JP3155608B2 - フィルタ付き分岐結合器 - Google Patents
フィルタ付き分岐結合器Info
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- Optical Integrated Circuits (AREA)
- Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
- Optical Communication System (AREA)
Description
サシステムで使用されるフィルタ付き分岐結合器に関
し、更に詳しくは、秘話性を実現することができ、高い
生産性の下で製造することができるフィルタ付き分岐結
合器に関する。
システムの検討が進められている。このシステムにおい
ては、局1と1入力・N出力分岐結合器2との間を1本
の光ファイバ3で結び、この分岐結合器2とN名のシス
テム利用者41 ,42 ,43 ,…4N とをN本の光ファ
イバ51 ,52 ,53 ,…5N で結び、局1から波長λ
の光信号をシステム利用者41 ,42 ,43 ,…4N に
分配する。このようなシステムの場合は、局1からシス
テム利用者41 ,42 ,43 ,…4N のそれぞれを直接
N本の光ファイバで結ぶ場合に比べて必要経費を低減す
ることができる。
ばシステム利用者41 に送信した情報は、他のシステム
利用者42 ,43 ,…4N も同時に受信することができ
るため、秘話性の点で難点がある。このような問題を解
決するために、図2で示すようなシステムが提案されて
いる。すなわち、分岐結合器2と各システム利用者
41 ,42 ,43 ,…4N を結ぶ各光ファイバ51 ,5
2 ,53 ,…5N のそれぞれに互いに異なる波長透過率
を有するフィルタ61 ,62 ,63 ,…6N を介装し、
例えばシステム利用者4 1 には局1から波長λ1 の光信
号を送信するシステムである。この光信号はフィルタ6
1 のみを透過し他のフィルタ62 ,63 ,…6N を透過
しないのでこの光信号はシステム利用者41 のみが受信
でき、他のシステム利用者42 ,43 ,…4N が受信す
ることは防止される。すなわち、秘話性は確保される。
の場合、確かにシステム利用者の秘話性を確保すること
はできる。しかしながら、このシステムでは、システム
利用者の数だけ、異種類のフィルタを分岐結合器に配置
することが必要であり、そのため、システムの組立ては
極めて煩雑となり、製造時の生産性は非常に低くなる。
次のようなフィルタ付き分岐結合器が提案されている。
その分岐結合器は、分岐側のN本の各出力ポートの全て
を横断して例えば1枚の共通な誘電体多層膜フィルタを
配置したもので、そのときの各出力ポートと共通フィル
タとの交差角がそれぞれの出力ポートで異なるようにし
て、1枚のフィルタで等価的にN個のフィルタ機能を実
現しようとするものである。
トにそれぞれ独立してフィルタを配置することが不要に
なるため、その製作は非常に簡略化されるという利点が
ある。本発明は、上記した各分岐結合器を改良し、図2
で示したシステムに組込んだときに確実に秘話性を実現
することができるフィルタ付き分岐結合器の提供を目的
とする。
ために、本発明においては、少なくとも1本の光ポート
と、前記光ポートから分岐する複数本の光ポートから成
る光ポート群と、前記光ポート群を横断して配設された
単数または複数の共通の誘電体多層膜フィルタとから成
るフィルタ付き分岐結合器において、前記誘電体多層膜
フィルタが単数の通過帯域幅を有する帯域通過形フィル
タであり、かつ、前記誘電体多層膜フィルタと前記光ポ
ート群の各光ポートとは、各光ポートにおける通過帯域
が重畳しないような角度で交差していることを特徴とす
るフィルタ付き分岐結合器が提供される。
ト群の各光ポートに共通して配置される誘電体多層膜フ
ィルタは帯域通過形フィルタである。したがって、この
フィルタはある特定波長の光に対し特定幅の通過帯域を
有している。そして、このフィルタが配置される光ポー
ト群において、任意の光ポートiと光ポートjを考えた
場合、光ポートiにおける上記フィルタの通過帯域Δλ
i と光ポートjにおける上記フィルタの通過帯域Δλj
とが重畳しないように、光ポートiと上記フィルタとの
交差角および光ポートjと上記フィルタとの交差角が決
められている。
がN本あり、この分岐結合器に波長がλ1 ,λ2 ,
λ3 ,…λN の光を入力した場合、各光ポートを通過す
る光は図3に示したように、互いに重畳することのない
通過帯域の光になる。図2のシステムにこの分岐結合器
を組込み、局1からシステム利用者41 ,4 2 ,43 ,
…4N にそれぞれ波長λ1 ,λ2 ,λ3 ,…λN の信号
光を発信した場合、分岐結合器の共通フィルタの働きに
より、フィルタを通過した光は図3で示したような通過
帯域の光として互いに重畳することなく各光ファイバ5
1 ,5 2 ,53 ,…5N にそれぞれ伝送されていくの
で、例えば、システム利用者41は波長λ1 の通過帯域
の光のみを受信することができるようになる。すなわ
ち、各システム利用者間での秘話性は確保される。
説明する。図4で示した分岐結合器は、シリコン基板上
に火炎堆積法によって石英微粒子を層状に堆積したのち
それをガラス化し、更にここにドライエッチングを施し
て、1本の石英系導波路7とそれから順次分岐して最後
は8本の石英系導波路81,82 ,83 ,84 ,85 ,
86 ,87 ,88 から成る光ポート群が形成されている
1入力・8出力ツリースプリッタである。
比屈折率差Δは、標準単一モードファイバと整合するよ
うに、それぞれ8μm□および0.3%に選定されてい
る。そして、上記した8本の光ポート群には、全ての石
英系導波路81 〜88 を共通に横断して1枚の誘電体多
層膜フィルタ9が配設されている。この誘電体多層膜フ
