JP3088951B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

Info

Publication number
JP3088951B2
JP3088951B2 JP08049968A JP4996896A JP3088951B2 JP 3088951 B2 JP3088951 B2 JP 3088951B2 JP 08049968 A JP08049968 A JP 08049968A JP 4996896 A JP4996896 A JP 4996896A JP 3088951 B2 JP3088951 B2 JP 3088951B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
cable
cover
transmission
transmission circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08049968A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09245852A (ja
Inventor
佳広 樋口
Original Assignee
サンクス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サンクス株式会社 filed Critical サンクス株式会社
Priority to JP08049968A priority Critical patent/JP3088951B2/ja
Publication of JPH09245852A publication Critical patent/JPH09245852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3088951B2 publication Critical patent/JP3088951B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送回路をケーブ
ルに接続するためのコネクタに関する。
【0002】
【従来技術】例えばファクトリーオートメーション(F
A)の分野においては、コントロールユニットと入出力
機器との間の信号伝送をケーブルにより行うようにして
いる。図22は、上記信号伝送を極力少ない信号線で行
い得る省配線システムを示すものである。ここで、コン
トロールユニット1のケーブル2には、複数のコネクタ
3を介してケーブル4が接続されており、各ケーブル4
には伝送ユニット5の伝送回路5aを介して入力機器6
および出力機器7の少なくとも一方が接続されている。
【0003】この構成の場合、各伝送ユニット5にアド
レスが付与されており、コントロールユニット1からデ
ータ信号が出力されると、このデータ信号のアドレスデ
ータに対応する伝送ユニット5がデータ信号を受取り、
出力機器7に制御信号を与える。また、各伝送ユニット
5は入力機器6からデータを受取ると、コントロールユ
ニット1にデータ信号を出力する。すると、コントロー
ルユニット1は、データ信号のアドレスデータに基づい
て入力元である入力機器6を特定する。尚、アドレス設
定器5bは伝送ユニット5にアドレスを設定するための
ものである。
【0004】図23は、実開平6−62468号公報
(本出願人により出願されたもの)に開示されたコネク
タ3を示すものである。この構成の場合、ハウジング8
には、ハウジング8の上下面から突出する複数のコンタ
クト部材9が設けられており、ハウジング8にカバー1
0aおよび10bを装着すると、各コンタク部材9の上
端部および下端部に形成された溝部9aがケーブル2お
よび4の外周部に圧入され、各コンタクト部材9がケー
ブル2および4の被膜に食込んで拡開することに伴いリ
ード線に接触する。これにより、伝送回路5aがケーブ
ル4および複数のコンタクト部材9を介してケーブル2
に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の場合、伝送
回路5aをケーブル2に接続するにあたって、ハウジン
グ8にカバー10aおよび10bを装着する必要があ
る。そこで、ハウジング8に伝送ユニット5を組込み、
伝送ユニット5の伝送回路5aを複数のコンタクト部材
9に予め接続しておくことが考えられる。この構成の場
合、ハウジング8にカバー10aを装着すると、ケーブ
ル2が伝送回路5aに接続されるので、伝送回路5aの
接続作業性の向上を図り得る。尚、この構成は、公然知
