JP3091451B1 - ロッカージョイントピン型サイレントチェーン - Google Patents
ロッカージョイントピン型サイレントチェーンInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16G13/00—Chains
- F16G13/02—Driving-chains
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
面形状と短ピンの断面形状を異ならせて、製造時及び動
力伝達時における長ピンへの負担を軽減したサイレント
チェーンを提供すること。 【解決手段】 サイレントチェーン10は、ガイドリン
ク列14及び間接リンク列16が交互に連結された無端
状である。ガイドプレート18及びリンクプレート2
0,22は、それぞれ前後一対のピン孔を有する。この
ピン孔にロッカージョイントピン12が挿通されて、ガ
イドリンク列14と間接リンク列16は屈曲自在に連結
される。ロッカージョイントピン12は、長ピン24と
短ピン26よりなる。本発明では、リンクプレート2
0,22のピン孔形状の範囲内で、長ピン24及び短ピ
ン26の断面形状を互いに異形にし長ピン24の断面積
を短ピン26の断面積より大きくすることで、サイレン
トチェーンの寿命向上を図っている。
Description
トピン型サイレントチェーンに関する。本発明は、より
詳細には、ロッカージョイントピンにおける長ピンの断
面形状と短ピンの断面形状を異ならせたロッカージョイ
ントピン型サイレントチェーンに関する。
と間接リンク列が交互に配列され、隣合うリンク列がピ
ンで屈曲自在に連結されてなる。ガイドリンク列は、一
対のガイドプレートと1以上のリンクプレートよりな
り、間接リンク列は、ガイドリンク列のリンクプレート
より1枚多いリンクプレートよりなる。ガイドプレート
及びリンクプレートは、前後一対のピン孔を有する。ピ
ン孔には、ピンが挿通され、このピンにより隣合うリン
ク列の間で動力を伝達する。ピンとして、ロッカージョ
イントピンを採用したサイレントチェーンがある。ロッ
カージョイントピンは、長ピンと短ピンを組合せて1つ
のピンとして構成されている。長ピンは、ガイドリンク
列のガイドプレート及びリンクプレートの前後端に位置
し、短ピンは間接リンク列のリンクプレートの前後端に
位置する。長ピンは、ガイドプレートの両外側に突出
し、ガイドプレートのピン孔に嵌合して突出両端部をカ
シメられている。なお、長ピン及び短ピンはリンクプレ
ートのピン孔と遊動できる状態にある。
ッカージョイントピン型サイレントチェーンでは、長ピ
ンと短ピンが鏡像対称ではあるが同じ断面形状である。
長ピン及び短ピンは、所定の断面の引抜き素材を所定の
長さに切断して製造されるので、同じ断面形状とするこ
とは製造コスト面では望ましい。しかし、このようなサ
イレントチェーンの製造時及び動力伝達時において、長
ピンと短ピンは異なる機能が要求される。ロッカージョ
イントピン型サイレントチェーンの製造時、長ピンはそ
の突出両端部がカシメられる。一方、短ピンは、このよ
うなカシメ加工を受けることがない。このようなロッカ
ージョイントピンは、通常、断面に対する長さが大きく
細長い形状をしているので、長ピンの突出両端部をカシ
メるとその軸方向に大きな力が作用し、断面も略半円状
の異型であるので、その長ピンの軸方向に曲げが生じや
すい。長ピンが軸方向に曲ると、サイレントチェーン全
体の長さに狂いが生じるため、動力伝達時にピン折れ等
の問題を生じたりする。
長ピンと短ピンは、2本合わせて所定の強度を保つよう
に設計されているため、長ピン単独では曲げ剛性及び強
度が低くなり、折れやすくなる。ロッカージョイントピ
ン型サイレントチェーンでは、ガイドプレートに長ピン
のみが嵌合しているので、その長ピンは動力伝達時にガ
イドプレートに嵌合する部分において剪断力を受け、こ
れに加えて曲げ力も受ける。したがって、動力伝達時に
は、長ピンが短ピンより剪断力、曲げ力などの苛酷な条
件で使用されることになるので、ガイドプレートの厚み
