JP3090077B2 - 液晶光学素子及びその製造方法 - Google Patents

液晶光学素子及びその製造方法

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JP3090077B2 JP09024842A JP2484297A JP3090077B2 JP 3090077 B2 JP3090077 B2 JP 3090077B2 JP 09024842 A JP09024842 A JP 09024842A JP 2484297 A JP2484297 A JP 2484297A JP 3090077 B2 JP3090077 B2 JP 3090077B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶光学素子及びそ
の製造方法に係り、特に規則的に並んだ液晶滴と高分子
材料の屈折率差に起因する光の干渉を利用した液晶光学
素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子手帳、携帯電話等の普及に伴
い、携帯端末の動作時間の更なる向上がクローズアップ
されるようになった。液晶光学素子により文字、図形等
を表示する表示装置を備えた携帯端末の動作時間の向上
の解決方法の一つは、液晶光学素子として、バックライ
トが不要なデバイス、すなわち、反射型の液晶光学素子
を使用することである。この反射型液晶光学素子に関し
ては、従来よりGH(ゲストホスト)モード、電界制御
複屈折(ECB)モードが報告されている。
【0003】また、国際出願92/19695号公報に
開示されたカイラルネチック液晶中に微量の高分子材料
を分散する方法では、電界無印加下に液晶層はプレナー
テクスチャーを形成して可視光の選択反射状態となり、
電圧印加下にフォーカルコニックテクスチャーを形成し
て半透明となる液晶光学素子が得られている。
【0004】一般に、高分子安定化コレステリックテク
スチャー(PSCT)素子と呼ばれるこの従来の液晶光
学素子は、カイラルネマチック液晶の相変化による選択
反射/半透過の特性を利用しており、光吸収層と組み合
わせることにより、選択反射状態と光吸収状態をとる反
射型液晶光学素子を作製できる。また、反射型液晶光学
素子は双安定性を有するため、単純マトリックスでの駆
動が可能である。
【0005】一方、液晶材料と高分子材料から構成され
た反射型の液晶光学素子も従来より知られている(特開
平5−134266号公報)。この従来の反射型の液晶
光学素子では、規則的に並んだ液晶滴と高分子材料の屈
折率差に起因する光の干渉を利用して光の反射/透過を
制御しており、ホログラフィック高分子分散液晶光学素
子(HPDLC)と呼ばれている。このホログラフィッ
ク高分子分散液晶光学素子中の高分子材料の屈折率は、
液晶材料の常光屈折率(no)近傍に設定されている。
液晶材料としては、正の誘電異方性(Δε>0)の液晶
が使用されている。
【0006】このホログラフィック高分子分散液晶光学
素子では、電圧無印加状態においては液晶滴中の液晶分
子はランダムに配向しており、高分子材料と屈折率差が
生じている。この屈折率差と液晶滴の周期により光が選
択的に反射される。また、このホログラフィック高分子
分散液晶光学素子に電圧を印加していくと、高分子材料
と液晶滴との屈折率差が小さくなり、選択反射光強度が
低下していく。
【0007】このホログラフィック高分子分散液晶光学
素子は、特公平3−52843号公報等で開示されてい
る液晶材料をカプセル化し、高分子材料中に分散した透
過/散乱型の液晶光学素子と同様に偏光板を要しないた
め、光の利用効率が高く、TFT(薄膜トランジス
タ)、MIM(メタルインシュレータメタル)等のアク
ティブ素子での駆動が可能である等の利点を有してい
る。
【0008】なお、この液晶光学素子では、液晶滴の間
隔の設定により、選択反射波長が異なる液晶光学素子が
作製できるため、R(赤色)、G(緑色)及びB(青
色)の三原色光の各波長を選択反射する画素を並置ある
いは積層することにより、マルチカラー化がカラーフィ
ルタ無しで実現できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の特開
平5−134266号公報で開示されたホログラフィッ
ク高分子分散液晶光学素子は、電圧無印加時に選択反射
状態をとり、電圧印加時に光吸収状態(吸収板使用)を
とるため、R(赤色)、G(緑色)及びB(青色)の三
原色光の各波長を選択反射する画素を並置あるいは積層
して多色化した場合、R(赤色)、G(緑色)及びB
(青色)の各色の色純度をそれぞれ高くするためには、
他の2つの色の画素の選択反射光を完全に消失させる必
