JP3089241U - 木造建築における軸組接合方法、および同接合方法に用いる接合金物 - Google Patents

木造建築における軸組接合方法、および同接合方法に用いる接合金物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造住宅の軸組における柱と梁の十分な接合
強度が得られるのみならず、接合施工時の作業能率も大
幅に向上させることができる軸組接合金物を提供するこ
と。 【解決手段】 接合金物底面端部に嵌合プレートを突設
せしめており、また重荷重をも嵌合プレートと共に面で
垂直軸組部材に伝達することを可能とする挿通体(スペ
ーサー)を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、木造建築における柱・小屋束等の垂直材と梁・桁等の横架材の如き軸 組部材同士を接合する接合金物の改良に関し、更に詳しくは、充分な接合強度が 得られ、しかも接合施工時の作業能率を大幅に向上させることのできる軸組接合 に用いる接合金物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
木造軸組工法(在来工法)は、我が国の気候・風土に適した工法でありながら近 年の大工・職人等の高齢化や後継者不足等の要因から工期遅延や建築コスト高な どの弊害を招いているのが現状である。
【0003】 こうした問題を解決する方策の一つとして、現在までに、柱・小屋束等の垂直 材と梁・桁等の横架材とを、熟練技能が無くとも簡単に接合することのできる各 種の接合金物が開発さている。この接合金物を使用すれば、従来の手間のかかる 複雑な継手・仕口加工が不要になり、大幅な省力化を図れるからである。
【0004】 しかしながら、従来提案されている接合金物は、垂直材や横架材等の軸組部材同 士を接合した状態におけるその接合強度はある程度確保されているとは言い得る ものの、現場における実際の接合施工性に関しては充分に考慮されているとは言 えなかった。
【0005】 例えば、接合金物を柱等に取付ける作業段階において、従来の接合金物にあっ ては、底プレートなしにてボルト接合だけで柱等への取付けを行う場合において 柱等へのボルトを挿通する通孔径はボルト外径より多少大きめの外径とすること が多く、作業者により接合金物の取付け位置にバラツキを生じる余地があり、更 にまた、ボルト締結又は固定ピン差し込みによって横架材の固定を行うようにし ていたため、取付けた接合金物に横架材を嵌め入れ固定する作業段階において横 架材の差込み孔の一寸したズレによって固定ピンの差込み性が極端に悪くなり高 所でのピン差込作業がもたついてしまい危険な状態をも引起しかねなかったので ある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来の接合金物に上記の如き問題があったことに鑑みて為されたも のであり、充分な接合強度が得られることは勿論のこと、接合施工時の作業能率 をも大幅に向上させることができる接合金物を提供することを技術的課題とする ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するために以下のような技術的手段を採用した。 軸組部材Vにボルト止め可能な背面部11、この背面部11に対して直角な一対 の側面部12・12、及び背面部11と側面部12・12に対して直角な底面部 13により一体箱状に構成された接合金物1であり、背面部11の外面下部に突 設した嵌合プレート3を有することを特徴とする技術的手段を採用した。(図3 )
【0008】 更に軸組部材Hに重荷重がかかる場合において荷重の伝達を「請求項1」に記 載する嵌合プレート3と共に荷重を軸組部材Vに伝達するスペーサーSの突出部 を背面部11の少なくとも1箇所以上縦設する取付孔2に挿通し、軸組部材Vの 接合面の所定位置に予め穿設せる通孔hへ嵌合せしめた上でボルトBを通孔hへ 挿通しボルト止めするという技術的手段を採用した。(図3)
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を添付図面に示す実施形態を詳しく説明する。尚、図1は本考案 の実施形態たる接合金物の全体斜視図、図2〜4は実施形態の接合金物を用いて 柱と梁とを軸組接合する工程を説明する概略斜視図である。
【0010】 図1に示すように実施形態の接合金物は、上方・前方の2方向に開放部をもつ 箱状金物であり、起立状態の軸組部材V(柱)にボルト止め可能な背面部11、 この背面部11に対して直角な互いに平行な一対の側面部12・12、及び当該 背面部11と側面部12・12の各下端に直角に溶接された底面部13の各直行 平面から構成されている。
【0011】 そのうち背面部11には、長手方向に取付孔2・2…が等間隔に一列に縦設さ れており、この背面部11の外面下部には本考案の特徴とする嵌合プレート3が 後方へ向けて直角に突設されている。実施形態では、この嵌合プレート3を底面 部13の後端に一体に形成しこの底面部13を背面部11の下端に接合すること により背面部11の外面下端部に嵌合プレート3を突設せしめている。
【0012】 一方、側面部12・12には、上端部の所定位置に一対のガイド溝4・4が対 設されていると共に、その側面には2対4個の固定孔5・5、6・6が開設され ている。
【0013】 実施形態の接合金物にあっては、背面部11の下端部に嵌合プレート3を突設 しているので、軸組部材V(柱)の当接面の所定位置に予め丸鋸機等にて嵌合溝 Cを穿設して、嵌合プレート3を嵌合溝Cに嵌合した状態で、さらにスペーサー Sの突出部を背面部11の少なくとも1箇所以上縦設する取付孔2に挿通し、軸 組部材Vの接合面の所定位置に予め穿設せる通孔hへ嵌合せしめた上で接合面の 所定位置に穿設した通孔h・h及び背面部11の取付孔2・2…へボルトB・B を通し丸座金W・Wを介してナットN・Nを螺合緊締する。(図2)
