JP3088823B2 - フィルタ付き分岐結合器 - Google Patents

フィルタ付き分岐結合器

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JP3088823B2
JP3088823B2 JP6504392A JP6504392A JP3088823B2 JP 3088823 B2 JP3088823 B2 JP 3088823B2 JP 6504392 A JP6504392 A JP 6504392A JP 6504392 A JP6504392 A JP 6504392A JP 3088823 B2 JP3088823 B2 JP 3088823B2
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久治 柳川
健男 清水
史朗 中村
功 大山
泉 三川
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ通信や光セ
ンサシステムで使用されるフィルタ付き分岐結合器に関
し、更に詳しくは、構成が簡略化され、高い生産性の下
で製造することができるとともに、通信用の光を流しな
がら光ポートの障害点を探索する光も同時に流すことが
できるフィルタ付き分岐結合器に関する。
【0002】
【従来の技術】分岐結合器を組み込んだ光ファイバ通信
システムでは、OTDRからの信号光でシステムにおけ
る障害点を探索することは困難である。例えば、図4で
示したシステムの場合を考える。このシステムは、1本
の入力ポート1aとこれから分岐する4本の出力ポート
1b,1c,1d,1eとから成る1入力・4出力の分
岐結合器1を介して、その入力ポート1aには光ファイ
バ2を接続し、各出力ポートにはそれぞれ光ファイバ3
a,3b,3c,3dを接続して構成されている。
【0003】このシステムにおいて、光ファイバ2の方
から固定波長光発信のOTDR4aによって障害点を探
索した場合、分岐結合器1内の障害点とOTDR4aと
の距離を判定することはできるが、しかし、障害が生じ
た光ポートはどの光ポートであるかを特定することがで
きない。しかも、OTDR4aと障害点との距離が判定
できるとはいえ、それは、この分岐結合器が1入力・2
出力のものや1入力・4出力のもののように、分岐する
光ポートの本数が少ない場合であり、例えば、1入力・
16出力の分岐結合器のように分岐数が多くなると、妨
害光の作用でS/N比が劣化してしまい、OTDRと障
害点との距離を判定することは困難になる。
【0004】このような問題に対しては、図5で示した
ようなシステムが提案されている。すなわち、OTDR
を可変波長光源を有するOTDR4bに変え、分岐結合
器1の各出力ポートに、それぞれ、異なる透過波長もし
くは反射波長で感応し、一般的には異なる透過率を有す
るフィルタ5a,5b,5c,5dを配置したものであ
る。
【0005】このシステムによれば、OTDR4bと障
害点との距離を判定することができるし、また障害点が
生じた出力ポートも特定することができる。しかしなが
ら、図5で示したシステムにおいては、分岐結合器の分
岐側の各出力ポートの全てに、それぞれ異種類のフィル
タを配置することが必要であるため、その製造は極めて
煩雑であり、生産性の点で非効率である。
【0006】このような問題を解決するために、例え
ば、特願平3−131165号では次のようなフィルタ
付き分岐結合器が提案されている。この分岐結合器は、
分岐側の各出力ポートの全てを横断して例えば1枚の共
通な誘電体多層膜フィルタを配置したもので、そのとき
の各出力ポートと共通フィルタとの交差角がそれぞれの
出力ポートで異なるようにしたものである。
【0007】この分岐結合器の場合、誘電体多層膜フィ
ルタでは、そこに入射する光の入射角が大きくなるにつ
れて通過または反射する光が短波長側にシフトするとい
う事実を利用することにより、複数の出力ポートには共
通のフィルタを使用しているにもかかわらず、それぞれ
の出力ポートに対するフィルタの通過/反射特性が異な
ってくるため、それぞれの出力ポートを分別して識別で
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この分岐結合器では、
図5で示したような分岐側の各出力ポートにそれぞれ独
立してフィルタを配置することが不要になり、その製作
は図5で示した分岐結合器に比べはるかに簡単になる。
しかしながら、上記した分岐結合器の場合、組み込んだ
誘電体多層膜フィルタは、それぞれの光ポートに対し2