を他のリンクプレートより薄くして、長ピンのガイドプ
レートに嵌合する部分に過大な力が作用しないようにし
ているが、必ずしも十分ではない。
サイレントチェーンでは、同じ断面形状の長ピン及び短
ピンよりなるロッカージョイントピンを用いているの
で、ピッチが単一となり、共振による2次的騒音を発生
するという問題もある。
及び動力伝達時におけるロッカージョイントピンの長ピ
ンへの負担を軽減して寿命向上を図ることができるとと
もに、スプロケットとの噛み合いに悪影響を及ぼすこと
なく、噛み合う時に生じる周期音を抑制することができ
るロッカージョイントピン型サイレントチェーンを提供
することである。
ピンよりなるロッカージョイントピンによってガイドリ
ンク列と間接リンク列が屈曲自在に連結され、前記ガイ
ドリンク列が一対のガイドプレートと該一対のガイドプ
レート間に設けられた1以上のリンクプレートとを有
し、前記間接リンク列が2以上のリンクプレートを有
し、前記ガイドプレートが前記長ピンに嵌合するピン孔
を有し、前記リンクプレートが前記長ピン及び短ピンを
挿通するピン孔を有するロッカージョイントピン型サイ
レントチェーンにおいて、前記リンクプレートのピン孔
形状の範囲内で前記長ピンの断面形状と短ピンの断面形
状を異形に構成し、該サイレントチェーンのピッチ線方
向における長ピンの厚みを短ピンの厚みより厚くすると
ともに、前記長ピンと短ピンとの厚みの差を0.03〜
0.5mmとしたロッカージョイントピン型サイレント
チェーンによって、前記課題を解決したものである。な
お、前記長ピンと短ピンの厚みの差が、0.03mmよ
り小さくなると、カシメ時における長ピンの保護が十分
でなく、また、動力伝達時において剪断強さ及び曲げ剛
性が従来のサイレントチェーンと比べて大きく変わら
ず、寿命向上を期待することができない。その一方で、
長ピンと短ピンの厚みの差が、0.5mmを越えると、
ガイドリンク列のピッチと間接リンク列のピッチの差が
過大となり、スプロケットの噛み合いに悪影響を及ぼ
す。
の製造時において、ロッカージョイントピンは、各リン
クプレートのピン孔に一対となって適合して挿通される
長ピン及び短ピンのうち、ガイドプレートの両外側に突
出してカシメられるのは長ピンだけである。本発明で
は、前記リンクプレートのピン孔形状の範囲内で前記長
ピンの断面形状と短ピンの断面形状を異形に構成し、サ
イレントチェーンのピッチ線方向における長ピンの厚み
を短ピンの厚みより厚くするとともに、前記長ピンと短
ピンとの厚みの差を0.03mm以上としたことによっ
て、長ピンの断面積を大きくすることができるので、製
造時にカシメられる長ピンの衝撃荷重による軸方向の曲
げを防止する。
トチェーンの動力伝達時において、長ピンは両端でガイ
ドプレートに固定されており、その片持ち支持の両端部
に曲げ力が作用した状態にある。これにより、長ピンの
両端部には、短ピンと同様に剪断力が作用することに加
えて、曲げ力が作用する。その曲げ力は、サイレントチ
ェーンのピッチ線方向に作用する。本発明では、長ピン
の厚みをサイレントチェーンのピッチ線方向で短ピンの
厚みより厚くするとともに、前記長ピンと短ピンとの厚
みの差を0.03mm以上としたことによって、短ピン
に比べて剪断力と曲げ力が作用する苛酷な条件下で使用
される長ピンを保護して、長ピンと短ピンのバランスを
考慮しながら、サイレントチェーンの寿命向上を図って
いる。また、サイレントチェーンのピッチ線方向におけ
る長ピンの厚みを短ピンの厚みより厚くするとともに、
前記長ピンと短ピンとの厚みの差を0.03〜0.5m
mとしたことによって、サイレントチェーンが2種のピ
ッチで編成されることになり、スプロケットの噛み合い
に悪影響を及ぼすことなく、サイレントチェーンがスプ
ロケットと噛み合う時に生じる周期音を抑制する。
る。図1は本発明の一実施例であるロッカージョイント
ピン型サイレントチェーン10の側面図であり、図2は
図1に示すロッカージョイントピン型サイレントチェー
ン10の一部断面を含む上面図であり、図3は図2のロ
ッカージョイントピン12における長ピン24と短ピン
