JP3089850U - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪臭を簡易且つ長期安定的に脱臭することが
でき、しかも構造が簡単で装置設置の初期投資額及び維
持管理費等の低廉化を図る。 【解決手段】 悪臭発生源を入れる収納槽に開口する吸
気口から送風機を設けた通気管を介して地下又は地上に
設置した脱臭槽に悪臭を送風できるようにするととも
に、前記通気管を前記脱臭槽の底部に配設した散気管に
接続し、前記脱臭槽内には前記散気管の上に金網又は多
孔板を敷設し、混合させた腐朽状態の木材破砕片と炭化
させた籾殻及び有機性の汚泥を充填する。さらに、前記
悪臭を前記混合させた腐朽状態の木材破砕片と炭化させ
た籾殻及び有機性の汚泥内を通過させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は家畜舎、養鶏場、ゴミ集積場、し尿処理場、生ゴミ処理場等の有機廃 棄物の分解処理や堆肥化処理等の過程で発生する臭気を除去する脱臭装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
家畜舎、養鶏場、ゴミ処理場、し尿処理場、生ゴミ処理場等から排出される有 機廃棄物は有機廃棄物処理装置で分解処理したり、コンポスト装置で堆肥化処理 しているが、これら処理の過程で発生する悪臭は作業環境や近隣環境に及ぼす影 響が大きく臭気の除去が有機廃棄物処理装置を開発するうえでの重要な課題とな っている。
【0003】 有機廃棄物処理装置やコンポスト装置等で発生する気体は二酸化炭素を多量に 含む高温多湿の気体で、アンモニア濃度が高く、メチルメルカプタン、硫化メチ ル、二硫化メチル等の硫黄化合物を含んでいる。
【0004】 従来、気体から臭気を除去する手段としては吸着脱臭法、土壌脱臭法、薬液等 による洗浄法、燃焼による脱臭法等によるものがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来技術には、次のような問題点がある。 吸着脱臭材等による吸着脱臭方法。本方法では、吸着脱臭材が悪臭成分の 吸着により飽和すると直ちに劣化し、あるいは吸着脱臭材が悪臭中の水分 によって湿ると直ちに性能が低下する。 土壌による脱臭方法。土壌をほぐす等の保守管理が必要で手間が掛かるこ と。土壌は通気性が悪いため通気面積が必要で、広い敷地が必要である。 薬液による洗浄方法。シャワー塔や充填塔が必要で装置が高価なものとな る。 燃焼による脱臭方法。これは燃料費等の維持管理費が嵩む。
【0006】 本考案の装置は上記、各問題を解決し充分に脱臭を行うことができ、装置設置 の初期投資額及び維持管理費等の低廉化を図ろうとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は次の通りである。
【0008】 悪臭発生源を入れる収納槽に開口する吸気口から送風機を設けた通気管を介し て地下又は地上に設置した脱臭槽に悪臭を送風できるようにするとともに、前記 通気管の末端には脱臭槽の底部に散気管を接続し、前記脱臭槽内には前記散気管 上部に混合させた腐朽状態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機性の汚泥を充 填し、悪臭を前記混合させた腐朽状態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機性 の汚泥内を通過させる。
【0009】 また、脱臭槽の底部の散気管上に混合させた腐朽状態の木材破砕片と炭化させ た籾殻及び有機性の汚泥を載せる金網又は多孔板を設置する。
【0010】 脱臭槽の上端部には、脱臭後の気体を排出する放出口を設け、底部には槽内の 水蒸気により発生した水分を排出する集水桝を設ける。
【0011】
【作用】
有機廃棄物処理装置や堆肥化装置等から排出される臭気を含んだ気体は、外気 と混合されて通気管を通じて脱臭槽に導かれる。混合された腐朽状態の木材破砕 片と炭化させた籾殻及び有機性の汚泥は微生物菌等が繁殖しており、導かれた悪 臭が本微生物菌により臭気成分なるアンモニアやアミン類、硫化物系及び脂肪酸 等が分解され脱臭される。そして、脱臭された気体が外部の送風機によって大気 中に放出される。
【0012】 脱臭槽内の混合された腐朽状態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機性の汚 泥等の基材に棲息する微生物菌により悪臭を分解し脱臭するものであり、単に悪 臭を吸着させて脱臭するものではないので混合された腐朽状態の木材破砕片と炭 化させた籾殻及び有機性の汚泥等の基材は悪臭成分により飽和することなく長期 安定的に脱臭性能は維持できる。また、悪臭中に水分を含む場合も、混合された 腐朽状態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機性の汚泥等の基材に棲息する微 生物菌により悪臭を分解し脱臭するため脱臭性能は停滞することなく安定的にそ の性能は維持できる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案に係る脱臭装置の具体例を図1に基づいて詳細に説明する。 本考案の脱臭装置は悪臭発生源を入れる収納槽に開口する吸気口に接続するもの としてある。
【0014】 悪臭発生源14を入れる収納槽1に開口する吸気口に接続する通気管2は、途 中送風機4を介して、地下の脱臭槽5の底部に接続されている。また、悪臭発生 源12を入れる収納槽には外気取入口3を数箇所設け、悪臭発生源12からの発 生臭気と外気とを混合して送風機4により送風するようにしてある。