【0014】 次に、側面部12・12にガイド溝4・4を形成しているので、図2に示すに如 く、予めこの軸組部材H(梁)の内部の所定位置に嵌合ボルトTを水平に挿入し 、この軸組部材H(梁)の側面の所定位置に通孔A・Aを穿設しておき、現場に おいて予め軸組部材Hに挿入しておいた嵌合ボルトTがガイドしながらガイド溝 4・4内に入る。(図3)
【0015】 さらに、接合金物1に軸組部材H(梁)を嵌め入れた後に、側面部12の固定 孔5・5、及び軸組部材H(梁)の通孔A・AにボルトB・Bを通し丸座金W・ Wを介してナットN・Nを螺合緊締し、ピンPを固定孔6・6および通孔Rへ挿 通し、接合金物1と軸組部材H(梁)とを固定する。(図4)
【0016】
【考案の効果】
また、軸組部材V(柱)と軸組部材H(梁)とを軸組接合した状態における軸 組部材同士の接合強度も従来品よりも格段に向上する。即ち、接合金物1に鉛直 下向きの荷重が加わったとき、取付ボルトだけでなく嵌合溝Cに嵌合した嵌合プ レート3も当該荷重を支えることになり、しかも、当該接合金物1の底面部13 も軸組部材H(梁)の荷重を面状に支えることになるので、接合強度も大幅にア ップするのである。
【0017】 また軸組部材H(梁)に重荷重がかかる場合においてスペーサーSも通孔hへ嵌 合しているため、嵌合プレート3と同様、荷重を面状に支えることになるので共 に重荷重を軸組部材Vに伝達することが可能となる。
【0018】 なお、実施形態の金物の使用によって、柱や梁などの軸組部材同士を接合した状 態で充分な接合強度が得られるだけでなく、以下に説明するように現場における 実際の接合作業能率をも大幅に向上させることが可能となる。
【0019】 まず、実施形態の接合金物にあっては、従来品のようにボルト接合のみで接合 金物1の取付けを行うのではなく、嵌合プレート3を嵌合溝Cに嵌合するだけで その取付け位置が作業者によってばらつくこともなく、素早く、正確な取付け作 業が可能になるのである。
【0020】 本考案の軸組接合金物は、軸組部材(梁)に挿入された嵌合ボルトTをガイド 溝により所定位置にガイドしながら、押し込んで設計通りの正確な位置に安座さ せた上で、側面部の固定孔にボルトを通して接合金物と軸組部材(梁)とをボル ト締結して固定しているので、側面部の固定孔や軸組部材(梁)の通孔を必ずし も高精度に穿孔しておく必要がなく、軸組部材(梁)の通孔を側面部の固定孔よ り大きめに開設しボルト挿通性を高めて更なる作業能率向上を図ることも可能で あり、軸組部材(梁)の固定作業を頗る簡単に行い得る。
【0021】 これに対して、従来の接合金物においては、接合金物と軸組部材H(梁)との 固定をボルト締結によるのではなく固定ピンを挿嵌することにより行うようにし ていたので、梁部材のガタつきを防ぐためには高精度に穿設した接合金物の固定 孔と軸組部材の通孔との孔位置を正確に合わせてから固定ピンを挿嵌せねばなら ず、現状において固定孔と通孔とが微妙にズレて固定ピンの差込み性が悪くなり 固定作業に支障を来すことも多々あったのである。
【0022】 また、実施形態において背面部11に取付孔2・2…を2つ以上開設したのは 軸組部材V(柱)の四方に4本の横架状態の軸組部材H(梁)を十字取合いする 場合に、取付けボルト同士の干渉を防止するためである。例えば、互いに対向す る一対の接合金物については複数の取付孔2・2…のうち上から1番目と3番目 の取付孔を使用してボルト接合し、他方の互いに対向する接合金物については取 付孔2・2…のうち上から2番目と4番目の取付孔を使用するようにすれば、取 付けボルトB同士の干渉を防止できるのである。
【0023】 なお、この実施形態では、垂直材の軸組部材V(柱)と横架材の軸組部材H( 梁)とを軸組接合する場合を例に説明しているが、横架材の軸組部材H(梁)同 士の接合にも利用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態たる接合金物の全体斜視図で
ある。
【図2】同接合金物を用いて柱と梁を接合する工程を説
明する概略斜視図である。
【図3】同接合金物を用いて柱と梁を接合する工程を説
明する概略斜視図である。
【図4】同接合金物を用いて柱と梁を接合する工程を説
明する概略斜視図である。
【符号の説明】
1 接合金物 11 背面部 12 側面部 13 底面部 2 取付孔 3 嵌合プレート 4 ガイド溝 5 固定孔 6 固定孔 V 軸組部材 C 嵌合溝 S スペーサー H 他の軸組部材 B、T ボルト A、R、h 通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱または梁等の軸組部材Vと他の軸組部
    材Hとを軸組接合するにあたり軸組部材Vにボルト止め
    可能な背面部11、この背面部11に対して直角な一対
    の側面部12・12、及び背面部11と側面部12・1
    2に対して直角な底面部13により一体箱状に構成され
    た接合金物1であり、背面部11の外面下部に突設した
    嵌合プレート3を有することを特徴とする木造建築にお
    ける接合金物。
  2. 【請求項2】 軸組部材Hに重荷重がかかる場合におい
    て荷重の伝達を「請求項1」に記載する嵌合プレート3
    と共に荷重を軸組部材Vに伝達するスペーサーS
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