JP3088629U - 円板体ケース用ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】インデックスカードの抜け落ち、あるいは損傷
を可及的に防止するようにした円板体ケース用ホルダー
を提供する。 【解決手段】ホルダー本体２の上縁６ａにインデックス
カード１０の上端に係合する係合爪７を形成し、またホ
ルダー本体２の底面４に断面略コの字形状に折り曲げら
れたインデックスカード１０の下縁１０ｂをホルダー本
体２の側壁に密着させる突起９を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ＣＤ（コンパクトディスク）、ＤＶＤ（デジタルビデオディスク ）等の円板体を収容した円板体ケースを収容する円板体ケース用ホルダーの改良 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、レンタルビデオ店では、レンタル対象のビデオディスク等の円板体を 陳列棚に陳列する場合は、円板体を収容した円板体ケース（いわゆるＣＤケース ）をそのまま陳列棚に陳列するのではなく、円板体ケースをプラスチック等の透 明な円板体ケース用ホルダー内に収容し、これを陳列棚に陳列して、円板体ケー スの損傷を防ぐようにしていた。

【０００３】 なお、円板体ケースを陳列する際、円板体の内容を示す断面コの字形状に折り 曲げられたインデックスカード（円板体のタイトル等の情報を記載したカード） は、円板体ケース用ホルダーの内側に嵌挿し、客が外部からそのインデックスカ ードに記載された情報を容易に認識できるようにしていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述した断面コの字形状に折り曲げられたインデックスカードは円 板体ケース用ホルダーの内側に単に嵌挿させて位置決め配置されているだけであ るから、円板体ケース用ホルダー内への円板体ケースの着脱作業が頻繁に行われ ると、円板体ケースに引き摺られてホルダー内からインデックスカードが抜け落 ちたり、または折れ曲がったりして損傷を受ける難点があった。

【０００５】 この考案は、上述した事情に鑑み、インデックスカードの抜け落ち、あるいは 損傷を可及的に防止するようにした円板体ケース用ホルダーを提供することを目 的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を解決するため、この考案では、円板体を収容した円板体ケース と該円板体の情報が記載され、断面略コの字形状に折り曲げられたインデックス カードとをそれぞれ内部に収容するようにした透明な円板体収容ケース用ホルダ ーにおいて、断面コの字形状に形成され上縁に円板体ケース挿入口が形成された ホルダー本体と、該ホルダー本体を覆う断面コの字形状のホルダカバーであって 、上縁に円板体ケース挿入口が形成されたホルダカバーと、前記ホルダー本体の 上縁に形成され、前記インデックスカードの上端に係合する係合爪と、前記ホル ダー本体の底面に形成され、前記インデックスカードの下縁を前記ホルダー本体 の側壁に密着させる突起とを具えている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、この考案に係わる円板体収容ケース用ホルダーの一実施例を図面ととも に詳述する。

【０００８】 図１はこの考案に係わる円板体収容ケース用ホルダー（以下単にホルダーと言 う）１の概念斜視図で、特に当該円板体収容ケース用ホルダー１の一方を形成す るホルダー本体２を示している。

【０００９】 このホルダー本体２は、プラスチック等の透明な合成樹脂で断面コの字形状に 一体形成され、その上方には後述する円板体ケースを出し入れするための挿入口 ３が形成され、底面４には円板体ケースを支えるためのリブ５が一体形成されて いる。

【００１０】 一方、このホルダー本体２の図面左側に位置する第１側壁６であって、その上 縁６ａには、図１の要部拡大斜視図で示す図２のように、後述するインデックス カードの上端に係合する係合爪７が一体形成されている。

【００１１】 また図１で示すホルダー本体２の底面４であって図面左側に位置する第１側壁 ６と第２側壁８に隣接する部分には、図１の要部拡大斜視図で示す図３のように 断面コの字形状をした位置決め突起９が一体形成されている。

【００１２】 このような、ホルダー本体２によると、その要部拡大斜視図で示す図４のよう に、断面コの字形状に折り曲げたインデックスカード１０の上端１０ａをホルダ ー本体２の係合爪７に嵌挿して係合させ、またインデックスカード１０の下端１ ０ｂを断面コの字形状の位置決め突起９とホルダー本体２の第１側壁６と第２側 壁８との間に嵌挿させると、インデックスカード１０の背表紙面１０ｃとホルダ ー本体１の第１側壁６とが密着し、かつインデックスカード１０の一方の見開面 １０ｄと第２側壁８とが密着して位置決めされることとなる。

【００１３】 なお、図１で符号２０、２１はホルダー本体２の第１側壁６と第３側壁１１の 各上端に穿設された係合穴、符号２２、２３はホルダー本体１の底面４の下面に 穿設された係合穴で、この各係合穴２０、２１、２２、２３は後述するホルダー カバーに突設された係合突起と係合して当該ホルダーカバーをホルダー本体２に 嵌着支承させるものである。

【００１４】 一方、図１に示すホルダー本体２の解放面３０を覆う、ホルダーカバー４０は その斜視図で示す図５のように、プラスチック等の透明な合成樹脂で断面コの字 形状に一体形成され、その内周面には、前記ホルダー本体１に穿設された各係合 穴２０、２１、２２、２３と対向する部分に係合突起５０、５１、５２、５３が 突設されている。

