JP3089995B2 - 鋼管柱圧入工法用コンクリート充填検知装置 - Google Patents

鋼管柱圧入工法用コンクリート充填検知装置

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JP3089995B2
JP3089995B2 JP07194682A JP19468295A JP3089995B2 JP 3089995 B2 JP3089995 B2 JP 3089995B2 JP 07194682 A JP07194682 A JP 07194682A JP 19468295 A JP19468295 A JP 19468295A JP 3089995 B2 JP3089995 B2 JP 3089995B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼管柱圧入工法
に適用されるコンクリートの充填状況検知装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管柱圧入工法は、建築構造物の柱を構
築する方法の一種であって、閉鎖横断面の鋼管本体と、
この鋼管本体の内面側に上下方向に間隔をおいて突設さ
れ、中央部に貫通孔が設けられたダイヤフラム板とを備
えた鋼管を立設して、鋼管本体内にコンクリートを充填
して柱を構築する。
【0003】この種の工法では、鋼管本体内に充填する
コンクリートは、打設中に締め固めることができないこ
とから、自重による変形性に優れた高流動コンクリート
が採用されている。ところが、このような性状のコンク
リートを採用したとしても、打設中のコンクリートの充
填状況や、ダイヤフラム板の下面側に形成される空隙間
隔が、設計値の範囲内に収まっているか否かを確認する
必要がある。
【0004】このようなコンクリートの充填状況などを
確認する手段としては、例えば、特開平5−18108
号公報に、ダイヤフラム板の下面に連通する位置に貫通
孔を形成するコンクリート充填度検出方法が開示されて
いる。この公報に記載されている方法は、鋼管本体の側
壁に穿設された貫通孔をコンクリートの打設時には、閉
塞しておいて、打設コンクリートの漏出を防ぎ、打設し
たコンクリートが硬化した後に、貫通孔を開放して、コ
ンクリートの充填状況を目視により確認する方法であ
る。
【0005】しかしながら、このような従来のコンクリ
ートの充填状況の確認手段には、以下に説明する技術的
な課題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述した従
来の確認手段によれば、貫通孔から鋼管の内部をのぞい
て、ダイヤフラム板の下面側の空隙間隔を目視により調
べることになるが、この間隔が設計値の範囲内に収まっ
ているか、否かの定量的な判定が難しい。このような問
題を解決するためには、例えば、実開昭63−1018
23号公報に開示されているように、一対の電極が同時
にコンクリートと接触することにより発光する発光表示
部を有するコンクリート充填部位感知器を前記貫通孔に
設置することが考えられる。
【0007】しかし、このような確認手段では、上記構
成コンクリート充填部位感知器を空隙間隔の設計値に合
わせて設置すると、この間隔を定量的に検出することは
できるものの、検知器を設置する貫通孔は、確認したい
場所、すなわち、ダイヤフラム板の下面側にこれと連通
するように設けるので、鋼管柱の耐久性に影響を及ぼす
とともに、打設したコンクリートのブリーディング水の
発生の判定も行えないという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、鋼
管柱の耐久性に影響を及ぼすことなく、ブリーディング
水の発生も判定することができる鋼管柱圧入工法用コン
クリート充填状況検知装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる発明は、閉鎖横断面の鋼管本体
と、中央部に貫通孔が設けられ、前記鋼管本体の内面側
に上下方向に間隔をおいて突設される複数のダイヤフラ
ム板とを備えた鋼管を立設して、前記鋼管本体内にコン
クリートを充填する鋼管柱圧入工法において、前記ダイ
ヤフラム板の下面側に形成される空隙間隔に対応した位
置に、電極間に介在する物質の電気的特性の変化から前
記コンクリートの充填状況を検出する計測用センサーを
固設したことを特徴としている。この構成によれば、計
測用センサーの抵抗値変化を測定することにより、ダイ
ヤフラム板の下面側に形成される空隙間隔に対応した位
