JP3089877B2 - 遮水シート - Google Patents
遮水シートInfo
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Description
使用される遮水シートに関し、特に、いわゆる埋立型の
廃棄物処分場に敷設されて、廃棄物から生じる汚水が漏
出するのを防止するための遮水シートに関する。
ば埋立型の廃棄物処分場では、該処分場から漏出する汚
水が地下浸透し、環境汚染を引き起こすことを防止する
ために、処分場の底面に遮水工を実施することが義務付
けられている。かかる遮水工として、従来より、確実
性、安全性、施工性、経済性等の観点から、軟質の合成
樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを敷設する方法が採
用されている。
の透過が殆ど無いため他の材料に比較して遮水性の点で
優れるとともに、敷設施工が容易で且つ経済性に優れる
という特質を備え、したがって上記埋立型の廃棄物処分
場の遮水シートとして最適の部材と考えられている。
水シートによる遮水工では、例えば廃棄物中の鋭利な物
質が突き刺さる等、何らかの原因で遮水シートが破損
し、汚水が漏出して周囲の環境を汚染するという問題が
生じている。
例えば遮水シートの2層張りを行ない、1層目の遮水シ
ートが破れても他の層の遮水シートで汚水の漏出を防止
し、その安全性を高める方法が考えられているが、かか
る方法では単に安全率を200%に高めたに過ぎず、し
たがって上記廃棄物中の鋭利な物質による遮水シートの
破損を完全に防止することはできないという問題があっ
た。
なされたもので、廃棄物中の鋭利な物質が遮水シートに
突き刺っても、これの貫通を阻止してその遮水性を容易
に保持することのできる、廃棄物処分場に用いる遮水シ
ートを提供することを目的とする。
達成するためになされたもので、その要旨は、埋立型の
廃棄物処分場に敷設されて、廃棄物から生じる汚水が漏
出するのを防止するための遮水シートであって、該遮水
シートが、上層遮水シートと、該上層遮水シートととも
に面状の空間を形成する下層遮水シートと、該上層遮水
シート及び下層遮水シートにより形成された面状空間に
配設される遮水性補強板と、該面状空間内にて該遮水性
補強板を挟んでこれの表裏に配設される不織布とからな
り、該遮水性補強板が、薄鉄板、ステンレス板、プラス
チック板等の、廃棄物中の鋭利な物質の貫通を阻止する
に足る剛性を備える板状部材であることを特徴とする遮
水シートにある。
状空間内において、前記遮水性補強板の周縁部に止水材
を配設することが好ましい。
シートは、例えば遮水性に優れるとともに適度の可撓性
を有して施工性にも優れる、軟質の合成樹脂系あるいは
ゴム系の遮水シート、より具体的には、加硫ゴム、非加
硫ゴム、各種の合成樹脂等からなる遮水シートを用いる
ことが好ましい。
例えば水膨潤性物質、すなわち汚水等の水分を吸収して
膨潤する性質を有するフィルム、織布、不織布等からな
る物質で、例えば特公昭58−10508号公報に開示
されている水膨潤樹脂を含んだ吸水性繊維であって、ア
クリル繊維からなる芯部を構成する内層と、その内層を
囲うように配設されている高吸水性で吸水後膨潤するよ
うに加工処理された外層とからなる二重構造を有し、芯
となるアクリル繊維の持つ繊維としての機能と外層が持
つ高吸水性ポリマーとしての機能とを併せ持つ複合機能
素材を用いることができるが、この他にも、例えばゴム
アスファルト、ウレタン系やゴム系の建築用のシーリン
グ材等を用いることが好ましい。
れば、例えば廃棄物中の鋭利な物質が上層遮水シートに
突き刺さっても、これの貫通を前記遮水性補強板によっ
て阻止するので、下層遮水シートは損傷を受けることな
く残置され、したがってその遮水性を容易に保持するが
できる。
補強板を挾んでこれの表裏に不織布を配設すれば、これ
がクッションの役割を果たして、処分場の底面あるいは
廃棄物と遮水シートとの馴染みを良くする。
水シート及び下層遮水シートによって形成される面状空
間内において、遮水性補強板の周縁部に止水材を配設す
れば、当該周縁部に沿って汚水が前記遮水性補強板の下
方に回り込もうとするのを遮断して遮水効果を一層高め
ることができる。
に説明する。図1はこの発明の一実施例にかかる遮水シ
ートを敷設した廃棄物処分場10を示す略示断面図であ
る。すなわち、廃棄物処分場10は、例えば山間部等に
おける広大な敷地を凹状に掘削形成したもので、廃棄物
Hが投入される凹部の底面には、この発明にかかる遮水
シート11が敷設されている。
に、例えば軟質の合成樹脂あるいはゴム系のシート部材
で製作された下層遮水シート12と、下層遮水シート1
2の上面、あるいは既に敷設した上層遮水シート13の
上面に溶着されて下層遮水シート12とともに面状空間
15を形成する、例えば軟質の合成樹脂あるいはゴム系
のシート部材からなる50〜200cm2 程度の大きさ
の上層遮水シート13と、前記面状空間15に配設され
る、例えばステンレス板からなる遮水性補強板14と、
遮水性補強板14を挾んでこれと下層遮水シート12と
の間及びこれと上層遮水シート13との間に配設される
不織布16とによって構成される。なお、不織布16
は、クッションの役割を果たして処分場の底面あるいは
廃棄物Hと遮水シート11との馴染みを良くするもので
あるが、必ずしも配設する必要はない。また、前記遮水
