JP3089328B2 - テープカートリッジの収納ケース - Google Patents
テープカートリッジの収納ケースInfo
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- JP3089328B2 JP3089328B2 JP03148005A JP14800591A JP3089328B2 JP 3089328 B2 JP3089328 B2 JP 3089328B2 JP 03148005 A JP03148005 A JP 03148005A JP 14800591 A JP14800591 A JP 14800591A JP 3089328 B2 JP3089328 B2 JP 3089328B2
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- Japan
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- guide groove
- right walls
- tape cartridge
- bottomed rectangular
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- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はビデオやオーディオの各
種テープカートリッジを収納する収納ケースに係り、特
に屋外での使用にも十分に対応できるように防水や防滴
シール対策を講じたものである。
種テープカートリッジを収納する収納ケースに係り、特
に屋外での使用にも十分に対応できるように防水や防滴
シール対策を講じたものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の防水シール型の収納ケースとし
て、例えば、実開昭６１−３２７２号公報に開示され、
図７に示すようにテープカートリッジ１が出し入れされ
る口部１１を有する有底角筒状の身２と、身２の口部１
１の外周にパッキングＰを介し挿入して口部１１を密閉
する有底角筒状の蓋３とからなるものがある。このよう
に有底角筒状の身２の口部１１の外周に対し蓋３を抜き
差しする形態の収納ケースによれば、蓋３で口部１１を
深く覆うことができて防塵のみならず、防水や防滴シー
ルをも効果的に行え、この点でテープカートリッジを収
納して野山や海に携帯する屋外での使用に有利である。
て、例えば、実開昭６１−３２７２号公報に開示され、
図７に示すようにテープカートリッジ１が出し入れされ
る口部１１を有する有底角筒状の身２と、身２の口部１
１の外周にパッキングＰを介し挿入して口部１１を密閉
する有底角筒状の蓋３とからなるものがある。このよう
に有底角筒状の身２の口部１１の外周に対し蓋３を抜き
差しする形態の収納ケースによれば、蓋３で口部１１を
深く覆うことができて防塵のみならず、防水や防滴シー
ルをも効果的に行え、この点でテープカートリッジを収
納して野山や海に携帯する屋外での使用に有利である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前出の従来
例の収納ケースでは、蓋３は身２から抜き出すと外れて
しまうため、紛失しやすい。特に見つけ出しにくい屋外
で落とした場合に困ることが多く、この点で尚改良の余
地がある。
例の収納ケースでは、蓋３は身２から抜き出すと外れて
しまうため、紛失しやすい。特に見つけ出しにくい屋外
で落とした場合に困ることが多く、この点で尚改良の余
地がある。
【０００４】本発明の目的は、上記のような身の口部に
対し蓋を抜き差しする構造の収納ケースを更に発展改良
して防塵、防水シール効果を確保しながら、身と蓋を常
に一体的に連結する構造を採ることにより、身と蓋の外
れ防止を図る点にある。
対し蓋を抜き差しする構造の収納ケースを更に発展改良
して防塵、防水シール効果を確保しながら、身と蓋を常
に一体的に連結する構造を採ることにより、身と蓋の外
れ防止を図る点にある。
【０００５】本発明の他の目的は、蓋の不用意な開き防
止を確保しながらその開き操作力の軽減を図る点にあ
る。
止を確保しながらその開き操作力の軽減を図る点にあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の前提とする収納
ケースは、図１に例示するように、テープカートリッジ
