JP3089237B2 - 移動通信機器用アンテナ装置 - Google Patents

移動通信機器用アンテナ装置

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JP3089237B2
JP3089237B2 JP10354575A JP35457598A JP3089237B2 JP 3089237 B2 JP3089237 B2 JP 3089237B2 JP 10354575 A JP10354575 A JP 10354575A JP 35457598 A JP35457598 A JP 35457598A JP 3089237 B2 JP3089237 B2 JP 3089237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話や携帯無
線機等の移動通信機器用アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、携帯電話や携帯無線機等
の移動通信機器には送受信用アンテナが装備されてい
る。送受信用アンテナは、通信機器本体に対して格納お
よび引出しの各操作が行えるようになっており、通話の
際には移動通信機器本体から引出されて用いられる。こ
のようなアンテナは、移動通信機器本体内に配置されて
いる信号伝送用回路に対して電気的接続されることが必
要である。このため、アンテナには、移動通信機器の本
体から引き出された状態と格納された状態とで先端に位
置する信号伝送用回路との間で電気的導通状態を維持さ
れる給電用端子が設けられている。図6は、上記のアン
テナ装置の一例を示す図であり、同図においてアンテナ
装置は、棒状のアンテナエレメント1、スリーブ2、コ
イル3を主要部として備えている。図6においてアンテ
ナエレメント1は、延長方向の一部を除いた外周が樹脂
チューブにより被覆されており、図示されない移動通信
機器本体に対して締結されるホルダ4によって引き出し
態位と格納態位とを選択できるように摺動可能に支持さ
れている。スリーブ2はアンテナエレメント1の延長方
向一端に一体化されている電気的絶縁部材からなるイン
シュレータ5を介してアンテナエレメント1と連結され
ている導電性部材であり、インシュレータ5との連結端
と反対側の端部にコイル3の倦装方向一端を固定するた
めの環状部およびその環状部の外周にトップカバー6を
取り付けるためのネジ部が形成されている。なお、図6
において符号7はボビンを、また、符号8はアンテナエ
レメント1の端末部にかしめられたエンドプラグをそれ
ぞれ示している。
【0003】アンテナエレメント1には、電気的導体で
あるステンレス製等の金属線が用いられるが、近年で
は、Ni−Ti合金などの超弾性体が用いられ、耐衝撃
性や耐久性を高めることができるようになっている(例
えば、特開平9−249928号公報)。アンテナエレ
メント1は、樹脂製のインシュレータ5内に一部が挿入
されて一体化される構成であるために、インシュレータ
5の内部に入り込む端部側に抜け止め構造が設けられて
いる。抜け止め構造としては、上記公報にも開示されて
いるように、アンテナエレメント1の軸方向と直角な方
向に張り出す扁平部を形成したり、あるいは、アンテナ
エレメント1の外形よりも大きいリング部材を装着して
かしめたりした構造がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の抜
け止め構造には次のような問題がある。抜け止め構造と
して扁平部を形成した場合には、アンテナエレメント1
の軸方向と直角な方向に平面を形成し、いわゆる、側面
から見てT形状となるような加工が必要となる。このた
め、通常のプレス加工のように、アンテナエレメント1
をプレスの金型上に載置して径方向に加圧することはで
きず、軸方向先端側から加圧するという特殊な加工方式
に限定されてしまう。さらに扁平部がアンテナエレメン
ト1の軸方向の先端部のみに位置し、その部分で軸方向
の負荷を受けることになるので、耐久性を高めるために
扁平部が大きくなってしまい、インシュレータ5の内部
を占有するスペースが大きくなる。このため、インシュ
レータ5の外形寸法をむやみに大きくすることはできな
いことから扁平部の周囲に位置するインシュレータの肉
厚が薄くなりやすく、インシュレータ5側での扁平部に
対する剥離強度を確保しにくくなる。
【0005】本発明の目的は、上記従来の移動通信機器
用アンテナ装置における問題に鑑み、簡単な加工により
インシュレータとの間の剥離強度や抜け止め機能を確保
することができる構成を備えた移動通信機器用アンテナ
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、移動通信機器に付設されて