られたもの,公然実施されたもの,刊行物に記載された
もののいずれでもない。
【0006】しかしながら、この構成の場合、ハウジン
グ8にカバー10aを装着すると、各コンタクト部材9
が溝部9aから拡がってしまうので、コンタクト部材9
およびケーブル2間の接続不良を手直しするにあたっ
て、ハウジング8からカバー10aを取外して再装着す
ると、コンタクト部材9とケーブル2との接触が確実に
行われない虞れがある。このため、伝送回路5aを有す
る高価なハウジング8を破棄する無駄が生じる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、伝送回路をケーブルに簡単に接続す
ることができ、しかも、伝送回路をケーブルに再接続す
るにあたって破棄する必要がないコネクタを提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコネクタは、伝
送回路を有するハウジングと、このハウジングに装着さ
れることに伴い、該ハウジングとの間でケーブルを挟持
するカバーと、このカバーに設けられ、溝部を有するコ
ンタクト部材とを備え、このコンタクト部材は、前記カ
バーの前記ハウジングへの装着時に前記溝部が前記ケー
ブルの外被を突き破ると共に、該溝部内にケーブルの導
体が圧接されることに伴いケーブルに接続され、前記カ
バーおよび前記ハウジングの各々には、該カバーの該ハ
ウジングへの装着状態で前記コンタクト部材と前記伝送
回路とを接続するための接続部材が設けられているとこ
ろに特徴を有する。
【0009】上記手段によれば、伝送回路をケーブルに
接続するにあたっては、ハウジングにカバーを装着し、
ハウジングとカバーとの間でケーブルを挟持する。する
と、カバーに設けられたコンタクト部材の溝部がケーブ
ルの外被を突き破り、該溝部内にケーブルの導体が圧接
されることに伴い、コンタクト部材がケーブルに接続さ
れる。これと共に、カバーの接続部材およびハウジング
の接続部材により、コンタクト部材と伝送回路とを接続
する。従って、ハウジングに2つのカバーを装着する手
間がなくなるので、伝送回路がケーブルに簡単に接続さ
れる。しかも、コンタクト部材がカバーに設けられてい
るので、コンタクト部材が溝部から拡開した場合には、
カバーを破棄することで対応できる。このため、伝送回
路を有する高価なハウジングを破棄する必要がなくな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図9に基づいて説明する。まず、図6において、
ハウジング11は合成樹脂からなるケース11aおよび
11bを接合してなるものであり、ケース11bの表面
にはケーブル受け部12が形成されている。このケーブ
ル受け部12は、断面円弧状をなす4つの凹部12aを
並設してなるものであり、図8に示すように、ケース1
1bの表面に伝送ケーブル13を載置すると、伝送ケー
ブル13のケーブル線13a〜13dが凹部12a内に
嵌り込むようになっている。
【0011】尚、伝送ケーブル13はコントロールユニ
ット(図示せず)に接続されたものであり、図9に示す
ように、伝送ケーブル13のケーブル線13aおよび1
3dは電源線(+Vライン,0Vライン)として機能
し、ケーブル線13bおよび13cは信号線(データラ
イン,GNDライン)として機能する。
【0012】ハウジング11のケース11bには、図6
に示すように、各凹部12a内に位置して凹部11cが
形成されており、各凹部11c内には、図1に示すよう
に、接続部材に相当する雌側中継端子14の二股部14
aが嵌合されている。これら各中継端子14は二股部1
4aおよび直状部14bからなるものであり、直状部1
4bは、凹部11cの底壁を貫通してハウジング11内
に突出している。また、ハウジング11内には回路基板
15が収容されており、各中継端子14の直状部14b
は回路基板15の印刷パターンに接続されている。
【0013】図4に示すカバー16は合成樹脂をコ字状
に射出成形してなるものであり、カバー16の両側板部
には係合孔16aが形成されている。また、ハウジング
11のケース11aには、両側部に位置して係合凸部1
1dが一体形成されている(1個のみ図示する)。そし
て、ハウジング11の各係合凸部11dには傾斜面部1
1eが形成されており、ハウジング11の外側部にカバ
ー16を押込むと、カバー16の各側板部が傾斜面部1
1eに乗上げて外側へ弾性変形し、カバー16の各係合
孔16aがハウジング11の係合凸部11dに係合する
ようになっている。これにより、図2および図3に示す