置において、コンクリート,空間,ブリーディング水の
判定が可能になる。前記計測用センサーは、前記空隙間
隔に対応した厚みの電気絶縁性の平板状基板と、この基
板上に所定の間隔を隔てて設けられた一対の電極板とを
備え、前記一対の電極板間に直流低電圧を微小時間印可
した際の、残留電圧の大きさから電極板間の介在物質を
検知することができる。この場合、計測用センサーは、
銅箔を絶縁性基板に接着した配線板の銅箔部分をエッチ
ングにより食刻除去して、一対の電極板を形成するか、
あるいは、電気絶縁性の基板に銅板などの電極板を固着
してもよい。計測用センサーのダイヤフラム板下面への
固設は、接着やクリップなどによる係止手段を採用する
ことができる。電極からのリード線の取り出しには、鋼
管本体に貫通孔をあける必要があるが、リード線の径
は、小径なので、貫通孔をあけても鋼管本体の強度に影
響を及ぼすことはない。鋼管本体の横断面形状は、真
円,正方形,長方形,楕円,長円などの閉鎖横断面形状
であればよい。請求項3にかかる発明は、前記鋼管本体
の壁面を貫通するようにして設置され、電極間に介在す
る物質の電気的特性の変化から前記コンクリートの充填
状況を検出する参照用センサーを有し、この参照用セン
サーを前記鋼管の長手方向に沿って所定の間隔をおいて
複数配置したことを特徴としている。この場合、参照用
センサーは、鋼管本体の厚みとほぼ同じ長さの電気絶縁
製の電極保持部と、この電極保持部の長手方向の端面か
ら両端が突出するように埋設された一対の電極棒とで構
成し、電極保持部を鋼管本体の構造的な欠陥とならない
位置に穿設された取付孔に挿入固定する。この参照用セ
ンサーの電極保持部に軸方向に沿って溝を設けておく
と、計測用センサーのリード線を外部に取り出す際に、
この溝を介して計測センサーのリード線を外部に導出す
ることができる。複数の参照用センサーを設置すると、
各参照用センサーの電気的特性の変化を経時的に測定す
ることにより、鋼管本体内に充填されるコンクリートの
打ち上がり高さをモニタすることができる。また、参照
用センサーは、コンクリートの充填後には、コンクリー
トの電気的特性を常時検出するので、これと計測用セン
サーとの電気的特性とを比較することにより、コンクリ
ート,空間,ブリーディング水の判定がより一層確実に
行える。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図5
は、本発明にかかる鋼管柱圧入工法用コンクリート充填
状況検知装置の一実施例を示している。同図に示すコン
クリート充填状況検知装置は、鋼管柱圧入工法に適用さ
れるものであって、まず、鋼管柱圧入工法について説明
する。
【0011】鋼管圧入工法は、建築構造物の柱部材を構
築する工法の一種であって、鋼管10の内部にコンクリ
ートCを充填し、充填したコンクリートCを固化させる
ことで、柱部材が構築される。このとき使用される鋼管
10は、図1に示すように、鋼管本体12と、この鋼管
本体12の内面側に固設された複数のダイヤフラム板1
4とを備えている。
【0012】鋼管本体12は、この実施例では、略正方
形状の閉鎖断面を形成する4枚の側壁板16を有してい
る。ダイヤフラム板14は、鋼管本体12の内周と同一
の外周形状を有していて、外周端面が鋼管本体12の内
周面に溶接などにより固着されていて、その中央部に
は、円形の貫通孔18が穿設されている。ダイヤフラム
板14は、鋼管本体12の長手軸方向に沿って、所定の
間隔をおいて、その面が直交するように配置されてお
り、このダイヤフラム板14の配設位置は、構築される
鋼管柱の外周に設けられる梁部材20に対応するよう
に、一対ずつの間隔が梁部材20の厚みとほぼ同じにな
るように設定されている。
【0013】このように構成された鋼管10は、所定の
位置に立設されて、その内部にコンクリートCが充填さ
れる。コンクリートCは、鋼管10の下部側から順次充
填される。コンクリートCが鋼管10内に充填される
と、鋼管本体12の内部にダイヤフラム板14が設けら
れているため、上下方向に隣接するダイヤフラム板14
間で、充填されたコンクリートCに部分的な圧密化が発
生し、その結果、各ダイヤフラム板14の下面側で、コ
ンクリートCにブリーディング水が発生したり、あるい
は、この部分に空隙が発生する。
【0014】本実施例のコンクリート充填状況検知装置
は、ダイヤフラム板14の下面側で発生するこのような
コンクリートCの充填状況を検知するために設けられる
ものであって、コンクリートCを充填する前に鋼管10
