JPH08110282A - 光ファイバ線路の監視方法 - Google Patents

光ファイバ線路の監視方法

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JPH08110282A
JPH08110282A JP6245657A JP24565794A JPH08110282A JP H08110282 A JPH08110282 A JP H08110282A JP 6245657 A JP6245657 A JP 6245657A JP 24565794 A JP24565794 A JP 24565794A JP H08110282 A JPH08110282 A JP H08110282A
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JP
Japan
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wavelength
optical fiber
light
optical
inspection light
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Application number
JP6245657A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Koshi
浩之 越
Takeshi Ueki
健 植木
Takeo Shimizu
健男 清水
Hisaharu Yanagawa
久治 柳川
Fumihiko Yamamoto
文彦 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 多数の光ファイバ線路から構成される光分岐
結合器を有する光通信システムの各光ファイバ線路のお
ける障害点の探索が可能な光ファイバ線路監視方法を提
供する。 【構成】 各分岐光ポート端P1 〜P8 に光ファイバ線
路が光接続された光分岐結合器15を有する光通信シス
テムに、出射波長を自在に変化できるOTDRから検査
光を出射し、前記光ファイバ線路から反射してくる検査
光を前記OTDRで受光し、受光した前記検査光のそれ
ぞれの反射光レベルを検査光の波長毎に記憶し、記憶し
た各波長での反射レベル相互の演算結果に基づいて前記
各光ファイバ線路を監視する光ファイバ線路の監視方法
において、前記検査光の通過波長域が入射位置に依存す
る単調な膜厚変化を施した前記誘電体多層膜フィルタF
を、前記光分岐結合器15の全分岐光ポートP1
8 、あるいは前記光ファイバ線路全てに交差する所定
の位置に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバを用いた光
通信システムや光センサシステムにおいて、OTDR
(optical time domain reflectmeter)を用いて光ファ
イバ線路を監視する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信システムにおいては、例えば、図
7に示すように、局1と各加入者2間を複数の光ファイ
バ線路3で結ぶ場合、1×N分岐の機能を有する光分岐
結合器4を局1と各加入者2間に設置する光線路が構成
されている。これは、局と各加入者間を光ファイバ線路
で直接結ぶ場合に比べ、局1と光分岐結合器4との間が
1本の光ファイバ線路5となるため、光通信システムの
経済化を図ることができるという利点がある。
【0003】ところで、局と各加入者間を光ファイバ線
路で直接結ぶ場合は、OTDRを用い、単一波長の検査
光を出射することにより、その光ファイバ線路内におけ
る障害点の位置を特定することは可能である。しかし、
光分岐結合器4が存在する光線路の場合には、障害が生
じた光ファイバ線路3を特定することができないという
問題があった。このため、分岐を含む光通信システムに
おいて、障害点を探索する方法の確立が望まれている。
【0004】そこで、本出願人は、分岐を含む光通信シ
ステムの障害点探索方法として、図5に示すような光分