ように、カバー16がハウジング11に装着され、両者
の間で伝送ケーブル13が挟持される。
【0014】図7に示す雄側中継端子17は、コンタク
ト部材に相当するコンタクト部17aおよび接続部材に
相当するコンタクト部17bをベース部17cにより連
結した形態をなしている。そして、各中継端子17のベ
ース部17cは、図5に示すように、カバー16内に埋
設されている。尚、複数の中継端子17のベース部17
cは、カバー16の成形時にキャビティ内に収容される
ことに伴い(いわゆるインサート成形)、カバー16内
に埋設されている。
【0015】各中継端子17のコンタクト部17aに
は、図7に示すように、U字状をなす溝部17dが形成
され、コンタクト部17bには槍部17eが形成されて
いる。そして、図8において、ハウジング11にカバー
16を装着すると、各コンタクト部17bの溝部17d
がケーブル線13a〜13dの外被を突き破ると共に、
各溝部17dが拡開しながらその内面部にケーブル線1
3a〜13dの導体が食込んでリード線に圧接する。こ
れと共に、各槍部17eがケーブル線13a〜13dを
貫通し、図1に示すように、雌側中継端子14の二股部
14a内に嵌合される。これにより、ケーブル線13a
〜13dが中継端子17を介して中継端子14に接続さ
れる。
【0016】回路基板15には、図9に示すように、伝
送回路18が実装されている。この伝送回路18は、ア
ドレス検出回路18a,一致検出回路18b,送信回路
18c,受信回路18dを有するものであり、ハウジン
グ11の各中継端子14は、回路基板15の印刷パター
ンを介して伝送回路18に接続されている。従って、ハ
ウジング11にカバー16を装着すると、伝送回路18
が複数の中継端子14および17を介して伝送ケーブル
13に接続される。
【0017】回路基板15には、図1に示すように、中
継端子14の反対側に位置して4つの雄側入出力端子1
9(図2参照)が実装されており、これら各入出力端子
19は、回路基板15の印刷パターンを介して伝送回路
18に接続されている。また、ハウジング11のケース
11aおよび11bには、図2に示すように、角筒状の
コネクタ部20が一体形成されており、4つの入出力端
子19はコネクタ部20内に位置している。
【0018】従って、コネクタ部20に入力機器21
(図9参照)のコネクタおよび出力機器22(図9参
照)のコネクタを差込むと、該コネクタの雌側入出力端
子(図示せず)が雄側入出力端子19を介して伝送回路
18に接続される。尚、入力機器21は検出センサ,リ
ミットスイッチ等からなり、出力機器22は表示灯,電
磁弁等からなる。
【0019】ハウジング11のケース11aには、図2
に示すように、窓部11fが形成されている。また、伝
送回路18には、図9に示すように、アドレス設定スイ
ッチ23が接続されている。このアドレス設定スイッチ
23は、複数のスイッチからなるものであり、各スイッ
チの操作部23aは、図2に示すように、窓部11fを
通して外部に露出している。そして、信号伝送を行うに
あたって、窓部11fを通して任意の操作部23aを操
作すると、伝送回路18に固有アドレスが設定されるよ
うになっている。
【0020】尚、アドレス設定スイッチ23により設定
される固有アドレスは1つのアドレス値のみである。こ
のため、伝送回路18は、アドレス設定スイッチ23に
より設定されたアドレス値を送信用の固有アドレスと
し、このアドレス値に所定値を加算した値を受信用の固
有アドレスとする。
【0021】次にコネクタの組立て手順について説明す
る。ハウジング11のケーブル受け部12を上側にし
て、ケーブル受け部12に伝送ケーブル13を載置した
後、ハウジング11の外側部にカバー16を押込む。す
ると、カバー16の各側板部が傾斜面部11eに乗上げ
て外側へ弾性変形することに伴い、カバー16の各係合
孔16aがハウジング11の係合凸部11dに係合し、
カバー16がハウジング11に装着される。
【0022】このとき、各中継端子17の溝部17dが
ケーブル線13a〜13dの外被を突き破ると共に、各
溝部17dが拡開しながらその内面部にケーブル線13
a〜13dの導体が食込んでリード線に圧接する。これ
と共に、各中継端子17の槍部17eがケーブル線13
a〜13dを貫通し、中継端子14の二股部14a内に
嵌合する。これにより、伝送回路18が4つの中継端子
14および4つの中継端子17を介して伝送ケーブル1
3に接続される。
【0023】次に上記構成の作用を図9に基づいて説明
する。コントロールユニットからアドレス信号およびデ