１が出し入れされる口部１１を有する有底角筒状の身２
と、身２の外面に対し抜き差し自在に挿入して口部１１
を閉塞する有底角筒状の蓋３とからなるものである。そ
のうえで、蓋３は、上記口部１１を閉塞する有底角筒部
２２から左右１対のスライド腕２３・２４を一体に延出
形成するとともに、該スライド腕２３・２４を身２の左
右壁６・７の各外面に対しスライド係合手段を介して蓋
抜差し方向にスライド自在に係合させる。そのスライド
係合手段は、スライド腕２３・２４または左右壁６・７
のいずれ一方にガイド溝１５を、他方に該ガイド溝１５
にスライド自在に係合する係合軸２５をそれぞれ設けて
なる。ガイド溝１５および係合軸２５は左右壁６・７の
各前後幅方向中央線Ｓの位置よりも前方側または後方側
に偏して設ける。そして左右壁６・７の各外面の底側寄
り端の箇所とスライド腕２３・２４の各内面の延出側端
寄りの箇所とに、蓋３の抜差し動作に伴い互いに係脱す
る凹凸部３０・２９を、上記前後幅方向中央線Ｓに対し
ガイド溝１５および係合軸２５とは反対側に存在するよ
うに設ける。
ケースは、図１に例示するように、テープカートリッジ
１が出し入れされる口部１１を有する有底角筒状の身２
と、身２の外面に対し抜き差し自在に挿入して口部１１
を閉塞する有底角筒状の蓋３とからなるものである。そ
のうえで、蓋３は、上記口部１１を閉塞する有底角筒部
２２から左右１対のスライド腕２３・２４を一体に延出
形成するとともに、該スライド腕２３・２４を身２の左
右壁６・７の各外面に対しスライド係合手段を介して蓋
抜差し方向にスライド自在に係合させる。そのスライド
係合手段は、スライド腕２３・２４または左右壁６・７
のいずれ一方にガイド溝１５を、他方に該ガイド溝１５
にスライド自在に係合する係合軸２５をそれぞれ設けて
なる。ガイド溝１５および係合軸２５は左右壁６・７の
各前後幅方向中央線Ｓの位置よりも前方側または後方側
に偏して設ける。そして左右壁６・７の各外面の底側寄
り端の箇所とスライド腕２３・２４の各内面の延出側端
寄りの箇所とに、蓋３の抜差し動作に伴い互いに係脱す
る凹凸部３０・２９を、上記前後幅方向中央線Ｓに対し
ガイド溝１５および係合軸２５とは反対側に存在するよ
うに設ける。
【０００７】
【作用】蓋３の有底角筒部２２を身２の外面に対し挿入
することにより、身２の口部１１を深く覆うことができ
て防塵、防水シール機能を発揮する。
することにより、身２の口部１１を深く覆うことができ
て防塵、防水シール機能を発揮する。
【０００８】蓋３のスライド腕２３・２４と身２の左右
壁６・７とを、そのいずれか一方に設けたガイド溝１５
に、他方に設けた係合軸２５をスライド自在に係合させ
ることにより、蓋３は身２の口部１１に対し抜き差し可
能で身２との一体的な連結状態を維持できる。
壁６・７とを、そのいずれか一方に設けたガイド溝１５
に、他方に設けた係合軸２５をスライド自在に係合させ
ることにより、蓋３は身２の口部１１に対し抜き差し可
能で身２との一体的な連結状態を維持できる。
【０００９】凸部２９と凹部と３０を係合させることに
より、蓋３が閉じ状態において不用意に抜き出し方向、
すなわち開き方向に移動するのを規制でき、閉蓋状態の
保持力を増大できる。
より、蓋３が閉じ状態において不用意に抜き出し方向、
すなわち開き方向に移動するのを規制でき、閉蓋状態の
保持力を増大できる。
【００１０】このように蓋３の開き動作を規制する凹凸
部３０・２９は、左右壁６・７の前後幅方向中央線Ｓを
境にしてガイド溝１５および係合軸２５とは反対側に存
在させることによりそれらガイド溝１５および係合軸２
５の位置から可及的に離すことができる。これによりス
ライド腕２３・２４が前記ガイド溝１５と係合軸２５と
の係合を介して左右壁６・７と一体的に連結されている
にもかかわらず、そのスライド腕２３・２４の凹部３０
または凸部２９を有する延出側端寄りの箇所を外側へた
わみ易くすることができるため、蓋３の小さい引き抜き
力でその凹凸部３０・２９の係合を解除できる。
部３０・２９は、左右壁６・７の前後幅方向中央線Ｓを
境にしてガイド溝１５および係合軸２５とは反対側に存
在させることによりそれらガイド溝１５および係合軸２
５の位置から可及的に離すことができる。これによりス
ライド腕２３・２４が前記ガイド溝１５と係合軸２５と
の係合を介して左右壁６・７と一体的に連結されている
にもかかわらず、そのスライド腕２３・２４の凹部３０
または凸部２９を有する延出側端寄りの箇所を外側へた