26の配置関係を示す図であり、図4はロッカージョイ
ントピンの拡大断面図である。本発明の一実施例である
ロッカージョイントピン型サイレントチェーン10は、
図1及び図2に示すように、ガイドリンク列14及び間
接リンク列16が交互に連結されて無端状に構成されて
いる。そして、前記ガイドリンク列14は、スプロケッ
トの側面を挟む一対のガイドプレート18と、これらの
ガイドプレート18の間に設けられたリンクプレート2
0よりなる。前記間接リンク列16は、ガイドリンク列
14のリンクプレート20より一枚多いリンクプレート
22よりなる。したがって、前記ガイドリンク列14の
ガイドプレート18及びリンクプレート20との間に前
記間接リンク列16のリンクプレート22が挟挿される
とともに、ガイドリンク列14のリンクプレート20の
間に前記間接リンク列16のリンクプレート22が挟挿
された状態になる。また、前記ガイドプレート18及び
リンクプレート20,22は、サイレントチェーンのピ
ッチが9.525mmとなるように、それぞれ前後一対
のピン孔を有している。そして、このピン孔にロッカー
ジョイントピン12が挿通されて、ガイドリンク列14
と間接リンク列16は屈曲自在に連結される。
トピン12は、長ピン24と短ピン26よりなる。短ピ
ン26はリンクプレート20,22のピン孔に挿通され
る。他方、長ピン24は、リンクプレート20,22の
ピン孔に挿通され、且つ、ガイドプレート18のピン孔
に嵌合される。挿通及び嵌合後、ガイドプレート18の
側面より突出する長ピンの両端部がカシメられる。前記
ロッカージョイントピン12は、長ピン24及び短ピン
26でピン孔の形状に適合している。長ピン24及び短
ピン26は、それぞれ、シート面28、肩面30及び転
動面32を有する。本実施例では、リンクプレート2
0,22のピン孔形状の範囲内で、長ピン24及び短ピ
ン26の断面形状を互いに異形にすることにより、長ピ
ン24に要求される剪断力、曲げ力などの物性を短ピン
26より向上させている。図4に詳細に示されるよう
に、シート面28,28は鏡像対称である。肩面30,
30は長ピン24が長く、短ピン26は短くなってい
る。転動面32,32は鏡像対称である。もっとも、シ
ート面28,28及び転動面32,32はロッカージョ
イントピン型サイレントチェーンに要求される機能によ
り、対称でないものも多い。本実施例のロッカージョイ
ントピン型サイレントチェーンでは、図4に示すように
長ピン24の肩部30を短ピン26の肩面30より長く
し、結果的に、サイレントチェーン10が直線状態にあ
るときピッチ線方向における長ピン24の厚みを短ピン
26の厚みより厚くすることによって、長ピン24の断
面積が短ピン26の断面積より大きく形成されている。
長ピン24及び短ピン26は、それぞれ、所定の断面を
持つ引抜き素材を所定の長さに切断して製造される。長
ピン24は、第1の断面の素材を利用し、短ピン26は
第2の断面の素材を利用して製造される。
で、長ピン24及び短ピン26の断面形状を互いに異形
に構成し、長ピン24の断面積を短ピン26の断面積よ
り大きくすることで、長ピン24は、製造時における両
端部のカシメによる衝撃荷重に抗することができる。さ
らに、長ピン24は、ガイドリンク列14の両側のリン
クプレートの外側でガイドプレート18に嵌合されてお
り、片持ち支持状態で剪断力及び曲げ力を受ける。長ピ
ン24の断面積を短ピン26の断面積より大きくするだ
けでなく、張力が作用する方向、すなわち、サイレント
チェーンのピッチ線方向で長ピン24の厚みを短ピン2
6の厚みより厚くすることによって、長ピン24の断面
係数を大きくできるので、短ピン26よりも剪断力、曲
げ力などの苛酷な条件下で使用される長ピン24の強度
向上を図ることができる。
トチェーンのピッチが9.525mmであり、また、図
4で誇張されているが、長ピン24の厚みt1を2.0
5mmとし、短ピン26の厚みt2を1.55mmとし
ている。
の同じ断面形状である場合の厚みをt=1.80mmと
した場合に比較すると、曲げ強さは約30%向上、曲げ