の所定箇所に配設される計測用センサー22と参照用セ
ンサー24とを有している。計測用センサー22は、各
ダイヤフラム板14の下面側に固設される。この計測用
センサー22は、電極間に介在する物質の電気的特性の
変化、より具体的には、電極間に直流の低電圧を微小時
間印可した際の、残留電圧の変化からコンクリートCの
充填状況を検出するものであり、ダイヤフラム板14の
下面側に形成される空隙間隔に対応した位置に設けられ
る。図3,4に計測用センサー22の具体的な例を示し
ている。
【0015】同図に示す計測用センサー22は、電気絶
縁性の平板状基板22aと、この基板22a上に所定の
間隔を隔てて設けられた一対の電極板22bと、各電極
板22bに個別に接続され、鋼管本体12の外部に導出
される一対のリード線22cとを有している。平板状基
板22aは、例えば、20×15mm程度の長方形に形
成され、その厚みは、ダイヤフラム板14の下面側に形
成される空隙間隔に対応した寸法に設定されていて、例
えば、保証する空隙間隔に合わせて、0.5〜5mm程
度の範囲内から任意に設定する。このような計測用セン
サー22を作製する方法としては、例えば、電子部品の
実装用に広く使用されているプリント配線板の製造技術
で比較的簡単に得られる。
【0016】すなわち、プリント配線板の原材料として
使用されているエポキシ樹脂基板に銅箔を接着した基板
材料の、銅箔をエッチングにより食刻除去して、電極板
22bを形成すればよい。また、例えば、電気絶縁性の
合成樹脂板に銅板などで形成した電極板22bを接着し
ても得られる。計測用センサー22のダイヤフラム板1
4への固設手段としては、例えば、図3に示すように、
計測用センサー22の電極板22bが下面側に位置する
ようにして、基板22aをダイヤフラム板14の下面側
に当接して、基板22aとダイヤフラム板14とをクリ
ップ状の挟持器具26で挟持することや、あるいは、基
板22aとダイヤフラム板14とを接着材で固着するこ
とが採用される。
【0017】一方、参照センサー24は、計測用センサ
ー22と同様に電極間に介在する物質の電気的特性の変
化からコンクリートCの充填状況を検知するものであっ
て、鋼管10の長手軸方向に沿って所定の間隔をおいて
複数配置される。この参照用センサー24の具体的な例
を図5に示している。同図に示す参照用センサー24
は、電気絶縁性の材料、例えば、合成樹脂で形成された
電極保持部24aと、この電極保持部24aの軸方向を
貫通するように埋設された一対の電極棒24bとを有し
ている。
【0018】電極保持部24aは、直径が10mm程度
の円筒状のものであって、その長さが鋼管本体12の側
壁板16の厚みとほぼ同じ寸法に設定されている。電極
棒24bは、その両端が電極保持部24aの端面から外
方に突出するように所定の間隔を隔てて設けられてい
る。各電極棒24bの一端には、それぞれリード線24
cが接続されている。また、電極保持部24aの側面に
は、U字状の溝24dが、軸方向の全長に渡って凹設さ
れて6l、この溝24dは、計測センサー22のリード
線22cを収容するためのものである。
【0019】このように構成された参照用センサー24
は、溝24d内に計測用センサー22のリード線22c
を挿通させて、電極保持部24aの外周に電気絶縁性テ
ープを巻き付けた状態で、側壁板16に貫通形成されて
いる取付孔28内に、挿入固定される。なお、この取付
孔28は、鋼管本体12の構造的な欠陥とならない位置
に穿設する。
【0020】計測用センサー22と参照用センサー24
の各リード線22c,24cは、鋼管本体12の外部に
設置されたデータロガー30に接続され、データロガー
30には、表示器やプリンタ,メモリを備えたパソコン
32が接続されている。データロガー30は、各計測用
センサー22および参照用センサー24に直流の低電圧
を微小時間供給し、一対の電極板22b間および一対の
電極棒24b間に蓄えられる残留電圧の大きさを所定の
時間間隔毎に測定し、得られた測定値をデジタルデータ
に変換して、パソコン32に送出する。
【0021】データロガー30からデジタルデータを受
けたパソコン32は、各計測用センサー22および参照
用センサー24の残留電圧の変化を経時的に表示器に表
示させたり、プリントアウトするとともに、これをメモ
リに記憶させる。以上のように構成されたコンクリート
Cの充填状況検知装置では、まず、コンクリートCの充
填前には、各計測用センサー22および参照用センサー
24の電極板22bと電極棒24bとが大気中にあるの