要があり、そのために、高い電圧(例えば約100V程
度)が必要であるという欠点を有している。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
低駆動電圧で色純度の高い液晶光学素子及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、マルチカラー
化に好適な液晶光学素子およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明者らは、電圧無印加時に光吸収状態、電圧印
加時に光反射状態を示すホログラフィック高分子分散液
晶において、低駆動電圧、かつ、赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)のマルチカラーの色純度の高い液晶
光学素子が得られることを見出し、本発明に到った。す
なわち、本発明の液晶光学素子は、表面に第1の電極層
が形成された透明性基板と、表面に第2の電極層が形成
された光吸収基板と、透明性基板上の第1の電極層と光
吸収基板上の第2の電極層との間に挟持された、液晶滴
が高分子材料中に規則的に配列され、かつ、液晶滴中の
液晶材料の常光屈折率が高分子材料の屈折率と一致又は
ほぼ一致している調光層とを有し、液晶滴中の液晶材料
が第1及び第2の電極層間に対する電圧無印加時は透明
性基板及び光吸収基板に対して垂直に配向し、電圧印加
時は平行に配向するように構成したものである。
【0013】この発明では、電圧無印加時には入射光は
調光層を透過して光吸収基板に吸収されるため、完全に
光吸収(黒表示)状態であり、電圧印加時には液晶滴中
の液晶材料が透明性基板及び光吸収基板に対して平行に
配向されるため、光選択反射状態となり、印加電圧が増
加するに従い反射光の強度が増加する。なお、本明細書
において、「電極層が基板上に形成されている」とは、
基板自体が導電性を有していて電極層を兼ねているもの
も含むものとする。
【0014】ここで、本発明における、調光層中の液晶
滴は、正負の両方の誘電率異方性をとることができる2
周波駆動液晶材料でも、負の誘電率異方性及び正の磁化
率異方性をとる液晶材料でもよい。
【0015】また、本発明における、調光層は、三原色
光を構成する各原色光をそれぞれを別々に反射する3つ
の反射層が並列に配置された構成であり、3つの反射層
は電圧印加時に選択反射状態を示し、電圧無印加時は光
吸収状態とした構成でもよい。
【0016】また、本発明は、表面に第1の電極層が形
成された第1の透明性基板と、表面に第2の電極層が形
成された光吸収基板と、第1の電極層と第2の電極層と
の間に挟持された、液晶滴が高分子材料中に規則的に配
列され、かつ、液晶滴中の液晶材料の常光屈折率が高分
子材料の屈折率と一致又はほぼ一致している第1の調光
層とからなる第1の液晶セルと、表面に第3の電極層が
形成された第2の透明性基板と、表面に第4の電極層が
形成された第3の透明性基板と、第3の電極層と第4の
電極層の間に挟持された、液晶滴が高分子材料中に規則
的に配列され、かつ、液晶滴中の液晶材料の常光屈折率
が高分子材料の屈折率と一致又はほぼ一致している第2
の調光層とからなる第2の液晶セルとを有し、第1の液
晶セル上に第2の液晶セルを2つ積層し、第1の液晶セ
ルと2つの第2の液晶セルのそれぞれに別々に電圧を印
加した時は、透明性基板及び光吸収基板に対して液晶滴
中の液晶材料が平行に配向し、電圧無印加時は透明性基
板及び光吸収基板に対して液晶滴中の液晶材料が垂直に
配向する構成としたものである。
【0017】この発明では、第1の液晶セルと2つの第
2の液晶セルは、電圧印加時はそれぞれ三原色光のう
ち、予め定められたいずれか一の原色光をそれぞれ選択
反射し、かつ、全体で三原色光を選択反射することを特
徴とする。
【0018】また、前記目的を達成するため、本発明製
造方法は、表面に第1の電極層が形成された透明性基板
と、表面に第2の電極層が形成された光吸収基板とを第
1及び第2の電極層側を離間対向させ、第1及び第2の
電極層の間に、高分子材料の前駆体である光硬化性化合
物と液晶材料及び光重合開始剤からなる溶液を注入する
第1の工程と、 溶液中の液晶材料が透明性基板及び光
吸収基板に対して垂直に配向するような電界又は磁界を
印加する第2の工程と、透明性基板上方から光を照射し
て溶液中の光硬化性化合物を硬化させて液晶材料の配向
を固定化させ、液晶滴が高分子材料中に規則的に配列さ
れ、かつ、液晶滴中の液晶材料の常光屈折率が高分子材
料の屈折率と一致又はほぼ一致している調光層が第1及
び第2の電極層間に形成された液晶光学素子を作製する
第3の工程とを含むことを特徴とする。
【0019】この発明では、電圧無印加時には完全に光