いて、該移動通信機器の本体から引き出された状態およ
び該本体内に格納された状態のいずれかを選択されるア
ンテナエレメントを備え、該アンテナエレメントの一部
が電気的絶縁材料からなるインシュレータを介してスリ
ーブに連結されている構造を主要部として備える移動通
信機器用アンテナにおいて、上記アンテナエレメントに
は、上記インシュレータ内で一体化される箇所において
アンテナエレメントの径方向に潰されることにより、該
アンテナエレメントの外径よりも張り出した面からなる
扁平部が該アンテナエレメントの軸方向に沿って互いに
向きを異ならせて複数設けられていることを特徴とす
る。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の移
動通信機器用アンテナ装置において、上記扁平部は、隣
り合う位置で面の向きを異ならせた状態で設けられてい
ることを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の移
動通信機器用アンテナ装置において、上記扁平部は、隣
り合う面の向きが90度異なっていることを特徴として
いる。
【0009】
【作用】請求項1乃至3記載の発明では、アンテナエレ
メントの軸方向に沿って複数の扁平部が設けられ、その
扁平部がアンテナエレメントの径方向に平行する面の向
きを互いに異ならせているので、アンテナ装置としての
引き抜き力の許容値に対して複数箇所で受けることがで
き、これにより、扁平部を極端に大きくしないで済む。
しかも、扁平部の面の向きが互いに異なっているので、
一つの扁平部が欠損した場合でも他の扁平部によって上
記引き抜き力を受けることができるので、アンテナエレ
メントの抜け止めが確実に行える。特に請求項2および
3記載の発明では、隣り合う位置に扁平部が設けられる
ことにより纏めて加工することができるので、加工工数
を低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示実施例により本発明の
実施に形態を説明する。図1は、本発明による移動通信
機器用アンテナ装置(以下、アンテナ装置という)を示
す図6相当の断面図である。図1においてアンテナ装置
は、図6に示した構成と同様に、棒状のアンテナエレメ
ント10、スリーブ11、コイル12を備えている。ア
ンテナエレメント10は、図6に示した例と同様に、N
i−Ti合金などの超弾性体材料が用いられてインシュ
レータ13に先端を挿入した状態で一体化されるように
なっており、インシュレータ13内に入り込む先端部に
は、抜け止め部10Aが設けられている。
【0011】図2は、上記抜け止め部10Aの詳細を示
す側面図であり、同図において、抜け止め部10Aは、
アンテナエレメント10の軸方向に沿って複数箇所に設
けられた扁平部10A1、10A2により構成されてい
る。扁平部10A1、10A2は、アンテナエレメント
10の径方向に平行する面を有し、隣り合う各面の向き
が90度異ならせてあり、図3に示すように、十字方向
に扁平している。本実施例では、扁平部10Aが、軸方
向に沿って3カ所設けられている。なお、図3において
は、扁平部10Aを平坦面とした例が示されているが、
本発明では、このような形式に限らず、例えば、加工条
件などによって扁平面の一部が膨出した形状とする場合
もある。要は、アンテナエレメント10の外径よりも大
きく張り出した部分を持ち、その部分によりインシュレ
ータ13内で掛かり止めできるようになっていればその
形式には限定されない。
【0012】本実施例は以上のような構成であるから、
仕様に応じた外形の線材とされたアンテナエレメント1
0の先端部において扁平部10Aが形成される。扁平部
10Aは、隣り合う状態で位置し、しかも、面の向きが
90度異ならせてあるので、一方の扁平部10A1を潰
し加工により形成した後、アンテナエレメント10を9
0度回転させて再度潰し加工により扁平部10A2を形
成する。扁平部10Aが形成されたアンテナエレメント
10は、インシュレータ13の成形時、成形用金型内に
定置されてインシュレータ13とともに一体成形され
る。尚、上記アンテナエレメント10の先端部は、イン
シュレータ13に型込めされることなく、アンテナトッ
プとして用いることも可能である。
【0013】上記扁平部10Aを有するアンテナエレメ
ント10の抜け止め作用について本発明者が実験したと
ころ、図4に示す結果を得た。なお、図5は、従来のア
ンテナエレメントによる実験結果を示している。図4お
よび図5において、乾燥状態とは、いわゆる、常温放置
の状態で引き抜き力を作用させた状態であり、吸水状態
とは湯中に所定時間の間、浸漬させた後に引き抜き力を
作用させた状態を意味している。図4および図5に示す
結果から明らかなように、本発明の実施例によるアンテ
ナ装置では、従来のアンテナ装置と比較して数段の抜け
強度が得られた。これは、アンテナエレメント10の軸
方向に沿って複数箇所に設けられた扁平部10A1、1
0A2によってアンテナエレメント10に作用する引き
抜き力を分散させることができるものといえる。しか
も、扁平部10Aの各面の向きが90度位相を異ならせ
て設けられているので、引き抜き力に対する掛かり部が
有効に作用している結果といえる。本実施例によるアン
テナエレメント10の抜け止め作用に関しては、通常の
引き抜き力よりも過大な力が作用する瞬時の引き抜き動
作に対応させることができ、この場合の引き抜き耐久力
(抜け止め可能な抗力)は、一例として、14Kgf程
度であり、本実施例では、この値に十分対処することが
できる。
【0014】上記実施例によれば、複数段の扁平部によ
って引き抜き力に対する許容値を満足することができる
ので、1段の扁平部の大きさをさほど大きくしなくても
上記許容値を達成することができ、これにより、扁平部
周辺に位置するインシュレータ13の肉部の厚さが極端
に薄くなるようなことをなくして剥離強度の低下を抑制
することができる。
【0015】
【発明の効果】請求項1乃至3記載の発明によれば、ア
ンテナエレメントの軸方向に沿って複数の扁平部が設け
られ、その扁平部がアンテナエレメントの径方向に平行
する面の向きを互いに異ならせているので、アンテナ装
置としての引き抜き力の許容値に対して複数箇所で受け
ることができ、これにより、扁平部を極端に大きくしな
いで済む。しかも、扁平部の面の向きが互いに異なって
いるので、一つの扁平部が欠損した場合でも他の扁平部
によって上記引き抜き力を受けることができるので、ア
ンテナエレメントの抜け止めが確実に行える。特に請求
項2および3記載の発明では、隣り合う位置に扁平部が
設けられることにより纏めて加工することができるの
で、加工工数を低減することができる。これにより、プ
レス成形という簡単な工法によってインシュレータとの
間の剥離強度および引き抜きに対する耐久性を向上させ
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するためのアンテナ
装置の構成を示す局部的な断面図である。
【図2】図1に示したアンテナ装置に用いられるアンテ
ナエレメントの一部を示す図であり、(A)は、側面
図、(B)は(A)の状態から90度方向を変えた側面
図である。
【図3】図2に示したアンテナエレメントの斜視図であ
る。
【図4】図1に示したアンテナ装置の引き抜き強度の実
験結果を示す表図である。
【図5】アンテナエレメントの従来例による引き抜き強
度の実験結果である。
【図6】アンテナ装置の従来例を示す局部的な断面図で
ある。
【符号の説明】
10 アンテナ装置 10A 扁平部 10A1、10A2 扁平面 11 スリーブ 12 コイル 13 インシュレータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−55019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/24 H01Q 1/12 H01Q 11/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動通信機器に付設されていて、該移動
    通信機器の本体から引き出された状態および該本体内に
    格納された状態のいずれかを選択されるアンテナエレメ
    ントを備え、該アンテナエレメントの一部が電気的絶縁
    材料からなるインシュレータを介してスリーブに連結さ
    れている構造を主要部として備える移動通信機器用アン
    テナにおいて、 上記アンテナエレメントには、上記インシュレータ内で
    一体化される箇所においてアンテナエレメントの径方向
    潰されることにより、該アンテナエレメントの外径よ
    りも張り出した面からなる扁平部が該アンテナエレメン
    トの軸方向に沿って互いに向きを異ならせて複数設けら
    れていることを特徴とする移動通信機器用アンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動通信機器用アンテナ
    装置において、 上記扁平部は、隣り合う位置で面の向きを異ならせた状
    態で設けられていることを特徴とする移動通信機器用ア
    ンテナ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の移動通信機器用アンテナ
    装置において、 上記扁平部は、隣り合う面の向きが90度異なっている
    ことを特徴とする移動通信機器用アンテナ装置。
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