で、空気の残留電圧が測定されている。
【0022】そして、コンクリートCの充填が開始さ
れ、電極板22bないしは電極棒24bがコンクリート
C中に埋没すると、打設された直後のフレッシュコンク
リートは、かなり水分を含んでいて、セメントから遊離
したイオンも存在するので、電極板22bないしは電極
棒24b間の残留電圧は、空気の場合よりも大きくな
る。
【0023】従って、このような残留電圧値の変化か
ら、コンクリートCが充填されたことが検知され、この
ような残留電圧の変化を順次パソコン32でモニタする
ことで、鋼管本体12内に充填されるコンクリートCの
打ち上がり高さを計測することができる。コンクリート
Cの充填が進行して、コンクリートCの充填が完了した
後に、ダイヤフラム板14間でコンクリートCに部分的
な圧密化が発生し、その結果、各ダイヤフラム板14の
下面側で、コンクリートCにブリーディング水が発生す
ると、ブリーディング水には、フレッシュコンクリート
のように電気絶縁性のセメントなどが多く含まれていな
いので、電極板22b間の残留電圧は、フレッシュコン
クリートの値よりも大きくなる。
【0024】従って、例えば、コンクリートCの打設後
から24時間程度自動測定を継続すると、ブリーディン
グ水の発生が、電極板22b間の残留電圧の変化により
検知することができる。この場合、計測用センサー24
の電極棒24bは、固化したコンクリートC中に埋没し
ているので、電極棒24b間の残留電圧と、電極板22
b間の残留電圧とを比較すると、ブリーディング水の発
生をより一層確実に検知することができる。
【0025】そして、コンクリートCの固化が進行し、
ブリーディング水の発生がなくなって、ダイヤフラム板
14の下面側に空隙が発生し、この空隙中に電極板22
bが位置している場合には、再び電極板22b間の残留
電圧が変化する。このとき、電極板22bが固化したコ
ンクリートCと接触していれば、電極板22b間の残留
電圧は、コンクリートCの値となり、これが空隙の残留
電圧と異なるので、空隙の間隔が基板22aの厚みより
も大きいか小さいかの判定が可能になる。
【0026】この場合、計測用センサー24の電極棒2
4bは、固化したコンクリートC中に埋没しているの
で、電極棒24b間の残留電圧と、電極板22b間の残
留電圧とを比較すると、電極板22bがコンクリートC
に接触していれば、電極棒24bと電極板22bとの残
留電圧が一致するので、上述した判定がより一層確実に
行える。
【0027】図6〜8は、上記実施例で採用した計測用
および参照用センサー22,24の検知原理を確認する
ために行った実験の状況および結果を示している。この
実験では、センサーsの一対の電極aとして、直径1m
mで長さが15mmのステンレス棒を使用し、電極a間
の間隔を10mmに設定した。この電極a間に直流の6
Vの電圧を3msec供給し、切り替えスイッチSWを
介して、供給後17msecで電極a間に残留している
残留電圧の大きさを電圧計Vで測定した。
【0028】このときの測定ピッチは、5分間とし、5
日間測定を継続した。被測定対象物は、空気(温度20
℃、湿度60%RH),剥離剤(鋼製型枠用油性剥離
剤),水(水道水),人工海水(塩素濃度1.8%),
ブリーディング水(W/C;50%のセメントペースト
から抽出),セメントペースト(W/C;50%の普通
ポルトランドセメントを使用),コンクリート(W/
C;34%、s/a;46%、普通ポルトランドセメン
ト,高性能AE減水剤使用)を準備し、これらをそれぞ
れ電極a間に介在させて行った。
【0029】図7に測定で得られた感知直後の残留電圧
の大きさを示している。この結果から明らかなように、
空気,ブリーディング水,セメントペースト,コンクリ
ートでは、残留電圧の大きさに検知可能な相違が認めら
れる。従って、直流の低電圧を電極a間に微小時間印可
して、電極a間に残留する残留電圧の大きさを測定する
と、残留電圧の大きさから、電極a間に介在する物質を
検出することができる。
【0030】また、図8に示すように、長期間測定を継
続すると、物質によってより一層残留電圧の変化が顕著
に現れるので、このような測定を行うと、電極a間に介
在する物質を高精度に検出することができる。なお、上
記実施例では、電極間に介在する物質を残留電圧の相違
から検知するセンサー22,24を例示したが、本発明
の実施は、このようなセンサーを使用する場合に限定さ
れることはなく、例えば、電極間に介在する物質の電気
抵抗の相違から、介在物質を検知するセンサーであって
もよい。
