JP2980064B2 - 液晶光学素子 - Google Patents
液晶光学素子Info
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Description
視光の選択反射状態となり、電圧印加時に光吸収状態と
なる液晶光学素子に関するものであり、本発明の液晶光
学素子は、文字、図形等を表示する表示装置等に利用さ
れる。
動作時間の向上の解決方法の一つは、液晶光学素子とし
てバックライトが不要なデバイス、すなわち反射型の液
晶光学素子を使用することである。この反射型に関して
は、GH(ゲスト−ホスト)モード、電界制御複屈折
(ECB)モードが報告されている。また、国際出願9
2/19695号公報に開示されたカイラルネマチック
液晶中に微量の高分子化合物を分散する方法では、電界
無印加下に液晶相はプレナーテクスチャーを形成し可視
光の選択反射状態となり、電圧印加下にフォーカルコニ
ックテクスチャーを形成し半透明となる液晶光学素子が
得られている。一般に高分子安定化コレステリックテク
スチャー(PSCT)素子と呼ばれるこの液晶光学素子
は、カイラルネマチック液晶の相変化による選択反射/
半透過の特性を利用しており、光吸収層と組み合わせる
ことにより選択反射状態と光吸収状態をとる反射型液晶
光学素子が作製できる。また、反射型液晶光学素子は双
安定性を有するため、単純マトリックスでの駆動が可能
である。
いて液晶と高分子から構成された反射型の液晶素子が開
示されている。この開示技術の液晶光学素子では規則的
に並んだ液晶滴と高分子材料の屈折率差に起因する光の
干渉を利用して光の反射/透過を制御しており、ホログ
ラフィック高分子分散液晶素子と呼ばれている。
3号公報等で開示されている液晶をカプセル化し高分子
材料中に分散した透過/散乱型の液晶光学素子と同様に
偏光板を要しないため光の利用効率が高いこと、TFT
(薄膜トランジスタ)、MIM等のアクティブ素子での
駆動が可能であるという利点を有している。なお、液晶
光学素子では、液晶滴の間隔の設定により選択反射波長
が異なる液晶光学素子が作製できるため、RGB各波長
を選択反射する画素を並置あるいは積層することにより
マルチカラー化がカラーフィルター無しで実現できる。
266号公報で開示されたホログラフィック高分子分散
液晶は、可視光による光硬化により作製されるため、通
常の紫外線硬化により使用されている光重合開始剤のほ
かに可視光を吸収してエネルギーを光重合開始剤に移動
させてラジカルを発生させる色素材料を添加する必要が
ある。しかしながら、特開平5−80308号公報で開
示されているような色素材料を、高分子樹脂の前駆体お
よび液晶材料の混合物に添加してホログラフィック高分
子分散液晶を作製した場合、液晶滴中に色素材料が混入
し液晶光学素子の駆動電圧の増加や電荷保持率を低下さ
せるという欠点を有していた。
題を解決するために鋭意研究した結果、色素材料に光重
合性基を導入し、高分子樹脂の前駆体と共重合させて高
分子樹脂中に固定化させることにより液晶滴中に色素材
料の混入を防ぎ、液晶光学素子の駆動電圧や電荷保持率
が改善されることを見出し本発明に至った。
基板間に、高分子樹脂と液晶材料からなる調光層を挟持
した液晶光学素子において、前記高分子樹脂中に、励起
エネルギーを重合開始剤に移動させる色素材料が固定化
されて含まれ、該固定化が、前記高分子樹脂の前駆体と
前記色素材料との光重合によって行われ、かつ、前記液
晶材料が滴状で規則的に配列していることを特徴とする
液晶光学素子。 2.色素材料の光重合性基が(メタ)アクリロイル基で
あることを特徴とする上記1に記載の液晶光学素子。 3.色素材料が可視光領域の光吸収特性を有することを
特徴とする上記1、または2に記載の液晶光学素子。 4.色素材料が光吸収波長の異なる2種類以上の色素材
料の混合物であることを特徴とする上記1、2、または
3に記載の液晶光学素子。 5.色素材料がクマリン色素誘導体であることを特徴と
する上記1、2、または3に記載の液晶光学素子。 6.色素材料がスチリル色素誘導体であることを特徴と
する上記1、2、または3に記載の液晶光学素子。 7.高分子樹脂の前駆体が(メタ)アクリロイル基を有
することを特徴とする上記1に記載の液晶光学素子。 8.液晶材料の常光屈折率が高分子樹脂の屈折率と一致
していることを特徴とする上記1に記載の液晶光学素
子。 9.電圧無印加時に可視光の選択反射状態、電圧印加時
に光吸収状態であることを特徴とする上記1ないし8に
記載の液晶光学素子。
脂の前駆体、光重合開始剤、光重合性基を有する色素材
料および液晶材料の混合溶液に、干渉した可視光を照射
して光硬化を行い、高分子樹脂中に液晶滴が規則的に配
列した調光層を作製する。このとき、色素材料は、高分
子樹脂の前駆体化合物と共重合され、高分子樹脂中に固
定化される。