【0015】 なお、図中の符号3a、4aはそれぞれ外気取入口3、送風機4に設けた流入 量調節弁で、悪臭発生源を入れる収納槽1から臭気と外気との混合割合を調節で きるようにしてある。
【0016】 脱臭槽の底部には金網又は多孔板よりなる仕切板6を敷設することにより、気 体を導入しやすくする為の気体導入空間7を形成してあって、仕切板6の上に混 合させた腐朽状態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機性の汚泥等の微生物菌 類の基材8を載せて充填する。
【0017】 なお、木材破砕片とは間伐材、剪定枝、廃木、廃ホダ木等を粉砕装置により、 5cmから30cm程度に破砕した木質片等である。
【0018】 脱臭槽5の上端部には、脱臭後の気体を排出する放出口11を設け、底部には 槽内の水蒸気により発生した水分を排出する集水桝を設ける。
【0019】 次に、上述のように構成された実施例の脱臭作用について説明する。 悪臭発生源12から臭気物質を含んだ気体に、外気取入口3からの外気を取り入 れ混合し、悪臭発生源を入れる収納槽1の容積に応じて換気回数は10〜30回 /時間として送風機4により脱臭槽5へ送風する。
【0020】 この際、流量調節弁4aを操作することにより脱臭槽5へ供給する気体中の酸 素量が低下しない様に調節し、脱臭槽内の微生物菌類の活性が損なわれないよう にする。
【0021】 脱臭槽5内では混合された腐朽状態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機性 の汚泥等の基材8に棲息する微生物菌により、アンモニア、アミン類、硫化物系 、脂肪酸等が分解され、脱臭される。
【0022】 なお、脱臭槽5内においては基材8を極度に湿られると微生物菌類の活性が損 なわれるので、槽内の関係湿度が常に60%程度となるよう調整する。
【0023】 最後に、充分に脱臭された気体が放出口11を通じて大気中へ排出される。ま た、槽内の水蒸気により生じた水分は集水桝へ排出される。
【0024】 以上の結果から、悪臭発生源12より発生する気体中の臭気物質たるアンモニ ア、アミン類、硫化物系、脂肪酸等が除去され脱臭されている。なお、上記実施 例において、脱臭槽5は微生物菌等の棲息しやすい一定した温度を保つため地下 に設置してもよいし、温度調整を可能にする装置を設ければ地上に設置してもよ い。
【0025】
【考案の効果】
本考案に係る脱臭装置は微生物菌類を充填した脱臭槽を備えるものなので、臭 気の原因となるアンモニアやアミン類、硫化物系、脂肪酸等が混合された腐朽状 態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機性の汚泥の中で微生物菌類等により分 解され、悪臭発生源やコンポスト装置等から発生する臭気を脱臭できる。
【0026】 また、微生物菌を繁殖させるよう使用する混合させた腐朽状態の木材破砕片と 炭化させた籾殻及び有機性の汚泥等は固まり難く通気性が損なわれないので、微 生物菌による臭気物質の分解処理量が低下することは無く、しかも送風動力も低 減できる。
【0027】 さらに、装置の構造が簡単で薬液等による洗浄法のようにシャワー塔や充填塔 を設ける必要がないので、装置設置の初期投資額の低廉化も図ることができる。 しかも、装置に使用する動力は臭気を装置内に送風させる動力だけで済み、燃焼 による脱臭法のように燃料費等が掛からず、微生物菌類には産業廃棄物たるスギ 、ヒノキ、雑木類等の間伐材、剪定枝、籾殻、有機性の汚泥等を使用するので、 維持管理費等を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の模式的縦断側面図。
【図2】別の形態を示す模式的縦断側面図。
【図3】金網又は多孔板を敷設した脱臭槽の要部を示す
模式的縦断側面図。
【符号の説明】
1 悪臭発生源を入れる収納槽 2 通気管 3 外気流入口 4 送風機 5 脱臭槽 6 金網又は多孔板 7 気体導入空間 8 腐朽状態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機
性の汚泥 9 散気管 10 集水桝 11 放出口 12 悪臭発生源

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 悪臭発生源を入れる収納槽に開口する吸
    気口から送風機を設けた通気管を介して地下又は地上に
    設置した脱臭槽に悪臭を送風できるようにするととも
    に、前記通気管を前記脱臭槽の底部に配設した散気管に
    接続し、前記脱臭槽内には前記散気管の上部に混合させ
    た腐朽状態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機性の
    汚泥を充填し、悪臭を前記混合させた腐朽状態の木材破
    砕片と炭化させた籾殻及び有機性の汚泥内を通過させる
    ことにより脱臭されるようにしたことを特徴とする脱臭
    装置。
  2. 【請求項2】 脱臭槽の底部の散気管上に、混合させた
    腐朽状態の木材破砕片と炭化させた籾殻及び有機性の汚
    泥を載せる金網又は多孔板を敷設してなる請求項1記載
    の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 脱臭槽の上端部には、脱臭後の気体を排
    出する放出口を設け、底部には槽内の水蒸気により発生
    した水分を排出する集水桝を設けてなる請求項1又は2
    記載の脱臭装置。
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