吸収(黒表示)状態であり、電圧印加時には光選択反射
状態となる液晶光学素子を製造することができる。な
お、配向の固定化技術は、特開昭63−301922号
公報において紫外線硬化樹脂を使用し硬化を行い、液晶
と高分子材料がランダムに配置された液晶光学素子にお
いて知られているが、可視光領域のレーザー光の干渉に
より規則正しく整列した液晶滴を形成させるホログラフ
ィック高分子分散液晶光学素子において、本発明のよう
に配向の固定化ができることは知られていない。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1及び図2は本発明になる液
晶光学素子の第1の実施の形態の構成図を示す。この実
施の形態は、透明性基板1の底面に形成された電極層2
aと、光吸収基板6の上面に形成された電極層2bとを
それぞれ対向させ、かつ、それら電極層2a及び2bの
間に液晶滴3が高分子材料5中に規則的に配列された調
光層を挟持した構造である。
【0021】透明性基板1は、例えばガラス、プラスチ
ック等により構成されている。また、電極層2a及び2
bの材料としては、ITO(インジウム・シン・オキサ
イド)等の材質のものが利用できるが、使用する基板1
自身が導電性を有している場合は、基板を電極としても
利用することもできる。
【0022】光吸収基板6は、可視光を吸収する材料で
構成されていれば、無機材料でも有機材料でも構わな
い。光吸収基板6の吸収強度又は吸収波長は、目的とす
る素子特性により任意に変更できる。光吸収材料はガラ
ス、プラスチック等の透明性基板上に光吸収材料をコー
ティングしてもよいし、透明性基板上に光吸収基板を張
り合わせて作製したものも使用できる。
【0023】透明性基板1と光吸収基板6の間隔設定
は、通常の液晶デバイスに用いられるガラス又は高分子
樹脂等からなるロッド状、球状のスペーサを使用するこ
とができ、その間隔は例えば5μm以上30μm以下程
度が望ましい。電極層2a、2bが形成されている透明
性基板1と光吸収基板6は、液晶が配向するように処理
されている必要はないが、処理されていても構わない。
これらの配向処理には、ねじれネマティック(TN)液
晶、超ねじれネマティック(STN)液晶等に用いられ
るポリイミド等の通常の配向膜が利用できる。また、ラ
ビング処理することが望ましい。
【0024】高分子材料5は、調光層中に20重量%以
上90重量%以下含有されていることが望ましい。特
に、高分子材料5が多過ぎると素子の駆動電圧が高くな
り、他方、少な過ぎると液晶滴3の規則的な配列が形成
されず、可視光の反射率が低下するからである。
【0025】この実施の形態において、入射光8は透明
性基板1の上方から入射する。ここで、高分子材料5の
屈折率は、液晶材料の常光屈折率(no)又はその近傍
の値に設定されているため、図1に示すように、電極層
2a及び2b間に交流電源7が接続されない時(電圧無
印加時)には、液晶分子のダイレクタ4aが透明性基板
1及び光吸収基板6のそれぞれに対して垂直に配向し、
上記の入射光8は、液晶滴3及び高分子材料5からなる
調光層を透過して光吸収基板6により吸収され、黒表示
となる。
【0026】一方、電極層2a及び2b間に交流電源7
が接続される時(電圧印加時)には、図2に示すよう
に、液晶分子のダイレクタ4bが透明性基板1及び光吸
収基板6のそれぞれに対して平行に配向する。このた
め、高分子材料5と規則的に配列した液晶滴3との間に
屈折率差が生じ、上記の入射光8は、液晶滴3及び高分
子材料5からなる調光層において選択反射され、反射光
9が得られる。この反射光9は交流電源7の交流電圧が
増加するほど強度が高くなる。
【0027】このように、この実施の形態では、電圧無
印加状態では素子は完全に黒であり、他方、印加電圧が
増加するに従い反射光9の強度が増加するため、印加電
圧が低くても高い色純度が得られる。すなわち、R(赤
色)、G(緑色)及びB(青色)の各色の色純度をそれ
ぞれ高くするためには、他の2つの色の画素の選択反射
光を完全に消失させる必要があるが、この実施の形態で
は電圧無印加により完全に選択反射光を消失させること
ができ、よって印加電圧が従来よりも低くても色純度を
高くでき、印加電圧を高くするほど同じ色純度で明るさ
を増加できる。
【0028】図3は上記の本発明の液晶光学素子の第1
の実施の形態の製造方法を示す構成図である。同図中、
図1及び図2と同一構成部分には同一符号を付してあ
る。図3において、透明性基板1aの底面に形成された
電極層2aと、光吸収基板6の上面に形成された電極層
2bとをそれぞれ対向させ、かつ、それら電極層2a及
び2bの間のセルに液晶、光硬化性化合物混合溶液10
が注入されている。