を有する色素材料、(メタ)アクリロイル基を有する高
分子樹脂の前駆体および光重合開始剤の混合溶液に、二
光束干渉法により干渉した可視光を照射して光硬化を行
う。この時、照射した光を色素材料が吸収する。色素材
料の励起エネルギーが光重合開始剤に移動しラジカルが
発生する。このラジカルが高分子樹脂の前駆体のビニル
基に移動し重合が進行する。この時、(メタ)アクリロ
イル基を有する色素材料は高分子樹脂の前駆体と共重合
し、高分子樹脂中に取り込まれる。光重合はレーザー光
強度の強い部分で進行し、高分子樹脂中に液晶滴が規則
的に配列した調光層が製造される。
されている液晶光学素子においても、色素材料が含有さ
れているが、この素子に使用されている色素は二色性色
素である。また、色素材料は液晶滴中に分散しており、
液晶の配向と応答して光の吸収、透過を制御する。した
がって、素子のコントラストを向上させるためには高分
子樹脂中に色素材料が分散せず、液晶材料中に分散する
ように製造されている。
分子樹脂の前駆体を硬化するための光重合開始剤が重合
性基を有している高分子分散液晶光学素子が開示されて
いる。この素子では、高分子樹脂の前駆体を硬化するた
めの光として紫外線が使用されており、紫外線照射によ
り光重合開始剤はラジカルを発生させて重合を開始さ
せ、また光重合開始剤自身も重合する。これにより、光
重合開始剤は重合後、フリーな状態ではなく高分子樹脂
中に共重合され、その結果、素子の電荷保持率の低下が
防げると記載されている。また、この開示技術において
も特表昭62−502780号で開示されている液晶光
学素子のように、二色性色素材料が液晶滴中に分散して
おり、液晶の配向と応答して光の吸収、透過を制御して
いる。
可視光を吸収した色素材料の励起エネルギーが重合性基
を有さない光重合開始剤に移動し、光重合開始剤がラジ
カルを発生させ、そのラジカルが高分子樹脂の前駆体の
(メタ)アクリロイル基に移動し重合が進行するもので
ある。この時、(メタ)アクリロイル基を有する色素材
料は共重合され高分子樹脂中に取り込まれるため液晶滴
に混入する色素材料の濃度が低減する。これにより、液
晶材料の駆動電圧の低下を達成することができる。ま
た、一般に光重合開始剤は重合時に高分子の末端に固定
化されることが知られており、電荷保持率の低下防止の
ために高分子樹脂と共重合する必要は無く、特に本発明
の液晶光学素子においては適切な濃度に設定することに
より、電荷保持率は低下しない。
料としては(メタ)アクリロイル基を有するクマリン系
色素、ローダミン系色素、オキサジン系色素、カルボシ
アニン系色素、ジカルボシアン系色素、トリカルボシア
ン系色素、テトラカルボシアン系色素、ペンタカルボシ
アン系色素、オキソノール系色素、スチリル系色素、キ
サンテン系色素、メロシアニン系色素、ローダシアニン
系色素、ポルフィリン系色素、アクリジン系色素等があ
げられるが、これに限定されるものではない。色素材料
は可視光レーザーにより励起され、エネルギーを光重合
開始に移動させるものであり、かつ(メタ)アクリロイ
ル基等の光重合性を有するものであればいずれのもので
も構わない。本発明における(メタ)アクリロイル基と
はアクリル基およびメタクリロイル基を示し、または
(メタ)アクリロイル基を有する色素材料とは、分子中
に少なくともアクリル基および/またはメタクリロイル
基を含んでいればよく、アクリロイルオキシ基、メタク
リロイルオキシ基、アクリロイルオキシメチル基、メタ
クリロイルオキシメチル基等のようにスペーサーが存在
しても構わない。
高分子樹脂中に液晶材料が滴状で規則的に配列した層を
示す。この層は高分子樹脂の前駆体、光重合開始剤、光
重合性基を有する色素材料および液晶材料の混合溶液に
干渉した可視光を照射して作製することができる。
率(no )またはその近く設定してあるため、電圧無印
加時には、光は調光層を透過した後、光吸収基板で吸収
され、黒表示となる。また、電圧印加を行うと高分子樹
脂と規則的に配列した液晶滴との間に屈折率差が生じ、
調光層における選択反射が起こる。
ラス、プラスチック等が使用できる。基板は電極層が調
光層側になるように設置する。電極層材料としてはIT
O等の材質のものが利用できるが、使用する基板自身が
導電性を有している場合は、基板を電極として利用する
こともできる。基板は電極層が調光層側になるように設
置する。
成されていれば無機材料でも有機材料でも構わない。吸
収強度または吸収波長は目的とする素子特性により任意
に変更できる。光吸収材料はガラス、プラスチック等の
透明基板上に光吸収材料をコーティングしてよいし、透
明基板上に光吸収基板を貼り合わせて作製することもで
きる。
に用いられるガラスまたは高分子樹脂等から成るロッド
状、球状のスペーサーを使用することができ、その間隔
は5μm以上30μm以下程度が望ましい。
理されている必要はないが、処理されていても構わな
