JP3099556U - 竹製人工魚礁 - Google Patents
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- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
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Abstract
【課題】設置後から短期間で魚礁として機能するとともに、陰を好む魚介類の集魚、養殖も可能となる竹製人工魚礁を提供する。
【解決手段】竹材自体に陰を好む習性を有する魚介類の居場所を設けることを特徴とするもので、竹竿を縦方向に半割した複数の竹材2を内周面側が下側に向くように組み立てたり、竹竿の側面に魚類が出入りする開口を側面に形成した竹材を組み立てた竹製魚礁。
【選択図】 図1
【解決手段】竹材自体に陰を好む習性を有する魚介類の居場所を設けることを特徴とするもので、竹竿を縦方向に半割した複数の竹材2を内周面側が下側に向くように組み立てたり、竹竿の側面に魚類が出入りする開口を側面に形成した竹材を組み立てた竹製魚礁。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、人工的に魚介類の生息環境を設けるために、竹を組み立てて形成した竹製魚礁に関する。
【0002】
【従来の技術】
人工魚礁としては、主にコンクリートや鋼材や木材や合成樹脂等が用いられている。また、陸上で産業廃棄物となった廃タイヤや廃船や廃車された車両等がそのまま海底に沈めて利用したものもある。人工魚礁の構造としては、ブロツク状、円筒型、球型のものもある。しかしながら、従来の人工魚礁の構造材は、例えば、コンクリートは海水及び淡水中の生物が嫌う強アルカリが長期間にわたって流出するため、少なくとも3年程度は魚礁として用をなさないと言われている。また、海藻類は鋼鉄製構造物から直接鉄分を吸収するのではなく、海水中にイオン化して流出した鉄分を吸収しており、別に海藻が鉄自体に好んで付着している訳ではない。従って、設置後からすぐに魚礁として機能するものではなかった。
【0003】
また、一方では、日本国内において、竹は筍を採るばかりではなく、竹自体が昔から生活の必需品的なものであったが、工業の発達と生活様式の変化に伴ってその使用量が激減した。一般的に良質の筍を生産するには3年ないし5年を経過した古竹を伐採して若竹を育成することが望ましいとされている。ところが近年は他の用途に供しない古竹の数量が増えて、特に肉厚の厚い孟宗竹の古竹は近い将来、産業廃棄物にもなりかねない状況にある。
【0004】
前記の問題を解決するため、本出願人は、短期間に人工的な魚介類の生息環境を提供することができ、また長年に渡って使用出来る人工魚礁として、図6に示すように、竹を有効利用した、竹竿51を組み立てた竹製魚礁50を提案した。なお、竹製人工魚礁50には網7で包んだ竹の葉6など保持している(特開2002−204631号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記竹製魚礁は、断面が丸形の竹竿をそのまま使用するため、アワビ、サザエ、ウナギなど陰を好む習性を持つ魚介類が集まらないという欠点があった。
【0006】
そこで、本考案は、設置後から短期間で魚礁として機能するとともに、陰を好む魚介類の集魚、養殖も可能となる竹製人工魚礁を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の竹製魚礁は、竹材自体に陰を好む習性を有する魚介類の居場所を設けるることを特徴とするもので、竹竿を縦方向に半割した複数の竹材を内周面側が下側に向くように組み立てたり、竹竿の側面に魚類が出入りする開口を側面に形成した竹材を組み立たてる。
【0008】
例えば、縦方向に半割した竹を内側を下向きにして連結または固定することによって平面または立体構造に形成する。アワビ、サザエなどは、陰となる半割した竹の内周側に付着する。
【0009】
また、竹竿の側面に魚類が出入りする開口を形成した竹を縦横に連結して形成する。竹竿内に開口から魚類が出入りし、竹竿内部が住みかとなるようになる。
【0010】
さらに、竹製魚礁に竹の小枝や竹の葉や杉の葉の小枝を保持して集魚率や産卵率を高める。
【0011】