【００１５】 このようなホルダーカバー４０をホルダー本体２の解放面３０に被せ、各係合 突起２０、２１、２２、２３を対応するホルダー本体２の各係合穴５０、５１、 ５２、５３に嵌着支承させると、図６で示すように、上方に円板体ケースを出し 入れするための挿入口３が形成されたボックス形状の円板体ケース用ホルダー１ が形成され、その内側にはインデックスカード１０が密着した状態で位置決めさ れることとなる。

【００１６】 このように構成した円板体ケース用ホルダー１によると、図４で示すように、 断面コの字形状のインデックスカード１０の上端１０ａは係合爪７と係合するこ とにより覆われており、またインデックスカード１０の下端１０ｂは断面コの字 形状をした位置決め突起９により押し広げられて、その両見開面１０ｄ、１０ｅ が互いに交わることもないので、図６の矢印Ａで示すように、ＣＤ等の円板体６ ０を収容した円板体ケース７０を、円板体収容ケース用ホルダー１の挿入口３内 に嵌挿する場合でも、円板体ケース７０とインデックスカード１０とが互いに当 接して当該インデックスカード１０に損傷を与えることはなく、スムーズに挿入 口３内に嵌挿して図７で示すように円板体収容ケース用ホルダー１内に収容され ることとなる。

【００１７】 またこの図７に示す位置から、矢印Ｂで示すように、円板体ケース７０を円板 体収容ケース用ホルダー１内から取り出す場合でも、円板体ケース７０とインデ ックスカード１０とが互いに当接することはなく、円板体ケース７０がスムーズ に取り出せて、しかもインデックスカード１０に損傷を与えることもない。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の円板体収容ケース用ホルダーでは、前記ホル ダー本体の上縁にインデックスカードの上端に係合する係合爪を形成し、またホ ルダー本体の底面にインデックスカードの下縁をホルダー本体の側壁に密着させ る突起を形成するようにしたから、円板体ケース用ホルダー内への円板体ケース の着脱作業が頻繁に行われた場合であっても、円板体収容ケースとインデックス カードとが当接しないから、円板体ケースに引き摺られてホルダー内からインデ ックスカードが抜け落ちたり、または折れ曲がったりして損傷を受けることもな く、このため長期間安定してインデックスカードを表示することのできる円板体 収容ケース用ホルダーを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１はこの考案に係わる円板体収容ケース用ホ
ルダーのホルダー本体を示す斜視図。

【図２】図２は図１の要部斜視図。

【図３】図３は図１の要部斜視図。

【図４】図４は図１の要部拡大斜視図。

【図５】図５は円板体収容ケース用ホルダーの組立分解
斜視図。

【図６】図６は円板体収容ケース用ホルダーの斜視図。

【図７】図７は円板体収容ケースを収容した円板体収容
ケース用ホルダーの斜視図。

【符号の説明】

１…円板体収容ケース用ホルダー ３…円板体ケース挿入口 ２…ホルダー本体 ５…リブ ７…係合爪 ９…位置決め突起 １０…インデックスカード ４０…ホルダカバー ６０…円板体 ７０…円板体ケース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西口 尚宜 富山県高岡市野村1678 高岡精工株式会社 内 (72)考案者 戸塚 順一 東京都昭島市田中町１−１−１ 株式会社 スペック内

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】円板体を収容した円板体ケースと該円板体
   の情報が記載され、断面略コの字形状に折り曲げられた
   インデックスカードとをそれぞれ内部に収容するように
   した透明な円板体収容ケース用ホルダーにおいて、 断面コの字形状に形成され上縁に円板体ケース挿入口が
   形成されたホルダー本体と、 該ホルダー本体を覆う断面コの字形状のホルダカバーで
   あって、上縁に円板体ケース挿入口が形成されたホルダ
   カバーと、 前記ホルダー本体の上縁に形成され、前記インデックス
   カードの上端に係合する係合爪と、 前記ホルダー本体の底面に形成され、前記インデックス
   カードの下縁を前記ホルダー本体の側壁に密着させる位
   置決め突起とを具えたことを特徴とする円板体ケース用
   ホルダー。
2. 【請求項２】前記円板体はＣＤ、ＤＶＤであることを特
   徴とする請求項１に記載の円板体ケース用ホルダー。
3. 【請求項３】前記ホルダー本体およびホルダカバーは、
   プラスチック等の透明な合成樹脂で断面コの字形状に一
   体形成されていることを特徴とする請求項１に記載の円
   板体ケース用ホルダー。
4. 【請求項４】前記ホルダー本体の底面には収容する円板
   体ケースの底を支えるためのリブが一体形成されている
   ことを特徴とする請求項１に記載の円板体ケース用ホル
   ダー。
5. 【請求項５】前記位置決め突起は断面コの字形状である
   ことを特徴とする請求項１に記載の円板体ケース用ホル
   ダー。
6. 【請求項６】前記前記ホルダー本体およびホルダカバー
   には両者を嵌着する係合穴および係合突起が形成されて
   いることを特徴とする請求項１に記載の円板体ケース用
   ホルダー。