い。これらの配向処理には、TN液晶、STN液晶等に
用いられるポリイミド等の通常の配向膜が利用できる。
またラビング処理しても構わない。
料としては通常のネマチック液晶が使用できる。その材
料系としてはシアノ系、フッ素系、塩素系等のいずれの
ものでも構わないが、薄膜トランジスター(TFT)等
の能動素子によりアクティブ駆動を行うためには電荷保
持率の高いフッ素系の液晶が望ましい。
った基板間に、液晶材料、光重合開始剤および高分子樹
脂の前駆体の混合物を挟持した後、可視光を照射して製
造することができる。この際、混合物の注入は、減圧下
でも常圧下でも構わない。また必要であれば、加温を行
っても構わない。
りポリマー化するモノマーまたはオリゴマーあるいはモ
ノマーとオリゴマーの混合物等を用いることができる。
すなわち、アクリロイル基、メタクリロイル基等の通常
のビニル基から構成される光重合性基を有した高分子前
駆体であればいずれも使用できる。光重合性基は、高分
子前駆体一分子中に複数あっても構わない。モノマーと
しては例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチ
ルエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、
2−シアノエチルアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチルアクリレート、ジシクロペンタニ
ルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、グ
リシジルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリ
レート、イソボニルアクリレート、イソデシルアクリレ
ート、ラウリルアクリレート、モルホリンアクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシジエチ
レングリコールアクリレート等の単官能アクリレート化
合物、2−エチルヘキシルメタクリレート、ブチルエチ
ルメタクリレート、ブトキシエチルメタクリレート、2
−シアノエチルメタクリレート、ベンジルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、2−エトキシエチルアクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジシク
ロペンタニルメタクリレート、ジシクロペンテニルメタ
クリレート、グリシジルメタクリレート、テトラヒドロ
フルフリルメタクリレート、イソボニルメタクリレー
ト、イソデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレー
ト、モルホリンメタクリレート、フェノキシエチルメタ
クリレート、フェノキシジエチレングリコールメタクリ
レート等の単官能メタクリレート化合物、ジエチレング
リコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジア
クリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレー
ト、ジシクロペンタニルジアクリレート、グリセロール
ジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、テトラ
エチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエ
リスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ウレ
タンアクリレートオリゴマー等の多官能アクリレート化
合物、ジエチレングリコールジメタクリレート、1,4
−ブタンジオールジメタクリレート、1,3−ブチレン
グリコールジメタクリレート、ジシクロペンタニルジメ
タクリレート、グリセロールジメタクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグ
リコールジメタクリレート、テトラエチレングリコール
ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ジトリ
メチロールプロパンテトラメタクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサメタクリレート、ジペンタエリスリ
トールモノヒドロキシペンタメタクリレート、ウレタン
メタクリレートオリゴマー等の多官能メタクリレート化
合物があるがこれに限定されるものではない。
量%以上80重量%以下含有されていることが望まし
い。高分子樹脂量が多すぎると素子の駆動電圧が高くな
り、また、少なすぎると液晶滴の規則的な配列が形成さ
れず可視光の反射率が低下する。