また、竹材に藻類の種を付着させた種糸を保持させて、藻類の生育を図ることができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案において、竹を水中に入れると、竹の中に微生物が発生し、植物性、動物性のプランクトン、珪藻類が寄り集まるようになる。竹製魚礁の大小の選定や形状は、設置する水域に生息する海藻類や貝類や魚類の種類の特徴や水域の底質や水質や海潮流の特性によって適宜決定することができる。
【0013】
また、本考案の竹製魚礁は、浮遊させて設置するか中層浮遊状態にするか水底に固定設置するかという設置場所の選定は、設置する水域に生息する貝類や魚類の種類の特徴によって決定する。また、本考案の竹製魚礁は、海水だけでなく淡水においても使用することができる。
【0014】
そして、竹製魚礁を他の構造材(木製、鋼鉄製、コンクリート製)の魚礁と比較すると、短時間に貝類の付着が始まり、それが誘発要因となって早期に海藻が繁殖出来うる環境を提供することができる。その結果として、これが魚介類の良好な産卵を促す産卵場所となり、そして良好な漁場となるのである。竹製魚礁は主に竹で構成された構造物なので、不慮の事故が生じて破損することがあっても、その水域の自然環境を破壊することなく経年変化して、最後はその水域の自然環境に同化してしまうことができる。
【0015】
実施例1
図1は本考案の実施形態に係る竹製魚礁の斜視図で、(a)は三角形に組み立てたもの、(b)は四角形に組み立てたものを示す。
【0016】
図1に示すように、魚礁1を構成する竹材2には、竹竿を縦方向に半割した竹材を使用する。半割した竹材2の内周面側が下側に向くように組み立てる。組み立て後は、竹材2の内周面が魚介類が潜む陰が形成され、サザエ、アワビ等が付着し易くなる。
【0017】
竹材2の固定は、特に限定されるものではなく、例えば竹材が重なる部分を鋼鉄製及びこれに準ずる強度を有する材質のもので、押さえ金具で押さえて貫通ボルト3を通して締結する。
【0018】
図1(a)に示す竹製魚礁1は竹材2を三角形に配置して連結させ、図1(b)に示す竹製魚礁1は竹材2を四角形に配置して連結することにより、立体構造に形成したものである。
【0019】
また、藻類の種を付着させた種糸(図示せず)を竹材2に巻いて保持させて藻類を生育させて集魚効果を上げることができる。
【0020】
実施例2
図2は本考案の竹製魚礁の別実施例を示す斜視図で、竹竿を使用した例である。
【0021】
本実施例の竹製魚礁1では竹竿4に開口5を形成して竹竿内と外とを連通させることにより、魚類が出入りできるようにする。陰を好む魚類は陰となる竹竿内を住みかにするために集まってくる。
【0022】
実施例3
図3は本考案の竹製魚礁の別実施例を示す図である。
【0023】
本実施例は、竹製魚礁1の内部に竹の葉や杉の葉等の葉をつけた小枝6を混入させたものを海苔用の網7等で囲って集魚や産卵用の装備として固定設置するものである。杉の葉などの葉をつけた小枝6を保持することにより、集魚率や産卵率を高めることができる。
【0024】
本実施例では、葉をつけた小枝6を保持することにより、従来のように長期間にわたって海藻の固着と育成期間を待つことなく2週間から3週間で格段に集魚率を高めることができた。網には中古及び廃品の網を使用することにより、貝類や海藻の付着は格段に高まる。集魚に関しても貝類の付着と同時になる。また、この方法は河川や掘の淡水魚の人工魚礁での実験でも良好な結果を得ることができた。
【0025】
実施例4
図4は本考案の竹製魚礁を中層に設置した例を示す図である。
【0026】
本実施例は、竹製魚礁1を水中中層に位置せしめて中層浮遊型として用いるもので、竹製魚礁1を支える充分な浮力を有し位置確認ができるような標識8をつけた竹竿等で構成される浮きフロート9と竹製魚礁1との間、さらに水底に設置したコンクリートや鋼鉄製のオモリ10と竹製魚礁とをそれぞれ錨鎖11等で連結して、竹製魚礁1を水中の中層に位置させ浮遊させて使用する。
【0027】
実施例5
図5は本考案の竹製魚礁を水底に設置した例を示す図である。
【0028】
本実施例は、竹製魚礁1を水底に設置するものである。竹製魚礁1を水底に沈め、竹製魚礁1の下部に固定するに充分な重さの石や岩を強度をもった網等で包んだオモリ10を設置して固定する。なお、本実施例では、竹製魚礁1の内部に竹の葉や杉の葉等の葉をつけた小枝6を網7の中に保持している。
【0029】
【考案の効果】
