JP3089295B2 - 部屋形成構造 - Google Patents

部屋形成構造

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JP3089295B2
JP3089295B2 JP09254066A JP25406697A JP3089295B2 JP 3089295 B2 JP3089295 B2 JP 3089295B2 JP 09254066 A JP09254066 A JP 09254066A JP 25406697 A JP25406697 A JP 25406697A JP 3089295 B2 JP3089295 B2 JP 3089295B2
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喜方 溝口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の建築構造物
が形成する空間内に、複数の部屋空間を形成配置してな
る部屋形成構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の部屋形成構造としては、柱、
梁、スラブ等の構造部分と住戸部分に当たる非構造部分
とを分離したSI工法(スケルトン・インフィル工法ま
たはサポート・インフィル工法)により形成されるもの
がある。尚、SI工法は、一般的に集合住宅を対象とし
ており、集合住宅において注文建築のように各住戸の間
取り、内装、設備等の仕様を、建築主体が設計した構造
部分の範囲内において、入居者が決定できるようにした
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SI工
法においても、構造部分と非構造部分が明確に分離され
ているとは必ずしも言えず、また、非構造部分であるイ
ンフィルの単位が1住戸であり、1住戸内での部屋の形
成は簡易間仕切り壁等の間仕切り部材で構成されている
ものが一般的であった。従って、リフォームを行う場
合、1住戸単位で行うのが理想的であるが、部屋単位で
のリフォームでは、工事範囲がリフォームの対象となる
部屋だけに止まらずに、対象外の部屋の工事や関連設備
工事等の道連れ工事が発生し、大掛かりになるという問
題があった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上述の問題点を解消し、SI工法にお
ける非構造部分の設計の容易化及びリフォーム工事自体
の簡便化を図り、設計変更やリフォームに伴う対象外の
部屋の工事や設備工事等の道連れ工事を削減し、結果と
して、リフォーム工事の容易化による住宅の耐用年数を
長期化を図り、住宅としての付加価値を向上させる点に
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による部屋形成構造の第一の特徴構成は、特許
請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、部屋単位に
組み立て形成可能で、少なくとも壁パネル部材と天井パ
ネル部材と床パネル部材とを含み、且つ、分解組み立て
自在な部屋形成部材を組み立てて、既設の建築構造物が
形成する空間内に、複数の部屋空間を形成配置してなる
点にある。
【0006】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、第一の特徴構成に加えて、
前記部屋形成部材を組み立てて形成される部屋空間に対
して、特定の機能を付加するための器具またはその器具
を取り付けるための器具取付部を前記部屋形成部材に設
けてある点にある。
【0007】以下に作用並びに効果を説明する。第一の
特徴構成によれば、非構造部分であるインフィルの単位
を、1住戸から1住戸内の部屋単位に細分化できるた
め、設計変更が部屋単位で行うことができ、SI工法に
おけるインフィルの設計自由度を向上させることができ
るのである。更に、各部屋空間が、壁パネル部材と天井
パネル部材と床パネル部材等の分解組み立て自在な部屋
形成部材で形成されているため、部屋単位でのリフォー
ム工事が可能となるのである。また、パネル部材を使用
しており、リフォーム工事自体の簡素化、効率化を図る
ことができ、一部のパネル部材のみの解体も可能である
ことから、部分的なリフォームや再リフォーム等も可能
である。更に、パネル部材を工場生産によって多品種を
部品化することで、リフォーム時の設計自由度を向上さ
せることができるのである。
【0008】第二の特徴構成によれば、各部屋空間に照
明等の特定の機能を付加するための設備設計或いはリフ
ォーム設計時において、設計変更が部屋形成部材の変更
により行うことができるため、設備設計を容易化、迅速
化でき、更に、当該機能を提供する器具を取り付けるた
めの現場作業を大幅に削減することができるのである。