系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系、チオキサンソン
系等の通常の光重合開始剤が使用できる。例えば、ジエ
トキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1フェニルプロパン−1−オン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル、4−フェニルベンゾ
フェノン、2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオ
キサンソン等がある。開始剤は固体でも液体でも構わな
いが素子の均一性の点から液晶中に溶解または相溶する
ものが望ましい。開始剤濃度は高分子樹脂前駆体の30
重量%以下が好ましい。また必要に応じてメチルジエタ
ノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸等の光開始
助剤を添加することもできる。
光源としてはアルゴンイオンレーザー、ヘリウムネオン
レーザー等の可視光レーザーを用いることができる。レ
ーザー光による光硬化は、二光束干渉法により行う。す
なわち、2つのレーザー光を基板に入射しレーザー光が
干渉した状態で硬化を行う。赤色、緑色、青色のマルチ
カラーの選択反射を得るためには、レーザーの入射角度
を調整したり、異なる波長のレーザ光源を使用する。各
ドメインに異なる光を照射するときは、フォトマスク等
の光遮蔽膜を使用することができる。
るが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に
限定されるものではない。
動電圧、電荷保持率は以下のように定義する。
反射率の最も低い値をRmin(%)、反射率の最も高い値
をRmax(%)とすると、駆動電圧V10は光反射率R
(%)が式(1)で示される光反射率R10となるときの
印加電圧である。
を素子に印加する。パルス印加後、16.7msの間に
素子が保持している電圧をVとすると、電荷保持率
(%)は式(2)で示される。
成されるギャップが6μmの液晶セル中に、高分子樹脂
の前駆体であるヘキサペンテニルジアクリレートとウレ
タンアクリレートオリゴマーの混合物、誘電率異方性が
正のネマチック液晶E8(メルク社製)、スチリル系色
素材料3−(アクリロイルオキシメチル)−4−(ジシ
アノメチレン)−2−メチル−6−(p−ジメチルアミ
ノスチリル)−4H−ピラン、重合開始剤ベンゾインメ
チルエーテルの混合溶液を減圧下で注入した。この液晶
セルに二光束干渉法により波長488nmのアルゴンレ
ーザーを照射し光重合を行った。得られた液晶光学素子
は電圧無印加時に青色の反射状態を示した。この素子に
100Hzの交流電圧を印加し、波長488nmの光の
反射率を測定した。光反射率は印加電圧が増加するに従
い低下した。駆動電圧V10は19.5Vであった。
成されるギャップが6μmの液晶セル中に、高分子樹脂
の前駆体であるヘキサペンテニルジアクリレートとウレ
タンアクリレートオリゴマーの混合物、誘電率異方性が
正のネマチック液晶TL215(メルク社製)、スチリ
ル系色素材料3−(アクリロイルオキシメチル)−4−
(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(p−ジメチ
ルアミノスチリル)−4H−ピラン、重合開始剤ベンゾ
インメチルエーテルの混合溶液を減圧下で注入した。こ
の液晶セルに二光束干渉法により波長488nmのアル
ゴンレーザーを照射し、光重合を行った。得られた液晶
光学素子は電圧無印加時に青色の反射状態を示した。波
長488nmの光の反射率を測定した。光反射率は印加
電圧が増加するに従い低下した。駆動電圧V10は27V
であった。また、この液晶光学素子の電荷保持率は20
℃で92%であった。
成されるギャップが5μmの液晶セル中に、高分子樹脂
の前駆体であるUV3000(ダイキン社製)、誘電率
異方性が正のネマチック液晶E31LV(メルク社
製)、クマリン系色素6−(アクリロイルオキシメチ
ル)−3−(2’−ベンズチアゾリル)−7−N,N−
ジエチルアミノクマリン、重合開始剤ベンゾインメチル
エーテルの混合溶液を減圧下で注入した。この液晶セル
に二光束干渉法により波長488nmのアルゴンレーザ
ーを25℃で照射した。得られた液晶光学素子は電圧無
印加時に青色の反射状態を示した。この素子に100H
zの交流電圧を印加し、波長488nmの光の反射率を
測定した。100Hzの交流電圧を印加すると反射光が
減少した。駆動電圧V10は18Vであった。
成されるギャップが5μmの液晶セル中に、高分子樹脂
の前駆体であるUV3000(ダイキン社製)、誘電率
異方性が正のネマチック液晶RDP40957(ロディ
ック社製)、クマリン系色素6−(アクリロイルオキシ