岐結合器6を使用して、各分岐路B1 〜B8 毎に所定の
波長域通過型の誘電体多層膜フィルタfを配置し、検査
光の波長を自在に変化できる光源を有するOTDR(図
示していない)を用いて探索する方法を提案している
(特願平6−117961号)。
【0005】この図5に示すような1×8スプリッタの
光分岐結合器6の各分岐路B1 〜B 8 は、誘電体層の膜
厚が面内で均一である誘電体多層膜フィルタfに対し
て、全て異なる交差角度θ1 〜θ8 (θ1 >θ2 ....>
θ8 )を持つように配置されている。このとき、検査光
を光分岐結合器6の入射ポート6aに出射すると、検査
光は8本の分岐路B1 〜B8 の全てに入射する。しか
し、誘電体多層膜フィルタfへの入射角度に応じて遮断
波長が異なるため、各分岐路において透過可能な検査光
の波長域が制限されることになる。
【0006】この方法では、各分岐路B1 〜B8 を伝搬
できる検査光の波長が異なるため、光ファイバ線路3か
ら反射してくる検査光をOTDRで受光し、受光した検
査光の反射光レベルを検査光の波長毎に記憶し、記憶し
た各波長での反射光レベル相互の演算結果に基づいて、
前記分岐を含む光通信システムの障害点の探索を可能と
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来方法では、
光分岐結合器6に挿入する誘電体多層膜フィルタfと各
分岐路B1 〜B8 の交差角度θ1 〜θ8 (θ1
θ2 ....>θ8 )を異ならせることによって、各分岐路
1 〜B8 を伝搬できる検査光の波長を制限している。
このとき、各分岐路B1 〜B8 を伝搬できる検査光の波
長の違いを明確に区別するためには、前記交差角度θ1
〜θ8 (θ1 >θ2 ....>θ8 )のそれぞれにかなり大
きい角度差を設ける必要性が生じる。
【0008】従って、光分岐結合器6の分岐数が多い場
合には、検査光を前記誘電体多層膜フィルタfに極端な
斜入射で入射することとなり、誘電体多層膜フィルタf
における検査光の透過率特性に偏波依存性が生じて、本
来遮断されるべき波長成分の光も多量に透過する現象が
生じる。
【0009】つまり、短波長域通過型フィルタfの透過
率特性はステップ状ではなく、図6に示すように、長波
長側での光の透過率が大きく裾をひくため、各分岐路B
1 〜B8 における検査光の波長の分解能が悪くなり、障
害を有する分岐路の特定ができないという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決し、光分岐結合器6に挿入する誘電体多層膜フィルタ
fの透過率特性に現れる偏波依存性を小さくすることに
より、複数の光ファイバ線路から構成される光通信シス
テムにおいて、障害点の探索が容易に実行可能な光ファ
イバ線路の監視方法を提供することを目的とする。
【0011】上記の目的を達成するために、本発明は以
下のような手段を有している。本発明の請求項1の光フ
ァイバ線路の監視方法は、各分岐路端に光ファイバ線路
が光接続された光分岐結合器を有する光通信システム
に、出射波長を自在に変化できるOTDRから検査光を
出射し、前記光ファイバ線路から反射してくる検査光を
前記OTDRで受光し、受光した前記検査光のそれぞれ
の反射光レベルを検査光の波長毎に記憶し、記憶した各
波長での反射レベル相互の演算結果に基づいて前記各光
ファイバ線路を監視する光ファイバ線路の監視方法にお
いて、前記検査光の通過波長域が入射位置に依存する膜
厚変化を施した前記誘電体多層膜フィルタを、前記光分
岐結合器の全分岐路、あるいは前記光ファイバ線路全て
に交差する所定の位置に配置することを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2の光ファイバ線路の監視
方法は、膜厚が所定の角度で変化している誘電体多層膜
フィルタを、光分岐結合器の全分岐路、あるいは光ファ
イバ線路全てに交差する所定の位置に配置することを特
徴とする請求項1の光ファイバ線路の監視方法。
【0013】
【作用】本発明の請求項1〜2の光ファイバ線路の監視
方法によれば、検査光をOTDRから光分岐結合器の入