特に、当該器具が予め取り付けてあれば、より現場作業
の効率化が図れるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0010】図1に示すように、既設の建築構造物1の
壁、床、天井等の構造部分1aによって形成される大空
間に、複数のカプセル状の部屋空間2が水平方向に配置
形成されている。また、前記各部屋空間2は、部屋単位
に組み立て形成可能で、且つ、分解組み立て自在な部屋
形成部材6である壁パネル部材3と、床パネル部材4
と、天井パネル部材5とを組み立てることで、夫々独立
して形成されている。
【0011】尚、図2に示すように、前記壁パネル部材
3は平板壁パネル部材3aとコーナ壁パネル部材3bを
含み、前記コーナ壁パネル部材3bは平面視形状がL字
型であるため、他の支持構造部材に頼らず自立できるの
で、先ず、前記コーナ壁パネル部材3bの一つを形成す
べき部屋空間2の一つのコーナに載置し、それに前記平
板壁パネル部材3aを連結することで、前記壁パネル部
材3を支持するための他の構造部材の組み立て等の作業
を伴わずに、前記壁パネル部材3の組み立てが行えるの
である。
【0012】図3に示すように、前記壁パネル部材3の
上端面30には、夫々、各パネル部材の全幅にわたる連
通溝31が設けられてあり、前記平板壁パネル部材3a
と前記コーナ壁パネル部材3bの側端面32a、32b
を当接させ、前記各連通溝31に嵌合可能な連結部材3
3を、前記上端面30の境界をまたいで嵌め込むこと
で、前記平板壁パネル部材3aと前記コーナ壁パネル部
材3bの連結と位置合わせを同時に行う。尚、前記壁パ
ネル部材3同士の連結は、前記上端面30以外でも行
い、図4に示すように、前記側端面32a、32bの下
方部において、一方側に外部からの回動操作でパネル面
に垂直な軸芯周りに回動自在な係止爪金具34を内蔵し
た係止部35を設け、他方側には、前記係止爪金具34
が所定の回動位置で係止される係止ピン36を内蔵した
被係止部37を設けてあり、前記回動操作によって前記
係止部35と前記被係止部37を連結した後、前記回動
操作を行うために、前記部屋空間側に面するパネル面に
設けられた回動操作部38を所定の目隠し用部材で目隠
し処理する。このように、前記壁パネル部材3同士の連
結が前記部屋空間2側からの操作で行えることにより、
パネル組み立てまたは解体作業が迅速に行えるのであ
る。以上、前記平板壁パネル部材3a同士についても同
様に行う。
【0013】前記床パネル部材4は前記構造部分1aの
床面の上に載置され、その床パネル部材4の上に、前記
壁パネル部材3が載置固定され組み立てられる。ところ
で、前記床パネル部材4は、下地パネル部材と仕上げパ
ネル部材が一体化した構造であっても、分離可能な構造
であっても構わない。後者の場合、下地パネル部材の上
方に前記壁パネル部材3を載置することで、前記壁パネ
ル部材3を解体せずに仕上げパネル部材のみの交換が可
能であり、床面のリフォーム工事の場合に工期の短縮が
図れるのである。
【0014】前記天井パネル部材5の組み立ては、前記
壁パネル部材3の組み立て後に、前記天井パネル部材5
の周縁部下面側に設けられた前記連通溝31に嵌合可能
な突起部5aを、前記連通溝31の前記連結部材33が
嵌め込まれた以外の溝部分に嵌め込むように、前記天井
パネル部材5の周縁部を前記各壁パネル部材上に載置連
結する。これにより、前記連結部材33は前記連通溝3
1にあって、左右からは前記天井パネル部材5の前記突
起部5aによって、上からは前記天井パネル部材5の周
縁部下面によって固定されることになる。尚、前記構造
部分1aである既設の天井から前記天井パネル部材5を
吊り下げ支持するための天井パネル支持金具を前記既設
の天井に予め設けておくことにより、前記天井パネル部
材5の大きい、つまりは、対向する前記平板壁パネル部
材3a間のスパンの長い大空間の部屋を形成することも
可能である。
【0015】前記壁パネル部材3、前記床パネル部材4
及び前記天井パネル部材5の前記部屋空間2側に面する
表面は仕上げ処理が施されており、前記各パネル部材の
組み立てを行うだけで、現場での仕上げ処理は必要な
い。また、前記各パネル部材の仕上げ処理を多種類にわ
たって工場生産にて準備して部品化しておくことで、設
計自由度を低下させることなく、現場施工の効率化、設
計及び工事の総コストの低価格化が図れるのである。
【0016】更に、図2に示すように、前記壁パネル部
材3には、前記部屋空間内に機能を付加するための器具
7またはその器具を取り付けるための器具取付部8に接
続する電気通信系配線9等が内蔵されており、前記壁パ
ネル部材3には、前記器具7または前記器具取付部8が
予め工場生産にて設けられている。例えば、図1に示す
ように、照明器具10及びそのスイッチ11、電気コン
セント12、電話用端子13が設けられている。このよ
うに、前記壁パネル部材3に内蔵された電気通信系配線