ータ信号が出力され、伝送ケーブル13,複数の中継端
子17,複数の中継端子14を通して伝送回路18に入
力されると、まず、伝送回路18のアドレス検出回路1
8aがアドレス信号を検出し、一致検出回路18bに出
力する。
【0024】一致検出回路18bは、アドレス信号を受
けると、送信用の固有アドレスとアドレス信号とを比較
し、両者が一致している場合には送信回路18cに送信
開始信号を出力する。すると、送信回路18cが入力機
器21からの入力信号を入出力端子19を通して受取
り、中継端子14,中継端子17,伝送ケーブル13を
通してコントロールユニットに出力する。これと共に、
一致検出回路18bは、アドレス信号を受けると、受信
用の固有アドレスとアドレス信号とを比較し、両者が一
致している場合には受信回路18dに受信開始信号を出
力する。すると、受信回路18dは、アドレス信号に続
いて出力されたデータ信号を受取り、入出力端子19を
通して出力機器22に出力する。
【0025】しかして、以上のように構成されたコネク
タを伝送ケーブル13に複数個接続し、各コネクタの入
出力端子19に入力機器21および出力機器22を接続
することに伴い、1本の伝送ケーブル13により複数の
入力機器21とコントロールユニットとの間,複数の出
力機器22とコントロールユニットとの間で信号伝送が
行われる。
【0026】上記実施例によれば、ハウジング11にカ
バー16を装着する1つの動作を行うだけで、伝送回路
18が複数の中継端子14および17を介して伝送ケー
ブル13に接続される。このため、図23に示すよう
に、伝送回路5aをケーブル2に接続するにあたって、
ハウジング8にカバー10aおよび10bを装着すると
いった2つの動作を要していた場合に比べ、伝送回路1
8の伝送ケーブル13に対する接続作業性が大幅に向上
する。
【0027】しかも、ハウジング11に伝送回路18を
組込み、カバー16に中継端子17を組込んだ。このた
め、中継端子17のコンタクト部17aおよび伝送ケー
ブル13間の接続不良を手直しするにあたって、中継端
子17が溝部17dから拡がって再利用不可能になった
としても、伝送回路18を備えていない比較的安価なカ
バー16を破棄することで対応できるので、無駄なコス
トが削減される。
【0028】また、各中継端子17の各コンタクト部1
7bをケーブル線13a〜13dを貫通して中継端子1
4の二股部14aに嵌合した。このため、ケーブル線1
3a〜13dと各中継端子17との接触抵抗がより小さ
くなり、信号伝送のロスが少なくなると共に、例え各中
継端子17とケーブル線13a〜13dとの接触が不十
分であっても、各中継端子17がケーブル線13a〜1
3dに確実に接続される。
【0029】次に本発明の第2実施例を図10および図
11に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。まず、図10
において、ハウジング11のケース11aには、両側部
に位置して係合孔11gが形成されている(1個のみ図
示する)。また、カバー16の両側板部には、図11に
示すように、係合凸部16bが一体形成されており、各
係合凸部16bには傾斜面部16cが形成されている。
【0030】上記実施例によれば、ハウジング11のケ
ーブル受け部12に伝送ケーブル13を載置した後、ハ
ウジング11の外側部にカバー16を押込むと、各係合
凸部16bの傾斜面部16cがハウジング11の側面に
乗上げる。これにより、カバー16の両側板部が外側へ
弾性変形し、カバー16の各係合凸部16bがハウジン
グ11の係合孔11gに係合し、カバー16がハウジン
グ11に装着される。従って、ハウジング11にカバー
16を装着する1つの動作を行うだけで、伝送回路18
が複数の中継端子14および17を介して伝送ケーブル
13に接続されるので、上記第1実施例と同様の効果を
奏する。
【0031】次に本発明の第3実施例を図12ないし図
16に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。まず、図15
において、ハウジング11には、側方へ大きく突出する
凸部11hが形成されており、回路基板15は、凸部1
1h内にも及んで収容されている。また、ケース11b
には、凸部11hに位置して4本の中継端子24が装着
されている。これら各中継端子24は接続部材に相当す
るものであり、回路基板15の印刷パターンを介して伝
送回路18に接続されている。
【0032】カバー16には、図16に示すように、略
L字状に突出する板部16dが一体形成されており、こ