わみ易くすることができるため、蓋３の小さい引き抜き
力でその凹凸部３０・２９の係合を解除できる。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、蓋３の抜き差しを可能
にするとともに身２と蓋３の一体的な連結状態を維持で
きるため、蓋３を身２の口部１１から完全に抜き出した
ときも蓋３が身２から外れてしまうようなことがなく、
その離脱、紛失を防止できる。
にするとともに身２と蓋３の一体的な連結状態を維持で
きるため、蓋３を身２の口部１１から完全に抜き出した
ときも蓋３が身２から外れてしまうようなことがなく、
その離脱、紛失を防止できる。
【００１２】蓋３は閉じ状態において不用意に開き移動
するのを凹凸部３０・２９の係合により阻止できるとと
もに、蓋３を小さい引き抜き力で開けることができてそ
の開き操作性にも優れる。
するのを凹凸部３０・２９の係合により阻止できるとと
もに、蓋３を小さい引き抜き力で開けることができてそ
の開き操作性にも優れる。
【００１３】
【実施例】図示例では、８mmビデオのテープカートリッ
ジを対象としているが、その他のテープカートリッジに
も同様に適用できる。図１において、この収納ケースは
８mmビデオのテープカートリッジ１が出し入れされる有
底角筒状の身２とこれに抜き差しされる有底角筒状の蓋
３とからなる。
ジを対象としているが、その他のテープカートリッジに
も同様に適用できる。図１において、この収納ケースは
８mmビデオのテープカートリッジ１が出し入れされる有
底角筒状の身２とこれに抜き差しされる有底角筒状の蓋
３とからなる。
【００１４】身２はプラスチック成形品で、四角形の前
後壁４・５、左右壁６・７、および底壁９の五面体から
なる上方開放状の有底角筒部１０の上端側に、テープカ
ートリッジ１が出し入れされる口部１１を形成してい
る。前後壁４・５の口部側の各端縁の左右方向中央部に
それぞれ、テープカートリッジ１の上下面の一部のみを
露出させることのできる切欠部１２を形成し、その切欠
部１２に露出するテープカートリッジ１の一部を手でつ
まんで取り出し易くしている。
後壁４・５、左右壁６・７、および底壁９の五面体から
なる上方開放状の有底角筒部１０の上端側に、テープカ
ートリッジ１が出し入れされる口部１１を形成してい
る。前後壁４・５の口部側の各端縁の左右方向中央部に
それぞれ、テープカートリッジ１の上下面の一部のみを
露出させることのできる切欠部１２を形成し、その切欠
部１２に露出するテープカートリッジ１の一部を手でつ
まんで取り出し易くしている。
【００１５】図３において、身２は口部１１の外面を有
底角筒部１０の外側寸法よりもほぼ蓋３の板厚寸法分だ
け肉ぬすみ状に細く形成することにより、身２の口部１
１の外面と有底角筒部１０の外面との境界に段部１３を
形成し、閉蓋状態で蓋３の開口端がその段部１３に突き
当たるとともに、蓋３の外面と身２の有底角筒部１０の
外面とがほぼ面一状になるようにしている。
底角筒部１０の外側寸法よりもほぼ蓋３の板厚寸法分だ
け肉ぬすみ状に細く形成することにより、身２の口部１
１の外面と有底角筒部１０の外面との境界に段部１３を
形成し、閉蓋状態で蓋３の開口端がその段部１３に突き
当たるとともに、蓋３の外面と身２の有底角筒部１０の
外面とがほぼ面一状になるようにしている。
【００１６】身２の口部１１の外面上の段部１３側端に
は凹溝１４をその全周にわたって形成し、この凹溝１４
にビニルメチルシリコーン等からなる断面角型でリング
状のパッキングＰを嵌合している。
は凹溝１４をその全周にわたって形成し、この凹溝１４
にビニルメチルシリコーン等からなる断面角型でリング
状のパッキングＰを嵌合している。
【００１７】図２および図５に示すように、身２の左右
壁６・７の各外面の口部寄り側端には、各壁６・７から
一体に突設した軸部２５ａと、軸部２５ａの先端につけ
た軸径よりも径大の頭部２５ｂとからなる頭付きの係合
軸２５を備えている。図４に示すように、その係合軸２
５は左右壁６・７の各前後幅方向（身２の厚み方向）の
中央線Ｓより後方側へ偏した位置に設ける。また、図４
および図６に示すように、左右壁６・７の各外面の底側
寄り端には小さい断面半球状の凸部２９を前記中央線Ｓ
よりも前方側になるように突設している。
壁６・７の各外面の口部寄り側端には、各壁６・７から
一体に突設した軸部２５ａと、軸部２５ａの先端につけ
た軸径よりも径大の頭部２５ｂとからなる頭付きの係合
