JP3088557U - 車両用変速機 - Google Patents

車両用変速機

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JP3088557U
JP3088557U JP2002001328U JP2002001328U JP3088557U JP 3088557 U JP3088557 U JP 3088557U JP 2002001328 U JP2002001328 U JP 2002001328U JP 2002001328 U JP2002001328 U JP 2002001328U JP 3088557 U JP3088557 U JP 3088557U
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JP2002001328U
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公二 小泉
正美 本田
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公二 小泉
正美 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全速度領域のシフトアップ・シフトダウン操作
を素早く確実に円滑に行える高性能を備えしかも安価で
省資源るトランスミッションを提供する。 【解決手段】第1速から最終速の各段がすべてダブルコ
ーンを組み付けたシンクロ構造となっており、しかも該
ダブルコーンシンクロ構造が既存のシングルコーンシン
クロ形式のギヤを後加工によりダブルコーン対応構造に
再生させたものからなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は車両用変速機とりわけシンクロメッシュ型の車両用変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のマニアルトランスミッションは、従来ではシングルコーンタイプのも のが搭載されていることが多く、サーキットでの走行や峠道などでギヤチェンジ をすると、2速から3速、4速でスムースなシフトアップ、シフトダウンができ ず、ギヤ鳴き、ギヤ抜けなどが生じやすく、オーバーホールを行っても1年程度 の期間で再び前記不具合が生じやすかった。 この対策としては、2速と3速にダブルコーンシンクロを採用したトランスミ ッションの全体を交換するほかなく、非常に高価となるという問題があった。し かし、そのようにしても、競技車など素早い操作が求められる様な場合にいまだ 有効でなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的と するところは、全速度領域のシフトアップ・シフトダウン操作を素早く確実・円 滑に行える高性能を備え、しかもそれでいて安価で省資源を図ることができる車 両用のシンクロ変速機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、第1速から最終速の各段がすべてダブル コーンを組み付けたシンクロ構造となっており、しかも該ダブルコーンシンクロ 構造が既存のシングルコーンシンクロ形式のギヤを後加工によりダブルコーン対 応構造に再生させたものからなることを特徴としている。
【0005】 第1の態様は、メインギヤがギヤ本体とこれと別体のテーパーコーン改造パ ーツを組み付けた構成となっており、テーパーコーン改造パーツが歯よりも先の テーパー部分が本体の直筒部が露出されるように切除されており、前記組み込み 用面にコーン爪組み込み用穴が周方向で複数個設けられており、ダブルコーンの インナーリングが本体の直筒部に嵌まり、センターコーンの爪が前記テーパーコ ーン改造パーツの組み込み用穴に嵌められている。
【0006】 第2の態様は、メインギヤが本体と一体にテーパーコーン改造部を形成した構 成となっており、テーパーコーン改造部が本体の前端に直筒部が創成されるよう に切除されてダブルコーン組み込み用面が形成され、前記組み込み用面にコーン 爪組み込み用穴が周方向で複数個設けられ、ダブルコーンのインナーリングが本 体の直筒部に嵌まり、センターコーンの爪が前記組み込み用穴に嵌められている 。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下本考案による実施例を添付図面を参照して説明する。 図1ないし図7は本考案を適用した4段式車両用変速機の第1実施例を示し ており、Aはトランスミッションケース、Bはメインシャフト、Cはクラッチシ ャフト、Dはカウンタシャフトである。
【0008】 1は1速メインギヤ、2は2速メインギヤ、3は3速メインギヤ、4は4速メ インギヤであり、1速メインギヤ1と2速メインギヤ2が対峙し、3速メインギ ヤ3と4速メインギヤ4が対峙するように内径部がメインシャフトBに固定され ている。