の板部16dには4つの端子孔16eが形成されてい
る。また、カバー16の板部16d内には、4つの中継
端子25のベース部25aが埋設されている。これら各
中継端子25は、接続部材に相当する雌端子(図示せ
ず)およびコンタクト部材に相当するコンタクト部25
bをL字板状のベース部25aにより連結した形態をな
すものであり、各雌端子はカバー16の端子孔16e内
に位置し、各コンタクト部25bにはU字状をなす溝部
25cが形成されている。尚、各中継端子25はカバー
16にインサート成形されている。
【0033】上記実施例によれば、図12ないし図14
に示すように、ハウジング11にカバー16を装着し、
両者の間で伝送ケーブル13を挟持すると、各コンタク
ト部25bの溝部25cがケーブル線13a〜13dの
外被を突き破ると共に、各溝部25cが拡開しながらそ
の内面部にケーブル13a〜13dの導体が食込んでリ
ード線に圧接する。これと共に、カバー16の各端子孔
16eが中継端子24の外周部に挿入され、各中継端子
25の雌端子が中継端子24に接続される。従って、ハ
ウジング11にカバー16を装着する1つの動作を行う
だけで、伝送回路18が複数の中継端子24および25
を介して伝送ケーブル13に接続されるので、上記第1
実施例と同様の効果を奏する。
【0034】次に本発明の第4実施例を図17ないし図
21に基づいて説明する。尚、上記第3実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。まず、図20
において、ハウジング11には可撓性プリント基板26
(以下、FPC26と称する)が取付けられており、F
PC26の一端部は回路基板15の印刷パターンを介し
て伝送回路18に接続され、他端部はハウジング11か
ら突出している。
【0035】FPC26の他端部にはコネクタ27が接
続されており、このコネクタ27には接続部材に相当す
る4つの中継端子27aが装着されている。また、カバ
ー16には、図21に示すように、略矩形状に突出する
板部16d´が一体形成されている。そして、この板部
16d´の側部には4つの端子孔16fが形成されてお
り、各中継端子25の雌端子は端子孔16f内に位置し
ている。
【0036】上記実施例によれば、図17ないし図19
に示すように、ハウジング11にカバー16を装着し、
両者の間で伝送ケーブル13を挟持すると、各コンタク
ト部25bの溝部25cがケーブル線13a〜13dの
外被を突き破ると共に、各溝部25cが拡開しながらそ
の内面部にケーブル線13a〜13dの導体が食込んで
リード線に圧接する。この後、FPC26を折曲げて、
カバー16の各端子孔16f内にコネクタ27の中継端
子27aを挿入すると、各中継端子27aが中継端子2
5の雌端子に接続される。
【0037】従って、ハウジング11にカバー16を装
着する動作,FPC26を折曲げる動作を行うだけで、
伝送回路18が複数の中継端子27aおよび25を介し
て伝送ケーブル13に接続される。このため、図23に
示すように、伝送回路5aをケーブル2に接続するにあ
たって、ハウジング8に2つのカバー10aおよび10
bを装着する手間を要していた場合に比べ、伝送回路1
8の伝送ケーブル13に対する接続作業性が向上する。
【0038】尚、上記第1〜第4実施例においては、伝
送回路18に入力機器21および出力機器22を接続す
るにあたって、ハウジング11のコネクタ部20に入力
機器21のコネクタおよび出力機器22のコネクタを嵌
合する構成としたが、これに限定されるものではなく、
例えば下記(1)または(2)の構成としても良い。 (1)伝送回路18に複数のケーブルを接続し、これら
各ケーブルの一端部をハウジング11の外部に突出させ
る。そして、これら各ケーブルの一端部に入力機器21
および出力機器22を接続する。 (2)ハウジング11にネジ式の端子金具を複数取付
け、これら各端子金具を伝送回路18に接続しておく。
そして、これら各端子金具に入力機器21および出力機
器22を接続する。
【0039】また、上記第1〜第4実施例においては、
ハウジング11に窓部11fを形成し、アドレス設定ス
イッチ23の操作部23aを外部操作する構成とした
が、これに限定されるものではなく、例えば下記(1)
または(2)の構成としても良い。 (1)複数の操作部23aを外部操作不能に設け(例え
ば窓部11fを廃止する)、ハウジング11の組立て段
階で任意の操作部23aを操作しておくことに伴い、予
め固有アドレスを設定しておく。 (2)ハウジング11内にメモリを組込み、外部制御装
置から伝送ケーブル13を通してメモリに固有アドレス