軸２５を備えている。図４に示すように、その係合軸２
５は左右壁６・７の各前後幅方向（身２の厚み方向）の
中央線Ｓより後方側へ偏した位置に設ける。また、図４
および図６に示すように、左右壁６・７の各外面の底側
寄り端には小さい断面半球状の凸部２９を前記中央線Ｓ
よりも前方側になるように突設している。
【００１８】図１および図２において、蓋３もプラスチ
ック成形品で、四角形の前後壁１６・１７、左右壁１９
・２０、および上壁２１の五面体からなる下方開放状の
有底角筒部２２と、左右壁１９・２０を前後壁１６・１
７の各下端縁１６ａ・１７ａよりも更に下方へ長く一体
に延出形成してなる弾性変形可能なスライド腕２３・２
４とを有し、該スライド腕２３・２４にはガイド溝１５
を前記係合軸２５に合わせて前後幅方向中央線Ｓよりも
後方側に偏した位置で上下方向に所定長さに開口してい
る。
ック成形品で、四角形の前後壁１６・１７、左右壁１９
・２０、および上壁２１の五面体からなる下方開放状の
有底角筒部２２と、左右壁１９・２０を前後壁１６・１
７の各下端縁１６ａ・１７ａよりも更に下方へ長く一体
に延出形成してなる弾性変形可能なスライド腕２３・２
４とを有し、該スライド腕２３・２４にはガイド溝１５
を前記係合軸２５に合わせて前後幅方向中央線Ｓよりも
後方側に偏した位置で上下方向に所定長さに開口してい
る。
【００１９】図４および図５に示すように、そのガイド
溝１５は断面Ｔ形に形成されて係合軸２５の軸部２５ａ
が貫通する狭幅溝部１５ａと径大頭部２５ｂが抜止め状
に係合する広幅溝部１５ｂとからなる。狭幅溝部１５ａ
の一部に、係合軸２５の径大頭部２５ｂの挿通を許す径
の切欠部１５ｃを形成している。
溝１５は断面Ｔ形に形成されて係合軸２５の軸部２５ａ
が貫通する狭幅溝部１５ａと径大頭部２５ｂが抜止め状
に係合する広幅溝部１５ｂとからなる。狭幅溝部１５ａ
の一部に、係合軸２５の径大頭部２５ｂの挿通を許す径
の切欠部１５ｃを形成している。
【００２０】図６に示すように、スライド腕２３・２４
の各内面の延出側端寄りの箇所には、蓋３を完全に閉じ
たときに上記凸部２９と係合する凹部３０を設ける。ス
ライド腕２３・２４の各内面の延出側先端には傾斜面３
１を前記凹部３０の下側に並べて形成することにより、
蓋３を閉じるときにスライド腕２３・２４の各延出側先
端が凸部２９を抵抗少なく乗り越えて凹部３０に凸部２
９が入り易くしている。
の各内面の延出側端寄りの箇所には、蓋３を完全に閉じ
たときに上記凸部２９と係合する凹部３０を設ける。ス
ライド腕２３・２４の各内面の延出側先端には傾斜面３
１を前記凹部３０の下側に並べて形成することにより、
蓋３を閉じるときにスライド腕２３・２４の各延出側先
端が凸部２９を抵抗少なく乗り越えて凹部３０に凸部２
９が入り易くしている。
【００２１】図２および図３において、蓋３の後壁１７
の下端縁１７ａと、左右のスライド腕２３・２４の各後
端とが交わる各コーナには補強壁２６をつけてスライド
腕２３・２４が外側方へ必要以上にたわみ変形すること
のないよう補強している。この補強壁２６に対応して身
２の後壁５の外面に補強壁２６の形状および板厚に合わ
せた凹部２７を設けている。補強壁２６はこれの内面側
を後壁１７の内面側よりも肉ぬすみ状に薄く形成するこ
とにより、蓋３の開閉に際しその補強壁２６の内面側が
パッキングＰと摺接することなく、それだけ蓋３を抜き
差し易いようにしている。
の下端縁１７ａと、左右のスライド腕２３・２４の各後
端とが交わる各コーナには補強壁２６をつけてスライド
腕２３・２４が外側方へ必要以上にたわみ変形すること
のないよう補強している。この補強壁２６に対応して身
２の後壁５の外面に補強壁２６の形状および板厚に合わ
せた凹部２７を設けている。補強壁２６はこれの内面側
を後壁１７の内面側よりも肉ぬすみ状に薄く形成するこ
とにより、蓋３の開閉に際しその補強壁２６の内面側が
パッキングＰと摺接することなく、それだけ蓋３を抜き
差し易いようにしている。
【００２２】身２と蓋３とは、蓋３側のスライド腕２３
・２４を身２の左右壁６・７の両外面に嵌め込むととも
に、ガイド溝１５の切欠部１５ｃから係合軸２５の径大
頭部２５ｂを入れて狭幅溝部１５ａに軸部２５ａをスラ
イド自在にかつ抜け止め状に係合させることにより、一
体的に連結される。
・２４を身２の左右壁６・７の両外面に嵌め込むととも
に、ガイド溝１５の切欠部１５ｃから係合軸２５の径大
