JPH0420492Y2 - - Google Patents

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JPH0420492Y2
JPH0420492Y2 JP18202986U JP18202986U JPH0420492Y2 JP H0420492 Y2 JPH0420492 Y2 JP H0420492Y2 JP 18202986 U JP18202986 U JP 18202986U JP 18202986 U JP18202986 U JP 18202986U JP H0420492 Y2 JPH0420492 Y2 JP H0420492Y2
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water
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network structure
sheet
pond
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、廃棄物投棄池の内面、特に内側面
(法面)を被覆し、雨水等浸透液の漏出を防止し、
かつこれらの汚染液を排出するため、速やかに底
部に集水するための遮水シートに関するものであ
る。 従来の技術 都市ごみ、産業廃棄物を廃棄するため投棄用池
を造成したとき、降雨、降雪による浸透水および
投棄物中に含まれている廃液等(以下、汚水と略
称する)が池から漏れると地下水、河川を汚染
し、生活環境保全上、農水産業上著しい災害を発
生する。従つて、投棄池から漏水しないように、
不透水性の軟質合成樹脂シート、ゴムシート等
で、予め投棄池の内面が被覆施工される。 考案が解決しようとする問題点 汚水は廃棄物で自然濾過され、池底に集水さ
れ、池底に配設された排水管により排水され投棄
物を締め固めるようになつている。上記投棄池の
場合、廃棄物は泥土やその他微細な粉体を含み、
汚水の濾過性が悪く、従つて池底への集水に長期
間を要し、投棄物が締め固められず、投棄作業に
支障を来すことが多い。 問題点を解決するための手段 考案者は、上記問題点について投棄池の法面と
して広く形成された斜面に、投棄物と遮水シート
の間に適切な濾過層を設け、広い濾過面積を確保
すると共に、濾過された汚水の底面への流通路を
確保すればよい点に想到し、前記濾過、流通路用
材料の検討を重ね、本考案を完成するに至つた。 問題点を解決するための手段 本考案に係る廃棄物投棄池用遮水シートは、軟
質不透水性シートの上面に、繊維径0.2〜4mmの
フイラメントを3次元的に交絡し空隙率85%以
上、厚さ4〜50mm、動的剛性試験値15N/cm2・cm
〜150N/cm2・cmに形成した立体網状構造体を積
層し、該立体網状構造体の表面を透水性濾材シー
トで被覆してなることを特徴とするものである。 本考案の一実施例を図面に基づいて説明する
と、第1図は本考案シートを投棄池に敷設した状
態を示す一部斜視図で、第2図は本考案遮水シー
トの一部省略断面図である。本考案シートは、軟
質不透水性シート1に、表面に透水性濾材シート
3が積層接着された剛性の立体網状構造体2が積
層固定され、形成されている。 軟質不透水性シートとしては耐食性に優れ、投
棄場用としての充分な引張り強さ、引裂き強さ等
の機械的強度を具えたものであればよく、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンなどの合成樹脂シート、
ゴムシート、ナイロン、ビニロン等の基布に合成
樹脂またはクロロプレンゴム等を含浸またはラミ
ネートしたものでもよい。 立体網状構造体2は、合成繊維または金属繊維
フイラメントを3次元立体的に交絡してマツト状
に形成したもので、好ましくはナイロンフイラメ
ントが用いられ、充分な空隙率と剛性を必要と
し、フイラメント径は0.2〜4mm程度が好ましく、
0.2mm以下では構造体に充分な剛性を付与するこ
とができず、4mm以上とすると取扱性、経済性に
劣り、適当でない。次に空隙率としては85%以上
であることが必要であり、これ以下では、投棄物
の負荷により圧縮されたとき、濾材としての機能
および濾液の流通路の確保が不充分となる。立体
網状構造体の厚みは網状体の剛性にもよるが、敷
設時の取扱性を考慮して、4〜50mm程度で用いら
れ、4mm以下では通水路の確保が難しくなり、50
mm以上では経済性、取扱性が悪くなり好ましくな
い。立体網状構造体は、動的剛性試験値が15N/
cm2・cm〜150N/cm2・cmの範囲内にあることが必
要であり、15N/cm2・cm以下では、投棄池の法面
に敷設し、堆積した投棄物の荷重で圧縮されたと
き、濾材および濾液の流通路としての必要な空隙
率を保持できず、150N/cm2・cmを超えると剛す
ぎて、取扱性に劣るからである。 また、立体網状構造体の表面に積層された透水
性濾材シート3は、投棄物中の粉粒体が網状構造
体内部に侵入し閉塞するのを防止するもので、透
水性濾材シート3としては透水性の合成繊維製不
織布が好適で、接着、融着等の適宜方法で積層さ
れている。上記立体網状構造体は下面の軟質遮水
シートと接着剤により接着固定されている。 立体網状構造体は、一般に第1図に示すように
投棄池法面に適宜幅の長尺帯状体として適宜間隔
で平行して軟質遮水シートに積層される。勿論、
軟質遮水シートの全面を被覆積層してもよいが、
経済的でなく、濾過面および通液路の確保の点で