ィルタ9は、例えば厚み20μmのガラス基板の上にT
iO2 とSiO2 を交互に積層して成る帯域通過形フィ
ルタであり、入射角0°の光に対しては、図5で示した
ような透過率波長特性を有し、通過波長帯域の3dB帯
域幅は約5nmのものである。
ィルタ9とは、各石英系導波路における帯域通過形フィ
ルタへの入射角θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 ,θ5 ,θ6 ,
θ7,θ8 がそれぞれ16.2°,15.3°,14.3°,
13.2°,12.0°,10.7°,9.3°,7.5°となる
ように交差している。このような角度となるように交差
させることにより、各石英系導波路において帯域通過形
フィルタを通過した通過帯域の中心波長は、波長152
5nm〜1560nmの光に対し、5nm間隔で並ぶよ
うになる。
路7に1525nm〜1560nmの範囲内にある波長
(例えばλi とする)の光信号を入力すると、光ポート
iではその波長に対応する通過帯域の光がフィルタ9を
通過して伝送されるので、光ポートiとシステム利用者
4i を結んでおくことにより、システム利用者4i のみ
がその光信号を受信することができ、ここに秘話性が実
現する。
ッタに関するものであるが、1枚のフィルターで16波
長を分担させる1入力・16出力石英系導波路型ツリー
スプリッタであってもよい。また、2入力・8出力石英
系導波路型ツリースプリッタの出力側光ポートや、2入
力・2出力の溶融テーパファイバ型分岐結合器の出力側
にも同様の態様を適用することができる。
個の帯域通過形フィルタ9を8本の光ポート81 〜88
の全てに共通して配置するのではなく、例えば、光ポー
トを2群に分け、そのうちの光ポート81 〜84 の群に
は共通する1個の帯域通過形フィルタ(フィルタa)を
配設し、光ポート85 〜88 の群には別の共通する帯域
通過形フィルタ(フィルタb)を配置してもよい。
フィルタ付き分岐結合器は、出力側の光ポート群の各光
ポートを共通に横断して帯域通過形の誘電体多層膜フィ
ルタが配置され、そこを通過した光の通過帯域は重畳し
ないようになっているので、光信号の波長を適当に選択
することにより、分別された光のみを確実に取出すこと
ができ、受信側における秘話性は確保される。
も、それらに共通してフィルタを配置するので、製造は
容易になる。
ある。
である。
ルタの透過率波長特性のモデル例を示すグラフである。
ルタの透過率波長特性を示すグラフである。
系導波路(光ポート) 9 誘電体多層膜フィルタ(帯域通過形フィルタ)
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも1本の光ポートと、前記光ポ
ートから分岐する複数本の光ポートから成る光ポート群
と、前記光ポート群を横断して配設された単数または複
数の共通の誘電体多層膜フィルタとから成るフィルタ付
き分岐結合器において、前記誘電体多層膜フィルタが単
数の通過帯域幅を有する帯域通過形フィルタであり、か
つ、前記誘電体多層膜フィルタと前記光ポート群の各光
ポートとは、各光ポートにおける通過帯域が重畳しない
ような角度で交差していることを特徴とするフィルタ付
き分岐結合器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12720692A JP3155608B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | フィルタ付き分岐結合器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12720692A JP3155608B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | フィルタ付き分岐結合器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05327664A JPH05327664A (ja) | 1993-12-10 |
JP3155608B2 true JP3155608B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=14954351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12720692A Expired - Lifetime JP3155608B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | フィルタ付き分岐結合器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3155608B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5457760A (en) * | 1994-05-06 | 1995-10-10 | At&T Ipm Corp. | Wavelength division optical multiplexing elements |
JP3745097B2 (ja) * | 1997-10-14 | 2006-02-15 | 富士通株式会社 | 波長のモニタリング及び波長制御のための光デバイス |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP12720692A patent/JP3155608B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05327664A (ja) | 1993-12-10 |
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