頭部２５ｂを入れて狭幅溝部１５ａに軸部２５ａをスラ
イド自在にかつ抜け止め状に係合させることにより、一
体的に連結される。
【００２３】図３に実線状態で示すように、蓋３は係合
軸２５がガイド溝１５の上端位置に達するまで身２の口
部１１の外面上に差し込むと、蓋３の開口端を段部１３
に突き当てるとともに、蓋３の有底角筒部２２の内面で
パッキングＰを圧縮状に押圧するため、蓋３の内面と身
２の口部１１の外面との合わせ面間を気密、液密状にシ
ールすることができ、塵埃や水が口部１１に浸入するの
を防止できる。
軸２５がガイド溝１５の上端位置に達するまで身２の口
部１１の外面上に差し込むと、蓋３の開口端を段部１３
に突き当てるとともに、蓋３の有底角筒部２２の内面で
パッキングＰを圧縮状に押圧するため、蓋３の内面と身
２の口部１１の外面との合わせ面間を気密、液密状にシ
ールすることができ、塵埃や水が口部１１に浸入するの
を防止できる。
【００２４】また、この閉蓋状態では凸部２９が凹部３
０に係合するので、蓋３が抜き出し方向に移動するのを
規制できる。このように、凹凸部３０・２９を係合させ
て閉蓋状態を保持することにより、長期間にわたって繰
り返し使用するに伴い、たとえばパッキングＰが疲労、
劣化しても蓋３が不用意に抜き出し方向に移動するのを
防止できる。
０に係合するので、蓋３が抜き出し方向に移動するのを
規制できる。このように、凹凸部３０・２９を係合させ
て閉蓋状態を保持することにより、長期間にわたって繰
り返し使用するに伴い、たとえばパッキングＰが疲労、
劣化しても蓋３が不用意に抜き出し方向に移動するのを
防止できる。
【００２５】この閉じ状態から蓋３は上方（図３中、矢
印Ａ方向）へ抜き出すと、スライド腕２３・２４の各延
出側先端の内面が凸部２９に当り外側へたわみながら凹
部３０が凸部２９から出て行く。このさい、たとえば、
ガイド溝１５および係合軸２５と凹凸部３０・２９とが
ともに左右壁６・７の各前後幅方向中央線Ｓ上に並べて
近接状態に配設されていると、スライド腕２３・２４の
延出側先端が外側へたわむのをガイド溝１５と係合軸２
５の係合部分で抑制されるため、蓋３の抜き出し操作力
を大きく要する。しかし、上記実施例ではガイド溝１５
および係合軸２５と凹凸部３０・２９とを前後幅方向中
央線Ｓを境にしてできるだけ離した位置に設けているの
で、蓋３の小さい抜き出し操作力でスライド腕２３・２
４の延出側先端を外側へたわませることができて凹凸部
３０・２９の係合を容易に解除できる。
印Ａ方向）へ抜き出すと、スライド腕２３・２４の各延
出側先端の内面が凸部２９に当り外側へたわみながら凹
部３０が凸部２９から出て行く。このさい、たとえば、
ガイド溝１５および係合軸２５と凹凸部３０・２９とが
ともに左右壁６・７の各前後幅方向中央線Ｓ上に並べて
近接状態に配設されていると、スライド腕２３・２４の
延出側先端が外側へたわむのをガイド溝１５と係合軸２
５の係合部分で抑制されるため、蓋３の抜き出し操作力
を大きく要する。しかし、上記実施例ではガイド溝１５
および係合軸２５と凹凸部３０・２９とを前後幅方向中
央線Ｓを境にしてできるだけ離した位置に設けているの
で、蓋３の小さい抜き出し操作力でスライド腕２３・２
４の延出側先端を外側へたわませることができて凹凸部
３０・２９の係合を容易に解除できる。
【００２６】蓋３は凹凸部３０・２９の係合を解除する
と同時に、蓋３の内面によるパッキングＰへの押圧作用
を解除し、係合軸２５の案内下で上方へ抜き出される。
蓋３は、係合軸２５がガイド溝１５の下端位置に達した
ところで、係合軸２５を中心にして補強壁２６の存在す
る側、すなわち後方（図３中、矢印Ｂ方向）へ開き回動
させることにより、身２の口部１１の上方を完全に開放
することができる。この状態下でテープカートリッジ１
を身２の口部１１に自由に出し入れすることができる。
と同時に、蓋３の内面によるパッキングＰへの押圧作用
を解除し、係合軸２５の案内下で上方へ抜き出される。
蓋３は、係合軸２５がガイド溝１５の下端位置に達した
ところで、係合軸２５を中心にして補強壁２６の存在す
る側、すなわち後方（図３中、矢印Ｂ方向）へ開き回動
させることにより、身２の口部１１の上方を完全に開放
することができる。この状態下でテープカートリッジ１
を身２の口部１１に自由に出し入れすることができる。
【００２７】上記ガイド溝１５は広幅溝部１５ｂをもつ
断面Ｔ形に形成するものに限られず、狭幅溝部１５ａの
みで構成することもできる。もっとも、こうした場合は