本考案の竹製魚礁は、半割の竹を内周面が下向きとなるようにして組み立てるので、陰を好む魚介類の集魚、養殖が可能となる。
【0030】
また、竹製であるため、貝類や海中微生物や藻類の付着も比較的早期にでき、魚類の生息環境を設けることができる。
【0031】
また、本考案の竹製魚礁は、竹がいたる所で容易に入手できるだけでなく、小型のものから比較的大型の構造物のものまで安価に製作でき、しかも運搬に際しても従来の人工魚礁と比較して軽量であり、組み立ても投入する現場や船上でも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る竹製魚礁の斜視図で、(a)は三角形に組み立てたもの、(b)は四角形に組み立てたものを示す。
【図2】本考案の竹製魚礁の別実施例を示す斜視図である。
【図3】本考案の竹製魚礁の別実施例を示す図である。
【図4】本考案の竹製魚礁をに中層に設置した例を示す図である。
【図5】本考案の竹製魚礁を水底に設置した例を示す図である。
【図6】従来の竹製魚礁の斜視図である。
【符号の説明】
1:竹製魚礁 2:半割した竹材 3:貫通ボルト 4:竹竿 5:開口 6:葉をつけた小枝 7:網 8:標識 9:浮きフロート 10:オモリ 50:竹製魚礁 51:竹竿
【考案の属する技術分野】
本考案は、人工的に魚介類の生息環境を設けるために、竹を組み立てて形成した竹製魚礁に関する。
【0002】
【従来の技術】
人工魚礁としては、主にコンクリートや鋼材や木材や合成樹脂等が用いられている。また、陸上で産業廃棄物となった廃タイヤや廃船や廃車された車両等がそのまま海底に沈めて利用したものもある。人工魚礁の構造としては、ブロツク状、円筒型、球型のものもある。しかしながら、従来の人工魚礁の構造材は、例えば、コンクリートは海水及び淡水中の生物が嫌う強アルカリが長期間にわたって流出するため、少なくとも3年程度は魚礁として用をなさないと言われている。また、海藻類は鋼鉄製構造物から直接鉄分を吸収するのではなく、海水中にイオン化して流出した鉄分を吸収しており、別に海藻が鉄自体に好んで付着している訳ではない。従って、設置後からすぐに魚礁として機能するものではなかった。
【0003】
また、一方では、日本国内において、竹は筍を採るばかりではなく、竹自体が昔から生活の必需品的なものであったが、工業の発達と生活様式の変化に伴ってその使用量が激減した。一般的に良質の筍を生産するには3年ないし5年を経過した古竹を伐採して若竹を育成することが望ましいとされている。ところが近年は他の用途に供しない古竹の数量が増えて、特に肉厚の厚い孟宗竹の古竹は近い将来、産業廃棄物にもなりかねない状況にある。
【0004】
前記の問題を解決するため、本出願人は、短期間に人工的な魚介類の生息環境を提供することができ、また長年に渡って使用出来る人工魚礁として、図6に示すように、竹を有効利用した、竹竿51を組み立てた竹製魚礁50を提案した。なお、竹製人工魚礁50には網7で包んだ竹の葉6など保持している(特開2002−204631号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記竹製魚礁は、断面が丸形の竹竿をそのまま使用するため、アワビ、サザエ、ウナギなど陰を好む習性を持つ魚介類が集まらないという欠点があった。
【0006】
そこで、本考案は、設置後から短期間で魚礁として機能するとともに、陰を好む魚介類の集魚、養殖も可能となる竹製人工魚礁を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の竹製魚礁は、竹材自体に陰を好む習性を有する魚介類の居場所を設けるることを特徴とするもので、竹竿を縦方向に半割した複数の竹材を内周面側が下側に向くように組み立てたり、竹竿の側面に魚類が出入りする開口を側面に形成した竹材を組み立たてる。
【0008】
例えば、縦方向に半割した竹を内側を下向きにして連結または固定することによって平面または立体構造に形成する。アワビ、サザエなどは、陰となる半割した竹の内周側に付着する。
【0009】
また、竹竿の側面に魚類が出入りする開口を形成した竹を縦横に連結して形成する。竹竿内に開口から魚類が出入りし、竹竿内部が住みかとなるようになる。
【0010】
さらに、竹製魚礁に竹の小枝や竹の葉や杉の葉の小枝を保持して集魚率や産卵率を高める。
【0011】