メチル)−3−(2’−ベンズチアゾリル)−7−N,
N−ジエチルアミノクマリン、重合開始剤ベンゾインメ
チルエーテルの混合溶液を減圧下で注入した。この液晶
セルに二光束干渉法により波長488nmのアルゴンレ
ーザーを25℃で照射した。得られた液晶光学素子は電
圧無印加時に青色の反射状態を示した。この素子に10
0Hzの交流電圧を印加し、波長488nmの光の反射
率を測定した。100Hzの交流電圧を印加すると反射
光が減少した。駆動電圧V10は25Vであった。また、
この液晶光学素子の電荷保持率は20℃で94%であっ
た。
6−(p−ジメチルアミノスチリル)4H−ピランを使
用する以外は、全て実施例1と同等の条件で液晶光学素
子を作製し、電気光学特性を測定した。この液晶光学素
子の駆動電圧V 10は23Vであった。
6−(p−ジメチルアミノスチリル)4H−ピランを使
用する以外は、全て実施例2と同等の条件で液晶光学素
子を作製し電気光学特性を測定した。この液晶光学素子
の駆動電圧V10は31Vであった。また、この液晶光学
素子の電荷保持率は20℃で88%であった。
N,N−ジエチルアミノクマリンを使用する以外は、全
て実施例3と同等の条件で液晶光学素子を作製し電気光
学特性を測定した。この液晶光学素子の駆動電圧V10は
22Vであった。
N,N−ジエチルアミノクマリンを使用する以外は、全
て実施例2と同等の条件で液晶光学素子を作製し電気光
学特性を測定した。この液晶光学素子の駆動電圧V10は
28Vであった。また、この液晶光学素子の電荷保持率
は20℃で87%であった。
れば色素材料に光重合性基を導入し、高分子樹脂の前駆
体と共重合させて色素材料を高分子樹脂中に固定させて
液晶滴中に色素材料の混入を防ぐことができるため、高
分子樹脂、色素材料、液晶材料からなる液晶光学素子の
駆動電圧や電荷保持率が改善され、この素子は文字、図
形等の表示装置に好適に利用できる。
ー光の照射状態を示す図である。
関係の一例を表わす図である。
関係の他の例を表わす図である。
係の一例を表わす図である。
係の一例を表わす図である。
係の他の例を表わす図である。
色素材料の混合溶液 10 レーザー光1 11 レーザー光2
Claims (9)
- 【請求項1】 電極層を有する透明基板と、電極層を有
する光吸収基板間に、高分子樹脂と液晶材料からなる調
光層を挟持した液晶光学素子において、前記高分子樹脂
中に、励起エネルギーを重合開始剤に移動させる色素材
料が固定化されて含まれ、該固定化が、前記高分子樹脂
の前駆体と前記色素材料との光重合によって行われ、か
つ、前記液晶材料が滴状で規則的に配列していることを
特徴とする液晶光学素子。 - 【請求項2】 色素材料の光重合性基が(メタ)アクリ
ロイル基であることを特徴とする請求項1に記載の液晶
光学素子。 - 【請求項3】 色素材料が可視光領域の光吸収特性を有
することを特徴とする請求項1、または2に記載の液晶
光学素子。 - 【請求項4】 色素材料が光吸収波長の異なる2種類以
上の色素材料の混合物であることを特徴とする請求項
1、2、または3に記載の液晶光学素子。 - 【請求項5】 色素材料がクマリン色素誘導体であるこ
とを特徴とする請求項1、2、または3に記載の液晶光
学素子。 - 【請求項6】 色素材料がスチリル色素誘導体であるこ
とを特徴とする請求項1、2、または3に記載の液晶光
学素子。 - 【請求項7】 高分子樹脂の前駆体が(メタ)アクリロ
イル基を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶
光学素子。 - 【請求項8】 液晶材料の常光屈折率が高分子樹脂の屈
折率と一致していることを特徴とする請求項1に記載の
液晶光学素子。 - 【請求項9】 電圧無印加時に可視光の選択反射状態、
電圧印加時に光吸収状態であることを特徴とする請求項
1ないし8に記載の液晶光学素子。
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JPH112802A JPH112802A (ja) | 1999-01-06 |
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JP9153866A Expired - Lifetime JP2980064B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 液晶光学素子 |
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1997
- 1997-06-11 JP JP9153866A patent/JP2980064B2/ja not_active Expired - Lifetime
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