剛性は約48%向上している。もっとも、リンクプレー
トの高さ方向にも長ピン24は長さLが長くなり、断面
積が大きくなることによっても、曲げ強さ及び曲げ剛性
はさらに大きくなる。
厚みを異ならせることによって、ガイドリンク列14の
ピッチは短くなり、間接リンク列16のピッチは長くな
っている。こうすることにより、サイレントチェーンは
2種のピッチで編成され、サイレントチェーンがスプロ
ケットと噛み合う時に生じる周期音を抑制でき、同じ断
面形状の長ピン及び短ピンよりなるロッカージョイント
ピン型サイレントチェーンに比べて騒音低減を図ること
ができる。
に作用するカシメ時の負荷や動力伝達時の負荷を考慮し
て、長ピン及び短ピンが一対となって挿通されるピン孔
形状、すなわち、リンクプレートのピン孔形状の範囲内
で、長ピン及び短ピンの断面形状の異形に構成し、サイ
レントチェーンのピッチ線方向における長ピンの厚みを
短ピンの厚みより厚くするとともに、前記長ピンと短ピ
ンとの厚みの差を0.03mm以上にしたことによっ
て、カシメ加工される製造時にはロッカージョイントピ
ンの軸方向に作用する衝撃荷重に耐えるとともに、動力
伝達時には剪断力及び曲げ力に耐えるので、ロッカージ
ョイントピン型サイレントチェーンの寿命向上を図るこ
とができる。また、サイレントチェーンのピッチ線方向
における長ピンの厚みを短ピンの厚みより厚くするとと
もに、前記長ピンと短ピンとの厚みの差を0.03〜
0.5mmとしたことによって、サイレントチェーンが
2種のピッチで編成されることになり、スプロケットの
噛み合いに悪影響を及ぼすことなく、ロッカージョイン
トピン型サイレントチェーンがスプロケットと噛み合う
時に生じる周期音を抑制することができる。
ピン型サイレントチェーンの側面図。
ピン型サイレントチェーンの一部断面を含む上面図。
ンと短ピンの配置関係を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 長ピン及び短ピンよりなるロッカージョ
イントピンによってガイドリンク列と間接リンク列が屈
曲自在に連結され、前記ガイドリンク列が一対のガイド
プレートと該一対のガイドプレート間に設けられた1以
上のリンクプレートとを有し、前記間接リンク列が2以
上のリンクプレートを有し、前記ガイドプレートが前記
長ピンに嵌合するピン孔を有し、前記リンクプレートが
前記長ピン及び短ピンを挿通するピン孔を有するロッカ
ージョイントピン型サイレントチェーンにおいて、 前記リンクプレートのピン孔形状の範囲内で前記長ピン
の断面形状と短ピンの断面形状を異形に構成し、該サイ
レントチェーンのピッチ線方向における長ピンの厚みを
短ピンの厚みより厚くするとともに、前記長ピンと短ピ
ンとの厚みの差を0.03〜0.5mmとしたことを特
徴とするロッカージョイントピン型サイレントチェー
ン。
Priority Applications (2)
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JP11166846A JP3091451B1 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | ロッカージョイントピン型サイレントチェーン |
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Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP11166846A JP3091451B1 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | ロッカージョイントピン型サイレントチェーン |
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Country Status (2)
Country | Link |
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