【0029】 この液晶、光硬化性化合物混合溶液10
は、高分子材料の前駆体である光硬化性化合物と液晶材
料及び光重合開始剤からなる溶液であり、その中の液晶
材料が基板に対して垂直に配向した状態となるような電
界あるいは磁界を印加した後、図3に示すように、レー
ザー光11を透明性基板1aの上方から照射する二光束
干渉法により液晶、光硬化性化合物混合溶液10中の光
硬化性化合物を硬化させて液晶材料の配向が固定化され
る。これにより、図1及び図2に示した液晶滴3及び高
分子材料5からなる調光層が作製される。このようにし
て作製した液晶光学素子に、液晶材料の配向が基板平面
に対して水平となる電界を印加する。
【0030】なお、液晶材料、重合開始剤及び光硬化性
化合物の混合物である液晶、光硬化性化合物混合溶液1
0の注入は、減圧下でも常圧下でも構わない。また、必
要であれば、加温を行っても構わない。
【0031】本発明の液晶光学素子に使用される前記調
光層中、又は液晶、光硬化性化合物混合溶液10中のネ
マチック液晶材料としては、周波数を変化させることに
より、液晶分子の長軸方向の誘電率
【0032】
【外1】 が正負両方の値をとることのできる、いわゆる2周波駆
動液晶、又は負の誘電率異方性かつ正の磁化率異方性を
有することを特徴とする液晶材料であれば、シアノ系、
フッ素系、塩素系等のいずれの液晶でも使用することが
できるが、アクティブ駆動を行うためには、高電荷保持
率、高屈折率異方性Δn、高誘電率Δεの液晶が望まし
い。
【0033】また、上記の光硬化性化合物としては、光
照射によりポリマー化するモノマー又はオリゴマーある
いはモノマーとオリゴマーの混合物等を用いることがで
きる。すなわち、アクリロイル基、メタクリロイル基、
ビニル基等の通常の光重合性基を有する高分子前駆体で
あれば、いずれも使用できる。光重合性基は、高分子前
駆体−分子中に複数あっても構わない。
【0034】モノマーとしては、単官能アクリレート化
合物、単官能メタクリレート化合物、多官能アクリレー
ト化合物あるいは多官能メタクリレート化合物がある。
ここで、単官能アクリレート化合物には、例えば、2−
エチルヘキシルアクリレート、ブチルエチルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、2−シアノエチルア
クリレート、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2
−エトキシエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレー
ト、ジシクロペンテニルアクリレート、グリシジルアク
リレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソ
ボニルアクリレート、イソデシルアクリレート、ラウリ
ルアクリレート、モルホリンアクリレート、フェノキシ
エチルアクリレート、フェノキシジエチレングリコール
アクリレート等がある。
【0035】また、単官能メタクリレート化合物には、
2−エチルヘキシルメタクリレート、ブチルエチルメタ
クリレート、ブトキシエチルメタクリレート、2−シア
ノエチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N,N
−ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジシクロペン
タニルメタクリレート、ジシクロペンテニルメタクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、テトラヒドロフルフ
リルメタクリレート、イソボニルメタクリレート、イソ
デシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、モル
ホリンメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレー
ト、フェノキシジエチレングリコールメタクリレート等
がある。
【0036】また、多官能アクリレート化合物には、ジ
エチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジ
オールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
アクリレート、ジシクロペンタニルジアクリレート、グ
リセロールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジ
ーンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレー
ト等がある。
【0037】更に、多官能メタクリレート化合物には、
ジエチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコ
ールジメタクリレート、ジシクロペンタニルジメタクリ
レートグリセロールジメタクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ペン
タエリスリトールトリメタクリレート、ジトリメチロー
ルプロパンテトラメタクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサメタクリレート、ジペンタエリスリトールモ
ノヒドロキシペンタメタクリレート等がある。また、オ
リゴマーとしては、ウレタンアクリレートオリゴマー等
があるが、これに限定されるものではない。
【0038】光重合開始剤としては、ベンゾイン系、ベ
ンゾフェノン系、チオキサンソン系等の通常の光重合開
始剤が使用できる。光重合開始剤は固体でも液体でも構
わないが、素子の均一性の点から液晶中に溶解又は相溶
するものが望ましい。光重合開始剤の濃度は高分子樹脂
前駆体の30重量%以下が望ましい。また、必要に応じ
て光開始助剤、あるいは増感剤を添加してもよい。ま
た、必要に応じてメチルジエタノールアミン、4−ジエ
メチルアミノ安息香酸等の光開始助剤を添加することも
できる。更に、クマリン等の色素増感剤を添加しても構
わない。
【0039】光硬化性化合物の光重合に用いられる光線
としては、可視光のレーザー光線等を用いることができ
る。レーザー光を基板に対して図6及び図4に示したよ
うに2方向より入射し、レーザー光が干渉した状態(二
光束干渉法)で光硬化化合物の硬化を行う。
【0040】図4は本発明の液晶光学素子の第2の実施
の形態の構成図を示す。同図中、図3と同一構成部分に
は同一符号を付してある。図4に示す実施の形態は、透
明性基板1aの底面に形成された電極層2aと、光吸収
基板6の上面に形成された電極層2bとをそれぞれ対向
させ、かつ、それら電極層2a及び2bの間に赤色反射
層12、緑色反射層13及び青色反射層14を並列に挟
持した構造である。
【0041】ここで、上記の反射層12、13及び14
は、液晶材料が基板に対して垂直に配向した状態となる
ように電界あるいは磁界を印加した後、前記二光束干渉
法により光硬化性化合物を硬化させて液晶材料の配向を
固定化した液晶、光硬化性化合物混合溶液である点は第
1の実施の形態と同様であるが、3つのマスクを用意
し、上記の二光束干渉法で用いるレーザー光の波長を3
種類として別々に作製されたものである。なお、選択反
射波長の変更には、レーザー光の波長は一定で、レーザ
ー光の入射角度を調整しても構わない。
【0042】この実施の形態は、電圧無印加時に光吸収
状態(黒表示状態)を示し、電圧印加状態では赤色反射
層12では赤色光である反射光9a、緑色反射層13で
は緑色光である反射光9b、青色反射層14では青色光
である反射光9cをそれぞれ得られる選択反射状態を示
すため、従来に比べて色純度の高いマルチカラーの液晶
光学素子を実現できる。
【0043】図5は本発明の液晶光学素子の第3の実施
の形態の構成図を示す。同図中、図1〜図4と同一構成
部分には同一符号を付してある。図5に示す実施の形態
は、図6に示すように、表面に電極層2a、2bが形成
されたギャップの定まった2つの透明性基板1a、1b
を、電極層2a、2bが形成された側を対向配置し、そ
れらの間のセル中に液晶、光硬化性化合物混合溶液10
を挟持した後、電界あるいは磁界の印加下、光を照射し
て製造した構造の液晶セルを用いる。
【0044】ここで、液晶、光硬化性化合物混合溶液1
0は、図3と共に説明したように、高分子材料の前駆体
である光硬化性化合物と液晶材料及び光重合開始剤の混
合物であり、その中の液晶材料が基板に対して垂直に配
向した状態となるような電界あるいは磁界を印加した
後、図6に示すように、レーザー光11を透明性基板1
aと1bの両方向から照射する二光束干渉法により液
晶、光硬化性化合物混合溶液10中の光硬化性化合物を
硬化させて液晶材料の配向が固定化される。このように
して作製した液晶セルは、電圧無印加で透明状態を示
し、電圧印加時には液晶材料の配向が基板平面に対して
水平となり選択反射状態を示す。
【0045】ここで、図6に示した液晶セルの液晶、光
硬化性化合物混合溶液10に対する二光束干渉法で用い
るレーザー光の波長を設定することにより、図5に示す
ように、表面に電極層2a、2bが形成されたギャップ
の定まった2つの透明性基板1a、1bを、電極層2
a、2bが形成された側を対向配置し、それらの間に赤
色反射層12を挟持した構造の第1の液晶セルと、表面
に電極層2c、2dが形成されたギャップの定まった2
つの透明性基板1c、1dを、電極層2c、2dが形成