【0009】 1速メインギヤ1と2速メインギヤ2の間、3速メインギヤ3と4速メインギ ヤ4にはそれぞれシンクロハブ5,6がメインシャフトBとスプライン嵌合して いる。シンクロハブ5,6にはインサートキー7,8を介してカップリングスリ ーブ9,10が外嵌されており、シフトフォーク11,12のより左右に動かさ れつようになっている。
【0010】 1速メインギヤ1と2速メインギヤ2、3速メインギヤ3と4速メインギヤ4 は、それぞれがクラッチギヤ100、200,300,400を有するギヤ本体 1a、2a、3a、4aと、クラッチギヤの端面に後端が接するように組付けら れ外周に爪ギヤを配したコーン切除改造パーツ1b、2b、3b、4bとからな っており、ギヤ本体1a、2a、3a、4aには、コーン切除改造パーツ1b、 2b、3b、4bのコーン部切除で露出された直筒部101,201,301, 401が形成されている。
【0011】 E1,E2,E3,E4は前記シンクロハブ5,6とインサートキー7,8に 囲まれたスペースに配されたダブルコーンシンクロアッセンブリであり、それぞ れ、インナーボークリング13と、センターコーン14及びアウターボークリン グ15からなっている。
【0012】 インナーボークリング13はシンクロハブ5,6の左右筒部と直筒部101, 201,301,401にまたがるように嵌められ、インナーボークリング13 の外周のテーパー面に接するセンターコーン14には、端部に爪140が複数個 配されており、それら爪140は、コーン切除改造パーツ1b、2b、3b、4 bの切除端面に形成した穴部102,202,302,402にそれぞれ嵌めら れている。アウターボークリング15は縮径内端をもってインナーボークリング 13の平坦面に接し、カップ状の内面がセンターコーン14の外周テーパー面と 接するように組み込まれている。
【0013】 前記1速メインギヤないし4速メインギヤ1〜4は、それぞれがギヤ本体1a 、2a、3a、4aと、コーン切除改造パーツ1b、2b、3b、4bからなっ ているが、こうした構造は、既存の1速メインギヤないし4速メインギヤ1〜4 を改造して得たものである。
【0014】 その工程と状態変化を、1速メインギヤを例にとって、代表的に説明すると、 図2は改造前のメインギヤを示しており、ギヤ本体1aは、クラッチギヤ100 の終端から軸線と直角の端壁16が設けられこの端壁16の付根から後方にセレ ーション18の付いた筒部が形成され、その筒部に、内径側にセレーション20 を有し、外径側に爪19とこれの端から下った垂直壁16の付根から始まるテー パー部(コーン部)21とを有するシングル用のコーン部材Dが組付けられてい る。
【0015】 本考案はまず、図3のように、シングル用のコーン部材Dの端からの垂直壁1 6をギヤ本体1aの筒部に達するまで切断してテーパー部21を切除し、ギヤ本 体1aにインナーボークリング13を組み込むための直筒部101を作り、かつ ここのセレーションの高さを短くする。
【0016】 次いで、図4のように、コーン部材Dの垂直壁16にセンターコーン14の爪 140を組み込むための穴102を加工する。これでコーン切除改造パーツ1b がほぼ完成する。 それから、コーン切除改造パーツ1bを直筒部101に一体化する。これは通 常溶接が用いられるが、インナーボークリング13の端面が溶接ビードに当って 性能の低下を生じさせないようにするため、図5のように、コーン切除改造パー ツ1bの付け根付近に長穴状で比較的浅い溶接用溝22を加工する。溶接用溝2 2は各穴の中間に設けるもので、この状態で、溶接用溝22の部分を溶接し、直 筒部101のセレーション18とコーン切除改造パーツ1bのセレーション20 とを接合する。これで、ダブルコーン対応のメインギヤ1が得られる。後は、前 記のようにダブルコーンシンクロアッセンブリE1を組み込めばよい。
【0017】 図8〜図11は本考案本考案を適用した4段式車両用変速機の第2実施例を示 している。 この実施例においては、1速メインギヤないし4速メインギヤ1〜4の少なく とも2つのものが、それぞれギヤ本体にコーン部を一体に形成した構造の既存の シングルコーンメインギヤを改造して得ている。
【0018】 図8は、半部にシングルコーン型のミッションを示しており、図9は改造前の メインギヤを単体で示している。 ギヤ本体1aはクラッチギヤ100の終端かに狭いギャップを介して爪部19 が形成され、爪部19の端から下った垂直壁16の付根からシングル用テーパー 部(コーン部)21が形成されている。
【0019】 本考案は、図10のように、爪部19の軸線と直角の端壁16を所定寸法に達 するまで半径方向から切り込むともに、軸線方向にも切込みを入れて、テーパー 部21を切除し、ギヤ本体1aにインナーボークリング13を組み込むための直 筒部101を作る。 次いで、垂直壁16にセンターコーン14の爪140を組み込むための穴10 2を加工する。これでダブルコーン対応のメインギヤが完成する。 あとは第1実施例と同じように、前記のようにダブルコーンシンクロアッセン ブリE1を組み込めばよい。 なお、本考案は第4速までの場合に限定されるものではなく、第1速〜第5速 の場合などに適用されるには勿論である。また、既存のメインギヤのいくつかの 段が既にダブルコーン対応構造になっている場合を含んでいる。