頭付き係合軸２５の径大頭部２５ｂが左右壁６・７の外
面上に突出して摺動することになる。
断面Ｔ形に形成するものに限られず、狭幅溝部１５ａの
みで構成することもできる。もっとも、こうした場合は
頭付き係合軸２５の径大頭部２５ｂが左右壁６・７の外
面上に突出して摺動することになる。
【００２８】上記実施例のように係合軸２５として径大
頭部２５ｂをもつ頭付きのものとしていると、ガイド溝
１５に対し確実な抜け止め状態に係合させることができ
るので、上記のようにパッキングＰを入れてあって蓋３
を勢いよく引き抜く場合も、係合軸２５がガイド溝１５
から勢い余って外れ出てしまうような不具合をも防止で
きて有利である。しかし、係合軸２５としては必ずしも
頭付きのものに限定されるものではない。
頭部２５ｂをもつ頭付きのものとしていると、ガイド溝
１５に対し確実な抜け止め状態に係合させることができ
るので、上記のようにパッキングＰを入れてあって蓋３
を勢いよく引き抜く場合も、係合軸２５がガイド溝１５
から勢い余って外れ出てしまうような不具合をも防止で
きて有利である。しかし、係合軸２５としては必ずしも
頭付きのものに限定されるものではない。
【００２９】ガイド溝１５および係合軸２５において、
上記実施例の場合とは反対に、ガイド溝１５は身２の左
右壁６・７の各外面にこれら壁厚方向に貫通させること
なく肉ぬすみ状に凹設し、そのガイド溝１５に係合させ
る係合軸２５はスライド腕２３・２４の内面に突設する
こともできる。
上記実施例の場合とは反対に、ガイド溝１５は身２の左
右壁６・７の各外面にこれら壁厚方向に貫通させること
なく肉ぬすみ状に凹設し、そのガイド溝１５に係合させ
る係合軸２５はスライド腕２３・２４の内面に突設する
こともできる。
【００３０】また、凹凸部３０・２９において、上記実
施例とは反対に凹部３０を身２側の左右壁６・７に、凸
部２９をスライド腕２３・２４に設けることもできる。
施例とは反対に凹部３０を身２側の左右壁６・７に、凸
部２９をスライド腕２３・２４に設けることもできる。
【００３１】さらに、これらガイド溝１５および係合軸
２５は、上記実施例の場合とは反対に、前後幅方向中央
線Ｓよりも前方側に、凹凸部３０・２９は前後幅方向中
央線Ｓよりも後方側にそれぞれ偏して設けることもでき
る。この場合、補強壁２６は、上記実施例の場合とは反
対に、スライド腕２３・２４の各前端と前壁１６の下端
１６ａとが交わる各コーナにつけることになる。したが
って、この場合は蓋３は身２から抜出したのち係合軸２
５まわりに前方へ開き回動させることになる。
２５は、上記実施例の場合とは反対に、前後幅方向中央
線Ｓよりも前方側に、凹凸部３０・２９は前後幅方向中
央線Ｓよりも後方側にそれぞれ偏して設けることもでき
る。この場合、補強壁２６は、上記実施例の場合とは反
対に、スライド腕２３・２４の各前端と前壁１６の下端
１６ａとが交わる各コーナにつけることになる。したが
って、この場合は蓋３は身２から抜出したのち係合軸２
５まわりに前方へ開き回動させることになる。
【００３２】パッキングＰは必ずしも必要とするもので
はなく、蓋３はゴム状弾性に優れるプラスチック材料で
成形することにより、口部１１の外面に対し圧入嵌合す
るものであってもよい。
はなく、蓋３はゴム状弾性に優れるプラスチック材料で
成形することにより、口部１１の外面に対し圧入嵌合す
るものであってもよい。
【図１】開蓋状態で示す斜視図である。
【図２】身と蓋を分離状態で示す背面図である。
【図３】開閉作動状態を示す断面図である。
【図４】蓋を抜き出した状態で示す側面図である。
【図５】図４におけるＣ−Ｃ線拡大断面図である。
【図６】図３におけるＤ−Ｄ線拡大断面図である。
【図７】従来例の収納ケースを開蓋状態で示す断面図で
ある。
ある。
１ テープカートリッジ ２ 身 ３ 蓋 ６・７ 身の左右壁 １１ 口部 １５ ガイド溝 ２２ 蓋の有底角筒部 ２３・２４ スライド腕 ２５ 係合軸 ２９ 凸部 ３０ 