された側を対向配置し、それらの間に緑色反射層13を
挟持した構造の第2の液晶セルとが製造される。
【0046】更に、図3に示した実施の形態の液晶、光
硬化性化合物混合溶液10に対する二光束干渉法で用い
るレーザー光の波長を設定することにより、図5に示す
ように、表面に電極層2e、2fが形成されたギャップ
の定まった透明性基板1e、光吸収基板6を、電極層2
e、2fが形成された側を対向配置し、それらの間に青
色反射層14を挟持した構造の第3の液晶セルを製造す
る。そして、この実施の形態の液晶光学素子は、それら
第1、第2、第3の液晶セルを図5に示すように積層
し、更に電極層2a、2b間、電極層2c、2d間、電
極層2e、2f間にそれぞれ交流電圧源7a、7b、7
cを印加できる構造としたものである。
【0047】この実施の形態も電圧無印加時には上記の
第1及び第2の液晶セルが、いずれも透明状態を示し、
かつ、第3の液晶セルが光吸収状態(黒表示状態)を示
し、電圧印加状態ではいずれも選択反射状態を示すた
め、従来に比べて色純度の高いマルチカラーの液晶光学
素子を実現できる。
【0048】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面と共に説
明する。なお、本発明はその要旨を越えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。
【0049】(第1実施例)本実施例は、図1乃至図3
に示した本発明の液晶光学素子の第1の実施の形態の実
施例で、液晶、光硬化性化合物混合溶液10として、ヘ
キサペンテニルジアクリレートとウレタンアクリレート
オリゴマーの混合物である光硬化性化合物と、2周波駆
動液晶NR−1012XX(13kHz以下の周波数で
Δε>0、13kHz以上の周波数でΔε<0の、チッ
ソ株式会社製の液晶)と、可視光領域に吸収を有する光
重合開始剤の混合溶液をギャップ10μmの液晶セル中
に注入したものを使用した。
【0050】液晶セルの基板としては、一枚が電極層2
a付き透明性基板1a、もう一枚が電極層2b付き光吸
収基板6を使用した。この液晶セルに100Hz、15
Vの矩形波の交流電圧を印加しながら、波長514.5
nmのアルゴンレーザーを二光束干渉法により照射し、
光硬化性化合物を重合させた。得られた液晶光学素子
は、電圧無印加時に光吸収(黒表示)状態を示した。こ
の素子に30kHzの交流電圧を印加すると、緑色の反
射光が得られ、電圧の増加に従い、反射光強度は増加し
20Vで飽和した。
【0051】(第2実施例)本実施例は、図1乃至図3
に示した本発明の液晶光学素子の第1の実施の形態の実
施例で、液晶、光硬化性化合物混合溶液10として、ヘ
キサペンテニルジアクリレートとウレタンアクリレート
オリゴマーの混合物である光硬化性化合物と、負の誘電
率異方性及び正の磁化率異方性を有する液晶NR−10
23XXと、可視光領域に吸収を有する光重合開始剤の
混合溶液をギャップ10μmの液晶セル中に減圧下で注
入したものを使用した。
【0052】液晶セルの基板としては、一枚が電極層2
a付き透明性基板1a、もう一枚が電極層2b付き光吸
収基板6を使用した。この液晶セルに、液晶のしきい値
以上の磁界を基板平面に対して垂直方向に印加しなが
ら、波長514.5nmのアルゴンレーザーを二光束干
渉法により照射し、光硬化性化合物を重合させた。得ら
れた液晶光学素子は、電圧無印加時に光吸収(黒表示)
状態を示した。この素子に1kHzの交流電圧を印加す
ると、緑色の反射光が得られ、電圧の増加に従い、反射
光強度は増加し15Vで飽和した。
【0053】(第3実施例)本実施例は、図4に示した
第2の実施の形態の実施例で、3つのマスクを使用し、
3種類の画素に異なるレーザー光を照射する以外は、す
べて第1実施例と同様の方法で光硬化性化合物の硬化を
行った。レーザー光の光源としては、波長488nm、
514.5nmのアルゴンイオンレーザー、632.8
nmのヘリウムネオンレーザーを使用した。作製した液
晶光学素子は、図4に示した構造であり、電圧無印加時
では光吸収(黒表示)状態を示した。次に、各画素に電
圧を印加した結果、それぞれの画素を構成する青色反射
層14、緑色反射層13、赤色反射層12より青色、緑
色、赤色の選択反射光9c、9b、9aを得た。
【0054】(第4実施例)本実施例は図5に示した本
発明の第3の実施の形態の実施例である。まず、液晶セ
ルの基板が2枚とも図6のような透明性基板であること
以外は、第2実施例と同じ条件で素子を作製する。これ
により、図5に示した、表面に電極層2c、2dが形成
されたギャップの定まった2つの透明性基板1c、1d
を、電極層2c、2dが形成された側を対向配置し、そ