射ポートに出射すると、検査光は複数の分岐路のそれぞ
れに入射する。膜厚変化を有する誘電体多層膜フィルタ
はその入射位置に応じて膜厚が異なるので、分岐路のそ
れぞれに入射した検査光は誘電体多層膜フィルタへの入
射位置に応じて、前記誘電体多層膜フィルタの遮断波長
が異なる。従って、各分岐路を伝搬できる検査光の波長
域は制限され、分岐路毎に波長の異なる検査光が光ファ
イバ線路へと出射されることになる。その結果、光ファ
イバ線路から反射してくる検査光をOTDRで受光し、
受光した検査光の反射光レベルを検査光の波長毎に記憶
し、記憶した各波長での反射光レベル相互の演算結果に
基づいて、前記分岐を含む光通信システムの障害点の探
索が可能となる。
【0014】更に、例えば前記誘電体多層膜フィルタ
は、フィルタの幅方向に所定の角度で単調な膜厚変化を
有しているため、各分岐路と前記誘電体多層膜フィルタ
の交差角度に違いを設ける必要がないばかりでなく、分
岐数が多数存在する光分岐結合器の場合でも極端な交差
角度を設けずに分岐数分の遮断波長を実現できる。
【0015】また、検査光を誘電体多層膜フィルタに対
して極端な斜入射で入射する必要がないので、誘電体多
層膜フィルタの透過率特性は検査光の偏波状態とほとん
ど無関係となり、誘電体多層膜フィルタの遮断波長にお
ける波長分解能の劣化を防止できる。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0017】図1は、本発明の光ファイバ線路の監視方
法の一実施例を示す監視システムである。図1に示す監
視システムは、OTDR10、監視対象である複数の光
ファイバ線路16及び光分岐結合器15を有しており、
OTDR10と光分岐結合器15との間は光ファイバ1
7で光接続され、各光ファイバ線路16の末端部には各
加入者18が配置されている。
【0018】OTDR10は、波長可変光源11、光方
向性結合器12、受光器13および演算・制御回路部1
4から構成されており、波長可変光源11と光方向性結
合器12、及び受光器13と光方向性結合器12は、光
ファイバ19で光接続されている。ここで、図1におい
て、実線は各部材間における光学的接続を、点線は電気
的接続を表す。
【0019】波長可変光源11は、前記複数の光ファイ
バ線路16に異なる波長の検査光を順次出射するもの
で、通常、レーザダイオードの外部に回折格子等の共振
回路を設け、出射する検査光の波長範囲として50nm
程度の波長範囲をカバーするものを使用する。また、波
長可変光源11は、白色光源から一部の波長成分の検査
光をモノクロメータで選択的に走査して出射するもので
も良い。
【0020】検査光の波長は、情報通信用波長と後述す
る光分岐結合器15の誘電体多層膜フィルタFの透過率
特性との兼ね合いから決定される。現在、情報通信用に
は波長1300nmの光が使用されており、光分岐結合
器15の誘電体多層膜フィルタFから出射される検査光
の波長を40nm程度シフトさせることは容易に実現で
きるので、例えば、光分岐結合器15に1×8スプリッ
タを用いる場合には、8分岐の各分岐路における検査光
の波長は1525nmから1560nmまでを5nm間
隔で8波長(λ1 >λ2 >....>λ8 )選択することが
できる。
【0021】光方向性結合器12は、2×1の3端子を
有する通過型スターカップラで、波長可変光源11から
出射された検査光を光分岐結合器15へ出射し、複数の
光ファイバ線路16から反射してくる検査光を受光器1
3へと出射する。受光器13は、例えば、光パワーメー
タを使用し、波長可変光源11から複数の光ファイバ線
路16に順次出射され、各光ファイバ線路から後方散乱
および障害点での反射によって戻ってくる検査光を光分
岐結合器15および光方向性結合器12を介して順次受
光し、1525nmから1560nmまで5nm間隔で
区別した8波長(λ1 >λ2 >....>λ8 )の各検査光
の反射レベルをワット単位で受光する。
【0022】演算・制御回路部14は、光分岐結合器1
5および光方向性結合器12を経て戻ってくる各検査光
の反射光レベルを記憶し、波長可変光源11から出射さ