【0031】また、上記実施例では、鋼管10のダイヤ
フラム板14の下面側に全て計測用センサー22を設置
した場合を例示したが、本発明の実施は、これに限定さ
れることはなく、2ないしは3箇所に計測用センサー2
2を設置して、充填されるコンクリートの状況を検知し
てもよい。さらに、上記実施例では、充填されるコンク
リートの打ち上がり高さを検出し、空隙間隔を高精度に
検知するために参照用センサー24を設置したが、この
参照センサー24は、必ずしも設ける必要はなく、ま
た、設ける場合にも1箇所だけに設置してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる鋼管柱圧入工法用コンクリート充填検知
装置によれば、ダイヤフラム板下部に充填状況を確認す
るための貫通孔を設ける必要がなく、しかも、設ける場
合には、任意の場所を選択することができるので、鋼管
柱の構造的な欠陥になることを回避できる。
【0033】また、請求項3の構成によれば、参照用セ
ンサーを設置して、その検出電気抵抗値と計測用センサ
ーの検出電気抵抗値とを比較することにより、ブリーデ
ィング水の発生や空隙間隔の大きさが確実に検知でき、
空隙間隔が設計仕様などで決められた範囲内にあるか否
かを正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる鋼管柱圧入工法用コンクリート
充填検知装置の一実施例を示す断面説明図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明にかかる鋼管柱圧入工法用コンクリート
充填検知装置の計測用センサーの一例を示す斜視図であ
る。
【図4】図3の計測用センサーの取付状態の断面説明図
である。
【図5】本発明にかかる鋼管柱圧入工法用コンクリート
充填検知装置の参照用センサーの一例を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明にかかる鋼管柱圧入工法用コンクリート
充填検知装置で使用するセンサーの測定原理を確認する
ために行った実験の説明図である。
【図7】同実験の測定結果を示す説明図である。
【図8】同実験における測定結果の経時変化を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 鋼管 12 鋼管本体 14 ダイヤフラム板 16 側壁板 18 貫通孔 20 梁部材 22 計測用センサー 22a 平板状基板 22b 電極板 22c リード線 24 参照用センサー 24a 電極保持部 24b 電極棒 24c リード線 26 挟持器具 28 取付孔 30 データロガー 32 パソコン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉鎖横断面の鋼管本体と、中央部に貫通
    孔が設けられ、前記鋼管本体の内面側に上下方向に間隔
    をおいて突設される複数のダイヤフラム板とを備えた鋼
    管を立設して、前記鋼管本体内にコンクリートを充填す
    る鋼管柱圧入工法において、 前記ダイヤフラム板の下面側に形成される空隙間隔に対
    応した位置に、電極間に介在する物質の電気的特性の変
    化から前記コンクリートの充填状況を検出する計測用セ
    ンサーを固設したことを特徴とする鋼管柱圧入工法用コ
    ンクリート充填状況検知装置。
  2. 【請求項2】 前記計測用センサーは、前記空隙間隔に
    対応した厚みの電気絶縁性の平板状基板と、この基板上
    に所定の間隔を隔てて設けられた一対の電極板とを備
    え、 前記一対の電極板間に直流低電圧を微小時間印可した際
    の、残留電圧の大きさから前記介在物質を検知すること
    を特徴とする請求項1記載の鋼管柱圧入工法用コンクリ
    ート充填状況検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の鋼管柱圧入工法
    用コンクリート充填検知装置は、前記鋼管本体の壁面を
    貫通するようにして設置され、電極間に介在する物質の
    電気的特性の変化から前記コンクリートの充填状況を検
    出する参照用センサーを有し、この参照用センサーを前
    記鋼管の長手方向に沿って所定の間隔をおいて複数配置
    したことを特徴とする鋼管柱圧入工法用コンクリート充
    填状況検知装置。
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