れらの間に緑色反射層13を挟持した構造の第2の液晶
セルが作製される。
【0055】また、レーザー光の光源として、波長63
2.8nmのヘリウムネオンレーザーを使用すること、
及び液晶セルの基板が2枚とも図6のような透明性基板
であること以外は第2実施例と同じ条件で別の液晶セル
を作製した。これにより、図5に示した、表面に電極層
2a、2bが形成されたギャップの定まった2つの透明
性基板1a、1bを、電極層2a、2bが形成された側
を対向配置し、それらの間に赤色反射層12を挟持した
構造の第1の液晶セルが作製される。作製した2つの液
晶セル(第1及び第2の液晶セル)は双方とも電圧無印
加時で透明状態を示し、印加電圧の増加と共に反射光強
度が増加した。
【0056】次に、レーザー光の光源として、波長48
8nmのアルゴンレーザーを使用すること以外は第2実
施例と同じ条件で別の液晶セルを作製した。これによ
り、図5に示した、表面に電極層2e、2fが形成され
たギャップの定まった透明性基板1e、光吸収基板6
を、電極層2e、2fが形成された側を対向配置し、そ
れらの間に青色反射層14を挟持した構造の第3の液晶
セルが作製される。
【0057】そして、第3の液晶セルを最下層にし、そ
の上に第1及び第2の液晶セルを積層し、図5に示した
ような3層構造の液晶光学素子を試作した。この液晶光
学素子は電圧無印加時で光吸収状態を示した。交流電圧
を各層に独立して印加すると各層からの選択反射光が得
られた。
【0058】なお、本発明は以上の実施の形態及び実施
例に限定されるものではなく、例えば図5の実施の形態
において、最下層に光吸収基板6を設けること以外は赤
色反射層12、緑色反射層13及び青色反射層14の積
層順は任意でよい。また、図6において、レーザー光1
1は2つの透明性基板1a及び1bのうちの一方のみか
ら照射するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電圧無印加時には入射光は調光層を透過して光吸収基板
に吸収されて完全に光吸収(黒表示)状態となり、電圧
印加時には液晶滴中の液晶材料が透明性基板及び光吸収
基板に対して平行に配向されて光選択反射状態となり、
印加電圧が増加するに従い反射光の強度が増加するた
め、三原色のうちの他の2つの原色の画素の選択反射光
を、電圧無印加により完全に消失させることができ、よ
って従来よりも低い駆動電圧により色純度を高くでき、
印加電圧を高くするほど同じ色純度で明るさを増加でき
る。また、本発明によれば、調光層を三原色光の各原色
光を別々に選択反射する構成とすることにより、色純度
の高いマルチカラーの液晶光学素子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる液晶光学素子の第1の実施の形態
の電圧無印加時の構成図である。
【図2】本発明になる液晶光学素子の第1の実施の形態
の電圧印加時の構成図である。
【図3】本発明になる液晶光学素子の第1の実施の形態
の製造方法を説明する図である。
【図4】本発明になる液晶光学素子の第2の実施の形態
の電圧無印加時の構成図である。
【図5】本発明になる液晶光学素子の第3の実施の形態
の電圧無印加時の構成図である。
【図6】本発明になる液晶光学素子の第3の実施の形態
の要部の製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d、1e 透明性基板 2a、2b、2c、2d、2e、2f 電極層 3 液晶滴 4a、4b 液晶分子のダイレクタ 5 高分子材料 6 光吸収基板 7、7a、7b、7c 交流電源 8 入射光 9 反射光 9a、赤色反射光 9b 緑色反射光 9c 青色反射光 10 液晶、光硬化性化合物混合溶液 11 レーザー光 12 赤色反射層 13 緑色反射層 14 青色反射層
フロントページの続き (72)発明者 大西 康晴 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 佐藤 正春 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−34949(JP,A) 特開 平5−61023(JP,A) 特開 平1−309024(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1334

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に第1の電極層が形成された透明性
    基板と、 表面に第2の電極層が形成された光吸収基板と、 前記透明性基板上の前記第1の電極層と前記光吸収基板
    上の前記第2の電極層との間に挟持された、液晶滴が高