つの波長で機能をするものではない。そのため、例え
ば、ある波長の通信用の光を流しながら別の波長の障害
点探索用の光を同時に流すことができないという問題が
ある。
【0009】本発明は、このような問題を解決し、通信
用の光を使用しながら障害点探索用の光も同時に流すこ
とができるフィルタ付き分岐結合器の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、少なくとも1本の光ポート
と、前記光ポートから分岐または結合する複数本の光ポ
ートから成る光ポート群と、前記光ポート群の各光ポー
トとの交差角はそれぞれ異なるようにして、前記光ポー
ト群を横断して配設された単数もしくは複数の共通の誘
電体多層膜フィルタとを有するフィルタ付き分岐結合器
において、前記誘電体多層膜フィルタが、少なくとも2
つの通過波長帯域を有することを特徴とするフィルタ付
き分岐結合器が提供される。
【0011】
【作用】本発明の分岐結合器に組み込む誘電体多層膜フ
ィルタは、少なくとも2つの通過波長帯域を有している
が、その理想的な波長特性は、例えば図3の概略図で示
したようなものであり、ある波長λaとある波長λbを
含んでいる。したがって、波長λaを含む通過波長域の
光を情報通信用に、また波長λbを含む通過波長域の光
をOTDRによる探索用にそれぞれ用いることにより、
各光ポートに対しては、通信用の光を流しながら波長λ
bを含む光を流して障害点を独立して探索することがで
きるようになる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1で示した分岐結合器は、シリコン基板の
上に火炎堆積法によって石英微粒子を層状に堆積したの
ちそれをガラス化し、更にここにドライエッチングを施
して、1本の石英系導波路6とそれから分岐する2本の
石英系導波路7,8を形成した1入力・2出力ツリース
プリッタである。これらの石英系導波路6,7,8の断
面寸法および比屈折率差Δは、標準単一モードファイバ
と整合するように、それぞれ8μm□,0.3%に選定さ
れている。
【0013】石英系導波路7,8はそれぞれの出射端7
a,8a側では全て互いが平行に配列しているが、石英
系導波路6から分岐する個所から平行に配列される個所
までの間は、例えば曲線形状の石英系導波路7b,8b
がそれぞれ介挿されている。これらの石英系導波路7,
8には、この2本の導波路を共通に横断して1枚の誘電
体多層膜フィルタ9が配置されている。
【0014】この場合、誘電体多層膜フィルタ9の一方
の端部9aは石英系導波路7の平行な個所で交差し、ま
た誘電体多層膜フィルタ9の他方の端部9bは石英系導
波路8の平行な個所ではなく曲線になっている石英系導
波路8bの所定の個所で交差している。このようにし
て、誘電体多層膜フィルタ9と石英系導波路7との交差
各θ1 は77°(したがって、光の入射角は13°),
誘電体多層膜フィルタ9と曲線の石英系導波路8bとの
交差角は74°(したがって、光の入射角は16°)に
なっている。
【0015】ここで、誘電体多層膜フィルタ9は、厚み
20μmのガラス基板の上にTiO 2 /SiO2 から成
る層を7層積層して成るものであり、その透過率波長特
性は、図2で示したように、2つの通過波長帯域を有
し、一方は1.3μmの波長を含む短波長通過型であり、
他方は1.65μmの波長を含む帯域通過型になってい
る。
【0016】なお、誘電体多層膜フィルタ9を上記した
状態で配置する場合には、配置すべき個所に斜めに食刻
したスリットを設け、このスリット内に誘電体多層膜フ
ィルタ9を収納し、このフィルタ9と各石英系導波路の
間を光接着剤などで接続すればよい。図1で示した分岐
結合器を図5で示したシステムに組み込み、波長1.3μ
mの光を通信用として使用しながら、1.65μm帯の可
変波長レーザダイオード(波長可変範囲:1.62〜1.6
8μm)を備えたOTDRで、石英系導波路7と石英系
導波路8に接続した各光ファイバの損失を測定した。各
光ファイバの損失をそれぞれ独立して評価することがで
きた。
【0017】以上の説明は1入力・2出力ツリースプリ
ッタに関するものであるが、例えば、分岐側の光ポート
がN本の石英系導波路である1×Nツリースプリッタに
おいても、少なくとも2つの通過波長帯域を有する1枚
の誘電体多層膜フィルタを配置する個所におけるN本の
各光ポートを、前記誘電体多層膜フィルタとの各交差角
が、いずれも異なるように形成すれば、1枚のフィルタ
で各光ポートの障害点を判定することができる。
【0018】また、実施例で示したような1入力・多出