れる各検査光の出射光レベルと、受光器13で受光した
前記反射光レベルとから、検査光の各波長における反射
損失を線形演算によって計算する演算回路14aと、O
TDR10全体の作動を制御し、波長可変光源11から
出射される発振波長と反射損失の線形演算の制御を行な
う制御回路14bとを具備している。
【0023】光分岐結合器15は、例えば、図2に示す
ように、1本の光ポート15aと、光ポート15aから
二股に3回分岐し、最後の光ポートには別々の光ファイ
バ線路16を光接続する8本の分岐光ポートP1 〜P8
とを有する1×8スプリッタで、分岐光ポートP1 〜P
8 には、全ての分岐光ポートP1 〜P8 において同一角
度φで交差する誘電体多層膜フィルタFが配置されてい
る。
【0024】この光分岐結合器15は、例えば、シリコ
ン基板上に火炎堆積法により石英微粒子を層状に堆積さ
せた後、石英微粒子をガラス化し、更に、ガラス化した
石英にドライエッチングを施すことにより1本の光ポー
ト15aと8本の分岐光ポートP1 〜P8 とを形成す
る。
【0025】誘電体多層膜フィルタFは、例えば、図3
に示すように、厚さ20μmのガラス基板F1 上にTi
2 とSiO2 とからなる誘電体層を交互に、かつ前記
ガラス基板F1 面内で、図に示すフィルタ幅方向に誘電
体層の厚さが単調に変化するように所定の角度、例えば
8度で傾斜して積層した干渉光フィルタである。次に光
分岐結合器15のシリコン基板上の8本の分岐光ポート
1 〜P8 と交差する所定の位置に、8本の分岐光ポー
トP1 〜P8 すべてと同一交差角度φになるようにスリ
ットを設け、このスリット内に前述した誘電体多層膜フ
ィルタFを収納し、光学接着剤等で固定する。このフィ
ルタFは、積層された誘電体層の異なる厚さに応じて、
例えば、1527.5nmから1562.5nmまでの
5nm間隔で8種類の遮断波長(λ1C>λ2C>....>λ
8C)に対して、各波長より僅かに波長の短い検査光を選
択的に透過させる短波長域通過型の干渉光フィルタであ
る。
【0026】この誘電体多層膜フィルタFの製造方法
は、例えば、ガラス基板F1 に誘電体層を蒸着させる際
に、誘電体層の厚さがガラス基板面内で均一になるガラ
ス基板F1 の通常設定位置から所定角度(8度)傾斜を
施した設定位置に変更することによって、蒸着ソースと
ガラス基板の間隔が狭い方が誘電体層の膜厚分布が厚く
なり、間隔が広い方が誘電体層の膜厚分布が薄くなるよ
うにすることによって作成する。
【0027】また、別な製造方法としては、ガラス基板
を前記通常設定位置に障害物を設け、この障害物を一定
速度で移動させ、長く曝される方の誘電体層の膜厚分布
を厚くし、短い方の誘電体層の膜厚分布を薄くすること
によって、誘電体層の膜厚を変化させて誘電体多層膜フ
ィルタを作成する。
【0028】このようにして作成した誘電体多層膜フィ
ルタFに、異なった波長を有する検査光を一定の入射角
度φで入射させた場合、検査光の入射位置が異なれば、
透過方向の誘電体多層膜フィルタFの膜厚も異なるので
(図3、図4のf1 〜f8 は分岐光ポートP1 〜P8
対応する検査光の入射位置)、図4に示すように入射位
置によって誘電体多層膜フィルタFの遮断波長を決定す
ることができる。換言すると、入射位置毎に通過波長城
を決定することができる。従って、検査光を極端な斜入
射で入射しなくても、入射位置によりフィルタの通過波
長城を異ならせることができる。尚、図4は図3で示す
誘電体多層膜フィルタFと、図2で示す光分岐結合器の
各分岐光ポートP1 〜P8 との交差角度φを90°に設
定したときの、特定の選択波長の光透過率を示す特性図
である。
【0029】また、特定の入射位置における誘電体多層
膜フィルタFの透過率特性において、検査光の偏波状態
の影響を低減できる。このため、誘電体多層膜フィルタ
Fの透過率特性では、図4に示すように、長波長側で生
じる裾の大きさがかなり小さくなり、遮断波長の波長分
解能が改善されるので、この誘電体多層膜フィルタFは
光分岐結合器の多数の分岐数に対応できるようになる。
また、誘電体多層膜フィルタFと各分岐路の交差角度φ