    分子材料中に規則的に配列され、かつ、該液晶滴中の液
    晶材料の常光屈折率が該高分子材料の屈折率と一致又は
    ほぼ一致している調光層とを有し、前記液晶滴中の液晶
    材料が前記第1及び第2の電極層間に対する電圧無印加
    時は前記透明性基板及び光吸収基板に対して垂直に配向
    し、電圧印加時は平行に配向することを特徴とする液晶
    光学素子。
  2. 【請求項2】 前記調光層中の液晶滴は、正負の両方の
    誘電率異方性をとることができる2周波駆動液晶材料で
    あることを特徴とする請求項1記載の液晶光学素子。
  3. 【請求項3】 前記調光層中の液晶滴は、負の誘電率異
    方性及び正の磁化率異方性をとる液晶材料であることを
    特徴とする請求項1記載の液晶光学素子。
  4. 【請求項4】 前記調光層は、三原色光を構成する各原
    色光をそれぞれを別々に反射する3つの反射層が並列に
    配置された構成であり、該3つの反射層は電圧印加時に
    選択反射状態を示し、電圧無印加時は光吸収状態である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記
    載の液晶光学素子。
  5. 【請求項5】 表面に第1の電極層が形成された第1の
    透明性基板と、表面に第2の電極層が形成された光吸収
    基板と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に
    挟持された、液晶滴が高分子材料中に規則的に配列さ
    れ、かつ、該液晶滴中の液晶材料の常光屈折率が該高分
    子材料の屈折率と一致又はほぼ一致している第1の調光
    層とからなる第1の液晶セルと、 表面に第3の電極層が形成された第2の透明性基板と、
    表面に第4の電極層が形成された第3の透明性基板と、
    前記第3の電極層と第4の電極層の間に挟持された、液
    晶滴が高分子材料中に規則的に配列され、かつ、該液晶
    滴中の液晶材料の常光屈折率が該高分子材料の屈折率と
    一致又はほぼ一致している第2の調光層とからなる第2
    の液晶セルとを有し、前記第1の液晶セル上に前記第2
    の液晶セルを2つ積層し、該第1の液晶セルと2つの該
    第2の液晶セルのそれぞれに別々に電圧を印加した時
    は、前記透明性基板及び光吸収基板に対して前記液晶滴
    中の液晶材料が平行に配向し、電圧無印加時は前記透明
    性基板及び光吸収基板に対して前記液晶滴中の液晶材料
    が垂直に配向することを特徴とする液晶光学素子。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の調光層中の液晶滴
    は、正負の両方の誘電率異方性をとることができる2周
    波駆動液晶材料であることを特徴とする請求項5記載の
    液晶光学素子。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の調光層中の液晶滴
    は、負の誘電率異方性及び正の磁化率異方性をとる液晶
    材料であることを特徴とする請求項5記載の液晶光学素
    子。
  8. 【請求項8】 前記第1の液晶セルと2つの第2の液晶
    セルは、電圧印加時はそれぞれ三原色光のうち、予め定
    められたいずれか一の原色光をそれぞれ選択反射し、か
    つ、全体で三原色光を選択反射することを特徴とする請
    求項5乃至7記載のうちいずれか一項記載の液晶光学素
    子。
  9. 【請求項9】 表面に第1の電極層が形成された透明性
    基板と、表面に第2の電極層が形成された光吸収基板と
    を該第1及び第2の電極層側を離間対向させ、該第1及
    び第2の電極層の間に、高分子材料の前駆体である光硬
    化性化合物と液晶材料及び光重合開始剤からなる溶液を
    注入する第1の工程と、 該溶液中の液晶材料が前記透明性基板及び光吸収基板に
    対して垂直に配向するような電界又は磁界を印加する第
    2の工程と、 前記透明性基板上方から光を照射して前記溶液中の光硬
    化性化合物を硬化させて前記液晶材料の配向を固定化さ
    せ、液晶滴が前記高分子材料中に規則的に配列され、か
    つ、該液晶滴中の液晶材料の常光屈折率が該高分子材料
    の屈折率と一致又はほぼ一致している調光層が前記第1
    及び第2の電極層間に形成された液晶光学素子を作製す
    る第3の工程とを含むことを特徴とする液晶光学素子の
    製造方法。
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