り付ける房状炭素繊維6は、直径約7μmで長さ約20cmの炭素
繊維フィラメント約2万本を二つ折にして折部を紐7で束ね、図3のようにする
。これを上記の網体5に縦横約20cmの間隔をおいて7×7=49個括り付け
る。
【0017】
なお、上記鉄筋はコンクリートブロックの下面より数十cm突出した形とし、
これを水深約6mの愛知県渥美郡田原町沖の海底にアンカーとして打ち込み、図
1のような網型人工魚礁ユニットを構築した。その結果、その周りには明らかに
集魚効果があり、また稚魚の逃避・保護にも役立つことが認められた。
【0018】
【考案の実施の形態2】
上例の2本の支柱Aにおいて、それぞれのロープ4の中央部に同様のロープ4
を括り付け、その端にコンクリートブロックと鉄筋を同様に取り付けて同じく沈
体1及びアンカー2とし、新しいロープ4間にも同様の房状炭素繊維6付き網体
5を張り、これを図2のような略屋根状網型人工魚礁として海底に構築する。
【0019】
この場合も集魚及び魚の棲息・保護に甚だ適したものであると同時に、水の動
きに対して甚だ安定した状態を維持できることが認められた。なお、本考案はか
かる例に限定されるものでないことは言うまでもない。
【図1】本考案一形態の正面図
【図2】本考案別形態の斜視図
【図3】本考案における房状炭素繊維一形態の見取図
1……沈体
2……アンカー
3……浮き
4……ロープ
A……支柱
5……網体
6……房状炭素繊維
7……紐
フロントページの続き
(73)実用新案権者 597085109
金子 恵三
愛知県豊橋市牧野町167
(72)考案者 小島 昭
群馬県桐生市本町4丁目339番の4
(72)考案者 金子 司
愛知県豊橋市東小池町138−1
Claims (2)
- 【請求項1】水底に設置される沈体1ないしアンカー2
と浮上力を有する浮き3とをロープ4で連結して支柱A
とし、互いに所定間隔を隔てた一対の支柱A間を網体5
で面状に連結するとともに、網体5に房状炭素繊維6を
多数取り付けたことを特徴とする網型人工魚礁ユニッ
ト。 - 【請求項2】一対の支柱Aの中途よりそれぞれ別のロー
プ4を分岐させてその先に沈体1ないしアンカー2を同
様に連結するとともに両ロープ4の分岐部を互いに連結
し、分岐側の一対のロープ4を同じく多数の房状炭素繊
維6が取り付けられた網体5で面状に連結した請求項1
記載の網型人工魚礁ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005165U JP3091731U (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 網型人工魚礁ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005165U JP3091731U (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 網型人工魚礁ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3091731U true JP3091731U (ja) | 2003-02-14 |
Family
ID=43245827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002005165U Expired - Fee Related JP3091731U (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 網型人工魚礁ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3091731U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023026367A (ja) * | 2021-08-12 | 2023-02-24 | 江蘇省淡水水産研究所 | 魚類の集まりに有利な資源増殖礁及び増殖方法 |
-
2002
- 2002-07-15 JP JP2002005165U patent/JP3091731U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023026367A (ja) * | 2021-08-12 | 2023-02-24 | 江蘇省淡水水産研究所 | 魚類の集まりに有利な資源増殖礁及び増殖方法 |
JP7411738B2 (ja) | 2021-08-12 | 2024-01-11 | 江蘇省淡水水産研究所 | 魚類の集まりに有利な資源増殖礁及び増殖方法 |
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