を設定する。
【0040】また、上記第1〜第4実施例においては、
カバー16をハウジング11に装着するにあたって、カ
バー16の係合孔16aをハウジング11の係合凸部1
1dに係合したり、カバー16の係合凸部16bをハウ
ジング11の係合孔11gに係合したりしたが、これに
限定されるものではなく、例えば両者をネジ止めする構
成としても良い。
【0041】また、上記第1〜第4実施例においては、
伝送回路18として、入力機器21からの信号をコント
ロールユニットに出力する機能,コントロールユニット
からのデータ信号を出力機器22に出力する機能の双方
を有するものを用いたが、これに限定されるものではな
く、例えば、いずれか一方の機能を有するものを用いて
も良い。
【0042】また、上記第1〜第4実施例においては、
伝送回路18に入力機器21および出力機器22を接続
したが、これに限定されるものではなく、例えば入力機
器21および出力機器22のいずれか一方を複数接続す
る構成としても良い。この構成の場合、アドレス設定ス
イッチ23の1つのスイッチを入出力切換え用とし、入
力機器21を複数接続するモードと、出力機器22を複
数接続するモードとの間で切換えを行う構成としても良
い。
【0043】また、上記第1〜第4実施例においては、
シリアルに信号伝送を行うシステムに本発明を適用した
が、これに限定されるものではなく、例えばパラレルに
信号伝送を行うシステムに本発明を適用しても良い。こ
の構成の場合、ハウジング11の凹部12aや中継端子
14,17,24,25,27aはケーブル線の数に合
せて設けることになる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のコネクタによれば、ハウジングにカバーを装着し、コ
ンタクト部材およびケーブル間の接続,接続部材による
コンタクト部材と伝送回路との間の接続を行うだけで、
伝送回路がケーブルに接続される。このため、伝送回路
のケーブルに対する接続作業性が向上する。しかも、ケ
ーブルの接続不良を手直しするにあたって、伝送回路を
備えていない比較的安価なカバーを破棄することで対応
できるので、無駄なコストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(コネクタの組立
て状態を示す断面図)
【図2】コネクタの組立て状態を示す斜視図
【図3】コネクタの組立て状態を示す正面図
【図4】ハウジング,カバー,ケーブルを示す分解斜視
【図5】ハウジング,カバー,ケーブルを分解して示す
断面図
【図6】ハウジングを示す斜視図
【図7】中継端子を示す斜視図
【図8】コネクタの組立て手順を説明するための正面図
【図9】省配線システムの概略を示すブロック図
【図10】本発明の第2実施例を示す図(ハウジング,
カバー,ケーブルを示す分解斜視図)
【図11】コネクタの組立て手順を説明するための正面
【図12】本発明の第3実施例を示す図(コネクタの組
立て状態を示す斜視図)
【図13】コネクタの組立て状態を示す正面図
【図14】ハウジング,カバー,ケーブルを示す分解斜
視図
【図15】ハウジングを示す図
【図16】カバーを示す図
【図17】本発明の第4実施例を示す図(コネクタの組
立て状態を示す斜視図)
【図18】コネクタの組立て状態を示す正面図
【図19】ハウジング,カバー,ケーブルを示す分解斜
視図
【図20】ハウジングを示す図
【図21】カバーを示す図
【図22】従来例を示す図(省配線システムの概略を示
すブロック図)
【図23】コネクタを示す分解斜視図
【符号の説明】
11はハウジング、13は伝送ケーブル(ケーブル)、
14は雌側中継端子(接続部材)、16はカバー、17
aはコンタクト部(コンタクト部材)、17bはコンタ
クト部(接続部材)、17dは溝部、18は伝送回路、
24は中継端子(接続部材)、25bはコンタクト部
(コンタクト部材)、25cは溝部、27aは中継端子
(接続部材)を示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/24 H01R 12/04 - 12/38 H01R 9/03 H01R 13/518 H01R 13/66

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送回路を有するハウジングと、 このハウジングに装着されることに伴い、該ハウジング
    との間でケーブルを挟持するカバーと、 このカバーに設けられ、溝部を有するコンタクト部材と
    を備え、 前記コンタクト部材は、前記カバーの前記ハウジングへ