【0020】
【実施例の作用】
本考案は、第1速から第4速のすべてにダブルコーンが組み込まれるので、第 1速と第2速をギヤチェンジするときに、シフトフォーク11を操作すれば、イ ンナーボークリング13と、センターコーン14及びアウターボークリング15 とで確実にギヤを止め、カップリングスリーブとチャンファーの入りをスムーズ に行うことができる。第3速と第4速をギヤチェンジするときも同様である。
【0021】 このような高い性能を備えながら、ミッション全体の大幅な改造を要さず、既 存のメインギヤを若干加工するだけでよいので、経済的である。
【0022】
【考案の効果】
以上説明した本考案の請求項1によるときには、第1速から最終速の各段がす べてダブルコーンを組み付けたシンクロ構造となっているので、外側と内側のボ ークリングとセンターコーンで確実にギヤを止め、カップリングとチャンファー の入りをスムーズにすることができ、しかもそのダブルコーンシンクロ構造が既 存のシングルコーンシンクロ形式のメインギヤを後加工によりダブルコーン対応 構造に再生させたものからなるので、高性能化を既存のミッションにおけるメイ ンギヤを無駄にせず有効に活用して安価に実現できるなどのすぐれた効果が得ら れる。
【0023】 請求項2によれば、ギヤ本体とコーン部材とを組み付けた既存のメインギヤを うまく活用してダブルコーン対応にすることができるというすぐれた効果が得ら れる。 請求項3によれば、簡単な工程でダブルコーン対応にすることができるという すぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による車両用変速機の第1実施例を示す
縦断側面図である。
【図2】第1実施例の既存メインギヤの断面図である。
【図3】第1実施例の第1工程実施後の状態を示す断面
図である。
【図4】(a)は第2工程実施後の状態を示す断面図、
(b)はその部分的正面図である。
【図5】(a)は第3工程実施後の状態を示す断面図、
(b)はその部分的正面図である。
【図6】(a)第4工程実施後の状態を示す部分的正面
図断面図である。
【図7】完成したメインギヤへのダブルコーンの組み込
みを示す説明図である。
【図8】本考案による車両用変速機の第2実施例を既存
のシングルコーン型車両用変速機と半部ずつ併示した縦
断側面図である。
【図9】第2実施例の既存メインギヤの断面図である。
【図10】第2実施例の第1工程実施後の状態を示す断
面図である。
【図11】a)は最終工程実施後の状態を示す断面図、
(b)はその部分的正面図である。
【符号の説明】
1、2,3,4 メインギヤ 1a、2a、3a、4a ギヤ本体 1b、2b、3b、4b コーン切除改造パーツ E1〜E4 ダブルコーンアッセンブリー 13 インナーリング 14 センターコーン 15 アウターリング 102,202,302,402 穴部 101,201,301,401 直筒部 140,240,340,440 爪

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1速から最終速の各段がすべてダブルコ
    ーンを組み付けたシンクロ構造となっており、しかも該
    ダブルコーンシンクロ構造が既存のシングルコーンシン
    クロ形式のギヤを後加工によりダブルコーン対応構造に
    再生させたものからなることを特徴とする車両用変速
    機。
  2. 【請求項2】メインギヤがギヤ本体とこれと別体のテー
    パーコーン改造パーツを組み付けた構成となっており、
    テーパーコーン改造パーツが歯よりも先のテーパー部分
    が本体の直筒部が露出されるように切除されており、前
    記組み込み用面にコーン爪組み込み用穴が周方向で複数
    個設けられており、ダブルコーンのインナーリングが本
    体の直筒部に嵌まり、センターコーンの爪が前記テーパ
    ーコーン改造パーツの組み込み用穴に嵌められている請
    求項1に記載の車両用変速機。
  3. 【請求項3】メインギヤが本体と一体にテーパーコーン
    改造部を形成した構成となっており、テーパーコーン改
    造部が本体の前端に直筒部が創成されるように切除され
    てダブルコーン組み込み用面が形成され、前記組み込み
    用面にコーン爪組み込み用穴が周方向で複数個設けら
    れ、ダブルコーンのインナーリングが本体の直筒部に嵌
    まり、センターコーンの爪が前記組み込み用穴に嵌めら
    れている請求項1に記載の車両用変速機。
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