9等を前記壁パネル部材3の一部から引き出し、既設の
電気通信系配線と接続することで、電気通信系配線工事
の手間も大幅に軽減されるのである。
【0017】以下に別実施形態を説明する。 〈1〉本実施形態では、前記複数の部屋空間2は専ら水
平方向への展開のみであったが、前記既設の建築構造物
の前記構造部分1aによって形成される大空間が高さ方
向に伸びる大空間である場合、前記各パネル部材3、
4、5等に剛性を持たせて、カプセル化した前記部屋空
間2を垂直方向に積み重ねて、高さ方向に展開するのも
好ましい実施の形態である。この場合、前記床パネル部
材4は、前記構造部分1aの床面或いは下方に位置する
他の前記部屋空間2の前記天井パネル部材5の上に載置
される。
【0018】〈2〉本実施形態では、前記各パネル部材
3、4、5の仕上げ処理は予め施されてあったが、多種
多様な表面仕上げ材を自由に選択できるようにするため
に、各パネル部材を仕上げ材と下地材に分割して構成し
ておき、例えば、両材の接合を現場で行うようにしても
構わない。
【0019】〈3〉本実施形態では、前記コーナ壁パネ
ル部材3bは前記部屋空間2側に直角に折れ曲がったL
字型であったが、必ずしも、同形状に限定されるもので
はない。逆向きに折れ曲がったL字型であっても構わな
いし、また、例えば、T字型や十字型であっても構わな
い。何れの形状であっても前記コーナ壁パネル部材3b
が自立できるものであれば良い。更に、例えば、T字型
のコーナ壁パネル部材を前記既設大空間内の既設壁面中
間部に設け、前記部屋空間に向けて突出するように、前
記平板壁パネル部材3aを前記T字型のコーナ壁パネル
部材に連結することで、大きな既設部屋内を2室以上に
分割しても構わない。この場合、前記平板壁パネル部材
3aの両面に仕上げ加工を施すのが好ましい。また、両
面が仕上げ処理された平板壁パネル部材を予め工場生産
して準備しておくのも好ましい。
【0020】〈4〉また、前記部屋形成部材6は、前記
各パネル部材3、4、5を取り付けるための枠体を形成
するフレーム部材を含んでいても構わない。この場合、
前記コーナ壁パネル部材3bが、前記壁パネル部材3に
必ずしも含まれている必要はない。
【0021】〈5〉本実施形態では、前記壁パネル部材
3に前記器具7または前記器具取付部8が予め工場生産
にて設けられているが、必ずしも、設けられてなくても
構わない。また、前記壁パネル部材3の他に前記床パネ
ル部材4や前記天井パネル部材5にも前記器具7または
前記器具取付部8を設けてあっても構わない。更に、前
記器具7または前記器具取付部8も、図2に示す、照明
器具10及びそのスイッチ11、電気コンセント12、
電話用端子13でなく、その他の器具類であっても構わ
ない。
【0022】〈6〉更に、前記平板壁パネル部材3a及
び前記コーナ壁パネル部材3bの下地材の外側に外壁パ
ネルを形成しても構わない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SI工法における非構造部分の設計が各部屋単位で独立
して行えることから、設計変更等が容易となり、更に、
リフォーム時においても、部屋形成部材の交換だけで工
事の簡便化が図れ、設計変更やリフォームに伴う対象外
の部屋の工事や設備工事等の道連れ工事が削減できるよ
うになるとともに、工事費用が削減できるようになっ
た。また、リフォーム工事の容易化による結果として、
住宅の耐用年数を長期化を図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部屋形成構造の一実施形態を示す
説明図
【図2】本発明に係る部屋形成部材による部屋空間形成
を示す分解説明図
【図3】本発明に係る部屋形成部材の連結部の要部説明
【図4】本発明に係る部屋形成部材の連結部の要部説明
【符号の説明】
1 建築構造物 1a 構造部分 2 部屋空間 3 壁パネル部材 3a 平板壁パネル部材 3b コーナ壁パネル部材 4 床パネル部材 5 天井パネル部材 6 部屋形成部材 7 器具 8 器具取付部 9 電気通信系配線 30 上端面 31 連通溝 33 連結部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部屋単位に組み立て形成可能で、少なく
    とも壁パネル部材と天井パネル部材と床パネル部材とを
    含み、且つ、分解組み立て自在な部屋形成部材を組み立
    てて、既設の建築構造物が形成する空間内に、複数の部
    屋空間を形成配置してなる部屋形成構造。
  2. 【請求項2】 前記部屋形成部材を組み立てて形成され
    る部屋空間に対して、特定の機能を付加するための器具
    またはその器具を取り付けるための器具取付部を前記部
    屋形成部材に設けてある請求項1記載の部屋形成構造。
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