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−56274（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭49−130814（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−20476（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−78688（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−72584（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−104683（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−169000（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭５−4787（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65D 85/575 B65D 85/00 - 85/28
Claims (1)
- 【請求項１】 テープカートリッジ１が出し入れされる
口部１１を有する有底角筒状の身２と、身２の外面に対
し抜差し自在に挿入して口部１１を閉塞する有底角筒状
の蓋３とからなり、蓋３は、上記口部１１を閉塞する有
底角筒部２２と、有底角筒部２２から一体に延出形成し
た左右１対のスライド腕２３・２４を有しており、スラ
イド腕２３・２４は身２の左右壁６・７の各外面に対し
スライド係合手段を介して蓋抜差し方向にスライド自在
に係合させており、スライド係合手段は、スライド腕２
３・２４または左右壁６・７のいずれか一方にガイド溝
１５を、他方に該ガイド溝１５にスライド自在に係合す
る係合軸２５をそれぞれ設けてなり、ガイド溝１５およ
び係合軸２５は左右壁６・７の各前後幅方向中央線Ｓの
位置よりも前方側または後方側に偏して設けられてお
り、左右壁６・７の各外面の底側寄り端の箇所とスライ
ド腕２３・２４の各内面の延出側端寄りの箇所とに、蓋
３の抜差し動作に伴い互いに係脱する凹凸部３０・２９
を、上記前後幅方向中央線Ｓに対しガイド溝１５および
係合軸２５とは反対側に存在するように設けていること
を特徴とするテープカートリッジの収納ケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03148005A JP3089328B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | テープカートリッジの収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03148005A JP3089328B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | テープカートリッジの収納ケース |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04352686A JPH04352686A (ja) | 1992-12-07 |
| JP3089328B2 true JP3089328B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=15442983
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03148005A Expired - Lifetime JP3089328B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | テープカートリッジの収納ケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3089328B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005032975A1 (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-14 | Sony Computer Entertainment Inc. | 収納ケース |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP03148005A patent/JP3089328B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04352686A (ja) | 1992-12-07 |
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