は必ずしも一定である必要はない。
【0030】本発明の光ファイバ線路の監視方法は、上
記監視システムを用いて光分岐結合器15に光接続され
た複数の光ファイバ線路16の障害点を、以下のように
して探索している。まず、光分岐結合器15に挿入した
誘電体多層フィルタFの各分岐光ポートP 1 〜P8 にお
ける光伝搬方向の膜厚に応じて、通過できる検査光の波
長域が制限され、各分岐光ポートP1 〜P8 では、例え
ば、1527.5nmから1562.5nmまでの5n
m間隔の8種類の遮断波長(λ1C>λ2C>....>λ8C
が決定される。
【0031】従って、波長可変光源11から出射される
検査光に基づいて複数の光ファイバ線路16の監視を行
なうと、受光器13ではN種類の遮断波長(λ1C>λ2C
>....>λ(N-1)C>λNC)で区切られた波長毎に、以下
の各反射光λ1 (λ1C>λ1>λ2C)、λ2 (λ2C>λ
2 >λ3C)、....、λN-1 (λC(N-1)>λN-1
λCN)、λN (λCN>λN )を受光することになる。 波長λ1 : 分岐光ポートP1 からの反射光 波長λ2 : 分岐光ポートP1 、P2 からの反射光 : : : : : : : : : 波長λN-1 : 分岐光ポートP1 、..、PN-1 からの反射光 波長λN : 分岐光ポートP1 、..、PN-1 、PN からの反射光
【0032】従って、前記波長λ1 〜λN のそれぞれに
対応する反射光の強度レベルL1 〜LN (ワット)に基
づき、演算・制御回路部14で各波長毎の反射損失につ
いて線形演算を行なえば、各分岐光ポート相互間の反射
光の差から、各分岐光ポートP1 〜PN 、およびこれら
に光接続された光ファイバ線路16における障害点を独
立して検出することができる。ここで、本実施例の光分
岐結合器15では、8本の分岐光ポートP1 〜P8 を有
することから、上記の添え字はN=8である。
【0033】ここで、上記OTDR10を使用した現実
の測定においては、以下の項目を考慮する必要がある。
第一に、光ファイバ線路における検査光の損失には、波
長によって異なる波長依存性が存在するので、光分岐結
合器15の誘電体多層膜フィルタFで反射される検査光
は波長によって異なる減衰を受けること。第二に、短波
長域通過型の誘電体多層膜フィルタFとして実現可能な
フィルタの透過率特性は、図4に示すように、従来の技
術である図6より改善されてはいるものの、長波長側に
おいて透過率が漸減するような裾を若干ひくため、フィ
ルタにおける選択波長より長波長側での光の透過率はゼ
ロに近い非零の値をとること。
【0034】従って、実際の線形演算は以下に示す演算
式で行なうことになる。 Li =ki1・L1 +ki2・L2 +.... +ki (N-1) ・LN-1 + ki N N ここで、kij(i、j=1、2、....、N)は、光ファ
イバ線路における損失の波長依存性および誘電体多層膜
フィルタFの透過率特性によって決定される係数であ
る。
【0035】尚、上記実施例では、光分岐結合器15と
して1×8スプリッタを使用したが、これに限定される
ものでなく、任意の分岐数を有する1×Nスプリッタ
や、2×Nスプリッタも使用できる。また、誘電体多層
膜フィルタFは、光分岐結合器15の分岐路ではなく、
複数の光ファイバ線路16に全ての光ファイバ線路16
と交差するように配置しても良い。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1〜
2の光ファイバ線路の監視方法によれば、検査光をOT
DRから光分岐結合器の入射ポートに出射すると、検査
光は複数の分岐路のそれぞれに入射する。単調な膜厚変
化を有する誘電体多層膜フィルタはその入射位置に応じ
て膜厚が異なるので、分岐路のそれぞれに入射した検査
光は誘電体多層膜フィルタへの入射位置に応じて、前記
誘電体多層膜フィルタの遮断波長が異なる。即ち、通過
波長城が異なる。従って、各分岐路を伝搬できる検査光
の波長域は制限され、分岐路毎に波長の異なる検査光が
光ファイバ線路へと出射されることになり、光ファイバ
線路における障害点を探索して障害点のある光ファイバ