また、竹材に藻類の種を付着させた種糸を保持させて、藻類の生育を図ることができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案において、竹を水中に入れると、竹の中に微生物が発生し、植物性、動物性のプランクトン、珪藻類が寄り集まるようになる。竹製魚礁の大小の選定や形状は、設置する水域に生息する海藻類や貝類や魚類の種類の特徴や水域の底質や水質や海潮流の特性によって適宜決定することができる。
【0013】
また、本考案の竹製魚礁は、浮遊させて設置するか中層浮遊状態にするか水底に固定設置するかという設置場所の選定は、設置する水域に生息する貝類や魚類の種類の特徴によって決定する。また、本考案の竹製魚礁は、海水だけでなく淡水においても使用することができる。
【0014】
そして、竹製魚礁を他の構造材(木製、鋼鉄製、コンクリート製)の魚礁と比較すると、短時間に貝類の付着が始まり、それが誘発要因となって早期に海藻が繁殖出来うる環境を提供することができる。その結果として、これが魚介類の良好な産卵を促す産卵場所となり、そして良好な漁場となるのである。竹製魚礁は主に竹で構成された構造物なので、不慮の事故が生じて破損することがあっても、その水域の自然環境を破壊することなく経年変化して、最後はその水域の自然環境に同化してしまうことができる。
【0015】
実施例1
図1は本考案の実施形態に係る竹製魚礁の斜視図で、(a)は三角形に組み立てたもの、(b)は四角形に組み立てたものを示す。
【0016】
図1に示すように、魚礁1を構成する竹材2には、竹竿を縦方向に半割した竹材を使用する。半割した竹材2の内周面側が下側に向くように組み立てる。組み立て後は、竹材2の内周面が魚介類が潜む陰が形成され、サザエ、アワビ等が付着し易くなる。
【0017】
竹材2の固定は、特に限定されるものではなく、例えば竹材が重なる部分を鋼鉄製及びこれに準ずる強度を有する材質のもので、押さえ金具で押さえて貫通ボルト3を通して締結する。
【0018】
図1(a)に示す竹製魚礁1は竹材2を三角形に配置して連結させ、図1(b)に示す竹製魚礁1は竹材2を四角形に配置して連結することにより、立体構造に形成したものである。
【0019】
また、藻類の種を付着させた種糸(図示せず)を竹材2に巻いて保持させて藻類を生育させて集魚効果を上げることができる。
【0020】
実施例2
図2は本考案の竹製魚礁の別実施例を示す斜視図で、竹竿を使用した例である。
【0021】
本実施例の竹製魚礁1では竹竿4に開口5を形成して竹竿内と外とを連通させることにより、魚類が出入りできるようにする。陰を好む魚類は陰となる竹竿内を住みかにするために集まってくる。
【0022】
実施例3
図3は本考案の竹製魚礁の別実施例を示す図である。
【0023】
本実施例は、竹製魚礁1の内部に竹の葉や杉の葉等の葉をつけた小枝6を混入させたものを海苔用の網7等で囲って集魚や産卵用の装備として固定設置するものである。杉の葉などの葉をつけた小枝6を保持することにより、集魚率や産卵率を高めることができる。
【0024】
本実施例では、葉をつけた小枝6を保持することにより、従来のように長期間にわたって海藻の固着と育成期間を待つことなく2週間から3週間で格段に集魚率を高めることができた。網には中古及び廃品の網を使用することにより、貝類や海藻の付着は格段に高まる。集魚に関しても貝類の付着と同時になる。また、この方法は河川や掘の淡水魚の人工魚礁での実験でも良好な結果を得ることができた。
【0025】
実施例4
図4は本考案の竹製魚礁を中層に設置した例を示す図である。
【0026】
本実施例は、竹製魚礁1を水中中層に位置せしめて中層浮遊型として用いるもので、竹製魚礁1を支える充分な浮力を有し位置確認ができるような標識8をつけた竹竿等で構成される浮きフロート9と竹製魚礁1との間、さらに水底に設置したコンクリートや鋼鉄製のオモリ10と竹製魚礁とをそれぞれ錨鎖11等で連結して、竹製魚礁1を水中の中層に位置させ浮遊させて使用する。
【0027】
実施例5
図5は本考案の竹製魚礁を水底に設置した例を示す図である。
【0028】
本実施例は、竹製魚礁1を水底に設置するものである。竹製魚礁1を水底に沈め、竹製魚礁1の下部に固定するに充分な重さの石や岩を強度をもった網等で包んだオモリ10を設置して固定する。なお、本実施例では、竹製魚礁1の内部に竹の葉や杉の葉等の葉をつけた小枝6を網7の中に保持している。
【0029】
【考案の効果】
本考案の竹製魚礁は、半割の竹を内周面が下向きとなるようにして組み立てるので、陰を好む魚介類の集魚、養殖が可能となる。