性補強板14の周縁部、すなわち、下層遮水シート12
と上層遮水シート13とが溶着されることにより前記遮
水性補強板14が分断される、面状空間15の仕切り部
分には、例えば水膨潤性物質である吸水性繊維からなる
止水材17が配設されている。なお、かかる構成を有す
る遮水シート11は、工場等において予め一体製作され
たものを用いることにより、あるいは、現場において、
下層遮水シート12、上層遮水シート13、遮水性補強
板14、不織布16等を順次積層、溶着等することによ
り、廃棄物処分場10の底面に容易に敷設することがで
きる。
によれば、廃棄物H中に突起物18等の鋭利な物質が存
在していても、これが遮水シート11に突き刺さること
による遮水シート11の破損及び当該破損箇所からの漏
水を容易に防止することができる。すなわち、突起物1
8が上層遮水シート13を突き破っても、遮水性補強板
14に突き当たってその貫通が阻止されるとともに、当
該上層遮水シート13の破損部分を介して面状空間15
内に侵入したは汚水は、遮水性補強板14によってその
下方への漏出が阻止され、かつ遮水性補強板14の周縁
部を回り込もうとしても、例えば前記吸水性繊維からな
る止水材17に吸収されて止水材17を膨潤させ、かか
る膨潤により遮水性補強板14と上層遮水シート13及
び下層遮水シート12との間は密閉されるので、当該周
縁部を回り込もうとする汚水の流路は完全に遮断される
ことになる。
遮水シートは、上層遮水シートと、該上層遮水シートと
ともに面状の空間を形成する下層遮水シートと、該上層
遮水シート及び下層遮水シートにより形成された面状空
間に配設される遮水性補強板と、該面状空間内にて該遮
水性補強板を挟んでこれの表裏に配設される不織布とか
らなり、該遮水性補強板が、薄鉄板、ステンレス板、プ
ラスチック板等の、廃棄物中の鋭利な物質の貫通を阻止
するに足る剛性を備える板状部材であるので、廃棄物中
の鋭利な物質が上層遮水シートに突き刺さっても、これ
の貫通を遮水性補強板により容易に阻止して下層遮水シ
ートの損傷を防止し、したがってその遮水性を容易に保
持することができる。
設すれば、当該周縁部に沿って汚水が前記遮水性補強板
の下方に回り込もうとするのを遮断して、遮水効果を一
層高めることができる。
分場の一例を示す略示断面図である。
して示す破断断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 埋立型の廃棄物処分場に敷設されて、廃
棄物から生じる汚水が漏出するのを防止するための遮水
シートであって、該遮水シートが、上層遮水シートと、
該上層遮水シートとともに面状の空間を形成する下層遮
水シートと、該上層遮水シート及び下層遮水シートによ
り形成された面状空間に配設される遮水性補強板と、該
面状空間内にて該遮水性補強板を挟んでこれの表裏に配
設される不織布とからなり、該遮水性補強板が、薄鉄
板、ステンレス板、プラスチック板等の、廃棄物中の鋭
利な物質の貫通を阻止するに足る剛性を備える板状部材
であることを特徴とする遮水シート。 - 【請求項2】 前記面状空間内において、前記遮水性補
強板の周縁部には止水材を配設したことを特徴とする請
求項1に記載の遮水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05010767A JP3089877B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 遮水シート |
Applications Claiming Priority (1)
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JP05010767A JP3089877B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 遮水シート |
Publications (2)
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JPH06218347A JPH06218347A (ja) | 1994-08-09 |
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Family
ID=11759483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP05010767A Expired - Lifetime JP3089877B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 遮水シート |
Country Status (1)
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-
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- 1993-01-26 JP JP05010767A patent/JP3089877B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH06218347A (ja) | 1994-08-09 |
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