線路を特定することができる。
【0037】また、前記誘電体多層膜フィルタは単調な
膜厚変化を有しているため、各分岐路と前記誘電体多層
膜フィルタの交差角度に違いを設ける必要がないばかり
でなく、分岐数が多数存在する光分岐結合器の場合でも
極端な交差角度を設けずに分岐数分の遮断波長を実現で
きる。
【0038】更に、検査光を誘電体多層膜フィルタに対
して極端な斜入射で入射する必要がないので、誘電体多
層膜フィルタの透過率特性は検査光の偏波状態とほとん
ど無関係となり、誘電体多層膜フィルタの遮断波長にお
ける波長分解能の劣化を防止できる。
【0039】更にまた挿入するフィルタの透過率特性に
現れる偏波依存性を低減できるため、フィルタの遮断波
長における波長分解能が向上し、複数の光ファイバ線路
における障害点を、容易にかつ精度良く探索でき、しか
も監視システムも簡単に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ線路の監視方法に用いる監
視システムを示す構成図である。
【図2】図1の監視システムに用いる光分岐結合器の構
成を示す平面図である。
【図3】図2の光分岐結合器に挿入する誘電体多層膜フ
ィルタの断面図である。
【図4】図3の誘電体多層膜フィルタと図2の光分岐結
合器の各分岐路との交差角度φを90°に設定した場合
における特定の選択波長の光の透過率を示す特性図であ
る。
【図5】従来の技術に用いられた光分岐結合器の構成を
示す平面図である。
【図6】図5に配置した誘電体多層膜フィルタにおい
て、特定の選択波長の光の透過率を示す特性図である。
【図7】本発明が対象とする光ファイバ線路の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
10 OTDR 11 可変波長光源 12 光方向性結合器 13 受光器 14 演算・制御回路部 14a 演算回路 14b 制御回路 15 分岐結合器 15a 光ポート 16 光ファイバ線路 P1 〜P8 分岐光ポート F 誘電体多層膜フィルタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 6/12 H04B 10/08 H04B 9/00 K (72)発明者 清水 健男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 柳川 久治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 山本 文彦 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各分岐路端に光ファイバ線路が光接続さ
    れた光分岐結合器を有する光通信システムに、出射波長
    を自在に変化できるOTDRから検査光を出射し、前記
    光ファイバ線路から反射してくる検査光を前記OTDR
    で受光し、受光した前記検査光のそれぞれの反射光レベ
    ルを検査光の波長毎に記憶し、記憶した各波長での反射
    レベル相互の演算結果に基づいて前記各光ファイバ線路
    を監視する光ファイバ線路の監視方法において、前記検
    査光の通過波長域が入射位置に依存する膜厚変化を施し
    た前記誘電体多層膜フィルタを、前記光分岐結合器の全
    分岐路、あるいは前記光ファイバ線路全てに交差する所
    定の位置に配置することを特徴とする光ファイバ線路の
    監視方法。
  2. 【請求項2】 膜厚変化が所定の角度で変化している誘
    電体多層膜フィルタを、光分岐結合器の全分岐路、ある
    いは光ファイバ線路全てに交差する所定の位置に配置す
    ることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ線路の監
    視方法。
JP6245657A 1994-10-11 1994-10-11 光ファイバ線路の監視方法 Pending JPH08110282A (ja)

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