前記のように適宜間隔の配置で足りるからであ
る。 作 用 本考案に係る遮水シートは、立体網状構造体の
優れた特性により、投棄物による土圧で圧縮され
ても濾過流通路としての充分な空隙が確保され
る。 すなわち、本考案に適用される立体網状構造体
と市販のマツト状に形成された濾材に厚さ方向に
通常の投棄池で負荷される土圧に加圧したときの
圧縮後の厚みと排水方向透水量の関係を参考のた
め示すと、次の第1表のとおりである。実験方法
としては、各材料共幅10cm、排水長さ40cm、水頭
差16.5cmとして清水について行なつた。なお、立
体網状構造体としては動的剛性試験値が100N/
cm2・cm、空隙率96%のものを用いた。
【表】 上記第1表に示されるように、本考案に使用さ
れる立体網状構造体は圧縮されても充分な透水性
を有し雨水等投棄物から立体網状構造体に濾過さ
れ、集水された汚染水は立体網状構造体中を流下
して投棄池の底の排水管に流れ、投棄池外に排出
される。 また、立体網状構造体は、汚水中に懸濁した微
粒子等により詰まることなく、埋立て終了までの
長期間その通水機能を保有することが必要であ
る。以下に、立体網状構造体についての汚水によ
る目詰り試験を行なつた。試験法としては、標準
廃棄物として都市ごみ焼却灰A10部、焼却灰B19
部、不燃物14.8部、ローム土12.6部、集塵灰少量
からなるものを最大密度の80%となるように突き
固め、廃棄物の厚さ5.5cmとして表面の水を降ら
せ、廃棄物中を通過させ、試験汚水を調製した。
この試験汚水を用い、水頭高さ106.8cm、試料長
さ20cm、試料幅10cm、流入速度100ppmとし、載
荷圧1.4Kg/cm2で透水試験を行なつた。結果を第
3図に示す。同図で、縦軸は単位幅に対する透水
速度(cm/cm/sec)で、横軸は総流出量(cm3
cm2)を示す。なお、図中曲線aは、本考案の立体
網状構造体厚さ20mm、bは厚さ10mmのもので、参
考のため、前記透水量試験に用いた上記市販のマ
ツト状濾材c,d,eおよびfについての結果を
併載した。 第3図から判るように市販品濾材は水の総流出
量の増加とともに透水速度が大きく低下し、一年
分雨水地下浸透量に到達する以前に汚水の通水不
能となつたものもあるが、本考案の立体網状構造
体は透水速度は変わらず、長期間の通透水性が確
保されている。 考案の効果 本考案によれば、投棄池の広い法面に汚染水の
濾過面が形成されるので、雨水等汚染水が投棄物
自体で自然濾過されるのと異なり、速やかに濾過
され、かつ埋め立て終了までの長期間にわたりそ
の機能が保持される。特に投棄物に粘土状の微粒
子を含む場合に有効であり、濾過された水は、立
体網状構造体中を流下するので、池底に直ちに流
れ、投棄池外に排出され、投棄物の締固めが速
く、効果的な投棄作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る遮水シートを廃棄物投
棄池の法面に敷設したときの一部斜視図で、第2
図は遮水シートの一部省略断面図で、第3図は立
体網状構造体と市販濾材についての透水速度と総
透水量の関係を示す図面である。 1……不透水性シート、2……立体網状構造
体、3……透水性濾材シート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軟質不透水性シートの上面に、繊維径0.2〜4
    mmのフイラメントを3次元的に交絡し空隙率85%
    以上、厚さ4〜50mm、動的剛性試験値15N/cm2
    cm〜150N/cm2・cmに形成した立体網状構造体を
    積層し、該立体網状構造体の表面を透水性濾材シ
    ートで被覆してなる廃棄物投棄池用遮水シート。
JP18202986U 1986-11-28 1986-11-28 Expired JPH0420492Y2 (ja)

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JP18202986U JPH0420492Y2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28

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JP18202986U JPH0420492Y2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28

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JPS6386816U JPS6386816U (ja) 1988-06-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3129013B2 (ja) * 1993-01-22 2001-01-29 株式会社大林組 遮水シートの保護構造
JP3089877B2 (ja) * 1993-01-26 2000-09-18 株式会社大林組 遮水シート
JP3413616B2 (ja) * 1994-01-28 2003-06-03 三ツ星ベルト株式会社 漏水の検知修復に使用する検知修復体及び漏水検知修復方法
JP4195140B2 (ja) * 1999-01-12 2008-12-10 タキロン株式会社 廃棄物処分場の遮水構造

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