【0030】
また、竹製であるため、貝類や海中微生物や藻類の付着も比較的早期にでき、魚類の生息環境を設けることができる。
【0031】
また、本考案の竹製魚礁は、竹がいたる所で容易に入手できるだけでなく、小型のものから比較的大型の構造物のものまで安価に製作でき、しかも運搬に際しても従来の人工魚礁と比較して軽量であり、組み立ても投入する現場や船上でも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る竹製魚礁の斜視図で、(a)は三角形に組み立てたもの、(b)は四角形に組み立てたものを示す。
【図2】本考案の竹製魚礁の別実施例を示す斜視図である。
【図3】本考案の竹製魚礁の別実施例を示す図である。
【図4】本考案の竹製魚礁をに中層に設置した例を示す図である。
【図5】本考案の竹製魚礁を水底に設置した例を示す図である。
【図6】従来の竹製魚礁の斜視図である。
【符号の説明】
1:竹製魚礁 2:半割した竹材 3:貫通ボルト 4:竹竿 5:開口 6:葉をつけた小枝 7:網 8:標識 9:浮きフロート 10:オモリ 50:竹製魚礁 51:竹竿
Claims (4)
- 竹竿を縦方向に半割した複数の竹材を内周面側が下側に向くように組み立てたことを特徴とする竹製魚礁。
- 竹竿の側面に魚類が出入りする開口を側面に形成した竹材を組み立たことを特徴とする竹製魚礁。
- 竹製魚礁に竹の小枝や竹の葉や杉の葉の小枝が保持されていることを特徴とする請求項1又は2記載の竹製魚礁。
- 竹材に藻類の種を付着させた種糸が保持されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の竹製魚礁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003004287U JP3099556U (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | 竹製人工魚礁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003004287U JP3099556U (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | 竹製人工魚礁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3099556U true JP3099556U (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=43253253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003004287U Expired - Fee Related JP3099556U (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | 竹製人工魚礁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3099556U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6998633B1 (ja) * | 2021-05-14 | 2022-01-18 | 株式会社大木工藝 | 人工漁礁、人工漁礁の形成方法および人工漁礁形成システム |
-
2003
- 2003-07-30 JP JP2003004287U patent/JP3099556U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6998633B1 (ja) * | 2021-05-14 | 2022-01-18 | 株式会社大木工藝 | 人工漁礁、人工漁礁の形成方法および人工漁礁形成システム |
WO2022239236A1 (ja) * | 2021-05-14 | 2022-11-17 | 株式会社大木工藝 | 人工漁礁、人工漁礁の形成方法および人工漁礁形成システム |
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Legal Events
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