力の導波路型分岐結合器に代えて、2入力・2出力の溶
融テーパファイバ型分岐結合器の出力側(分岐側)にも
同様の態様を適用することができる。更には、実施例で
示したように、1個の誘電体多層膜フィルタで2波長を
分担する代わりに、分岐側の光ポート群に2個の共通す
る誘電体多層膜フィルタをシリーズに配設して4波長分
担を行うこともできる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
フィルタ付き分岐結合器は、光ポート群の各光ポートに
共通して配設された誘電体多層膜フィルタが1枚であっ
た場合でも、このフィルタで各光ポートを分別すること
ができる。そして、このフィルタは複数の通過波長帯域
を有しているので、1つの通過波長帯域に属する波長の
光を通信用として使用しながら、別の通過波長帯域に属
する波長の光で各光ポートの障害点を探索することがで
きる。
【0020】本発明のフィルタ付き分岐結合器は、従来
のフィルタ付き分岐結合器に比べてその構成は簡略化さ
れ、そのため製造も容易になる。また、1枚のフィルタ
だけでそれぞれの波長の光を透過させることができるの
で、分岐数が大規模であったとしても妨害光の影響を受
けることなく、それぞれの光ポートの損失を測定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略平面図である。
【図2】実施例の分岐結合器に用いた誘電体多層膜フィ
ルタの透過率波長特性を示すグラフである。
【図3】本発明で用いる誘電体多層膜フィルタの透過率
波長特性の概略を示すグラフである。
【図4】分岐結合器を含む光ファイバ通信システム例を
示す概略図である。
【図5】分岐結合器を含む他の光ファイバ通信システム
例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 分岐結合器 1a 光ポート(入力ポート) 1b,1c,1d,1e 光ポート(出力ポート) 2 光ファイバ 3a,3b,3c,3d 光ファイバ 4a,4b OTDR 5a,5b,5c,5d フィルタ 6 光ポート(石英系導波路) 7 光ポート(石英系導波路) 7a 光ポート7の出力端 7b 曲線の光ポート 8 光ポート(石英系導波路) 8a 光ポート8の出力端 8b 曲線の光ポート 9 誘電体多層膜フィルタ 9a,9b 誘電体多層膜フィルタ9の端部 θ1 誘電体多層膜フィルタ9と光ポート7の交差角 θ2 誘電体多層膜フィルタ9と光ポート8bとの交差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 史朗 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 大山 功 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 三川 泉 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−144003(JP,A) 特開 昭63−33713(JP,A) 特開 平3−33726(JP,A) 特開 昭62−141506(JP,A) 特開 昭63−8710(JP,A) 特開 昭63−289510(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/12 - 6/14 G02B 6/293

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1本の光ポートと、前記光ポ
    ートから分岐または結合する複数本の光ポートから成る
    光ポート群と、前記光ポート群の各光ポートとの交差角
    はそれぞれ異なるようにして、前記光ポート群を横断し
    て配設された単数もしくは複数の共通の誘電体多層膜フ
    ィルタとを有するフィルタ付き分岐結合器において、前
    記誘電体多層膜フィルタが、少なくとも2つの通過波長
    帯域を有することを特徴とするフィルタ付き分岐結合
    器。
JP6504392A 1992-03-23 1992-03-23 フィルタ付き分岐結合器 Expired - Lifetime JP3088823B2 (ja)

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JPH05264837A JPH05264837A (ja) 1993-10-15
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