    の装着時に前記溝部が前記ケーブルの外被を突き破ると
    共に、該溝部内にケーブルの導体が圧接されることに伴
    いケーブルに接続され、 前記カバーおよび前記ハウジングの各々には、該カバー
    の該ハウジングへの装着状態で前記コンタクト部材と前
    記伝送回路とを接続するための接続部材が設けられてい
    ることを特徴とするコネクタ。
JP08049968A 1996-03-07 1996-03-07 コネクタ Expired - Fee Related JP3088951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08049968A JP3088951B2 (ja) 1996-03-07 1996-03-07 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08049968A JP3088951B2 (ja) 1996-03-07 1996-03-07 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09245852A JPH09245852A (ja) 1997-09-19
JP3088951B2 true JP3088951B2 (ja) 2000-09-18

Family

ID=12845832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08049968A Expired - Fee Related JP3088951B2 (ja) 1996-03-07 1996-03-07 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3088951B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4749895B2 (ja) * 2006-03-10 2011-08-17 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP5293458B2 (ja) * 2009-07-01 2013-09-18 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ、コネクタ付き信号ケーブル及び機器接続構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09245852A (ja) 1997-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1034983B1 (en) Branch connection box
US20020187660A1 (en) Coaxial cable connector
KR960006146A (ko) 세이프티 코넥터
US20100155135A1 (en) Illumination unit
JP3088951B2 (ja) コネクタ
JPH10326660A (ja) アクチュエータ又はセンサの接続モジュール
US20020127904A1 (en) Relay connector
JP2005149935A (ja) 圧接ジョイントコネクタ
JP2860865B2 (ja) コネクタの端子固定装置
JPH10315803A (ja) 電装ユニットの組付接続構造
JPH1116619A (ja) コネクタの取付構造
JP2002208464A (ja) ランプソケット及びソケットアセンブリ
JP2000033848A (ja) エアバッグ制御装置
JP3081769B2 (ja) 電気接続箱
JP3261228B2 (ja) 操作用端末器の取付装置
JP3555405B2 (ja) 電気コネクタ
JP2882288B2 (ja) 電気接続箱
JP2000251988A (ja) 回路ユニット
JP3140886B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3242203B2 (ja) コネクタ
JPH0217425Y2 (ja)
JP2000036347A (ja) 端子装置
JP3535035B2 (ja) コネクタの端子係止構造
JP2001320814A (ja) 電気接続箱
KR100362710B1 (ko) 차량 배선용 커넥터의 방수장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees